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東北地方太平洋沖地震並びに大津波に伴う被害に対する義捐金の報告と御礼
〜見聞録(被災地を訪問して)〜

東北地方太平洋沖地震並びに大津波に伴う被害に対する義捐金の報告と御礼

私立幼稚園設置者、園長先生をはじめとする関係者の皆様には、東北地方太平洋沖地震並びに大津波による被害に対する義捐金活動にご理解ご協力をいただきまして誠にありがとうございます。 さて、3月中に皆様にご協力いただきました見出しの義捐金につきましては、お陰様をもち総額金43,976,628円(平成23年3月31日現在)のご厚志をお預かりする事が出来ました。幼児教育を一刻も早く再開して子どもたちの笑顔を取り戻したいという想いのもと、全日本私立幼稚園連合会を通じて2,000万円を、また4月5日・6日の2日間にわたって被災地の私立幼稚園団体を訪問し第1次分の義捐金として岩手県に金500万円、宮城県に金800万円、福島県に金500万円、茨城県に金400万円を直接お届けしてまいりましたので、ここにご報告申し上げます。

〜 見聞録(被災地を訪問して) 〜

4月5日 茨城県つくば市を訪問しました。
倒壊している建物等は見受けられませんでしたが、建物の階段部分にクラックが入ったり、ゆがんだりして、電柱も傾いたりと、一見すると普通の状態には見えるものの、よく見ると震災の大きさを物語る場面を目にしました。幼稚園の被害としては、水戸市、いたこ市で半壊、液状化により園舎が数十センチ沈んだ、鉄骨造で非常階段が曲がってしまい使える状態でなくなった等があるそうです。その他、定期的に避難訓練を実施していたので安全な避難場所を把握しており、瓦礫の倒壊からピンポイントで逃れることができたとの報告もあり、幸いにも人的被害はなかったとの事でした。

4月5日 岩手県盛岡市を訪問しました。
夜間の訪問となりました。県内では3月29日時点では3名の職員と12名の園児が死亡又は行方不明であると坂本会長が声を振り絞って状況を報告してくださいました。私たちも大方の覚悟はしていたものの、ついに死者が幼稚園関係者内で発生した報告を受け大変ショッキングでした。特に沿岸部にあった3園は被害も大きく、全壊どころか跡形もなくなった幼稚園もありました。


4月6日 宮城県仙台市を訪問しました。
市内は平常通りに見えましたが、コンビニエンスストアーでは欠品が多く、食料品をはじめ物が売られていない状態であったり、ガスが停止していて配管状況の安全が確認できるまでは使えないため生活に支障が出ていました。幼稚園関係者の死者行方不明者も60名程度にのぼるとのことで、園舎は10件の全壊でほとんどが沿岸部に被害が集中しているとのことでした。ちょうど降園中の時間であり、園児や職員を乗せた幼稚園バスごと津波で流されたという非常にショッキングな状況もお知らせいただきました。全壊した地域もあり、集団疎開を行政が斡旋している状況下にあるそうです。また、村山会長の計らいで、沿岸部の視察をさせていただきました。津波が押し寄せた地域に入ると今までの景色が明らかに一変しました。テレビで見るような凄惨な光景が繰り広げられ、自衛隊車両が行き交っていました。街の中には打ち上げられた魚が干物と化し、一般ゴミと相まって異臭を放つ中、復興に向けた活動をする地域の方々やボランティアの方々が汗を流していました。

4月6日 福島県福島市を訪問しました。
福島県においては、原発問題があり災害が現在進行形の状態でありました。半径10キロ圏内の幼稚園もあり、近づくこともできずに状況が正確に把握できる状況にないとのことでした。中でも福島県の抱える問題は、風評被害にありました。報道では農作物や漁業関連へのものだけかと思っていましたが、原発の圏内から退避してきたというだけで避けられてしまい、避難する場所を探すことすら難しいという現状があるようです。


被災地全般について。
被災地によってニーズや状況が違い、非常に広範囲にわたる大きな被害を改めて実感しました。 訪問先で吉田会長は常に、子どもが一日も早く子どもらしい生活が送れるように、そのために愛知県はあらゆる協力を惜しまないし、被災地からの要望を受け入れる準備があると勇気づけてこられ、また各県の会長さん方自身への自愛を促されていました。
今後とも、関係者の皆様方には度重なるご支援ご協力をお願い申し上げる機会があるかとは思いますが、一日も早い幼児教育の復興と子どもが子どもらしい環境で育てるあたりまえの日常を取り戻すため、お力添えをお願い申し上げます。

広報部長 山崎拓史



沿岸部は瓦礫の山

町のあちらこちらに魚が

復旧作業中の幼稚園

茨城県で意見を交換

空き地にはゴミの山

被災地を実際に歩く

一階部分まで津波がきた幼稚園

標識も曲がる津波の威力

幼稚園の備品までも

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