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2011年4月21日(木) 19:20 |
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詐欺罪に問われた弁護士に有罪判決
国選弁護士制度の報酬を水増し請求し騙し取ったとして、詐欺の罪に問われていた弁護士に対し、岡山地裁は懲役1年6ヵ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、岡山弁護士会の弁護士・黒瀬文平被告(69歳)です。 黒瀬被告は、2007年3月から2008年5月にかけて、容疑者らと接見した回数などを日本司法支援センターに実際よりも多く報告、約83万円の報酬を騙し取った罪に問われていました。 これまでの公判で弁護側は、被告が接見回数を誤ったのは意図的ではないと無罪を主張してきました。 21日の判決で、岡山地裁の田尻克巳裁判官は、「被告は制度を理解したうえで故意に水増し請求をし、報酬を騙し取った」と弁護側の主張を退けました。 また、被告がすでに岡山弁護士会から2年間の業務停止処分を受けていることなどから、懲役1年6ヵ月執行猶予5年の判決を言い渡しました。 弁護側は判決を不服として即日控訴しています。 公判後、被告が所属する岡山弁護士会は会見を開きました。 今回の事件後、日弁連などでは不正が起きないよう接見の書類を改善するなどし、再発防止に努めていると説明しています。
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