2011年4月12日火曜日

原子力安全・保安院と原子力安全委員会

今回の原発事故の情報は、わからないことだらけ。
庶民がわからない情報をいくら流しても、役に立たん。
腹が立つったらありゃしない。
それでも何とか理解しようと、毎日何時間もパソコンに向かい必死で調べている。
もっと分かりやすく説明できないものかね?
プロ中のプロというのは、難しいことを分かりやすく説明できる人だと思うのだけれど・・・。

さて、今日の本題。
原発事故の国際評価尺度がレベル7に引き上げられた記事に、こんな記述があった。

  『これまで放出された放射性物質の量について
   保安院は37万(テラは1兆)、    
   原子力安全委員会
は63万と推定。
   1~3号機の評価としてレベル7の基 準である数万を
   大きく上回ったと判断した。』 (福島民友)

保安院と原子力安全委員会では数値が2倍近く違っている。
いずれにしても数万は遥かに超えているので、レベル7という評価は変わらない。
もっと言ってしまえば、レベル5だろうがレベル7だろうが、福島の置かれている状況は変わらない。
だからって「そんな数字はどうでもいいよ」という気にもなれない。
何故、似たような名前の2つの機関の数字がこうも違ってしまうのか?

そもそも、保安院とは何ぞや?原子力安全委員会とは何ぞや?

調べてみました。

原子力安全・保安院
経済産業省の機関。
都市ガス、電力、原子力など各分野のエネルギー施設や産業活動の安全確保を使命とする国の機関。

たゆまず「安全」という永遠のテーマに取り組んでいる。

要するに、お役人。

テレビによく出る西山英彦審議官はここの人。

原子力安全委員会
内閣府の審議会。
国の原子力行政の遂行および民主的運営を図る機関。
原子力利用における国の安全規制は科学的合理性に基づくべきであることから、専門的かつ大局的な見地から判断を下す役割を担う。

要するに、学者。

委員長はこの人、斑目春樹さん(滅多に見かけない)。

2つの機関の相関関係は、こんな感じ ↓↓

それでは・・・
INES国際評価尺度を決めるのは誰なのか?
原子力安全・保安部会に設置されたINES評価小委員会が専門的、技術的な立場から検討し正式評価するらしい。
ってことは、国際評価尺度を決めるのは経済産業省だな。

ふむ・・・原子力安全委員会は単なる相談役ってことか。


これだけ調べるのに何時間かかったか・・・。

アメリカで放映されているニュースはNHKのみ。
NHKでは、こうゆう基本的な話をしてくれないのよね。
バカでもわかる説明を是非お願いします。
分からない事が多すぎて、一日36時間あっても足りません。

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