試合記録

2011Jリーグ ディビジョン2 第1節
2011年3月6日(日)13:03キックオフ 平塚競技場

5

湘南ベルマーレ
3 前半 0
2 後半 0
0

ファジアーノ岡山
0 >> 3 勝点 0 >> 0
7分 大井 健太郎
14分 佐々木 竜太
34分 臼井 幸平
57分 佐々木 竜太
59分 アジエル
得点者

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 西部 洋平 21 GK GK 1 李 彰剛 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 2 澤口 雅彦 0
1 大井 健太郎 3 DF DF 5 ストヤノフ 1
2 遠藤 航 26 DF DF 3 後藤 圭太 3
0 石神 直哉 7 DF MF 17 大道 広幸 0
0 永木 亮太 6 MF MF 8 千明 聖典 1
1 アジエル 10 MF MF 35 久木田 紳吾 0
0 菊池 大介 14 MF MF 9 岸田 祐樹 1
1 坂本 紘司 8 MF MF 22 臼井 仁志 0
2 佐々木 竜太 17 FW MF 25 田所 諒 1
1 巻 佑樹 11 FW FW 19 中野 裕太 1
- 野澤 洋輔 1 GK GK 21 真子 秀徳 -
- 鎌田 翔雅 2 DF DF 4 近藤 徹志 0
0 ソン ハンキ 18 DF MF 14 小林 優希 -
1 平木 良樹 13 MF MF 18 竹田 忠嗣 -
- 岩尾 憲 19 MF MF 45 石原 崇兆 0
0 高山 薫 23 FW FW 15 三木 良太 0
- ルーカス 30 FW FW 20 白谷 健人 -
5分
6 永木 亮太 ラフプレー
74分
17 佐々木 竜太 反スポーツ的行為
10 シュート 8
12 GK 8
1 CK 7
7 直接FK 6
3 間接FK 2
3 (オフサイド) 2
1 PK 0
58分
2 澤口 雅彦 反スポーツ的行為

得点経過

7分
3 大井 健太郎
中央 10 ~ → 右 6 ↑ 中央 3 ヘディングS
14分
17 佐々木 竜太
中央 21 ↑ 11 ↑ 17 右足S
34分
5 臼井 幸平
右 5 ~ → 中央 14 → 5 右足S
57分
17 佐々木 竜太
中央 11 ↑ 相手DF クリア こぼれ球 14 → 17 左足S
59分
10 アジエル
PK 10 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

71分
8 坂本 紘司 → 13 平木 良樹
76分
10 アジエル → 23 高山 薫
84分
6 永木 亮太 → 18 ソン ハンキ
HT
5 ストヤノフ → 4 近藤 徹志
56分
19 中野 裕太 → 15 三木 良太
82分
17 大道 広幸 → 45 石原 崇兆

開催データ

[入場者数] 10,255人 [天候] 晴、弱風 [気温] 18.0℃ [湿度] 13% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 川上 覚 [主審] 村上 伸次 [副審] 西尾 英朗 [副審] 大川 直也 [第4の審判員] 細尾 基 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

勝てたことは非常に良かったと思います。チームを立ち上げて、今日見ていただいてもわかるようにほとんどメンバーが代わっていて、テンポが合わないとかリズムが合わないということはたくさんありましたが、ディフェンスにおいてはリズム的にはそんなに悪くなかったと思います。とくに相手が3バックでワイドから早めにクロスを上げてくるという予想も分析もしていましたが、そのボールに対しても相手に最初に触られることなく対処できた。これは相手が云々ではなくて、我々が今シーズンしっかり0で終わる試合を増やそうと、最終的にはシーズンを通して最少失点で終われるようなシーズンにしようと話をしていたので、その成果がちょっとだけ出たかなという感じはしています。
後半が始まってみたらストヤノフがいなかったので、ちょっと拍子抜けしてしまってこちらのディフェンスのプランが崩れてしまったところもありますが、全体的には開幕戦でつまずかずにいけてよかった。我々はプレシーズンで得点もまったく取っていなかったし、勝った試合もほとんどなかったので、皆さん心配なされていたが、そういうときに限ってこうやって点を取る。次は千葉と試合(3/13@フクアリ)なので、こんなふうにいかないのは十分わかったうえで、1週間やっていきたいと思っています。

質疑応答

–5-0で勝利したが今日の収穫は。

何をもって収穫かということですが、ひとつは単純に勝てたことがよかったと思います。選手同士の自信など、本番のギリギリの戦いをやってみて互いの連係が取れてくる部分があり、意志疎通もできるので。今年のチームはハーフタイムにしてもお互いに言い合って、私がしゃべっているのを誰も聞いてないような感じで、非常にチーム内でポジティブな論争をしていますね。そういう成果が、今日のゲームでも自分たちでシチュエーションごとに分析しながら、もちろん私が舵を取ってはいますが、微調整はやってみないとわからない部分もあるので。そうした意味での収穫は、昨年または一昨年に比べると非常にいいと思います。点を取ったのはどちらかというと相手のミスからボールを奪うかたちが多かったが、それは相手にプレッシャーを与えているという裏返しにもなる。もうすこし連動してやれればいいが、それは次に取っておいて、右肩上がりのチームを目指す。この点差は関係なく、やっていくしかないと思っています。

–J1からの降格クラブの開幕戦となったが何を見せたかったか。

昨年ああいう形で終わってしまった。ひとつは我々の勝利を期待しているたくさんのサポーターがいるので、それを力に変えて、久々の勝利という言い方になるかもしれないですが…大型ビジョンにも初めてですね、我々の得点シーンが映ったのは。それで、まずずっと頑張って応援してくれたサポーターの溜まったストレスを発散することが少しできたかなと思っています。我々にしても、勝って強くなるのが一番ですから、勝ってしっかり足元を見つめてもう一度課題に取り組んでやっていくという意味では大きな勝利だと、我々も手応えをちょっとだけでも掴んだとは感じています。

–立ち上がりの2得点が大きかったと思うがどういったところがよかったのか。

今日見ていただければわかるとおり、ストヤノフからのボールで2つぐらい岡山はチャンスを作った。あれを10回つくらせたらうちは勝つことはできない。相手のビルドアップのところを最優先にタイトに行かせて、サイドに出たところでプレッシャーをかけると。その成果が最初の2点に繋がったのかなという印象を持っています。その意味ではゲームプラン通りですが、そこで逃げられたときのことを考えると、まだ足りない部分はあると思う。3バックでやっているというのを聞いて、映像がなくて分析はできなかったんですけど、ボールポゼッションは多分相手のほうが上回っているのではないかと思います。それを分かった上でゲームに入った部分もある。奪った時にどちらが破たんしているかというと、我々よりも岡山のほうだなと。それが前半の早いうちに、次のボールを狙って奪ってそのまま攻撃に繋げてゴールに繋がったわけですから、狙い通りと言えばそうだし、我々も逆の展開になったら苦しむ試合だったと思います。今年はフォアチェックできる選手が増えたので、ハーフラインを簡単に越えられないように前から圧力をかけていく、それが奏功したシーンが得点に繋がったという感じはしました。

–それぞれの選手交代の意図は?

坂本はちょっと筋肉系の怪我をして、昨日までできるかどうかという状態だったので、早く代えました。アジエルは1年プラスαプレーしてないので、完全に前に残っているだけ。もし1点差のゲームだとすれば、もっと早く代えなければいけない。反面、90分のゲーム体力も養わなければいけないこともあり葛藤はありましたが、周りに対するメッセージとしてよくない。代わりに佐々木がサイドのハーフをやってました。あと高山が調子を上げてきてサイドもできるし、3人で守る隙のところに走っていく能力は一番あるので、彼のよさを活かすためにもその時間帯かなと。最後の一人は少し迷いましたが、次の相手にはバスケットボール選手(長身)がいますから、ダンクされないように(会場 笑)。高さの戦いを今日やらせたわけではなく、ゲームに出ることによって、最初からいくことや途中から入る可能性もないわけではないので、また彼(ソン ハンキ)もクオリティーは高いので、場に慣れるという意味では最優先かなと。もちろん選択肢は他にもあるが、いまの我々のチームのプライオリティーからいくと、後ろを代えて、またボランチの選手が壊れていて遠藤をそこでやらせる意味もあった。そういう狙いがありました。

–巻と佐々木の2トップは高さ・速さもありJ2では圧倒的だがそこを活かすことがほとんどできなかったと思うが?

簡単に言うと、MFと前線の選手のテンポが合っていない。それを合わせていくにはちょっと時間が足りなかったというところは正直あります。前のほうの選手は仕掛けるところとしっかりキープして落とすところ、飛び出していくところ、他にももっとあるが、それをゲームのなかで判断して使い分けていくことが大事。それがまだできていない。自分のいいかたちばかりイメージしている。これはやっていかないと分からないこともあるし、本人にも言ってトレーニングでもやらせている。でもまだゲームになると出ない。だからといってダメだと烙印を押すのではなく、今日のビデオもピックアップして見せて話をして、トレーニングでやりながら上積みさせていくしかないでしょう。早くプレーの幅が広がるように、周りとの兼ね合いがうまく取れるようにやらせていくのが私の仕事でしょうね。

–「リフォームではなく建て直すイメージ」と話していたがやろうとしているサッカーはどの程度できたか?

攻撃の点数は高くないと思います。よかったのは攻撃に移ったときの、越していくスピードやパワー。全体的に、ボールを保持しているときの引き出し方や受け方、連係などはまだ大きな課題だと思う。ディフェンスにおいては今までずっと時間をかけてやってきた部分はあるので、その成果は少しずつ出てきたと思います。今度は千葉との試合なので、向こうがボールを保持する展開になると思う。やってきたことの精度、成果、プレースピードがより上がっていけばいい試合になるかなと考えています。

–今年のJ2は弱いところや圧倒的に強いところはないのでは?

おっしゃるとおりだと思います。我々も経済的には厳しい状況ではありますが、厳しい状況だからこそスポンサーになってもらえるような魅力のあるサッカーをしなければいけないとポジティブに考えてこれからやっていかなければいけないと思います。上位に食い込めるように一戦一戦大事にやっていきたいと感じています。

大井選手

(先制点について)いいボールがきたので狙いました。キーパーに触られたので厳しいかなと思いましたが入ったのでビックリしました。ラッキーな部分もあったと思います。
僕自身は初めて開幕でのスタメン出場でした。出るだけでは意味がないと思っていたし、早くサポーターの皆さんにも顔と名前を覚えてもらえるようにと思っていました。
次節は千葉ということで手ごわい相手になりますが、勝ってサポーターの皆さんと喜びたいです。
(勝利のダンスもスムーズに?)隣でノジさん(野澤選手)が「右!左!」って言ってくれたので大丈夫でした(笑)

佐々木選手

シーズンの最初なので、こういう勝ち方をした次の試合が大事だと思う。次に向けて気持ちを引き締めていかなければと思います。
(2得点について)いや、自分自身にももっとチャンスがあったと思う。だから次の試合で点をとることしか考えてない。次の試合に切り替えてます。

石神選手

やられたシーンもほとんどなかったし、チームにとって一番必要だと思っていた勝利という結果を出すことができてよかった。勝っていい形で初戦を終えられてロッカーの雰囲気もすごくよかったです。
ただ、要所要所で悪かったとこころもあったと思う。次はもっと厳しい戦いになると思うので引き締めていきたい。
(ハーフタイムなども選手同士の会話が多かったということですが?)それはプロとして当り前だと思うし、メンバーが代わっている分、お互いに要求し合っていかないと細かい部分というのは詰められないと思う。ロッカーでもそうだしピッチの上でもどんどんそういう部分が出てい けばいいと思う。
次節の千葉は、間違いなく力のあるチームだと思うので、しっかり準備して連勝を目指したいです。

菊池選手

得点に絡めたことは次に繋がる部分だと思いますが、それ以外のプレーを見てみると、後半の最後は足が止まってしまったりミスが増えてしまっていた。前半も少し空回りしたところがあったと思う。今日の試合での収穫といえば個人的には得点に絡むことができたところだけだと思 います。次の試合に出られたら、課題が多く出たのでそこを修正して臨みたいと思います。
僕自身、開幕スタメンは初めてでした。少しうまくいかなかった時にコーチからアドバイスをもらって変わることができた。スタメンで使ってもらったからには結果を出さなければと思っていました。
(アシストのシーンは?)相手のバイタルにどんどん入っていこうというチームの意図もあったし僕自身もスムーズに身体が動いた。あのプレーに関しては自分の中でも大きかったと思います。
(PKも奪いましたが?)カウンターでアジが仕掛けて左サイドで受けたところえファールを受けた形でした。当然のところではありますが、前にうまく走れたことはよかったと思います。

坂本選手

今日は攻守の切り替えの部分、戻るスピードやカウンターのスピードについてはトレーニングしてきたことが出せましたが、それは勝つために当たり前のこと。まだまだ物足りないと思っています。岡山にクロスを入れられる 回数は多かった。なかで跳ね返すことはできましたが、もっとクロスを遮断しなければいけない。強豪はいいボールを入れてくるし、寄せること、ファーストディフェンスなど、コミュニケーションを深めて修正したい。今日よくできた部分を38試合すべてにおいてできるように今後 戦っていきたい。たとえば戻るスピードが遅くなるのは怠慢だと思うので、そういう部分を含めて全部やりきったと思えるようなシーズンにし たい。

岡山 影山監督 試合後コメント

総評

アウェイの開幕戦、しかもJ1から降格したばかりの湘南という強敵を相手に、今日は立ち上がりが勝負だと選手たちに言っていました。残念ながら彼らに思いきり戦わせる部分を私が伝えることができずに、はじめの2失点でゲームが決まってしまったという感じです。それ以降は湘南の速い帰陣に対して我々がなかなか速攻を仕掛けられずに、ボールを持てば持つほど敵のカウンターを食らうという負のスパイラルに陥った印象です。ただ0-5という点差は私も初めてでショックではありますが、そこまでの実力差があったかというとできた部分は我々にも少なからずあります。この試合の悪いところは1週間かけて修正し、次のFC東京戦、ホーム初戦でサポーターの皆さんに、ここで下を向かず前を向いて上昇できるという姿を見せられるように準備して臨みたいと思います。

質疑応答

–ストヤノフ選手が前半で交代したが負傷か?

負傷とまではいかないが、2~3日前まで腿に気になっていた部分があったので。トレーナー、ドクターと話し合い、私が判断しました。これから詳しい診断を待つことになります。

–立ち上がりうまくいかなかった理由は?

我々が予想していたほど湘南は前にかかってきたわけでなく、慌てる必要はなかったのですが、ゴール前の粘り強さ、マーキングのズレが2回簡単に起きてしまい失点したことで、自分たちでバタバタしてしまった感はあります。Jリーグの開幕戦に初めて出る選手の、若さの悪い面が出てしまったのかなと思えば、次の試合からは同じ轍を踏まずにやれると前向きに捉えています。

–リーグ戦で初めて3バックをやった印象は?

追い込んで自分たちで取るという形をトレーニングでやっていましたが、それは相手あってのこと。湘南もトレーニングでやっていたときと形を少し変えてきた。そこまで間を使われた印象はないが、力関係で0-1、0-2になって、うちが前がかりになればすかさずカウンターを狙われた。とくにアジエル選手が前向きになってボールを受けるところ、うちが攻撃をしているときに彼がフラフラしているポジションを掴まえきれなかった。そういう細かいところで何回もカウンターを食らってしまった。

–どのように修正するべきか?

いい入り方をすることではないでしょうか。戦い方を変えることはまったく考えてないし、もう一度自分たちのやることをさらに徹底して、ゲームのキックオフの瞬間に自信を持って思い切った戦いをすること、それに尽きると思います。

–ストヤノフ選手と大道広幸選手の今日の評価は。

ストヤノフは前半で代わってしまったので。今日は特に佐々木選手を掴まえることが難しかった。うちの3枚に対してトップが縦関係になるような形で、そういうときは1枚が出て掴んでもよかったが、初戦ということでうちのDFが安全策をとって3枚が残ってしまった。そこを最初のうちはスイープしてくれた。攻撃参加も抑えながらリスク管理してゲームを安定させようと、彼なりに腐心していたのではないか。
大道は千明と2人でDFラインからボールを盛んに引き出してゲームを組み立てる、またあの広いエリアをボランチ2人でカバーした。よくやってくれたのではないかと思っています。湘南の帰陣の速さもあるが、ボランチからなかなか速攻に移れなかった。相手の帰陣の速さを上回る、ボールの出し手と受け手双方で裏を早めに突くことがないと相手にとって脅威にはならないかなと思っています。

–今日できた部分とは具体的には。

この並びでやっているときに、前線の3人から追いかけて狙いどころをハッキリさせてボールを奪う、そこから広く使って攻撃する、クロスまで行くということに関しては数多く演出できたのではないか。ただしクロスを何本上げても得点になるわけではないので、クロスに対しての入り方、迫力をもった飛び込み方、相手のかわし方という面では湘南の2人のセンターバックにほとんど捉まってしまった。そういう反省点があります。

–改めて0-5という結果をどのように受け止めているか。

立ち上がりから思い切り戦うように選手たちをピッチに立たせられなかったのは私の力のなさだと思っていますが、なんとなく取られて下を向いたところは、戦い方に関係なくすぐに回復させなければいけない。0-5という結果は、ショックを受けて涙を流している選手もいましたが、こういうことが二度と起こらないように我々はトレーニングを繰り返すだけだと思っています。

–湘南の印象は。

試合巧者というか、1点取ったあとは我々にやらせておいて鋭く仕掛けてくる。前線に能力の高い選手がそろっているので、次に戦うときには必ずこの借りを返せるように頑張っていきたいと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第34節
2010年12月4日(日)15:34キックオフ 東北電力ビッグスワンスタジアム

3

アルビレックス新潟
2 前半 0
1 後半 1
1

湘南ベルマーレ
46 >> 49 勝点 16 >> 16
2分 マルシオ リシャルデス
5分 ミシェウ
61分 マルシオ リシャルデス
得点者 61分 遠藤 航

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 東口 順昭 21 GK GK 1 野澤 洋輔 0
0 西 大伍 22 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 千葉 和彦 3 DF DF 6 村松 大輔 0
0 永田 充 6 DF DF 33 遠藤 航 1
1 酒井 高徳 24 DF DF 4 山口 貴弘 1
1 小林 慶行 32 MF MF 15 ハン グギョン 2
1 本間 勲 15 MF MF 41 永木 亮太 0
3 マルシオ リシャルデス 10 MF MF 8 坂本 紘司 1
3 曹 永哲 9 MF FW 40 エメルソン 1
0 大島 秀夫 16 FW FW 22 中村 祐也 1
1 ミシェウ 8 FW FW 11 阿部 吉朗 3
- 黒河 貴矢 1 GK GK 39 都築 龍太 -
- 鈴木 大輔 4 DF DF 14 阪田 章裕 -
- 中野 洋司 26 DF DF 26 古林 将太 1
- ジョン パウロ 7 MF MF 7 寺川 能人 0
0 三門 雄大 14 MF FW 17 馬場 賢治 2
0 木暮 郁哉 13 MF MF 21 永田 亮太 -
1 田中 亜土夢 23 FW FW 31 チェ スンイン -
11 シュート 13
7 GK 8
2 CK 3
10 直接FK 7
6 間接FK 3
6 (オフサイド) 3
0 PK 0
46分
4 山口 貴弘 ラフプレー

得点経過

2分
10 マルシオ リシャルデス
中央 直接FK 10 右足S
4分
8 ミシェウ
左 24 → 中央 15 ↑ 10 → 8 右足S
76分
10 マルシオ リシャルデス
右 9 → 14 ↑ 中央 23 ↑ 10 右足S
61分
33 遠藤 航
中央 8 → 左 4 ↑ 中央 33 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

30分
8 ミシェウ → 23 田中 亜土夢
62分
16 大島 秀夫 → 14 三門 雄大
88分
32 小林 慶行 → 13 木暮 郁哉
HT
40 エメルソン → 7 寺川 能人
67分
22 中村 祐也 → 17 馬場 賢治
78分
15 ハン グギョン → 26 古林 将太

開催データ

[入場者数] 27,389人 [天候] 曇時々雨、弱風 [気温] 11.5℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 平山 博光 [主審] 高山 啓義 [副審] 安元 利充 [副審] 前之園 晴廣 [第4の審判員] 下村 昌昭 [記録員] 佐藤 香菜

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

我々の今シーズンを象徴するような試合でしたね。気付いた時には2-0ということです。そこからエンジンをかけてもなかなか難しいなという感じがしましたね。

まぁ後半は特に少し打ち合いをせざるを得なかった部分はありましたけど、かなり前への推進力が出てきていいサッカーができたんじゃないかと思います。

もうひとつ象徴的のは、決めるべきところの最後の質、精度、判断の部分など、残念ながら足りないかなと思いました。

質疑応答

-シーズンを通してチームとしての収穫は?

今日、頑張った選手をふたり挙げろと言われたら、現役の高校生と大学生を選ばざるを得ないです。それは次にもつながること、ポジティブにとらえていいところ。他にもサッカーでお金を稼いでいる選手が、『なにくそ』とばかりに少しずつやれるようになってきたことはよかったです。

-久しぶりにビッグスワンで指揮した感想は?

私がやっている時に比べると、お客さんが少なくなったなというのが正直な感想です。

最終戦、たまたまここでやることになりましたが、最終戦の思い出はたくさんあります。大宮に1-0で勝って昇格を決めた試合、セレッソに負けて残留を許した試合、雪の中、浦和に0-4で負けた試合と。いい思い出も悪い思い出もあります。

バスでスタジアムに入る時に、私をはじめ、新潟に所属していた寺川、野澤に声援を送ってくれた様子を見ると、やはり新潟のサポーターの温かさを感じました。非常に嬉しいです。

-来シーズンはどの部分を強化するべきか?

来シーズン、私が指揮を執るかどうかは決まっていませんが、近日中に考えてしっかりしなければならないと思っています。

若い力も出てきていますが、このチームは叩かれてそこから芽を出して、雑草のように伸びていかなければならないチームであると思います。しっかりと肥料をあげて強い雑草になれるようにこれからやっていかなければならないと思います。

来季は、経営規模の大きいチームが多くJ2にいるという珍しい形で格差が見られるリーグになると思います。その中で湘南が格差に勝つべくやることを整理しなければならないということも感じています。

-勝ち切れない試合が多かった原因は?

挙げればきりがないです。例えば(新潟の)永田はワンステップで左足でもしっかりサイドチェンジするボールを蹴ることができる。我々には残念ながらそういう選手はいません。

選手にJ1の質があったかどうかをしっかり精査しなければならない。残念な話、経営規模によって、そういう選手がうちに来るかどうかがわからないにしても、J1に行ったことによって見えてきた部分もあります。その集合体がチーム。チームを再生していくにあたって必要事項であることは間違ないです。ただ、それがすべてではないですし、戦術的にもやらなければならないことがたくさんあります。

今日も向こうが我々の弱いところを突いてくる。つまりサイドチェンジをして攻めてくる。それがわかっていても体がリアクトできない。68メートルをうまく4人でコーディネートすればできるが、その対応が遅い。そういう部分を頭で整理して体を動かすことができるか、1対1に強いかどうか。そういうところなどが全体的に足りない。スピードといっても、判断のスピード、走るスピード、感じるスピードとたくさんあります。それが足りなかった。これは来年すぐよくなるかと言われたらそうではありません。徐々に上げていかなければなりません。

-力を出し切れない試合が多かったのでは?

今日はハーフタイムで『120パーセントを出せ』と言いました。出したかな、という感じのゲームでした。力を出させてもらえないという事実もあります。我々が走っている量は数値では多いのかもしれませんが、走らされているというのが多かった。それはしっかりボールを保持することができないから。

今日のGKのプレーを見ても、例えば向こうはイーブンのボールでもきちんと曹永哲に出ますが、我々はGKがギリギリで蹴って向こうのスローインになってしまう。

ボールを保持する力が全体的に上がっていかないと、自分たちの力を出し切れないまま終わってしまう。そのうちに守勢に回って悪い循環になってしまう。

-来季2年目となる新潟の黒崎監督にアドバイスは?

