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コンビニ強盗、鳥取だけ3年間ゼロ 県民性のおかげ?(1/2ページ)

2011年4月21日20時10分

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 鳥取県内で3年間、コンビニエンスストアの強盗事件が1件もない。2年以上もゼロなのは全国で鳥取だけ。他県より人口当たりの事件数が極端に少ないわけでもないのに、なぜ?

 警察庁によると、全国のコンビニ強盗の件数は2009年は897件、10年は723件。景気低迷の影響で高止まり傾向にある。

 ところが、県内では08年5月を最後にコンビニ強盗がない。最後の事件も凶悪性は薄く、押し入った男は店員にナイフをたたき落とされると、両手を上げて「警察を呼んで下さい」。鳥取地裁は「将来への不安から服役したくて犯行に及んだ」と判断した。控訴審判決では強盗目的と認定されたが、執行猶予付き判決が言い渡された。

 県の人口は約59万人で全国最少。昨年の刑法犯認知件数も5189件と2番目に少ない。しかし、人口千人当たりの件数は10.09件で全国29位(08年、総務省調べ)と低くはない。

■パトカーでの買い物が抑止に?

 そんな中、コンビニ強盗はゼロが続く。抑止の一助と考えられるのは「パトカーショッピング」だ。県警ではパトカーでコンビニに立ち寄り、日用品を買うのが認められている。「制服姿で買い物していいの?」と県民から声が寄せられた際、「防犯活動強化のため」と説明している。

 パトカーによる買い物は各府県で対応が異なり、大阪府警は「市民の目もあり、推奨していない」。一方、京都府警や兵庫県警は推奨する。鳥取県警は「制服姿の警察官が出入りする機会を増やすことで、事件を起こそうとする人も考え直す」と意義を強調する。

 日本フランチャイズチェーン協会によると、県内のコンビニは全国最少の176店舗(昨年8月現在)で、国道9号など県内の主要幹線道路沿いに出店が集中している。

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