関西テレビ放送株式会社

薬事法の改正で対面販売が義務付けられた医薬品をインターネットで販売したとして、大阪府が枚方市の薬局を刑事告発しました。業者は「違法ではない」と反論しています。
【光漢堂　三牧剛太郎代表】「我々は情報を共有できるネットのほうが正義やと思ったからずっとやってきてるわけですわ、信念を持って。ただそれだけです」
怒りをあらわにして反論するのは薬局の経営者。大阪府枚方市にある「光漢堂」は薬事法違反の疑いで１９日、大阪府から刑事告発されました。大阪府によりますと、光漢堂は副作用のリスクが高い発毛剤や胃腸薬などをインターネットで販売していたということです。光漢堂はインターネットで年に８億円以上売り上げていましたが、おととし改正された薬事法は副作用のリスクが高い一部の一般用医薬品などを、インターネットなどで通信販売することを禁止しています。しかし、光漢堂は法改正後もネット販売を続け、大阪府がこれまでに２度に渡って改善命令を出しましたが、応じませんでした。厚生労働省などによると、法改正以降、こうしたケースで都道府県が刑事告発した例は初めてだということです。
【大阪府の担当者】「購入者が店頭にきて薬剤師から薬の注意を聞くという形でないことは明らかなので、これは薬事法の条文に合わない。これは違法だ」
一方、光漢堂は販売する際はテレビ電話を使ったり、問診表に記入させたりしていて「問題はない」と反論しています。
【光漢堂　三牧剛太郎代表】「ネットのほうが危ないっていう根拠がないのにネットが危ないって決めつけられてる。顔を見たからいいってもんじゃない。情報の共有ができてるかってことですわ。ただ対面で情報が共有できるかって言ったら出来ないでしょ？どっちがいいかってことです」
大阪府警はすでに家宅捜索を行っていて、今後、薬事法違反容疑での立件を視野に入れ捜査を進める方針です。

国内で初めて行われた１５歳未満の脳死移植から約一週間。
大阪大学病院で心臓移植を受けた男性は、歩くことができるほど回復し、経過は順調だということです。
重い心臓病を患った１０代後半の男性は、脳死と判定された１０代前半の少年から心臓の提供を受け、今月１３日、大阪大学病院で移植手術が行われました。
阪大病院によりますと、男性のその後の経過は順調で、点滴をつけながら歩くことができるほど回復しているということです。
また、ベッドの上では本を読んだり、テレビを見たりして過ごし、一日３食、通常の食事を摂っているということです。
男性には、免疫抑制剤や抗ウイルス剤の副作用と思われる腎機能障害がみられ、一時的に透析を行っていますが、予定通り１、２か月ほどで退院できる見通しです。
男性は「早く移植を受けられ感謝している」と話しているということです。

東日本大震災の被災地を支援するため、大阪市が市民から集めた救援物資のほとんどが、被災地の要望にあわず、届けられていないことがわかりました。
被災地支援のために、大阪市は先月２２日から、毛布やタオルなど５品目の救援物資の提供を、市民に呼びかけていました。
しかし、大阪市が被災した自治体に問い合わせたところ、要望は少なく、ほとんどの物資が送られないまま行き場をなくしているということです。
市内の体育館では、集められた水のペットボトル８５００本、１９万枚以上の紙オムツ、毛布２８００枚が山積みになっています。
大阪市危機管理室の小西一功課長は「現地の方もいろんなところから支援を頂いていますので、物流のルートも震災後確保されてきて、一時的に充足している、仮設住宅も当然たってくると毛布、タオルが必要になってくるのでそこに活用したい」と話していました。
神戸市などでは、阪神淡路大震災の時に、救援物資が余る苦い経験をしていたため、今回は義援金のみを募集していました。
集められた市民の善意をムダにしないために、大阪市では今後、救援物資の新たな活用先を探しています。

若手芸人の登竜門として人気を博した京都の「花月」が、２４年ぶりに復活することになりました。
京都・祇園にある老舗の映画館「祇園会館」に今年７月にオープンすることが決まった「よしもと祇園花月」。
かつて新京極にあった京都花月は現在テレビで活躍する人気芸人らが出演していましたが、２４年前、惜しまれつつ幕を閉じました。
２１日は京都花月の舞台に立っていたベテラン芸人たちが新たな舞台への意気込みを語りました。
今いくよくるよさんは「今いくよです。くるよです。どやさです。これも京都弁やしね。２４年ぶりに花月が復活ということは私が１０歳の時に…どやさ〜。懐かしいというか嬉しいです」と話していました。
中田カウスボタンさんは「２４という数字に僕は縁がある。僕は昭和２４年生まれ、結婚したのは２４歳。また２４年ぶりにここで今付き合っているねえちゃんが２４歳」「若いね〜誰がネタせい言うてん」と絶妙の掛け合いを見せていました。
吉本興業は今後、被災地での「青空花月」も検討しているということです。

