福島第1原発事故　菅首相、福島・佐藤知事に半径20km圏内を警戒区域とすることを伝える

フジテレビ系（FNN） 4月21日(木)12時1分配信

菅首相は21日、福島県を訪れて佐藤知事と会談し、福島第1原発から半径20km圏内の避難指示区域を、警戒区域とすることを伝えた。
佐藤知事と会談した菅首相は、「原発事故に対しては、最後まで国の責任で対応していく」と話した。
そのうえで、第1原発から半径20km圏内の避難指示区域を、法律で立ち入りを制限する警戒区域にすることを伝えた。
佐藤知事は「地元の首長さんの了解をまず得る、納得を得る。しかも住民の皆さんの了解、納得を得るということが前提だということを申しました」と語った。
また菅首相は、佐藤知事に対し、南相馬市や飯舘村など、計画的避難区域についても、22日に発表することを伝えた。
このあと、菅首相は、田村市の避難所を訪問し、第1原発の周辺から避難している住民に対し、22日午前0時に警戒区域にすることを説明するとみられている。
また、一時帰宅については、3km圏内は対象外となるため、地元からは、さまざまな声が上がっている。
大熊町の渡辺町長は「一時帰宅の道が開けたのは、住民の皆さんも1日も早く帰りたいという強い希望でしたので、大変よかったと思っています」と語った。
大熊町から避難している人は「(自宅が)2km、3kmぐらいのところなんですよ。とにかく仕事も何もすべて奪われたので、一番それがつらいですよね」と語った。
一方、東京電力の清水社長は、22日に佐藤知事と面会し、原発災害への謝罪をする方針。