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【プロ野球】

バレンティン 千金2ラン 4連勝ヤクルト

2011年4月22日 紙面から

◆ヤクルト2−0中日

 気付いたら、ひげそり用クリームでバレンティンの顔は泡まみれ。初のお立ち台に同僚ホワイトセルからの祝福だった。「館山がいい投球をしていたので、点が取れてよかった」。緊迫した投手戦で、勝利を決めた2号2ランに胸を張った。

 開幕3連敗の後、引き分けを挟んで4連勝。この3連戦の前、小川監督は「中日が得意という意識はない。むしろいつも接戦という感じ」と話していたが、昨年15勝8敗と相性のいい中日に3連勝、貯金1だ。

 指揮官が「1打席目のファウルの仕方から、やってくれそうな雰囲気を感じていた」というバレンティンの2打席目。4回1死一塁、バックスクリーン左の中段に打ち込んだ。守備でも7回2死一塁で背走キャッチ。完封に貢献した。

 キャンプ初日のフリー打撃では70スイング中柵越え1本。周囲から失望感が漂った。だが、日を追うごとに調子は右肩上がり。「日本の野球に対する柔軟性と対応力がある」と小川監督は評価する。

 「次のお立ち台の時は背後に注意するよ」とジョークで締めくくったが、バレンティンのヒーローインタビューは増えそうだ。 (竹村和佳子)

 

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