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[ライフ]ニュース
【初の子供脳死移植】移植手術すべて終了 「ドナーとご家族に本当に感謝」と移植患者
2011.4.14 14:32
関東甲信越地方の病院で改正臓器移植法に基づき、15歳未満で初めて法的に脳死と判定された少年から提供された臓器の移植手術が全国5病院で行われ、14日、すべて終了した。
心臓は大阪大病院で拘束型心筋症の10代男性、肺は東北大病院で肺動脈性肺高血圧の50代女性、肝臓は北海道大病院で先天性代謝性肝疾患の20代男性、腎臓の1つと膵(すい)臓(ぞう)は藤田保健衛生大病院(愛知県)で糖尿病性腎症の30代女性、もう1つの腎臓は東京女子医大病院で慢性糸球体腎炎の60代男性にそれぞれ移植された。いずれも手術は無事終了した。
14日に会見した藤田保健衛生大病院によると、腎臓と膵臓を移植されたのは岐阜県在住の女性(33)。女性は10歳で糖尿病を発症し、4年前に脳死と判定されたドナー(臓器提供者)から提供された膵臓の移植を受けたが、強い拒絶反応で機能を失ったため再移植した。手術は約11時間かかり、14日午前3時20分に終了した。女性は手術前、「ドナーとご家族に本当に感謝します」と話していたという。
日本臓器ネットワークによると、提供者の少年は10歳以上15歳未満。
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