私も新潟から監督のキャリアをスタートして、10年になります。最初はうまくいかないことが多いですが、今季の新潟の場合も実際にそうだったと思います。それを乗り越えることができて、色々と勉強できたことは間違いないと思うので、それを2年目にどう活かすかが大事になると思います。堂々としているし、落ち着いてゲームを見る力もでできたと思います。

来季は戦力が何人か欠けるという話が出ていますが、来年が新潟としての総合力が問われると思います。ぜひとも頑張ってもらいたいです。

坂本選手コメント

今日の試合に限らずシーズンを通して、僕らは立ち上がりから相手に圧力をかけていかなければいけない立場だったが、先制されてさらに早い時間で連続失点してしまうことが多く、最終節までそうした課題を消化しきれなかった。立ち上がりからハードワークして相手を上回らないといけない。

また、自分たちの隙というわけではないが、ミスや失点などでチーム的に落ちているところをJ1のチームは突いてくる。こちらのミスにたたみかけてくるような試合巧者がJ1のチームには多い。そうしたなかで、自分たちの試合の入り方や戦い方をいかにするか、シーズンを通して課題となった。これは選手自身の問題だと感じている。

ただ、試合にしても練習にしても、つねに全力でやってきたことは次に繋がると思うし、今日若い選手がたくさん出たこともチームとしての財産だと思う。結果が出せなかったのだからJ1で通用したとはいえない。来季J2で戦う際には、試合に勝った負けたという結果だけでなく、つねにJ1を基準にして、自分が通用したのかしないのか考えて取り組んでいきたい。これは、僕自身のベルマーレの10年のキャリアでは経験できなかったこと。J1を経験して得た物差しで自分のプレーを見つめ直せば、30歳を過ぎたこれからも成長できると思う。

今季は昇格争いよりも重圧があった。負けが込んで悲壮感もあったと思うけれど、そういうなかでプレーしてみないと自分の本質や力は見えない。今季はどうしても相手の良さを消すことに一生懸命になっていた部分があるが、次またJ1で戦うときには、自分たちの良さが出るようにしたい。負けないように、ではなく、勝ちにいくサッカーをもっと出していきたい。

今季とくにチームが振るわなかったなかで、それでもサポーターは応援してくれた。来季はそのサポーターの応援にしっかり結果で応えなければいけないと思っています。

遠藤選手コメント

自分の得点で流れがうちにきたと思ったのですが、自分のミスで失点もしてしまった。
守備では、立ち上がりで連続して失点してしまった。今日だけでなく失点をした後で連続して失点してしまうことが多かった。失点をしたとしても1点で切るなど、やっていかなければいけない。流れが悪い時はロングボールを多く蹴るなど大きいプレーをしてけば流れが変わったのではないかと思う。

今季途中からプロの試合に出させてもらって、ビルドアップの部分では自分の中でもある程度手ごたえを掴むことができた。来シーズンに繋げていきたいと思います。

僕たち若手の選手からいいプレーが出ることでチームの刺激にもなると思うし続けて努力していきたいと思います。

(来季に向けては)個人としてはレギュラーを掴んでチームを引っ張っていくくらいの気持ちでやりたい。チームとしては絶対に1年でJ1に戻るとい う目標を達成したいと思います。

阿部選手コメント

早い時間に失点をしてしまい相手のパワーをもろに受けてしまった。2失点してしまい、その後は我慢して、みんなで集中してやり直そうと前から前からという意識でできたと思う。悪い流れの時は引きずってしまうことも多かったけど、今日は後半の立ち上がりなど攻撃できてバランスも悪くなかっ た。前半はセカンドボールを拾えなかったけど、後半は拾えていたと思う。あとは、本当に前が決めるだけだった。チャンスをいくつか作ったのですが…。悔しいです。

1年間、どんな時も応援してくれたサポーターの皆さんの期待に応えられず申し訳なく思っています。
でも、湘南ベルマーレはこれからだと思うので、頑張っていきたい。

新潟 黒崎監督 試合後コメント

総評

最終戦をホームで迎えられて、その中で勝利できたということが1番よかったことです。ただ、ゲームついては入りはとても良かったのですが、途中で緩んでしまった部分があり、チームとしての課題が残りました。

天気が悪い中でもサポーターの皆さんが駆けつけてくれて、応援してくれたことが勝利につながったと思います。

質疑応答

-後半、マルシオ選手のポジションを上げた意図は?

ゲームを進めながらですが、途中からミシェウが抜けて(田中)亜土夢が入ってから、流動的にマルシオが前に行くという部分がありました。そして流れで今度は三門を入れて、マルシオと亜土夢を前に置く形をとりました。マルシオも点を取りたいという思いがあったと思いますので。

-今季はマルシオが出場しない試合で勝てないことが多かったが?

あれだけの良い選手なので、彼がいない試合はチームにとっても大きかったです。何度も何度も、脱マルシオということでやってきて、もう一歩という時期もありましたが。ただ、他の選手たちも、少しずつマルシオに頼ることなくプレーできている部分もあるので、やはりそこは意識の問題だと思います。

皆さんも注目していることと思いますし、これからどうなるかわかりませんが、改善というか、彼がいなくても勝てるように来年に向けてやっていこうと思います。

-シーズン前に「若手の成長がカギ」と言っていたが、シーズンを終了して手応えは?

ゲームに絡んできているし、成長している部分は間違いなくあると思います。ただ、そこから結果を残すということについては、さらに成長しなければならないです。続けていけばできると私自身も信じているので、粘り強くやっていってもらいたいし、やっていきたいと思います。

-今季、引き分け数がリーグ最多の13でロスタイムに同点に追いつかれることが多かったが?また、9位という成績についてどう考えているか?

勝てていた試合もあれば、追いつかれても仕方のない試合もありました。監督1年目という私自身の経験の不足で、やるべきことができていなかったりという部分が多々あったとも思います。しかし、ポジティブに捉えれば、負けない試合が多くなったので、その上を次は目指します。

また9位という成績を残してくれたことについては、私だけでなく、スタッフ、選手全員が結束して、いつも上を目指してやってこれたおかげだと思います。決して満足のいく成績ではないですし、監督力で9位なのか、チーム力で9位なのかが分からないので、まだまだ成長していかなければいけません。

-シーズン前に「選手たちに競争意識を植えさせる」と言っていたが、達成できたか?

競争の部分で目に見える成果は分からないと思いますが、クラブハウスのトレーニング場では、選手全員に競争意識があります。紅白戦でも、主力、控え組限らず激しく、本当に激しくポジションを獲得したいという気持ちは見えます。試合でも途中交代の選手がアシストやゴールを決めたシーンも何回かありました。私自身は競争意識がうまく結果に表れていたのではないかなと思います。

-上位チームとの1番大きな差は?

監督の力の差ではないでしょうか。チーム力というのは年間34試合戦った部分なので、総合力や選手層の差、先ほど話した私自身の力の差だと思います。こういったチームの総合力の差が上位チームとの差になっていったのではないかと思います。

-来季に向けての課題、強化していきたい部分は?

得点力は中位くらいはありましたが、失点が多くなっていったので、守備の構築部分で修正が必要だなと感じています。

2010Jリーグ ディビジョン1 第33節
2010年11月28日(日)13:04キックオフ 平塚競技場

0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 0
0 後半 4
4

セレッソ大阪
16 >> 16 勝点 55 >> 58
得点者 28分 丸橋 祐介
62分 アマラウ
65分 マルチネス
88分 オウンゴール

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 21 キム ジンヒョン 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 17 酒本 憲幸 0
0 村松 大輔 6 DF DF 3 茂庭 照幸 0
0 阪田 章裕 14 DF DF 22 上本 大海 0
0 島村 毅 30 DF DF 28 丸橋 祐介 2
0 ハン グギョン 15 MF MF 6 アマラウ 5
0 永木 亮太 41 MF MF 10 マルチネス 3
1 坂本 紘司 8 MF MF 7 乾 貴士 4
0 寺川 能人 7 FW MF 13 清武 弘嗣 3
0 阿部 吉朗 11 FW MF 14 家長 昭博 2
0 エメルソン 40 FW FW 9 アドリアーノ 2
- 都築 龍太 39 GK GK 1 松井 謙弥 -
- 田村 雄三 2 MF MF 2 羽田 憲司 0
- 永田 亮太 21 MF MF 4 藤本 康太 -
- 松浦 勇武 29 MF MF 19 石神 直哉 -
1 馬場 賢治 17 FW FW 11 播戸 竜二 -
1 中村 祐也 22 FW FW 15 小松 塁 0
0 チェ スンイン 31 FW FW 29 永井 龍 0
14分
8 坂本 紘司 ラフプレー
61分
15 ハン グギョン ラフプレー
67分
17 馬場 賢治 ラフプレー
4 シュート 21
13 GK 4
0 CK 7
14 直接FK 12
1 間接FK 2
1 (オフサイド) 2
0 PK 0
41分
10 マルチネス 反スポーツ的行為

得点経過

53分
28 丸橋 祐介
中央 相手DF クリア こぼれ球 13 ~ → 28 ~ 左足S
62分
6 アマラウ
中央 直接FK 6 → 28 → 6 右足S
65分
10 マルチネス
中央 13 ~ → 7 ~ → 10 左足S
88分
オウンゴール
中央 13 ~ → 右 7 中央 相手DF オウンゴール

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

67分
40 エメルソン → 17 馬場 賢治
74分
7 寺川 能人 → 22 中村 祐也
81分
8 坂本 紘司 → 31 チェ スンイン
84分
10 マルチネス → 2 羽田 憲司
88分
14 家長 昭博 → 15 小松 塁
88分
9 アドリアーノ → 29 永井 龍

開催データ

[入場者数] 8,775人 [天候] 晴、中風 [気温] 19.2℃ [湿度] 30% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 岡村 新太郎 [主審] 吉田 寿光 [副審] 村上 孝治 [副審] 蒲澤 淳一 [第4の審判員] 西尾 英朗 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

ゲームは見ての通りなのであまりコメントすることはありません。電光掲示板はJ1でも上位に入るものではないかなと思っています。

質疑応答

-点を取られることや負けることに選手たちが慣れている部分があるのでは?

正直あると思います。特に失点してしまうとみんな下を向いてしまう。そういう話もしていますが、人間ですからそういうのはあるのかもしれません。次のキックオフを下げないで前に出そうという話も何回もしてますし、それは小さな抵抗かもしれませんが、そういうことで刺激していったり、後は例えばひとつやられたところですぐに取り返せばいいというポジティブな考え方に持っていけといつも言っていますが、やはりいわゆる負のスパイラルで受け身になったり、腰が引けてしまったりして、やられたらどうしようという方に走ってしまう。これは否めないでしょう。

-去年はセレッソと対戦して2勝1敗だったが、今年は2敗でかなり大きなチーム力の差がついたと思うが、セレッソについてどう思うか?

昨年も試合内容から言うと、勝点ではさほど差はなかったですが、多少差があると感じていました。今年に入ってバージョンアップしたチームと、バージョンアップできず、逆に言うとダウンしてしまったチームとの差があったのかなと感じています。

-最後サポーターに今後もよろしくと言っていたが、続投すると受け取っていいのか?

いや、今後も応援よろしくお願いしますという意味であって、この結果で続投しますと偉そうに言う根性は私にはありません。しかし、ひとつ言えるのは、当然責任は痛感していますし、色々考えるところはありますが、責任をどう取るかというところです。

逆に言うと、続けることは非常に茨の道になることもありますし、しっかり考えないといけないと思います。J1に行ったからこそ見えてきたものは、もしかしたら中途半端というか、何とか残留できましたという成績で終わるよりも打ちのめされた方が、いったんチームを破壊して更の状態から再構築しやすいのではないかと感じているところも正直あります。自問自答しながら、クラブとも話をしながら、最終的には決めたいと思っていますが、今の段階で今日もしかして最後のセレモニーがなければ、お客さんの半分以上が帰ってしまったかもしれない。それを我慢して応援してくださった方々にこれからも辛抱強く応援してもらいたいというメッセージです。

-チームによって内容と結果のバランスを取らなければいけないと思うが、監督の中で守り倒すようなサッカーをやらなければいけないと思った時期はあったか?

J1の世界では守り倒すのは正直難しいと思います。ただ、今日見ていただければわかるように、相手のストロングなところを抑えつつ自分たちの良さを出す。ただし、今日は良さはほとんど出なかったゲームだったというだけのスタンスで捉えなければいけないかなと。先ほど皆さんの前でお話ししたのは、結果については非常に恥ずかしいもので反省していますが、選手が一所懸命やっていることに関しては恥ずかしいと思っていないと。私がどうこうではなく、選手はよくやったという言い方になると思います。よくやったという言い方をこの段階で言うのは変ですが、持てる力を出している。ただ、どうしても越えられないハードルもありますから、そのハードルを越えるためにどうするかということをクラブとしてそんなに経済的に恵まれているわけではない中で自分たちの生きる道をしっかり見つけなければいけない。かといって地中深く潜ってしまうことのないようにやらなければいけないでしょうね。

-今年、故障者が多かったのは何が原因なのか?

それがわかれば早く解決していますが、何人かJ1に上がったことによって補強した選手が特に多かったかもしれない。練習中の怪我であったり、試合中の怪我であったり、多くなっているのはファイトしているからという理由になりますが、色んな理由があるのではないかと。しっかりと精査して次に繋げなければいけない。クラブの力が問われるでしょう。今季を見ても怪我人が少ないチームはやはりいい風に回っていた。そう見ると、監督としては怪我のせいにするのは簡単ですが、それを誘発するのも私の責任ですから、しっかり考えていかなければいけないひとつであることは間違いないです。

坂本選手コメント

結果でサポーターの皆さんに返したいという気持ちで臨んだ試合だったので悔しい気持ちでいっぱいです。
前半、守備はしっかりと集中できていたところもあったし、カウンターでのチャンスもあったのですがなかなかシュートまで持ち込むことができなかった。相手は攻撃的なチームなので奪った後に早く攻めるということが突破口だと考えていましたが、カウンターでシュートまでいけるという脅威を与えることができなかった。
1点をとられてから崩れてしまうというのは、今季の自分たちの反省すべき点です。
失点については、毎試合ゼロに抑えられるわけではないと思うので、とられた後でも気持ちをしっかりコントロールしていくことは、今後戦っていく上でも大事なことだと改めて感じました。
2失点目が特に痛かったのですが、壁に当たって自分の足に当たってしまった。方向が変わったということはあるけれど、練習でも時間をかけてやっているし、自分自身に責任があると思っています。90分間一瞬たりとも気を抜かないことが大事だし、どんな時も集中力を切らさず気迫をもって戦わなければいけないということを感じた。厳しく取り組んでいかなければならないところだと思う。
(新潟戦に向けて)最後の最後、結果を出したい。雄三(田村)を含めて今のこのメンバーで戦えるのは最後になるし、本当に勝つことだけを考えています。勝って、最後にサポーターと共に喜びたいと思う。

野澤選手コメント

ホーム最終戦だったので、来年もまた応援したいと思ってもらえるような試合をしたいと思っていましたが、結果はそういうものとはいかなかった。ホーム最終戦までストレスの溜まるような試合をしてしまい申し訳なく思っています。最後までサポーターに甘えるような一年になってしまった。
前半をゼロで凌いだので、そのパワーを後半は攻撃に繋げたかったのですが、それができなかった。1失点してしまってリズムが完全に壊されてしまった。
自分自身は久しぶりの出場でしたが、選手紹介の時にサポーターの皆さんの大きな声が聞こえてきて有難かったし嬉しかった。声援をバックにプレーして楽しめた部分もあった。サポーターがいてこそ、試合というのは楽しめるものだと感じました。
(新潟戦に向けて)このメンバーでやれる最後の試合になるので、勝って、笑って終わりたい。最後は湘南らしいサッカーをして締めくくりたいという気持ちです。

臼井選手コメント

攻めたいがゼロに抑えようという気持ちも強く、守りに体力を使って前半から劣勢になってしまったと思う。今季は前半0で終えても後半バタバタと失点することが多かった。前半から積極的に点を取りに行くサッカーを目指したい。ホーム最終戦でこの結果はやりきれない。でも次があるから、切り替えてまた次に繋がるようなゲームをしたい。
(田村選手について)選手会長にもっとも適した人材だった。雄三は若い選手の見本だったし、自分を含めての見本でした。

永木選手コメント

前半はプラン通りに守ることができました。ただ攻撃ではカウンターで簡単にボールを失うなどして、シュートで終わることができなかった。僕自身、ラストパスを繋げることができていればシュートまで行けたかもしれない。ラストパスの精度は僕の課題です。(先制点の場面について)後半は間延びもあり、フリーで撃たせてしまった。きつい部分はあるが、それでも寄せなければいけなかったと思う。最終節はぜひ勝って終わりたい。
(田村選手について)普段からよくしてくれる。今日は雄三さんのためにも勝ちたかった。

田村選手コメント

試合後、あんなふうにサポーターの皆さんに送っていただき、感無量です。
ベルマーレのサポーターの皆さんだけでなく、セレッソのサポーターの皆さんにもコールと拍手をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
前回の名古屋の時もそうでしたが、そういうことが起こるのもベルマーレのサポーターが素晴らしいからだと思っています。
試合がまだあるので、終わりのようなことは言えませんが、今日はとても複雑な気持ちでした。やってきてよかったという気持ちと、芝生の上を歩きながら、また皆さんに挨拶をしながら、こういう雰囲気を味わうことももうないのか思うと寂しい気持ちにもなりました。
でも、自分の中でしっかり受け入れて、整理していきたい。いまは寂しさ以上に感謝の気持ちを強く抱いています。

C大阪 クルピ監督 試合後コメント

総評

立ち上がりから湘南さんがディフェンスにおける激しさをぶつけてきたので、前半は互角の試合だったと思います。後半立ち上がりからしっかりと前半のプレーを続けた中で先制点を挙げることができたので、それ以降はしっかりとゲームのコントロールができてなかなかいいゲームができたのではないかと思います。

湘南さんには後半何度か攻められましたが、ほぼ攻められる形がなく、その意味ではセレッソのオフェンシブなサッカーをしっかり出せたゲームではなかったかと思います。

質疑応答

-今季昇格した3チームの中でセレッソだけ抜きん出た成績を残している大きな理由は?

3チームを直接比較するのは難しいと思うので、セレッソに関することだけをコメントしたいと思います。セレッソは去年までのベースに加えて、今季はしっかりとした補強で戦力アップできた。そこが大きかったと思う。これはフロントの方の力、そしてスタッフ、選手たちの努力、さらにサポーターの皆さんの後押し、この4つの要素がすべてかみ合っていたからこそ今季の結果が出たと思います。

-新しくできたキンチョウスタジアムでは負けなしだが?

キンチョウスタジアムになってから本当に内容と結果の伴うサッカーができています。例えてみれば、ブラジルでは圧力鍋のようなスタジアムだという言い方をしますが、サポーターの方が非常に近くてチームがファミリーとしての一体感を感じるようなスタジアムで、この雰囲気があるからこそ、今季キンチョウスタジアムでは負けなしです。さらに最終戦のジュビロ戦がありますが、我々には目標を達成できるチャンスがあります。最後の締めとして内容のあるサッカーで勝利に結びつけて、最高のものを最終戦で勝ちとることができれば理想ではないかと思っています。

-夏場の4連戦でセレッソは唯一4連勝を挙げたが?

日本のシーズンは四季がはっきりしており、そういう部分を考慮に入れながらフィジカルをコントロールする必要があると思いますが、そこもしっかりと負けない強さを夏場には見せられたと思います。

-後半の攻撃で2列目の選手がアドリアーノと距離を近くしてプレーしていたが、具体的に指示をしたのか?

私の指示というよりも、常日頃彼らの役割として意識付けしている部分です。というのは、2トップという形でプレーしているわけではないので、やはり3人のシャドーにはアドリアーノのサポートをしっかりしつつゴールに飛び込んでいくプレーを要求している。そこが後半はよりよくできるようになったと思います。

-アマラオとマルチネスのダブルボランチが一番大事な役割を担っていると思うが?

車のハンドル(=ボランチ)というのはまさしく方向付けをする役割を持っています。言ってみれば攻撃と守備における方向付け、そしてバランスを取る役割、それがボランチという本来の意味であり、ブラジルで使われている言葉でもあります。アマラオとマルチネスがふたりとも中盤をコントロールするハンドルの役割をしっかり果たしてくれているからこそチームのバランスがいい。だから現時点でディフェンスにおいては鹿島さんと並んで最少失点。さらには得失点差がリーグナンバーワンという結果が出ているのだと思います。ただし、来年に関しては、よりレベルを上げる必要があると思っています。

-酒本選手の評価は?

酒本と石神は似たような状況に今季あったと思います。高橋と丸橋が非常に安定したプレーをしているがために出場機会は多くなかったと思います。ただし、彼らは本当の意味でプロとしてしっかりと準備して、チャンスがあった時には酒本も石神もいい仕事をしてチームに貢献してくれていると思います。

-ACLに向けての意気込みは?

現時点では自力での可能性はなく、他力になってしまいますが、最終戦にはひとりでも多くのサポーターの方にスタジアムに駆け付けていただき、我々としてはこの1年間の成果を最終戦、この1試合にすべてぶつける。この意気込みでキンチョウスタジアムで戦いたい。我々のやるべきことをやって、あとはどういう結果になるか、それを待ちたいと思っています。

-4-0という結果についてどう思うか?

今日、一番大事なのは勝利という結果を勝ち取ったこと。さらには得失点差の部分でしっかりとプラスになる結果を残すことができた。これは最終戦に向けて非常に大きなエネルギーになると思っています。これを無駄にしないためにも最終戦さらにもう1勝が必要になってくると思っています。

-名古屋や鹿島と競り合っただけに、来年こそタイトルのチャンスだと思うが?

