事件【東日本大震災】コメどころ被災心配なし 生産配分で調整、備蓄も十分 +(1/2ページ)(2011.4.18 20:58

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:自然災害

  • メッセ
  • 印刷

【東日本大震災】
コメどころ被災心配なし 生産配分で調整、備蓄も十分 

2011.4.18 20:58 (1/2ページ)

 コメどころの東北地方を襲った東日本大震災。津波による浸水や塩害、福島第1原発事故による放射性物質(放射能)漏れなどにより、今春の田植えを断念せざるをえない地域が出てきた。コメは日本人の主食として欠かせない。今年の秋は十分に新米が供給されるのか。(高橋裕子)

 「コメは足りるのか」「津波で農地が失われてコメは大丈夫なのか」

 震災以降、農林水産省の食糧部計画課には、一般の人からこんな電話やメールが相次いでいるという。首都圏でも震災直後、コメが品薄になった。農地の被害も徐々に明らかになり、危機感が高まったようだ。

 被災した中でも岩手、宮城、福島、茨城各県のコメ生産量は計約156万トンで、日本の総生産量の約2割を占めるコメどころだ。その4県の水田計約2万ヘクタールが津波で浸水した。

 また、福島第1原発事故で、福島県飯舘村の土壌からは稲の作付けが可能な土壌の基準である上限1キロ当たり5千ベクレルを大幅に超える放射性物質が検出され、同村は全作物の今年度の作付けを断念。同じ福島県の南相馬市もコメの作付けを見送った。

 農水省によると、コメの生産量は需要に基づき、毎年、都道府県ごとに生産目標が決められる。平成23年産米は全国で約795万トン。被災した県が県内の調整で目標をまかなえない場合は、同省に申し立て、ほかの都道府県に再配分することになる。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital