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[国際]ニュース トピック:米国
【東日本大震災】トモダチ作戦・米空母艦長会見 陸の孤島ヘリ支援 「55カ所に物資135トン運んだ」
2011.4.21 01:55
東日本大震災の支援「トモダチ作戦」に従事した米海軍の空母「ロナルド・レーガン」のトム・バーク艦長(49)が20日、福岡市内で会見し、「道路が寸断され陸の孤島のようになった集落を探し、ヘリコプターで食料などを運ぶ支援活動を行った。トータル55カ所に30万ポンド(約135トン)の物資を運んだ」と成果を語った。
太平洋を航行中のロナルド・レーガンは、3月11日の地震発生後に目的地を、韓国・釜山から仙台沖に変更。13日早朝から4月5日まで宮城県北部などで活動した。
同艦は海上自衛隊と連携しつつ、艦載ヘリで食料や水、毛布など必要とされる物資を届けた。艦内の物資が尽きた際には、乗組員に私物の提供も募った。防寒用の毛布やジャケットのほか、「子供のために」とクマのぬいぐるみ「テディベア」を出した女性乗組員もいたという。
バーク艦長は、事態がやや落ち着いた3月20日ごろ、自らヘリを操縦し被災地の小さな村に入った。「木の高さを越えて津波が襲い、見渡す限りが流されていた。さまざまな災害を目の当たりにしてきたが、こんなひどい現場は初めてみた」と振り返る。救助活動についても「救えた人はほとんどいなかった。津波から逃れたか、のみ込まれて亡くなったのどちらかだった」と語った。
日本政府が約10万人の自衛隊を被災地に派遣したことについては、「大災害では米国でも同様の行動をとる。軍事上も適切だったと思う」と語った。
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