セレッソにとって来季も厳しい戦いになるというのは間違いないと思います。というのは、経済的基盤を考えると、セレッソというチームは他のチームほど経済的に余裕がないという部分もある。逆にセレッソの強みとしては、クラブの中の一体感だと思っています。サポーターの方、フロント、選手、そしてスタッフの一体感があれば、常々選手たちにも言ってますが、経済的基盤の上回る他のチームを上回る結果を残すことができる。それを信じて来季も戦っていきたいと思っています。

2010Jリーグ ディビジョン1 第32節
2010年11月23日(火)14:04キックオフ 万博記念競技場

2

ガンバ大阪
1 前半 1
1 後半 0
1

湘南ベルマーレ
56 >> 59 勝点 16 >> 16
1分 27 橋本 英郎
75分 8 佐々木 勇人
得点者 27分 17 馬場 賢治

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 藤ヶ谷 陽介 1 GK GK 39 都築 龍太 0
0 加地 亮 21 DF DF 5 臼井 幸平 0
1 高木 和道 4 DF DF 33 遠藤 航 0
0 山口 智 5 DF DF 4 山口 貴弘 0
1 下平 匠 6 DF DF 26 古林 将太 0
3 橋本 英郎 27 MF MF 15 ハン グギョン 1
1 明神 智和 17 MF MF 7 寺川 能人 0
2 遠藤 保仁 7 MF MF 21 永田 亮太 2
2 二川 孝広 10 MF FW 40 エメルソン 1
0 平井 将生 14 FW FW 17 馬場 賢治 2
6 宇佐美 貴史 33 FW FW 11 阿部 吉朗 0
- 木村 敦志 29 GK GK 1 野澤 洋輔 -
- 中澤 聡太 2 DF DF 6 村松 大輔 -
- 内田 達也 30 DF DF 13 鈴木 伸貴 0
4 佐々木 勇人 8 MF MF 29 松浦 勇武 -
- 横谷 繁 25 MF MF 41 永木 亮太 0
4 ルーカス 9 FW FW 22 中村 祐也 0
0 イ グノ 22 FW FW 36 三平 和司 -
24 シュート 6
6 GK 13
4 CK 2
13 直接FK 5
4 間接FK 5
4 (オフサイド) 5
0 PK 0
42分
4 山口 貴弘 ラフプレー

得点経過

1分
27 橋本 英郎
左 6 ↑ 中央 14 ↑ 27 右足S
75分
8 佐々木 勇人
左 5 → 7 ↑ 右 8 ~ 中央 右足S
27分
17 馬場 賢治
中央 相手DF → 11 カット → 17 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
14 平井 将生 → 9 ルーカス
57分
17 明神 智和 → 8 佐々木 勇人
89分
10 二川 孝広 → 22 イ グノ
79分
26 古林 将太 → 13 鈴木 伸貴
79分
21 永田 亮太 → 41 永木 亮太
86分
7 寺川 能人 → 22 中村 祐也

開催データ

[入場者数] 11,347人 [天候] 晴、弱風 [気温] 12.3℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 河内 耕一郎 [主審] 今村 義朗 [副審] 石川 恭司 [副審] 五十嵐 泰之 [第4の審判員] 山本 雄大 [記録員] 八原 基行

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

両者の力関係から言って、こういう展開になることは予想した上で、準備・努力をしたきたのですが、やっぱり一歩及ばなかったかなという感じですね。

我々も1点とりましたけど、ペナルティエリアに入っていく回数はやっぱり少ないですね。中盤でボールを失ったり。まぁもちろん、守勢にまわる時間が長いので、ボールを奪ってから攻撃に移行する時にたくさんの弊害が合ったんですけど。

ただ我々は何試合か前に自分たちの立場というのはハッキリしたわけですが、歯を食いしばって全体的にしぶとく戦ったというのは評価していいのかなと思います。

個々の部分で少し足りないところが明るみに出るのがJ1の世界であって、そういうところを個人がしっかり勉強していかなければいけないということを感じた試合でもありました。

こういう結果になってしまうと、サポーターがどんどんどんどんいなくなって、アウェイの人数が少なくなるということを危惧していますが、一生懸命、試合後も背中に向けて応援してくれているサポーターには感謝したいと思っています。

※質疑応答なし

馬場選手コメント

得点をとれたからよかったということではなくて、やっぱり勝たなければいけないし、自分自身にもまだまだ反省点があります。
(得点シーンは)いい奪い方だったので間で受けようと思っていました。速いボールがきたのでシュートにいけると思った。力は入っていなかった。あまり覚えていないけど点が決まる時はああいう感じなのかなと思います。ただ、後半に幸平さん(臼井選手)からいいクロスがきた決定機があったけど、ゴール前で触れなかった。自分の中では理想の動きができたのにああいうところで決め切れず、まだまだだと感じました。
守備に関しては、ポンポンまわしてくる相手に対して、ファーストディフェンダーとしてもう少し余裕をもって守備ができればよかったと思う。

遠藤選手コメント

DFラインを揃えて裏をとられないようにやっていました。ただ、裏を意識しすぎてくさびにいけなかった。そういう面でもう少しメリハリをつけてくさびにいければよかった。
内容的には悪くなかったと思いますが、奪った後にミスをしてしまいまた奪われるという場面も多かったと思う。攻撃面でのミスも多くてなかなか最後のシュートまで持ち込めなかった。
前線から相手もけっこうきていたのでビルドアップの部分ではあまり繋げなかったですが、中盤ではある程度前を向けた。
今後に向けて、入り方がよくなかったし、悪い時間帯の時にもっと自分たちで声を出して流れを断ち切らなければいけないと思う。そこが修正できればもっとよくなると思う。

山口選手コメント

この前の名古屋戦も立ち上がりがよくなくて、今日もそこがまず課題なので立ち上がりを集中しようと話していたのですが早い時間に失点してしまった。
ただ1失点して崩れることなく、みんなで次絶対にやらせないという意識で、我慢するところを我慢してある程度凌げたと思う。
2失点目については、ポジショニングとカバーリングが少しでもズレると、J1ではスピードのある選手にやられてしまうということを改めて感じた。
ただ、チーム全体としてはこの間の試合同様、積極的に戦えたと思う。今年、しっかりと最後まで戦い抜くということを本当にやり遂げたいと思います。
ただ、内容がいいだけではダメだし、勝たなければ。結果を求められるのがサッカーだと思うしそこをしっかり突き詰めて、次こそ勝てるようにみんなで練習からやっていきたいと思います。

阿部選手コメント

一番は試合に勝ちたかったです。この頃、少しずつですが失点も少なくなっているし全体的により積極的に戦えていると思う。それだけにやっぱり結果を出したかった。
(アシストは)賢治(馬場選手)がちょうどいいタイミングで入ってきてワントラップで前を向いてうまく決めてくれた。賢治も初めての得点だったしよかったと思う。
早い時間のもったいない失点でしたが、1-0だったら何か起こると思っていたし、前の選手としてはいずれにしても得点をとりにいかなければ勝てないのだから、まず1点とりにいこうと思っていました。DFも1-0のまま踏ん張ってくれて、それによって前にもリズムが出てきた。前と後ろがお互いにいい関係でプレーできていたと思う。
(今後に向けて)最後のところを入っていくパワーがもっと必要。それから、つまらない失点をしないこと。「こういうことあるんだ」じゃなくて、結局ああいう点が決まる。そういうことがあるんだということを常に想定して、リラックスした中でも集中を切らさないことが大事だと思っています。

G大阪 西野監督 試合後コメント

総評

あまりにもいいスタートだったので逆にリズムが完全にとり切れなかったというか、少しその後のんびりしてしまった。今日のプランとすれば、ポイント、プラスアルファを全員で捉えていたので、いい滑り出しで追加点をとれれば、という流れだったが、どうしてもテンポがあがらなかった。

1点を失った方がリズムが出るかなというようなこともゲームの流れをみながら思ってはいたんですが、後半だいぶテンポがあがって崩し切れてもいたので、ゲームプランとすれば少しまた前半がスローだったのですが、こういう中で勝ち切れた事は評価したいと思います。

質疑応答

-W杯中盤前には11位だったが、優勝は逃したとはいえ2位まできた。この何ヶ月かの間にこのチームで変わったと感じるところは?

前節も終わった後に、なんとなく総括をしろというようなことでしたが、全てシーズンが終わってからと言ったのですが…あまり振り返りたくないというか、まだ終わってもいないので。2位といってもまだ予断をゆるさないし、自力でそこは確保できますが、やり切った中での振り返り方も変わってくると思うので、最後までやっぱり中断後というか、本来のポジション、スタイル、本来のガンバのサッカーを、追究した結果だとは思います。

いろいろ今年のチームはかなり動いた…人も動いたし、その中で戦い方やスタイルも多少かえたところもあったし、全て終わった段階でのコメントになると思いますが、タフに夏場のああいう苦しい中でも戦えたし、こういう終盤で最終的に厳しい中でも勝ちきれる、そういう勝負強さも出てきましたし、全てが選手全員のガンバのスタイルへのこだわりを持った戦いを出来ているとは思います。

-佐々木選手の評価は?

ここ数試合だけではなくて彼がチームに変化をもたらすとか、アクセントをつけるスタイルを持っている選手だとは思う。相手にとっても、ああいうスタイルが途中から入ってくる事をやはりかなり警戒しているし、その上、彼は自分のパフォーマンスを出し尽くしている。どうしてもスタートからだと、あのスタイルが継続しないが、ああいう時間制限をした中では、強烈なアクセントになってくれている。かつフィニッシュも持っている選手なので、チャンスメイクだけではなくて最終的なところも絡んでくる。そういう意味では、いま一番、ガンバでカードを切りたい選手ではある。流れの中で大きく変化させてくれる選手だと思うので。

2010Jリーグ ディビジョン1 第31節
2010年11月20日(土)14:04キックオフ 平塚競技場

0

湘南ベルマーレ
0 前半 0
0 後半 1
1

名古屋グランパス
16 >> 16 勝点 63 >> 66
得点者 66分 玉田 圭司

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 1 楢崎 正剛 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 32 田中 隼磨 1
1 遠藤 航 33 DF DF 3 千代反田 充 0
1 山口 貴弘 4 DF DF 5 増川 隆洋 0
2 古林 将太 26 DF DF 6 阿部 翔平 0
1 寺川 能人 7 MF MF 7 中村 直志 1
0 ハン グギョン 15 MF MF 20 ダニルソン 1
4 永田 亮太 21 MF MF 8 マギヌン 1
1 エメルソン 40 FW MF 10 小川 佳純 0
1 田原 豊 9 FW FW 16 ケネディ 1
4 阿部 吉朗 11 FW FW 11 玉田 圭司 1
- 野澤 洋輔 1 GK GK 50 高木 義成 -
0 鈴木 伸貴 13 DF DF 2 竹内 彬 0
- 阪田 章裕 14 DF DF 38 三都主 アレサンドロ 0
0 馬場 賢治 17 MF MF 14 吉村 圭司 -
- 松浦 勇武 29 MF MF 28 田口 泰士 -
1 中村 祐也 22 FW FW 17 巻 佑樹 -
- チェ スンイン 31 FW FW 19 杉本 恵太 1
17 シュート 8
9 GK 13
10 CK 2
14 直接FK 18
3 間接FK 0
1 (オフサイド) 0
0 PK 0
17分
 10 小川 佳純 ラフプレー
45分+1
 3 千代反田 充 反スポーツ的行為
46分
 32 田中 隼磨 反スポーツ的行為

得点経過

66分
11 玉田 圭司
左 6 ↑ 右 19 ~ ↑ 中央 11 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

70分
7 寺川 能人 → 17 馬場 賢治
74分
26 古林 将太 → 13 鈴木 伸貴
78分
21 永田 亮太 → 22 中村 祐也
63分
10 小川 圭純 → 19 杉本 恵太
76分
8 マギヌン → 38 三都主 アレサンドロ
90分+1
11 玉田 圭二 → 2 竹内 彬

開催データ

[入場者数] 12,650人 [天候] 晴、弱風 [気温] 17.3℃ [湿度] 52% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 細谷 一郎 [主審] 井上 知大 [副審] 中井 恒 [副審] 数原 武志 [第4の審判員] 高山 啓義 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

楽しみはあとにとっておくということで、ホームの私のほうから最初に挨拶させていただきます。
非常にいいゲームだったかなと思います。我々にとっても名古屋さんにとっても、見ごたえのあるゲームだったと思います。

中盤が省略されたような形で間延びしたような展開でしたが、こうした打ち合いになれば、我々に得なことはない。そうしたゲームでした。
我々は前節で来年の身の振り方が決まったわけですけども、今日のような戦いかたができる試合を今シーズンもやりたかったかなというのは正直あると思います。

若い選手も出はじめてきて、やられるところはやられましたけれども、対等にできるところもありましたし、収穫は大きかったかなと思います。
何よりも、こうした状況にもかかわらず、たくさん声を枯らして応援していただいて、それには感謝しています。名古屋のサポーターもたくさん駆けつけて、強化費を落としてくれて感謝します(笑)。

ピクシーにはおめでとうと。1年間の成果が出た、彼らにとっては非常にいいシーズンだったかなと。逆に我々にはあまりよくないシーズンだったというところです。明暗を分けた 感じになりましたけど、今日においては、サッカーでの明暗はあまり分かれなかった試合だったかなと思います。

質疑応答

-前節16位以下が決まり、今日は生き生きとサッカーをやっているように見えたが、今日に向けていかに気持ちを持っていったのでしょうか?

こうした注目を浴びるゲームというのは、もしかしたら今季の中で一番という感じだったので、そこをうまくくすぐってやるようにはしました。それだけですね。この前ゲームが終わった後に選手に言いましたが、やはりサッカーをできる喜びを表現しなければいけない。

もちろんサッカーをやっている上では、責任や重荷、プレッシャーなどあると思うが、そういうところはある意味ホームということもあり、いい形に変化してこういう形になったかもしれません。

全体的には落ち着いてゲームができたんじゃないかと思っています。

-実際に戦ってみて、名古屋の優勝の要因をどう思うか?

非常に現実的な戦い方をしたかなと思います。シンプルな部分はありますが、結局サッカーというのは、優れたプレイヤーと優れた戦術が重なって強いチームは生まれると思いますし、それを実行したんじゃないかと思います。

今日のゲームにも象徴されるように、危ないところでも一番先頭と一番後ろの力強さというか、巧さというか。つまり、GKとセンターフォワードかもしれませんが、それが年間を通じて好パフォーマンスだったことがそれを物語っていると思います。

闘莉王も今年入ったと思えないようなチームへの馴染み方とオーバーアクションと、それもチームを活性化するには非常にいいパーソナリティだったかもしれません。

-名古屋のセットプレーを封じたと思うが?

そうですね、相手の強さを指をくわえて見るつもりはないと。こちらから仕掛けていく。

ひとつは、最初の1本目にゾーンを作ってオフサイドトラップを仕掛けたということですね。それによって2本目は入ってくるパワーが少し軽減したかなと。

もうひとつはむこうのコーナーキック。特徴があるので全部GKに勝負させた。ふたつともGK、ひとつはGKがキャッチして、もうひとつは豊(田原)とぶつかるような形になりましたが、相手のそういうストロングなところは研究に研究を重ねて、前回やられた反省点もありますから、上手く防いだと思います。

だが、やはり不用意なファウルでわざわざセットプレーを迎える必要はないわけであって、そういうところはもっと反省しなければいけない。

結局、前半はコーナーキックはゼロでした。ゼロならセットプレーの守備などやらなくてもいいわけですから。いままで以上に少なかったのは、DFがよく抑えることができていたという証拠かもしれません。

阿部選手コメント

結果がすべてなので、負けは負けですが収穫もありました。今日はシュートまでやり切って攻撃を終えたし、セカンドボールを拾うこともできた。ひとりが必ずボールに行き、しっかりプレッシングすることができて、守備がハマっていたと思う。
また、寺さん(寺川)や亮太(永田)が機転を利かせて左右に展開していたので、自分たちのボールの時間帯が増えたし、上がる時間もできた。縦がダメだったときに散らせた部分はよかったと思う。繋いで、自分たちのリズムで攻め込めて、シュートまでやり切って終わっていたので、次、次と、うまく切り替えることができた。相手にやられるまえにシュートを決めたかったが、でも今日のようにやっていればチャンスは増えてくると思う。
(名古屋の優勝について)ナビスコ杯で優勝したときのことを思い出しながら、優勝はいいものだなとあらためて思った。1年間シビアにやってきた結果だし、ダントツの優勝だったし、名古屋の選手には素直におめでとうと言いました。うらやましさと悔しさの両方ありますね。でも目の前でこういう場面を見ることができたから、若手もベテランも成長するきっかけになると思う。本当は1点取りたかったけど、次まだガンバ戦があるので頑張ります。

遠藤選手コメント

ここ数試合、チームも個人としてもいいゲームができていたと思います。今日もチーム全体としてよかったので、これを続けて、勝点3を取ることが大事だと思う。あとは勝つだけです。
(守備について)名古屋は高さがあるし、間合いを開けるとやられると思ったので、相手に自由を与えないように距離を詰めることを今日はとくに意識していた。
その部分はしっかり対応できたと思う。またセカンドボールのこぼれ球をチーム全体でも意識していて、そのカバーリングも含めてしっかりできたと思う。名古屋はレベルが高く、1対1の対応や競り合いなど、勉強にもいい経験にもなった。
(目の前で優勝を決められて)正直悔しいが、ある意味、J1の優勝の瞬間を経験できたとも言えるので、今度は自分がJ1で優勝したいと実感することができた。1年でちゃんと戻って、またJ1で戦えるように、チームとしても個人としてもレベルアップしていきたい。

田原選手コメント

いつも以上にみんながポストを活かしてくれたと思う。前につける意識が今日は高かったと思うし、球際でもファイトしていた。(内容は悪くなかったので)結果が伴わないのは納得がいかない。ただ、ある程度ゲームを支配できたとは思うが、支配を競うのではなく、点を取ってどちらが勝点3を取るかという勝負だから、点を取れないのは自分に責任があると思う。
目の前で優勝の瞬間を見るのは正直、気持ちのいいものではない。でも優勝はいい経験だと思うし、リスペクトして次は自分たちが、という思いと、おめでとうという気持ちがあります。

古林選手コメント

今日は自分たちのサッカーをやろうと、プライドを見せて勝とうと話していました。
シュート数もうちのほうが多いし、自分としても持ち味である仕掛けるプレーはできた。持ったら仕掛けろと、阿部さんやヤマさん(山口)など周りの選手たちも言ってくれたので、攻撃面では自分らしいプレーを出しやすかった。ただ失点の場面は、相手がサイドチェンジしてくることはわかっていたし、マッチアップしていたのが入ってきたばかりの選手(杉本)だったので警戒していたが、クロスを入れられてしまった。もっとうまくステップワークができていれば、クロスを上げさせないようにできたかもしれない。

名古屋 ストイコビッチ監督 試合後コメント

総評

我々は優勝しました。ありがとうございます。

ゲーム内容は難しい内容になりました。心理的にも難しいゲームだったと思います。勝てば優勝に近くなることはもちろん知っていたし、最後にこういう結果になってとてもハッピーです。この湘南戦で勝点3を得て、この日本で今優勝したということです。

質疑応答

-今季3引き分けはリーグ最少。連敗もしない。この2点についてどう思うか?

今年のチームは過去から学んだことがたくさんあったと思います。ここからこのような状況が生まれたと思います。継続性がひとつ挙げられるのではないでしょうか。

あとはチームのパワー、戦術、そして成功するという勝ちを信じることからこういう状況になったと思います。まだ3試合ありますが、この時点で優勝できたことはとても嬉しいことです。

-杉本選手の早めの投入が当たったと思うが、ピッチに送り出す前に具体的な指示はあったのか?

前半あのような形で決定力がなかったので、その意味で杉本を投入しました。右にスペースがあり、そこへ彼が走り込んで素晴らしいクロスを上げた。それがしっかりボックスの前に走り込んだ玉田に入って、仕留めたという形です。スピードが生まれたし、よりよく攻めることができたと思います。

-優勝を個人的にはどう思うか?

私の中では感動的な気持ちがあります。10年間、名古屋と関わってきたわけですが、7年間を選手、3年間を監督としてこのチームに関わってきました。もちろん幸せです。名古屋史上に残る、このような結果を出すことができたことは誇りに思っています。

感謝したいのはやはり、ここまで頑張ってくれた選手、それからマネジメント、インテリジェントな安定した経営をしていただいた。

そして長く待ってくれたサポーターの皆さん。私の心の中は落ち着いているし、浮付いてはいません。ハートの部分では本当に嬉しい限りです。

-闘莉王の加入が非常に大きいと思うが、その存在についてどう思うか?

本当にそうだと思います。優勝するためには闘莉王のような選手が必要とされていました。今日それが正しかったことが証明されました。

彼の貢献度、存在感、絶対的な重要性を我々は彼に対して持っています。結果が出ただけでなく、更衣室での勇気づける発言や選手を鼓舞する姿など、リーダーの素質を持っているのではないかと思います。今日も彼は更衣室でみんなを鼓舞していました。

-あえて挙げるとすれば、どの試合が優勝のポイントになったと思うか?また、どのあたりから優勝を意識したのか?

細かく分析するには時間が足りないので、今覚えている限りで言うと8月の中旬あたり、首位になった時、これがひとつの機会となって優勝を意識するようになりました。

その後は2位に落ちていません。そういう部分で我々の強さが発揮できたと思いますし、優勝できるという感触が今まで続いていた。それが今日叶ったという形です。

-選手たちに胴上げされたとき、3回目に思わず顔を覆っていたが、こみ上げる熱いものがあったのか?

そうですね。胴上げの時は素晴らしい瞬間でした。やはり今日はグランパス史上初めての勝利ですから、確かにエモーショナルな感情を抱いた時はあったと思います。いくらか顔を隠した部分はあると思いますが、そこは理解してくれるのではないでしょうか。

-選手時代になかなか優勝できなかったが、監督として名古屋の優勝に立ち会えたことをどう思うか?

選手時代、確かヴェルディと競っていた時だと思いますが、ホームで負けてしまって優勝を逃したことがあったと思います。その際、やはり優勝は難しいことだと選手時代に思ったことがあります。

ただ、今は違った立場ですから、必ず名古屋にタイトルをもたらしたいという強い気持ちがあった。信念、強い気持ちをもって、私のやっている仕事を信じてきました。

それからサッカーの哲学を私も信じてきた。今年は3年目です。チームと一緒に3年間やってきた。今年は素晴らしい、ラッキーな年になりました。

-監督にとって名古屋グランパスはどんな存在か?

私にとって第2の故郷だと思っています。選手時代にも私はいろんなプレーをして、技術的なプレーやいいプレーをして、サポーターの方を喜ばせてきました。

ただ、今はまた違った面で幸せな時を過ごしています。人々に贈り物をできること、甘いケーキのようなものを皆さんにプレゼントできることは私にとっての喜びだし、名古屋市の人々にもこのような形で還元できる。彼らからもサポートをいただいていますし、そして豊田章男社長からもサポートをいただいています。そういう風に人々に感動を与えることが、どれだけ素晴らしいことか、今日は忘れられない。

本当にグランパス史上にこうした歴史を残した。その一部になれたことも嬉しいです。ありがとうございました。

2010Jリーグ ディビジョン1 第30節
2010年11月14日(日)14:04キックオフ アウトソーシングスタジアム日本平

5

清水エスパルス
1 前半 0
4 後半 0
0

湘南ベルマーレ
45 >> 48 勝点 16 >> 16
45分+13 30 小野 伸二
57分 18 ヨンセン
64分 10 藤本 淳吾
82分 23 岡崎 慎司
88分 23 岡崎 慎司
得点者  

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 西部 洋平 21 GK GK 39 都築 龍太 0
0 市川 大祐 25 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 平岡 康裕 26 DF DF 4 山口 貴弘 0
0 ボスナー 33 DF DF 33 遠藤 航 0
3 太田 宏介 4 DF DF 30 島村 毅 1
2 兵働 昭弘 13 MF MF 2 田村 雄三 0
1 本田 拓也 16 MF MF 40 エメルソン 3
1 小野 伸二 30 MF MF 8 坂本 紘司 2
4 岡崎 慎司 23 FW FW 11 阿部 吉朗 0
2 ヨンセン 18 FW FW 9 田原 豊 1
3 藤本 淳吾 10 FW FW 22 中村 祐也 2
 
- 武田 洋平 31 GK GK 1 野澤 洋輔 -
- 児玉 新 2 DF DF 14 阪田 章裕 -
1 岩下 敬輔 5 DF DF 26 古林 将太 -
0 伊東 輝悦 7 MF MF 15 ハン グギョン 0
- 枝村 匠馬 8 MF MF 17 馬場 賢治 0
- 永井 雄一郎 9 FW MF 21 永田 亮太 -
0 大前 元紀 22 FW FW 18 新居 辰基 0
17 シュート 9
16 GK 16
5 CK 6
14 直接FK 11
4 間接FK 1
4 (オフサイド) 1
1 PK 0
7分
9 田原 豊 繰り返しの違反
41分
30 島村 毅 反スポーツ的行為
45分
8 坂本 紘司 ラフプレー

得点経過

45分+13
30 小野 伸二
中央 13 → 10 ~ ↑ 右 30 ~ 右足S
57分
18 ヨンセン
左 13 ~ → 相手DF こぼれ球 中央 18 左足S
64分
10 藤本 淳吾
PK 10 左足S
82分
23 岡崎 慎司
左 18 ~ 中央 → 23 ~ 右足S
88分
23 岡崎 慎司
左 10 ↑ 中央 18 ↑ 23 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

45分
33 ボスナー → 5 岩下 敬輔
69分
30 小野 伸二 → 7 伊東 輝悦
83分
13 兵働 昭弘 → 22 大前 元紀
64分
2 田村 雄三 → 17 馬場 賢治
64分
11 阿部 吉朗 → 15 ハン グギョン
76分
22 中村 祐也 → 18 新居 辰基

開催データ

[入場者数] 16,204人 [天候] 曇、無風 [気温] 18.1℃ [湿度] 68% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 大栗 克元 [主審] 木村 博之 [副審] 前島 和彦 [副審] 金田 大吉 [第4の審判員] 竹田 明弘 [記録員] 古賀 正人

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
まだシーズンは残っていますけども、今日はひとつ白黒ハッキリしたというところはありましたね。今日の結果が我々の現在地を教えてくれたということもありますし、もう一度顔を洗って出直してこいというメッセージでもあるのかなと思います。
全体的に選手は積極的にプレーしたんですけども、最終的には実力差がどんどんと見え始めて最後はああいった形になってしまいましたが、今日は選手を責めるわけにはいかないかなと個人的には感じております。
私が就任してから2年間で、天国と地獄をみたような感じがしますが、我々にとっても非常にいい経験になったと思いますし、地獄を見たヤツは強いぞと言われるように、これからも私も含めて選手たちもやっていきたいと思います。
今日もサポーターが非常にアウェイにもかかわらずまとまって応援していただいて、最後まで声を枯らして応援してくれたことを本当に感謝しています。
試合が続くので、次は名古屋ですが、いい準備をして湘南のJ1でのいい戦いができるように頑張っていきたいと思います。

●質疑応答
–降格が決定したが残り4試合は来季を見据えた形で戦い方を変えるのか?

まだゲームが終わったばかりなのでそういう考えはなかなか切り替えてできないですね。唯一言えるのは坂本は出場停止で2試合出られないということですね。五体満足な選手であれば当然試合に送り出していきたいですし、さっきも言いましたように、我々がJ1でどれだけできるかということを証明したいということもありますので、このまま白星なしで終わるわけにはいかないということも強く思っていますから、考えながらやっていきたいと思います。

–前半0-0で終われていれば大枠通りだったのか?

うーん…。前半0-0で終えればなんて、そんなテレビゲームみたいにうまくいかないのがサッカーですから。ただ我々がいい形でできていた分、無失点で、またできれば得点して前半を終われればよかったですね。
今日ちょっとおかしかったのは、中断した時間が12分ですか。でも後半は早くスタートしろということで、部屋に入ったのが03分で、その5分後にはスタートしろということだったので…。やるのは選手であっていいパフォーマンスを見せるためにはきちんと時間をとることも大切だと思いますね。僕はずっと言っているんです、スライド制にしてくれと。アディショナルタイムが2分だったら後半のスタートも2分遅らせてほしいと。5分だったら5分、6分だったら6分と。ただ今は、4分のアディショナルタイムだと0分に戻ってしまうんですよね。5分だったら5分なので要するに四捨五入なんです。今日はサッカー専用だから近いからまだいいのですし、寒かったからまだいいですが、もし暑かったりしたら大変なことです。
まぁ話がそれてしまいました。話を戻しますと、前半少しリズムが壊れてしまったので、早くやってほしいなというのが正直な感想でした。でもその後もそんなにリズムが崩れなかったので、かなりうちのリズムだったのかなと思います。
ただ、やはり試合巧者というチームはゼロで抑えて、あまり多くないチャンスで決定的なシュートを決めてくる。この差でしょうね。それにはやっぱりエスパルスが優勝争いに加わって、今も上位にいるということだと思います。

–今年は故障者も多く戦力が揃わなかったと思うが、監督の誤算があったとすればどのあたりか?

監督というのはケガ人のせいにするのが一番楽ですからね。ただ、ケガ人が出るのも何かしら予兆があるのであって、そういうところも私がしっかりコントロールできなかったということなので、すべて私の責任だと思います。戦力的には、皆さんは難しい戦力だと言っていますが、最初はみんな11人の選手がいるわけで、サブの選手も揃っているわけですから、それをうまく適材適所でやったりとかゲーム戦術でやったりとか、そういうことを色々工面してやるのが監督の仕事なのだと思います。選手も100%以上の力を出して努力してきたわけですけど、さっきも選手に話をしてきましたが、できる限りの力を出して敗れたのであれば、それは仕方がないと。またそこでひとつ壁を越えていくために、自分がスキルアップしなければいけない。それは私も同じで自分に言い聞かせているところがあります。もっともっと学ぶ姿勢をもってやらなければいけないという気持ちでいます。
また質問からはずれてしまいましたが…この原因を突き詰めるのは非常に難しいですが、サッカーの世界では監督がトップなわけですから、こういう時の責任も監督がとらなければいけない。非常に責任を感じています。

 

選手コメント

●坂本紘司
目標を達成できず残念です。個人個人の、個の力が足りなかった。なかなか勝てない時期が続いたけれど、そういう時にもっとメンタルを強くもって戦わなければいけなかった。
この1年、悔しい思いをしてきたので、もう一度J1でリベンジしたい。必ずこの悔しさをぶつけてやっていきたいと思う。
(足りなかった部分は?)これひとつということではなく、全ての面で足りない部分があった。特にメンタルの面ではもっとタフに、図太く戦わなければいけないと感じています。
また、戦術云々以前に守備でも攻撃でも、1対1の場面で自分たちが優位にならなければ勝つことは難しい。個々が勝てなければどんな戦術でも点差がついてしまうと思う。シュートを決め切る力、相手を抑える力などそれぞれがもっと突き詰めてやらなければいけない。
うちは真面目な選手が多くて、苦しい状況でも常に前向きにやってきた。でももっと意見をぶつけ合ってもっとお互いを高め合えるような雰囲気作りをしていかなければいけないと思っています。
(今後に向けて)ひとつひとつの練習を100%以上の力でやらなければ差は縮まらない。課題が明確になったと思うので練習の中でやっていきたい。
サポーターの皆さんが最後の最後まで応援してくれたことに結果で応えられなかったことが一番悔しい。ベルマーレというチームはずっと続いていくので、悔しさを力に代えて、また必ずJ1の舞台に戻ることを、サポーターにこの場で約束したいと思います。

●臼井幸平
僕自身は二度目の降格となってしまい、本当に悔しいです。
11年ぶりのJ1の舞台で戦えることをすごく楽しみにしていたし、やれるだけのことをやり切ろうという思いでした。こういう結果になってしまって本当に残念です。
今日はいつも通り戦おうと思っていました。決して諦めることなく挑む気持ちでした。前半はそこそこいいゲームができたと思う。でも最終的には結果だし、結果を求められるプロの世界の厳しさを改めて感じています。
(J1とJ2の違いとは?)判断のスピードだったり、パス、トラップ、シュートなど全てにおいてのスピードの違いを一番感じました。
この一年の経験をプラスに考えて、また一丸となってみんなでやっていきたい。
今季まだ4試合戦うことができるので、1年でJ1に戻ってくるという意思を見せるためにも全力で戦いたいと思います。

●田村雄三
この結果をしっかり受け止めなければいけないと思っています。
今日はとにかくこの目の前の1試合にすべてを懸けて戦おうと思っていました。途中、中断する場面もあったけど、集中を切らすことはなかったしみんなで確認できる時間でもあったと思います。
(今後に向けては?)一年間ずっと苦しい状態でやってきましたが、サポーターがずっと応援してくれた。ベルマーレのことを一生懸命応援してくれる方がいる限り今シーズンの残り4試合を最後まで全力で戦いたいと思います。

●都築龍太
セカンドボールを拾って攻撃に繋ぐなど、とくに前半は気持ちの入ったプレーが出ていた。前半相手に与えた1点は余計だったけど、うちが1-0でリードしてもおかしくない内容だった。先制点を取れていれば展開も違っていたはず。ただ、それでも勝てなかったのは自分たちの弱さやと思う。チームを助けるために自分はここに来て、力になれなくて申し訳なく思っている。それでも、今日はみんな気持ちを出して闘った。今日の前半みたいなサッカーを残り4試合も続けていきたい。いままでやってきたことの誇りをもって、一試合一試合を大事にしたい。

清水 長谷川監督 試合後コメント

●総評
まずサポーターに本当に感謝したいと思っています。こういうチーム状況の中で、スタジアムに入ってきて非常に温かい拍手、声援を贈ってくださって、あらためてエスパルスのサポーターの温かさというか、大きな気持ちで包んでくれるようなサポーターの想いというのを非常に感じて、本当に感激しました。
また選手たちも、本当に難しい状況の中、今日のゲームで90分間、気持ちを前面に出して戦ってくれたことに感謝したいと思っています。
試合が始まって、湘南も気持ちを出して前半から戦っていたと思いますし、非常に難しい状況のチームと戦って、自分たちも非常に難しい状況にある中で、前半はなかなか自分たちが思うようなサッカーができませんでした。しかし、前半終了間際の小野の得点が非常に大きかったと思っています。
後半は、冷静さをというか、本来のサッカーが存分にやれたんじゃないかなと。なかなかホームで勝ちきれないゲームが多かったので、久々にホームで勝てたというのは非常に嬉しかったですし、あと4試合しかないですが、その4試合に向けて非常に大きな勝利を得ることができたのではないかと思っています。
今週いろいろ選手たちと話をして、彼らも最後の5試合と天皇杯に向けてという気持ちで戦ってくれたと思います。スタッフも選手と同様、最後をいい形で終わろうという話をして、それがこの勝点3につながったというのは、繰り返しますが、非常に大きな結果だと思っています。中2日で天皇杯もありますので、最後にみんなで笑って終われるように、精一杯、1試合1試合大事に戦っていきたいと思っています。

●質疑応答
–前半の難しい戦いの中でどのように立て直そうと考えていたのか?

ゴールネットが壊れたことが幸いしたかなと思います。あれでブレイクがあって、いろいろと選手と話をして、少し一発で良いボールを狙いすぎているので、もう少しリズムを出すようにボールを動かそうという話をして。あれ以降、無理なパスというのが少しずつ減ってきたのかなと。そういう中で少しずつリズムが出てきて、最後の得点につながったと思っています。あの時にゴールが壊れなかったら、どうなっていたかちょっとわからなかったと思っています。

 

2010Jリーグ ディビジョン1 第28節
2010年11月10日(水)19:03キックオフ 平塚競技場

1

湘南ベルマーレ
0 前半 2
1 後半 1
3

大宮アルディージャ
16 >> 16 勝点 31 >> 34
90分 阿部 吉朗 得点者 17分 金久保 順
33分 ラファエル
71分 深谷 友基

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 1 北野 貴之 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 26 村上 和弘 1
0 村松大輔 6 DF DF 4 深谷 友基 1
0 山口 貴弘 4 DF DF 14 坪内 秀介 1
1 古林 将太 26 DF DF 24 鈴木 規郎 0
0 田村 雄三 2 MF MF 23 金澤 慎 1
0 遠藤 航 33 MF MF 18 李 浩 1
0 坂本 紘司 8 MF MF 11 藤本 主税 1
2 エメルソン 40 MF MF 22 金久保 順 1
1 田原 豊 9 FW FW 16 李 天秀 2
0 三平 和司 36 FW FW 10 ラファエル 2
 
- 野澤 洋輔 1 GK GK 21 江角 浩司 -
- 島村 毅 30 DF DF 32 杉山 新 -
- 寺川 能人 7 MF DF 3 マト 0
- ハン グギョン 15 MF MF 6 青木 拓矢 -
0 阿部 吉朗 11 FW MF 17 橋本 早十 0
- 新居 辰基 18 FW FW 19 市川 雅彦 -
- 中村 祐也 22 FW FW 9 石原 直樹 0
16分
6 村松 大輔 反スポーツ的行為
21分
26 古林 将太 ラフプレー
40分
2 田村 雄三 ラフプレー
54分
8 坂本 紘司 ラフプレー
7 シュート 11
11 GK 11
2 CK 6
13 直接FK 15
3 間接FK 7
3 (オフサイド) 7
0 PK 0
21分
 11 藤本 主税 反スポーツ的行為
51分
 22 金久保 順 ラフプレー

得点経過

90分
11 阿部 吉朗
左 直接FK 40 ↑ 中央 11 ヘディングS
17分
22 金久保 順
中央 直接FK 22 右足S
33分
10 ラファエル
中央 10 ~ → 16 ~ → 10 ~ 右足S
71分
4 深谷 友基
中央 直接FK 22 ↑ 相手DF 11 右足S ポストかえり 4 シュート

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
2 田村 雄三 → 15 ハン グギョン
60分
36 三平 和司 → 11 阿部 吉朗
79分
26 古林 将太 → 7 寺川 能人
54分
14 坪内 秀介 → 3 マト
85分
16 李 天秀 → 9 石原 直樹
89分
22 金久保 順 → 17 橋本 早十

開催データ

[入場者数] 6,032人 [天候] 晴、弱風 [気温] 14.0℃ [湿度] 37% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 澤田 嘉男 [主審] 佐藤 隆治 [副審] 中原 美智雄 [副審] 村上 孝治 [第4の審判員] 岡部 拓人 [記録員] 亀井 信也

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

ゲームの前にも、我々に多大な貢献をしてくれたジャーン選手をいい形で送り出そうという話をしましたが、残念ながら、そういう形ではなかったですね。

前半0-1で折り返せば、風向きはこっちに来るなという感じがしましたが、ここでやられてしまうのは、我々のメンタル面の弱さかなと思います。

ただ、ゲームを見てて、アタック&ディフェンスの練習をしていて、片方の面でカウンターの練習をしています。そういうシチュエーションもあるのですが、アタック&ディフェンスの時はシュートで終わる努力をしないと、横パス・バックパスでヘッドダウンした時にかっさらわれて、うちがレアル・マドリーの選手ならあんな風な奪われ方はしないのですが、J1で最下位のチームですから、そこを奪われると向こうの2トップにそこをつけこまれれば我々は70mから80m、一生懸命顎を上げながら戻らなければならない。そういう展開になってしまいましたね。

後半はアタック&ディフェンスが明確になって、わかりやすい試合展開でしたが、結局チャンスにシュートや得点で終われるチームと、溜息で終わってしまうチームとの差が出たのではないかと思います。

質疑応答

-2点目が痛かったということだが、今日のゲームプランからすると1点目のFKがその後に影響を与えたように見えたが?

いや、痛いです。変な話、我々は先取点を取った試合は非常にいいゲーム展開で終わっています。1点をもし我々が取っていれば、もしかしたらこっちがカウンターのトレーニングができて、向こうがアタック&ディフェンスの練習になっていたかもしれないですね。それぐらい今日は最初の失点が大きく左右したということはもちろん間違いないと思います。

-システムを変更した狙いと効果は?

自分たちのチーム戦術はもちろんあるのですが、ひとつの試合に勝つためにはゲーム戦術をしっかり取り入れないといけない。勝点3を取る試合をやっていかなければいけない。相手のストロングなところをしっかり抑えて、攻撃に人数を掛けてまでも点を取りに行くというプランの中でやった。もちろんそれだけではなく、自分たちのチーム事情もある。ハイパフォーマンスの選手をうまく使いたいですし、連戦もあって休ませなければいけない。疲労が残っている選手、筋肉系に問題がある選手を避けるなど、いろんなことをミックスした中で考えて送り出したという形です。最後までその形を変えなかったのを見てもらってもわかるように、全体的にはうまくはいっていたと思います。

大宮は36%セットプレーから点を取っています。しかもPKの得点がひとつもないんです。ということはCKとFKで36%を稼いでいる。しかもCKからは8得点。たぶんJ1では最高だと思います。ひとつはいいキッカーがいる。入っていく力もある。深谷が3点、坪内が3点取っているのかな。それを見てもわかるように、セットプレーはしっかり対策しなければいけない。金久保が直接蹴ったのは残念ながら資料になかったので、ちょっと想定外でしたね。壁を作って直接入れられたのは、今年は1回阿部が割れて入れられたことがあるので2点目、昨年は51試合あったが富山にひとつやられたぐらい。ほとんどなかったのでちょっとショックな部分があります。その前にファウルをしてしまった、その前につまらない形でカウンターを受けてしまった、セットプレーだけでなくその前に大きな原因があることもしっかり反省しなければいけないですね。

-立ち上がりのゲーム戦術はうまくいっていたと思うが、先制点を入れられて前に人数をかけるなど変える気はあったか?

最初に失点してしまって、すぐにプランを変えてしまうと、今までの我々は1失点の後の次の失点がすごく近い時間帯にあることを考えると、いろんなことをすることで余計にパニックになってしまう可能性がある。それまでは悪くなかったのに、1失点したがためにこちらから変な風に変えてしまうことが果たして今のチームの状況でいいのかと。選手たちもうまくいっているじゃないかと肌で感じている。今日もハーフタイムに、「全然悪いリズムじゃない」という話をしました。そこで変える必要があるかどうかということです。もちろん怪我などが出てシステムをいじらなければいけないときもあるし、退場者が出るなどありますが、今日の場合はそのままでいけるんじゃないかと判断しました。結局やられていればそれは私の責任で判断ミスかもしれないですが、全体的に見て、攻撃の人数うんぬんというのではなくて、この前の横浜FMとの試合の時に、うちのセンターバックが相手の2トップが来ただけであたふたして相手にパスをしている。つまりロングボールで逃げている。栗原の胸元や中澤に蹴っていたので、自分たちの問題というのはそういうところで、今日は持ち出させてハーフラインを越えさせて主導すると。それもあったので後ろを3枚にしたのもある、相手の攻撃うんぬんというよりも。その攻撃のプランを変えてしまうと、また攻撃であたふたしてしまう。そういうことを含めて課題を与えている分、その課題を消化させることもチームにとって大事だし自信になることかもしれない。そんなに悪くなかったと思うので、またあたふたして嫌なイメージを戻すよりは、そのまま続けたほうがいいというのはあったと思います。

-次節にも16位以下が決定という状況だが、次節以降に向けて。

直面しなければいけない大きな問題だと思います。ここまで私が指揮を執って、他のこういう目に遭っているチームは、今日の相手もそうですが、多くの方が代わられている中で私がこうやっているということは、そういう瞬間に立ち会わなければいけない可能性があることは十二分に理解しています。ただ、秋田監督も言っているように、可能性のある限り闘うのが我々の仕事であり、サポーターに対するレスポンスであり、どんな状況になろうと我々は、今日プライドを持って闘えと言われていましたが、プライドを持って闘うしかないということに変わりはありません。

-大宮の坪内が負傷してマトが出てきて、ディフェンスラインのコンビネーションがうまくいってないように見えたが、ゲームプランということでいえばそこを突くことも考えられたのでは?

おっしゃるとおりですね。交代選手を5人使えるのなら前の方に正直使いたかった。古林を代えたのは戦術的というよりもハーフタイムから足が攣りそうだと。一度裏に走った時になったので、これはもう仕方がないですね。あそこの駒を本当は前のほうに使いたい。マトが入って来ると、淳さん(鈴木監督)もよくわかっていると思いますが、全部ボールに食いついてその後ろのスペースがすっと空く。ただ、今日の最後の方はリトリートしていたので、そのスペースがあるかどうかは抜きにして、その食いついたところをうまく利用することは、試合前からスカウティングしていたので確かに狙い目でした。ただ、その時には既に使える駒がなかったという感じです。

三平選手コメント

先発した2試合ともゲームの入りがよくて、それでもこの結果になるのは、前が点を取れていないことが問題。それしかない。いい流れのときにもっと意欲的にシュートを打つたなければ勝てない。前から守備をするのは当たり前のことで、そこからカウンターなどで点を取れないことが負ける原因だと思う。打てないのかもしれないが、たとえ無理矢理でも撃ちにいかなければいけないと感じている。

遠藤選手コメント

セットプレーで2点取られたことが大きかったと思う。ああいうセットプレーを与えてしまってはいけない。
(3バックの中央について)イメージはできていたし、相手の2トップに対してチャレンジする、カバーするという、それぞれがやるべきことはハッキリしているのでやりやすかった。また自分が前を動かして守備することもできた。その点はよかったと思う。
(ビルドアップについて)フリーで持てる状況は何度かあったし、自分でも持ち出すことを意識していた。ポゼッションもできていたし、全体的には悪くなかったと思う。ただハーフタイムに監督にも言われたが、前に行きながらパスで終わるなど、最後のところでやり切ることができなかった。逆に大宮は遠目からでも打って前半に2点を取った。シュートの意識を高めなければいけないと思う。

阿部選手コメント

残留に向けてベストを尽くしてやろうという強い意志で戦いましたが、結果を出すことができなかった。でも、まだ終わってない。次に向けて、どんなに悔しい思うをしてもボールを蹴るしかないから。
(1得点しましたが?)ジャーンとの最後の約束でした。ゴールと勝利、2つの約束をしていたんですけど、1つだけ果たすことができた。でも勝利の約束を果たせず悔しい。
(ベンチで見ていて)やり切って終わることは少なかったので交代で出たらやり切ることを意識しました。もっと試合の中で選手自身が状況を見ながら感じてプレーしなければいけないと思っています。
残り5戦、ベストを尽くす、それしかないと思っています。

坂本選手コメント

(厳しい声も飛んでいたが?)結果を出せていないので当然だと受け止めています。
試合は続くので最後まで自分たちの気持ちを見せていきたい。次の試合がラストゲームだというつもりでフィジカルもメンタルもしっかり準備したいと思う。

都築選手コメント

攻める内容はよかったと思います。
最初に点を失ってしまったので厳しい戦いになってしまった。
球際などは前の試合(横浜FM戦)よりもよくなっていたし自分たちがボールキープする場面も多かった。
やろうとしている強い気持ちは変わらない。でももっともっと、その気持ちをプラスして前面に出したプレーをしていくこと。勝点3しか意味がないしそこをもっと意識して、どんな状況でも戦っていきたいと思います。

大宮 鈴木監督 試合後コメント

総評

選手が90分間よく走って、ボール際でも相手の厳しいプレーにひるまず勇敢に戦ってくれたと思います。前半から相手のシステムが通常と違って、守備のところで最初ズレがあり、掴まえきれなかったのですが、途中でピッチの選手と話しながら修正できて落ち着いたゲームが割とできた。3-0まではよかったのですが、4点目を取れないと1点失点してしまうのかなと。最後の失点はいただけませんが、次に繋がるゲームはできたと思います。ただ、ここで一安心しているわけにはいかないので、気を引き締めて残り5戦を戦っていきたいと思います。

質疑応答

-次節の名古屋戦のことを考えて今日の試合に臨んだのか?

いえ、今日のゲームを100%戦って勝ち点3を取ることが目標で、名古屋戦のことはまったく考えていないです。一戦一戦戦っていこうという意気込みで戦いました。

-交代した坪内選手の状態は?

内側の筋肉を伸ばしたということです。重傷ではないと思いますが、どれぐらいかは今のところわからないです。

-この2連勝はJ1残留に向けて大きいと思うが?

