Benchmark Capitalから$5M(500万ドル)の資金を獲得したウェブページ共有サービスのBo.ltが、約1年間のプライベートベータ期間を経て今日(米国時間4/21)正式デビューする。「筋力増強済みBit.ly」とでも言えるこのサービスに、任意のURLを貼り付けると、サーバー上にページの複製が作られる。
複製が作られると、Bo.ltを使ってそのページ自身を簡単に編集できるようになる。テキストを変更したり、画像やテキストを削除したり、リンク先を変えたりできる ―― Bo.ltのビジュアルエディターまたはHTMLエディターを使用する。その後、ページをTwitterやFacebookで共有すれば、他の人たちも専用URLを通じて編集、変更が可能になり、その経過が記録される。
このページエディターは非常に直感的で、ウェブページをクリエイティブにいじり回す人にとっては楽しいし、サイトのコード変更のA/Bテストや、コンテンツページでさまざまなヘッドラインや画像、フォントなどを、コードを使わずに試すに人にとって実に有用だ。
Bo.ltではページ毎のリアルタイム分析が可能で、Twitter、Facebook、Googleからのトラフィック量を見られるほか、ページ読み込み時間など、ウェブマスター好みのデータも提供する。そのほか、コミュニティーのフィードでユーザーがBo.ltを使っている様子を見たり、他のユーザーのプロフィールページでその人の行動をビジュアルに見ることができる。
あらゆるコンテンツ集約サービスと同じく、常にふりかかってくるのが著作権問題だ。共同ファウンダーのMatthew Rocheによると、Bo.ltは元のページの広告や分析システムにも対応しているのでコンテンツ提供者に優しいツールだという。「コンテンツの外観と認知性を維持しつつ、リーチも増やす」と彼は説明する。このようにウェブページを変更して共有することを可能にするツールは、これまで存在していなかったので、自分のコンテンツがこうして改変され共有されることに対して、コンテンツオーナーたちがどう反応するかまだ本当のところはわからない。
Bo.ltは、収益化の方法としてプレミアムアカウントで、変更したページをユーザー独自のドメイン名に置いたり、コミュニティーのフィードで自動的な共有を行わないようにするなどのパワーユーザー機能を提供することを計画している。現在Houseplans.com、Second Porth、Smart Destinationsなどのパートナーが、ウェブページを顧客向けにターゲットするためにBo.ltを使っている。
この単純なページ編集機能だけでも十分に強力だが、共同ファウンダーのMatthewとJamie Rocheはもっと壮大なビジョンを持っている。「われわれは真のページ共有ネットワークを作ろうとしている。YouTubeやFlickrでやるのと同じように、ウェブページも共有できるようになるべきだ」。
同サービスは、事前登録ユーザーに対して今日(米国時間4/21)午前8時PSTに公開される。興味のあるTechCrunch読者100名はここで優先登録できる。
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(翻訳:Nob Takahashi)