市原コスモ石油火災:真実かもしれないことの流言飛語(デマ)扱い

少し前のことになってしまうが、流言飛語のことなので書く。

震災直後に、市原のコスモ石油のタンクが火災になり、有害物質が雨と一緒に降ってくるとの噂が流れた。
僕が見た情報は、そこに勤めているお父さんが娘さんに、あの工場には有害な物質があるから、そこも爆発すると有害物質が広がり、雨が降ると大変だ、、というようなものだったと記憶している。しかし、その後火災が生じているのは、LPガスのタンクなので、それはデマです、と報道された。

「有害物質降る」メールはうそ…千葉タンク炎上(2011.03.13, 読売新聞)
 コスモ石油千葉製油所で液化石油ガス(LPG)のタンクが爆発炎上したことを受け、「有害物質が雨と一緒に降る」などの出所不明の情報が一時、電子メールやインターネットの掲示板で広がった。
 千葉県や同社は「事実と異なる風評だ」と注意を呼びかけている。
 県によると、問題の情報は〈1〉爆発で有害物質が雲などに付着し、雨と一緒に降る〈2〉外出の際は傘かカッパを持ち歩くように――と呼びかける内容。しかし県や同社は、タンクの内容物に毒性ガスは含まれず、健康被害の報告もないと否定している。
 厚生労働省を装った同じ内容のメールも流れており、同省は「本省からのメールではないので注意してほしい」とホームページで呼びかけた。


しかし、これは全くのデマ、流言飛語ではなく、根拠があった。
隣接するチッソ石油化学の工場に、劣化ウランが保管されていたのだ。この事実は、官邸発表資料にも記載されていたので間違いはない。コスモ石油にとってはいい迷惑だったろうが、事実はコスモ石油からも公表するべきだった。
チッソ石油化学からは、もちろん何の発表もない。なんせ、水俣病の流れをくむ会社ですから。
そもそもこの劣化ウランも違法に隠していたことが発覚したものだった。
核燃料物質を含む廃触媒の保管について(チッソ石油化学株式会社 五井製造所)(文部科学省へのリンク)
素人目には結構な量に見える。
 劣化ウラン量 765キログラム
 (廃触媒総量7,650キログラム、200リットルケミカルドラム注釈 33本)

コスモ石油が爆発したり、延焼したり(チッソ石油化学の工場も燃えたようですが)してたら雨で降ったかどうかはわからないが、燃焼して周辺に飛散したり、ということは当然懸念される状況だった。

デマ扱いで真実が隠蔽されてた実例です。

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