それは終わってみなければわからないですね。残り5試合をトータルで考えるよりも、一試合一試合丁寧に力を込めて戦うしかないと思っています。この2戦はいい形でやっているが、この2勝がどうなるかはまだまだ予断を許さない状況ですし、気を引き締めて次のゲームを戦わなくてはいけないと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第29節
2010年11月6日(土)14:03キックオフ 平塚競技場

1

湘南ベルマーレ
0 前半 3
1 後半 1
4

横浜F・マリノス
16 >> 16 勝点 45 >> 48
67分 エメルソン 得点者 19分 中村 俊輔
27分 山瀬 功治
30分 清水 範久
80分 端戸 仁

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 21 飯倉 大樹 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 32 波戸 康広 1
0 村松大輔 6 DF DF 4 栗原 勇蔵 1
0 山口 貴弘 4 DF DF 22 中澤 佑二 2
0 鈴木 伸貴 13 DF DF 5 田中 裕介 1
0 田村 雄三 2 MF MF 18 清水 範久 3
1 寺川 能人 7 MF MF 3 松田 直樹 0
1 坂本 紘司 8 MF MF 7 兵藤 慎剛 1
2 エメルソン 40 FW MF 25 中村 俊輔 3
0 三平 和司 36 FW FW 40 小野 裕二 4
0 阿部 吉朗 11 FW FW 10 山瀬 功治 3
- 野澤 洋輔 1 GK GK 1 榎本 哲也 -
- 島村 毅 30 DF DF 35 天野 貴史 -
- 遠藤 航 33 DF MF 30 小椋 祥平 0
- 馬場 賢治 17 MF MF 14 狩野 健太 0
0 田原 豊 9 FW MF 8 長谷川 アーリアジャスール -
0 新居 辰基 18 FW MF 6 河合 竜二 -
0 中村 祐也 22 FW FW 37 端戸 仁 2
14分
8 坂本 紘司 ラフプレー
18分
4 山口 貴弘 反スポーツ的行為
65分
2 田村 雄三 ラフプレー
4 シュート 22
13 GK 5
2 CK 5
9 直接FK 19
2 間接FK 4
1 (オフサイド) 4
1 PK 1
66分
 4 栗原 勇蔵 反スポーツ的行為

得点経過

67分
40 エメルソン
PK 40 右足S
19分
25 中村 俊輔
PK 25 左足S
27分
10 山瀬 功治
中央 40 ~ →中央 10 ~ 右足S
30分
18 清水 範久
右 40 ~ 右足S 相手GK こぼれ球 18 右足S
80分
37 端戸 仁
中央 25 → 3 ~ → 37 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

58分
36 三平 和司 → 9 田原 豊
72分
11 阿部 吉朗 → 22 中村 祐也
82分
7 寺川 能人 → 18 新居 辰基
63分
10 山瀬 功治 → 37 端戸 仁
79分
4 栗原 勇蔵 → 30 小椋 祥平
85分
18 清水 範久 → 14 狩野 健太

開催データ

[入場者数] 12,181人 [天候] 晴、弱風 [気温] 19.9℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 川上 覚 [主審] 山本 雄大 [副審] 高橋 佳久 [副審] 村井 良輔 [第4の審判員] 岡野 宇広 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

ゲームの入り方はそんなに悪くなかったんですけども、PKを取られてしまってちょっと残念でしたね。W杯の前にはああいうのが全部PKになっていたのですが、W杯が終わってからはああいったものはPKを取らない風潮になっていたのですが。しかも一回注意した後で、映像はまだ確認していないんですけども、ちょっと対応していただけに。中澤がすごく良く動くのでうまいっていうよりも外そうとするので、ガンバも中澤のそういった動きからPKを取られているんですよね。ちょっと可哀想でしたね。
あれが大きなポイントになるんですけども、ただその後にね、ひとつ失点した後に、何ていうのか、気持ちが後ろを向いてしまって、みんな逃げ腰になって、後ろに引っ張られてしまうという感じでしたね。

ハーフタイムにはそういう話は当然したんですけれども、後半の勇敢な姿勢を最初から出さなければ、気づいた時にはもう点差が広がってしまっているということなんですよね。それを自分たちで感じてやれるというところまで正直行っていなくて、自分の与えられた仕事とか、自分の事で精一杯で、逆に言うと俺だけがしっかりやってれば良いだろうという所が今日はちょっと感じられましたよね。
要するに自己満足的なプレーになっちゃうのかもしれないですけれども。攻撃においてもちょっとそういう所が垣間見えて、上から見てると良く解ると思うんですが、この選択肢が一番の選択肢かなというのが何回かありましたよね。

そこの順番を我々はちょっと間違えているところがある。逆に向こうはそういう事がない。しかも後ろの選手が、まぁ今日は中澤が久々の出場でしたが、一番良い時の状況じゃなかったかもしれないんですけれども、それでもまぁ安定感が、ディフェンスにしてもビルドアップにしてもあると。うちはもう見ての通りあたふたしちゃってると。だから結局相手から奪ったボールがそのまま相手の胸トラップにボール出してあげて、はい攻撃してくださいってやってるみたいになっている。そこが見てて辛いですね。

こんな嘆き節してもしょうがないので、次、我々は週中にホームでゲームがありますので、心機一転頑張りたいと思っています。

-試合後ベンチで長い時間何かを考えているように見受けられたが?

次どうするかということですね。振り返ることは簡単ですが、振り返っても結果は変わらないので、次の試合に向けてちょっといじくらなければいけないかなというところです。

-残り6試合、得点に結びつける、結果につなぐためにチームに求めたいことは?

これができればいいのですが、数的同数や、うまくいけば数的有利になっている状況も局面ではある。その選択肢と状況判断が溜息で終わったしまう場面が多い。あそこに出せば次の展開がという時に、例えばバックパスや横パスをしたり、無謀なスペースに出してしまったり。それはすぐに直せるものではないかもしれないですが、しっかり状況を把握して、選択肢の順番を間違えない、または次の次の展開まで考えてボールを出せるかというところだと思います。

-怪我から復帰して久々に先発した田村選手と途中出場の田原選手の評価は?

田村は久々の90分でしょうね。先週あたりからやるようになって、90分だと相当疲れたかなと思うが、彼のよさはディフェンスにおいては出たと思います。もちろん攻撃の貢献度はもともとあまり高くない選手なので、少なからず目をつぶらなければいけないところもありますが、ディフェンスにおいては相手の攻撃の芽をうまく摘み取って次につなげたり、セットプレーでも今日は栗原を抑えなければいけなかったりと、そこそこ悪くはなかったと思っています。

田原は途中から出たのなら、もう少しアクティブにやってくれればいいのですが、ただ、相手にとって脅威になるプレーは何回か出せているとは思います。あとはうまく周りを使うとか、そういうところがしっかり整理できていけばとは思います。

田原選手コメント

点差が開いている状態での途中出場でしたが、なんとしても追いつきたいという気持ちで入りました。結果で示すことができたら最高でしたが点差が変わらず終わってしまったことが悔しいし歯がゆい。
(久々の出場だったが)自分のコンディションに問題はなかったし手ごたえを感じるところもあったけど、手ごたえだけではなくて結果が求められるポジションなので、結果を出さなければいけない。
気持ちを切り替えて次、次、次ということではなくて、自分たちにはもう目の前の1試合しかないんだという危機感でやっていかなければいけないと思っています。

山口選手コメント

(先制の場面について)自分のファウルでああいう流れになってしまい、申し訳なく思っているし、悔しいです。1点を与えたことによって勢いを与えてしまい、マリノスの攻撃がよくなった。もっとうまく対応したかったが、後手を踏んでしまい、ラインも下がり、相手に主導権を握られてしまった。球際で勝たないと、(2点目のように)こぼれ球も相手のほうに転がってしまう。後半は、すでに3点取られていたので、前から思い切り行こうと臨んだ。またDFとしては、FWが引いてボールを受けるところにも寄せていくように意識した。マリノスは機動力のある2トップだったので、タイトに付いてもうすこし潰しにいくべきだったかと思う。もちろん裏への動き出しも警戒しなければいけないので、一概には言えないが。

都築選手コメント

最初はやれるという印象だったけど最初の失点で流れが変わってしまった。失点をしたとしても、立ち上がりの状態を継続しなければいけなかったと思う。後半は少し持ち直したけれど、最低限あれくらい身体を張らなければいけない。最低でも後半のディフェンスを前半からやっていかなければと感じています。
できる時間とできない時間があって、シチュエーションにかかわらずいきなり崩れてしまうところがある。
自分たちには後がないし、とにかく戦う姿勢をもっと見せなければいけない。あってはいけないけど、たとえ負けてしまったとしても見にきてくれた人が納得するような戦いを見せなければいけない。周囲が落ちて当たり前と思っていることなど、自分たちは絶対に受け入れないで、自分たちが本当に信じ抜いて戦っていくことだと思う。

横浜FM 木村監督 試合後コメント

総評

早い時間に点が取れて、2点目3点目と取れて、今日は半分だけ楽な試合でした。中澤佑二が久しぶりの試合で試合勘も全くないというか、代表らしくないプレーが続いて、PKまで与えてちょっと嫌な時間帯があったが、代わって出た端戸が点を取った。点を取ってなかった分ちょっと長めに出そうと、それだけ余裕のあった試合だったと思います。あとは反町が髭を剃ればね。明日トレーニングマッチをやるみたいですから、剃ってくるでしょう。たぶんね。

質疑応答

-交代した栗原選手の状態は?

腿裏肉離れのような感じですね。また同じところですかね。左太もも裏の肉離れのような感じですね。

-小野選手がチームにかなりフィットしてきた印象だが?

そうですね。だいぶ慣れてきて、周りの選手もあいつのプレーがわかってきた。いいものを持ってるし、点も取れてる分、気分的にも、まだまだ貪欲に取ってほしいですけどね。ちょっと焦るところもありますが、楽しみな選手が慣れてきた。いいんじゃないですか。

2010Jリーグ ディビジョン1 第27節
2010年10月24日(日)13:04キックオフ 広島ビッグアーチ

3

広島
1 前半 0
3 後半 0
0

湘南ベルマーレ
39 >> 42 勝点 16 >> 16
43分 9 李 忠成
75分 15 高萩 洋次郎
90分+3 33 山崎 雅人
得点者

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 西川 周作 21 GK GK 39 都築 龍太 0
1 横竹 翔 22 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 中島 浩司 35 DF DF 6 村松 大輔 0
3 槙野 智章 5 DF DF 4 山口 貴弘 0
2 森脇 良太 24 DF DF 30 島村 毅 2
0 森崎 和幸 8 MF MF 7 寺川 能人 1
1 森崎 浩司 7 MF MF 15 ハン グギョン 0
2 山岸 智 16 MF MF 8 坂本 紘司 0
4 高萩 洋次郎 15 MF MF 40 エメルソン 0
1 高柳 一誠 13 FW FW 11 阿部 吉朗 2
3 李 忠成 9 FW FW 18 新居 辰基 3
- 中林 洋次 34 GK GK 1 野澤 洋輔 -
- ストヤノフ 2 MF DF 14 阪田 章裕 -
0 ミキッチ 14 MF DF 26 古林 将太 1
0 青山 敏弘 6 MF MF 33 遠藤 航 -
- 丸谷 拓也 28 MF FW 17 馬場 賢治 1
- 桑田 慎一朗 20 FW FW 22 中村 祐也 0
2 山崎 雅人 33 FW FW 36 三平 和司 -
55分
7 森崎 浩司 ラフプレー
19 シュート 10
8 GK 16
5 CK 6
14 直接FK 10
3 間接FK 2
2 (オフサイド) 2
0 PK 0
38分
15 ハン グギョン 反スポーツ的行為
66分
4 山口 貴弘 ラフプレー

得点経過

43分
9 李 忠成
左 16 → 中央 7 左足S 相手GK こぼれ球 9 ヘディングS
75分
15 高萩 洋次郎
右 14 ~ ↑ 中央 5 ヘディング ↑ 15 ヘディングS
90分+3
33 山崎 雅人
右 9 → 14 ~ 中央 → 33 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

63分
7 森崎 浩司 → 6 青山 敏弘
67分
13 高柳 一誠 → 33 山崎 雅人
74分
16 山岸 智 → 14 ミキッチ
60分
18 新居 辰基 → 22 中村 祐也
64分
7 寺川 能人 → 17 馬場 賢治
76分
15 ハン グギョン → 26 古林 将太

開催データ

[入場者数] 11,127人 [天候] 雨、無風 [気温] 18.3℃ [湿度] 89% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 永田 亨 [主審] 松村 和彦 [副審] 中原 美智雄 [副審] 越智 新次 [第4の審判員] 前田 拓哉 [記録員] 山本 佳奈

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

全体的にはゲームはプランどおり進んでいたと思います。そういう時に先取点をとれると広島はガラっと変わったようなチームになってしまうのでそこを狙いたかったのですが。せめて前半0-0という風には思いたかったですね。やはりそういう隙をつくのが広島の強さであってその強さがあるからナビスコカップも決勝にいけたんだと思います。

ここ最近、途中から入ってきた選手があまりチームの起爆剤になっていないかなと。もう少し厳しくそのたりをやっていかなければいけないと思っています。

試合数がどんどん少なくなってきて、厳しい状況にあることは傍から見ていても、我々も感じるところはありますが、決して白旗をあげることなくやっていきたい。これからホームが2試合続きますので、そこで最高勝ち点6が狙えるように努力していきたいと思います。

質疑応答

-前からのプレスは広島対策か?

特にそこを意識したわけではありません。いける時は当然行くのがサッカー。ただ、広島は後ろでボールを動かすチームなので、取りどころを定めて狙っていました。前半はパーフェクトに近い形でした。高い位置でボールをとれれば得点も狙えるわけで、実際に数的同数の状況も狙えました。ただ、そういうところで焦ったり、あるいはかわすこともできない。それは、質の問題でもある。勝てなかったことは全て私の責任ではありますが、狙い通りのゲーム展開でした。

坂本選手コメント

最初にチャンスもあったし守備全体のフィーリングは悪くなかったと思うけど、徐々にボールを奪った後、シュートまでいく手前で失ってしまう時間が多くなった。失ってまた守備に戻るということになってしまった。奪った後のカウンターは有効だったと思うしもっとできたと思う。

鹿島戦も今日も最初の守備のフィーリングはよくなってきている。でも、奪って相手陣地にボールを運んだ時に何ができるか重要。そういう部分はみんなでやっていかなければ。一人で打開できるすごい選手がいるわけではないので、そこはみんなで攻撃力を上げる努力をしなければいけない。シュートが入る、入らないは置いておいても、シュートまで持っていく手前の部分というのは、十分トレーニングでクオリティ上げていける部分だと思うし、そこは引き続きやっていきたい。先制点とってゲームを作ってていかなければいけない立場。今に始まった課題ではないけど、そこは本当に真剣にやっていかなければいけないと思っています。

次はホームが続きますが、本当に気持ちの入ったゲームを見せたい。

村松選手コメント

前半は1点をとられてしまったけど、いい守備ができていたと思う。ラインがコンパクトだったのでボールを奪いやすかった。後半もやることは変わらなかったのですが、一人ひとりのポジショニングやボールの奪われ方が悪くなってしまったと思う。

相手はサイドで3人とか数的優位を作ってくるので難しい部分があった。サイドチェンジの時のスライドの速さは課題に感じました。ある程度インターセプトもできたし、自分のよさが出たところもあったと思いますが、実際に失点をしているということはまだ問題があるということだと思うので、考え直さなければいけないところもあるのだと思う。

次節のホームではサポーターの声を力にしてしっかり戦っていきたい。

島村選手コメント

入りからいいディフェンスができていたと思うし前半からビッグチャンスもあった。後半は僕自身も決定機があった。やはりそういう場面で決め切れないと勝つことは難しい。1失点目はクロスの対応の部分。相手もいいサポートがきたのですが、食いつきすぎてしまい後手になってしまったと思う。

臼井選手コメント

ゲーム自体は狙い通りやれていたと思う。勝ちにいくために前がかりになったところで失点をしてしまった。左右に揺さぶられ続けて体力を消耗してしまったところがあった。後半、槙野が出てきて数的不利を作られる場面も多かったと思う。

いいサッカーだけでなく勝つサッカーをしなければいけないと感じています。

広島 ペトロヴィッチ監督 試合後コメント

総評

終わりよければ、全てよしという感じですね。日本ではよくメディアの方が「相手は我々をよく分析していた」と表現されますが、今日の試合をもし0-0で終わっていたら、多くの人にそう言われるでしょう。我々は今日も広島のサッカーをやった。相手は我々の攻撃を阻止するために守った。ただ、我々にしても、相手を研究しています。分析した結果、我々の攻撃を90分間、止めるのは難しいと考えていました。相手は自陣で守り、ミスを待ってカウンターを狙っていた。ただ、そういう流れの中で我々が1点を先にとり、リードした。それがゲームの趨勢を決めた。

湘南が我々のサッカーをいかに止めるかではなく、自分たちのサッカーを仕掛けて攻撃すれば、失点するかもしれないが得点もとれたかもしれません。ただ、湘南は決して悪いチームではない。前には速い選手がいるし、難しい試合でした。簡単に勝てる相手ではありませんでした。

質疑応答

-久しぶりに森崎兄弟が揃ってピッチに立ったが彼らの評価は?

素晴らしいプレーを見せてくれた。双子だけあってアイディアを同じにして同じイメージでプレーできる。3人目の選手がその同じアイディアでプレーできれば、もっといいのだが。

ただ、広島はチームで戦っている。ふたりはもちろん、他の選手たちもよくやってくれた。

2010Jリーグ ディビジョン1 第26節
2010年10月16日(土)13:03キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 1
1 後半 0
1

鹿島アントラーズ
15 >> 16 勝点 45 >> 46
90分+5 阿部 吉朗 得点者 9分 マルキーニョス

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 21 曽ヶ端 準 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 24 當間 建文 0
0 村松大輔 6 DF DF 3 岩政 大樹 1
0 山口貴弘 4 DF DF 4 大岩 剛 1
0 島村 毅 30 DF DF 5 ジウトン 0
3 ハン グギョン 15 MF MF 6 中田 浩二 0
1 寺川 能人 7 MF MF 40 小笠原 満男 0
0 坂本 紘司 8 MF MF 8 野沢 拓也 0
1 新居 辰基 18 FW MF 11 フェリペ ガブリエル 2
5 阿部 吉朗 11 FW FW 13 興梠 慎三 1
1 エメルソン 40 FW FW 18 マルキーニョス 8
- 野澤 洋輔 1 GK GK 1 杉山 哲 -
- 阪田 章裕 14 DF DF 32 宮崎 智彦 0
- 古林 将太 26 DF MF 15 青木 剛 0
- 遠藤 航 33 DF MF 16 船山 祐二 -
0 馬場 賢治 17 MF MF 25 遠藤 康 -
0 中村 祐也 22 FW FW 9 大迫 勇也 -
1 三平 和司 36 FW FW 17 佐々木 竜太 0
64分
8 坂本 紘司 反スポーツ的行為
75分
30 島村 毅 反スポーツ的行為
12 シュート 13
12 GK 9
4 CK 7
11 直接FK 16
0 間接FK 4
0 (オフサイド) 4
0 PK 0
27分
13 興梠 慎三 ラフプレー
60分
18 マルキーニョス 反スポーツ的行為

得点経過

90分+5
11 阿部 吉朗
中央 30 ↑ 相手DF クリア こぼれ球 11 ~ 右足S
9分
18 マルキーニョス
左 スローイン 5 ↑ 相手DF クリア こぼれ球 中央 18 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

66分
7 寺川 能人 → 17 馬場 賢治
HT
18 新居 辰基 → 36 三平 和司
78分
40 エメルソン → 22 中村 祐也
80分
24 當間 健文 → 15 青木 剛
82分
13 興梠 慎三 → 17 佐々木 竜太
89分
8 野沢 拓也 → 32 宮崎 智彦

開催データ

[入場者数] 11,200人 [天候] 晴、弱風 [気温] 26.6℃ [湿度] 49% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 高田 豊治 [主審] 吉田 寿光 [副審] 名木 利幸 [副審] 大塚 晴彦 [第4の審判員] 数原 武志 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

久々の湘南劇場という感じですかね、最後のロスタイム。ここ2試合、失点してから2、3分後に連続して失点することが続いていたので、ミーティングでも、ネガティブな話になるが、1点取られても焦る必要もないしガッカリする必要もないし、逆にその次の5分をしっかり戦うという話をした。それが少なからずいい方向に向いたかなとは感じています。

向こうの前のほうの選手は、見ていただいてもわかるように、私もよく食べますが牛丼でいうと、はやい、うまい、安い…なんですがそこはお金が高い、という三拍子揃っている選手なので、まだ我々のクオリティとは雲泥の差がある。だが、そうした選手に対して1人ダメだったら2人目、3人目と粘り強くやった。その粘り強さがそのまま我々のゴールの粘り強さに繋がっているのではないかと感じています。こうしたゲームをたくさんすることが我々にとっては大事なことですが、ただ、勝点1では我々にとっては何もプラスではないので。

天皇杯は置いておいて、F東京戦と今日の試合は、ちょっと無骨ですがいいサッカーはできていると思う。残り8試合になり、シーズン終了までカウントダウンが始まっていますが、ほとんど週1のゲームなので、またいいトレーニングをして、いい準備をして、やるしかないと思いますね。

質疑応答

-同点ゴールの瞬間、すごいジャンプをされたが?

してないと思いますけどね(会場笑)。あれぐらい島村もジャンプしてくれればいいんですけど。どちらかというと後半、見ていただければわかるように、我々のペースだった部分もあるじゃないですか、ある意味。だから、やはりこれで終わらせるのは辛いというのはありました。そうした意味で、そうした頑張りが報われたという意味での喜びは当然あると思います。最後、島村を前にして長いボールを入れさせたが、向こうは大岩と岩政という大きい選手が真ん中にふたりいますよね。ああして長いボールを入れると、ふたりともヘディングに自信があって跳ね返そうと思うので、ふたり行ってしまう。だから、ああやってこぼれてくるところを狙えということで、あの時、村松も上げて間に合わなかったが、そのまま直接ドンというのはないわけで、その次のボールを拾ってシュートというのをイメージしたら、最後まで頑張った阿部のところにボールが来たということですよね。

鹿島さんは、今日は100%の力を出していなかったと思いますね。85%ぐらいで勝てると思って、我々をナメていたからこういう結果になったのではないかと。決して我々がすごくよかったわけでもなんでもない。例えば最後3分ぐらい経ってる時にフェリペがボールをキープしましたが、優勝がかかっている試合だったらもっとしっかりキープすると思いますよね。そういう心の隙が逆にこちらにプラスになったことは間違いないと思います。サッカーとはそういうものです。

-今日は先制された後に心が折れなかったと思うが、どう見るか?

そうですね。先ほど言ったように折れたところで点を返してくれるなら折れますが、そうじゃないということですね。それと、昨日シミュレーションしましたが、あのロングスローは準備していた。今日は新井場がいなかったので右からはなかったですが、両サイドから毎試合あれをやってくる。その準備をしましたが、それでやられたのは悔いが残ります。流れの中では3拍子揃った選手をGKを含めて踏ん張ってやったと思います。心は本当に折れてもしょうがないと思うし、ずっとハッパをかけてやっているので、それが成果として表れたのはちょっと嬉しいですね。

-今日は4-4-2で臨んだが、その成果は?

今朝、新聞でtotoの投票率を見ましたが、引き分けも1桁、こちらの勝ちも1桁。そういう実力差を考えると、鹿島に対してどう守り、どう攻撃するか、というのも今日のゲームの戦い方、要するにゲーム戦術が半分を占めていたと思います。そうでなければ、やはり実力の差が出てしまいますから。それは間違いないと思います。皆それぞれタスクを与えて、そのタスクをしっかりやることができたと思っています。それだけに、勝点3を取ったらもっと手放しで喜べるが、そこは残念だが、非常に狙いのあった、我々にとってはいいゲームだったと思います。

-GKを都築選手に代えた狙いは?

野澤が特に悪いというわけではないですが、この前の天皇杯などはフワフワした状態で入る。これは野澤病と言うんですが、新潟の時も私は知っているので、慣れてきてしまうとディフェンスラインも含めてすごくまったりしてしまうので、それを防がなければいけないというのがありました。技術的な問題とかではない。野澤はそういう風になって初めて気付くところもあるので、明日あたりちょっと話をしようかなと思っています。

都築の厳しさとか、あいつも浦和の時にはほとんど試合に出てないというか、練習もほとんどセパレートしてやっていたので、いきなり私たちのところに来てゲームをやりましたが、練習やゲームを通じてどんどんスキルアップしている。そういうのも含めて、これからも競争してやっていくしかないと感じています。

都築選手コメント

木曜日の紅白戦の時から締まりのある雰囲気があったと思う。
今日もそれが継続できていて鹿島に対してプレッシャーがかけられていたと思う。それだけに、ホンマに勝てなかったことは残念です。
0-1で負けている状態が続いたけど、うちのほうが決定機が多かったし勝っているような雰囲気でやれていた。最後に追いつけたことは今までずっとやってきた結果だし、今日は本当に阿部とタツ(新居)が裏に抜ける動きを徹底してやった結果だと思う。
攻撃面はきれいな形ではなかったけど、全体的にいいバランスだったと思う。
残り試合は少ないかもしれないけど、遅すぎるとは思わずに、これが最低限だという気持ちでいまうまくいっていることを続けて、勝ち点をとっていきたいと思います。

寺川選手コメント

勝っていないから、それはすごく悔しいですが…次に繋がる試合だったと思います。
気持ちの入った試合ができた。チャンスも多く作れたと思う。
ゴールを取りにいこうという戦い方で、裏を狙う姿勢が随時出ていたし、相手の陣地でチャレンジできる時間が多かったと思う。でもとにかく勝ちたかった。
自分たちには後がないので、残り試合全てで勝点をとるつもりで戦っていきたいと思う。

坂本選手コメント

ダブルボランチで臨んだ意図をしっかり考えてプレーした。うちはバイタルを使われてミドルを決められることが多く、とくに鹿島はそういうチームなので、ダブルボランチでスペースを消してバイタルで相手に攻撃をやらせないよう意識した。(ハン)グギョンが前に行けていたし、もともとダッシュ力もあるので、グギョンをボール保持者に行かせて、僕はコースを消したりバランスを見ながらアンカー的な仕事をした。ボールのないときも意識してスペースを消した。奪った後も前線がボールをキープしてくれたので攻撃に出やすかった。効果的にスペースを消すことができたと思うので、今後もしダブルボランチをやるとすれば、今日のゲームはヒントになると思う。(チームとして球際に厳しく行っていたが)天皇杯の内容がよくなかったこともあるし、今日は久々のホームでサポーターがすごくいい空気をつくってくれたことがアドバンテージになったと思う。勝っていないので喜べないけれど、リードされてから0-1でいかに我慢できるかもひとつテーマだったので、展開という意味では失点後のリアクションはつぎに繋がると思う。

阿部選手コメント

点を取れたことは嬉しいですが、もう1点取りたかった。悔しいです。今日はDFラインも集中していたし、セカンドボールも拾えていた。今日は1失点した後、最近ならばすぐにまた失点していたけれど、今日は絶対にみんなで耐えようという気持ちでした。
(同点ゴールについて)相手DFが重なっていたのでボールがこぼれてくると思っていたら自分のいいところに転がってきた。あとは押し込むだけでした。でも、もう1点取らなければ意味がないと思っています。

ハン選手コメント

失点に絡んでしまったので悔しい。鹿島は代表クラスの選手ばかり。自分はとにかくハードワークしようと思っていた。
(ダブルボランチについて)紘司さん(坂本)とのバランスを大事にしていました。また前に出たら必ずシュートで終わることが大事だと意識していた。もっと集中力を高めて、次こそは勝点3を取りたい。

鹿島 オリベイラ監督 試合後コメント

総評なし

質疑応答

-今日はチームに躍動感がないように見えたが?

