資料管理ID | syu01070600294 |
タイトル | WHO、「チェルノブイリ:この事故の本当の姿」と題するプレスリリース |
資料日付 | 2005(平成17)年9月5日 |
分類1 | その他 |
分類2 | - |
概要(記事) | WHOは9月5日、「チェルノブイリ:事故の本当の姿」と題するプレスリリースを公表し、WHO、FAOなど8つの国際機関で構成されたチェルノブイリ評議会(Chernobyl Forum)がまとめ、史上最大の核施設事故の20年に及ぶ影響を検証しているレポート「チェルノブイリの遺産:健康、環境及び社会経済に及ぼした影響」を紹介している。このプレスリリースで示されている食品安全関連情報は、以下のとおり。 このレポートでは、セシウム及びストロンチウム放射性核種を長期的に監視し、食品への汚染の検証、照射低減対策の効果の分析を求めている。ある種の食品での放射能汚染の残存の可能性や放射性核種摂取を回避する食品調製方法についての情報を大衆に提供する必要がある。いくつかの野生の食品の採取制限も数箇所の地域では必要である。 大部分の人々、特に農村地域の人々が正確な情報を入手できずにいるという事実を重視し、大衆へ情報を提供し大衆の信頼を得る方法を見出す必要性を強調している。 さらにこのレポートは、更にターゲットを絞った援助の実施で政策を合理化し、重きを置くものの再認定を実施しなければならないとした。 食品関係のポイントは以下のとおり。 ①農業地域での汚染程度 当初、牧草及び動物用飼料から乳へ吸収された放射性ヨードが懸念され、前のソビエト連邦や欧州南部の数箇所でレベルが高くなったものの、この核種の半減期が短いためこの懸念はなくなった。乳、肉及びいくつかの植物性食品に含まれる放射性セシウムが、ヒトの体内被曝の一番大きな懸念である。しかしながら、数箇所の地域を除いてその濃度は安全水準内に収まっている。 ②水系での汚染程度 水系の食物連鎖における生物蓄積で、スカンジナビアやドイツのような遠方の湖の魚にも放射性セシウムが見出されている。放射性ストロンチウムは魚の骨に蓄積し、ヒトへの影響は重大ではない。流れ出る河川のない閉鎖系の湖が存在する地域を除いて魚や水でのレベルは低い。閉鎖系の湖では魚に含まれる放射性セシウムレベルは数十年高いままで、魚の採取の制限は続けなければならない。 ③照射が動植物に及ぼした影響 被爆レベルが少なくなるにつれ、生物個体数は回復してきている。しかしながら、被爆が遺伝子に及ぼした影響は、動植物の体細胞や生殖細胞に見られている。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | WHO |
URL | http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2005/pr38/en/index.html |