試合記録
2009Jリーグ ディビジョン2 第15節
2009年5月17日(日)16:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 1 0 後半 0 |
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34 >> 35 | 勝点 | 16 >> 17 |
26分 中村 祐也 | 得点者 | 6分 後藤 涼 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 22 | 北 一真 | 0 |
0 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 7 | 佐田 聡太郎 | 1 |
0 | ジャーン | 3 | DF | DF | 26 | 藤井 大輔 | 1 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 4 | 田中 淳 | 1 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 18 | 小池 純輝 | 0 |
4 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 10 | 廣山 望 | 1 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 30 | 松下 裕樹 | 2 |
2 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 6 | 櫻田 和樹 | 0 |
1 | アジエル | 10 | FW | MF | 14 | 熊林 親吾 | 3 |
0 | トゥット | 9 | FW | FW | 19 | 後藤 涼 | 1 |
1 | 中村 祐也 | 22 | FW | FW | 27 | 都倉 賢 | 3 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 21 | 常澤 聡 | - |
- | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 17 | 秋葉 信秀 | - |
- | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 25 | 佐藤 穣 | - |
1 | 原 竜太 | 20 | FW | MF | 8 | 山崎 渡 | - |
2 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 20 | 玉乃 淳 | - |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 5,350人 [天候] 雨、中風 [気温] 19.8℃ [湿度] 87% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 久保田 水男 [主審] 廣瀬 格 [副審] 森本 洋司 [副審] 伊東 知哉 [第4の審判員] 江田 修一 [記録員] 岩崎 洋
坂本選手コメント
ルーズボールが多かったので中盤で潰し合う場面が多くありました。そこで主導権を握れればよかったのですが、難しい部分がありました。
後半の最後は僕自身も決定機があったので、勝点2を落としてしまったという気持ちが強い。
1点先にやられましたが、落ち着いて返せるという雰囲気も感じながらやっていました。チームに自信がついてきたとも思うし、そこでひっくり返して2-1、3-1で勝てればよかったですが、次の試合でこの悔しさを晴らしたいと思います。
中村選手コメント
最初からアグレッシブにいけなかったことで相手を乗せてしまったと思います。
裏に抜ける動きを意識しているのですが、前半、風下で抜けやすい時にもっと裏がとれればよかったのですが。
まだシーズンは長いので、順位は気にせずに次の試合に向けて準備したいと思います。
トゥット選手コメント
勝点3をとるためにピッチに立っているわけなので、もちろん勝ちたかった。
強い風や雨によって試合が難しくなってしまった。自分たちがそんなに悪かったわけでもなく、また最悪の結果だったわけでもなかったと思います。
チームに貢献するプレーをしたいと常に思っています。今日は久しぶりのスタメンでしたが、練習の中から自分の力を見せて、監督に選んでもらったので結果を出したかった。
(アシストについては?)ヤマ(山口)がマイナスぎみに出したので自分でシュートを打とうと思ったのですが、相手のDFがコースを締めてきたので祐也(中村)にパスを出すことを選びました。
次節に向けて、ホーム・アウェイ関係なく、また中2日など関係なく、勝つためにピッチに立ちたい。徳島戦にしっかり向かいたいと思います。
野澤選手コメント
風を考えながら、特に前半はロングシュートに気をつけていました。ここまで強い風は、個人的には嫌いじゃない。難しくなる部分はありますが、相手のストロングも減る。
(ゴール前の守備で相手に寄せきれていない場面があったが?)相手がいい動きをしていた。草津のよさが出たということだと思います。でもこの風とこの雨で怖さはなかった。
(引き分けについて)後半の自分たちが押し込んでいる時間に点を取りたかった。楽観はしていませんが、負けなくてよかったのか、勝てなくてダメだったのか、自分のなかではまだよく分からないです。
臼井選手コメント
後半は風上でボールが流されてしまったけれど、もっと繋げていけたのではないかと思う。その意味では、個人的には前半のほうがよかったと思います。ディフェンス面についてはさほど問題はなかった。
ファーストディフェンスがもうすこしハッキリ行ければよかったかもしれないが、やはりこの風だと色々な面で難しかった。
村松選手コメント
前半は風下でラインが低いと思った。雄三さん(田村)やジャーンさんと話し、風上の後半は前半よりもラインを高めにしました。
(都倉選手の印象は?)高さも強さもあり、どう抑えるか試合中に考えるのも楽しかった。
草津 佐野監督 試合後コメント
総評
今日は首位の湘南が相手に何としてでも勝ちたかったのですが、引き分けに終わって本当に悔しいです。
質疑応答
-風上、風下に関係なく互角かそれ以上の試合をやったように見えたが、最終的にどういうボールを入れようと指示していたか?
我々のスタンスは開幕から変わっていなくて、ショートパスを繋ぎながらサイドチェンジ、もしくは縦のクサビなどで最終的にはコンビネーションで崩したいと。開幕からずっとその姿勢を貫いてきたつもりでいます。
ですから、湘南相手にも絶対にそれができると。サイドは崩せていたと思いますが、最後の都倉のヘディングシュートのようにビッグチャンスもありましたし、もう少し最後の工夫や精度を高めていかなければいけないと思います。
湘南の個々の選手は本当に素晴らしいと思いますし、その相手によくファイトし、ハードワークしたと思いますが、今日は全員で勝ちにいこうというところが試合前からありましたし、引き分けで本当に残念に思います。
-選手一人ひとりのプレッシングが速かったと思うが?
攻撃的にいくといっても、攻撃するための守備というところで、それも開幕からずっと言ってきたことです。そのオーガナイズが今日は少しはできていたと思います。
うちはインターセプトが非常に少ないんですが、予測というところでもっともっと試合経験を積むことによってインターセプトは増えてくると思います。アプローチに関しては非常によかったと思います。
-ホームで結果が出ていない中で栃木との北関東ダービーが中2日で控えているが?
相手がどこであろうと我々の目指していくものは変わらないということと、ホームで最近勝っていないので、何としても勝利を目指す。でも、勝つために荒くならないで、我々のスタンスの中で勝っていければと思っております。
-選手交代を使わなかった理由は?
この11人でどこまでやれるのか、残りの5分、10分のところでどこまで戦う気持ちがあるのか、引き分け狙いではなく、この11人でまずやってほしかったというのがあります。全員すごくファイトしていたし、ゴールを目指す意識で決して守りに入る意識がなかったので、このままいって点を奪えるという判断です。
-今日も得点を決めた後藤選手の評価は?
相手のセンターバックは非常に能力の高い選手ですが、クサビを受けた時にボールを失わない体の使い方やコントロール、今日は雨でスリッピーでしたが、その中でもしっかりしたコントロールがもっと要求されると思うが、ゴールに向く姿勢は非常に高く、よかったと思います。
-前半早めに先制してそのあとの時間帯に受けに回ったように見えたものの、追いつかれてからまたよい攻めをしていたと思うが、あの時間帯をどう見ていたか?
やはりメンタル面で湘南相手ということでどこかで受身になったところはあったと思いますが、もっともっと攻撃を仕掛けていくサッカーを我々は目指しているので、C大阪、仙台相手にもそうだったんですが、C大阪の時も先制点を挙げたが、心の隙というか受身になってしまうところがある。これは我々がまだまだ改善していかなければいけない点で、少しずつ改善していければと思っています。
2009Jリーグ ディビジョン2 第14節
2009年5月9日(土)13:04キックオフ 笠松運動公園陸上競技場
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1 前半 2 0 後半 3 |
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24 >> 24 | 勝点 | 31 >> 34 |
11分 3 保崎 淳 | 得点者 | 3分 8 坂本 紘司 39分 8 坂本 紘司 65分 8 坂本 紘司 75分 9 トゥット 89分 10 アジエル |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 本間 幸司 | 1 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
1 | 保崎 淳 | 3 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 |
0 | 鈴木 和裕 | 4 | DF | DF | 3 | ジャーン | 0 |
0 | 大和田 真史 | 32 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
0 | 小澤 雄希 | 2 | DF | DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 |
3 | 遠藤 敬佑 | 23 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 0 |
1 | キム テヨン | 14 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 0 |
1 | 森村 昂太 | 19 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 4 |
2 | 村松 潤 | 7 | MF | FW | 10 | アジエル | 5 |
1 | 高崎 寛之 | 11 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 2 |
3 | 吉原 宏太 | 13 | FW | FW | 22 | 中村 祐也 | 2 |
- | 原田 欽庸 | 31 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
0 | 加藤 広樹 | 5 | DF | DF | 6 | 鈴木 伸貴 | 0 |
1 | 森 賢一 | 22 | MF | MF | 14 | 阪田 章裕 | - |
0 | 中島 俊一 | 25 | MF | MF | 9 | トゥット | 2 |
- | 金澤 大将 | 17 | MF | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 4 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 2,329人 [天候] 晴、弱風 [気温] 20.4℃ [湿度] 50% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 松本 孝志 [主審] 小川 直仁 [副審] 五十川 和也 [副審] 岡 宏道 [第4の審判員] 藤島 慎悟 [記録員] 磯前 義剛
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
前半は見ての通りで、今までの中で一番よくなかったですね。それが前半で勝ち越せちゃっているものだから、余計拍車をかけてしまい、これはいただけないなと思って、ハーフタイムに送り出しましたけど。
後半は連戦で、しかも前節は我々も水戸さんも雨の中のゲームだったということで、かなり疲労が出たゲームでした。そうした中でのゲーム中のモチベーションというのは得点しかない。うちがその得点をとったことによって、水戸さんは精神的に落ちたかなと感じました。
5連戦を4勝1敗で終えたというのは、悪くない成績だと思います。当然、この5連戦は同じメンバーでやるつもりはありませんでした。退場やいろいろあった中でチームとしての総合力が上がってきた証明でもある。これはすごくうれしく思っています。
質疑応答
-田村選手に代わって入った永田選手の評価は?
悪くなかったと思います。逆によかったと思いますね。
後ろからボールをもらって前にシンプルに動かすところ。あのポジションというのは、ペナルティエリアの幅40mを1人でDFの前で守るというポジション。前後だけでなく、左右もそのぐらい動きながらやらないといけないというところなんですけど、そんなに多く彼も経験してはいないのですが、足が止まらずに高さでも跳ね返すことができましたし、これは素晴らしいプレーだったと思います。滅多に褒めない僕が言うのだから、相当だと思います。
-今日の一番の収穫は?
こうした暑い中での試合は、水戸が相手というより、自分たちの中に相手がいるという話をしました。
連戦ということは逃げれば逃げられる。その中で自分に打ち勝つ。そうした内なるエネルギーというのが後半に垣間見れたのはよかったですね。それが前半から出て90分できればよかったんですけど、後半の45分は前半が省エネだった分、爆発したのかもしれないですね。それは大きな収穫だと思います。
-坂本選手のハットトリックについては?
これはベルマーレの事件史に入る出来事ですね(笑)。昨年3得点だった選手なんですけど、今日の得点を入れてすでに6点決めています。水戸さんの荒田選手に差し迫ろうという恐ろしいことになっています。
彼の良さは出ましたけど、ただ、1点目と2点目はベンチから遠いのもあって、ヘナチョコだったかなというのはありますけど、3点目は素晴らしかったですね。あれはボール保持者に対して、相手にも数的優位を作った。我々のトレーニングの成果が出たと思います。
-首位を保ったのはプレッシャーになりますか?
そうしたプレッシャーを楽しめる余裕はまだ今のところあるので、ないよりあったほうがいいですね。うちの選手はそれで鼻が高くなるような選手は1人もいませんから、特にそれによって大きな問題が生じるということはないと思います。
坂本選手コメント
3点目が入ってチームも少し楽になったと思うので、貴重な得点が決められてよかったです。
(自身は高校生以来のハットトリックですか?)そうですね。
(チームとしては2000年以来のハットトリックですが?)はい。えー…嬉しいです(笑)
ただ、たまたま僕が決めましたけど、みんなでスペースを作ったことでチャンスができたと思います。
監督もこの5試合で3勝になるか4勝になるかは全然違うぞという話をしていたし、今日が重要な試合であることはみんなが意識していました。
体力的にはきついことも分かっていましたが、最後まで前へ前へと身体を動かして、全員で掴んだ勝利だったと思います。
ただ、大量得点の後の試合はまた大事になってくるので、気持ちを引き締めてやりたいと思います。
今日、アウェイにも関わらず本当にたくさんの方に来てもらって嬉しかった。たくさんのゴールを見せられてよかったです。
アジエル選手コメント
前半は厳しい展開を強いられましたが、水戸が非常によかったと思います。
そんな中、みんながいいゴールを決められて勝負に勝つことができました。
中2日や中3日が続いた厳しい日程の中、4勝1敗で終えられたことは満足できるものだと思います。
自分も含め何人かの選手が試合に出られなかった中でも、レベルを落とすことなく勝つことができたということは、チーム力だと思うし、これを続けていくことができれば、J1は見えてくるのではないかと思います。
田原選手コメント
出場停止明けの試合でしたが、チームのいい流れを止めたくなかったので勝てて本当によかった。
5点をとるというのも今季初めてだし、得失点差というのは後々影響してくるので、大勝できたことはまたこの先に繋がっていくと思います。
(連戦がひと段落した2連休ですね?)1週間空くのでJ1で言うインターバルですね(笑)
ただ、本当にオフ明けが大事だと思っています。
どのチームもそうですが、気持ちを引き締めなければいけないと思っています。集中してやっていきたいと思います。
野澤選手コメント
前半は一人ひとりの出足が遅く、悪い流れだった。裏を返せばこういう時でも勝てるというのは、チームに力がついてきたということかもしれませんが、前半は反省しなければいけない。
ハーフタイムに、僕は監督は怒鳴るかもしれないと思ったけれど、どこが悪いのか自分たちが分かっているだろうという感じで、背中を押して後半に送り出してくれた。
いつもピッチに入ったら僕らのことを信頼してくれて自分のプレーをしろと言ってくれるので、その監督の気持ちに応えなければと思いました。
次節に向けては、今日の後半くらいの気持ちを、前半から出せるように1週間調整して臨みたいと思います。
中村選手コメント
僕自身は何もできませんでした。相手の裏が中途半端に空いていたので、オフサイドトラップがかかった時は裏に抜けようと思っていましたが、味方との連携も含め中途半端なプレーで終わったしまった。
もっとはっきりした動きをして、味方に合わせられるようなプレーしなければいけない。
常に危機感をもってプレーしているつもりですが、競争の中で本当に危機感をもってやらなければと感じています。
水戸 木山監督 試合後コメント
総評
結果については非常に残念です。ファンも期待してくれている中で1-5ですから、大敗になってしまって非常に申し訳ないなという気持ちでいっぱいです。
ただ、選手は今日はホームのゲームで自分たちが攻撃的にいく番だということをしっかり理解して、前半から戦ってくれたと思います。試合に負けたということに関しては、我々の守備のレベルと相手の攻撃のクオリティに差があったということ。4点差で負けたということは、チームでプレーする時間を最後は作れなかった。個人での対応にならざるを得なかったということがあったと思います。今日は潔く完敗と言うしかないです。
質疑応答
-67分に2選手を変えてダイヤモンドにしたのか?
そうですね。加藤を入れたのはセットプレーで点を取りたかったからです。流れの中でなかなかチャンスを作れなかったし、セットプレーが取れれば、そこで点を取ろうと。彼を前に入れるというより、後ろに入れて、セットプレーのチャンスに得点をしてほしいと持っていました。
森を入れたことに関しては、遠藤をトップ下にして、湘南はリードしてから『君たちのクオリティならペナルティエリアに入れないでしょう』というような守備をしてきたので、なんとかこじ開けたいと思って、前向きにプレーしてほしいという願いを込めて、遠藤を前に入れました。結局ペナルティエリアの中に効果的には入れませんでした。ボールを持たされて、サイドに回せるまではよかったですけど、突破ができるわけではないですし、うまいパス交換でペナルティエリアの中に入っていけたわけでもなかった。
湘南の守備は人にも強いし、人数をかけられると崩せないので、村松とかもペナルティエリアに入って強さを発揮できる選手ではないので、外からのプレーになってしまった。なので、形を変えたのですが、うまくいったとは言いがたいです。
-荒田選手がいない部分で得点力の低下が見えたのですが。
今プレーできない選手のことを言ってもしょうがないですね。ただ彼はスペースを見つけて裏に引き出す動きはJ2の中で1番だと思いますし、そういう選手の動きを利用して我々は攻撃を組み立てていた部分もあるので、それは否めない部分ではあります。ただ、3ヶ月いないことが決定しているので、なおかつ、我々は小さいクラブで彼の代わりの補強をすることもできません。今いるメンバーで攻撃的なサッカーをしていく工夫をしていかないといけない。
そういう意味で前半の戦い方に関しては非常に満足しています。いいチャンスも作り出せていたし、相手をうまく引き出しながらサイドのスペースから攻撃することもできていたので、チームとして機能している時間でした。
ただ、失点の仕方もちょっともろかったし、一番痛かったのは3点目です。あれで自分たちが前がかりにならなくてはいけなくなり、チームとして体力がそこまでなかった部分もあるので、もちろん攻撃的に行くんだけど、失点をしないことをみんなでケアしながら、もっと粘り強く拮抗した時間が続けば、こんなに大差になることはなかったと思います。
前半のように、ボールを引き出しながらサイドを使っていくということが我々のやれる中で一番いい攻撃だという気がしています。ああいうことをもっと精度を上げれるようにトレーニングしていくしかないと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第13節
2009年5月5日(火・祝)17:03キックオフ 平塚競技場
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0 前半 0 1 後半 0 |
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28 >> 31 | 勝点 | 15 >> 15 |
55分 9 トゥット | 得点者 | -分 - |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 21 | 山本 浩正 | 0 |
0 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 28 | 高杉 亮太 | 0 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 2 | 柴小屋 雄一 | 1 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 3 | 金守 智哉 | 0 |
2 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 14 | 三上 卓哉 | 0 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 16 | 赤井 秀一 | 0 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 27 | 青野 大介 | 3 |
1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 17 | 大山 俊輔 | 3 |
4 | アジエル | 10 | FW | MF | 15 | 松下 幸平 | 1 |
3 | トゥット | 9 | FW | FW | 8 | 内村 圭宏 | 1 |
1 | 中村祐也 | 22 | FW | FW | 20 | 大木 勉 | 0 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 35 | 兼田 亜季重 | |
0 | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 13 | 関根 永悟 | |
- | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 7 | 千島 徹 | 0 |
1 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 9 | ジョジマール | 1 |
1 | 原 竜太 | 20 | FW | FW | 11 | 田中 俊也 | 2 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 5,148人 [天候] 雨、弱風 [気温] 16.4℃ [湿度] 67% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 楠 勝好 [主審] 今村 義朗 [副審] 蒲澤 淳一 [副審] 大川 直也 [第4の審判員] 蒲谷 卓也 [記録員] 福井 哲也
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
こうした天候なので難しい部分もありましたが、それは我々だけではなくて愛媛も同じだなと試合を見ながら思っていました。
1節前の愛媛ならば太刀打ちできなかったと思います。前節勝ったことで少しホッとしたところがあったのかもしれません。うちはそれ以上に足先でいなしてやろう、みたいなところがあった。
内容的には乏しいというか、単発的な内容になってしまったと思います。
そんな中でも勝ち点3をとれたということは、雨にも関わらずたくさんの方にお越しいただいたのでよかったと思います。
質疑応答
-田原選手が出場停止の中、結果を残したトゥット選手の評価は?また、次節以降に田原選手が戻ってきてからについてどのように考えているか?