躍動感がないということは否定します。ゴールに対する意識もアグレッシブさも持っている。試合によっては、逆に我々がビハインドで最後に追いつくことも、広島戦や浦和戦など、あったわけで、別にチームが気が抜けてしまっているとか気持ちが入っていないといった風には、僕の目には映っていません。ただ、サッカーはやはりチャンスを作って決める。あるいは相手が作ったチャンスを決めさせないというスポーツであり、多くのチャンスが前後半ともにあったわけで、決めるべきところで決まらなかった、決めていなかったことが最後に大きなダメージになってしまったのではないかと思う。ただ、チームが最後まで諦めずにやっていることに変わりはないので、躍動感が足りないとは感じていません。

-青木選手と宮崎選手を終盤入れたが、1-0で終わらせるプランだったのか?

そういった試合になることは全く予想できないことであり、それは試合をやってみないとわからない部分です。宮崎選手に関しては残り2分であって、相手がかなり攻撃に枚数をかけ、またうちの左、相手の右サイドからのクロスが多くなっていた。宮崎選手は守備能力の高い選手なので、そうした対応だった。青木選手については、當間選手が初めての先発なので1試合はもたないだろうという予測はしたが、もう少しもつのではないかという部分はあった。ただ、交代する前に、湘南がエメルソン選手を置いて勝負を仕掛けようとして、そのかわされ方が明らかに疲労が溜まっており集中力が低下している傾向があったので、そうした部分で交代しました。

-最終ラインにふたり出場停止があったが、最終ラインはゲームを通してどうだったか?

たまたま累積で今回ふたりDFが欠けてしまったが、ひとりの変更でも周りの選手が感じる部分は多少は変わってくる。ふたりだとなおさらそうした部分が出てくるのではないかと思いますが、そんなに大きな負担を相手がかけてこなかったわけで、前にロングボールを蹴って来るような形でその1本が決まってしまった。ただ、やはりそれ以前につくった多くのチャンスを決めなければいけない。それをしっかり決めていればまったく違う展開であったわけで、そこが一番の要因ではないかと思います。

-前回の対戦と今回で湘南に違いはあったか?

明らかに大きな違いがある。我々のホームの時には攻撃することを否定して完全に引いている消極的な姿勢だった。我々が1-0で勝っていたにもかかわらず、GKが時間稼ぎをしてることは長年やってきた中で初めて見た光景だった。ただし、今日に関しては、自分たちがやろうとしているものを最後まで諦めずにやろうとしたことが、最後に同点に追いつくことに繋がったのではないかと思う。全く別のチームという印象はあります。

-リーグ戦初先発の當間選手の出来は?

若手で成長株の選手で長所も短所もある。今は成長過程で修正をかけている選手のひとりです。理想を言えば、ちゃんと育ててから試合に送り出す、なおかつホームの試合で送り出したほうが本人も心強いというところが理想的だが、ただ人生は理想的な話だけではない。今回は緊急事態ということで、アウェイで勝たなければいけないといったいろんなプレッシャーの中でやらなければいけないところで、彼がやるべきことを彼なりにやってくれたのではないかと思う。今後も楽しみな選手であり、こうした若い選手はちゃんと育てて指導したうえで送り出すことがいちばん理想的な話です。彼にとってはいい経験だと思うし、こうした試合を経験することも非常に重要ではないかと思います。

第90回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦
2010年10月9日(土)13:00キックオフ NDソフトスタジアム山形

3

モンテディオ山形
2 前半 0
1 後半 1
1

湘南ベルマーレ
- 勝点 -
12分 15 長谷川 悠
 14分 10 田代 有三
 57分 6 宮崎 光平
得点者 82分 18 新居 辰基

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 植草 裕樹 20 GK GK 1 野澤 洋輔 0
2 園田 拓也 22 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 西河 翔吾 4 DF DF 6 村松 大輔 0
1 石井 秀典 3 DF DF 4 山口 貴弘 0
0 小林 亮 2 DF DF 30 島村 毅 0
2 宮崎 光平 6 MF MF 15 ハン グギョン 1
2 下村 東美 5 MF MF 7 寺川 能人 0
0 佐藤 健太郎 17 MF MF 8 坂本 紘司 0
1 増田 誓志 8 FW MF 36 三平 和司 1
3 田代 有三 10 FW FW 9 田原 豊 1
4 長谷川 悠 15 FW FW 40 エメルソン 1
- 鈴木 雄太 27 GK GK 39 都築 龍太 -
- 山田 拓巳 26 DF DF 14 阪田 章裕 -
- 前田 和哉 32 MF MF 29 松浦 勇武 0
- 宮沢 克行 7 MF FW 11 阿部 吉朗 -
0 ハン ドンウォン 21 FW FW 17 馬場 賢治 0
0 太田 徹郎 28 FW FW 18 新居 辰基 1
0 キム ビョンスク 16 FW FW 22 中村 祐也 -
84分
17 佐藤 健太郎 反スポーツ的行為
15 シュート 5
7 GK 15
4 CK 1
17 直接FK 16
2 間接FK 2
1 (オフサイド) 2
0 PK 0
 

得点経過

12分
15 長谷川 悠
中央 8 ~ ↑ 15 左足S
14分
10 田代 有三
左 15 ↑ 中央 8 ↑ 10 右足S
57分
6 宮崎 光平
中央 8 ~ → 6 ~ 右足S
82分
18 新居 辰基
左 8 ↑ 中央 18 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

57分
5 下村 東美 → 28 太田 徹郎
63分
8 増田 誓志 → 16 キム ビョンスク
82分
10 田代 有三 → 21 ハン ドンウォン
69分
9 田原 豊 → 18 新居 辰基
69分
40 エメルソン → 17 馬場 賢治
79分
36 三平 和司 → 29 松浦 勇武

開催データ

[入場者数] 3,249人 [天候] 曇のち雨、弱風 [気温] 20.2℃ [湿度] 68% [ピッチ] 良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 菊地 秀夫 [主審] 井上 知大 [副審] 平野 伸一 [副審] 前之園 晴廣 [第4の審判員] 清水 友 [記録員] 細谷 龍彦

湘南 反町監督 試合後コメント

【湘南 反町監督】

総評

情けない試合内容でした。1週間前にいいゲームをしたという反動がこういう時に出てしまうというのはよくあることであって。まぁいいゲームと言っても今日と同じようなスコアでやられましたけども。
「これくらいでいいや」というメンタリティが全員に伝染してなってしまったかなという感じです。深い眠りについて目が覚めた時には2-0だったという感じでした。
山形さんはなかなか隙を突くことは難しいので、先取点が大きく左右するなということを考えると厳しい展開でした。

質疑応答

-山形に対する苦手意識はあるのか?

苦手意識は特にないと思います。4試合のうち3試合がここの場所ということで、今日もちょっと芝がめくれたりとか、そういう条件にはちょっと順応できず難しかったというのはありますが、当然それは言い訳であって。
リーグではお互いに勝点2ずつですので、それで苦手意識と言っていては全部のチームが苦手意識になってしまいますから。そういうことではないと思います。
今日はもうゲームの入り方、それに尽きると思います。雨交じりのこういう天気の中で誰がテンション高くやってたかと言うとうちはそうではなかったと。それに尽きるのではないかと思います。

-後半システムを変えたようだがそれによっての効果は?

山形は全体的に全員が自陣に戻ってしっかりと守備をするというチームですから、そのブロックを作っている外側を一生懸命ボールを動かしたところで、ゴールからどんどん遠くなってしまうので、横パスを省略して2トップにしてそこに入れてMFとボランチが絡んでいくという形にしないと全く埒があかないのでないかと。
そうした意味では、相手のセンターバックにフリーで持たせても仕方ない状況でしたから、そこでプレッシャーをかけにいくと。そうすると、得点に代表されるように山形のゴールはほとんど浮いたボールですから、そうしたボールを自分たちのボールにできるかということはハーフタイムに話をして、2分くらいに大きなチャンスを作って、それがまぁ監督がよく言うことですが、それが入っていれば流れは全体的にこちらに…というものができたんじゃないかと思いますが。それができないのが、我々がこの位置にいる証でもあるのだと思いますが。狙いとしては相手のよさを消す、相手の弱いところを突いていくというプランで変更したということです。うまくいったところもあるしうまくいかなかったこともありますが全体的にはそんなに悪くなかったと思います。
ただ、あっちを出せばこっちが引っ込み…ということで悪いところも露呈しなければいけないので、そこは考えながらやらせていたつもりではありますが。

松浦選手コメント

(プロ初出場だったが?)思ったより緊張はありませんでした。試合に入る時は、みんながもう疲れている時間だったのでもう一度勢いを起こすように思い切ってやれと言われていました。
ボランチは一番好きなポジションなので、負けてる状況だったし頑張らなければいけないという意識は強かったですがその中でも楽しさを感じることができました。
相手の当たりは強かったですが、普段練習試合でJのチームと戦っているのでそんなに差は感じなかったです。
今日ようやくプロとして第一歩が踏み出せたと思っています。
でももっと積極的にミスを恐れず、チームに勢いを与えられるようなプレーをしなければと感じています。

坂本選手コメント

自分たちで難しくしてしまった。相手どうこうの問題ではなかったと思う。
前節のFC東京戦でも、1失点してから2点目をとられるまでが早く似たような感じになってしまった。そういう意味では、そういうところでのメンタル的な部分や試合の運び方ということに課題があるのだと思います。
ミスや失敗はあるけど、繰り返さないように、一戦一戦成長していくという気持ちで毎試合やっていかなければいけないと思う。
(ゴールのアシストがありましたが?)諦めずにやるというのが自分の役割というか最低限のことだと思うので、最後まで追いかけてゴールに向かうことはどんな状況でもやらなければいけないと思っています。もっと立ち上がりからチームを鼓舞してやっていけるように。それも自分の役割だと思うし、より厳しくまたやっていかなければと思っています。

寺川選手コメント

最初に連続で入れられてしまい、厳しくなって必死に追いかけるということが続いている。気持ちが一瞬下がってしまうのか、そういう部分をなくさなければいけない。
チャンスもあったけれど、チャンスがあったといつも同じことを言っているようではいけない。決めていかなければ。
リーグ戦では本当に後がないし、かと言って自分たちに失うものはないのだから、元気に溌剌とやるしかないと思います。今日はそれが一番なかったのかもしれない。

新居選手コメント

(ゴールについては?)ゴールの枠が見える余裕はなかった。ゴールを決められたけど負けているので次はゴールをして勝てるようにしたい。
入る時は0-3の状態だったので、前から追うように指示されていました。今はなんとか我慢して1点を狙うという状態だと思うけど、ここ2試合、2点目をとられるのが早すぎる。自信を失っているのか、恐がらずにやろうという話はずっとしているのですが。
悔しいですが、これでリーグ戦に集中できると捉えて、本当にリーグ戦に集中してやっていきたいと思う。

山形 小林監督 試合後コメント

総評

昨年、3回戦で負けたので、今年は3回戦をジャンプしようということでまずひとつ取り上げました。今回は2トップにしたこと、得点が長谷川と田代が取れたのでうまくいったなと思います。それと、宮崎をスタートから使ったところで、そこもうまくいったのでよかったと思います。いい入りができた部分と、点を取ったあとに少しイージーミスが多くて、もう少しパスの確度だったりファーストタッチを大事にするといいんじゃないかなと思います。ちょっとリズムが、点を取ったあとに変わったのでもったいなかったと思っています。
後半は、うまく点は取れましたけど、その後に打ち合ってしまった。湘南さんは必ず点を取るアクションを起こしてくるので、いつもいつも。そうなると中盤が伸びきってしまうので、きちっと5人、5人と分かれたような形になるので、しっかりつないでもう少しいければよかったなと思います。失点は少し残念だったなと思います。
全体的にうまく進めて、次の川崎F戦はリーグ戦ですけども、うまく1週間、中4日の準備で次の川崎F戦に迎えるなあと、いい形で終わったなと思います。

質疑応答

–長谷川選手が今季初ゴールを決めたことはチームにどのような影響をもたらすか?

長谷川については今シーズン、いいところで怪我だったりコンディションが悪くて、使えそうなときに何回か離脱したというのがあるんですね。3連勝したときも、田代が打撲で出れなくて、彼は点を取れてないんですけれどもみんなをうまく使ったというところで、アシストしたりアシストの前をやったりというところがあるんですね。この前のガンバとの試合もそうですけど、アクションが一番早くて、ニアに動いてる分下村にというところがすごくあるんですね。
そういう意味では、ストライカーなのでいつかは点を取らなくちゃいけないというところはあると思いますけど、多くの仕事の何割かというふうに考えると、7割8割を誰かがやった後の2割を点が入ったというところでとらえると、大きな仕事をしてることがたくさんあったんですね。だから焦れずにきちんとハードワークする、黒子になるというのは、ひとつのストライカーの違ったタイプでもあるんですね。そういうことをクリアできていたので、話をしながら、今日は点が取れそうだなと。先週もそうですけど、すごく動きがシャープで、常にゴールに行くし、ゴール前でちょっとしたリアクションの動きがある、という意味では、すごく動けてるなと見ていました。点を取った時もそうですよね。一番早くアクションを起こしてもらって、ターンからシュート。たぶんあのタイミングで蹴らないだろうと思ってると思うんですよね。そういうところだったり、田代が入れたのも長谷川の動き出しが早かったので長谷川から誓志(増田)といってると思うんですね。すごく動けてるなというふうに思います。まして点が取れたので、次の川崎F戦も楽しみだなと思っています。

–宮崎選手が公式戦3試合連続ゴールを挙げたことの要因は?

3試合前に、本人はすごくコンディションが良くて途中からでもすごく出したかったんですね。やっぱり宮崎じゃないかなぁという形で1試合だけ遅らせたというか、出れない部分があって、そういうところのコンディションがいいのにというのがうまくピッチ上で表現できてたと思うんですね。それがゲームでいざ使うとなるとああいうふうな活躍をしてくれたということ。それともうひとつ、彼のいいところは技術が高い。ちょっとしたスペースにタイミングよく入ってボールを収めることができるので、1回チームが落ち着くんですね、彼のところに入ると。個人で溜める能力を持ってる反面、スピードも持ってるというところがあるので、それがうまく今生きていると思います。途中から使ってもすごく怖い選手だと思います。

–今日キャプテンマークを佐藤健太郎選手に渡した理由は?

『やれ』というと、『やらない』と当然言うんですね。ですけど、こっちとしては、中央にいて周りが見れて、ハードワークできるような選手、とすると、健太郎に1回やらせてみたいなと。チームキャプテンじゃないので。ゲームキャプテンだから、『あまり期待してないからやってみたら?』ということで、今日食事の前に話をしました。集中していたし、声も出てたと感じるんですね。みんながミスした時に指示してくれてたりとか、ハードワークして一番ボールを奪っていると思うんですね。そういう意味では、今後もそういう若い選手がゲームキャプテンを。チームキャプテンというとなかなか荷が重いかもしれないですけど、ゲームキャプテンとしてこうやって刺激を入れるという方法もいいのかなと思いました。すごく正解だったなあと。ところが嫌だったんでしょうね。途中でキャプテンマークをグラウンドに投げてたから(笑)。田代に『拾え』と言ったら田代がつけてたので、田代もいいかなと思って見ていました。

–久々の2トップだったが、他にも園田や新しい選手を使って結果が出たことでリーグ戦に生きるのではないか?

そうですね。前半、壁パスを2回ぐらいやられたり、ポストに当たったりして助かったと思うんですけど、でもだいぶやれてるなというふうに思います。それ以上に、小林亮が左サイドで問題なくやれてるということを考えると、バックラインは少し動かしながらでもあと9試合は戦えるなという感じがしました。2トップもシーズン初めよりコンビネーションいいし、1トップでもいいしというところで、今日のゲームはいい材料ができたなと思っています。

2010Jリーグ ディビジョン1 第25節
2010年10月3日(日)15:05キックオフ 国立競技場

3

FC東京
2 前半 0
1 後半 0
0

湘南ベルマーレ
21 >> 24 勝点 15 >> 15
38分 39 大黒 将志
39分 18 石川 直宏
84分 16 リカルジーニョ
得点者  

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 権田 修一 20 GK GK 1 野澤 洋輔 0
0 椋原 健太 33 DF DF 5 臼井 幸平 2
0 今野 泰幸 6 DF DF 6 村松 大輔 0
1 キム ヨングン 17 DF DF 4 山口 貴弘 0
1 中村 北斗 14 DF DF 13 鈴木 伸貴 0
1 石川 直宏 18 MF MF 15 ハン グギョン 1
0 森重 真人 3 MF MF 7 寺川 能人 2
1 徳永 悠平 2 MF MF 8 坂本 紘司 1
3 リカルジーニョ 16 MF FW 40 エメルソン 0
4 平山 相太 13 FW FW 17 馬場 賢治 2
4 大黒 将志 39 FW FW 11 阿部 吉朗 1
 
- 塩田 仁史 1 GK GK 39 都築 龍太 -
0 松下 年宏 8 MF DF 14 阪田 章裕 -
- 大竹 洋平 19 MF DF 30 島村 毅 -
- 羽生 直剛 22 MF MF 2 田村 雄三 -
- 田邉 草民 27 MF MF 41 永木 亮太 0
1 重松 健太郎 24 FW FW 18 新居 辰基 1
0 前田 俊介 32 FW FW 22 中村 祐也 0
68分
2 徳永 悠平 反スポーツ的行為
77分
8 松下 年宏 反スポーツ的行為
16 シュート 10
9 GK 17
7 CK 4
10 直接FK 8
0 間接FK 2
0 (オフサイド) 2
0 PK 0

得点経過

38分
39 大黒 将志
右 CK 18 ↑ 中央 6 ヘディング → 39 左足S
39分
18 石川 直宏
左 16 ~ → 中央 13 → 18 右足S
84分
16 リカルジーニョ
右 24 → 中央 14 → 左 16 ~ 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

72分
3 森重 真人 → 8 松下 年宏
77分
18 石川 直宏 → 24 重松 健太郎
88分
39 大黒 将志 → 32 前田 俊介
65分
7 寺川 能人 → 41 永木 亮太
66分
17 馬場 賢治 → 18 新居 辰基
79分
8 坂本 紘司 → 22 中村 祐也

開催データ

[入場者数] 20,508人 [天候] 晴のち曇、無風 [気温] 24.7℃ [湿度] 54% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 難波 邦雄 [主審] 木村 博之 [副審] 相葉 忠臣 [副審] 穴井 千雅 [第4の審判員] 前島 和彦 [記録員] 遠藤 郁夫

湘南 反町監督 試合後コメント

●反町監督 総括
悪いところを探すのが難しいゲームだったかなと思います。
それくらい我々は最下位にもかかわらず勇敢に戦ったのではないかと思っています。
残念ながら及びませんでしたが、次の試合もありますので、ファイティングポーズをとってやっていくしかないと思っています。

●反町監督 質疑応答
–いつ先制できてもおかしくない状況だったが狙い通りの攻撃だったのか?

FC東京さんがなぜこの位置にいて苦しんでいるのかが分かるような部分だと思うんですよね。縦のボールを入れたときに最終ラインと勝負ができると踏んでいたので。ある意味、予想通りだと思っています。試合終了後にいつも監督が言う言葉ですが、あれが入っていればという試合でしたね。ただ全体的には悪くはなかったと思います。ザッケローニ日本代表監督が権田を選んだことによって、権田が自信を持ちいいプレーをしたのかもしれません。(会場笑い)最後のところをこじ開けることができなかった。この試合の前までは我々のほうが得点数が多いんですけどね。失点数は別にしてですよ。ずっとこうやって戦ってきたのでチャンスを作れるところまでは必然ですし、向こうのチームの状態から見れば、それも必然なのですが。少し遠かったのと逆に向こうは一瞬の隙を突いてきた。実は昨年、湘南と東京Vがここで試合をしたんですが、そのプレイバックを見ているみたいに。そのときは土屋がヘディングで競り勝ってキーパーの前を横切った大黒がゴールを入れた。その映像も見せていますしそれをすると言っていても、止められない。我々に集中力が足りなかった。そこの差があったのかもしれません。少し話が離れてしまいましたが、一瞬の隙をブロックできて一瞬の隙を突ければ、そうしたチームになれば順位は上がる。それができないから、ここに甘んじているということになるでしょう。今日は先制点が左右すると思っていたので、その後の失点も含めて悪くないだけにもう一度試合がしたいと思います。

–失点数が多いことについての理由は?

シーズンの中盤までの失点の仕方と今の失点の仕方が違うということをまず理解していただきたいと思います。今は4バックのユニットにしてもアンカーに入った(ハン)グギョンにしても非常に整理されてきている。ただ、結果だけみて「あ、今日も3点か」となってしまうのは、ひとつ取られてしまうと下を向いてしまってやっていることが少しぼけてしまう。やはり先ほど少し触れましたが、相手に隙を与えるようなところがあるんでしょうね。それは個人のマンパワーかもしれない。特に今日の3点目はそうだと思います。ユニットで守る力は上がってきたけれども、フロンターレ戦もたくさん失点してしまったのはそこに雲泥の差があった。我々はJ2に10年いたチームですから、J1に上がってもなかなかディフェンスのマンパワーのある選手の採用したりということが難しい。そこの部分はJ1の外国人選手のマンパワーと比べると足りないところはあると思います。当然失点を減らして得点が多くなれば、勝ち星は多くなる。トレーニングでも、ここ最近は守備にフォーカスしてトレーニングをしてきた。それを上回る攻撃の力が向こうにはあったのかなというゲームだったのかもしれません。苦しいときに踏ん張りきれれば、もうひとつ上のステージにいけるんですけど、まだそこまでに至っていない現状だと思います。

–組織的には機能していても、両サイドからドリブルで突破を許している印象だが?

だからこそ、何をしなければいけないか。例えばチャレンジ&カバーですよね。小学校の教本にでも出ているようなことですが、1人が行って1人がカバーすればいい。でも、1人が浅はかに行ってしまったことで全然、体勢が変わらないで抜き去られてしまう。それではきついと思います。ウエイトさせて相手をスピードに乗らせない。外へジョッキする、チームとしてシェパードして外へ送り込むことはやっているが、そのタイミングや向こうのファーストコントロールで優位性がわかれているところは否めない。それは、どこのリーグもそうですが、選手にもランクがある。それを承知の上でやるしかない。但し、ゴールは真ん中にあるのでゴールを最後の3分の1でいかに守るかも少し意識してやってきたんですが、その前の段階でやはり優位性が向こうにあった。これは残念ながらJ1の敵対するチームのほうが攻撃力としては少し…と言いたいんですが、もうちょっとあるのかなということは認めざるを得ません。

–FC東京は監督が交代したがどういう違いを感じたか?

