| 構造一般 | 構造計算 | 地盤・基礎 | 建築コラム | 掲示板 | |
| 【構造力学1】 | RC造 | 建築基準法 | リンク | ||
| 構造力学2 | S造 | フリーソフト | 管理人より | ||
平行弦トラス
山形トラスに続き、平行弦トラスについて見てみましょう。平行弦トラスとは、下図のように、
上弦材と下弦材が平行になっているトラスのことをいいます。
では、早速解いてみましょう。
◇節点法(図式解法)
例)下図のような平行弦トラスを解く
| A節点から示力図を書いていきます。しかし、A節点の形を見てみると、荷重を含んだT字型の形をしています。よって、図1のように簡単に求めることができます。 | 図1 |
| B節点は、A節点で部材の1つの力がわかっていますので、図2のような番号順で示力図を書きます。すると図3のようになります。示力図の書き方は、山形トラスの時と全く同じです。 | 図2 図3 |
| C節点は、A節点と繋がる部材の応力が0であることがわかっています。よって、図4のように最初に取ってしまいます。その後、図5のような順で示力図を書いていくと、図6のようになります。 このように、最初から邪魔な部材を取り除いておくと、楽に示力図が書けるようになります。 |
図4 図5 図6 |
| D節点には荷重や部材が多く集まってますが、示力図の書き方は全く変わりません。4つの部材が集まってますが、そのうち2つは既にわかっています。図7のような順で示力図を書くと、図8のような結果となります。(2)−(3)間の部材が3kNだからといって、(4)−(5)間の部材も3kNになるわけではないのでご注意を。 |
図7 図8 |
| E節点は、部材と荷重の形が十字型になっています(図9)。このような場合、相対する部材にそのまま力が流れる格好になり、図10のようになります。 ここまでで、左側半分の部材すべての力を求めることができました。 |
図9 図10 |
| 最後に、確認のためにF節点の示力図を書いてみましょう。このF節点を中心に左右対称ですので、右側の部材は左側の部材の対称形となり、図11のようにすべての部材が求まっています。この力の大きさと方向を踏まえて、番号をふって示力図を書くと、図12のようになります。 |
図11 図12 |
では、これらをまとめて、平行弦トラスの全体図を見てみましょう(図13)。
図13 全体図 |
つづいて、クレモナ図を書いてみましょう。
◇クレモナ図法
まずは、図14のようにエリアごとに番号をふります。
図14 |
山形トラスの時と同じように、荷重・反力の部分から先に書いていきます。
| 荷重・反力など、外側の要素から先に書いていくと、図15のようになります(今回も反力の線は太くしてずらして書いています)。ここからはじめていきましょう。 いつものように、A節点から時計回りに見ていくと、(2)−5間の部材は垂直材なので、5の点は荷重線上(または延長線上)にあることになります。5−(1)間の部材は水平材ですが、5の点は荷重線上にあることがわかっていますので、点は横方向には移動できません。よって、5点は(1)と同じ場所ということになります(図16)。これにより、5−(1)間の部材には、力がかかっていないことがわかります。 |
図15 図16 |
| B節点は、(3)−6材が水平材で、6−5材が斜材です。5の点はすでにわかっていますので、(3)から水平に、5から45度にそれぞれ線を伸ばした交点が6の点ということになります(図17)。 C節点は、7の点を求めますが、7の点は6からの垂直線と、(1)からの水平線の交点となるので、図18の位置に決まります。 |
図17 図18 |
| D節点回りで求まっていないのは8の点です。(4)からの水平線と7からの斜線との交点となり、図19のようになります。 つづいてE節点です。順番からいくと、下側の節点が先のような気がしますが、F節点回りには8’・7’と、求まっていない点が2つあるので、上側の節点から求めます。8’点は、(4)’からの水平線と8からの垂直線との交点です。よって図20のように決まります。 | 図19 図20 |
| F節点回りの7’点は8’からの斜線と(1)からの水平線との交点です。すると7の点と重なります(図21)。 G節点回りは6’の点が(3)’からの水平線と7’からの垂直線との交点で、図22のようになります。 | 図21 図22 |
| H節点回りは、5’点が残っています。6’点からの斜線と(1)からの水平線との交点となりますが、その点はちょうど(1)と同じ点になってしまいます(図23)。よって5’−(1)間の部材の力は0とわかります。 これにより、クレモナ図が完成しました。各部材の大きさや方向は、それぞれの線を計ったり順に追っていけばわかります。 |
図23 (完成図) |
◇切断法
同じ例題で、太線のa部材の応力を、切断法で求める(図24)。
図24 |
| 図25のように、求めたいa部材を含んだ形で切断します。そして、それ以外の部材(b・c部材)の作用線との距離が0となる節点、D節点を中心にして求めます。ちなみに、F節点ですと、求めたいa部材そのものの作用線との距離が0になってしまいますので、F節点では求まりません。 D節点を中心につりあい条件式(ΣM=0)を立てますと、 4×1−1×1−P×1=0 P=3kN となります。解がプラスなので仮定した方向通りとなり、C節点を引張る方向なので、この部材は引張材となります。 |
図25 |
つづいて、b部材を求めたい場合は、どのようにすればいいか考えてみましょう。
| b部材を求めたい場合(図26)、他のa・c部材の作用線との距離が0になる点、つまりa・c部材の交点を探さなくてはなりませんが、この2つは平行なので、絶対に交わることはありません。2つとも作用線との距離が0となる節点は存在しないわけです。 そんなときは、別のつりあい条件式を立てます。切断した部分において、ΣY=0であることを条件に式を立てるのです。これは、残りのa・c部材が水平部材で、Y方向の力を受け持つことができないので成り立ちます。 ΣY=0のつりあい条件式を立てるとき、図27のように、先にb部材の力をX・Y方向に分解しなければならないので、 となります。解が正の値なので仮定通りの方向となり、D節点を引張る方向なので引張材となります。 |
図26 図27 |