うちのチームの場合は今までの結果やスタメン表を見てもらえばわかるように、誰でも点を取れるようなサッカーを目指してずっとやってきました。誰かに頼るということがなかったので、そうした意味ではトゥットがそこに入ってきたことはチーム全体を考えたときに非常にプラスだと。ご承知の通り長丁場なので、カードや怪我、コンディションも含めて、クオリティとクォンティティの落ちない選手をたくさん揃えないと厳しいと思っていました。
そうした意味では今日トゥットが最後の仕事をしっかりしたことはよかったと思います。ただ、中盤でのプレーは溜息が多かった。まだちょっとゲームフィーリングが100%ではないとは皆さんも感じた通り、私も感じています。それをまた再考した後、チーム内の競争があってこそ相手との競争があると私は考えていますので、それは非常によいことだと思っています。
-田村選手が次節出場停止になるが?
この4連戦でカードをもらうだろうと思っていたので計算通りでしたね。先ほど触れたのと同じですが、ここでチームのクオリティが落ちないようにするのが監督の仕事です。無いアタマを使って色々考えて、相手の状況などを含めて見たうえでベストの選択をして気持ちよく次のゲームに送り出したいと思っています。
トゥット選手コメント
1月の沖縄キャンプからずっとこの日のために厳しいトレーニングを積んできました。開幕からずっとスタメンでスタートできない試合が続きましたが、やっとチームの勝利に貢献できるゴールを決めることができました。本当に嬉しいです。
試合前から愛媛はいいチームだと知っていましたし、この天候だったので厳しいゲームになることは覚悟していました。
前半は確かにシュートが打てるときにパスを選択していたので消極的だったと思われたかもしれませんが、サッカーはやはりその一瞬の判断のスポーツなので自分はその場その場で一番いい選択肢を選んでいるつもりです。
前半愛媛はかなり真ん中を締めてきていたのでラストパスを選択していましたが、その結果後半はそれが実って自分がシュートを選択できるチャンスができたと思っています。
チームメイトにもよく言うのですが、上に行くチーム、強いチームというのはホームでは負けないんです。今年のベルマーレはホームで負けていない。自分たちがこれを続けることでJ1への道は確実に開けると信じています。
ジャーン選手コメント
厳しい試合でした。愛媛も最後まで気持ちを前面に出してきましたし雨の中での試合というのはいつでも厳しいものです。ただ、自分たちは最後まで粘り強く闘えましたし、愛媛に負けない気持ちを見せることができたと思います。
確かに次節は田原が帰ってきますが、その分雄三(田村)という今のベルマーレに欠かせない偉大な選手が出場停止です。ただ、今のチームは誰がピッチに立とうとも戦力が落ちることはないと思っています。
勝ち点3をここホームで積み上げられたことは本当に大きいです。今日もサポーターの皆さんの90分間途切れることのない声援を背に受けて闘うことができました。今度は水戸でのアウェイですがぜひ多くのサポーターに駆けつけてほしいです。
村松選手コメント
相手のFWが裏を狙ってきましたが、リスクマネジメントや裏へのケアがしっかりできたと思います。
セレッソ戦の後ということで気持ちの面で難しい部分が少しあったけれど、そういう気持ちではダメだと自分自身に言い聞かせて試合に入りました。
重要な試合で無失点で終われたことはよかったと思います。
僕自身は、裏へのケアを任されているので、どこにボールが出てくるかを読んでプレーしています。
天候も悪かったですが、落ち着いてボールを処理することができたと思います。
水戸戦までは(中2日よりも)1日多いので、しっかり調整して試合に臨みたいと思います。
田村選手コメント
難しい戦いでした。
セレッソ戦はアジや豊(田原)がいないこと、また首位決戦ということでの周囲の盛り上がりもあり、自然と集中できる試合でしたが、その後の試合ということもあり今日の愛媛戦は難しい部分もありました。ただその中でもしっかり勝てたことはチームにとってよかったと思います。
内容的にはまだまだですが、長いシーズンの連戦の中で、セレッソ戦の頑張りが活きた試合だったと思います。
今日のトゥットのゴールもそうですが、代わって入った選手が勢いを与えてくれているし、今度は自分が出られないけど出場する選手がしっかり仕事をしてくれると思います。
まだまだチームとして未完成ですが、シーズンを戦いながら完成させていくことができればと思っています。
阪田選手コメント
途中からの出場だったのでものすごく緊張しました。多分途中からの出場というのは初めてだったと思います。
練習試合とは緊張感も全然違うし、1-0で勝っている状態だったので、プレッシャーもありました。
相手はパワープレーできていたしグラウンドがかなり濡れていたので、最後までゼロで守り切ることだけを考えていました。
短い時間でしたけど、まずはスタートラインに立つことができて、よかったです。またここからやと思っています。
愛媛 望月監督 試合後コメント
総評
最後まで主導権を握れないまま、終わってしまった試合でした。
質疑応答
-前半はサイドから大山選手を中心にクロスを上げたり、後半もある程度形ができていたという印象があるが?
前半はアジエルをなかなか捕まえきれずバイタルを向こうに結構使われてしまった。そこを修正して埋めるようにし、ゲームが落ち着いてある程度いけるとは思いました。ただ、守備はそうやって少し落ち着いてやれたし、向こうもちょっと前に来なかったので主導権を取れたと思いますが、サイドからのクロスにしてももうひとつ精度や厚みが欲しかったと思います。
-早めに交代枠を使って前線からのプレスを心掛けていて、その意味で比較的はまっていたのではないかと思うが?
前半は中盤の選手の兼ね合いもあり守備的な選手をサイドで使いました。守備を一度固めてから後半ギアチェンジしようと思っていました。点も入れられたので、早めに攻撃のほうは仕掛けて、まずは追いつきたいと思っていました。攻守の切り替えが勝負だと思っていたので、奪われてもそこから守備して、高い位置から奪い返して攻撃したいというのはひとつポイントに挙げていた。その切り替えのところはある程度できたとは思います。
ただ、失点したところの、自分たちのDFの背後に入れられた後のマークの対応などは少し雑だったので、今後修正していきたいと思います。
-古巣を相手にした大山選手について、クロスやシュートなど積極的だったが、評価はいかがですか。
お互いそうだと思いますが、こういう雨の中で早めのクロス、DFとGKの間に入れるクロスはチャンスだと思います。サイドからの早いクロスはひとつのきっかけになるとは試合前から言っていたので、多く入れてくれたと思います。
あとは精度や中への入りなどもっと上げていかなければいけないと思いますが、クロスを上げるということに関してはトライしてくれてよかったと思います。あとはシュートをもう少し枠の中に入れてくれると、セカンドボールを拾うなどのチャンスもあったかと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第12節
2009年5月2日(土)13:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 0 0 後半 0 |
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---|---|---|
25 >> 28 | 勝点 | 26 >> 26 |
33分 中村 祐也 | 得点者 | - |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 21 | キム ジンヒョン | 0 |
0 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 2 | 羽田 憲司 | 1 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 3 | チアゴ | 0 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 14 | 江添 建次郎 | 1 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 17 | 酒本 憲幸 | 1 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 6 | 濱田 武 | 1 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 10 | マルチネス | 2 |
2 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 19 | 石神 直哉 | 2 |
3 | 中村 祐也 | 22 | FW | FW | 8 | 香川 真司 | 3 |
0 | トゥット | 9 | FW | FW | 7 | 乾 貴士 | 0 |
2 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 9 | カイオ | 2 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 1 | 多田 大介 | |
- | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 4 | 藤本 康太 | |
0 | 永田 亮太 | 21 | DF | MF | 13 | 平島 崇 | 0 |
0 | 猪狩 佑貴 | 28 | MF | MF | 25 | 黒木 聖仁 | 0 |
1 | 原 竜太 | 20 | FW | FW | 15 | 小松 塁 |
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---|
得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 10,376人 [天候] 晴、中風 [気温] 24℃ [湿度] 43% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 山本 好彦 [主審] 吉田 寿光 [副審] 平野 伸一 [副審] 田尻 智計 [第4の審判員] 河原 行雄 [記録員] 岩崎 洋
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
どっちに転んでもおかしくないゲームだったと思います。うちはディフェンスにおいてはGKと1対1のシーンをつくらないということをシーズン前のトレーニングからやっていますが、やはり個人の力があると難しさはあります。オフで香川にひとつありましたが…最後よく真司(香川)がオリンピックのように外してくれたということで(会場笑)、私たちが勝点3を取ったゲームでした。
暑い中の試合で、ここのところ2日おきでやっていますが、ナイターの試合ならまだしも昼間なので、非常に疲労の回復やコンディションには気を遣います。きょうは田原とアジエルがいないことで逆にフレッシュな選手を使えたことが奏功したというのもあり、それはプラスだったかなと思います。もうひとつプラスを挙げれば、よりポジション争いがチーム内で激化するので、J1のようにサブのメンバーを増やしてほしいですね。
展開的には西の横綱がずっとボールを保持して攻めに攻め続け、東の前頭がのど輪とか張り手とかいろんな努力をして土俵際で粘った、そうした試合でしたね。いずれにしても勝点3は変わらないと。次はもっと湘南らしいサッカーをして頑張りたいと思います。
質疑応答
-香川選手と乾選手の成長ぶりについて評価を。
今日のゲームについては自分たちのほうに目が行くので真司のことはあまり見えなかったんですけど、当然この2日間で何試合か見て、ゴール前やペナルティエリアに入ってからの冷静さは増しているのではないかと感じています。それとボールを動かすところと仕掛けるところのスピードの変化ができてきたので、日本にとっても非常にプラスの話題になると思います。
乾に関しては、昔はフットサルコートのなかでやってるようにパスを出しても全然動かなかったが、人間が変わったようにパス&ムーブするようになり、加えてボールを持つ技術は高いものですから、彼に関しては正直驚いています。カイオを含めたこの3人でどこを相手にしても2、3点取れる力があるわけですから、その発想やボールをもらってからのターンするスピードはこれからの日本にとって大きな武器になるのではないかと思います。
-見え方はしっかり守って1チャンスを狙っているようだが、実際はしっかりとリスクにチャレンジしていたし、後半もリスクをとりながらインターセプトするなどの姿勢が見えたが、その点については。
なかなかボールがうまく動かなかったので、ボールに関わるという意味では難しいところがありました。また、この天候なので、一本直線的に30~40m走るとリカバーに時間がかかってしまう。ただうちはトレーニングもそうなんですけど、リスクにチャレンジする、最低限のリスクは田村を中心にしっかり取るという考え方でやっています。
本当はもう1、2人ぐらい関われればもっと魅力的なサッカーになったと思いますが、今日は田原がいないというのもあり、残念ながら前線で時間がつくれなかった。溜息で終わってるシーンが多かったんですけど、それでも続けてやると。それはこれからも引き続きやっていきたいと思いますし、トレーニングのなかでもそうしたメニューを作成してやっていければいいかなと。その意味では今日はちょっと中盤の選手とか何人かストレスが溜まったと思うので、そのストレスを次の試合にぶつけて、またホームですし、頑張りたいと思います。
-セレッソの1トップ2シャドーに対して、センターバックと田村選手にどのような指示を出したのか?
それは企業秘密なので言えないんですが、たとえば怖がってダブルボランチにしたら、処方箋としてはいいが、あくまで僕らはホームだし腰の引けた戦い方はしたくないし、そんなことをしたら多分やられますから。あくまで強気で、そこのスペースを与えても最後のところでしっかりと、ファーストが速く行ってサイドバックが中に絞るような意思統一はしていました。結果的にはそれがかなりハマッたという感じになりますね。もうあと1日2日あればそういう練習をしてもっといいパフォーマンスだったかもしれませんが、図示して話をするしかこの時期はできないので。ただこれはチームのベースでもあるので、そのベースに色づけしただけなので、きょうはそういう意味では選手たちも手応えを感じたと思うし、ディフェンスの最後の部分での踏ん張りは自信にもなったと思います。
-今日のように攻め込まれてカウンターを狙うような展開の時は、アジエルがいなかったことで逆に速くパスが回ってダイレクトに行けたという面があったか?
そうですね、だから次セレッソと対戦する時もアジエルを外そうかなと思っていますけど(笑)。
ただ、ボールを動かしていくなかで、うちがボールを保持している時は、やはりアジエルの力は当然あるわけで、またアジエルもそうは言いながらカウンターの起点になっていることも否めないので、そういう部分でのマイナスはないと思いますね。ただディフェンスにおいて、石神や酒本が上がったときに、今日は阿部や中村らが行ったことによって臼井と山口のサイドバックの負担がなくなった部分もあったので、それは彼がいないことでのうちのディフェンスのひとつの助かり具合でした。あとは、別にカウンターを狙ってるわけでもなんでもないですが、必然的に3バックの片割れが高く上がってきて結局2バック状態で…点を取ったのがまさにそうでしたが、時間をかけてしまうと向こうは両サイドが戻って5-4-1になるので、そこはひとつ狙い目だという話はしました。それがゲームの中で出た。向こうがボールを動かしてるうちにサイドが上がってきて、それでもうちはスライドしながらゾーンで対応できたので、そこはうちにも抜け目のないところが出てきたという、その意味ではよかったのではないかと思います。アジエルは出場停止一試合なので、次は戦列に復帰することが可能ですから、これからまたプランをつくって頑張りたいと思います。
-今日はセレッソの動きがあまりよくなかったのか、湘南のディフェンスがよかったのか、どちらなのか。
どちらとも言えると思いますね。連戦でしかも移動して13時からのゲーム、これはコンディションを整えてやるには難しい環境であることは間違いない。彼らのよさを出さなかったということはこちらにも分があるし、彼らが思い通りのパフォーマンスを出さなかったというのもあると思うし、それはまったくイーブンだと思っています。
-現在首位というポジションにいることについては。
当然上位にいることは、選手が何も言わなくても次の試合やってやろうという気持ちになる、という意味では、僕が何も言わなくても練習に早く出てくるようになる(笑)。
それは非常にいいことだと思いますね。去年のこの時期はどうなのか見たんですが、2位、3位にいるわけです。ただ同じ試合数でも勝点が全然違うんですよ。つまり、いまのところ少し上と下の格差があるということですよね。そうした中でもやはり上に食らいついていく…まぁ今はちょっと上になっちゃったので天国に行っちゃうんですけども…上位陣のなかに食らいついていくという高い意識をもって、決して驕ることなく、しっかり足元を見つめながら向上心を持って日々努力してやっていければいいと思っています。
-去年9月以来1万人を超え、しかも今季ホームでは一度も負けていない。その点はいかがですか。
GWで天気がよくて朝起きたら1時だから行ってみようかなと思った方もいると思いますが、そういったお客さんに喜んでもらえるようなスピーディーな展開、また地元の湘南が勝点3を取る、それによってリピーターとしてまた足を向けてくれると思う。最後のコーナーキックなんて皆さん一生懸命応援してくれたじゃないですか。ああいう一体感が、お客さんが多くなればなるほどチームにもエネルギーを与えてくれるので、非常にうれしいですし、次の愛媛戦もゴール裏を開放できるぐらい営業していかなきゃいけないと思います。
-J1は非常にビジネス的な要素が入ってきていて、それに対してJ2は現場主導になっているという印象を個人的には持っています。そういう面を含めたJ1とJ2の違いについて、監督はどのように感じているのか。
そうですね…J1の場合はどちらかというと、個があってチームがあるという感じに僕は捉えていますね。J2の場合はチームがあって個があるみたいなところがあって、僕はその両方をうまくコントロールしながらやれればいいかなという風には思っています。そうは言いながら、こう試合ばかり多いとJ1の試合をほとんど見られないのでなんとも言えないが、おしなべてJ2のサッカーはなんとなく…言い方が悪ければ失礼なのですが、高校サッカーの延長のようなところがちょっとありますよね。たとえば2トップでもひとりが大きい選手、もうひとりダイアゴナルに長い距離を走れる小さい選手を置いて、サイドバックがボールを持ったらその選手が走って、真ん中の選手がポストで、というようなチームが非常に多くて、それで何度もやられているのもあるが、そういう意味ではけっこう金太郎飴みたいなところがありますよね。だから今日のセレッソさんは極めて異質ですよね。セットプレーの守り方、攻撃のやり方とかシステムも含めて。だから今回は寝る時間も惜しんで、短いなか、無い頭でいろいろ考えました。クルピさんの睡眠時間の3分の1ぐらいしかないと思います(笑)。
-まだ序盤とはいえ首位に立ちました。ここまでチームの手応えは。
手応えというのはまだ感じてないというか、新しい発見はさほどないですよね。選手が本当にサッカーに対して真摯に取り組み、トレーニングでも一切手を抜かないでやる。もし手を抜けば、今日はトゥットが出ましたがトゥットでさえもメンバーに入らないという強い姿勢を持っているがために、やはり意欲的になりますよね。そういうスタンスをもってやらないとこれから長続きできないと思うので、これはそのまま続けてやりたいと思います。今日は猪狩が途中から出ましたが、そういう刺激を与えることも大事だし、それは本当に頑張ったからであって、常に僕らは目の行き届くところに全部をしっかり置いて、これからもコントロールして全体の底上げをしていく。それしかないと思います。
臼井選手コメント
前半から相手に押し込まれてチャンスはあの1点ぐらいでしたが、祐也(中村)がしっかり決めてくれました。そういう戦い方もできるということだと思います。
足を止めたら自分の売りがなくなるので、できるだけ攻撃に絡めるように、出し切れるようプレーしました。阿部ちゃんがいちばん動いていたと思います。寺さん(寺川)やFWもディフェンスで相手を外に追い込んでくれるので狙いやすい。前からの守備が効いているから後ろも頑張れる。最後のところでやられないことがテーマです。
クロスを入れられてもジャーンと大輔(村松)が跳ね返してくれていました。
中村選手コメント
豊さん(田原)とアジエルが出られないことで戦力ダウンと言われるのは悔しいのでやってやろうという気持ちでした。
セレッソは守備が少し中途半端なところがあるのと、裏が空くという分析がありました。まず自分の動きをして相手の動きを見ようと思っていました。ゲームを読む力、相手を見る力というのは少し出せたと思います。
紘司さん(坂本)や寺さん(寺川)が持ったとき、意識して裏を狙っていました。紘司さんも開幕前から、顔を上げたらゴールに向かうパスを出すと話していたので、紘司さんが顔を上げた瞬間を狙っていました。イメージどおりでした。狙い続けることで相手も嫌だろうと思う。ただ自分自身、やれるところとやれないところがあったので、修正してトレーニングに励みたいと思います。
田村選手コメント
セレッソの得点シーンのビデオを見て、香川選手や乾選手など相手のストロングポイントはわかっていました。人に付いていけば防げると分かっていたので、言われたと
おりにやっただけです。
今日もすごくいい雰囲気のなかでプレーさせてもらいました。次も幸いホームだし、愛媛に勝つことだけを考えてまたしっかりとやりたいと思います。
野澤選手コメント
本当にみんなよく守ってくれたし、サポーターの声援にも助けられました。
ゴール前の決定的な場面で雄三(田村)が身体をはって守ってくれたし、少ない決定機に祐也(中村)がしっかり決めてくれるなど、ポイントとなった勝負の場面場面で、うちのものにできたことが大きかったと思います。
厳しい時間帯も、声を出して集中力を切らすことはありませんでした。
今日は、実は僕とセンターバック二人は、意外に仕事はなくて、両サイドや中盤がよく耐えていたと思います。
首位に立ちましたが、まだまだこれから。負けられない試合が続くので、一戦一戦しっかり闘っていきたいと思います。
(次節に向けては?)またホームで試合ができるし、5日は子どもの日なので、子どもにたくさん来てほしいですね。
坂本選手コメント
前節負けていたので、必ず勝点3をとりたいと思っていました。
セレッソは個人の力もチーム力も高いことは分かっていたので、とにかく90分間ハードワークすることを大切にして試合に入りました。
最後まで集中を切らさずにやれたのでよかったです。
最初は相手に慣れるまで耐えようと思っていました。立ち上がりに失点しなかったことは大きかったと思います。
(得点シーンは)カウンターが利くと思っていたので、うまく決まってよかった。
また全員でハードワークして闘いたいと思っています。
C大阪 クルピ監督 試合後コメント
総評
セレッソとしては非常に悔しい試合だったと思います。
ゲームの流れとしては、セレッソがとにかくゴールを奪う姿勢を見せ、湘南はひたすら守ってカウンターという形でハッキリしていたと思います。
しかし、まずディフェンスを固めるというプランできた湘南が先制点をとるという形になりました。うちの勝負強さを出すことはできなかったと思います。
前半、幾度かあった決定機を外したことが大きかったと思います。
質疑応答
-湘南は昨年と監督が代わったが、何か変わった印象はあるか?
昇格の候補であることは今年も間違いありません。去年と同じレベルか、また決定率ということを考えれば去年よりもレベルアップしているといえるでしょう。
-後半は、前半のように崩せてはいなかったようだが、その原因は?
湘南は先制したことにより、後半に入ってさらにディフェンスの意識を高くしてきました。全員がボールの後ろに引いてブロックをつくることで突破のスペースがなくなった。
もしうちが先制していれば、湘南が前がかりにきたと思うので、違う展開になったと思います。
-後半、足りなかったものは?
前半は決定機を多く作ることができて、フィニッシュの精度だけが足りなかった。コンビネーションからやミドルシュートなどバリエーションに富んだ攻撃ができていたと思います。
後半足りなかったのは、もっと早くボールをまわすことだったと思います。
-前半がうまくいっていたということだが、ならばなぜ後半はシステムを変更したのか?
システムを変えた意図としては、2トップにすることで相手の隙を突くということにチャレンジしたかった。うまくいかなかったのは、湘南のディフェンスの意識が高くなったためである。湘南は、後半は攻撃らしい攻撃は何もしてこなかったと思います。
-連戦だが疲労のほうは?
疲れはあるが、それは他のチームも同じこと。大切なことはしっかりと休養をとることです。ただ、シーズンは始まったばかりでまだ第1クール目なので、それほどでもないと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第11節
2009年4月29日(水)14:03キックオフ 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場
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0 前半 0 1 後半 0 |
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21 >> 24 | 勝点 | 25 >> 25 |
82分 松橋 優 | 得点者 | - |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 荻 晃太 | 1 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
3 | 杉山 新 | 32 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 |
3 | ダニエル | 5 | DF | DF | 3 | ジャーン | 1 |
1 | 山本 英臣 | 4 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
2 | 石原 克哉 | 7 | DF | DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 |
3 | 秋本 倫孝 | 2 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 2 |
4 | 藤田 健 | 10 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 0 |
1 | 美尾 敦 | 8 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 1 |
5 | 金 信泳 | 18 | FW | FW | 10 | アジエル | 1 |
2 | 森田 浩史 | 14 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 0 |
3 | マラニョン | 11 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 1 |
- | 鶴田 達也 | 21 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
- | 御厨 貴文 | 3 | DF | DF | 14 | 阪田 章裕 | - |
1 | 池端 陽介 | 19 | DF | MF | 21 | 永田 亮太 | 0 |
0 | 林 健太郎 | 31 | MF | MF | 22 | 中村 祐也 | 0 |
2 | 松橋 優 | 16 | FW | FW | 20 | 原 竜太 | 0 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 11,546人 [天候] 晴、弱風 [気温] 21.8℃ [湿度] 15% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 鈴木 保 [主審] 井上 知大 [副審] 阿部 浩士 [副審] 唐紙 学志 [第4の審判員] 市来 智紀 [記録員] 広瀬 千春
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
湘南にとってはアウェイの試合でしたが、たくさんのサポーターに来て頂いて本当に感謝しています。
その期待に応えることができず、勝てば帰りはもっと楽しいものになったはずなのに、残念な結果になってしまい申し訳なく思います。
今日の試合の感想を述べることは難しいですね。見たとおりです。
この試合だけでなく、次の試合にも影響を残すような試合になりました。
ただプラスの面で言うと、この連戦なのでフレッシュな選手が入ることになりますが、そのために全員で準備してきたわけですし、今はもう次の試合のほうにエネルギーを向けたいと思います。
質疑応答
-また追う立場になったが、それについては?
マラソンでも1位を走るのは大変なことです。1位になった途端に後ろを振り返らなければならない。セレッソを追いかけて戦うほうが監督としてはマネージメントしやすいですね。そう言いながら、次はセレッソとの対戦なので、ホームで戦えるメリットを十分に発揮して頑張っていきたいと思います。
-1人、2人と人数が少なくなった後はどんな指示を出したのか?
シチュエーションとしては最悪ですよね。中2日の昼間のゲームで、加えて2人も少なくなった。いい要素をみつけようとしても難しいくらいです。
ハーフタイムには戦術的な話はしました。相手の攻撃は分かりやすい動きだったと思います。セットプレーについては相手に7人入られたらもう厳しくなってしまうので
…まぁ7人入ってきましたけど。
オープンプレーでは攻撃に入る人数は減りますが、湘南らしい粘り強さは出せたんじゃないかと思います。
フィールドで8人しかいない中で1点しかとられなかったのは、評価できると思います。逆の言い方をすると負けたのにあまり課題がなかった試合かなと思っています。
-2人の退場者が出たことについて
レフェリーが判断したことなので。田原のはレッドカードでしょう。レッドになる前の相手にもイエローかなと思いますが。
選手たちはよく頑張ったと思います。1点取られるまでは前後左右に動いて、声を出して、集中していました。
結果は残念ですが、肩を落とさずに頑張りたいと思います。
村松選手コメント
ふたり退場してからさらにまとまって守備をしようという気持ちだったので、失点してしまい本当に悔しいです。
失点のシーンは、相手が先に反応してこぼれ球から決められました。もっといいポジショニングをしていればと悔やまれます。
ひとり、ふたりと人数が減ってしまった中で、最初の5分くらいは少しあたふたしましたが、ダブルボランチにしてみんなで守り切ろうとしました。しっかりリトリートして守備ができたと思います。
次節はセレッソなので攻撃力の高いチームにですが、前が1点とってくれると思うのでDFはしっかりゼロに抑えて勝ちたいと思います。
坂本選手コメント
こういう時こそみんなで戦うべきだと思っています。
逆にひとつになって燃える材料だし、ここで燃えて熱い試合ができなければ、上に行くことなどできないという気持ちです。
セレッソ戦に向けて頑張ります。
野澤選手コメント
入り方は悪くなかったと思う。ただ、CKが何回も続くような自分たちのペースの時に決め切る強さが必要かなと思います。
完全に自分たちの流れにするためは決め切る力が重要です。
ディフェンス陣にとってはしんどい試合でしたが、3トップは抑えられていたし悪くなかったと思います。
自分自身はさらに声をかけることを大切にしたいと感じています。
(次節に向けて)今の状況でやるしかないし、ひとりふたり抜けてもベルマーレはベルマーレなので誰が出てもやってくれると思います。
応援に来てくれる人のために、勝ちたいと思います。
山口選手コメント
人数が少なくなっても勝ちを狙っていたし、最低でも引き分けで終わりたかった。
9人になってから、ある程度割り切ってゼロで抑えようという意思統一もできていたし、セットプレーからのチャンスを狙っていました。
セットプレーからの失点は初めてですが、やられたことは本当に悔しい。次はしっかり抑えたいと思います。
こういうこと(退場など)はシーズンを戦う中であることなので、次の試合にも影響しますが、いる選手で十分できると思う。そこでチーム力が発揮されると思っています。
まずは身体を回復させて、セレッソ戦に向けて気持ちを高めたい。みんなでしっかり戦えると思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第10節
2009年4月26日(日)16:00キックオフ レベルファイブスタジアム
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0 前半 2 0 後半 1 |
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14 >> 14 | 勝点 | 22 >> 25 |
- | 得点者 (得点時間) |
7分 寺川 能人 38分 アジエル 89分 田原 豊 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 吉田 宗弘 | 22 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
0 | 山形 辰徳 | 3 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 |
1 | 田中 誠 | 4 | DF | DF | 3 | ジャーン | 1 |
0 | 柳楽 智和 | 13 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
1 | 中島 崇典 | 17 | DF | DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 |
1 | 久藤 清一 | 7 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 1 |
1 | ウェリントン | 6 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 0 |
0 | 鈴木 惇 | 8 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 1 |
1 | 城後 寿 | 10 | MF | FW | 10 | アジエル | 3 |
1 | 高橋 泰 | 18 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 2 |
2 | 大久保 哲哉 | 19 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 1 |
- | 六反 勇治 | 23 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
- | 丹羽 大輝 | 27 | DF | DF | 14 | 阪田 章裕 | - |
0 | 中払 大介 | 14 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 0 |
0 | 宮原 裕司 | 20 | MF | MF | 22 | 中村 祐也 | 0 |
0 | 田中 佑昌 | 11 | FW | FW | 20 | 原 竜太 | 0 |
|
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---|
得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 8,599人 [天候] 曇のち晴、中風 [気温] 13.2℃ [湿度] 52% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 吉田 篤良 [主審] 鍋島 將起 [副審] 犬飼 一郎 [副審] 小椋 剛 [第4の審判員] 山下 雅徳 [記録員] 大塚 唯史
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
お互いに中盤でのミスが多い試合だったと思います。
ゲームのクオリティとしては高くはなかったですね。
先取点は横から見ているとどうやってとったのか分からないような点でしたけど、先手をとったことで相手がセルフコントロールできず、自分たちのやるべきことを出せ
なかったと思います。
うちは逆に、冷静にゲームを進めることができたと思います。
質疑応答
-ディフェンスでも力を発揮していた田原だがゴール前での評価は?
ディフェンスというのはセットプレーの時のことだと思いますが、CKの時はストーンに置いて跳ね返すということをやっています。
これは田原が京都いる時からやっていることですね。
彼のように身体の大きなプレイヤーはレフェリーとの相性もあって、田原はへビー級ですが相手がライト級の場合はぶつかると相手がすぐに飛んでしまうので、イーブンのボールだとファールをとられてしまう傾向にあります。
ゴール前では、今日の3点目のようにびっくりするようなゴールもあれば、前半のようにスローインになってしまうようなシュートもあって、ドカベンの岩鬼のようだなと(笑)。
不思議な選手だなと思います。
田原選手コメント
(得点について)あの時間帯にとれてよかったです。(なかなかファールをとってもらえず)90分間耐えた結果です。
少し距離がありましたけど、GKの位置もゴールの場所もイメージどおりでした。結果を出せてよかった。
1点目は、テラさん(寺川)が後ろから耳が痛くなるくらい「ユタカー!」と言いながら走ってきて(笑)、テラさんが動き出したのも分かったし、相手はキープするだろうって読んだと思うんですけど、パスを出しました。イメージどおりにいきました。
昨日や今日の早い時間に行われたJ2の試合の結果を見て、どこも早い時間帯に得点しているなと見ていたので、立ち上がりの重要性を改めて感じていました。
早く1点目がとれてゲームをコントロールできたことはよかったと思います。
ディフェンスがゼロで抑えてくれて、尚且つ3点をとって勝てたことはよかった。次もその次も本当に大切なので、しっかり闘いたい。
(中2日で甲府戦ですが)体調の回復をすること。また中2日だといいイメージも残ったままなので、頭に入れながら試合ができたらと思います。
アジエル選手コメント
(得点シーンは)落ち着いていました。幸平(臼井)からのパスを受けた時にはどうやってシュートを打とうか考えていたし、トラップもうまくいきました。
いいプレーをして、それがチームの勝利に結びつくことが何より嬉しい。
今日はチーム全体としてしっかりと集中できていました。0-0の時はゴールしなければという気持ちが前面に出るけれど、先制点をとることができて、チームが落ち着いたと思います。
1点取った後は、同点ゴールを決められることが一番怖いので、まず後ろをしっかり固めようと意思統一できていました。その中で2点目をとれたことは大きいですね。
(首位ですが?)このまま保つことは簡単なことではありません。他のチームもうちを倒そうとして思い切りくると思いますが、自分たちはできる限りこの位置をキープしていきたいと思います。
まずは甲府戦に向けて、しっかり身体を休めて食事をとって、いい形で向かいたいと思います。
田村選手コメント
危ないシーンはありましたが、準備していたとおりにできたと思います。
得点も素晴らしかった。
まだ51分の10なので、首位ということは特に気にしていません。
(中2日で試合が続くが)甲府とは同じ4-3-3同士負けられないし、勝ってホームに帰りたい。
野沢選手コメント
全体的によかったと思います。うちのペースでやれたといえばやれたし、相手のミスで助かった部分もあったと思います。相手の単純なパスミスをパスカットして攻撃につなげることができた。前に前にというウチのリズムは作れたと思います。
2点目のカウンターは見事だった。もともとそういうことがあるというスカウティングでもあったし、加えて個々の判断もよかったと思う。
GWの連戦を全勝でいくつもりで闘います。日程はきついけど、相手も同じようにきついわけだから、そこは気持ちと意識だと思っています。
(首位ですが?)このままいくほど簡単ではない。追われる難しさもあるし、もっと先になって同じ位置にいればさらに追われるということは難しいものになる。ただ、その時のためにテラ(寺川)や僕が呼ばれたのだと思うし、本当にまだまだ、これからだと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第9節
2009年4月19日(日)16:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 1 1 後半 1 |
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---|---|---|
21 >> 22 | 勝点 | 7 >> 8 |
43分 臼井 幸平 55分 坂本 紘司 |
得点者 | 19分 片桐 淳至 64分 佐藤 洸一 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 |
野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 1 | 野田 恭平 | 0 |
2 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 25 | 橋内 竜真 | 0 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 3 | 菊池 完 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 4 | 田中 秀人 | 0 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 6 | 秋田 英義 | 0 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | DF | 8 | 徐 冠秀 | 1 |
1 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 15 | 永芳 卓磨 | 0 |
2 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 14 | 嶋田 正吾 | 2 |
2 | アジエル | 10 | FW | MF | 11 | 高木 和正 | 1 |
2 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 24 | 片山 真人 | 0 |
0 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 10 | 片桐 淳至 | 4 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 21 | 水谷 允俊 | - |
- | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 5 | 川島 眞也 | - |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 20 | 染矢 一樹 | 1 |
1 | 中村 祐也 | 22 | MF | FW | 18 | 佐藤 洸一 | 1 |
0 | 原 竜太 | 20 | FW | FW | 9 | 朴 俊慶 | 0 |
|
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 5,038人 [天候] 晴、弱風 [気温] 18.9℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 吉見 文男 [主審] 穴沢 努 [副審] 上荒 敬司 [副審] 五十川 和也 [第4の審判員] 河原 行雄 [記録員] 安藤 慶
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
今までの中で前半は一番緩かったですね。みんな、携帯サイトでセレッソが負けたのを見たのかなと思いつつ。緩いというのは相手に合わせてしまったというのもちょっとあるかなと正直感じています。連戦だとこういうことはあると思いつつも、ハーフタイムにかなり厳しいことを言って、後半はそれなりに良くなったかなとは思います。
失点のシーンはちょっといただけないですね。相手の思い通りに長いボールが入って、残っている2トップを使って。ハーフタイムに言ったんですけどね。それだけなんですよね。結局、向こうは4枚のMFがゾーンを作ってクサビに入れさせない。だから、僕らがボールを持っている時に後ろばかり見てパスコースを消す。僕らは入れる。そこでコントロールミスをする。すると残っている2人にどーんと。当然そういう話はしているし、今までもずっとやってきましたが、対応が甘くて真ん中にボールが行ってしまい、最後のディフェンスのやり方も非常に良くなかった。
だから、今日の2失点は相手を褒めるべきではなく、自分たちのミステイクでやってしまったということですね。心のどこかに奢りがあったのかなと思います。それがこの結果に繋がったんじゃないかと強く思っています。
質疑応答
-田原選手を最後まで交代しなかったが?
僕のプランとしては同点でも残り10分で長いボールで勝負しようかなというのがあった。岐阜の選手は最終ラインで、ペナルティーエリアの中での対応があまりよくないので、そうした長いボールのこぼれなどで1点取れるかなというのがちょっと頭の中にありました。
-J1に上がるためにしっかり守ってカウンターという形が一番の近道かもしれないが、昨季の広島によってJ2の傾向も少し変わってきと思うが、J2を俯瞰してどう思っているか?
守ってカウンターを仕掛けようなどとは言ってないですよ。ただ、ディフェンスをしっかりコンセプトをもってやらなければいけないということは、J2だろうがJ1だろうがチャンピオンズリーグに出るチームだろうが絶対あります。その最低限の基本的なことは一通りやってきました。問題が生じればその都度解決していきます。
だから来週のはじめにはディフェンスについてもう一度ビデオを見せながらトレーニングしなければいけませんが、そうでない時、特に大きな問題が生じてない時は攻撃の練習ばかりしています。ボールホルダーを追い越すとか、言葉で言うのは簡単ですが、そうしたトレーニングや相手にとって一番嫌なところ、どこを攻略するかということは、どの相手だろうが必ずやっていきます。
今日で言えばハーフタイムにもコメントしたように、残っている選手、片山と片桐をうまく抑えられるかどうかということです。そこで隙を与えてしまったということは否めないと思います。広島さんのように多分他の監督さんも研究してきたのに、選手たちは勘違いしたように前から行ってその隙間を狙われることがあったと思いますが、もう少しタクティカルな戦い方も、例えば岐阜を見てこういう戦い方が向いてるなとか、多分色んなことをやってくると思います。それをわかった上で、こちらももっとレベルアップしていかなければ長丁場で戦えないと思っています。そうした意味では競争しあってチームが成熟してもっと強くなっていけば、例えばJ1に行ったとしても、チーム力は必ずアップしていく。そういう風に捉えている部分はあると思います。
どうも湘南は手堅くてと言われるが、そんなことないでしょう、実際は。なぜ手堅くなってしまう部分があるかというと、うちが先制した時に向こうの両サイドバックが高く上がってきて、2バックのような形でやってくるからなんですよね。すると、2-0の試合が2つありましたが、前に出てくれば必然的にカウンターになりますよね。それを切り取って見るとそうなると思います。僕は何を言われようとどうでもいいんですが、3引き分けは勝点で1勝2敗ということ。それなら3引き分けするよりも――今日はみんな負けたみたいに捉えていますが、引き分けであって、それでも僕らはジャーンを上げてまでも勝点3を取りにいく姿勢を示した。だから去年の湘南はこうした試合で勝ちきれなかったということなので、勝点3を取りに行くと。もちろんリスクはありますよね、ジャーンを上げて。でもそういうサッカーをしていくと選手には話しています。色々な捉え方があると思いますが。
-福岡戦、甲府戦とアウェイが続くが?