そうですね、私の大好きな平山が前に立って、そこにかなり中長距離のパスを入れてそのボールを大黒のコンビネーションですとか、森重が前にサポートするような形が増えたと思います。非常に現実的な戦い方をしているのではないかなと思います。後はそんなにセットプレーにしても大きく変えているわけではないので、選手の並びにしても。チームがガラッと変わったとは思っていませんでした。実際にゲームをしてもそのとおりだった。我々のチームには大きいセンターバックがいなかったので苦労しましたが、次のボールを拾うことや、その裏に出たときの対応、サイドバックの絞りというところはしっかりユニットでできたんじゃないのかなと思います。

–後半の10分過ぎぐらいから後ろで細かいパスを繋ぐスタイルに切り替えて連続してチャンスができた。それは意図的だったのか?

ひとつは大黒と平山がかなりハーフェイラインのところまで引いたので、我々はそこでアンカー経由の三角形でボール動かすことができた。もう少し持ち運ぶことができ、センターバックやサイドバックからのボールが前線とシンクロしていけば、もっと面白いことができたと思います。今日は、今までよりも相手のペナルティエリアまでボールを運ぶ機会が多かったですし、それは、やっていて次に向けての大きな自信になると思います。中盤の人数を3対2を作る。大黒にしても平山にしてもそれほどプレスバックできないですから、そこで前を向くことで距離と幅が的確でしたらバイタルエリアに入れたのですが。ちょっと近かったり、サイドが雑だったのは否めない。ただ、後ろのラインは前の試合よりも落ち着いて動かすことができた。0-2なら後半からメンバーを代えるんですが、そんなにリズムもテンポも悪くなかったのでそのまま続けるほうが得策だと思いました。

–今日は田原選手が出場停止だったがヴァウド選手を起用しなかったのは?

ちょっと体調不良もあってここには連れてきていないですね。今日は馬場を使いましたが、一つは判断が速い、一つはフィニッシュの精度がある。もちろんスピードもないし、高さもないし、顔もそこまでよくない(会場笑)。とりえはそれほどないんですが、今日はよく頑張ったと思います。田原は涼しくなってきたので、やっと体が動くようになると思います。これからの残り試合で活躍してほしい。出場停止で累積警告分がゼロになったので、最後まで頑張ってほしい。ヴァウドも当然その中でチームの力になってほしいと思っています。

 

選手コメント

●馬場賢治
前節の山形戦はディフェンスに走ることも多くFWとしての仕事ができなかったので積極的にシュートを打っていこうと思って入りました。ただ(ゴールを)決められなかったので仕事ができたとは思えない。
特に前半はうちのほうがいい形でボールが奪えて攻撃に繋げることができていたと思う。でもいつも言っているけど決め切ればければいけない。攻撃の形ができていたからOKなのではなくそこで決めてこそ前進できるのだと思う。
僕自身は今日は先のことを考えずいけるところまでいこうというつもりでやりました。
うちのサポーターがFC東京のサポーターよりも気合を入れて応援してくれていて、それがすごく伝わってきて、今日は本当にサポーターのために結果を出したいという気持ちが強かった。結果に繋がらず本当に歯がゆいです。

●阿部吉朗
先制点がとれればと思っていました。それができず悔しいです。
いい場面もありましたが決め切れなかった。もちろん決まるのが一番いいですし決めるようベストを尽くしているのですが。ただ決まらなければ、そのあと自分がどういう態度でやるかということが重要だと思う。僕自身も今後考えてやっていきたいと思う。
前半特に、みんなすごく気持ちが入っていたし、やれるところも見せられたと思う。今日は3点差をつけられたけど、そういう内容ではなかったと思う。
前からしっかりディフェンスして、みんなで積極的にやって、次こそ先制点を決めたいと思います。

●坂本紘司
サポーターのみんなが試合前からホームのような雰囲気をつくってくれた。そういう中でやらせてもらったので本当に勝ちたかった。
今日はいいリズムでやれていた時に、どっちが先に点をとるかということが重要だったと思う。内容は悪くなかったけれど結果がすべてだと思っています。
セットプレーの重要性は言われていたし、そこでやられたことが今日の結果に響いてしまったと思う。マークについていたのは自分だったし、言い訳のしようがない。自分の責任としてとにかく点を取り返そうと思っていました。チャンスもありましたが決め切れなかった。
チャンスを2回、3回とより多く作り出していくことが重要だと思う。次の試合でも貪欲に狙っていきたいと思います。

●野澤洋輔
結果は残念でしたが内容的には上向きになっていると思う。
セットプレーということと大黒ということは共に警戒していたところでした。そこでやられたのは悔しいですが、もちろんみすみすやらせているわけではない。1失点目よりもむしろ2点目の失点が早すぎたことが問題だと思う。
(失点して下を向いたのか?)いや、むしろ「連続してやらせるな」という声が出ていたし気持ち的には落ち着いていたと思う。逆に連続でやらせないという気持ちが強すぎて肩に力が入り過ぎていたのかもしれない。
たくさんサポーターがきてくれて最後までずっと応援してくれた。
内容は徐々に上向きになっているので、下を向くことなく、前向きに頑張りたい。

●永木亮太
監督からも2列目からどんどん飛び出していけと言われていたので、守備のことを考えず攻撃にリズムをつくりたいと思って入りました。
ラストパスは1本出せたけどセンタリングがこぼれてきたところでシュートを打てばよかったというところなど、反省はあります。
1点を返したり同点になるというプレーを出したかったのですが、それができず残念です。
(急な合流だったが大変な部分は?)選手たちとはコミュニケーションがとりやすいのでそこは問題なくやれたと思います。

●臼井幸平
(ケガ明けでしたが?)コンディションは問題なかったです。ただ復帰した試合で勝てなかったことは本当に悔しい。
内容的には悪くなかったと思う。やっていてもそんなにやられている感じはなかった。でもその小さな差がJ1での相手との差なのだと思うので、もっと突き詰めなければいけない。
DFラインの4人は声を掛け合ってやれていたし意思統一できていたと思う。ただ、シュートを打たれる時のラインどりが課題かなと思っています。
(次節に向けて)下を向くことなく、試合を楽しむというか悔いのないようにやり切りたい。次でしっかり取り返したい。

FC東京 大熊監督 試合後コメント

●大熊監督 総括
結果的には3-0ですが、前半少し守備でスペースを与えて先に失点していたら分からなかった。ただ、そこを耐えて勝ちを引き寄せたという意味ではよく90分集中を切らさずに頑張ったと思います。方向性も出してくれているが、後半戦の運動量の落ちや中盤で主導権を握られたり、走り切るところで足りない選手もいる。ずっと勝っていなかったので選手もうれしいと思いますが、次が大切。トーナメントの初戦のつもりで残り9試合を戦っていきたいと思います。

●大熊監督 質疑応答
–ホームで開幕以来の勝利だったがプレッシャーは感じたか?

逆にこれだけの後押しがある。今日は味スタではありませんが、たくさんの人に来ていただきました。これだけの後押しがある中で90分間、ひたむきに勝利を目指すということは最低限必要だということ。選手にも言いましたが、個人の意地やチームとしての意地を試合で表現しないといけない。そして戦術の部分として、今日の中盤の拾われたところの修正をしなければいけない。次の味スタで勝利ができるようにしていきたい。

–勝てなかったときはきれいなサッカーだったが今日は気持ちが表れたサッカーという印象。前半は相手のチャンスが多い中選手の取り組みについては?

プロの世界は、口で頑張ろうと言うだけではなかなか勝利をもぎ取ることができないと思います。逆にロングボールに関して、アンカーの選手や寺川くんに拾われていて、それを早く修正できなかった。途中から修正したが、やはりあそこで拾われてチャンスを作られてしまった。そういった意味でも、選手の姿勢はあるが、前節残り15分間で足が止まっていた。練習やフィジカルコンディションは10日間ぐらいしか見ていないので、落ちているのか後半上がっていくのか、正直上がっていってもらわなければしょうがないと思っていました。気持ちは控え室からあったし、後半は多少落ちた選手もいましたが、上がっていった選手もいた。いいところとまだ足りないところが混在している。メンタル的には諦めてなくて、前半は逆に僕のほうで修正しなければいけないところが多くありました。

–大黒選手が得点を奪ったが大黒選手への期待は?

決定力はあると思います。後半、もう少し運動量が落ちてくると思っていましたが、守備でもよく頑張ってくれたと思います。ただ、自分の中の理想としてはゴール前だけでなく、欲を言えば4枚や3枚のDFラインの裏へと飛び出していくこともやってほしい。そうやって引っ張ったことによって、中盤を使うことができればいい。平山もそれをやっても、なかなか特長が出なかったり大黒が引いてきてしまって逆に中盤で狙いやすい状況ができている。中盤の構成や、ボランチの構成も考えなければいけない。このチームが持っている力で、最も相手に与える脅威を探っていかなければいけないと思っていす。

–森重選手を中盤で使う理由は?

彼のパフォーマンスもあるだろうし、昔と違ってウィンドウも閉まっている。ということは、現状のメンバーで戦わなければいけない。彼のパフォーマンスどうのこうのではないが、彼はほとんどボランチをやっていない。広島皆実でボランチをやっていたときは目にしていますが。正直、出入りの少ないストッパーをやっていた中ではよく頑張っているのかなと思います。ただ、その頑張ったことによって前節の後半15分以降、今節の後半はほとんど攻守に出てこなくなった。本当の彼のボランチの資質は、鍛えた中で、時間を与えた中でやっているわけではない。今後、期待したい部分もありますし、チームが上がっていくためには心臓の部分なのでもう少しアグレッシブにということを要求していかなければいけない。前田に関しても、特長は持っているが、もっと運動量が必要。今日の重松のようにボールを奪うところ、アジアも世界でも当たり前なので、もっと要求していきたいと思います。ただ、彼らはキックやトリッキーな部分など、逆に教えられないものを持っている。それは、努力しても、Jやその上のステージでは表現できない部分がある。そういった個性を大切にしながら、要求していくことも続けていきたい。

–ボランチという意味では今野選手がいるが、今の並びのほうがいいのか?

シビアに見て前節までの24試合で平均1点取れていない現状があります。守備から入るわけではありませんが、今すぐに彼らを動かせる時間はなくて、正直、年代別代表でも今野はボランチで使っていました。ボールを奪う力、得点能力は認めています。サイドバックやストッパーなどもできるユーティリティさは日本の中でも抜けた存在だと思います。ただ、先ほどから言っているように代表と違い、メンバーを変えてということはできない。それにけが人が多く、メンバーを選ぶほどいない。そういった状況の中できっちりとした安定感というのは必要という判断のもとで選手を配置している。これを固定するわけではなく、いろんなバリエーションも練習試合などでやりながら、FC東京のチームパフォーマンス、個人の特性が出るように微調整したい。今がベストなのかどうかは分からない。今野のボランチに関しては魅力があると思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第24節
2010年9月25日(土)16:04キックオフ NDソフトスタジアム山形

1

モンテディオ山形
0 前半 1
1 後半 0
1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
28 >> 29 勝点 14 >> 15
77分 6 宮崎 光平 得点者 33分 11 阿部 吉朗

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 清水 健太 1 GK GK 1 野澤 洋輔 0
1 小林 亮 2 DF DF 14 阪田 章裕 1
0 西河 翔吾 4 DF DF 6 村松 大輔 0
1 園田 拓也 22 DF DF 4 山口 貴弘 0
1 石川 竜也 13 DF DF 13 鈴木 伸貴 0
0 下村 東美 5 MF MF 7 寺川 能人 0
0 佐藤 健太郎 17 MF MF 15 ハン グギョン 0
2 増田 誓志 8 MF MF 8 坂本 紘司 3
2 北村 知隆 11 FW FW 40 エメルソン 0
3 田代 有三 10 FW FW 17 馬場 賢治 1
1 宮沢 克行 7 FW FW 11 阿部 吉朗 1
- 植草 裕樹 20 GK GK 39 都築 龍太 -
- キム クナン 18 DF DF 30 島村 毅 -
- 山田 拓巳 26 DF DF 33 遠藤 航 -
1 宮崎 光平 6 MF MF 26 古林 将太 -
- キム ビョンスク 16 MF FW 9 田原 豊 0
0 太田 徹郎 28 MF FW 22 中村 祐也 0
0 長谷川 悠 15 FW FW 36 三平 和司 -
 
12 シュート 6
6 GK 12
7 CK 3
14 直接FK 7
3 間接FK 6
2 (オフサイド) 6
0 PK 0
79分
9 田原 豊 ラフプレー
88分
4 山口 貴弘 反スポーツ的行為

得点経過

77分
6 宮崎 光平
右 17 ~ ↑ 中央 15 → 6 右足S
33分
11 阿部 吉朗
中央 直接FK 40 ↑ 11 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

71分
7 宮沢 克行 → 6 宮崎 光平
77分
5 下村 東美 → 15 長谷川 悠
90分+1
11 北村 知隆 → 28 太田 徹郎
66分
40 エメルソン → 9 田原 豊
85分
8 坂本 紘司 → 22 中村 祐也

開催データ

[入場者数] 7,782人 [天候] 曇、弱風 [気温] 14.9℃ [湿度] 76% [ピッチ] 良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 河本 弘 [主審] 岡田 正義 [副審] 山口 博司 [副審] 田尻 智計 [第4の審判員] 岡部 拓人 [記録員] 細谷 龍彦

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

えー、非常にいいベンチでしたね。申し訳ないですけどパイプ椅子に座ってしまったので、試合前に座っただけでしたけども。湘南もああいうベンチができるのを楽しみにしています。

ゲームはお互いにそうなんですが、非常にヘディングの多い、つまりグラウンダーのボールというより長い、または浮いたボールが多いゲームで、それもサッカーの一部分なんてすけども、そうしたゲーム展開にはなるかなと。これは前節の仙台戦もそうだったんですが、そういう展開にはなったかなとは思ってますね。2点目を取れれば勝点3は来るというゲームでしたけども、ひと山越して入れるボールが多いので中盤でボールを奪うことができない。

ただし、その跳ね返したボールとかセカンドボールというのは、増田が結構トップに入れた時に田代が強いですからね。それを越していくのでセンターサークル付近ではこっちの方がボールを拾えましたよね。それからのプラスアルファの攻撃力というのはちょっと我々にはなかったかなと思いますが、全体的には今日は本当によく頑張った試合かなと。特に最終ラインの真ん中の2人ですね。最後は向こうも長谷川を入れて来て、高さでは2人足して20センチぐらいうちがマイナスなんですけども、よく耐えたかなというところも正直あると思います。

我々の立場から言うと、勝点1はまったく喜べないのですが、今チームにある課題を今日実戦の場でいい成果を上げることができたというのは、次のゲームにつながるかなとは感じています。欲を言えば勝ちたかったゲームですけども、結果から言えばイーブンだったかなと思います。

質疑応答

-白星なしが11試合だがなかなか壁は厚いのか?

そうですね、我々はビッグクラブではないですから、そんなに簡単にビッグクラブに快勝できるようなゲームは正直ないと思います。色々とやりくりして、ゲームの狙いとか相手のストロングなところを落としこんで、なんとか勝ち点をとりたいという考え方に変わりはないと思いますから、実力の差が少しあることは否めません。

ただし、じゃあ諦めるのかと言ったらそうではなくて、我々には我々のよさがある。今日の試合でもいくつか出すことができましたし、その回数をもっと増やしていきたいと思います。

-終盤になって1-1になったが、攻撃に人数をかけるというより後ろに何人か多いようだったが選手の判断か?

私はまったく指示していないですね。押されて精神的に前にいく力が…それはメンタル的にもフィジカル的にもなかったのかなと思います。さっき言ったように出ていくにしても、結局長いボールを拾って出ていく。田原がもう少し時間作れればいいんですけどなかなかできなかったので、単発になると当然時間がなければ上がっていく時間はないわけですから、そこはちょっと大きな問題かなと思いましたけど。今日のゲームに関して言えば、本当にひたむきな姿勢は見えたんじゃないかと思います。

何も引分け狙いなんてないですし、さっきもありましたが我々は勝点3をとらなければどうにもならない。今日も最終的には中盤に馬場を入れて、前に中村を入れて最後のペナルティエリアの中での彼のよさを生かすということは考えましたけどね。

坂本紘司選手コメント

自分たちには失うものはないし、自分たちの置かれている状況を考えても、とにかく自分は前に向かって、ゴールに向かってプレーしようと思っていました。
守備でもしっかりとボールにプレスをかけ続けようと思っていました。
今日、いきなりスーパープレーができるようになるわけではないし、今までの自分がやってきたことを整理して、残されたゲームにすべてをぶつけるつもりで戦いました。
でも、結果が全てだし自分自身もシュートを打つチャンスはあったけど決め切れなかった。そういうところでゴールを決められるかが全てだと思う。そこはまた次の1週間で自身の課題として取り組んでいきたい。次は必ず勝たなければいけない。そういう気持ちでまた1週間トレーニングしたいと思っています。
試合前に「気持ちの入っているほうにボールが転がるんだ」という話もあった。
本当に全てを出し切るということが自分のベースだし、どんなことがあってもそういう気持ちでやっていきたいと思っています。
あとは本当に結果に繋げることにこだわっていきたい。ゴールでチームを助けたい。今日できたことが次もできなければ意味がないし、今日以上のものを必ず次で出したいと思っています。

鈴木伸貴選手コメント

自分にとっては1年ぶりの公式戦でした。
チームメイトと練習の時から、監督の言っている戦術をいかにピッチで出せるかということを話し合って臨んだ試合でした。
1点とられてしまったのが悔やまれます。勝つために戦ったしそれぞれがチームのために走っていたと思う。悔しいです。
ひたむきなプレーを続けながら、本当に結果を求めてやっていきたい。自分もまた試合に出られるように練習からやっていきたいと思います。
(DFがだいぶ整理されていたようだが?)DF陣、また他のポジションも含めてみんなでよく話し合っていました。自分の仕事だけじゃなくてみんながみんなを助けようという意識が大きかったと思います。

山口貴弘選手コメント

失点の多かった川崎戦のディフェンスを見直し、みんなで立て直してしっかりやろうと臨みました。山形は得点のほとんどがクロスやセットプレーからだが、新しく入った選手(これまでとは違う先発)もよかったし、球際の強さや運動量は出せたと思う。
カバーリングも浸透し、ボールに行きやすくなった。
ただ、失点の場面はぼくが付いていたところ。
J1はあのレンジからでもシュートを撃ってくるので、結果論だが、カバーを任せたというぐらいの気持ちで前に出て、あと一歩、もう一歩寄せるべきだったかもしれない。
後半は相手のクロスが多かったが、上げさせないようにもっと改善できると思うし、二次攻撃をさせないディフェンスも必要。
今日はみんな気持ちが出ていたし、しっかり守備することができた。
これをどの相手に対してもできるようにしていかなければいけない。
勝つためには全体的にあと一歩だと思うので、その一歩を埋められるようまた次からみんなでやっていきたい。

阿部吉朗選手コメント

(ゴールシーンは?)エメ(エメルソン)からのボールでしたが練習でやったとおりの形でした。
ただ本当に1点がもったいなかった。悔しい。勝ちたかったです。
前回と違ってセカンドボールも拾えていたと思うし整理して守れていたと思う。
それが90分できるかどうかが本当に大切なんだと感じています。
状況を見極めて、もっと賢くどうするべきかを考えながらやらなければいけない。相手はサイド攻撃が多かったので、サイドでやり返すなどもっとサイドで起点をつくれればよかった。時間帯によってどう攻めるべきか、押されている時にどう守るべきかみんなで意思統一してやっていきたい。

寺川能人選手コメント

(勝点1について?)ないよりはいいですが、僕らは勝つしかないので悔しいですね。
守備に関してはしっかり整理してそれぞれの役割が今日ははっきりしていたと思う。ただ点をとられているので、それはまだチームとして足りない部分なのだと思う。
(同点になってから前になかなかいけなかったようだが?)相手は最初からパワープレーというか放り込む感じできていたので、ある程度は仕方なかったと思います。
いい部分も出ましたが、やはり勝点3をとりたかった。残念な結果と受け止めています。

山形 小林監督 試合後コメント

総評

入りはそう悪くなかったと思うんですね。うまくボールも運べてるし、クロスの入り方だったりクロスの質というところが合わないなというところだったんですけど、1点取られた後はどうしても負けてるということと、点が取れてないということがすごく重くのしかかったと思います。かなりプレッシャーを受けた中でイージーミスが増えた。あの辺で追加点が取られなくてよかったなという気がします。

後半は落ち着いて入れたと思っています。「勝たなくちゃいけない」、「負けたくない」とその先のことだけを考えてプレーしてしまっているので、プレーをひとつひとつ丁寧にする。コントロールだったり、キックだったり、パスしたらポジションを変えたり、素早くそういうことをやっていった中でボールが運べるというところをないがしろにして、「負けるんじゃないか」と先のことの不安が随分のしかかったのではないか。その辺をうまく後半コントロールしてくれたなと思います。いい入りができたと思います。

ただ、点を取るまでにいくつかのクロスやフィニッシュの精度が上がれば、もう少し早く1点目が取れれば追加点も狙えたのではないかなと思っています。途中から出た選手2人がいい絡みをしてくれたので、よかったと思っています。

下位のチームですけど、今の状況ではどことやっても自分たちがどう切り開いていくかというところだと思うんですね。ですから、今日は連敗の後に追いついたというところで、次のガンバのゲームに持っていけるように準備していきたいと思っています。

-今後は上位陣との対戦が多いが、これから立て直すには何が必要か?

サッカーは不思議なもので、例えば今日のゲームでキープ率はうちのほうが高いんですね。となると精度が高くなければいけないんです。技術が高くなければフィジカルです。守備をするということです。

となると上位のチームと(対戦すれば)確かに回されるかもしれないんですけども、連動した守備の意識があれば、五分でボールを持つか、向こうがボールを持ったのを奪えればチャンスはあるんですね。ですから、そんなに差があるわけではないと思ってるので。全く差があって負けてるという風にはガンバに対しても思ってないんですね。可能性があって負けてる。逆に今のうちに点が取れないということで、ボールをたくさん触れば触るほどいろんなチョイスする判断に迷ったり、動きを変えたり、そこに精度が合わなかったりということがあると思うんですね。それだけボールを持って意図的に点を取るというのは難しいんです。となるとよく言うカウンターかショートカウンターでボールを奪ってシンプルに攻撃するという方が、手数がなくて点が取れる可能性が高いんですね。

ですから、今日のゲームというのは先ほど言ったように相手ではなくて、「下位のチームに取られた」、「そのまま終わるんじゃないか」というのを追いついたというのがすごく大きいと思うんですね。ですから、そこのメンタルのコントロールをうまくできたと選手には言いましたけど、上位の対決に、結果を見ると全部負けるかもしれないですけど、これはやってみないとわからないし、私たちも守備の方はそう悪くはないので、そこをうまく生かして戦っていきたいと思います。

例えば、今日エスパルスと名古屋が5-1で名古屋なんです。うちは0-1で(名古屋に)負けたんです。名古屋のゲームが一番ボールを奪えているんです。ただ、攻撃に枚数をかけられなかったというのはあるんですね。今日と同じシステムです。ですから、そういう風に、少しずつ相手で成長することもあるし、10月はチャレンジできると今日話した。怖がらずにチャレンジできるという気持ちでいければいいなと思っています。決してそういう風にマイナス的に考えなくてもいいと思います。

-宮崎光平選手の投入の意図は?

