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[26996] 「習作」英雄伝説、運命の軌跡クロス元(テイルズオブデスティニー)
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/05 14:28
はじめまして、zeroです。暇つぶしに作りました
まあsoronoさんの元に作りましたけど。
読んでください。
オリジナルも含まれています。
プロローグ

僕はスタン達を裏切って死んだ
それはマリアンを守るために裏切って死んだ
リオン・マグナスはヒューゴにマリアンを人質にされスタン達を裏切った
ソーディアン・シャルティエもリオンと一緒の末路を辿っただが
『坊ちゃんこれから僕の力で異世界に移動させます』
『どういう事だシャル』
『このままではどのみち僕たちは死んでしまいます』
『異世界に避難するんです。けどいつ戻れるかわかりません』
『構わないやってくれシャル』
『わかりました。ではいきますよ』
『スタン、いつかお前達の所に戻って来るぞ』
そして、リオン・マグナスとシャルティエは異世界に移動した

後書き下手かと思いますけど一生懸命書きました
ではのちに更新します。



[26996] 一話
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/05 16:16
ゼムリア大陸西部に位置する街、リベール王国

「エステル、大丈夫」
「うん。大丈夫、でも怖いよ・・・」
「大丈夫、何があってもあなたを守るわ。」
2人の名は、女性の方をレナ・ブライト、女の子の方をエステル・ブライト

レナとエステルは茶髪で瞳は綺麗な紫
特にレナは綺麗な茶色の長い髪で優しい雰囲気をしている
エステルもレナに近い容姿をしている

レナの旦那にしてエステルの父親カシウス・ブライト、剣聖と呼ばれる程の腕前を持つ、リベール王国において重要で最強の軍人であった。
カシウスの作戦で大打撃を受けた帝国軍人達がカシウスに対する
報道行動として今、レナ達を探して、ロレントを破壊している。

「何処にいった!」
「探せ!カシウス・ブライトに対する重要人物だ」
「市民も皆殺しだ」
そして時計台を通り過ぎて行く

(家逃げるにしてもこれじゃ、逃げられない)
ドォォォン
激しい閃光、一瞬だけ辺りが闇に包まれ一瞬で切り替わり白い世界に。
つんざくような爆発音と共に、それはレナと愛娘に襲いかかった

「エステルーー」
「きゃあーーー」

爆発され崩れ落ちる時計台
レナは力の限りエステルを突き飛ばした

「お母さん」
エステルは起きあがり瓦礫の下敷きになっている母親がいた
エステルは必死に駆け寄った
「お母さん!お母さん」
「エス・・・テル怪我はない」
「お母さんしっかりして」
「エステル・・逃げなさい」
「嫌だ」
「お母さんの事はいいから早く逃げなさい」
「誰かお母さんを助けて」
その時自体が更に急変した

キュイーン
まばゆい光が消えそこには黒髪をした青い服の剣士が現れた

「ここは・・なっ」
リオンが目を開けるとそこは地獄絵図だった
「ねえお母さんが大変なの!あの石どけるの手伝って」
エステルがリオンのマントを引っ張って助けを求めた
「よくわからんが、案内しろ」
リオンはレナを見つけて、瓦礫やレナの状態を見て考えた
(これはまずいな、よし行くぞシャル)
「お前は少し離れてろ」
「うん」
リオンはシャルティエを瓦礫に向けた
「魔人闇」
リオンの技が瓦礫を破壊した
「お母さん」
エステルはレナに駆け寄った
「エステル、私の事はいいから早く逃げなさい」
「嫌だ、お母さんも一緒じゃなきゃ嫌だ」
「クソっ、こんな時ルーティがいたら」
「そうだあれなら」
リオンは持ち物からエリクシールを出した
「今すぐこれを飲め」
「えっ、ハイ」
リオンはレナの口にエリクシールを流しこんだ
そしてレナの傷がなくなっていく
「お母さん」
エステルはレナに抱きついた
「よかった、よかったよ」
「これはいったい」
レナは驚いた
(こんな僕も人を救えるんだなシャル)
(坊ちゃんならきっと人を救えます)
リオンとシャルティエはエステル達を見て、人を救う嬉しさを
かみしめた

ところが、帝国兵に囲まれた。

これで一話は終わりです



[26996] 第二話
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/05 19:47
「いたぞあれが、カシウス・ブライトの妻と娘だ」
「ヘッヘッへ。これでカシウス・ブライトに報復できるぜ」
帝国兵に囲まれて、レナはエステルをギュッと抱きしめた
「貴様等、こいつらはただの民間人だぞ!軍人のくせに、民間人に手を出すつもりか」
リオンは庇うように言った

「るせぇ!テメェには関係ねぇだろうが!死にたくなければそこをどけ」
リオンは殺気立つ帝国兵を見て戦いは避けられないと悟った
「あのどこのどなたかは存じませんが私たちの事はいいですから逃げてください」
とレナはリオンに逃げるように言った

「どうしても、こいつらに手を出すっていうんだな?」
リオンは覚悟を決めたように帝国兵達に言った
「あ?それがなん「魔神剣」ガハッ」
と一人の帝国兵が吹っ飛ばされた
「テメェーー何をした!」
「もう一度言う、こいつらに手を出すなら、命の保証はしない」
いきり立つ帝国兵に向かって戦いの構えをしたリオンは言った

「殺せーー」
帝国兵が一気に銃を放とうとしただが
「幻影刃」
リオンの目にも止まらぬ早業が帝国兵を次々倒した
「はっ早い」
「撃てぇー」
帝国兵がリオンを撃とうとするとシャルティエから闇の炎が出た
「無駄だ、塵も残さん!奥義!浄破滅焼闇!」
「グァァァァ」
「やめろ!死にたくない」
「チクショぉぉぉ!化け物が」
闇の炎が帝国兵を焼き尽くし消えた、運良く生きている者もいた

「あなたはいったい」
レナは呷いている兵達をエステルに見せないように抱きしめて、リオンを見て驚愕した
「話は後だ、とりあえず安全な場所はないか」
とリオンは叫んだ
「あっ、ハイ!ここをまっすぐ抜けて森の中に私たちの家があります」
「わかった!そこまで護衛する。案内は任せた」
「どこのどなたか知りませんがお願いします。こちらです」
そしてリオン達は走り出した

「市民を見つけたぞ!殺せ」
帝国兵が走っているレナ達に銃剣で突撃しようとしたが
「月閃光」
「ギャア」
シャルティエで斬られた絶命した
「エステル、見てはダメ」
「ウッ(パタン)」
絶命した帝国兵を見たエステルは気絶した
「すまない、こんな子供に血生臭いとこを見せたな」
「いえ、戦争ですから仕方ありません。それよりも急ぎましょう」
(前の坊ちゃんなら絶対にあんなことは言わないはず、きっとスタン達のおかげですね)
シャルティエがそう心に思った

そして3人はブライト家に無事到着した
「よかった、ここなら兵達も来ないでしょう。ありがとうございます」
「別に僕もあぶないと思ったからついでに助けただけだ」
リオンはそう言って来た道を戻ろうとしたところ、レナが呼び止めた
「待ってください。どこにいくつもりですか」
「適当に隠れるところを探す、僕は戦いに自身があるからな」
とリオンは言った
「あの、もしよければ家に来てください。お礼もしたいですし」
「僕に構うな」
リオンがそう言って行こうとすると、エステルが止めた
「お兄さん行っちゃうの?」
「エステル起きたの!」
「嫌だよ!あたしもお兄さんにお礼がしたい!いっちゃ嫌だ」
「エステル・・あの、お願いします。エステルもこう言っているので家に来てください。戦争が落ち着くまでいても構いません」
(どうする、シャルこのままここにいてもいいのか)
(そうですね、この世界の事を知る機会なので、それにせっかくの好意ですし)
「仕方ない。ここにいてやる」
「よかった。こちらへどうぞ」
「お兄さんどうぞ」
そして3人はブライト家に入った

後書き
感想待ってます





[26996] 第三話
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/05 23:57
ロレント郊外にある一つの家
今、そこに一人の男がそこに向かって鬼気どる勢いで走っていた