昨年あまりアウェイがよくなかったので、アウェイのいい準備をすることですね。その後もゴールデンウィークは気づいたら4、5試合終わっているわけですから、体調管理と精神面の管理をしっかりさせて、自分たちの問題、相手を見た上での戦略をしっかり立てて、1試合1試合確実にいい戦いをしていきたい。アウェイだからといって腰が引けたような戦いをするつもりは毛頭ございません。
-トゥットの状態は?
もうほとんどできる状態にはあると思います。
-今日は自分たちがコントロールするサッカーをしたが、今までは自分たちがコントロールして攻めるサッカーに慣れていない部分があったか?
逆に自分たちがコントロールしているゲームの方が難しいですよね。要するにエネルギーがいりますから。だから、先取点が僕らのチームでは大きく作用するかもしれない。今日のように先に取られてしまうと、余計に向こうは8人でブロックを形成してボールに行くというよりも、縦のボールを消すという感じになってきますからね。それはやむをえない。それでも僕は打ち破らなければいけないと思って攻撃の練習をしているわけですからね。
-C大阪と並んだが?
セレッソは西の横綱と僕らは言ってるが、東の横綱が今はいない。僕らは横綱ではなく、前頭2枚目と言ってますけど。セレッソはいつも20本以上シュートを打っています。それはマルチネスとかボランチの選手がかなりシュートを打つところからきているのかなと思いつつも、実力的にはやはり一枚上かなとは僕も感じています。その上にいってしまうといいとは思えないので、後ろに付けていることは悪くないと思います。
-C大阪と5月2日に試合をするが?
とにかく次の1試合を集中してやるだけです。
野澤選手コメント
失点シーンは、DFに寄せる指示を出せなかったことを後悔しています。
もっとチーム全体でファイトしなければいけなかった。
まだまだうちの目指すサッカーはできていません。そういう意味では伸びしろがある。次に向けてしっかり準備したいと思います。
村松選手コメント
前半の途中からピッチの中で修正をしようと選手同士で話し合っていましたが、前半のうちに修正することはできませんでした。
(キャプテンマークについては?)ミーティングの時に突然言われたので驚きました。ズシンとくる感じでした。
キャプテンマークをつけていたこともあって、尚更勝ちたいという気持ちは強かった。本当に悔しい。
次に向けては、2失点した後なので、より重要な試合です。
今度こそゼロに抑えられるよう精一杯やり切りたいです。
坂本選手コメント
前半はスローペースになってしまったが、後半はあれだけいくことができた。
前半からもっとペースを上げてできれば、先に失点をすることもなかったのではないかと思います。
今日のゲームの前半は、前回の鳥栖戦のように絶対に忘れないようにしたい。
(得点については?)アウェイではゴールできていたけれど、ホームでなんとかゴールをと思っていました。勝てればもっとよかったのですが。
ただ、ああいう形を繰り返し練習からやっているので、形になったことはよかったです。
山口選手コメント
前半は相手がこなかったので合わせてしまったところがあった。状況は思っていた以上に悪くなっていました。
もっとボールにいかなければという意識で、後半は修正することができましたが、相手との駆け引きの中で引いたチームに対しては、自分たちで動いてアクションを起こさなければ前にいくパワーが出ないのだと感じました。
次に向けて、もう一度試合を見返して反省して、課題に対してみんなで取り組んでいきたいと思います。
岐阜 松永監督 試合後コメント
総評
首位争いをしている湘南さんとの戦いの中で、非常に面白いゲームができたのかなという印象です。非常に手堅い試合をしてくる湘南に対して、10番のアジエルやそこからの攻撃力をいかに防いでいくかということがひとつのテーマでした。全体としては守備の組織も良くできていたし、個々のボールに対するチェックや人に対するケアも前節のゲームに比べるとよくできていたと思います。
前半先制して面白い展開になりそうな予感はしましたが、案の定、前半の終了間際に失点してしまいました。あの時間帯とフリーキックからのリアクションを詰められた。ああいったところが我々にとっては今季そういうシーンでやられることがあるので、課題かなと思います。
後半も先行されましたが、選手たちは諦めずに交代で起用した選手が結果を出してくれた。我々にとっては収穫の多い攻撃だったと思います。勝点をひとつでも持ち帰ることは非常に大きな部分でもあるので、次節、ホームに帰って勝点3を取れるようにまた新たな準備をしていきたいと思います。
質疑応答
-若手選手を起用して徐々に成長しているかと思うが、手応えは?
与えられたチャンスにきちんと取り組んでいる姿勢やパフォーマンスについては試合ごとに良くなってきている選手が多いですね。ただ、経験不足からくるやられ方は若干ありますが、この舞台に立ってやれていること、その経験が将来を楽しみにさせるものがあるという気がします。
-左サイドをアジエル選手に狙われていて、失点してからポジショニングなどを修正できていたように思うが、どのように修正したのか?
ベンチから特に指示を出していませんが、選手たちが感じてやられたことに対する修正をしてくれたのではないかと思います。
-岐阜の左サイドについての評価は?
前半からうまくシフトできていたと思います。永芳、徐、秋田、もちろん左サイドの高木も含めてアジエル対策というか、守備としてはうまく機能していたと思います。
-水戸戦では1-3から追いついたが、比較してどうか?
水戸戦の2点差を追いついた経験もいい意味でこういう中で活かされてるのかなと思います。あわよくば3点目が入っていたというシーンも作れていたので、選手たちのトライしていることが皆さんにとっては面白いシーンに繋がってるんじゃないかなと思います。
失点数がリーグワーストながら素晴らしいディフェンスをしており、どういう点に手を入れたのか?また、一番のポイントは?
まず、長丁場を戦っていく中で、例えば今日戦った内容についてまた次の準備をしていく。できたこと、できなかったことを確認していくわけですが、前節仙台とのゲームではできなかったことが非常に多かった。そのひとつが守備の部分であり、DFラインの修正であり、その反省の元に今週やってきたので選手たちがそれをしっかり理解して実践した結果だと思います。
ただ、やはりサッカーですから積み上げていかなければいけない。良いプレーをする時もあれば、なかなかキープできない時もあるので、コンスタントに力を出せるようにもっとトレーニングしなければいけないし、ゲームに対する選手一人ひとりの考え方、そしてチームとしての共通理解をもっと深める中で、統一感のあるサッカーをチームとしてやらなければいけないと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第8節
2009年4月15日(水)19:03キックオフ 熊本県民総合運動公園陸上競技場
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0 前半 1 0 後半 1 |
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---|---|---|
8 >> 8 | 勝点 | 18 >> 21 |
-分 - - | 得点者 | 29分 8 坂本 紘司 89分 20 原 竜太 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 吉田 智志 | 1 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
0 | 市村 篤司 | 15 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 |
0 | 矢野 大輔 | 16 | DF | DF | 3 | ジャーン | 1 |
0 | 河端 和哉 | 3 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
1 | 原田 拓 | 29 | DF | DF | 6 | 山口 貴弘 | 0 |
2 | 石井 俊也 | 18 | MF | MF | 2 | 寺川 能人 | 1 |
0 | 藤田 俊哉 | 28 | MF | MF | 7 | 田村 雄三 | 0 |
1 | 山本 翔平 | 26 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 1 |
3 | 西 弘則 | 23 | FW | FW | 10 | アジエル | 4 |
2 | 中山 悟志 | 9 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 2 |
4 | 木島 良輔 | 10 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 4 |
- | 木下 正貴 | 41 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
- | チョ ソンジン | 20 | DF | DF | 14 | 阪田 章裕 | - |
- | 宮崎 大志郎 | 27 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 0 |
1 | 小森田 友明 | 33 | FW | MF | 22 | 中村 祐也 | 1 |
0 | 山内 祐一 | 17 | FW | FW | 20 | 原 竜太 | 1 |
|
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---|
得点経過
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|
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 3,382人 [天候] 晴、中風 [気温] 16.6℃ [湿度] 67% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 三本松正敏 [主審] 野田祐樹 [副審] 村上孝治 [副審] 岡宏道 [第4の審判員] 東真功 [記録員] 松本由美
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
うちの選手で、ひとり胃潰瘍になった選手がいるんですけど、僕もその仲間入りしたくなるような試合でした。
ここ最近の熊本さんの試合を見ていると、非常に攻撃のアイデアとかリズムとか、エネルギーなどがあるのは分かっていましたので、こういう流れはある程度予想できたんですけど、特に後半はしんどかったですね。
(熊本は)中2日にも関わらず、前にエネルギーが強い分だけ、こちらとしては、攻撃で同数とか数的優位を作れる可能性があったんですけど、なかなかうまくいかなかった。これはチームがまだ盤石ではない証拠でもあるのですが。
ただこうした連戦で勝点3を取るという事は疲労の回復にもつながりますし、次への新たなエネルギーにもなると思うんで、次のホーム、岐阜戦になりますけども、頑張りたいなと思います。
質疑応答
-胃が痛くなる試合だったということだが、守備も崩れていないし攻撃面も速い攻めで崩していてに悪くなくハマっていたと思うが?
そういう視点で見ればそうなのですが、前半でもベンチから見て誰が入れたか分からないようなゴールだったのですが、そうではなくいい形で狙っていたゴールが取れなくて、そういうこともちょっとストレスでした。
今日、ゲームの中で初めてダブルボランチにしました。熊本さんの木島選手などが中に入ってきたり引き出したり、出て行ったり他の選手が入って来たりと前の選手が非常にローテーションしてきました。そこは田村ひとりじゃ見きれなかったので、ダブルボランチにして、そこでブロックを作って、真ん中のところを3人から4人にした方がいいかなと。熊本は2バックみたいにして両サイドも上がってくるので。
ハーフタイムコメントにもあったと思いますが、サイドの対応をしっかりやろうと言ったんですけど、数的不利でも対応できるかなと思ったんですけど、いよいよ押し込まれちゃうと対応できなくなってきたので、そこは数的に同数を作れるようにしたために、そんなに大きな崩れはなかった。ただ、木島選手はドリブルで2、3人抜く力がありますし、西選手も同じように1人で突破できる力があるのでその対応に苦労しました。足を出すとFKやPKになってしまう。そういうところではちょっと、胃腸薬が必要かなという試合でした。
-原選手を投入して決定的な2点目を決めましたがこのあたりは?
中村もそうだったんですけど、原もそうですが、途中から入った選手が少ない時間でも点を取れるっていうのはもう嬉しくて涙が出そうですよね。
つまり途中から入るということは、なかなかゲームに入れないうちに試合が終わってしまうことがある。例えば今日などは、田原がぶつかり合いでファウルを取られて向こうのフリーキックになったりしていましたが、セットプレーで彼の高さが必要だったこともありましたし、最後の5分はもう、相手は2バックみたいな形で攻めてきたのでビルドアップもままならないと思いました。そこでプレッシャーかけた方が逆に相手の攻撃のパワーは前線で抑えられるんじゃないかなと思ったのです。とにかく原は追うことができるので、本当は10分前くらいから出そうと思ったんです。でもまだセットプレーの問題があったのと、連戦で誰か1人足がつっちゃった場合を考えて、残り5分まで我慢しました。理想的にいい段階で点が取れて、これがまたチーム全体の底上げ、またはいい雰囲気になれると思います。
J1だとサブの人数が多いのですがJ2は少ないので、サブメンバーの選択は難しいところです。原はそれでも腐らずにやってきた。そういう成果がこの1点には集約されてんじゃないかなと。特にポストに当たって、こっちに行くかあっちに行くかという時にゴールに吸い込まれるのは、アイツの執念があるんじゃないかなと思います(笑)。
彼にはつらい時期もありましたけど、これを機に先発争いにも入ってくると思いますし、明日からまた元気にトレーニングできると思うので、非常に嬉しく思ってます。
寺川選手コメント
アウェイにくると、どこも厳しい試合になります。
ただ、自信をもってディフェンスできているし、DFがゼロに抑えて攻撃が点をとってくれれば勝つというパターンができつつあるので、もっと突き詰めていきたいですね。
相手に攻められる時間というのは必ずあるので、そこをしっかり乗り越えなければいけない。
課題を言えば、勝っている時に少しラインが下がりがちなので、もう少し頑張って下げずに高く保ったままプレーできたらと思います。
次はホームでの闘い。とにかく勝ち続けることしかないと思います。
原選手コメント
自分らしいゴールだったと思います。
アジエルが持った時に(シュートを)打つまでのイメージはできていました。
監督からもスペースがあるから裏を狙っていけという指示もあったし、ボールを奪った後にチャンスがあると思っていたので集中して臨みました。
積極的にプレーすることができたし、FWとしてゴールは一番大きな仕事なので、2点目を決めてチームを助けることができたので嬉しく思います。
田村選手コメント
監督から熊本は人もボールも動くチームだと聞いていました。やはりすごい運動量でボールを動かしてきて人数をかけて攻めてきましたが、そういった中で守り切れたというのはひとつ自信になると思います。
熊本はセンターバックの2枚を残して7、8人で攻めてくる感じだったので、ワンボランチでは掴み切れないので、後半途中からダブルボランチに変えて対応しました。お互いにカウンターが多く、展開の早い中でのゲームでした。
今日は、本当に今までずっと頑張ってきた竜さん(原選手)が点をとってくれたことが大きい。1-0の厳しい試合の中、竜さんの1点には助けられました。
村松選手コメント
熊本はボールを繋いできてJ2らしくないチームだと感じました。
攻められている時間も多かったですが、クロスの対応はずっと練習でやってきました。ゼロに抑えられてよかったです。
自分としてはまだ引っ張ってもらっているという意識が強いので、自分からもっと声を出してやっていかなければいけないと思っています。
鳥栖戦で悔しい負け方をしたことで、一人ひとりが鳥栖戦の前の試合よりも守備の気持ちをもって取り組んでいると思います。
個人的にも鳥栖戦は分岐点になっていて、4失点の悔しさから、自分がもっとやらなければいけないんだという気持ちにさせられました。
(連戦ですが?)コンディションは問題ないです。自分は若いので試合を経験してもっともっと成長しなければと思っています。
熊本 北野監督 試合後コメント
総評
ありがとうございました。うちのようなスタイルでやっていたらああなるパターンのゲームでした。でも選手たちは一生懸命やっていましたし、前半は良くなかったですけど、後半はやろうとしているサッカーができていました。負けはしましたが、お客さんは見てて楽しかったんじゃないかなと思います。
質疑応答
-木島選手と西選手を起用したが2人の働きについては?
湘南さんは、しっかりリトリートしてカウンター狙いという感じだったので、サイドから単純に上げても仕方がない。なので、彼らの機動力、ドリブルとそこからのワンツーであるとかそういうところを狙いました。得点にはならなかったんですけど、狙いは出たと思います。
-西選手の評価は?
見てもらった通りだと思います。
-鳥栖戦に向けて変える所はあるか?
人に関しては調子を見て替わる可能性もありますが、替えない可能性もあります。やり方自体は全く変えるつもりはありません。
-ディフェンスの対応については?
2失点したのでいいとは言えないですが、彼らなりのパフォーマンスは出ていたと思います。
-人もボールも動くサッカーを体現されていると思う。前半よくなかったということだがその問題点と、ハーフタイムにどういう修正をしたのか?
前半はボールは動かせているんですけど、人が今ひとつ動けてなかった。それは出した後に動いて、出した選手のスペースに次の選手が入ってくるというのが前半は少なかったということです。ハーフタイムに、味方を信じてスペースを空けろと指示をしました。それでだいぶ流動的になったと思います。ただフィニッシュまで行ったもののゴールを割れなかったということです。
-トレーニングではどんな風に選手に浸透させているのか?
ワンタッチからスリータッチまで制限のある中で練習しています。人と人の関係を3人目4人目まで追及しているところです。一番重要なのは20mのパスです。ここ3試合ではよさが出てきたと思います。うちはみんな仲がいいし練習中にもよく言い合っています。そうやって理解を深めています。
2009Jリーグ ディビジョン2 第7節
2009年4月11日(土)16:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 0 1 後半 0 |
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---|---|---|
15 >> 18 | 勝点 | 7 >> 7 |
22分 3 ジャーン 85分 10 アジエル |
得点者 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 1 | 土肥 洋一 | 0 |
1 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 18 | 永里 源気 | 1 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 14 | 富澤 清太郎 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 32 | 高橋 祥平 | 0 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 23 | 藤田 優人 | 0 |
2 | 寺川 能人 | 7 | MF | DF | 5 | 河村 崇大 | 1 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 6 | 菅原 智 | 0 |
2 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 15 | 滝澤 邦彦 | 0 |
3 | アジエル | 10 | FW | FW | 11 | レオナルド | 0 |
3 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 9 | 大黒 将志 | 1 |
2 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 16 | 飯尾 一慶 | 1 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 21 | 高木 義成 | - |
- | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 20 | 岩倉 一弥 | - |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 8 | 柴崎 晃誠 | - |
0 | 中村 祐也 | 22 | MF | FW | 19 | 船越 優蔵 | 1 |
0 | 原 竜太 | 20 | FW | FW | 25 | 平本 一樹 | 2 |
|
|
|
---|
得点経過
|
|
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
|
|
開催データ
[入場者数] 7,105人 [天候] 晴、弱風 [気温] 20.5℃ [湿度] 39% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 川北 伸幸 [主審] 吉田 寿光 [副審] 岡野 尚士 [副審] 相葉 忠臣 [第4の審判員] 内田 和彦 [記録員] 亀井 信也
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
前半は非常によかったですね、ボールの動きも。よかったというのが適切かどうかはわからないですが、ヴェルディさんの方がリトリートしてうちが後ろでボールを回していたので、逆に言うと回させられたという風に思ってもいるのですが、それにしても攻めきる、中盤であまりボールを失わずにアタッキングサードまで入っていけたことはよかったと思います。
コーナーからのラッキーな点でしたが、どうやってコーナーを取ったかということを見返してみると攻めきっているのがよくわかると思います。
後半はいつものJ2湘南に戻りまして、うちがリトリートしたような形になった。というのは、前半は例えばストッパーが持ち出したり広がったりしなかったのですが、ある程度2バックのような形でワイドに広がって両サイドバックが高い位置にいることによって、これはもうどうしようもないですね。どうしようもないからこそカウンターが効くということですよね。「2点目が取れていれば」、なんて監督はよく言いますが、もっと楽に進んだのではないかと思いますが、まだまだそのあたりの力量不足は感じています。
この前の鳥栖戦の敗戦から学ぶことはたくさんあって、それをピッチで出すことができたことは大きな収穫かなと思っています。次は2泊3日で熊本に行きますが、いい成果を経てまたホームに帰ってこられればいいかなと思っています。
質疑応答
-前節の鳥栖戦後の会見で慢心という言葉があったが、そうした気の緩みはあったのか?
人間というのは調子が良い時には初心に帰るということを忘れてしまいますので、この前の敗戦を受けてということでは(東京Vは)恰好の相手でした。東京ヴェルディは強い相手ですし、去年はJ1でやっていたわけですから、周りがよかったですね。非常に集中してメンタル的にも良い準備が1週間できましたし、前の試合で非常に高い授業料を払いましたが、それが今日の勝利に繋がったと思います。そういう意味では僕もかなりミーティングで力を入れて話したつもりですし、選手もやはり練習から前向きに取り組んでくれたことは良かったと思います。それが成果につながったことはなお良い。
ただ、これで勝ってまた(同じ過ちを繰り返す)というのはありがちなので、またもう1回しっかりと褌を締め直してやっていきたいです。
-単独首位に立ったが?
