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文書番号: 255713 - 最終更新日: 2004年9月7日 - リビジョン: 2.2

Windows 2000 に含まれる Msinfo32.exe のコマンド ライン パラメータ

この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP255713

目次

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概要

Windows 2000 には Microsoft Windows NT 診断プログラム (Winmsd.exe) のアップデート バージョンである Microsoft システム情報 (Msinfo32.exe)が 含まれています。

Windows NT 4.0 と同様の方法で Microsoft システム情報 (Winmsd.exe) を起動できますが、Windows 2000 では、Winmsd.exe が Msinfo32.exe を起動するスタブ実行可能ファイルである点が異なっています。Msinfo32.exe は、Program Files\Common Files\Microsoft Shared\MSInfo の中に含まれています。

システム情報は、[ハードウェア]、[システム コンポーネント]、[ソフトウェアの環境] を統合して表示します。表示されるシステム情報は、次に示すコンソール ツリーのノードに対応する 3 つのトップ レベル カテゴリから成り立っています。
  • ハードウェア リソース : このノードには、ハードウェア固有の設定、つまり DMA (ダイレクト メモリ アクセス)、IRQ、I/O アドレス、メモリ アドレスが表示されます。 [競合/共有] ノードは、リソースを共有またはリソースと競合しているデバイスを認識し、これにより、デバイスに起こる問題を特定することができます。
  • コンポーネント : このノードには、Windowsの設定情報が表示されます。このノードは、デバイス ドライバ、ネットワーキング、マルチメディア ソフトウェアの状態が決定されます。
  • ソフトウェアの環境 : このノードには、コンピュータのメモリにロードされたソフトウェアのスナップショットが表示されます。この情報により、プロセスが作動中であるかどうかを確認したり、バージョン情報をチェックすることができます。
メモ : プログラムによっては、システム情報にノードを追加して、そのプログラム固有の情報を表示するものがあります。

詳細

Msinfo32.exe を自動化するさまざまなコマンド ライン オプションがあります。実行を制御するには、Winmsd.exe スタブ実行可能ファイルの代わりに Msinfo32.exe を呼び出します。

Msinfo32.exe の使用法

/? - ヘルプ ダイアログ ボックスを表示します。

/msinfo_file=ファイル名 - 指定した .nfo ファイルまたは .cab ファイルを開きます。

/nfo または /sファイル名 - 指定した .nfo ファイルを出力します。

/reportファイル名 - 指定したファイルをテキスト形式でを 出力します。

/computerコンピュータ名 - 指定したコンピュータに接続します。

/categories (+|-)(all |カテゴリ名) +|-(カテゴリ名) - 指定したカテゴリを表示または出力します。

/categorycategoryname - 起動時に指定したカテゴリにフォーカスを設定します。

ハイレベル カテゴリ

カテゴリ名              カテゴリ スイッチ
=============================================
システムの概要                SystemSummary
ハードウェア リソース          Resources
コンポーネント                Components
ソフトウェアの環境            SWEnv
次のアドオン オプションは表示される場合と表示されない場合があります。
カテゴリ名              カテゴリ スイッチ
=============================================
Internet Explorer 5          InternetExplorer
アプリケーション              Apps

[ハードウェア リソース] のサブカテゴリ

カテゴリ名              カテゴリ スイッチ
===================================================
競合/共有                    ResourcesConflicts
DMA                              ResourcesDMA
手動インストールのハードウェア       ResourcesForcedHardware
I/O                              ResourcesIO
IRQ                             ResourcesIRQS
メモリ                           ResourcesMemory

[コンポーネント] のサブカテゴリ

カテゴリ名              カテゴリ スイッチ
===================================================
マルチメディア                 ComponentsMultimedia
ディスプレイ                     ComponentsDisplay
赤外線                         ComponentsInfrared
入力                           ComponentsInput
モデム                         ComponentsModem
ネットワーク                     ComponentsNetwork
ポート                          ComponentsPorts
記憶域                         ComponentsStorage
印刷                           ComponentsPrinting
問題のあるデバイス               ComponentsProblemDevices
USB                             ComponentsUSB

[ソフトウェアの環境] のサブカテゴリ

カテゴリ名              カテゴリ スイッチ
===================================================
ドライバ                      SWEnvDrivers
環境変数                    SWEnvEnvVars
ジョブ                        SWEnvJobs
ネットワーク接続              SWEnvNetConn
実行中のタスク                 SWEnvRunningTasks
読み込み済みのモジュール        SWEnvLoadedModules
サービス                        SWEnvServices
プログラム グループ               SWEnvProgramGroup
スタートアップ プログラム          SWEnvStartupPrograms
OLE の登録                   SWEnvOLEReg
次の例では、各ハイレベル カテゴリの情報を収集し、それぞれを別の .nfo ファイルに出力します。作成したファイルは Msinfo32.exe で読み込むことができます。
start /wait msinfo32.exe /nfo syssum.nfo /categories +SystemSummary
start /wait msinfo32.exe /nfo cmpnt.nfo /categories +components
start /wait msinfo32.exe /nfo swenv.nfo /categories +swenv
start /wait msinfo32.exe /nfo hwdres.nfo /categories +resources
start /wait msinfo32.exe /nfo ie.nfo /categories +internetexplorer
start /wait msinfo32.exe /nfo apps.nfo /categories +Apps
次の例では、基本的な [システムの概要] と [競合/共有] 情報を収集します。作成した .nfo ファイルは Msinfo32.exe で読み込むことができます。
start /wait msinfo32.exe /nfo conflicts.nfo /categories 
+systemsummary+componentsproblemdevices+resourcesconflicts+resourcesforcedhardware
ここで作成された Conflicts.nfo ファイルは、次に示すトップレベル カテゴリを含んでいます。
システムの概要
ハードウェア リソース
コンポーネント
[競合/共有] サブカテゴリ および [手動インストールのハードウェア] サブカテゴリは [ハードウエア リソース] の下位にあります。[問題のあるデバイス] サブカテゴリは [コンポーネント] サブカテゴリの下位にあります。

次の例では [ソフトウェアの環境] 情報を収集します。これには [プログラム グループ] と [スタートアップ プログラム] サブカテゴリは 含まれていません。作成した.nfo ファイルはMsinfo32.exeで読み込むことが可能です。

start /wait msinfo32.exe /nfo swenv.nfo /categories 
+swenv-swenvprogramgroup-swenvstartupprograms  
メモ : 上記の例で使用している [start /wait] スイッチは、バッチ ファイルや、コマンド プロンプト (Cmd.exe) 上でのコマンド ラインの実行時に使用します。[start] スイッチは、 Msinfo32.exe を起動するのに必要です。[/wait] スイッチは、現在の処理が完了するまで、次の処理に進ませないようにするものです。[start /wait] スイッチを使用することで、Msinfo32.exe のあるカテゴリの処理が CPU 時間を占有し、それによってコンピュータが過負荷になるのを防ぎます。

詳細

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 255713  (http://support.microsoft.com/kb/255713/EN-US/ ) (最終更新日 2000-05-26) を基に作成したものです。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Professional
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
キーワード: 
kbtshoot kbprg KB255713
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