テレビタックルと武田教授
Kさんから以下の投稿をいただきました。
ブログから、このようなメールを送ってもいいものなのか、非常に悩んだのですが、
どうしても気になってしまって、送ります。
最近、テレビタックル等のテレビ朝日系列の番組で
中部大学の武田邦彦教授という方をよく見かけます。
その方はテレビやご自身のホームページで、福島第一原子力発電所の事故によって、もう日本全国危ないであるとか、
東北産、関東産の食品は安全宣言が出ていようが買うな、と提言されています。
また、福島の農家は出荷すると加害者になるのだから基準値の100分の1を切るまで出荷するな、ともおっしゃっています。
大槻先生は現在の暫定基準をクリアしていれば、全く問題のないものであることや、
基準を超えていようとも十分大丈夫であるくらいに基準に余裕をもたせているので問題ないと教えてくださっています。
武田教授という方は自身は原子力の専門家であるとおっしゃっているのですが、現在先生方の専門家同士でもここまで見解がわれているのでしょうか。
大槻先生はこの方の提言については、どうお思いでしょうか。教えてください。
また、先生がたの統一見解などは発表したりはするご予定はないのでしょうか。こちらも教えてほしいです。
大変忙しい中、メールに目を通していただき、あるがとうございました。
大槻からの回答
この先生、困った人ですね。もともとタックルという番組はワザと過激な論争をうながすために、真っ当な意見から極端に外れた人を出演させます。UFOの韮澤さんなどその類です。しかし、UFOならともかく、ことは放射能ですから、国際学会(RADIATION EFFECT)など、国連WHO,IAEAなどとまったく違うでたらめをいうのは許せないです。この教授は上記の国際学会などで一緒になったことはなく、私は名前も知らない人です。放射性ラドンの現在の暫定基準はずいぶん低いもので今の状態で変更の必要はまったくありません。この教授がこの暫定基準は危ない、その10分の1、100分の1でも危ないというなら、自然の放射線量になっても危ないというのですから、ご自分は毎日生きていけないはずです(笑)。繰り返しいいますが、政府発表を信じてください。これは世界の学者の知恵を集めて作った国際基準に従っているのですから。なお、関連学会がわざわざ集まってこの件の関して改めて討論、発表をすることはありません。すでに学会のほとんどすべての会員が合意したものが国際基準になっているので、改めて討論する必要はないわけです。
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