その男の名はカシウス・ブライト
リベール戦役において大きな活躍をし、エレボニア帝国を退けた重要人物の一人だった。
彼は戦後処理が本格的になる前に戻ってきたのだ。

なぜ軍の中枢ともいえるカシウスが戦後処理をする前に帰ってこれたのは
捕虜にした帝国兵が持っていた導力無線から情報が入って来たのだ。それは
「カシウス・ブライトの妻と娘を見かけたので討取った」
カシウスを動揺させるためにもたらされた、この情報は見事カシウスを動揺させた。

この情報を聞きカシウスは顔を真っ青にし、一刻も早くロレントに戻ったのだ
なぜ、軍の重要人物であるカシウスの突然の帰省が許されたのは、モリガンやリシャール等、軍の上層人物達がカシウスのために融通を効かせてくれたからだ。
また、一般兵等カシウスの周りの人たちはカシウスのおかげで帝国を追い払えた事を
理解しており誰もが、快くカシウスを送り出したからである。

「レナ!エステル!」
ドアを蹴破るようにして帰ったカシウスが見たのは、いつもと変わらず食事の用意をしている愛妻と椅子に座ってストレガー社の新作モデルの雑誌を見ている愛娘であった
「お帰りなさい、あなた」
「お帰りなさい、お父さん」
軍部で聞いた悲報と全然違うことを理解し、呆然としていたカシウスだったがいつものレナとエステルの笑顔で迎えられ、ハッとし、レナとエステルの体中ペタペタさわり、無事や傷がないこと、そして帝国兵に襲われなかったかを聞いた。

レナは生涯初めて見る驚愕した夫を落ち着かせ何が起こったかを説明した。

時計等の下敷きになり、死にそうになったことや帝国兵に襲われたのは
本当。だが、気付けば自分にのっていた瓦礫はいつのまにかなくなり、どこからともなく現れたリオンという少年に何らかの薬を飲まされたら傷が一瞬で治った事や、また、帝国兵に襲われた時もリオンが不思議な力を使って帝国兵達を消滅させたことや逃げてる最中に襲いかかれた帝国兵もリオンが斬り伏せたこと。
後にエステルから聞いたら、リオンが不思議な剣を瓦礫に向けたら槍のようなエネルギが瓦礫を消滅したこと、
そして、リオンをお礼として今、この家に滞在させていること。

レナは自分の体験した全てを説明した。

「それは気になるな。だが、その前にそのリオンという少年に私はお礼をしなければな」
「ええ、私も気にはなっていたんですが、せっかく助けてくれたのですからあまり深くは聞かないでおこうと思ったんですよ。それとリオン君は今買い物にいってもらっていますから、もうすぐ帰ってきますよ。」

カシウスはレナから聞いたことに驚いた。自分の知る医学の最先端である七曜教会やレミフェリア公国のセイランド社が出している薬では死にそうになっている人間の傷を一瞬に治す薬等はないし、

また、人間や物質も一瞬で消滅させる事はありえない。
最初はアーツや兵器を考えたが攻撃アーツに対象物を完全消滅させるようなアーツはないし、
兵器でもどの国にもない

「今戻った」
そこに食料が入った紙袋を抱えたリオンが帰ってきた。
「あ、お帰りなさい、リオン兄」
「お帰りなさい、リオンさん。ちょうどよかった。今、主人が帰って来てお礼がしたいそうです。」
「君がリオン君か。話はレナから聞いた、妻と娘を助けてくれて本当にありがとう。」
カシウスは振り返りリオンに頭を下げた。

「そんな、僕は、ほっとけないと思っただけだ、頭を上げてくれ」
(コイツ強い・・・もしやヒューゴと同じ、いやそれ以上か)
リオンは頭を下げたカシウスにきょうしくしつつ、カシウスの実力を感じ取り驚いた

そこにエプロンを外したレナがやってきた
「晩御飯ができましたよ。2人とも玄関で話さず食卓で話したらどうですか?」
「おおそうか、レナの食事は久しぶりだ。さあリオン君もこちらに来てくれ。」
「では、いただくか」

そして、食後エステルを寝かしつけたレナが居間に降りてきた。
食後の際、カシウスがリオンのことを聞きリオンは自分のことを話すのはエステルにとってあまり聞かせられない話なのでエステルが眠ってからだと言ったのだ」
「エステルは今、ぐっすりと寝ましたよ」
「そうか・・・ではリオン君、君の話を聞かせてくれ」
「わかった。」

そしてリオンは自分のことを話した
異世界の住人であったこと。自分がソーディアンマスターとか言うことも、スタン達を裏切ったことも
シャルティエの力でこの世界に来た事も
死者をも行き返らせるエリクシールのことも

その全てを語り終えた後、ブライト家は沈黙につつまれた。

カシウスは「そうだったのか」とつぶやき難しい顔をした。
また、レナはリオンの父親が大切な人を人質にして仲間を裏切らせるようなことをさせたのに悲しみと怒りを抱いた。

「それでリオン君、君は今後どうするか決めたのかね?」
「わからない、僕は自分のできる事をしたいとは思っている」
今後どうするかカシウスに問われ、リオンは自分がしたいと思ったことを口にした。
「ふむ・・リオン君。うちの子にならんか?」
「何を言っているんだ!?」
「まあそれはいい考えね、あなた。」

リオンは突然言われたことに呆然としまい、レナはカシウスの考えに手を叩いて喜んだ。
「やめておけ、僕とお前達はもともと他人だ」
「他人ではないよ。君は数ヶ月この家に住んでいた。それにもう私達にとって君は家族だよ」

「僕は仲間を裏切った人間だぞ」
「君は大切な人を守りたかった、そして仲間とも和解したそう思ってはいけない」
「そうよ。主人の言うとおりだし、あなたはその人を守りたかっただけなんでしょう。だったらそんなこと思っちゃだめよ、エミリオ」
(!)

リオンは自分の本名を言われて驚いた、そして本当の家族のように思っていることにリオンは涙を流しそうになった
「その・・・よろしく頼む。父さん、母さん・・」
「ああ。よろしくな、エミリオ」
「ふふ、エステルもきっと喜ぶわ。」
恥ずかしそうに自分達のことを父、母というリオンに二人は笑顔を見せた。

「それで、エミリオ。遊撃士になったらどうかね?」
「遊撃士?」
カシウスは遊撃士を知らないリオンに遊撃士とはどのような存在かを説明した。

遊撃しとは民間人の安全と地域の平和を守ることを第一の目的とし、魔獣退治・犯罪防止に従事する存在であること。また、軍等国に縛られない存在であること。

「君の年齢でちょうどだ、どうかね」
「僕は構わない、スタン達が人を助けるように僕も誰かを助けたい。それとできれば、リオンと呼んでくれ本名はなれないから」
「わかった、明日遊撃士協会に研修を受けれるように手配しておこう。今、リベールの遊撃士達は猫の手も借りたいほどだ。きっと歓迎してくれるだろう。」
「ありがとう、父さん」
「ああ、もう遅いから明日に備えて寝ておけリオン」
「はい。お休みなさい。父さん」

リオンは寝室に戻った

そしてリオンが寝室に戻った後二人は今後のことなど話し合った
「まさか異世界というのが本当にあるとはな」
「ええ、私も驚きましたけど、リオンはただ住んでいたところが違うそれだけでしょう、あなた」
「そうだな・・全くお前にはかなわないよ・・」
2人は笑いあっていたがカシウスは真剣な顔をし、自分もこれからの事を決めた
「レナ、私はもう軍人をやめて、リオンと同じ遊撃士になることに決めた」
「あなた?」
「今回のことで痛感した、軍人では身近な存在は守れない。だから遊撃士なることに決めた。」
「あなたがそう決めたのなら私はそれに従います。」
一家を預かる男として、職を手放すその行為にレナは笑顔で応援した。
その後、カシウスは周囲の反対を押し切ってリベール王国軍を退役し遊撃士になった。
また、リオンもわずか一ヶ月で研修を終了し準遊撃士になった後
わずか半年で全ての地方から感謝状をもらい、正遊撃士になった。
その実力は別の地方で若手の中でも最強と謳われている2人の警察官並といわれリオンのみため、いつも本気で遊撃士として取り組んでいるその姿から
「黒衣のリオン」と呼ばれるようになった
そしてその後、ある教団の壊滅作戦にカシウスが指揮することになり、またすでにB級の中でも1・2を争う実力を持つリオンも参加する事になった

