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守り育てて名産“健在”―桑名のハマグリ

mamori1.jpg 古くは江戸時代の歴代将軍に献上し、「東海道中膝栗毛」にも登場したという全国的に有名な三重県桑名市の名産。干拓事業などの影響で生息場所の干潟が失われ、一時は絶滅も危ぶまれたが、地元漁師らの地道な努力で回復へ。そんな中、手ごろな価格でハマグリ料理が楽しめる食堂がオープンし、早くも人気のスポットとなっている。

mamori2.jpg 同市は木曽川、長良川、揖斐川からなる木曽三川の河口域を漁場としたハマグリ、シジミ、アサリ漁が盛ん。約450年の歴史がある漁師町・同市赤須賀では、県内産ハマグリのほとんどが水揚げされている。殻にカタカナの「ハ」の字に似た模様があり、肉厚で柔らかく、甘みが凝縮しているのが特徴。

 ピーク時は年間3000トンの漁獲量があり、一大産地と言われていたが、干拓事業などによりハマグリが生息する干潟が失われて昭和50年を境に減少。平成7年には過去最低の0.8トンまで落ち込み、一時は絶滅の危機にひんした。

 赤須賀漁協は“桑名のハマグリ復活”に向けて、厳しい漁獲制限などを設けて資源保護に取り組み、市や県と協力して稚貝の生産や放流を長年にわたり実施。近年では年間約150トンまで回復している。

 さる7月、同所の赤須賀漁港に面した同市城東地区複合施設(はまぐりプラザ)に、食堂がオープンした。地域の活性化を目指すNPO法人「赤須賀まちづくり推進協会」が運営、スタッフが地場産ハマグリを中心とした家庭的な料理を提供している。

mamori3.jpg メニューは1種類。地場産5個をアルミホイルに包んで焼く、焼きハマグリを中心にハマグリの磯辺揚げ、アサリの炊き込みご飯、シジミのみそ汁など6品。価格1500円。

 市内の飲食店に比べると手ごろで「うまみがある」「柔らかい」「安くておいしい」と、市内外から多くの人が訪れている。ランチのみの営業、完全予約制で毎日限定40食のため、予約2週間待ちという人気ぶり。

 施設の館長を務める佐藤勲・同協会理事長は「観光客がハマグリを気軽に食べられる場所がほしいと以前から要望があった。近隣の海産物店も売り上げが増えたと聞き、多くの人に喜んでもらえてうれしい」。

 「冬はシラウオ、ワタリガニなども採れるので、四季に応じて料理に取り入れたい。木曽三川の恵みを皆さんに楽しんでほしい」と話している。

mamori4.jpg◇はまぐりプラザ食堂
桑名市赤須賀86-21
TEL0594(22)6010
営業時間:午前11時30分〜午後1時
定休日:火曜、第1・3日曜
完全予約制で窓口か電話、メールで希望日の1週間前までに申し込む。
hamaguri@intsurf.ne.jp
http://www.intsurf.ne.jp/~hamaguri/

投稿日:2010年09月24日カテゴリー:-グルメなど!!-

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