東日本大震災で被災した子どもたちの心のケアなどをおこなうため、京都府は教職員やカウンセラーを福島県に派遣しました。
派遣されたのは京都府教育委員会の職員やスクールカウンセラーなど１０人です。福島県では原発の影響などで学校が避難所になっていたり、子どもたちの転入学が大幅に増えたりしたためこれから新学期を迎える学校もあります。職員らは福島県内の小中学校や高校で、授業の遅れを取り戻すための学習相談や子どもたちの心のケアにあたる予定です。
スクールカウンセラーの川畑直人京都文教大教授は「大人の目がなかなか行き届かない。そんな中で子供たちはついつい置いていかれがち。目が届かない所に置かれる。そんな中で持つ子供たちの不安やストレスは大きいと思う」と話します。
京都府は26日に第二陣を派遣し、今後継続的な支援を続ける方針です。

21日正午前、和歌山市で住宅１棟を全焼する火災がありました。焼け跡からはこの家に住む67歳の女性とみられる遺体がみつかりました。
午前11時40分ごろ和歌山市湊の住宅から「煙が出ている」と近所の人から消防に通報がありました。消防がかけつけ、火はおよそ40分後に消し止められましたが、木造平屋建ての住宅およそ70平方メートルを全焼しました。近所の人は、「息できないくらい煙が『ばぁー』っと上って、『ポンポン』と３回ぐらい大きな音した」と当時の火災の様子を話しました。この火事で焼け跡からこの住宅に一人暮らしをしていた嶋千賀子さん(67)とみられる遺体がみつかっています。警察では身元の確認を急ぐとともに出火の原因を調べています。

和歌山市の住宅でエアコンの室外機を盗んだとして自称・電気工の男が逮捕されました。和歌山市などでは今年に入り同様の犯行が相次いでいて警察が余罪を追及しています。
窃盗の現行犯で逮捕されたのは和歌山市に住む自称・電気工の岩�ｱ将弥容疑者(24)です。警察によりますと岩�ｱ容疑者は21日午前４時半頃、和歌山市西小二里の住宅でエアコンの室外機を盗んだ疑いが持たれています。岩�ｱ容疑者は現場に停めていたワゴン車に室外機を積み込むところを警察官に取り押さえられました。
和歌山市などでは今年に入り同様の犯行がおよそ60件起きていて、岩�ｱ容疑者が金属買い取り業者に室外機を持ち込んでいたことや犯行に使われたワゴン車が現場付近で目撃されていたことから警察が警戒していました。調べに対し岩�ｱ容疑者は容疑を認めていて警察が余罪を追及しています。

20日夜、兵庫県西宮市のマンションの駐車場で、車の中にいた女性が車内に押し入った男に口をふさがれ、およそ２万円を奪われました。警察によりますと20日午後９時頃、西宮市高須町のマンションの駐車場で、住人の女性(48)が娘と車の中でテレビを見ていたところ、男が後ろのドアから車内に押し入りました。男は、運転席にいた女性の口を手でふさぎ、「金を出せ」などと脅し、女性から現金およそ２万円を奪って逃げました。女性と娘にケガはありませんでした。男は20代くらいで中肉中背、スーツのような服装だったということで、警察が強盗事件として捜査しています。

滋賀県の小学生が琵琶湖の上で環境などを学ぶ学習船「湖の子」が出航しました。
学習船「湖の子」では毎年県内の小学５年生を対象に一泊二日の湖上生活を通じて「歴史や環境の大切を学んでもらう」取り組みが行われています。虎姫小学校の渡邊優奈さんは「他の学校の子と仲良くなり、沢山の友達を作り笑顔いっぱいの２日間にしたいと思います」と抱負を話しました。「湖の子」は、今年度、94回の学習航海が行なわれ、約１万５０００人の児童が乗船することになっています。

京都府福知山市の報恩寺地区では、特産のタケノコの出荷が始まっています。ここで採れるタケノコはやわらかくて味が良いのが特徴です。ことしは冬場の冷え込みによって生育が１週間ほど遅れていて、現在は去年と比べて４割ほどの出荷となっています。タケノコは良いものが１キロ1600円で取引され、地元を中心に５月上旬までにおよそ25トンの出荷を見込んでいます。