後書き
苦労して書きました後、リオンと言うよりジューダスと思う方もいますけど気にしないでください、
こんなものだと僕は思います



[26996] 第四話
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/06 23:51
某日、某所

そこには、各国、各組織の最高戦力の者達が集まっていた。
高ランクの遊撃士や各国の名将と言われる
軍人をはじめとし、七曜教会からは星杯騎士団
また、さまざまな貿易が盛んな自治州、クロスベルの軍組織の代わりである
クロスベル警察からは最強と謳われている部署の人間が集まっていた。

そこに一人の黒衣をした少年、リオンが入ってきた。
「遅くなってすまない。前の依頼に手こずってしまってな」
「来たかリオン。何、今から作戦会議を始めるところだ。気にするな」
最後に来たリオンは謝ったがカシウスやほかのメンバーも気にしなかった。

ざわざわ
(あれが遊撃士協会の次世代を背負うといわれる遊撃士の一人
「黒衣のリオン」まだ成年、ではないではないか。)
(噂によると息子がいなく剣を捨てたカシウスの後継者だそうだぞ。)
初めてリオンを見、その若さに周りは驚き小声で話していた。

(坊ちゃん噂の的になるのって気持ちよくないですね。)
(そうだなシャル)
居心地悪くするリオンとシャルティエ
そう考えていたら、そこに一人の青年が話しかけた。

「やあ、リオン久しぶりだね。噂は聞いているよ。」
「クルツか、久しぶりだな!顔見知りがカシウスしかいなかったから落ち着かないと思っていたところだ」
「ハハ、私も若輩ながら今回の作戦に参加することになったよ。
君もここに来たということは君も参加するんだろう?
君の実力を知っている私としては心強いよ」
「別にただ、最近は歯応えがない依頼が多かったからな、
ちょうどいいと思っただけだ」

話しかけた成年はクルツ・ナルダン
リベールの遊撃士の№2ともいわれる遊撃士で「方術使い」という異名を持ちほかの遊撃士、準遊撃士から慕われている凄腕の遊撃士であった。
リオンも最後の感謝状をもらうためにグランセルに来た際、土地勘のないリオンの世話をしてくれ、また、正遊撃士の心構えを教えてくれた恩人の1人であった。

「へえーお前が「黒衣のリオン」か。確かにそのまんまだな」
「誰だ、お前」
「俺か?俺はガイ・バニングス。クロスベルの警察官さ。
ちなみにこっちの仏頂面のやつはアリオスっていう俺の相棒さ。」
「誰が仏頂面だ・・アリオス・マクレインだ今回の作戦に
参加することになったクロスベルの警察官だ。よろしく頼む」
「お前達があの「最強」といわれている警察官の・・
僕の名はリオン・ブライトだ。よろしく・・頼む」

突然話しかけた青年にリオンは驚いたが2人の小隊を聞き
姿勢を直した。恥ずかしガリながら自分の正体を言った

「おう!よろしくな」
ガイはそう言った

「さて、これで全員揃いましたな。それでは全国でおきている幼児誘拐犯グループの壊滅作戦を行いたいと思います。」
一通り周りのざわめきが静かになったのを確認しカシウスは
作戦会議を始めた
「みなさんもご存知の通り各国で幼児の誘拐が目立っております。
みなさんの協力やわれわれ遊撃士の調べでわかったことですがこの犯行は全て同じグループであり、そのグループは各国でロッジと呼ばれる
拠点が数ヶ所あることが判明しました。今回の作戦は犯人達に気付かれないようにまた、一刻も早く子供達を助けるため
少数精鋭でチームを分け一気に拠点を叩くことにしました。
グループのメンバーは今から読み上げるのでしっかりと聞いておいてください。
ではまず、ガルバードのAロッジの攻略メンバーは・・」

そうしてカシウスがメンバーを読み上げていった
「最後に・・楽園と呼ばれる拠点の攻略メンバーは
クルツ・ナルダン、ジン・ヴァセック、
リオン・ブライト、ルフィナ・アルジェント!以上の4人が
攻略メンバーです。各自健闘を祈ります」

読み上げられた者たちは各自同じメンバー同士集まり、細かい内容や
お互いの紹介等を確認しあい始めた。その中でガイがリオンに話しかけた。

「よう!リオン。俺達とお前は別のチームになっちまったな。」
「そうだな、おいお前がんばることだな」
「おう!そっちもな」
「おい。何をしてるガイ。こっちも始めるぞ」
「すいません。今いきます!じゃあなリオン」
ガイは自分のチームに戻った

そして、リオンのチーム同じように始めた。
「リオン一緒になったなよろしく頼む」
「ああ、僕の足を引っ張るなよ」
「おまえさん達があの「黒衣」と「方術使いか」。俺はジン・ヴァセック、よろしく頼む」
「あなたがあの「不動」の・・こちらこそよろしくお願いします」
「僕のほうもよろしく頼む」
クルツは他国で有名なジンに恐縮した

「私はこの中では仲間はずれですね。星杯騎士のルフィナ・アルジェントです。高名なみなさんの足をひっぱらないよう
精進していきたいと思っています。よろしくお願いします。」
「あなたがあの星杯騎士の・・よろしくおねがいします」
「よろしくな」
「よろしくお願いします。」
笑顔でルフィナは挨拶し、リオン達もお互いの事を紹介した。

「さて重要となるお互いのバトルスタイルを紹介しようか。
私は槍を使っての中距離攻撃を得意としている。
また、東方の術「方術」をいくつか使えるサポートは任せてくれ。」
「僕は剣を使った近距離が得意さ、術も使える、遠距離もできる」
こうしてお互いの戦術とかも紹介して武器も見せ合った
そしてリオン達は指定の地点に行き作戦開始時刻を待ち、ついにその時刻が来た・・

後書き、明日始業式なので遅れました、とまあこんな感じです。
それでは



[26996] 第五話
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/08 18:25
本編までのプロローグのラストです

某日深夜

「時間だ。ほかのチームもそれぞれ突入を開始しているだろう。私たちも行こう」
「ああ」「おう」「ええ」
「だが、その前に作戦内容をもう一度だけ確認しておこう。まず、優先するのはさらわれた子供達の救出」
「そして、犯人グループの拘束とできれば今回の犯行の理由の解明ですね。お2人とも問題無いですか」
「大丈夫だ」
「ルフィナ一応これを持っていけ」
「これは・・?見たところ人形のようだけど」
「これは僕の故郷にあるやつだ、一言で言えばお守りの一種だな
今回の作戦のリーダーのお前が持っていたほうがいいと思っただけだ」
「まあ、ありがとう、ありがたく、受け取っておきますね。」

リオンはルフィナに持っていたアクセサリーを
ルフィナに渡した

そして、突入する接点の近くの森に隠れているリオン達は作戦内容や
武器の確認等をし作戦を開始した

「見張りが2人いるな・・よしリオン手伝ってくれ。」
「さあ行くぞ」
「「魔神剣、双牙!方術、儚きこと夢幻の如し!」」
「ガハ」「なっ・・グフ」

2人の放ったクラフトが命中し語られることなく見張りを倒した。
「さすがだな・・それにリオン、衝撃波に斬撃、連続攻撃が得意なのか」
「これくらい僕には簡単だ、それより急ぐぞ」
「待った。その前に・・方術、貫けぬこと鋼の如し」
クルツの放った方術の光が全員を包みこんだ。

「これで身の守りが少し高くなっただろう」
「相変わらずありがたい技だな」
「ほう、これが「方術」のひとつか・・俺の使う気功とはまた別のものだな・・」
「すごい効果ですね。これなら私達が使う法術と大して変わりませんね。世界は広いですね。」
それぞれが感想を言い、そしてついに突入を開始した・・・

「行ったか・・まさか遊撃士達がここまで来るとは思わなかったな・・」
「どうするのレーヴェ?結社の命令は教団のは殺せだけど・・」
「やつらは恐らく敵を倒しても蜂打ちにするだろう。
子供達はやつらにまかせておけばいい。ヨシュア、
お前は奴らに気付かれず後を追い奴らが倒した敵にとどめをさしていけ。そして頃合いを見計らって館に火を放て、お前ならできるだろう?俺はここで逃亡者の確認をし滅する。」
「わかった、じゃあ、行くよ」
リオン達が突入した後銀髪の成年と琥珀色の瞳と黒髪を持つ少年がどこからともなく現れ、少年は一瞬のうち気配を消し姿も消え
青年もそれを見届けるといつのまにか消えた・・