暫定ですよね特に意識はしていないです。これが51節だったらいいのですが。プロ野球のペナントレース並みにJ2はありますから、1試合1試合であまり一喜一憂しないようにしています。
-ゴールデンウィークに試合が集中しているが?
ゴールデンウィークにホームが2試合続くことが非常に大きいですね。人ごみの中を新幹線や飛行機に乗るのはそれなりに疲れるので、ホームでできるのは非常に大きな喜びですし、今年は12連休などでたぶん平塚の方も色々なところに遊びに行ってしまうかもしれませんが、なるべく高い位置にいれば興味もこちらに向くと思いますので、そこまで頑張りたいと思います。
-今日は鎌田がメンバーから外れまたが?
ゲームのパフォーマンスというよりも「やってやろう」といったエネルギーが漲っていないことが僕は嫌でした。まだ10代の選手ですし、もっと自分から進んでやるとかミスを恐れずにやるのであればいいのですが、ビクビクしてやるようなら説教したほうがいいと思って説教しておきました。
-前節の敗戦の反省を活かしたと思うが、何が良くて勝てたのか?
今日のひとつのテーマはオフとオンの1対1というところでした。そこを強調して話をしたつもりではいます。つまりこの前のゲームの失点の場面を見ると、ボールに対する執着心が足りなかった。それはボールに対してだけではなく、人に対しても執着心がなかった。そこを改善しないかぎりダメなのかなと。ベーシックな部分、基本的なところをもう一回見直さなければいけない。それを強調して相手に1対1で負けない、勝つというポジティブな話をしてピッチに送り出しました。それがかなり効いたのか、非常に堂々と今日はやっていたのではないかと思います。
-大黒をふたりでマークして仕事をさせなかったように思うが、最初からの予定か?
ふたりでマークというか、むこうが1トップで両サイドがかなりワイドになっていたので、真ん中は大輔(村松)とジャーンがうまく受け渡しをしながら対応できていたと思います。大黒はオフ・ザ・ボールの動きに関していえば教科書になるような選手なので、今日はうちの試合に行かないFWの連中には試合を見なくてもいいから大黒だけ見ておけと言っておきましたが、それをふたりがしっかりインプットしてゲームでアウトプットできたことはこれからにも繋がるのではないかと思います。
-ラッキーな形でセットプレーから点が入ったということだったが、色々工夫されていたように思うが、それに対する評価は?
いや、色んなことをしていたのはヴェルディさんのほうかなと思っています。昨日は非公開だったのでおそらくやっていたのでしょう。こちらのほうが高さがあるとよくああいう手を使うんですが、ひとつ手の内を明かすと、向こうはコーナーキックでボールを奪ってから大黒に当ててのカウンターが強い。そこで最初にショートコーナーをやって、うちの幸平(臼井)が行くことによって、大黒が戻らざるをえないような状況を作らせれば向こうの攻撃が半減できると思ったので、それを最初にやりました。
とにかく自分たちの良さを全面的に出すと同時に相手のストロングなところを消していきながら考えてやっているつもりではあります。でも特にやってないですよ。結局、今まで点を取ってるのはドカンという形ですからね。
ジャーン選手コメント
前節はサポーターの皆さんに申し訳ないことをしてしまったので今日は絶対に勝ちたかった。
ヴェルディという強い相手に勝てた、しかも失点をゼロに抑えて勝てたことが本当に嬉しい。相手もいくつか得点チャンスがありましたがしっかり守って仕事をさせなかった。
500ゴールを自分が決めることはできなかったけど、我々のキープレイヤーであるアジエルが決めてくれたのでよしとしたいと思います(笑)。
アジエル選手コメント
試合前からジャーンと「499ゴール目は決めさせるから500ゴール目は決めさせて」と話していたのですが本当にその通りになりました。
J2の5000ゴールの時もそうでしたがこういうメモリアルゴールを決められると自分の名を刻めるので本当に嬉しい。
ジャーンは左足、自分は右足で決められたということも思い出になります。
鳥栖では負けてしまいましたが、自分たちは一戦一戦勝利を目指して全力で戦います。今日のようにたくさんお客さんが入ってくれる中で試合ができるのは幸せなことです。ありがとうございました。
坂本選手コメント
みんなの気持ちの強さもあって、前半はうちにボールがこぼれてきたかなと思います。
(2点差は初めてですが?)いつも先制していてもハーフタイムで監督からは2点目をとりにいこうと指示があるので、自分たちも引くことなく取りにいこうとしました。
そういう部分でも、去年と違う部分が出せたと思います。
勝利することはできましたが、後半は少し緩くなってしまったところもあったし、うまくいかなかった部分もあった。しっかり目を向けなければいけないと思っています。いつものことですが、勝った時にこそみんなで細かい部分に目を向けて次に臨みたい。せっかくみんなで掴んだ勝利なので。
阿部選手コメント
2-0という結果になりましたけど、僕自身もチャンスがあったので決めたかった。
(キャプテンマークを巻きましたが?)特に意識することなくいつも通りプレーしました。選手一人ひとりがしっかりとやっていたと思います。
前節で連勝は途絶えましたが、気持ち的に引きずることなく、今日を新しいスタートだと思って臨んだことがよかったと思います。
野澤選手コメント
鳥栖戦の教訓を生かして気持ちの入ったいいゲームができたと思います。
強いて言えば、前半うちの流れの時にもう1点とれればよかった。後半、相手のペースになった時にゼロでしのいだことは大きかったと思います。
交代で入った選手も自分の仕事をしっかり理解してやってくれていた。交代選手だけでなく一人ひとりが自分の仕事を理解してプレーしていたと思います。
後半の立ち上がりはヴェルディがサイドチェンジからいい形を作っていたけれど、みんながちゃんと狙えて相手のチャンスをつぶせていた。
鳥栖戦との違いはその紙一重だったと思います。
(次節は連戦となりますが?)うちのチームは走れるチームなので、連戦になるほど有利だとおもいます。みんなが他のチームより走れると信じています!
東京V 高木監督 試合後コメント
総評
結果的には負けてしまって悔しい試合でした。選手たちは非常に頑張ってくれたし、サポーターの人たちにも感謝しています。
今日のゲームまで1週間の準備がありましたが、トレーニングでやったことを非常によく理解してピッチの中でやってくれたと思います。ただ、1点目のセットプレーでやられたことが悔やまれるシーンでしたが、その後も選手たちは自信を失わずに攻め続けた。そういう姿勢はここまでのゲームを振り返ってもなかったような姿だったので、選手たちには感謝しています。
ここまで調子がいいチームの湘南を苦しめることができたし、湘南のウィークポイント、ストロングポイントを選手たちが理解してゲームをやってくれた。非常に感謝しています。中3日という非常に短い期間ですが、次のゲームに向けて顔を上げて、またしっかり準備しながらやっていきたいと思っています。
質疑応答
-7試合が終わって、怖いチームも弱いチームも特にはないように感じるが?
結果的に順位表が出るので、そこで色々な順位があると思いますが、判断できるのはそこだけではないですし、やってみて全体のチームが底上げされているとは感じます。例えば、今日でもセットプレーはこれから戦う上でひとつのファクターになると改めて感じましたし、当然我々もセットプレーで取る、守るということもやっていかなければいけない。拮抗した状況の中でワンプレーで決まってしまうようなゲームがこれからもあると思うので、そこも含めてテーブルだけの、順位だけのものではないと感じています。
-ここから上位に十分追いつけるということか?
追いつけるか追いつけないかといったことは、まだまだ残り試合があるので、これから本当にやってみないといけないと思います。最終的に51試合、50試合、49試合といったところで結論は出ると思うので、まだ先の話はなかなか難しいと思います。
ただ、最低今日の内容、ファイトやプレーをしてくれれば、少しずつだとは思いますが、きっと勝点は拾っていけるのではないかと思っています。
2009Jリーグ ディビジョン2 第6節
2009年4月4日(土)16:03キックオフ ベストアメニティスタジアム
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2 前半 2 2 後半 1 |
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---|---|---|
4 >> 7 | 勝点 | 15 >> 15 |
28分 13 日高 拓磨 41分 10 島田 裕介 73分 18 野崎 陽介 79分 13 日高 拓磨 |
得点者 | 35分 8 坂本 紘司 39分 5 臼井 幸平 65分 34 田原 豊 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 室 拓哉 | 21 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
0 | 柳沢 将之 | 2 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 1 |
1 | 内間 安路 | 4 | DF | DF | 3 | ジャーン | 1 |
0 | 飯尾 和也 | 5 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
2 | 磯崎 敬太 | 3 | DF | DF | 18 | 鎌田 翔雅 | 0 |
3 | 日高 拓磨 | 13 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 1 |
0 | 高地 系治 | 6 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 0 |
1 | 高橋 義希 | 14 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 4 |
3 | 島田 裕介 | 10 | MF | FW | 10 | アジエル | 0 |
2 | 池田 圭 | 25 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 4 |
0 | 廣瀬 浩二 | 7 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 1 |
- | 浅井 俊光 | 12 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
0 | 谷田 悠介 | 15 | DF | DF | 30 | 島村 毅 | - |
- | 清水 康也 | 24 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 0 |
2 | 野崎 陽介 | 18 | MF | MF | 22 | 中村 祐也 | 1 |
0 | 武岡 優斗 | 26 | FW | FW | 9 | トゥット | 2 |
|
|
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---|
得点経過
|
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 3,975人 [天候] 雨、無風 [気温] 13.6℃ [湿度] 80% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 松永 正利 [主審] 家本 政明 [副審] 手塚 洋 [副審] 中原 美智雄 [第4の審判員] 上曽山 拓史 [記録員] 藤崎 隆弘
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
今日の試合は一般の方が見ても、非常にエキサイティングな、見ていて楽しいゲームだったと思います。
負けたチームの監督としてはとても辛い思いをしていますが。
ここまで連勝をしてきて、うちの選手には慢心がないと思っていましたが、心のどこかにあったものが出たのかもしれません。今日は膿が出たのかなと思います。
膿が出たということは、そこを直せばいいと思っています。
例えば1対1のところなどが今日はなかなか取れなかった。技術なのか慢心なのかと思いましたが、やはりエモーション・感情の部分だと思います。
ただ、こうして今日いい形で教えてもらったので、よくなることを信じて、1週間やっていきたいと思っています。
質疑応答
-「相手にリードさされた状態だとハーフタイム中に監督力が問われる」と語っていたが?
見ていて分かるように、ストレスがたまる前半でした。レフェリーのジャッジの不満をプレーにぶつけたら、雑になる。また、リズムのよい時に鎌田が靴の紐を結び直してリズムを相手に渡してしまうなど、そういうところがあった。
同点の時には交代が非常に難しいですが、常に勝ちきることを目指してやっています。
トゥットを入れて鳥栖のお家芸に対してうまくいったところもありましたが、うまくいかないところもありました。追いついてひっくり返したところは良かった。ようやく夢から目を覚ましたという感じでしょうか。
-初めて先制されたが、それも慢心が関係するのか?
鳥栖の攻撃はシンプルでオーソドックスだと、ミーティングで言っていただけにその形でやられたことは残念です。ただ下を向かずに、次のキックオフから前へ前へいくことができ、前半で追いつけたところは良かったと思います。
臼井選手コメント
立ち上がりから鳥栖が気持ちの入ったプレーをしてきました。僕らも負けてはいなかったと思うのですが最後の部分では少しの差があったのかもしれません。
内容的には五分五分だったと思います。6連勝も懸かっていたし、点もとれたので勝ちたかった。負けてとても残念です。
次の東京V戦に向けてまずは守備面をもう一度集中し直して、コミュニケーションをとって修正していきたい。
(キャプテンマークを巻いたが)そのこともあって、さらに負けたくないという気持ちだった。本当に残念です。
阿部選手コメント
悔しい。鳥栖は前から積極的にきていたので、それを押し返す力が必要だと感じました。失点は悔やまれますが、3点取れたのはいいことだと思います。
攻撃のよいイメージはなくさずに、守備を修正して失点をなくすように取り組んでいきたいと思います。
寺川選手コメント
鳥栖はいい勢いがありました。それでも、追いついたり逆転したりできていたので、焦らずにやろうと声を掛けていました。
どうしても失点すると一瞬士気が下がったり、自分のところにボールがきたら焦ってしまうのはどのチームでもどの試合でもあること。
今季初めて追う展開になり、浮き足立つ部分もあったと思う。やられたことはしっかり直さなければいけないし、試合はこの先も続いていくので、この悔しさをバネにして勝ちに行くだけだと思っています。
田村選手コメント
2失点目は僕の判断ミスです。今季初めて先制されて追う展開になりましたが、そこでガクっと落ちずに取り返して逆転までいけた。その時に自分のああいう判断ミスがあってリズムを崩すこととなってしまい、本当に悔しく思っています。
また失点については、クロスからの失点が多かったことが気になります。これまでできていた部分でも少しのズレがあったり、最後の部分で厳しさが足りなかったのだと思う。
次に向けては監督のもとしっかり立て直して、絶対に連敗しないことが大切だと思っています。
鳥栖 岸野監督 試合後コメント
総評
前回厳しい試合をものにして、その前の岡山戦ではうちらしいサッカーをしながらも勝てなかった。
今日はホームでまだ勝てていないことをしっかりと胸に思って臨んだ。選手はみせてくれた。感謝しています。しびれるようなゲームをやってくれたと思います。
相手は5連勝ということで自信をもっているチームとしっかり対等に試合ができたことは大きな一勝。
ただ、僕の中では失点をしないことが大事なので、できればゼロで終わりたいと思っています。
質疑応答
-日高の評価は?
元々FWのポジションだったが前へいく力と戻る力に期待してサイドバックで起用している。開幕から出場できなかったが、へこたれずにチャンスを狙っていた姿勢が練習中からも見えた。自分でいい形を作り出した。チームに力を与えてくれる。これに満足することなく、これからももっと見せてほしい。
-先制すると鳥栖は力を出せるが、今日は途中で逆転されてたが?
逆転された時に選手が必死になって声をかけていた。今までもあったかもしれないが、そのような姿勢に答えるプレーがでていました。ただ、失点したところは相手がうまかったけど、うまいからでは仕方がないのでシュートを打たせてはいけない。しかし今日は逆転できたので諦めない姿勢が出たと思います。
-ハーフタイムの時に高橋と高地に声をかけていたようだが?
アジエル選手を高橋がマンマークぎみに見る予定だったが、それでは高橋の良さが出ないと思ったので、二人で交互に見るよう具体的に話しました。
-後半に入る前には廣瀬に声をかけていたが?
田村選手のところを簡単に使わせてしまうと鳥栖のボランチが一人下がってしまうので、FWで縦関係になって、背後から近づいてうまく消してほしいと話しました。
-野崎を途中投入しましたが?
野崎は点を取る力があるので。ベンチでも『今日は野崎かな』と話したら意見は分かれたが。最後は野性の勘です。
2009Jリーグ ディビジョン2 第5節
2009年3月29日(日)16:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 0 0 後半 0 |
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---|---|---|
12 >> 15 | 勝点 | 7 >> 7 |
27分 34 田原 豊 | 得点者 | -分 - - |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 16 | 林 卓人 | 0 |
0 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 25 | 菅井 直樹 | 0 |
0 | ジャーン | 3 | DF | DF | 6 | エリゼウ | 2 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 3 | 渡辺 広大 | 0 |
0 | 鎌田 翔雅 | 18 | DF | DF | 27 | 朴 柱成 | 0 |
0 | 寺川 能人 | 7 | MF | DF | 17 | 富田 晋伍 | 3 |
1 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 31 | 斉藤 大介 | 0 |
2 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 11 | 関口 訓充 | 1 |
1 | アジエル | 10 | FW | MF | 10 | 梁 勇基 | 3 |
3 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 13 | 中島 裕希 | 2 |
3 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 18 | マルセロ ソアレス | 0 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 1 | 萩原 達郎 | - |
- | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 23 | 田村 直也 | 0 |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 7 | 千葉 直樹 | - |
0 | 中村 祐也 | 22 | MF | FW | 8 | 永井 篤志 | 0 |
1 | トゥット | 9 | FW | FW | 15 | 田中 康平 | 1 |
|
|
|
---|
得点経過
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|
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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|
開催データ
[入場者数] 6,528人 [天候] 晴のち曇、弱風 [気温] 12.3℃ [湿度] 26% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 松浦 敏夫 [主審] 鍋島 將起 [副審] 中込 均 [副審] 五十嵐 泰之 [第4の審判員] 松澤 慶和 [記録員] 二見 一輝
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
しぶとい、しぶとい、しぶとい、しぶといと言われて4試合終わって、また5試合目もしぶといと思われるような試合をしました。ちょっと戦術的なミステイクが今日は何回かあったんですけれどもが、それがあまり目立たずに終わっていったかなと思っています。
今日のゲームはうちのアジエルと仙台の梁のフリープレイヤーを2人置くという、練習の時には違うビブスを着るフリーマンというものですが、そういうゲームになるかなと思っていて、実際そういうゲームでした。アジエルはアタッキングサードでがっかりするような(笑)。それがうまくいっていればもう少し楽なゲーム展開になりましたが。
またむこうの2トップの動き出しが非常に早くて、前節の札幌は1トップだったので2トップに対応するのに少し時間がかかりました。その時にやられていたら、また違う展開になっていたと思います。しぶといというのはそういうところで、これをどんどん続けていってインプットしたものを増やしていって、こちらが言わなくてもゲームの中でうまく対応できるようになってくれば、チームは成熟していくのではないかと。
まだまだ足りない点はたくさんあるとは思いますが、遅い時期に入った田原が点を取れたことは大きな収穫ですし、それなりに評価していいゲームだったかなと。選手にも言っていますが、ほぼ同じ年齢で同じ年俸をもらっていて身長も同じだったら、だいたい1点差になるということを前提でゲームを進めているので、勝ちきれたことは非常によかったかなと思っています。
質疑応答
-ゴールを決めた田原選手の現時点での評価は?
もともと運動量は多くないですが、真ん中でいわゆるポストプレーをするタイプですね。そこで時間をつくることがオープンプレーでは彼の仕事の大半です。ここのところあまり収まりがよくなかったですが、今日はアクションが速くてそこそこボールも収まって形はつくれていた。
まだ、例えばアジエルや阿部とのコンビネーションなど、まだいまいちの所があるので、それを上げていく必要がある。セットプレーも、エリゼウがジャーンに付いてきたので、そこはイーブンだなと。豊のところには渡辺が付いてきたので、そちらの方が可能性があると思ったら実際そういう展開になりました。彼の良さは出たでしょうね。
-後半、仙台がパワープレーを仕掛けてきた際の指示は?
いや、ゲームが始まったら選手各自の判断に任せると。あそこの場面でDF島村を入れて高さ対策でエリゼウに付けるという方法もあったのですが、そうすることによって逆に気の緩みが出るようなゲーム展開だったのでやめておきました。十分対応できる力を持っているし、最後の踏ん張るところもできているし、GKとの連係もそれほど悪くないのでそのままやっていこうかなと思いました。
-C大阪も5連勝で首位を走っているが、これからの見通しは?
