[クアラルンプール 21日 ロイター] マレーシア北東部トレンガヌ州は、「女性的な」男子生徒を対象に、米海軍の新兵訓練を模した「ブートキャンプ」と呼ばれる矯正プログラムを開催し、人権団体から非難を浴びている。
19日付のニュー・ストレーツ・タイムズ紙が同州の教育責任者、ラザリ・ダウド氏の話として伝えたところによると、このプログラムには、男らしい性質を持たないとされた13―17歳の男子生徒57人が参加。同州ではそうした男子が増加していることから、今回のブートキャンプ開催に至ったという。
キャンプは4日間の日程で行われ、男らしい行動についてのカウンセリングのほか、宗教的な講義やエアロビクスなども組み込まれた。
イスラム教徒が大半を占めるマレーシアでは、同性愛はタブー視されており、男性同士の性交渉は刑法により犯罪として罰せられる。
男女平等を訴えるグループ連合は声明で「子どもを『矯正』しようとするこのようなプログラムは許されるべきではない。『異質』であると判断された人の人権を侵害することになるからだ」と非難した。
一方、ダウド氏は21日付の同紙で、本プログラムは人格を形成することが目的で、子どもたちの性的指向を変えようとするものではないと主張している。