児童ポルノサイト接続を強制遮断　大手９社が開始

　インターネットプロバイダー（接続業者）大手９社は２１日、児童ポルノサイトへの接続を強制的に遮断する「ブロッキング」を開始した。接続業者にブロッキング対象サイトのアドレスリストを提供する一般社団法人「インターネットコンテンツセーフティ協会」が公表した。協会によると、当初は百数十サイトがブロッキングの対象になっている。

　ブロッキングをする接続業者は▽ＮＥＣビッグローブ▽ＮＴＴコミュニケーションズ▽ＮＴＴぷらら▽ＫＤＤＩ▽ソネットエンタテインメント▽ソフトバンクテレコム▽ソフトバンクＢＢ▽ニフティ▽インターネットイニシアティブの９社。インターネット利用世帯の７割を占める。

　ブロッキングは、特定のサイトへの接続を遮断するために、全てのネット利用者の閲覧先を監視することから、憲法が保障する通信の秘密に抵触すると指摘され、論議を呼んだが、児童の権利擁護を優先させた。

（中日新聞）