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海への流出、5千テラベクレル 福島第1原発事故

福島第1原発=6日、共同通信社ヘリから

 東京電力は21日、今月初めに福島第1原発2号機の取水口付近から海に流出しているのが発見された高濃度の放射性物質を含む汚染水の総量は520トンで、含まれる放射性物質は5千テラベクレル(テラは1兆)に上るとの推計を発表した。
 海に流出した高濃度汚染水に含まれる放射性物質の推計量は初めて。経済産業省原子力安全・保安院が12日に、事故の深刻度を国際評価尺度(INES)の暫定評価で最悪の「レベル7」に引き上げる際に推定された放射性物質の大気への放出量37万〜63万テラベクレルよりは少ない。
 作業員が初めて水の流れる音に気付き、流出を確認したのは今月2日。東電はその前日から、止水できた6日までに毎時4・3トンが流出していたと仮定した。
 ただ近くの海域では3月下旬から、法定の濃度限度を大きく超える放射性物質が検出されている。専門家は別のルートでの流出の疑いを指摘しており、実際の流出量は東電の推計より多い可能性もある。
 東電によると、ヨウ素131、セシウム134と137だけで4700テラベクレル。これに他の放射性物質を加えると5千テラベクレルになる。
 5千テラベクレルは、同原発の保安規定で定める、1年間に外部に放出してよい放射性物質量の2万倍に相当。高濃度汚染水の保管先確保などのため、意図的に海に放出した低濃度汚染水に含まれていた量の3万倍ほどになるという。
 東電は6日に流出を止めて以降も、止水を確実にするため、地下の砕石層に「水ガラス」という特殊な薬剤を注入して石の隙間を埋めるなどの工事を実施し、21日までに完了。海への流出について「ただちに人体に影響はない。魚介類などの採取と分析を進めたい」としている。


2011年04月21日木曜日


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