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全日本フィギュアスケート選手権大会で女子SPの演技後にガッツポーズを見せた浅田真央。シーズンが進むにつれジャンプの調整にも手応えを感じ始めているようで、確実に復調している
photograph by KYODO
フィギュア世界選手権特報

浅田真央、安藤美姫、村上佳菜子……
世界選手権で表彰台独占を目指せ!

宇都宮直子 = 文

text by Naoko Utsunomiya

photograph by KYODO

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2011/03/14 10:30

ジャンプが安定し、迷いがなくなった今季の安藤美姫。

 安藤は浅田とは対照的に、ここまできわめて順調にきている。とにかく、ジャンプが安定している。迷いがない。戦績はグランプリシリーズ2勝、全日本、四大陸で優勝。得点はパーソナルベストを更新し、200点を超えた。

 体調がベストでない中、勝ち続けていられるのは確かな技術に加え、精神面の成長があるからだ。彼女は大人になった。

 今の安藤と闘う選手には、完璧な演技が求められる。いや、それでも安藤がミスをしなければ、勝つのは難しいかもしれない。彼女の課題は、自分に負けないことだ。

 村上は世界選手権出場をとても喜んでいる。「日本の代表として、恥ずかしくない試合をしたい」と、笑顔で謙虚に語る。しかし、彼女も今季、グランプリシリーズで優勝するなど、十分な結果を残している。瞬く間に世界のトップに名を連ねる選手になった。

 村上はスピードのあるダイナミックなジャンプを跳ぶ。曲想にマッチした華のある演技は、大舞台でも多くの人を魅了するだろう。臆することなく、表彰台を目指してほしい。彼女は高いレベルにある日本の代表である。それを世界に示せばいい。村上なら、きっとできる。

「2011年・東京」にライバルは大勢いる。もちろんだ。まったく否定しない。バンクーバーオリンピック金メダリスト、キム・ヨナも調整十分と聞いている。

 それでも、私は信じている。勝つのは日本だ。浅田真央、安藤美姫、村上佳菜子の活躍を祈る。

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■関連リンク► 【フォトギャラリー】 村上佳菜子、世界の大舞台で見せた16歳の表情。
► 世界選手権に黄信号の浅田真央。笑顔を奪ったバンクーバーの余波。

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