「な・・侵入者だと!」
「見張りはどうした!」
「ク・・とにかく奴らを無力化しろ」

館に入ると複数の傭兵達が現れ、リオン達に攻撃しようとしたが、
「僕の目の前から消えろ!グランドダッシャー!」
「せぇぇぇい!雷神脚!」
「はあっ!せいっ」
「そこ!ハッ」
「ガハ」
「グフ」
「ガ」「ゴフ」
リオンとジンが複数の敵を攻撃するクラフトを発動して敵を倒し
また、彼らの攻撃から逃れた者たちはクルツの槍とルフィナのボウガンにあたり気絶した。

そしてリオン達は襲いかかってくる敵を倒し子供達をさまざまな部屋に入り子供達を探したが1人も見つからなかった。
「どういうことだ!子供達はどこにいるんだ?これだけ探してもいないなんておかしいぞ」
「まだ、私達が入っていない部屋に隠されているか、もしくは隠し部屋のようなものがあるかもしれあせんね。」
「とにかく全ての部屋を回ろう。ルフィナさんの言う通り我々の入っていない部屋等に隠されている可能性は高い。」
「そうだな・・急ぐぞ」

あせるリオン達は子供達を探しある部屋に入った。
「ここは・・見たところこの館の責任者の部屋のようだな。」
「あそこの机に何かの本がおいてあるぞ。」
「見てみたほうがいいだろう。もしかしたら子供達の手がかりが載っているかもしれん。」
「ええ。賛成です。」

リオン達はおいてある本を見たがそこには驚愕することが書いてあった

今回の犯行グループはD・G教団という名前で空の女神を否定する異教の教団であり今回の犯行目的は
子供達を「儀式」の生贄ににし悪魔の呼び出しや新薬の実験体にするという正に狂気の団隊であった。また、リオン達がいる拠点楽園は子供達を使い各国の有力者達の慰めものや虐待をさせ資金を得る場所であったことが書いてあった。

「なんてことだ・・」
「こんなこと許されん!(まさか各国の有力者達が後ろにいたとは・・全員拘束は難しいかもしれん・・)」
「とんでもない連中だ!一人でも多くの生き残った子供達を助けるぞ」
「ええ、それにしてもまさか女神を否定する組織があるなんて・・
(これは任務が終わった後報告する必要があるわね・・)」
そこに書いてあった内容にリオン達は怒り、またクルツとルフィナは
それぞれ思惑を抱えて1人でも多くの子供達を助けるために部屋を急いで出た。

そして、大広間に出たとき一人の研究者風の男がいた。
「来たか、侵入者共。全くわれらの教義を理解できん愚か者共め・・」
「ふん。愚かなのは貴様らだろ!命を弄ぶ奴にロクな奴はいない」
「なぜモノに情を抱かねばならない?」
「貴様・・」
「落ち着け、リオン。遊撃士協会の者だ。誘拐、殺人容疑
その他ほか等の罪で貴様を拘束する!観念しろ」
「ふん!遊撃士にそれに忌々しい女神の僕までいるとはな・・私があの方を裏切ること等できるものか・・おい!出て来い」

研究者風の男は指をならすと虚ろな瞳をした傭兵達が出てきた。
「・・・」
「まだ、こんなにいたんですか(何でしょうあの瞳は?あれではまるで)皆さん!注意して下さい!この傭兵達は何かが違います」
ルフィナは出てきた傭兵を㎡テ、攻撃に移ろうとしたが傭兵の瞳を見て
何かあると思ってリオン達に警戒を求めた

「クク・・もう襲い。さあ我らの力を知るがいい」
「グゥゥゥゥゥ・・ガァァァァァァ」
傭兵達は唸りを上げると異形の姿になった。
「なあ!?」
「何だこれは」
「来るぞ構えろ」
「ハイ」

そして驚愕するリオン達に異形の傭兵達が襲いかかった




[26996] 第六話
Name: zero◆f40e1197 ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/21 00:42
続きです。どうぞ

リオン達を襲ったそれらは
今まで倒した傭兵と格段に違いリオン達は苦戦した。
「何だこいつらは!人間の出せる力じゃないぞ!」
「とにかく1体ずつ倒していくぞ!方術、穏やかなること白波の如し!」
「こおぉぉぉぉ・・龍神孔」
「・・時よ波やまれ!クローゼアップ改!柔招来!」
「我が右手に有りし星の杯よ、天より授かりし輝きもって我らが盾と慣れ・・グラールスフィア!」

敵が強いと感じクルツ波回復を、リオンとジンは自らの身体能力を上げ
ルフィナは絶対障壁をはり敵に向かっていった。

「ガァ」
「覚悟は出来たか・・デモンズランス!」
「セイ!」
「たあっ!」
「はっ!」
リオンが一体にダメージを与えるとほかの3人も集中攻撃をしていった。
そして襲いかかる敵を適度にダメージを与え一体の動きが鈍くなった。

「(これならもうずぐ倒せる!)
お前達!少し離れてろ!交わらざりし命に、今もたらされん刹那の
奇跡時を経て・・ここに融合せし未来への胎動!義聖剣!
僕は過去を断ち切る。散れ、真神煉獄殺!」
「ガァァーー!?」
リオンの凄まじい連続攻撃がまともに決まり1体の敵が倒れ動かなくなった。
「まずは1体!後2体は一気に決めるぞ!」
「おお!・・切り刻めエリアテル」
「よし・・・敵が纏まっている今が好機だ
覚悟はぁっ、ぬん!せいっ!来たれ雷神、空と海の狭間より!」
「こおぉぉぉ、奥義!はっ!雷神掌」
「裁きを受けなさい・・ハッ、セイ!ヤァァァァ、法技!ヘヴンパニッシャー」
「グォォォォォ・・!?」

リオンの放ったアーツが敵を纏め、その隙を狙って3人の強力なクラフトを当て敵は完全に沈黙した。
「何だったんだこいつら・・」
「わからん。このような事態は初めてだ」
「そうだな・・しまった!あの責任者らしき者はどこにいった!」
「私達が戦っている間に逃亡したようです。」
「チッ!追うか?」
「いや、悔しいが今は子供達の救出が優先だ!行くぞ」

そして、リオン達はまだ見てなかった最後の部屋の扉を開けた。
そこはグチャグチャになった子供らしき死体や
体が別れた状態の死体が散乱していた。

「酷い有様だ」
「なんてことだ・・!」
「ク・・外道共が」
「女神(エイドス)よ、この者達に安らぎを与えてください・・」
あまりにも悲惨な部屋の状態を見て、リオン達は倒れそうになりががらも生存者がいないか確かめた。奥に行くと一人の傷だらけの少女が倒れていた。

「この子供だけ、まともな状態だ!かろうじてだが生きているぞ」
リオンは少女の弱弱しい鼓動を聞き、驚いた。
「よし!この子だけでも何が何でも助けるぞ!
方術、返り咲くこと風花の如し!」
「僕は回復のクラフトは使えないからこのライフボトルを使うぞ」
「おぉぉぉぉぉ・・養命孔」
「女神の御加護を・・ホーリーブレス」
リオンは生命の水ライフボトルを使い
ほかの3人はそれぞれのクラフトを使い少女の傷を癒した。
そして、光が収まると少女の傷はなくなり、規則正しい呼吸をしだした


「よし・・これで大丈夫だ」
「よし、後は気絶させた敵を拘束するぞ。」
「待ってください。せめてこの子達を供養しましょう。
少しでもこの子達が救われるために・・」
「そうだな・・リオン、君は先にその少女と共に外に出て待っててくれ
私たちはこの子達の洪養と敵の拘束をする。」
「好きにしろ。」
リオンは子供達に洪養した後、少女を背負い一足早く部屋を出た。

そしてクルツとルフィナは子供達を洪養するために部屋に残り
ジンは気絶した敵を拘束しに部屋を出た。

(さて・・俺より若い2人だけにあの場を任すのは心苦しいから
さっさと敵を拘束して手伝いに行くか・・うん?何かおかしいぞ・・)
ジンは気絶した敵を拘束しようとしたが、様子がおかしいことに気付き
調べた。
(な・・!死んでるだと!?馬鹿な、まさか・・こいつも)
ジンは敵が死んでいることに気付き、ほかの敵も調べたが
全員急所を斬られ絶命していた。
(どういう事だ・・俺達以外にも侵入者がいたということか・・
だが、何故こんなことを・・うん、何だこの匂いは・・不味い!)