見通しがわかればいいんですけどね(笑)。第1クールは自分たちの地盤をしっかり固めて右肩上がりと考えていたことを思うと、出来すぎなぐらいかと思っていますが、さらに上積みをしていかなければいけない。チーム内の競争も含めてもっと上質なサッカーをできるようにやっていかなければいけない。
ただ、結果がついてくれば選手のモチベーションも高まるので私としては非常にマネジメントしやすいですよね。しかし、このまま続くわけは当然ないので、そうした時にいかに湘南の地力を発揮できるかということでしょうね。
-鈴木(伸)など故障者の見通しは?
鈴木(伸)はもう十分できます。選手にも言っていますが、私は勝ってるからメンバーをいじらないということはない。よりいいサッカーを目指すことを考えれば勝ってもメンバーを代えますし、負けてもメンバーがそのままということもあります。パフォーマンス次第で、チーム内の競争はやっていかなければいけないと思います。
-浮かれるなと選手に言いましたか。
もしそういう選手がいれば言いますが、逆にこのチームはあまり慣れていないので(笑)、そういう感じはないですね。あれば当然言いますが、今のところトレーニングに対する姿勢や私生活、テレビ・新聞のインタビューなど日増しに増えていきますが、きちんと対応できてるし、浮わついた選手は簡単に言えばメンバーを外せばいいだけの話ですから。浮わついていることはないです。
-試合ごとに選手が乗ってきている、集中力が高まっているといった手応えは感じるか?
昨年、仙台戦でロスタイムにやられたということも選手に話をして、よりパワーアップした湘南をつくらなければいけないとシーズン始めにまずその仙台戦の失点シーンのビデオを見せた。精神面ではかなり強くなってきているのではないかという風に感じています。
-アジエルにボールが入ると一度スローダウンさせてからまたスピードを上げたりするが、そうしたものは監督の攻撃のイメージ通りなのか?
いろいろ制限してしまうと彼の良さがなくなってしまうので、去年はMFをやっていましたが、なるべく前で高い位置でボールをもらえるようにということですね。今までの得点を見てもわかるように彼からの1本のパスでGKと1対1というシーンを何回もつくっているので、前の三角形は今のところ効率よくできているのではないかと。
ただ、今日の場合は信じきって坂本や寺川が上がった時に取られてしまうと、当然後ろに5人しかいないという危機的な状況になってしまいますね。もっと力を発揮できるとは思っていますが、その意味では今日は攻撃のアクションに入った時に、もともとそんなにスローダウンする選手ではないのですが、今日は相手が挟みに来ているような状況ではスローダウンすることが多かったですね。もっと前に出て相手の裏をとるようなプレーもできるんですが、そういう話はもう少ししていかなければいけないでしょうね。
-勢いに乗っている一番の理由は何か?
「試合の運命はトレーニングで決まる」という話をいつもしていて、選手たちはトレーニングに対して真摯に取り組んで集中してやってる。また、ゲームになれば各々の責任、自分のタスクをしっかり把握してやっている。そのチームワークでしょうね。それが明確で選手も自信をもって自分の仕事をやっていける。それと今日も2点目を取りに行きたかったんですが、腰が引けたような戦いではなく前へ前へという意識が根付いてきて、それがチームのエネルギーになっているのではないかと思っています。
田原選手コメント
これまで決めていなかったので、勝っても個人的には物足りなく感じていました。5試合目にしてゴールが決められ、ようやくチームの一員になれたという気持ちです。
得点だけでなくチームも勝利して結果が出たので本当によかったです。
(ゴールの場面は)自分の走るコースは思い通りで、そこにうまくボールが入ってきたので合わせるだけでした。自分のプレーに集中して、どんな相手にも勝つ気持ちでプレーしています。
今日を機会にもっと自分のいい面を多く出していきたいと思っています。
鳥栖戦に向けてまた頑張ります。
臼井選手コメント
前線に上がる機会が増えたしずっと押し込まれていたわけじゃない。守りに入らず2点目をとりにいった姿勢がよかったと思います。
攻撃面も少しずつよくなってきたので、また続けていきたいと思います。
失点をゼロに抑えられたことがよかった。しぶとくなったと思います。
大輔(村松選手)とジャーンに助けられました。大輔は前にも強いし身体もできている。二人のバランスがうまくとれていると思います。戦術と共に真ん中の二人の存在は大きいと思います。
(5連勝ですが?)みんなでコツコツとやっていることが形になっていると思います。
練習の中でも、連勝しているという浮ついた雰囲気は一切ない。まだまだという気持ちをみんなが持っているのがいいのだと思います。
ジャーン選手コメント
5連勝という数字は素直に嬉しいです。チーム全員が監督から言われたことをしっかりグループの一員として全うしようとする意識統一ができている。
前節も今日も無失点で乗り切れたことは大きい。守備面でもチーム全体でしっかり声がでている。
明日はしっかりリカバーして体を休め、週末の鳥栖戦に向けていい一週間にしたい。
鳥栖はホームで力を発揮するチーム。相手に敬意を表しながらも自分たちのサッカーをみせるためにしっかり準備したいと思います。
野澤選手コメント
序盤、仙台がカウンターでくるから気をつけていましたが、逆にうちもアジエルがフリーになって攻撃に勢いが出た。
序盤はどちらか一方ではなくお互いのペースだと思っていました。流れが悪いときでもゼロで乗り切れる、あるいは自分たちが点を取るまで我慢できるといった面では、いいチームになってきていると感じます。粘り強さや勝負強さが出てきた。
(次節に向けて)一つひとつやっていくとしか言えませんが、C大阪が負けていない以上、僕たちも負けるわけにはいかないし、きょうは仙台というライバルを倒したけど次に勝たないと意味がない。きょう以上の力を出さなければ鳥栖に足元を掬われると思っています。
仙台 手倉森監督 試合後コメント
総評
リーグ戦が開幕して大きな波に乗っている湘南に我々も勝って波に乗りたいと挑んだゲームでした。しかし、湘南はしぶとく勝ってきているチームでそのしぶとさを覚悟したうえでの戦いになる、先制点が大きなウェイトを占めるという話をした通り、逆に最初に1点奪われてしぶとく守りきられたというところですね。
ゲームの中で決定的なチャンスをつくれていないわけではないし、これをやり続けて次に進むしかない。去年一度もなかった連敗を今シーズン早くもしてしまったという悔しさをもって、また1週間準備できるのでしっかりと切り替えてやっていきたいと思います。
質疑応答
-中島選手とマルセロ ソアレス選手の2トップを先発に起用した意図は?
まず中島が過去湘南とやった時の相性がいいこと。また、これからも来る連戦の中でフレッシュな選手が交代した時でも活躍できるということを、どんどんやっていかなければいけない。それを序盤の連戦の中でもやって、勝ち星に繋げられたらチームとしていい状態になるだろうと。
中島とソアレスを先発させて、あの最終ラインの裏にどんどん走ってもらいたかったんですよね。それで走った後に田中にスイッチした時に今度はクサビでターンしたり、クサビに対してもぐりこんで2列目を飛び出させたりというような展開を考えていたのですが、前半、ソアレスの裏に抜ける動きのほうが少し足りなかったという感じですね。
-5試合目で初めて朴選手を起用して攻撃にアクセントをつけるなど使える目途が立ったという印象を受けるが?
交代は両ふくらはぎが攣ったためですが、守備ではクロスをヘディングでGKに返すといった落ち着きだったり、攻め上がるタイミング、アタッキングサードに入った時のスルーパスなど、使い続けることによってもっと連係もよくなるだろうという見通しが立ちました。もっとコンディションとコンビネーションを上げて使っていきたいと思います。
-湘南は監督が代わったが、どんな印象を受けたか?
守備が手堅くなっている印象を受けました。僕らの今年のテーマとしてゲームの中でのコントロールを言っていますが、湘南は野澤、寺川という反町監督と新潟で一緒にやっていたメンバーがコントロールしているというのを非常に感じました。ボールを支配されてもどこかで時間をつくるなど、監督の意図を汲んでピッチに立ってるその2人は大きく効いているでしょうね。
-今日初めて外国籍選手3人がスタメンに入り、ベストメンバー近かったと思うが、今日の敗戦を受けて今後どのようにパワーアップしていくのか?
アタッキングサードまで入り込めているので、そこでの工夫。入り込むまでに立ち止まるのではなくて、動き続けることをしなければいけない。それを今日さらに感じました。
助っ人3人を使ったことでベストメンバーということよりも、まずFWを元気づけなければいけないと思っています。これはトレーニングでやっていくしかないことで、選手たちもやっていることに手応えを感じているし、とにかくやり続けていこうと選手同士でも僕らとの話でもしているので下を向かずにやり続けるだけです。
2009Jリーグ ディビジョン2 第4節
2009年3月25日(水)19:04キックオフ 札幌ドーム
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0 前半 0 0 後半 1 |
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---|---|---|
3 >> 3 | 勝点 | 9 >> 12 |
-分 - - | 得点者 | 89分 22 中村 祐也 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 佐藤 優也 | 1 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
0 | 芳賀 博信 | 18 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 1 |
0 | 趙 晟桓 | 15 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
0 | 吉弘 充志 | 2 | DF | DF | 3 | ジャーン | 0 |
1 | 西嶋 弘之 | 6 | DF | DF | 18 | 鎌田 翔雅 | 1 |
2 | 藤田 征也 | 7 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 0 |
2 | ダニルソン | 14 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 0 |
1 | 上里 一将 | 20 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 0 |
2 | 西 大伍 | 22 | MF | FW | 10 | アジエル | 1 |
2 | クライトン | 10 | MF | FW | 34 | 田原 豊 | 1 |
0 | キリノ | 19 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 1 |
- | 荒谷 弘樹 | 16 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
- | 岡本 賢明 | 17 | MF | DF | 30 | 島村 毅 | - |
2 | 砂川 誠 | 8 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 2 |
1 | 宮澤 裕樹 | 11 | FW | MF | 22 | 中村 祐也 | 1 |
1 | 横野 純貴 | 24 | FW | FW | 9 | トゥット | 2 |
|
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---|
得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 10,786人 [天候] 屋内、無風 [気温] 20.2℃ [湿度] 32% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 沖野 隼夫 [主審] 奥谷 彰男 [副審] 村井 良輔 [副審] 岡 宏道 [第4の審判員] 原尾 英祐 [記録員] 三好 健寿
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
非常に疲れた試合で、肩が凝っています。札幌はホームの大声援のもと、サイドを中心とした攻撃を仕掛けてきたんですけれども、何とか跳ね返すことができて、最後にいい形で点を取れた、と。このチームは昨年に比べると非常に粘り強くなっていて、勝ち切る力が出来てきているなというのは感じています。
質疑応答
-次の試合に向けての修正点を挙げるとすると?
ゲームが近いので修正点の話をしても難しいのですが、まずフィジカルコンディションをしっかり整えてゲームに向かうということになる。今日は後半ちょっと中盤でのボールの動かし方が後ろ後ろへと行ってしまった。札幌は見ての通り、非常に前から来るので、それを上手く利用して、ディフェンスラインのところで勝負しようとビデオを見せたりトレーニングをしたんですけれども、最後のところではそれが奏功したと思います。そういったボールの動かし方、特に前半は中盤の真ん中辺りでこっちも主導権を握れなかったし、札幌もダニルソンが起点を作れなかったので、そこでうちが主導権を握れていればもっといい内容になったかと思います。強いて挙げるとそこでしょうか。
中村選手コメント
(ゴールシーンについて)相手が前がかりになっていたし、トゥットもアジエルもスルーパスを前に狙っていたので、一人は前で受ける選手がいたほうがいいのではないかと思っていました。
そこのスペースに人が薄かったのとアジエルやトゥットの特徴を考えて、ベンチにいる時から短い時間で出場するならそこを狙おうと考えていました。
DFが後ろにいたけれど、一度後ろを見て確認したら距離があると感じたので、落ち着いて(シュートを)打てました。あの(首の)ひと振りは重要だったかなと思います。
(待望のJ初ゴールでしたが?)初めて試合に出場した時もそうでしたが、嬉しい気持ちと共にこれまで支えてくれた人たちの存在が大きくて、ここまでやってくることができたと思うので、そういう意味でも結果を出すことができて本当によかったと思います。また今後に繋げていきたいと思っています。
野澤選手コメント
90分間みんなで我慢して守り抜いたことが勝負を分けたと思います。
最初に札幌の2選手が退場しましたが、その2選手をキーポイントにおいていたので、どういうプランで戦ってくるのかなと思っていました。FWのパワーは多少落ちたかもしれませんが守備の力は高くなったのではないかと思いました。
(4連勝について)まだ始まったばかりだし、とにかく一戦一戦やっていくしかないと思っています。セレッソも連勝しているし、ここからですね。
(ビッグセーブも連発しましたが?)前半、後半ともに1本ずつフリーにさせて決定的な場面を作られているので、僕の指示の声がまだ足りなかったかなと思います。
いつも思っていることですが、自分が目立つ試合というのは、うまくDFを動かせていない時なので反省のほうが多く出てきます。
セーブについては、自分の手の届くところにボールがきたのでラッキーだったんだと思います。
シーンをひとつひとつとったら、反省すべきところはたくさんありますが、総合的に見て失点ゼロに抑えたことは何よりもよかった。
みんなで凌いだからこそ、最後のワンチャンスが生まれたのだと思うし、祐也(中村)が決めてくれた。決めてくれると信じていました。
鎌田選手コメント
みんなで我慢して、最後まで諦めなかったからこそ、得られた結果だと思います。
対面したのが藤田選手でしたが、クロスを縦に入れてくる選手なので、自分としては仕事をさせないことを第一に考えていました。持たせないでカットするなど、ある程度は対応できたと思います。
攻撃面では上がるタイミングが少しずつ掴めてきました。今日はシュートまでいくシーンも作れましたが、もっと攻撃面で積極的にやって相手に脅威を与えるようになりたいと思います。
今季自分が出て3試合目ですが、落ち着いて入ることができました。すごくいいスタジアムで、緊張ではなく逆に気持ちが入ってやりやすかったです。
ジャーン選手コメント
難しいゲームでしたが、監督から言われていることをみんなが忠実にやり、跳ね返すことも多くできて結果を手にすることができました。
90分すべてハードだったが、特に相手がボランチを交代して前に人数を増やしてからはクロスが増えてより厳しくなった。それでもノジ(野澤選手)をはじめDF陣やチームみんながよく頑張った。祐也もゴールをよく決めてくれたし、アジエルもゴールに貢献してくれた。
(仙台戦に向けて)言うまでもなく仙台は素晴らしい選手が揃っている素晴らしいチーム。でも自分たちはホームだし、たくさんのサポーターの前で不甲斐ないゲームは当然したくない。まずは長距離移動の疲れをきちんとリカバーして、自分たちのサッカーを見せられるように備えたい。
臼井選手コメント
よく耐えたと思います。終わってからジャーンと「疲れたね」と言い合ったほどです(笑)。
耐え抜いたゲームのなかで祐也がよく決めてくれたし、アジエルも祐也のことをよく見ていた。またジャーンをはじめ、中で全部跳ね返してくれた。厳しい試合だったけど、勝ててよかったです。トレーニングから徹底しているから、それが試合に出ているとすごく感じる。
個人的には、守備だけでなく自分の特長である攻撃面ももっと出せるようにしたいと思っています。
(仙台戦に向けて)ホームだし勝ちに行く。耐える時間はあると思うけど、その時は受身にならず今日のようにしっかり耐えて、粘り強く対応することが大事だと思います。
札幌 石崎監督 試合後コメント
総評
前節前半に2点、ミスからの失点をし、後半追い上げながらも1点しかとれなかったということで、イージーなミスをできるだけ少なくしていこうと(思っていました)。
2日間しかなかったのですが、戦う気持ちを持ってやっていかなければなかなか点は入らないだろうということでトレーニングをしました。ホームでなかなか勝てていないという話を聞いていて、今日こそはサポーターに勝利をプレゼントしようというとで試合に入ったのですが、立ち上がりにキリノと上里がぶつかるというアクシデントがあったというところで、宮澤と砂川を入れました。途中から入りながらも流れを崩すことなく良い形で攻撃ができていたのではないかと思います。
ただ、後半に決定的な形が何本かあったと思うんですが、サッカーというのはゴールしないとなかなかリズムが取れないということで、最後の最後のところをまだまだ改善していかなければならないんじゃないかと思います。ディフェンスのところは、向こうに何本か攻められているんですが、やはり簡単に決定的なピンチを作られてしまっているというところ。頑張って守っているとは思うのですが、一瞬の隙を突かれてしまっているというのが、まだまだディフェンスラインプラスやボランチのところに課題があるんじゃないかと思います。
最後の失点のところも、ディフェンスラインの裏に出たボールをそのまま追いかけていれば何でもなかったと思うんですが、スピードを止めてしまった。そういうところにまだまだ甘さがあるんじゃないかと思います。
次の試合まで中3日しかないのですが、攻撃のところは今の形をもっともっと精度を上げて、守備はもっと集中してやれるようにしていきたいと思います。
質疑応答
-前半に激突した上里選手とキリノ選手の現在の状態は?
僕も詳しい話はまだ聞いていませんが、キリノが前頭部、上里が横(頭部)を縫ったという話までは聞いています。意識はしっかりしていると聞いています。
-決定機をいくつも外したが、どのように改善していくか?
やはり相手も身体を張って守ってくるので、それ以上の気迫を持ってやっていくということ。今日はクロスに対してゴール前に入っていく動きはだいぶ改善できていると思いました。そこにクロスの精度、やはり、上げたボールが味方に当たるといった部分を改善できればと思います。
-チームのアグレッシブさにはまだ不満があるかと思いますが?
そうですね。ゴールも生まれていないですし。やはりゴール前は相手も身体を張ってきますから、それをこじ開ける気持ちだと思います。もちろん気持ちだけでは点は入りませんが、そういうところも改善していきたいですね。
-最後に投入した横野選手の評価を。
彼にはゴール前での思い切りのよさがあるので、今日は10分間くらい出場しましたが、そのなかで飛び込んだり、前線から追いかけたりしたと思います。短い時間ですが、いい仕事はしてくれたと思います。ただやはり、センターフォワードですので、短い時間でもゴールを決めるという仕事がほしい。ひとつ、右サイドからのボールを宮澤がスルーをしたというのがありましたが、ああいうところはゴールするべきところだった。そこは経験が必要でもあるし、センスの部分でもあると思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第3節
2009年3月21日(土)16:03キックオフ 平塚競技場
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0 前半 0 2 後半 1 |
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---|---|---|
6 >> 9 | 勝点 | 2 >> 2 |
56分 11 阿部 吉朗 83分 7 寺川 能人 |
得点者 | 75分 15 関口 圭亮 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 1 | 李 彰剛 | 0 |
1 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 4 | 澤口 雅彦 | 1 |
0 | ジャーン | 3 | DF | DF | 13 | 金廣 閔 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 23 | 植田 龍仁朗 | 0 |
0 | 鎌田 翔雅 | 18 | DF | DF | 2 | 尾崎 雄二 | 1 |
2 | 寺川 能人 | 7 | MF | DF | 28 | 小野 雄平 | 1 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 8 | 保坂 一成 | 0 |
1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 22 | 臼井 仁志 | 0 |
0 | アジエル | 10 | FW | MF | 10 | 川原 周剛 | 0 |
2 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 19 | 西野 晃平 | 3 |
3 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 11 | 喜山 康平 | 1 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 21 | 真子 秀徳 | - |
- | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 31 | 大島 翼 | - |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 17 | 妹尾 隆佑 | 1 |
0 | 中村 祐也 | 22 | MF | MF | 3 | 玉林 睦実 | 1 |
2 | トゥット | 9 | FW | FW | 15 | 関口 圭亮 | 1 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 4,948人 [天候] 曇、中風 [気温] 13.6℃ [湿度] 60% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 福田 寛 [主審] 岡部 拓人 [副審] 伊東 知哉 [副審] 田中 利幸 [第4の審判員] 大塚 真 [記録員] 二見 一輝
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
ゲームが始まる前にいきなり風が強くなってきて、それに対応するのにちょっと時間がかかったかなと思っています。本当は選手がそういうのをスッと感じてできれば一番いいのですが。ハーフタイムにそういうところの話をして徐々にリズムに乗れたのと、1週間トレーニングしてやろうとしていることは後半1点目を取るまでにはできてきたのかなと思います。
逆に点を取った後ですよね。腰が引けてズルズルいってしまうことがあるので、それをどうすればいいのかと監督である私は非常に悩んでおります。
ただ、同点に追いつかれて、「逆転されそうだな」、「岡山がもう1点いく勢いだな」というところで、何とか踏ん張ってもう一度顔を上げてやれるという点は、少なからず進歩した証拠であるかなと。今までだと1-1で終わっているかもしれないし、逆転されているかもしれない。そうした意味ではすこし、この前の栃木戦もそうでしたが、老獪な部分が私も含めてあるんじゃないかなと思います。
次は週中と週末にあるので、今までやってきたフィジカルトレーニングや沖縄でやってきたこと、馬入に帰ってきてから1週間に3試合やったりしてきた成果がここで出ると思うので、コンディションを整えて、あまり大きく修正することはできないですが、うまく修正して、この2連戦をいい形で戦えればいいと思っています。
質疑応答
-3連勝したことと、現役時代に指導を受けた手塚監督と対戦した感想は?
