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ケルベロスはギリシア神話に登場する地獄の番犬です。 タルタロスと呼ばれる奈落の底に棲み、今も死者が出入りする青銅の門を守り続けています。その姿は獅子か象かと見まごうような大きな身体で、頭には三つ、もしくはそれ以上の数の首がついています。性格は獰猛かつ本能的、ほとんどの人間に対し攻撃的な態度を見せますが、ただひとり、地獄の渡し守カロン(チャロン)に対してだけは心を許します。また、太陽の光と美しい音楽に弱いという特徴も持っています。 古代ギリシアの詩人ヘシオドスの「神統記」によれば、彼は半人半獣の怪物エキドナと、ゼウスを苦しめたテュポンの間に生まれたとされ、背中ないし頭部に50の首を持ち、生肉を喰らい、青銅の声を持っているとされています。最後の「青銅の声」がいまいち意味不明ですが、恐らく鈍く響く金属のような声ということなのでしょう。
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