ジンは思考を巡らしていたが突如におい始めた異臭が
館が燃えていると確信し、急いでクルツ達のいる部屋に戻った。

「クルツ、ルフィナ!この館は火事だ!一刻も早く脱出しろ」
「なんですって!いったいだれだそんなことを・・」
「とにかく速く逃げましょう(ごめんね・・ちゃんと供養ができなくて)」
クルツ達は急いで館を出た。

「全員無事のようだな、館が燃えて焦ったぞ」
「ああ、なんとか無事だ。」
「これから、どうしますか?」
「もう、この場で私達のできることはないだろう・・作戦終了だ
帰還しよう。」
「ああ、賛成だ。その少女もちゃんとしたところで治療したほうがいいだろう。」
「そうだな、では行くぞ」
リオン達は帰還するために館を背に向け歩き出した。

そして少女は目がさめ自分が背負われている状態に気がついた。
(ここは、この人はいったい・・そうだわ!きっとこの人がレンの本当の家族なんだわ!
やっと助けに迎えにきてくれたんだ・・あんな偽者のパパとママじゃなくてレンの本当のパパとママに会えるんだ・・)
少女は目が覚めたがリオンの背ナカノ居心地によさを感じ、また眠りについた。

そして別のところで先ほど逃げた責任者が走っていた。
「ハァ、ハァ、クソ・・忌々しい遊撃士に女神の僕め・・
我々は必ず立ち上がる、今に見ていろ・・」
「悪いが貴様はここまでだ。」
「ガ!・・そんな・・こんなところで・・ム司祭・・御子様・・グフ」
だが、青年に斬られ絶命した。
「ふん。こんな外道の血を剣に吸わせたくなかったんだがな・・」
「終わったよ、レーヴェ」
「来たかヨシュア、では俺達も戻るぞ。」
そして2人はまた、すぐにその場から消えた・・

作戦は無事終了したが生存者はわずか2名という
少なさで教団員も全員自決し、また、支援していた有力者達も何名か
拘束したが、拘束した者達は一部のようで、ほかは全くの不明という
後味の悪い結果となり事件は終わった・・
また、今回の作戦でリオン、ジン、クルツの3人はB級からA級、
そしてカシウスはS級に昇格し、遊撃士協会の更なる期待を背負った。

次回に続きます



[26996] インターミッション1
Name: zero◆f40e1197 ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/12 00:45
続きです。


あの作戦の後、リベールに帰ろうとしたリオンに
預けた少女がリオンを呼んでいると聞き
親の事も含めて聞きたいことがあるため少女が入院している
クロスベル自治州のウルスラ病院に足を伸ばした。

そして、リオンはウルスラ病院の受付に行った。
「すまないが、面会を頼む」
「面会する患者はどなたでしょうか?」
「最近入院した菫色の髪を持つ10歳ぐらいの少女だ」
「菫色の少女・・ああ!もしかしてあの子ですか!それに見事な黒髪ですね・・・
ということはあなたが・・速く行ってあげてください。
妹さんが首を長くしてお待ちですよ。病室は○○○号室です。」
「そうか、助かる。(妹?エステルがここにいるはずないし、
それに何で受付の人が僕のことを知っている。
どういうことだ・・?)」

リオンは教えられた病室に向かっている最中、受付から
妙なことと自分の事を知っているかのように言われたことに疑問を持った
そして病室に着きドアを開けた。

「お兄様!ようやく来たの遅かったじゃない。レン、ずっと待ってたんだから!」
ベッヂから起きあがった少女はリオンを見て嬉しそうに言った。
「ああ、すまなかったな。(シャル、僕はどう対応すればいいんだ)」
(えっ・・えええ!、どう対応すればいいって坊ちゃん
僕にもわかりませんよ。取りあえず兄を演じてください)
(おい、シャル!)
リオンはレンから自分の事を兄と言われ、戸惑いシャルティエに相談した

「お兄様、何で剣とブツブツ話しているの?」
「別に何でもない」
「変なお兄様、それより本当のパパとママはどこ?
レン、速く会いたいな」
「(本当のパパとママ・・どういうことだ・・まさか!)
悪いな、レン。父と母はここには来てないんだ。
僕が迎えに来ることになってて、2人は家で
お前が帰ってくるのを待っている。それより前のレンの両親に
ついて聞きたいことがある?」
リオンはレンが言ったことに違和感を感じ、事情を聞いた。

「偽物のパパとママを知りたいの?嫌だけどお兄様の頼みだから
話してあげる。」
レンは思い出すのも嫌かのように両親のことを語った。

自分は両親にどこかに預けられたこと、その後、
気付いたら知らない所にいてひどいめにあったこと。
そのことから両親は偽物で本物の両親はいつか迎えに来ることを
信じていたこと。そして気が付いたらリオンの瀬名カニいて
自分を大事に運んでいたことからリオンを自分の本当の家族と
信じたこと。
「だから、お兄様がここに来た時レン、本当に嬉しかったのよ。
だってここに来たということはレンが家族で妹が心配だったから来たのでよ?」
レンはリオンを見て幸せそうに言った。

一方その事を聞いたリオンはレンの事情が予想以上に複雑であったことに驚き
本当ならレンを預けた実の両親を見つけ返すべきだが、
どうするかを考えた
(どうするシャル、このままブライト家の子として
養子にするか?)
(そうですね。あの子には、坊ちゃん見たいな目にあってほしくないですから。)
(決まりだな、カシウスに頼んでみるか)
(ハイ!)
リオンとシャルティエは自分たちと同じ道を歩まないように
ブライト家に引き取ってもらうことを決意した。

「そういえばレン、どれくらいで退院できるんだ?」
「後三日で退院できるんだって、だからパパとママに会うのが楽しみよ!」
「そうか・・・実はエステルっていうレンと2歳違いの姉もいるんだ。だから、楽しみにしててくれ。」
「わぁ!お兄様に続いてお姉さんもいるのね!うふふ、退院できる日が楽しみだわ」
レンは心からの笑顔を見せて言った。

「ああ、僕はもう帰るけど毎日来るから大人しく待っているんだな」
そういってリオンはレンの頭をなでた

「(わぁ・・・気持ちいい・・)うん、わかった!いい子にして待ってるから絶対明日も来てね」
「ああ」

そう言ってリオンは病室のドアを閉めて急いで遊撃士協会に向かった。
そして協会の通信を貸してもらい、まだ壊滅作戦後の義務処理を行っている
カシウスを呼んでもらいレンの事情を説明しブライト家の養女にしてもらうように嘆願した。

「ということだ、あいつを養子にしてくれないか」
「まさかそんな事情があったとはな・・わかった。こっちの仕事はもうすぐ終わるから
すぐ片付けて家に戻ってレナやエステルにも話しておこう。だから今はその少女の心を穏やかにするためにもお前が相手をしてやってくれ。」
「そうか、助かる」
「何、気にするな」
そう言ってカシウスは通信を切った。
リオンも通信を切ってホットした。そして明日の見舞いのための
品物を買うため、近くのデパートに足を向けた。

「ただいま。」
「お帰り、リオン、レン。」
「おかえりなさーいリオン兄!それにえっと・・あなたがレンでいいのよね?」
「ただいまパパ、ママ!それにエステル(わぁ・・優しそうなママに
強そうなパパ。それに明るいお姉さんのエステル。それとなんだかんだで優しくて素敵なリオンお兄様
ここがレンの本当の家族なんだわ!レンが思い描いた通りの)」
レンはブライト家に笑顔に迎えられ不安だった顔も笑顔になり
カシウス達に挨拶をしブライト家の一員となった。

後書き、性格がおかしいと思いますが。そこはご焦慮ください
次回に続きます



[26996] インターミッション2
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/15 00:04

