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'11/4/23

松井氏も入居 格安市長公館

 広島市の松井一実市長が近く中区上幟町の市長公館に入居する。全国の政令指定都市では行財政改革で廃止が相次ぐ中、松井市長は、秋葉忠利前市長に続き19政令市で唯一の公舎住まいとなる。民間相場と比べて家賃の安さも際立つ。

 1973年に建てられた市長公館は鉄筋2階建て、延べ約300平方メートルの9LDKだ。私邸部分は和室など114平方メートル。75年からは市長が住まず、会議や不登校児童の支援施設に使っていたが、2000年5月、秋葉前市長が「公務を十分に果たしたい」と25年ぶりに入居。3383万円かけて改修した。

 家賃は、国家公務員宿舎法に照らし月5万4340円。広島大大学院の森辺成一教授(日本政治史)は「広島市長の給与は2千万円以上あり、公舎など必要なのか。財政難で市民サービスが削られる中、トップ自らが襟を正すべきだ」としている。

【写真説明】松井市長が近く入居する市長公館



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