3連勝したことに関しては喜ばしいのかどうかわかりませんが、やってきた成果が少し出て選手にも自信が生まれている。特に監督が代わった時にはどうしてもいままでやってきたことが寸断されて、ゼロから、もしかしたらマイナスから始まるとなった場合には、監督と選手の信頼関係はコミュニケーションをとったりミーティングしたり練習をしただけではなかなかうまく埋められるものではないと思うので、その意味では勝点を取っていることはチームをマネージメントする以上悪くはないと思います。
手塚さんには僕が選手の時にお世話になって、サッカーに対して非常に真面目な方で僕も影響を受けた指導者の中の一人ですが、こうして同じステージでゲームができることを非常に嬉しく思っているのと同時に、岡山さんは初参入でJの経験者があまりいないにもかかわらず、洗練されたサッカーをするという風にずっと思っていました。実際そういう感じで、こちらとしては非常に苦しい戦いになるだろうと思っていて、まさにそうしたゲームでした。
決してお世辞を言うわけじゃなく、前節の栃木と同様、これからJ2の中でかなり力を発揮していける存在だと思っており、手強い相手だと感じています。
-岡山の前線からのプレスや球際が厳しかったことは想定内だったか?
今日は風がああいう状況なので、前からプレッシングに行ったら次のボールを拾いやすく計算しやすいということだと思うので、今までに比べると前からという姿勢はあったかもしれないですね。球際は中盤でどちらに転ぶかわからないようなボールがありましたが、前半は確かに向こうの判定勝ちでしたが後半の最初のほうはうちの判定勝ちだった。そこでうちがリズムをつくったというのもあるので、最終的にはイーブンで終わったかなというゲームだったと思います。
-試合後に円陣を組んでいたようだが?
それには僕は入ってないですね。リカバーをして、もう次の試合があるので早く回復させてやることが必要だということですね。どうしても人間は勝つと調子に乗りすぎるのでしっかり足元を見させるということですね。
-後半に入って両サイドが積極的に上がっているように見えたが、前半は自重したのか、それともうまくできなかったのか?
別に前半粘って、後半行けという戦略的な部分はありませんが、逆にボールが動く、相手が真ん中を守る、するとサイドにスペースが空くという図式でしょうね。サイドに行ってからそこでおしまいではなく、そこから数的優位でサイドを崩せるのが後半20分ぐらいまでありました。それを90分できればもっといいサッカーができると思いますが、それができないのがサッカーの難しいところで、その時間を5分でも10分でも長くして自分たちのリズムでやれるようにこれから努力していければいいですね。
寺川選手コメント
同点に追いつかれた時は焦ってもおかしくない状況だったけど、声を掛け合ってできたと思う。自分としては久々のゴールだったのでよかったし、チームを助けることができて嬉しいです。
連戦になりますが、リズムができて逆にいいと思います。
鎌田選手コメント
前半は相手が蹴ってきたので攻撃よりも味方のカバーなど守備の意識が高くなりました。また自分にとっては今季初ホームゲームということもあって緊張もあり自分の特徴をうまく出せなかった。
後半は立て直して、目指しているサッカーを少し出せたかなと思います。
ジャーン選手コメント
今日も前節に続き難しい試合でした。特に前半は風の影響もあって自分たちらしいパスを繋ぐサッカーを見せることができなかった。アジエルという我々のストロングな選手にうまくボールを供給することができなかった。
風上に立った後半にやっとアジエルにボールが渡るようになり、やっぱりそのアジエルが阿部のゴールを演出してくれました。
苦しい試合でしたが勝ち点を積み上げたのは大きいです。
次は札幌ですがあまり時間がないのでこのままの勢いをしっかり維持して強い気持ちで敵地に乗り込みたいです。
阿部選手コメント
練習していた形から決めることができてよかったです。
前の試合で感じた反省から、準備をして臨みました。結果がついてきたので、これからも自分のプレーをしっかり省みるということを続けていきたいと思います。
前半の立ち上がりは、なかなかボールが動かずフィニッシュまでいくことができなかったのですが、後半は少しずつ変えていくことができました。
(中3日の連戦ですが)コンディションは問題ありません。僕は試合に出られることが幸せなのでたくさん試合があることは嬉しいです。できるだけ疲れを今日のうちにとって札幌戦に臨みたいと思います。
坂本選手コメント
2節の栃木戦は長いボールが多かったという反省があったので、今日はみんなで顔を出して繋ぐことを意識しました。ただそうなると、足元足元になってしまうという課題も出ました。
今回、ひとつチャレンジをしてまた新しい課題を感じることができた。今はそうやって課題に臨んでいくサイクルの時だと思います。この時期に大満足のゲームをするよりも、勝って課題のある状態というのが今はいいと思います。
2節の課題をふまえての3節だし、3節で感じたことをまた札幌戦でトライしたいと思います。
今日の試合は勝負所があったと思います。そこで勝点3をとれたことはよかった。
勝点1に泣く勝負の世界なので、1試合1試合、後から後悔することのないよう常に勝点3を貪欲に狙っていきたいと思います。
(3連勝について)選手たちも浮かれるようなことはないし、もっとできると思う。
サポーターの皆さんにも、もっとできるチームだと思ってもらいたいです。
岡山 手塚監督 試合後コメント
総評
今日で3試合目ですが、ゲームとしたら今日が一番岡山の特徴が出せなかった、逆に言うと出させてもらえなかったのかなと。
ただ、そういう中でも今日初得点を挙げることができたのはよかったことです。自分たちがなかなかボールを奪いきれない、あるいは奪ってもつげないところをもっと修正して、もう少し攻撃する回数やクオリティを上げていかないとなかなか点も取れないだろうし、勝ち切れないという風に思っています。
また中3日で2試合連続でゲームがありますので、しっかりコンディションを整えて、まずは25日のアウェイの鳥栖戦にしっかり準備したいと思います。
質疑応答
-後半の2失点の原因は?
しっかりとマークの受け渡しなどができずに、後半そういう時間帯があったと思うので、そういうところで結局最後に人はいるけども走られてしまう。
2点目に関しては、あそこで取り切らなければいけないし、一瞬ファウルだったかどうかみんなちょっと足が止まったような状況だったと思うので、勝負のかかったところではそういう一瞬の油断というかそういうものが失点につながってしまう。本当に悔しい失点でした。
-個人技に対応できなかったところもあるか?
J2に上がって1対1の個の力ではうちが上回ることはそうはないと思うので、それをグループやチームとして対抗できるようにやっていかなければいけない。それには集中力も必要でしょうし、90分間足を止めずに動き続けなければいけないでしょう。そういうところがこれからの課題でもあるし、奪った後のパスの精度などももっと上げていかなければいけないと思います。
-防げた失点だったということか?
やられる時は色々と原因を探っていくと必ずいくつかあるので、同じことを繰り返さないということがリーグ戦を戦っていく中では必要だと思います。
-岡山の特徴が出せなかったのは湘南がよかったのか、岡山が悪かったのか?
明らかに甲府戦、仙台戦と比べたら、前半はしっかりプレッシャーをかけてそこから攻撃ということが2、3回しかなかったと思う。初めてきちんと奪ったボールを繋げたのはたぶん始まって11分ぐらい。それまでは単純に湘南陣内に単純にボールを蹴りこむか、パスミスになっている状況だった。そこは風の影響もあったのかもしれないし、落ち着いてゲームに入れていなかった感じを受けていました。
-その中で後半1点リードされてからゲームを振り出しに戻したことについてはどう思うか?
2試合チャンスは多少作りながらもゴールがなかったのでそこはよかったと思いますが、やはり試合に勝たないと意味がないので、次はまた勝点3を狙ってアウェイの地に行きたいと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第2節
2009年3月15日(日)13:03キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
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0 前半 0 0 後半 1 |
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0 >> 0 | 勝点 | 3 >> 6 |
-分 - - | 得点者 | 56分 3 ジャーン |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 小針 清允 | 29 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
0 | 赤井 秀行 | 19 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 |
1 | 大久保 裕樹 | 3 | DF | DF | 3 | ジャーン | 1 |
2 | 米山 篤志 | 23 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
0 | 入江 利和 | 6 | DF | DF | 18 | 鎌田 翔雅 | 0 |
2 | 鴨志田 誉 | 15 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 0 |
0 | 本橋 卓巳 | 13 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 1 |
1 | 栗原 圭介 | 8 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 2 |
2 | 佐藤 悠介 | 7 | MF | FW | 10 | アジエル | 1 |
0 | 若林 学 | 36 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 0 |
1 | 河原 和寿 | 20 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 2 |
- | 武田 博行 | 21 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | - |
- | 川上 典洋 | 24 | DF | DF | 30 | 島村 毅 | - |
0 | 向 慎一 | 18 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 0 |
0 | 石舘 靖樹 | 11 | FW | MF | 22 | 中村 祐也 | 0 |
2 | 松田 正俊 | 9 | FW | FW | 9 | トゥット | 0 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 5,093人 [天候] 晴、弱風 [気温] 12.4℃ [湿度] 29% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 田中 佳孝 [主審] 飯田 淳平 [副審] 前田 敦 [副審] 浅野 正樹 [第4の審判員] 師岡 利有 [記録員] 諏訪 英司
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
ゲームには勝ちましたが、勝った気がしないゲームでした。ただ、J2はだいたいこんな感じだなと、記憶の底にあるものを取り出したようなゲームでした。
昨年ですと追い付かれ、最後に粘れなかったように感じていましたが、少し精神的に強くなったのかなとは感じています。
栃木さんは1節に比べると、見違えるようなチームになっていました。あまり試合中に驚くことはないのですが、今日は眼の玉が飛び出るほど驚きました。前半の苦しい時間帯、まぁ45分全部ですけれども(笑)、ゼロで粘り腰をした感じでした。後半の最初の15分だけが私たちのペースで、そこで点が取れたのが大きかった。あとの30分はまた栃木さんのペースだったので、土俵際で粘って千秋楽を終えたようなゲームでした。
ただこういうゲームは絶対にあるので、勝点3を取って帰ることが大切。昨年までアウェイでは強くなかったようなので、少しは自信になったのかなと思います。
質疑応答
-先週の試合で「やりたいことができなかった」と話していたが今日もやりたいことはできなかったということか。
(取材に)粘り強く通ってください(笑)。
51試合あるけれど、その中で思ったとおりの試合ができたとコメントできるのは、2試合か3試合くらいだと思います。だいたいは試行錯誤しながら勝っても負けても反省の弁を述べるわけです。試行錯誤をして、身の丈に合った、しかも見に来てくれたお客さんが躍動感を感じてもらえるようなゲームを目指してやっていきたいと思います。
-栃木に対してどのあたりに驚きを感じたのか?
まず、よく戦術的に研究をしてきて、我々のウイークポイントを突いてきました。詳しくは次のゲームの相手のヒントになってしまうのでコメントできませんが、かなり
の時間、意識してやってきました。
元々、選手はJ1、J2で長年プレーした選手がほとんどですので、個人の質は高いです。チームのコンセプトを持ち、特に今日は攻撃に関して同じベクトルを持っていたので鬼に金棒なわけです。それぞれの個性を活かしつつ非常にいいアタッキングフットボールをしてきました。両サイドバックの二人を替えることは荒い治療かもしれません。でも、それは(栃木にとって)奏功したと思います。我々が後手を踏んだのは間違いないです。
-前半うまくいかなかった要因は?
ハーフタイムに言いましたが、長いボールに頼りすぎてしまった。自分たちのボールになった時に中盤や前の方の選手が動こうとしない、追おうとしない、関与しない。
それによってDFラインから縦一本という最もやってはいけないプレーになってしまった。チームのコンディションが悪い時でも前を向いたり、ボールを拾えたりということはありますが、今日は向こうのダブルボランチと両サイドのMFが軽快で、球際のところで全部負けていました。それによってうちの中盤が動かされ足を攣ってしまった。そういうゲーム展開でした。球際の部分と言うと簡単なのですが、リアクトを早くする。それから長いボールに頼らずにボールを走らせることです。
-田原選手からトゥット選手への交代は早かったと思うがその狙いは?
田原と大久保は昨年一緒にプレーした仲なので、田原のプレーをよく分かっています。前線でボールが落ち着かずに自分たちのリズムができなかった部分があるので、アクティブな選手を入れることで前線を活性化したかった。むこうが前掛かりに来るのは当たり前であって、トゥットの裏に出る力はカウンターチャンスを作れるので、最後は上手くいきませんでしたが、思い通りの展開にはなったと思います。
ジャーン選手コメント
厳しい試合でした。栃木は初戦を落とした次の試合、しかもホームゲームということでかなり前から来るだろうとは予想していました。
特に前半はかなり苦しい展開でしたがそのなかで失点しなかったことは大きかったと思います。
後半、セットプレーから自分が得点を挙げることができ、チームに貢献できてとても嬉しかった。あの時間帯で先制できたのは大きかったと思います。
ただ今日は得点できたことよりもチーム全体で守備の意識が非常に高く、みんなでしっかり守れたことがすごく嬉しい。
まだ2試合消化しただけ。もっともっとチームはレベルを上げていけると思います。
野澤選手コメント
厳しいゲームでしたが、勝てたことはよかったと思う。内容が悪くても、勝つと負けるとでは全然違うと思うので。
相手のペースでやらせてしまった部分はあるけど、みんなで守ろうという気持ちは出ていた。みんなで守った結果の失点ゼロだと思います。
田原選手コメント
相手がスカウティングしてうちのいい所を消そうとしてきたので、率直に言うとやりにくい部分はありました。
ただ、こういう難しい展開ではセットプレーがカギだと思っていたので、そのセットプレーでうまく点が取れて、無失点で勝てたのはよかった。自分としては持ち味を消されてしまったが、チームとして勝てたことは大きい。勝ててよかったです。
阿部選手コメント
ゴールを決められるチャンスがあったので、それを決められなかったことが悔しい。
アウェイだし難しい戦いになるとは思っていましたが決めたかった。ただアウェイで勝てたことは収穫。危ない場面があったので、そこは修正したい。自分としてもシュートをもっと増やし、常にゴールを目指してプレーしていきたい。
田村選手コメント
内容的にはまったく納得のいくものではなく、本当に勝点3をとれたということだけだと思います。
勢いのある栃木を相手に厳しい展開でした。なかなか打開できず、辛抱する時間が続きました。
ノジさん(野澤選手)のセーブにも助けられたし、僕自身もとにかく点をとられないことを考えました。
色々と課題も出たと思うので、岡山戦に向けてまた1週間しっかりやっていきたいと思います。
鎌田選手コメント
自分が出場した試合で初めて勝利することができて、まずはホッとしました。
前半は硬さが出てしまいましたが、後半はある程度落ち着いてプレーできたと思います。まだまですが、自分の持ち味を出すこともできました。
(守備については)相手に一人大きい選手がいたので、中にしぼれというノジさん(野澤選手)からのコーチングに助けられて、うまくポジショニグをとることができて対応できました。
自分自身の調子も上げていって信頼を勝ち取ることができるよう、もっといいパフォーマンスを出していきたい。
それから、サポーターの皆さんに応援してくれることへの感謝の気持ちが伝わるようなプレーをしたいと思っています。
栃木 松田監督 試合後コメント
総評
非常に残念でした。今日は試合前にとにかく栃木のファン、サポーターの皆さんへ1勝をプレゼントしようと意思統一をしてゲームに入りました。
我々のやろうとしたサッカーが内容面でできた分、結果が出なかったのは残念でした。
ただ、選手はよく戦ってくれましたし、このサッカーを続けて結果が出るように精進しなければいけないと思っています。
質疑応答
-前節から先発メンバーを3人入替えたが、成功したか?
チーム状況からすると総入れ替えをしても変わりません。トレーニング、トレーニングマッチで調子のいい選手、勢いのある選手ということで起用しました。期待には応えてくれました。特に入江は相手に問題を起こさせるプレーをしてくれました。他の選手も代わりに出た選手が持ち味を出してくれました。赤井は守備の強さを出してくれました。それに対して持ち味を出して堅守を支えてくれました。河原も若林、松田とポストプレーヤーの周りでアクセントになる仕事をやってくれました。
-中盤を支配していたが、クロスバーやポストにシュートが当たって得点できなかったが、何が原因か?
チームとしては決定機を作る作業しかできないかもしれないです。例えば、松田のシュートはポストに跳ね返り、リバウンドまで鴨志田がつめていた。もう少し内側に入る、それ以上のことができたのか。あと2、3人が詰めていればということも考えられますが、そこを深く考えてやるべきではないですね。何かが足りないということでやっていかなければなりませんが。今日のようなサッカーをすれば、勝つ確率は高くなりますし、勝ち越せると思います。ただし、続けるのは難しいですが、それを目指していきたいなとは思います。
-攻守両面でやりたいことができただけに悔しいのでは?
悔しいです。こちらに原因がある。サッカーとはそういうもの。何かが足りないと思います。個人個人が鏡を見て毎試合反省をする。自分には嘘をつけないので足りないものというのは分かってくると思います。これでは足りない。頑張っているが点を取れないこと、勝てないということで不十分だと。私自身も含めて取り組んでいくしかないと思います。誰のせいでもないですから。
-先発で起用した入江、赤井、河原に試合前どのような言葉をかけたか?
赤井には特にはありませんが、選んだことがメッセージになったと思います。それに応えてくれました。入江はとにかく周囲とのコンビネーションで神経質な顔をしていましたが、思い切り良さが持ち味なので試合が始まったら思い切りいけば上手くいくと。アグレッシブな気持ちを買って起用したのだからと。
-選手たちは落ち込んでいるのでは?