その後レンはブライト家の一員として溶け込み家族の誰もに甘えたが取り分け
リオンとレナによく甘えた。そしてリオンが新技の特訓をしているそんなある日
「魔王獄炎波」
リオンのとてつもない斬撃に獄炎で練習の人形は消滅した
「よし、ついに完成だ。浄破滅焼闇をより強化した奥義
魔王獄炎波が!」
リオンの新技が完成した後、レンがリオンを褒めた
「やったわね、お兄様。新技の完成おめでとう!」
「ああ、より強くなるために考えたからな」
リオンは今の技ではパワー不足と考え浄破滅焼闇を強化した
そして今完成した。そしてレンが呟いた
「ねぇ、お兄様。技が完成した後で悪いんだけどお願いがあるの」
「何だ言ってみろ」
「レンもお兄様のやっている剣をしたいわ。」
「なぜ、剣を?」
「あら、パパとお兄様は遊撃士だし、エステルも遊撃士を目指すんだからレンが目指してもおかしくないでしょ?」
「それはそうだがそれより何で剣を?カシウスとエステルは
棒術だから武術を志すにしてもそっちの方が向いてるんじゃないか?」
「それも考えたけど剣のほうがレンにあっていると思ったからよ。
ねぇ、それより教えてくれるの?くれないの?」
レンは眼をうるうるさせリオンに訴えた。

(坊ちゃん。教えてあげてください下さいよ
断ったら、レンがかわいそうですよ。)
(仕方ないな。)
「仕方ない、教えてやる。僕の剣は我流だけどいいか?」
「うん!それでいい!速く教えて!」
「わかった。まず剣の構えだけど・・」
そうしてリオンはシャルティエに言われレンに自分の剣術を教えた
それを見ているカシウスも調子に乗って自分の剣術も教え出した。
流派の違う2人が教えることでレンにとって覚えにくくなるはずだった。だが、驚くことに
レンは教えたことを次々と覚えついには自分の技を編み出せるようにもなった。

「魔神剣!・・・やった!的に当たった!ねぇ、お兄様成功でしょ?」
「ああ、成功だ。レンは才能がある。(・・どういうことだ。いくらなんでも
覚えるのが速すぎる!?いくら才能があるにしても多少は時間がかかる筈だ・・・もしかしてあれか!?)」

リオンは教えたことをすぐに覚えるレンを見て普通じゃないと思い原因を考えたが一つだけ思い当たるのがあった。それは教団が子供達を新薬
の実験をしていたことを思い出し、新薬の中には身体能力を上げるもの、感覚が鋭くなるなど
人間にとってさまざまな効果をもたらす薬があったことを思いだした。

(だとすると、レンは運よく薬の実験で生き残ってたからレンだけまともな状態で残っていたのか・・だったら僕やカシウスのできることは一つ。
昔の僕のような間違った方向に向けないように教えることだな・・)
そうしてリオンは人知れずレンが間違った方向に進まないように教えることを
決意した。

これが後に「剣姫」と謳われるレンの修行の始まりであった・・

後書き
マイソロ3をやったので違うシリーズの技を使わせました。
次回に続きます



[26996] インターミッション3
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/17 23:43
某日、ブライト家

「ねえ、お母さん、お父さんまだー?」
「協会の連絡では今日帰ってくるそうだからもう少し待ってなさい。」
「むぅ、パパったらどこで道草してるのかしら?」
そこには食事の準備をしているレナと食卓に座ってそれぞれの自分の趣味の本を読んで
待っているエステルとレンがカシウスの帰りを待っていた。

「許してやれ2人とも。カシウスは遊撃士として評価が高いんだから
難しい仕事がきてしまうんだ。」
そこに外で月を見ていたリオンが入ってきた。
「あ、リオン兄」
「お兄様。それはいいんだけど帰りを待っている家族がいるんだから、もう少し仕事する量を抑えてほしいわ。」
「お前の言うこともわかる」
レンの言った一言にリオンは納得した。

「今、帰ったぞ。」
そこに何かを抱えたカシウスが帰って来た。
「お帰りなさい、あなた。」「お帰りなさーい、お父さん。」
「お帰りなさい。パパ」
リオン以外それぞれから迎えの挨拶を言われ、カシウスは今までの修羅場から
帰ってきたのをホッとし、笑顔になりあることを言った。

「実はな今日はお土産があるんだ。」
「お土産!?もしかして、ストレガー社の新作モデル!?
それとも新しい釣り竿!?」
「レンにもあるの!?ぬいぐるみ!?それとも外国の紅茶かお菓子!?」
お土産と聞いてエステルとレンの2人が眼をキラキラさせ、期待した。

「ハァ・・・・育て方を間違えたかしら・・・・・?」
「あのなぁエステル、レンのように何か女の子らしい物は
ほしくないのか?ぬいぐるみや服とかアクセサリーとか」
「ぬいぐるみはレンがいつでも貸してくれるし、綺麗な服は好きだけど
汚しちゃうもん。アクセサリーも遊んでいたら壊れるからヤだし。」
「無駄だ2人とも人の趣味はそれぞれだから変えられないものだ。」
ため息をつくレナとカシウスにリオンがエステルのフォローをした

「それより、お父さんその大きな毛布何?ひょっとしてそれがお土産?」
「そうだ、よっと・・・・・」
エステル達に毛布の中身をみせるとそこには気を失った黒髪の少年が眠っていた。
「・・・・・・・ふえっ?」
「・・・・・まあ」
「・・・・・・・・・」
「まあ、こういうわけだ。割とハンサムな坊主だろう?」
それぞれが呆れている中カシウスは笑顔で言った。

「な、な、何なのこの子ーー!まさかお父さんの隠し子!?」
「ひどいわパパ!こんな美人で優しいママを裏切るなんて!!」
「シェラちゃんよ」
「そういえばシェラザートの奴2人に何かいろいろと教えていたな・・」
「全くあの耳年増は・・・・」
少年に驚き2人からは聞かないと思った言葉を2人の姉代わりで現在王国を廻って修行している
準遊撃士のスエラザートが原因だと知りカシウスは呆れた。

「さてと、この子を休ませるためにもベッドにつれていくか。リオン、悪いがお前のベッドを貸してくれ。」
「仕方ないな。」

そしてカシウスは少年をベッドに運び寝かせた。
「で、お父さんどーーいうこと?この子誰?何でケガしてるの?」
「本当にママを裏切ってないでしょうね?」
エステルとレンがじとーっとカシウスを睨みつけた。
「全く俺がそんなことするはずないだろ?この子は・・・・・
仕事の関係で預かったんだ。」
「あやしい・・・・・」
「ふーーん。それでどうするのパパ?」
「ああ、この子を家の子にする。すまないがレナそういうこと
だから、今日からこの子の世話もする。」
「ふぅ・・・・・あなたが一度決めたことはやり通す頑固者ということは
私が良く知っています。仕方がないわね・・・・・も・ち・ろ・んあとで
理由はしっかりと聞かせてもらうわね?」

レナは凄味のある笑顔でカシウスに問いかけた。
それを見てカシウスは冷や汗を流し、そばで見ていた
リオンも当事者でないのに汗をかいた。
(わあ・・・・さすがお母さん。すごいなぁ)
(うふふ・・・・さすがママだわ・・・・レンも見習わなくちゃ。)
(坊ちゃん。レナさんは絶対に怒らせないようにしましょうね。)
(そうだなシャル)
それを見て、エステルとレンは感心しリオンとシャルティエは人知れず
レナを怒らせないようにしようと思った。

「う・・・・・ん?」
その時少年が目を覚ました。
「あ、起きた。」
少年の様子にエステルが真っ先に気付いた。
「・・・・・ここは・・・・?それにあなた達は・・・・?」
「俺の家だ、ちなみにこの2人が俺のかわいい娘でこいつが自慢の息子
そしてこの女性が俺の愛する妻さ。どうだ、話した通りだろ。」
「そういえばそんな事を言ってましたね・・・・じゃなく!カシウス・ブライト、
あなたは何を考えているんですか!!」

少年はカシウスの行為がわからないようで叫んだ
「こらっ!ケガ人が大きな声出さない!ケガに響くでしょうが!」
エステルは少年の寝ているベットにジャンプしてキックをした。
「あたっ!」
「大きな声出さない」
「わ、わかったよ・・・でも君の行動のほうがよっぽど
ケガに響くんじゃ・・・・」
「なんか言ったーー?」
「いや、だから君の行動が・・・・」
「な・ん・か・言・っ・たーーー?」
「なんでもないです・・・・」
エステルに文句を言った少年だがエステルの綺麗で凄味のある
笑顔に黙った。

