2011年4月13日23時1分
来年4月のフランス大統領選で、地球環境の破壊を告発するテレビ番組の人気司会者だったニコラ・ユロ氏(55)が13日、出馬の意向を表明した。「脱原発」の立場を明確にして支持獲得を目指すとみられる。
ユロ氏はこの日の出馬宣言では脱原発に触れなかったものの、10日の仏雑誌テラ・エコのインタビューで福島第一原発事故に言及し、「脱原発は避けて通れない」と明言した。最近の次期大統領選に関する世論調査では、8%が同氏に投票すると答えた。(パリ=稲田信司)
原発事故のニュースは、世界中をかけ回り、原発反対のうねりを呼び起こしつつある。選挙では、原子力政策にブレーキをかける動きもある。福島ショックは、どこまで波紋を広げるのだろうか。