選手が一番悔しい気持ちを持っていると思います。落ち込んでいますが、全く下を向く試合をしたわけではありません。逆に頭を上げて胸を張って帰ろうと。こういう試合を続ければ勝てると。
ただし、何かが足りない。両方からバランスよく考える必要があります。ツキを問題にするならば、今日の試合はサッカーの神様に貯金をしたと。いつか貯金を下ろして大切な時に、劣勢でも勝つ試合の時に貯金した分が戻ってくると思います。ハードワークは結果にならなかったが、無駄にはならなかった。実際に45分いい試合ができましたし、悪くありませんでした。ただ、何も手に入れていないと。ロスタイムも入れて95分やりきる。90分やれたことを新しいチームにとってひとつの成果として捉えていこうとは話しました。
-次節のC大阪戦への意気込みは?
湘南もJ1を具体的な目標にしているチーム。ただし、我々の組織的なサッカーで対抗し、勝利するプランが通用しないことはない。それが今日の試合で証明できました。C大阪だから負けていいという理屈は成り立ちません。自分達の戦い方、武器を携え、強い気持ちを持ってアウェイでも向かっていく。格下の相手だからという隙ができたら突くべきだし、そんなことはないかもしれませんが、チャレンジ精神を持ってやっていきたいと思います。
2009Jリーグ ディビジョン2 第1節
2009年3月8日(日)16:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 0 1 後半 1 |
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0 >> 3 | 勝点 | 0 >> 0 |
23分 11 阿部 吉朗 53分 10 アジエル |
得点者 | 89分 18 西田 剛 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 16 | 岩丸 史也 | 0 |
2 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 14 | 田中 輝和 | 0 |
0 | ジャーン | 3 | DF | DF | 2 | 早川 知伸 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 4 | 戸川 健太 | 0 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 6 | 吉田 正樹 | 1 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 17 | 三浦 淳宏 | 1 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 25 | 須藤 右介 | 0 |
1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 15 | 加藤 大志 | 1 |
2 | アジエル | 10 | FW | MF | 13 | 片山 奨典 | 3 |
1 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 9 | 池元 友樹 | 2 |
1 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 19 | 難波 宏明 | 2 |
- | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 1 | 小山 健二 | - |
- | 鎌田 翔雅 | 18 | DF | DF | 3 | 八田 康介 | - |
1 | 永田 亮太 | 21 | MF | DF | 7 | 吉本 岳史 | - |
- | 中村 祐也 | 22 | MF | FW | 11 | 三浦 知良 | 0 |
0 | トゥット | 9 | FW | FW | 18 | 西田 剛 | 1 |
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---|
得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 8,221人 [天候] 曇、中風 [気温] 9.5℃ [湿度] 56% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 小畑 穣 [主審] 野田 樹 [副審] 鳥越 明弘 [副審] 蒲澤 淳一 [第4の審判員] 松澤 慶和 [記録員] 二見 一輝
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
湘南はここずっと準備のための試合もやっていたが、最初の立ち上がりがよくない。相手に敬意を払いすぎてしまうところがあるので。実際そういうゲームだったと思います。そういう時間帯に点が取れたことは驚きに値するので腰が思わず抜けてしまいました。
あとはだいたい狙い通り、相手も分析したうえで狙い通りできたが、まだ地に足が着いていないようなゲーム展開だと思うので、もっと向上していかなければいけないことはたくさんあるかなと。
ただ、こうしてホームで勝点3を取れたのは非常に長く準備してきた成果も出てきてそれは非常に嬉しいと思いますので、素直に喜びたいと思っています。もっと向上できる部分はあるので、ゲームを通じながら今回1週間空くのでそういうところもしっかり見つめ直してやっていければいいかなと思っています。
質疑応答
-誕生日の開幕戦勝利ということで選手たちから水をかけられていたが、その感想および田原選手の評価は?
水をかけられたということは試合に勝ったということだからいいことだと思いますね。負けてると冷や水もいいところなので、そういう雰囲気になったのは非常にいいことだと思います。
田原はチームに合流してあまり長くないが、それまでいろいろ渡り歩いてテストを受けていたので、そんなに体調的に悪くない。思ったよりも今日は、85分ほど引っ張りましたが、あまり足も止まらずできていたかなと。コーナーキックなどでも2回跳ね返していましたが、うちはちょっと高さがないので、その意味では非常にプラスになる逸材かなと思っています。ただ、伝え聞いたところによると田原はいい時もあればすごく悪い時もあるという話なので、いつも平均値以上に上げられるようにこちらから仕向けていかなければいけないかなというふうには感じています。
-トゥットと田原の使い分けは今後どうするのか?
あと残り50試合ですが、それだけ試合があれば併用して使う時もそうでないときもあるし、その都度考えてやっていく。ただ、トゥットは本当は真ん中の最先端でもらうようなタイプではないということもあるので、他のポジションでも当然できる力を付けていかなければいけない。明日も練習試合があるのでそこでも色々やって、彼はまだケガが治ってから90分出てないので、出てから初めて競争相手になるかなと僕は感じています。
-村松選手の評価は?
チームの始動前からカタール国際に行ってたので十分ゲーム勘もあって、ずっと高い意識でチームのやることもしっかり整理できてやっているので、戦力のひとりとしてこれからも頑張ってもらいたいと思っています。今日は及第点を与えていいんじゃないかと思います。
-やろうとしているサッカーがなかなか見えなかった印象もあるが、今日やりたかった部分とやれなかった部分は?
おっしゃる通りで、やりたいところは正直全然出ていません。楽しみにしていてください。
やれなかったことは、去年のそういうビデオも見せたんですが、ああいうロスタイムの時のメンタリティですよね。去年ここで仙台戦で最後ロスタイムにやられたのは全く同じようなパターンであって、そういう話はずっと言ってきたんですが、それが出てしまったというのはメンタリティをもっと強く持たせなければいけないと思っているし、ああいう時に冷静にやることができれば一番いい。
-誕生日での勝利についての感想は?
私の誕生日は関係なくて、たまたまこの日になっただけであって別になんとも思ってないんですけど、最初に触れたように勝利を飾ることができたということは、このうえないバースデープレゼントを選手から頂いたかなと思っています。
-監督自身、モーションとエモーションというキーワードを出しているが、今日の開幕戦でその2点についてはどうだったか?
モーション、自分たちから動き出して躍動するという部分では、ちょっと硬かったですね。でもJ2はこういう硬いゲームになってしまうのもある。昨日のJ2のゲームも0-0で、J1と大きく違う。やはりリスクを冒すところがまだ足りないと思うので、うちはもう失うものはないという形でこれからもっと自分たちからモーションを起こすことを意識してやっていきたい。
ハートの部分はうちの選手は非常に闘志に溢れているので、それはゲームに出たと思っています。ただもっと、90分、または90分プラスアルファの時間帯も含めて、最後までそうした姿勢を出せるように、今日である程度90分の公式戦の感覚はわかったわけですから、これからはもっと冷静に燃えることができればいいのではないかと思います。
-野澤選手について
彼の特長である跳躍力や判断の速さは垣間見れたと思います。悪くなかったと思います。チームの一員としても、彼のパーソナリティは人懐こいところがあってすぐに馴染めるので、GKは信頼を得られるまでかなり時間がかかるが、彼の場合は1週間あれば十分という感じでした。
-金選手の見通しは?
発表の通り、おそらく2ヶ月という感じになるでしょうね。
-このスタジアムで監督として勝利したことについては?
フィンランド戦や非公開の練習試合などではここでやったが、実際公式戦になるとお客さんの雰囲気も違うしメディアの数も違うし、その意味ではピリッとした感覚があって非常によかったと思います。やはりホームで強いということは、今日たくさんお客さんが集まってくれたこともありますし、お客さんに感動や夢、希望を与えることができると思うので、やはりこのスタジアムではいいゲームをして勝点3を取れるように努力してやっていきたい。
-非公開の練習試合では午後4時キックオフを想定したのですか?
そうですね。一応シミュレーションとして試合食、ミーティング、移動、全部同じ時間帯で芝の深さやライトもだいたいおなじ感覚でやっていただいて、平塚競技場の方々には非常に感謝しています。ゲームを分けるのはディテールだと言ってますが、そういう部分でもこちらのほうが有利だったというのは否めないと思う。感謝したいと思います。
-非公開の練習試合について。
東京Vと2-2でした。0-2でしたが最後に2点追いつきました。東京Vは強かったです。
-平塚では午後4時キックオフが多いが?
そうですね。4時ぐらいのほうがいいかもしれないですね。
アジエル選手コメント
今日は試合前のウォーミングアップの時にサポーターに挨拶に行ったときから「今日はいけるぞ」と感じていたので気持ちよく試合に臨めました。
お陰様で1アシスト1ゴール。上々の滑り出しだと思います。ただ、開幕戦だからではなく今後もこのパフォーマンスを継続していきたいです。
監督からの指示をチームの皆が理解してピッチの中で表現しようとしています。初戦を勝利で飾れたことは大きいので、今後も続けていきます。
今日のように多くのサポーターの前でプレーできることは選手冥利に尽きます。
今後もぜひ、さらに多くの方に足を運んでいただけるようなプレーをどんどん見せていきたいです。
野澤選手コメント
ピッチに立てる喜びや幸せを実感しました。
プレーしている時はもちろん、試合前などの緊張感の中にいられるという幸せを感じました。最高です。
こうして試合に出られるのも監督や応援して下さる方のお陰です。
今日はDFとの連携もよかったと思います。僕はDFが気持ちよくプレーすることと集中を切らさないことを考えているだけです。
ただ、最後に失点をしてしまったので両手を挙げて喜ぶことはできない。課題の部分を省みて次に生かせればとおもいます。
(次の試合に向けて)GKコーチを信頼しているので、日々の練習に励むだけです。
阿部選手コメント
自分の役割がしっかりできてよかったです。
みんなでこれまで準備してきたことがピッチで出すことができて嬉しいです。
最初は少し硬さもありましたが、みんなで我慢して凌ぐことができました。
一人ひとりが監督のサッカーを信じていい準備をしてきたと思います。まだまだですが、少しずつ形になってきたと思います。
昨年成し遂げられなかった昇格を、今年こそ果たせるようみんなで最後まで頑張っていきたいと思います。
村松選手コメント
いいプレーも少しは出せたと思いますが、課題もみつかりました。そういう意味でもいいゲームだったと思います。
試合前は緊張もありましたが、やってやろうという気持ちを強く持っていました。
失点の場面は少しの気の緩みもあったと思います。あの失点は本当に悔やまれます。
自分の持ち味は前で奪って上がっていくことだと思うのでそういう部分をもっと出していきたいと思います。
激しさと冷静さを時間帯や状況によってしっかり使い分けてプレーしていければと思っています。
寺川選手コメント
新しいチームでの最初の試合ということもあって、勝利できてホッとしています。90分間プレーできてよかったです。
ただどんな時も、1試合終わる度に一喜一憂せずにシーズンを闘っていきたいと思います。
次の試合に向けて反省すべきこともありますが、反省するだけで終わらさずに改善していきたい。
特に今日は、チームとして攻撃をもっと繋げなければいけないと感じました。
今日、またこうしてお客さんの前でサッカーができたことに幸せを感じました。一生懸命応援してくれて本当に大きな力になりました。
横浜FC 樋口監督 試合後コメント
総評
まず開幕戦、51試合の一歩目を前に大きく踏み出せなかったことは非常に残念です。ただ、ここはしっかり気持ちを切り替えて次の熊本戦に向かいたいと思います。
ゲームのほうは7週間のプレシーズンの中で準備してきたことを出せる時間帯と出せなかった、出させてもらえなかった時間帯があり、なかなかイニシアチブを握る時間を多く作れなかったという印象です。現時点では正直、湘南さんのほうが完成度が高いのかなという印象を持っています。
ただ、今季やろうとするサッカーをブレることなく今後もより成長させていかなければいけないと思いますし、そういう時間帯をつくれたことは自信にもなる。最後1点を取ってさらにもう1点というところまでいけたことは、次に繋がると思っています。今後も我々のコンセプトをしっかり出せる時間を多くして、次のゲームに向かいたいと思います。
質疑応答
-今季やろうとしているゴール前に人数をかけるサッカーがなかなかできなかった理由は?
最後の時間には人数をかけられたが、それまではクロスが上がっても中に人がいない時間が多かった。理由のひとつは、前で収めてから追い越す形ではないことが多かったこと。前での収まりが悪い分、人が出て行く時間がつくれなかった。もうひとつは、全体的にアジエルあたりの中間ポジションに気になる部分があった。
-ボランチがFWに絡めず、収めるところで孤立した印象があるが、アジエルを気にしたのか、運動量が足りなかったか?
運動量うんぬんというよりも、うちがボールを取った時に前線との距離がありすぎた。本来ならもう少し難波と池元のふたりの関係でその時間を作ろうという狙いがあったが、そこの距離が広がりすぎていて単独でボールを収めなければいけないケースが多すぎたなと。
もうひとつは、長いボールを蹴りすぎたと思っています。本来ぼくらはもっとボールを動かしながら、お互いの距離を詰めながらパスワークを展開したかったが、それをさせてもらえなかった。
-後半早い時間に三浦知良選手を投入したが、その理由と与えた指示は?
難波と池元の距離がうまく掴めていなくて、特にカズが入った時には田村選手の周りのスペースをうまく使いたいと。距離が離れている分、彼がそこで受けることによって全体の距離を詰めてくれと。そこで落ち着きどころをつくれば絶対にチャンスはできると。それは狙い通り何度か、彼がそこで起点になってサイドを追い越す時間を作ることはできたと思います。
-ゴールを決めた西田選手の評価は?
彼はゴール前に飛び込む勇気や感覚をすごく持っている選手なので、残り20分、15分のところで少しサイドを崩せ始めたので、クロスに対して必ず入ってくれという期待に応えてくれたと思います。短い時間でしたが非常にフレッシュにプレーできて、彼の持っているものを出してくれたなと思っています。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
難しいゲームでした。風が大いにゲームを左右する試合で、どううまく活用するかというところでした。
まぁお互い様というところでしょうか。
次のアウェイ、徳島で頑張りたいと思います。中2日しかありませんので明日メンバー発表をして、翌日移動してナイトゲーム。いい成果で帰って来たいと思います。
質疑応答
-ベンチの前で注意をしていたが、何を伝えたのか?
見てわかるように相手のセンターバックが高くないので、ゴールキックがそのままバウンドして相手のGKまで行ってしまう。だから中村にGKの前に立てと。なんか子どもみたいな話をしてますが(笑)。実際にそれが2つ続いたので。ゴールキックは皆さんご承知のようにオフサイドになりませんから、トゥットには触るなと。向こうの反応を見たらビビってました。
『藤井考えろ』とぼくが相手のDFに言ったら、DFが向こうのベンチを見ていました。ベンチを見ないで自分で判断してもらうのがサッカーの楽しいところなんですけどね。ベンチの判断を待ってるようではまだ一人前のサッカー選手とはいえないかなと藤井のことを思っていました。一応ぼくは藤井を新潟のときに見ていたので。それだけです。ゲームを見て風をどう利用するかということでそれをやってみようかなと思っただけです。うまくいったら大笑いでしたが、そううまくはいかないですよ。
-8本連続のコーナーキックを決められなかったが?
そうですね。草津さんは40%近くセットプレーからの失点があって、前節もセレッソに簡単にコーナーから点を取られていた。当然1週間空いてましたから練習してくるのは当たり前であって、逆にタイトに来るところをうまく外してやろうというところはありましたが、うまくいきませんでしたね。
-2日間休んでリフレッシュした効果はあったか?
どうでしょう。2日休んでというか、当然どこのチームも同じですけれどもGWのハードスケジュールで、しかも天気のいい時に13時からのゲームだったので、心身ともにリフレッシュしないと次へのエネルギーが生まれないなと思ったんですが、そんなに悪くはなかったと思います。
-草津は難しい相手だと言っていたが、その難しさは今日のゲームではどのあたりだったのか?
戦術的なことはまだ2試合あるので言いづらいですが、非常に前に出るスタイルで、それとやはり都倉の一発があるので、そうした意味では難しいですよね。
ちょっと後手に回る部分もサイドでありましたが、ある程度承知でこのシステムをやっているので。最後の真ん中のところでやられたらお陀仏ですけど、何とかギリギリのところでGK含めて跳ね返してくれました。
まぁ、風に助けられた部分もあるし、風でうまくいかなかった部分もありましたね。
-阿部選手は徳島には間に合うか?
できなくはないですが、まだフルパワーでできる状態ではないということですね。でも、なるべく早く戦列に戻ってきてもらいたいです。
-トゥット選手と中村選手を長い時間引っ張ったが、田原選手と原選手をもう少し早く投入する考えはなかったか?
そうですね。足が止まってから5分ぐらい考えたのは正直ありますね。この風と芝というのはなかなか選手が順応するのに時間がかかってしまいますね。なかなかお互いにリズムが掴めなかったので、そこで入れるのが、特に前のほうだと果たしてどうかなというのがあったので、本当に今日は難しいゲームでしたね。同点ということも当然ありますしね。
-田原選手をベンチに置いてトゥット選手を先発させた狙いは?
チームの中で当然これからも競争があると。相手との競争の前に自分たちのチームの中に競争があるというところで、田原も悪くなかったんですが、練習の時にちょっと集中できてなくて彼らしさがあまり見られなかった。
それに対してトゥットは練習に前向きだったので、競争心を煽るためにもやっていくべきかなと。まだ第1クールですから、レギュラーを区別する時期でもないし、チームの中でそうした競争をすることがチーム内の向上、または相手との競争にも勝てると思っています。今日はたまたまそうでしたが、みんなにメッセージを与えることはできたかなと思っています。
-地理的にもこのスタジアムの構造的にも風が強い試合が多い場所であり、その点については今日だけでなくシーズンを通して考えていると思うが?
風は確かに馬入の練習場も川沿いで風が強いので、午後は特に風が強いのでまず午前中に練習しています。逆に風が強いなら午後にした方がいいかなと今、思い始めたのですが(笑)。集中できないですし、声がどうしても飛んでしまうので。
ゲームごとに話をしているので、風が強い時にはそれなりのことを考えてやらなければいけないと。今日、難しいのは草津さんがラインをアップしてくるチームでしたよね。そういう時に背中から風が来ると全部逆に通らないわけです。
だから、今日は前半の方が逆に相手のディフェンスラインの裏を取るチャンスだった。1本トゥットから中村へのパスがありましたが、坂本も後半出て行って田原のヘディングというチャンスもありましたけれども、今日はそういう意味ではキャプテンの寺川がコイントスに勝っていればまた違う展開になったかなと思います。じゃあ、今日の引き分けは寺川のせいにしておきますか(笑)。
展開上、自分のイメージとしては、特に草津のようなチームは後半もっとラインに逃げようとする。というのは人間はみんな疲れてくると横着し始めるので、だから後半に逆の方に攻めていたほうがよかったかなと思って寺川に(コイントスを)任せました。
-寺川選手にはコイントスの件は話していたのか?
もちろん言ってます。アウェイでもホームでも試合ごとに全部言ってます。
-関西でインフルエンザが発生したが、チーム内の対策は?
これから移動もあるので、しかも大阪近辺の試合が多いですから、マスクをして移動することになるでしょうね。
-セレッソが勝って再び首位に並んだが、今の順位はどうか?
優勝争いというよりも昇格するために努力しているので、西の横綱が勝つのは当たり前だと思っています。