(エステル、この年でもうこんな凄味のある笑顔を・・・
さすがレナの子だな、さっきのレナの笑顔を見ただけにそう感じる・・)
リオンはレナの今後の未来を考え恐怖を感じた。

「わぁ、さすがエステル!じゃあレンも・・・・」
そこにレンが助走をつけてベッドに飛ぼうとした。
「こーら、ダメよレン。エステルに懲らしめられてあなたにも
懲らしめられたらこの子がさすがに可哀想でしょ?次の機会があったら
エステルに譲ってもらいなさい。」
飛ぼうとしたレンをレナが抑え、論した。

「ところであんた名前は?あたしはエステル・ブライトよ。」
「レンはレン・ブライトよ。うふふ、綺麗な黒髪に琥珀の瞳ね。」
「名前・・・?」
「そう、名前よ名前。あたしとレンが今言ったでしょ。
こっちの名前だけ知っているのもなんか悔しいし不公平じゃない。」
「・・・・あ・・・・」
「まあ、どうりだな。今更隠してもしかたあるまい。
不便だし聞かせてもらおうか?」

エステルの言った言葉に少年は呆けたがカシウスの言葉で
我に返り少しの間考え決意した。
「・・・・・わかり・・・・ました・・・・・・」
「僕の・・・・僕の名前は・・・・ヨシュアです・・・・」

そして、カシウスはエステルとレンに少年――ヨシュアの看病を任せて、
レナとリオンを連れ出して部屋を出て居間に下りた。

「おい、何者だあの子供?普通の雰囲気じゃなかったぞ。」
「そうね・・・・あの眼はレンが昔の両親の事を話した時の暗い眼に近かったわ・・・」
リオンはヨシュアが普通ではないと気付き、またレナはヨシュアの眼がわずかながら
レンから昔の両親を聞いた時にしていた暗い眼に近かったことに気付き暗い顔をした。

「・・・・実はな、あの子は俺を殺そうとしたんだ。」
「!?」
「え・・・・・」
「どういうことだカシウス!」
「まあ落ち着け。始めから説明しよう。」

そしてカシウスはヨシュアが子供のふりをして自分を狙ったこと
その後ヨシュアを戦闘不能にした後今度はヨシュアを狙って何者かが
ヨシュア共々殺そうとしたところをカシウスが撃退し、気絶したヨシュアを
ここまで連れてきたことを話した。

「・・・・ということだ」
「そんな、あんな幼い子を暗殺者にするなんて・・・・」
「昔の僕に似ているな、そいつらもヨシュアも」
レナはショックを受け、リオンは昔の自分を思い出し
嫌悪した。

「それで・・・・家の子にするって言ってたけどどうするんだ?」
「ああ、あの子に暗い人生じゃなく明るい人生を歩いてほしくてな、家に連れて来たんだ。ひょっとしたらエステルがヨシュアを変えてくれると思ってな。」
「ふふ、そうですね。確かにエステルならあの子を変えてくれるかもしれないわ。」
レナは先ほどのエステルとヨシュアのやり取りを思い出し、エステルならヨシュアを
変えてくれると思った。

「すまんがそういうことだ。さっきも言ったがヨシュアも今日から
家の子だ。俺の我儘だと思って頼む!」
カシウスは2人に頭を下げた。
「頭をあげてくださいあなた。私もあなたの考えに賛成です。」
「お前を見てると、どこかのバカを思い出す。
協力してやる」
「すまんな2人とも。」
頭を上げたカシウスは2人と笑いあった。

「そういえばカシウス。部屋はどうする?僕とヨシュアが一緒の部屋でいいのか?」
リオンは思い出したように今後の部屋割を言った。
「ああ、とりあえず今はそうするが、近いうちに家を増築しようと思うんだが
どうだろう?」
「そうね・・・エステル達も大きくなった一人部屋が欲しいでしょうしいいと思います。」
家を増築するという考えにレナも賛成した。
「決まりだな!近いうち家を増築するよう依頼をしておこう。それより
リオン、今後に関してだが・・・・」
笑顔のカシウスは真剣な顔になりヨシュアの追手達が来る可能性もあるので
リオンと交代で家を守ったり買い物についていく等を話し合った。

こうしてヨシュアもブライト家の一員となった・・・

後書き
最近忙しくて書くのに時間が掛かりました。
おかしい点もあるけど感想言ってください。次回に続きます。



[26996] インターミッション4
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/21 00:41
某日、クロスベル某所

そこには教団壊滅作戦に参加したガイ・バニングスが血溜りの中に
倒れていた。
「フ・・・・さすがかつての最強の警察官だ。随分手こずったが
その傷でだれもいないこの状態ならもはや助かるまい・・・
われらの組織に目をつけたのが運の月だ・・・後悔して死んでいくがいい・・」

ガイを瀕死にした謎の人物はガイの状態を確認しその場から去って行った。
(ち・・・・く・・・しょう・・・目が霞んできやがる・・・セ・・・・シル・・・
ロ・・・・イド・・・・すまねぇ・・・・・)
ガイが正に死ぬ直前、2人の人間が現れた。

「ガイ!?この傷はどうしたんだ!!」
「お兄様、まだ息があるわ!早く回復アーツを」
その2人とはある用事と修行でクロスベルに来たリオンとレンだった。

「少し待て・・このライフボトルで!」
リオンは急いでライフボトルをガイに飲ませた
そのお陰かガイの傷が少しづつ塞がっていった。
「どうだ、レン?」
「ちょっと待って・・・・大丈夫、なんとか死なずにすんだようだわ。」
レンはガイの鼓動を聞き、助かったことを確かめリオンはそれを聞いて少し安心した。
「そうか、レン、応急処置をするから手伝ってくれ。以前教えたから
大丈夫だろ?」
「うん、大丈夫よ!今、手伝うわ。」

そして2人が応急処置をして一息ついた頃にガイが目を覚ました。
「う・・・・ん?」
「あ、目を覚ましたわ。」
「大丈夫か?峠は越してるから大丈夫だと思うが・・・」
「リオン、それに嬢ちゃんはあの作戦の時の・・・・ああ、お陰さまで
女神(エイドス)の元に逝きそびれたぜ。」
ガイは起き上がり助かった事を実感し笑顔になった。

「それにしても、一体何があったんだ?」
「ああ、実は」
リオンの質問にガイは説明した。

ある組織を調べていたらその組織の刺客らしきものが襲ってきたこと
もちろん、応戦したがその刺客は強くあえなく敗北したこと
それらを説明し、ガイはレンから一杯の水を貰い一気に飲んだ。

「お前がやられるほどの使い手がいるとはな・・・・」
「ああ。組織の名前でさえわからなく調べていたらこのザマだ。
リオン達が来て本当に助かったよ・・・・」
「それで警察のお兄さんはどうするの?」
「本来なら警査課に戻ってまた調べ直したいんだが、今俺が
生きているとわかったらまた刺客が襲ってくるかもしてん。
弟と恋人をそいつらから守るために死んだことにして今は姿を隠して
おくさ。」
「・・・・いいのか?たまたまアリオスと再開して聞いたけどお前、もうすぐ結婚するんだろ?」
「・・・ああ・・・・・セシルにはすまねぇが少しの間だけ待ってもらうさ。」
リオンの問いにガイはつらそうな顔をしたがすぐに気持ちを引き締め
顔を上げた。

「というわけだから2人とも俺が生きていることは誰にも言わないでくれ。」
「・・・・わかった。その・・・・いつか姿を見せろ。レンも頼むな。」
「はーい。お兄様の頼みだからレン、誰にも言わないわ。」

そしてガイは自分が流した血溜りの中に警察手帳とバッジ、上着を置き
その場を去った。それを見送った2人もその場から立ち去った・・・・

そしてガイの偽りの葬式で遺体すらなかったので婚約者セシルは号泣し
弟のロイドはそれを見て兄の死の真相を知るために警察学校の入学を
決意した・・・

某日、クロスベル住宅街


そこにある一軒の家の様子をガイ・バニングスを助けクロスベル市に戻った
リオンとレンが窺がっていた。
なぜ、リオンがレンをクロスベルに連れてきたかは
長い間調べていたレンの両親の居場所がわかり、一度だけ
話してみないかと両親に言われた。レンは最初は嫌がっていたが
自分の心の片隅に残ってる両親のことを決着するいい機会だと
思いリオンについていってくれと頼んだ。

