ジャンプが安定し、迷いがなくなった今季の安藤美姫。
安藤は浅田とは対照的に、ここまできわめて順調にきている。とにかく、ジャンプが安定している。迷いがない。戦績はグランプリシリーズ2勝、全日本、四大陸で優勝。得点はパーソナルベストを更新し、200点を超えた。
体調がベストでない中、勝ち続けていられるのは確かな技術に加え、精神面の成長があるからだ。彼女は大人になった。
今の安藤と闘う選手には、完璧な演技が求められる。いや、それでも安藤がミスをしなければ、勝つのは難しいかもしれない。彼女の課題は、自分に負けないことだ。
村上は世界選手権出場をとても喜んでいる。「日本の代表として、恥ずかしくない試合をしたい」と、笑顔で謙虚に語る。しかし、彼女も今季、グランプリシリーズで優勝するなど、十分な結果を残している。瞬く間に世界のトップに名を連ねる選手になった。
村上はスピードのあるダイナミックなジャンプを跳ぶ。曲想にマッチした華のある演技は、大舞台でも多くの人を魅了するだろう。臆することなく、表彰台を目指してほしい。彼女は高いレベルにある日本の代表である。それを世界に示せばいい。村上なら、きっとできる。
「2011年・東京」にライバルは大勢いる。もちろんだ。まったく否定しない。バンクーバーオリンピック金メダリスト、キム・ヨナも調整十分と聞いている。
それでも、私は信じている。勝つのは日本だ。浅田真央、安藤美姫、村上佳菜子の活躍を祈る。
<1470円(税込)/宇都宮直子・著> ► 書籍紹介ページへ (文藝春秋ホームページ)
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2011年4月23日(土)0時33分 - 共同通信
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