2011-04-21 23:00:59
ネット右翼という人たち
テーマ:ブログ
最近、ネット右翼(ネトウヨとも言うらしい)という人たちがいることを知った。彼らを観察して得られた知見を述べたい。
ネット右翼とは
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%C8%B1%A6%CD%E3
によると:
インターネット上、特に2ちゃんねる等の大型掲示板で自民党寄り、もしくは反与党的(2010年1月現在)な過激な発言をする人々。国粋主義とは限らない。一般的にネガティヴな意味で用いられる。ネトウヨとも。
ネット右翼だからといって現実社会においても右翼であるとは必ずしも限らない。
日教組、自治労など労働者団体に対して強い嫌悪感を抱いていることが多く、中山元国土交通大臣の辞任騒動の際にも「日教組をぶっ壊せ」などという発言に対して「よく言った」「まさに正論」など肯定的意見が相次いだ。
背景
いわゆる団塊世代二世以降の子供は日本経済の高度成長により特に苦労することなく一定水準の生活を親から享受され、労働意欲が薄れてしまったのに加え、バブル崩壊による就職率の低下が重なり、若い世代の中から働かず結婚もせず子供も作らず、親の資産を食い潰して生活している人々が続々と現れ始めた。彼らは暇つぶしのため匿名掲示板に平日の日中から書き込みを繰り返すなどしていたが、その中で自分たちの境遇を正当化するための仮想敵として教師や労働者が選ばれ、その集まりである日教組や労組が狙われるようになったという説がある。ただし実態はそう単純ではなく、戦争や殺人に対するゲーム的感覚や、社会不安に対する保守勢力への擦り寄りなど、複雑な環境が絡み合っているとみられる。
となっている。 正確にどのような人たちがネット右翼というのかは難しいが、例えば
三橋貴明オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
などを見ると大体どんなものか理解できる。 いや、私がネット右翼と考えているのは、このブログの住人で、それ以外については良く知らないことを予め断っておく。 だから本当のネット右翼とは少し異なるかも知れない。
私なりの理解では、ネット右翼の人たちは仮想的を作ることを好む。 例えば「特亜」という言葉を彼らは使うが、特に反日感情の高い中国、韓国、北朝鮮の3カ国を意味する呼称とされている。 彼らは、特亜の国々は嫌いで敵視をするようだ。 三橋貴明は、「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない」といった本を出してるが、ネット右翼というのはこういう本を好むようだ。 つまり、中国を敵としてレッテルを貼り、それを蔑むようなタイトルが受けるのだろう。
他に、仮想敵として頻繁にやり玉に挙げられているのが「財務省」、「日銀」でネット右翼の少なくとも一部は、彼らが日本経済を悪くしている元凶(彼らはよくボトルネックという)のように言う。 勿論、日銀にしろ財務省にしろ、彼らなりの仕事をしているだけで、元より、日本経済を悪くしようとしているわけでもなく、実際、彼らなりに努力しているのだが、ネット右翼の人たちは、そのようには考えない。
彼らは、日銀が国債を直接引き受けたり、巨額の財政出動をしたりすることには極めて肯定的であり、そういった政策で、日本経済は発展するものと信じているようだ。 勿論、こういった政策は、日銀も財務省も進んでやるはずがないから、ネット右翼の人たちは、「白川日銀総裁は経済が分かっていない」とか、消費税増税は財務省の陰謀だという。 実際、彼らは、増税するのではなく、日銀が国債を引き受けて財政出動すればよいと思っているようだ。
ネット右翼の人たちは、明らかに現状に不満を持っており、それを民主党政権、日銀、財務省、はたまたアメリカを始めとする諸外国のせいだとし、ネット上で、それらを激しく攻撃する。
私の観察では恐らく内心では上に挙げたような攻撃対象のせいで不満な現況があるわけではないと薄々感じている人もいるが、ネット上で彼らを攻撃することで快感を感じる人が多いようだ。
山口二郎(北海道大学教授)は、そのブログで2006年9月に「小泉首相は、『心の問題』を持ち出して靖国参拝を正当化したが、これは攻撃的引きこもりともいうべき状態である。ネット右翼たちは、これを見習って、蛸壺に閉じこもりつつ、気にくわない言説への攻撃に精を出す。政治家の跳ね上がりにお株を奪われた右翼は、より過激な闘いを求めて放火事件を起こす」と書いているが、こういう行動パターンが見て取れる。
正直なところ、彼らの意見は無茶苦茶だし、危険でもある。 一部の経済評論家は、こういった現状に不満を持つ一部の層をターゲットに商売をしているようだが、単に不満のはけ口を提供するようなやり方には正直賛成できない。
1 ■日本国の外の実情
はじめまして。
三橋氏ブログでのあなたのコメントは、以前から読ませていただいておりました。
孤軍奮闘ぶりを見ていて、大変なのによくぞ辛抱強く『若者たち』を諭し続けておられるなと感心しておりました。
現在、一部の経済評論家は、ポジショントークで大衆を煙にまいています。
何故なら大衆が好む論調を書かないと書籍がたくさん売れないと考えているからです。
日本には表現の自由がありますので、買い手の自己責任という面もありますが。
加えて政治家も選挙前は調子の良いことしか言いません。
『庶民』にとって苦い真実をアピールする事は得票に繋がらないからです。
さて日本国は確かに先月の震災にて相当に経済状態が悪化しました。
物余りを起こしてデフレであったはずが、物流マヒとパニック買いが重なり、一気に品薄になってしまいました。
もしも日本が供給力過剰気味でなかったならもっと混乱が全国的に長く続く事になっていたはずです。
いま日本国の外では猛烈なインフレが起きています。統計上では経済成長しているようでも社会の実情は現地にいないと本当の事はわかりません。
各国政府にもプライドというものがあり、余程状態が悪化しないと悪い情報は国外には出さないからです。
日本銀行がもしも2年前からインフレを目指して紙幣を大量発行し、日本国債も今まで以上に発行していたら、過度な円安米ドル高になり今頃エライことになっていたはずです。
実際、米ドルに対して通貨安に切っていた国々の内、石油等を輸入に頼っている国ではいま大変な事になっています。
しかし不思議なのは世界中の国々に国連を通して援助をしている側の筆頭国であるはずのアメリカ合衆国と日本国が、それぞれの自国財政自体が大赤字で危機的な状態にあることです。
日本の場合は援助とはいえ無償援助だけしているわけではなく、開発援助をしたところが生産基盤を確立した後は、そこから日本に向けて輸出をさせることで、企業としてしっかり利益を得ているわけですが。