そしてその家に一人の男性と何かを抱いた女性が帰って来た。
それを見てリオンは2人に話しかけようとしたが2人の会話を聞き
思い留まった。

「ふふ、本当に可愛いね。お前にそっくりだよ。」
「ほーらよしよし」
女性は抱いている赤ん坊をあやしていた。

「ふふ、前の子はあんなことになってしまったけれど・・・
でもよかった、女神様は私達をお見捨てにならなかったんだわ。」
「おいおいその話はしない約束だろう?昔のことはもう忘れよう。」
「ええ・・・・哀しいけれどその方があの子のためよね・・・おお、よしよし
いい子でちゅねー」
「あぶぅ、あぶぅ」
赤ん坊は女性に甘え、また女性も笑顔であやしていた。

(坊ちゃん。あの人達にとってレンはどうでもいい存在だったのでしょうか?)
(シャル、少し黙ってろ)
あの家族の光景を見てシャルティエはレンのことを疑問に思い
リオンは怒り文句を言いにその夫婦の所に歩こうと
したがレンに服を引っ張られ止められた。

「レン?」
「いいのお兄様。今のレンには優しいママ、強いパパ、
明るいお姉さんのエステルに、カッコイイお兄さんのヨシュア
そして皮肉屋だけど優しくて素敵なお兄様がいるからレンは幸せよ?
それに言ったでしょ。あの人達はレンの偽物の家族だって。」
「レン、本当にあの夫婦に文句とかないのか?」
「ふふ、おかしなお兄様。何でわざわざレンを酷い目に遭わせた
たにんを気にしなきゃいけないの?」

レンは笑顔で自分の両親を他人と言ったことにリオンは
何か言いたかったが今の両親の会話を聞き、それをする
必要もないと思い話題を変えた。

「そうか・・・今回は悪いことをしたなレン。」
「ううん、全然気にしてないわ。むしろレンは初めての
外国の旅行を楽しんでるわ。」
「そうだな・・・お詫びに何か買ってやる」
「わぁ、本当!じゃあ速く行きましょう!クロスベル
限定のみっしぃのぬいぐるみが前から欲しかったの!
エステルの分も買おうと思ってるんだけどいい?」
「フッ、お前は姉思いだな。」

そう言ってリオンはレンの頭をなでて。
「うふふ、レンは家族が大好きだもん!それにエステルは
今回の旅行に行けなくて残念そうだから、何か勝ってあげるのは
妹として当然よ。」
「そうか、だがあまり高いものは駄目だぞ」
「うん!行こう、お兄様!」
「ああ!」
そうして2人はクロスベルのデパートのある中央広場に向かった。

そして月日は巡りエステルとヨシュアが16歳になった時に
物語は動き始めた・・・・・!

後書き、次からFCと行きたいがですが。番外編を作ります
それでは。



[26996] 番外編
Name: zero◆ae528d38 ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/21 14:39
海底洞窟

「僕はお前のように能天気図々しくて馴れ馴れしい奴が・・大嫌いだ。
だから後は任せた。」
そういってリオンはエレベーターのレバーを下げた

「リオン、リオオオオオオオン!」
リオンは仲間に世界の運命と大切な人を救ってほしいと願い
一人崩壊していく海底洞窟に残った。

「ハッ」
リオンは目が覚めそのまま起きた。
「夢だったのか」
「坊ちゃん。大丈夫ですか。うなされていましたよ?。」
うなされていたリオンをシャルティエが心配した。
「シャル、僕はあの時の夢を見ていた。」
「そうですか。」
リオンは仲間を裏切って死んだあの時の夢を見た。

「坊ちゃん。とりあえず風にあたりません。」
「そうだな」
リオンは外に出た。

「スタン達今頃どうしいるでしょうか。」
「さあな、あいつのことだどうせまた昼寝でもしているんだろう」
「そうですね。」
リオンとシャルティエはスタン達のことを思い出し笑ったそこへ

「お兄様ーー」
「うわあ、ビックリしました。」
「ヘッ、今の誰が喋ったの、お兄様?」
「僕は喋ってないぞ、まさか!?」
「もしかして」
「ええええ!?剣が喋った!!」
「どうしたのレン!」
レンはシャルティエの声が聞こえ驚きその声を聞きエステルがやってきた。
「驚きすぎだ。とりあえず落ち着け。(どういうことだ
なぜ急にシャルの声が聞こえるようになったんだ。4年前までは
聞こえなかったはずなのに?)」
リオンは急にレンがシャルティエの声が聞こえたことに疑問を持った。
「ねぇ、どうしたのレン」
「エステル、お兄様の剣が喋ったの!」
「まさか剣が喋るなんて」
「本当ですよ。」
レンはシャルティエが喋ったことを話したがエステルは冗談だと思った。シャルティエは本当だと言った。

「ええええ!何で剣が喋ってるの、どうしてリオン兄」
「2人とも落ち着け。今説明してやる」
リオンはソーディアンのことを2人に説明した
「そうだったんだ。ソーディアンは素質のある人じゃないと
声が聞こえないのね」
レンはリオンの説明に納得した

「なるほどね、けどどうして4年前までは聞こえなかったのに
どうして今になって。」
「そこまでは僕も知らん。」
「ハハ、やっぱり」
「でも、2人とは一度話したいと思ったんですよ。こうして
声が聞こえたのでこれからは話しができますよ。」
「ええ、改めてよろしくねシャル」
「ハイ」
「ちょっと私も忘れないでよ」
レンとシャルティエだけ話しててエステルも入ってきた。
「さてともうすぐお母さん達が起きてくるから。入ろ」
「そうね、お兄様、シャル後で練習お願いね」
「もちろんです。」「わかった。」
そういってリオン達は家に入った

後書きこれは本編の少し前の話です。
あとD2しかプレイしてないので性格はジューダスっぽくなります。
次回に続きます



[26996] 設定1
Name: zero◆4ef1e61a ID:ca65aaa4
Date: 2011/04/22 22:44
今更ですけど。主要キャラの設定

リオン・ブライト

レベル95
HP6000
atk650
def550
spd500
ats1200
sdf1000
mov8

装備

武器 シャルティエ
防具 ミスウェア
靴 ミスリルブーツ
アクセサリー アメジストリング
      グラールロケット
オーブメント地属性、闇属性
クオーツ hp5 行動力5 精神5 攻撃5 回避5 騒動5

クラフト

魔神剣 10 単体 直線距離の離れた敵にダメージを与える
魔神剣・双牙 25 単体 二回攻撃
幻影刃 10 単体 敵の後ろを取る技 即死5%
空襲剣 15 単体 二回攻撃
デモンズランス 35 単体 中円攻撃 即死5%
グランドダッシャー 35 単体 中円攻撃def15%低下
月閃光 30 単体 即死30%
爪竜連牙斬 40 直線 剣と小剣を使う移動連撃 ダメージ110%
崩龍斬光剣 40 複数 周りの敵を攻撃する 即死20%

Sクラフト

魔王獄闇波 大型直線 連続で切り刻む単体攻撃 即死40%
真神煉獄殺 単体 かつての自分を克服して放つ連続攻撃
    ダメージ300% 即死40%


レン・ブライト

レベル20
hp1600
ep180
atk200
def100
spd20
ats250
adf150

装備

武器 エストック リングダガー
防具 フリフリブラウス
靴 ストレガーC
アクセサリー シルバーピアス
      エメラルドリング(リオンに貰った指輪)

オーブメント無属性
クオーツ hp1 行動力1 精神1 攻撃1 回避1 騒動1

クラフト

魔神剣 10 単体 リオンと同じ効果
剣妖舞 20 単体 踊るように二回攻撃する 即死5%
瞬迅剣 30 単体 移動攻撃
月閃光 30 単体 即死30%
爪竜連牙斬 40 単体 リオンと同じ効果
剣技・八葉滅殺 30 単体 敵を乱れ斬る
邪霊一閃 30 カシウスの雷光撃をヒントに編み出した技

Sクラフト

紅燐剣 中型攻撃 貫通する衝撃波攻撃 即死30%
魔神煉獄殺 単体 リオンがかつて使用していた秘奥義
それを教わって自分の技にした
        ダメージ300% 即死50%

設定下手ですけどなんとか書きました。
今更ですけど


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