3週間ぐらい前からコンディションがよくなってきたのと、今週のゲームで一番バイタルに入った時に一番…。要するに今日はサイドハーフで(湘南が)1ボランチなので、中に入った時のプレーというところになると、北村のハードワークからのクロスというよりも中に入った時に一番動きがよかったんですね。ですから、北村を左に置いてクロスを内側で入れながら石川を上げるということと、宮崎については中でプレーをする。そこがうまくくさびと長谷川のところでうまくいったなと思っています。今週、すごくトレーニングで表現がよくて、使えればいいなと思っていたんですけど、いい仕事をしてくれたと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第23節
2010年9月19日(土)19:04キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 3
0 後半 3
6

川崎フロンターレ
14 >> 14 勝点 35 >> 38
41分 寺川 能人 得点者 3分 ジュニーニョ
21分 ジュニーニョ
34分 ジュニーニョ
54分 中村 憲剛
75分 ヴィトール ジュニオール
88分 小宮山 尊信

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 21 相澤 貴志 0
1 村松 大輔 6 DF DF 19 森 勇介 1
0 山口 貴弘 4 DF DF 3 佐原 秀樹 0
0 島村 毅 30 DF DF 2 伊藤 宏樹 0
0 小澤 雄希 24 DF DF 8 小宮山 尊信 4
0 田村 雄三 2 MF MF 20 稲本 潤一 2
2 寺川 能人 7 MF MF 14 中村 憲剛 1
0 遠藤 航 33 MF MF 6 田坂 祐介 1
0 坂本 紘司 8 FW MF 11 ヴィトール ジュニオール 2
0 田原 豊 9 FW FW 10 ジュニーニョ 10
1 阿部 吉朗 11 FW FW 7 黒津 勝 4
- 都築 龍太 39 GK GK 27 安藤 駿介 -
- 阪田 章裕 14 DF DF 18 横山 知伸 0
- 古林 将太 26 DF DF 29 谷口 博之 1
- ハン グギョン 15 MF DF 23 登里 享平 -
0 エメルソン 40 MF MF 16 楠神 順平 -
0 中村 祐也 22 FW MF 24 小林 悠 -
1 ヴァウド 38 FW FW 15 矢島 卓郎 2
45分+1
11 阿部 吉朗 反スポーツ的行為
5 シュート 28
15 GK 9
2 CK 16
8 直接FK 3
2 間接FK 2
2 (オフサイド) 2
0 PK 0

得点経過

41分
7 寺川 能人
中央 1 ↑ 11 ~ → 7 ~ 右足S
3分
10 ジュニーニョ
左 11 ~ 左足S 相手GK こぼれ球 中央 10 左足S
21分
10 ジュニーニョ
中央 11 → 10 ~ → 7 → 10 右足S
34分
10 ジュニーニョ
左 11 ~ ↑ 中央 10 ~ 左足S
54分
14 中村 憲剛
左 10 ~ → 中央 14 ~ 右足S
75分
11 ヴィトール ジュニオール
中央 14 → 右 11 ~ 中央 11 ~ 左足S
88分
8 小宮山 尊信
中央 14 ~ ↑ 15 ~ → 8 ~ 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
33 遠藤 航 → 40 エメルソン
HT
9 田原 豊 → 38 エメルソン
76分
8 坂本 紘司 → 22 中村 祐也
79分
6 田坂 祐介 → 29 谷口 博之
82分
7 黒津 勝 → 15 矢島 卓郎
88分
20 稲本 潤一 → 18 横山 知信

開催データ

[入場者数] 12,831人 [天候] 雨、弱風 [気温] 26.1℃ [湿度] 74% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 石井 茂己 [主審] 柏原 丈二 [副審] 村上 孝治 [副審] 小椋 剛 [第4の審判員] 大川 直也 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

正直言って、スピードと技術の差が顕著に現れたゲームだったかなと思っています。この差を埋めようと思って、戦術を練るのが監督のひとつの仕事なのですが、今日のゲームにおいては言い方が変ですが、上手くいかなかったかなと。

後半のようにオープンな展開になると、こうした結果になってしまうのは止むを得ません。

勝ち点0と言うのは、この前のゲームのように1点差で負けるのでも同じですし、1週間後に、この悔しい思いを出せるようにやっていきたいなと思っています。

今日はゲームの前から今まで以上に「勝利への花道」で声を枯らして最初から応援してくれたのにもかかわらず、最後にはブーイングと罵声で終わってしまったのには、私としては責任を感じています。

質疑応答

-3分で1点を入れられ、さらに2点目を入れられてビハインドを負った選手のダメージについてどのように感じているか?

ここ最近のゲームは最初に点が取れないので、またかという負のスパイラルに入ることは間違いない。それでもゲームは進むので、そこでメンタリティを負からプラスにどう持っていくかが大事だと思います。それがまだ整理できてなくて、今度はやられてしまうことばかりを考えてしまい、相手がひとりに対しても、例えば今日のはじめであれば3人がずっと後ろに張り付いて前を向かれてしまっている。ハーフタイムに、相手も同じものを食ってるんだろうと、おなじ人間だろうと、人間論まで話して、なぜそんなにビビるんだという話はしました。なかなかそのメンタリティを変えていくのは難しいのかもしれないが、逆にプライドを持ってもらいたい、サッカー選手として。私も指導者としてプライドを持ってやっていきたいと思っています。

-外国籍選手を控えに置いて後半開始から投入した意図と評価は?

エメルソンは怪我していて昨日チームに合流したということですね。今日45分やりましたが、本来なら20分限定という形だったし、再発するリスクもあったので、厳しい選択をせざるを得なかった。つまり最初から行くことは毛頭なく、途中から状況次第でした。

ヴァウドは練習や今週週中の試合の状態を見ていい方を使っていくと。チームはこういう状態なので、今日は遠藤を最初から使いましたが、何かひとつチームとして変えていかなければいけないと。ゲームでもずっと良かったし、遠藤は仙台で大きな経験をしてきたが、やはりまだプロフェッショナルとしてのリズムに溶け込んでいない。そうした中で田原を最初から使い、ヴァウドは途中からの方がこの前のゲームを含めて非常にゲームに入るパワーがあるので、後半ちょっと劇薬を与えないとチームは大きく変わらないということで2人代えました。最後の相手陣内に入ってからの精度などは、今日見ていただければわかるように、残念ながら向こうに軍配が上がるのではないかと思います。

-前半途中で選手の並びを変えたが、その意図は?

まず向こうの黒津とジュニーニョをどう抑えるか。プラス、ヴィトール・ジュニオールと田坂、これをゲームプランとして考えた場合、正直ここまでジュビロや仙台など典型的な2トップに対してうちはどうしても後手を踏むようなディフェンスをしていた。そこでDFを3枚にしたが、先ほども言ったように逆にずっと後ろに張り付いて我々のボランチの前のところにプレッシャーがかからないから我々のディフェンディングサードまで簡単に運ばれる。そこからの能力は、ひとりに対して3人対峙しても個人のシュートの力やドリブルの力、ひとつワンツーでやられたが、それらを出させないための準備が逆に恐れおののいてしまい、守備の積極性がなくなってしまった。これは私のミステイクですから選手を責めるわけにはいかないと思います。逆にその前のところで潰さなければいけないということでダブルボランチにして、両サイドを中盤とディフェンスラインをふたつ置くことによって、向こうがアタッキングサードに入る前、ミドルサードのところでもう少しプレッシャーを与えて相手の判断を奪っていかないかぎりは埒があかない、と言ってる時にはもう0-2でしたが。修正はできたが、一番の問題は、例えば長いボールが入ってボールを奪ってヘディングでひとつパスする、それが向こうではしっかりと憲剛や稲本の足元に行くところが、こちらは全部やっと触ってクリアで終わってしまっている。それで相手に全部パスして憲剛や稲本、田坂らが前を向いてしまっている。そこのスキルの問題が前半は大きかった。

-選手が自分の近いところしか見えておらず、ぴったりマークされている選手にパスを出して取られてゴールを決められてしまうなどパニックになっているように見えたが?

残念ながらディフェンス陣はパニックになっていると思います。自分たちのスタンスでボールを持って仕掛けてくるチームに対して、自分のディフェンスのスタンスが取れてないと思う。これに関しては、残念ながら修正のしようがないと思います。すぐに変えられるものならもう変えています。

寺川選手コメント

前半はシュートで終われていた場面が多かったのでカウンターを食らうこともなかったし、うちのリズムがつくれていたと思う。
これまでの試合でJ1はシュートレンジが広いと感じていました。うちはシュートも少なかったので、ミドルレンジからでも積極的に狙っていこうという意識で入りました。ある程度連動してボールを引き出せていたと思います。
ただ、ペナルティエリアのバイタルでもう少し深く攻め入りたかった。
ミドルシュートが増えているのはいいことだと思うので、テンポよくシュートまでいけている時のコンビネーションを増やしていければと思います。連動した動きというのは練習からやっているので、もっと数多く試合の中で出せるようにしたい。
今日は前節のレッズ戦で出た課題をいい形で消化できたところもあった。積極的にいってセカンドボールも拾えていた。今日の試合で得たことをまた経験として積み上げていきたいと思います。

遠藤選手コメント

ミスが多くなってしまった。個人の力がまだ足りない。ナビスコの時もそうでしたが、前半で交代となってしまった。
試合前は少し緊張しましたが、周りの選手が声をかけてくれたしピッチに入れば大丈夫でした。
もっと運動量を多くしなければいけない。また、ずっと守備をするのはきついので、もっと攻撃の時間を増やしていきたいと思います。

野澤選手コメント

立ち上がりの失点でガクッと落ち込んだわけではなかったけれど、2点目を入れられる前に相手のプレッシャーを感じて、僕自身、声を掛けてみんなの目を覚ますことができなかった。フロンターレには前からいいプレスを掛けられたとは思う。でも、そのな中でもうまくかいくぐって前線に出さなければいけない。今日はディフェンスの1対1の部分が甘すぎたと思う。ラインを揃える意識が強すぎてシュートディフェンスなど人に甘すぎた。目の前の選手にシュートを打たれてやられてしまう場面が多い。相手に好き勝手にやられたことは悔しい。(何度もビッグセーブを見せたが?)失点数が失点数なので調子がいいとは言えませんが、こういう押される試合もあると思って、来たボールを止め、うちにチャンスが来るのを待たなければいけないと思った。抑えていればチャンスは必ずくると思うので、何があっても自分の仕事はしっかりやりたいと思っています。

村松選手コメント

前半0-0で折り返せればチャンスがくると思っていたが、早々に失点してしまい、動揺があったと思う。奪いに行ってギャップをつくることを警戒し、DFラインを揃えてはいたが、人に行けずミドルシュートでかなりやられてしまった。気持ち的に後ろ髪を引かれてしまい、相手のシュートレンジでも寄せ切れないことが多かった。

ボールの奪われ方もよくなく、相手にサイドでうまく数的優位をつくられた。

DF陣の中今以上にコミュニケーションを取っていかなければいけないと思っています。

田村選手コメント

川崎Fはプレッシャーが速く、切り替えも素早かった。敗因はすべてだと思う。

味方同士で見合ってしまう場面もあったし、コミュニケーションの問題もあったと思います。

川崎 高畠監督 試合後コメント

総評

神奈川ダービーをアウェイの平塚の地で迎えることになり、お互いに3連敗中ということで、向こうも必死で戦ってくる。それをうちは受けることなくしっかりと我々のサッカーを90分やって勝点3を持って帰ろうと選手たちを送り出しました。

立ち上がりから非常にいい動きで攻撃してくれて、3得点を重ねることができたが、前半でいえば1失点が余計だったかなと。ハーフタイムに気を緩めないよう、相手はまだまだ死んでない、息を吹き返したので、リスペクトして後半しっかり入ろうと送り出した。後半は選手交代もあり相手の攻撃に勢いもあったが、よく凌いで4点目を取ったのが大きかったと思います。よく後半0で抑えて勝ち切ってくれたと思う。これも、アウェイですがゴール裏に陣取って選手たちを後押ししてくれたサポーターのおかげだと思っています。感謝しています。

次に1週間空いてガンバ戦がありますが、しっかりといい準備をしてそこでも勝点3を積み重ねられるようにしたいと思います。

-前半だけでハットトリックを挙げたジュニーニョ選手の調子は?

まだトップパフォーマンスには程遠いですが、ぼちぼち上がってきてるかなという印象です。今日は3得点、彼のよさは出たのかなと思います。

-彼の働きそのものが今後優勝争いに絡むうえでも重要になると思うが、この3得点で彼に期待することは?

得点力があるのでチャンスをしっかりと決めてもらいたいということですよね。彼が点を取ることによってチームも活性化するので、攻撃の起点になってもらいたい。

第90回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
2010年9月5日(日)19:00キックオフ 平塚競技場

4
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 0
4 後半 0
0

レノファ山口
- 勝点 -
48分  8 坂本 紘司
76分 11 阿部 吉朗
83分 30 島村 毅
90分 36 三平 和司
得点者  

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 34 西川 充 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 15 碇野 壱馬 0
0 村松 大輔 6 DF DF 13 藤井 仁詩 0
0 山口 貴弘 4 DF DF 2 伊藤 博幹 0
1 島村 毅 30 DF DF 9 安田 忠臣 1
4 坂本 紘司 8 MF MF 7 福原 康太 0
1 寺川 能人 7 MF MF 14 大野 達也 1
3 ハン グギョン 15 MF MF 17 戸高 研太 0
3 中村 祐也 22 FW MF 16 田村 隆生 1
2 田原 豊 9 FW FW 28 鈴木 修平 0
3 阿部 吉朗 11 FW FW 10 中川 心平 1
- 都築 龍太 39 GK GK 20 折見 健治 -
0 小澤 雄希 24 DF DF 6 渡辺 雅人 -
1 猪狩 佑貴 20 MF MF 5 吉次 陽 1
- 小林 竜樹 23 MF MF 30 田中 佑治 0
1 三平 和司 36 FW MF 29 兒玉 光史 -
- ヴァウド 38 FW FW 8 柏原 渉 0
- - - - FW 4 吉田 健次郎 -
 
19 シュート 5
7 GK 10
8 CK 0
15 直接FK 16
2 間接FK 4
2 (オフサイド) 4
0 PK 0
16分
13 藤井 仁詩 反スポーツ的行為
65分
15 碇野 壱馬 ラフプレー
65分
16 田村 隆生 反スポーツ的行為
75分
13 藤井 仁詩 反スポーツ的行為
75分
13 藤井 仁詩 警告2回

得点経過

48分
8 坂本 紘司
左 24 ~ ↑ 中央 8 左足S
77分
11 阿部 吉朗
中央 直接FK 22 → 11 右足S
83分
30 島村 毅
右CK 8 ↑ 30 ヘディングS
90分+3
36 三平 和司
GK 1 ↑ 中央 9 ↑ 36 ~ 左足S
 

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

37分
5 臼井 幸平 → 24 小澤 雄希
79分
7 寺川 能人 → 20 猪狩 佑貴
85分
11 阿部 吉朗 → 36 三平 和司
61分
17 戸高 研太 → 8 柏原 渉
69分
14 大野 達也 → 30 田中 佑冶
79分
16 田村 隆生 → 5 吉次 陽

開催データ

[入場者数] 1,461人 [天候] 曇、弱風 [気温] 29.3℃ [湿度] 79% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 細谷 一郎 [主審] 木村 博之 [副審] 大塚 晴弘 [副審] 安元 利充 [第4の審判員] 蒲谷 卓也 [記録員] 浪速 典克

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

我々にとっては非常に難しいゲームになるというのは、戦前から予想されていたんですけれども、そうしたゲームであったかなと思います。
先取点が大きくこのゲームを左右するのは、おそらく他の会場でやっている天皇杯の試合も同じだったかなという風には感じております。そうした意味では後半、先手を取れたので、前半は大きく動きはないかなと思っていましたけれども、後半の勝負だという感じでした。1点を取れてからは、やはり向こうの運動量が低下するということですよね。運動量が低下したから、主導権握れたわけであって、もし同じ条件でしたら後半も前半のような感じだったかなという風には思っています。
レノファさんは非常に、米子北との試合も見たんですが、しっかりとビルドアップして長いボールに頼らずに良いチーム作りをしているなと思っていますし、地域の決勝もあるそうですから、是非頑張ってもらいたいと思っています。

質疑応答

-ハーフタイムに何か厳しいことを言ったか?

特に厳しいことは言っていません。相手のスローインが両サイドから長いボールを投げられるので、その対応の仕方をしっかり確認させたのと、45分でしっかりハードワークしなければ局面は変えられないと。あと(ハン)グギョンと坂本の位置を代えて、それが奏功したところもありました。また、ディフェンスで少し課題を与えて、後半は手応えを感じるようなシーンがいくつかあったので、それは成果として出たかなと思っています。

ただ、これは次のJ1の相手に通用するかどうかはわかりませんが、我々はそれをやっていかないと厳しい。最後は向こうに退場者が出てしまったのでゲーム自体は向こうにとって非常に厳しい戦いになった。そうした中でも0で抑えて、交代した選手も含めてしっかり点を取れた。得点のうち3つはセットプレーからでしたが、それはよかったと思っています。

-臼井選手の怪我の状況は?

肉離れでしょうね。次の試合に間に合うかどうかはわかりません。シーズンが始まってからずっと満身創痍の状況です。それを何とかやりくりするのが監督の仕事のひとつでもあるので、何とか努力してやっていきたいと思っています。

-久々の勝利だが、満足できる点と不満に思う点は?

前半のゲーム展開を見てもらうとほとんどイーブンですよね。最後のところのクオリティを上げていかないと厳しいというのは正直あると思います。クロスとかバイタルエリアでボールをもらってとか、そういうところの質をオープンプレーの中でできていかないと、相手のダメを押すわけにはいかないと感じています。

ただ、どのような相手にしても、リーグ戦でなかなか勝ち星をとれなかったので、久々に選手も勝利給をもらえて嬉しいんじゃないでしょうかね。(会場笑)

野澤選手コメント

今日の試合は相手を相手をリスペクトした上で、絶対に勝たなければいけない試合だと思って入りました。
自分たちが省エネサッカーをやっているようでは勝てないことをそれぞれが肝に銘じてやったと思います。
前半は天皇杯特有というか難しい試合になりましたが、先制点をとれたこと、また2点目が入るまでゼロで抑えられたことが大きかったと思います。2点目が入った後は、相手が連戦だったこともあって足が止まったと思う。
最後のほうはマークを外したりということもあり、パーフェクトというわけにはいかなかったですが、最近勝てていないことも含め結果が出てよかったと思います。
攻撃のほうも、攻めのリズムや攻め方という面でも、真剣な仕合の場面でいい形が出たので、次のリーグ戦で生かさなければいけないと思います。

三平選手コメント

自分の中で、ラストチャンスだと思って試合に入りました。いつでもそういう気持ちでやらなければいけないと思うし、絶対に点をとってやるという強い気持ちでした。
勝っていたのでもう攻めなくてもいい状態だったかもしれないけど、相手は疲れていたし、自分はフレッシュなのでどんどん仕掛けようと思っていました。豊さん(田原)がうまくそらしてくれたので、決めることができました。
最近、スタッフともよく話をしているのですが、FWならもっと貪欲にいけという話もしていたので、貪欲にいって今日は思い切りガッツポーズができてよかった。
これからもまた少ないチャンスだと思いますが、今日の試合をしっかり活かしてやっていきたいと思います。

島村選手コメント

(得点については?)得点となったCKの前に僕のマークだった選手が退場したので、隠れながらチャンスを狙っていました。セットプレーからのヘディングはずっと狙っていたし自信を持っている部分ですがなかなか決められなかったので、ゴールの感触を含めてよかったと思います。
試合全体では、前半はやはり相手の勢いもあるし難しい試合になりました。先制点は本当に大きかったと思います。できれば前半に1点入れたかったですが、チャンスもあった中で自分たちで難しくしてしまったと思います。
後半に入ってもある程度落ち着いてやれていたと思います。
久々の勝利のダンスはやっぱり嬉しかった。試合が終わって下を向いて帰るのは本当に悔しいし、これからも今日の後半の最後のように攻めの姿勢を失わずに戦いたい。
やっぱり攻めがうちのスタイルだと思うし、いい部分がもっとリーグ戦でも出せるように続けてやっていきたいです。

坂本選手コメント

どんな形であれサポーターの皆さんに勝利を届けたいと思っていました。
(ハーフタイムのポジションチェンジについて)ポジションが変わるということが監督からのメッセージだと思っていたし、もっとフィニッシュのところで活性化しなければいけないと思っていました。得点できたことはよかったと思います。
いくつかチャンスも作れていたので、自分のよさはそういう前へいくプレーだと思ったし、守備もしっかり頑張らなければいけないですが、最近は守備に追われることも多かったので、今日の試合で自分のよさを思い出せたところもありました。

山口 月岡監督 試合後コメント

総評

あっという間の90分で、非常に楽しい時間を過ごさせていただいたというのが一番の印象です。遠方にもかかわらず、山口からたくさんのサポーターの方が駆けつけてくれて、また中1日しかない中で選手たちは非常にアグレッシブに戦ってくれたと感じています。

前半はプラン通り0-0で折り返すことができて、なるべく長い時間0-0で戦いたかったですが、坂本選手の素晴らしいシュートが入り、やはり力の差を感じました。ただ、選手たちは臆することなく、ディフェンスラインもしっかり高く保ち、我々が目指していることはやってくれたと思います。

残念なのは、ボールを奪った後の最初のパスのミスが多く、これから攻撃という時にまた守備に回らなければいけない時間帯が多かった。

ただ、10人になった後、右サイドから何度かチャンスができたが、テンポよくボールを動かす我々が目指しているスタイルが少しは垣間見えたかなと。楽しい90分でした。ありがとうございました。

質疑応答

-去年の川崎戦と比べて今年の試合はどうだったか?

去年は私が監督ではなかったので比較するのは難しいですが、相手がJ1の湘南であったにもかかわらず、選手たちは非常にアグレッシブに戦ってくれたと感じています。これから先、我々が戦っている中国リーグ、もしくはその後の地域リーグ決勝大会に向けて自信になったのではないかと手応えを感じています。

-どういうプランで試合に臨んだのか?

絶対先に失点しないということですね。我々は挑戦者なので、先に点を取られると厳しくなる。守備からしっかり入っていこうと。奪った後、攻撃に入った時にはいつもやっているように選手が湧き出すイメージで飛び出していこうと話していた。守備に関してはよくやってくれたと思いますが、最初のパスが、相手のプレッシャーもあったと思うが、まずくて攻撃に移れなかったことは正直あります。

-地域リーグ決勝大会を踏まえて今回得たものは?

中1日しかなかった中でJ1のチームを相手にこれだけ戦えたことは選手たちにとって非常に自信になっていると思うし、地域決勝大会は3日で3試合というもっと厳しいスケジュールになる。ただ、今日対戦した湘南より強いチームはそこには存在しないと思うので、その点、彼らの自信に間違いなくなると思います。。

2010Jリーグ ディビジョン1 第21節
2010年8月28日(土)19:04キックオフ ユアテックスタジアム仙台

2

ベガルタ仙台
0 前半 0
2 後半 1
1

湘南ベルマーレ
18 >> 21 勝点 14 >> 14
52分 10 梁 勇基
73分  9 中原 貴之
得点者 54分 11 阿部 吉朗

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 林 卓人 16 GK GK 1 野澤 洋輔 0
2 田村 直也 23 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 渡辺 広大 3 DF DF 6 村松 大輔 0
1 鎌田 次郎 2 DF DF 4 山口 貴弘 0
0 朴 柱成 27 DF DF 30 島村 毅 1
1 富田 晋伍 17 MF MF 2 田村 雄三 0
1 斉藤 大介 31 MF MF 7 寺川 能人 0
0 関口 訓充 11 MF MF 8 坂本 紘司 0
6 梁 勇基 10 MF FW 40 エメルソン 1
0 朴 成鎬 19 FW FW 22 中村 祐也 0
1 赤嶺 真吾 24 FW FW 11 阿部 吉朗 2
 
- 桜井 繁 22 GK GK 39 都築 龍太 -
- エリゼウ 6 DF DF 14 阪田 章裕 -
- 一柳 夢吾 5 DF DF 33 遠藤 航 -
0 高橋 義希 18 MF MF 15 ハン グギョン 1
3 太田 吉彰 15 MF MF 17 馬場 賢治 0
- 平瀬 智行 14 FW FW 9 田原 豊 0
2 中原 貴之 9 FW FW 18 新居 辰基 -
83分
10 梁 勇基 遅延行為
17 シュート 5
9 GK 11
10 CK 3
12 直接FK 16
1 間接FK 5
1 (オフサイド) 4
0 PK 0
16分
6 村松 大輔 反スポーツ的行為
21分
22 中村 祐也 ラフプレー
39分
30 島村 毅 反スポーツ的行為
61分
40 エメルソン 反スポーツ的行為
77分
9 田原 豊 ラフプレー
88分
15 ハン グギョン 反スポーツ的行為

得点経過

52分
10 梁 勇基
中央 相手DF クリア こぼれ球 10 左足S
73分
9 中原 貴之
左 31 → 27 ↑ 中央 9 ヘディングS
54分
11 阿部 吉朗
右 5 → 中央 11 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
24 赤嶺 真吾 → 15 太田 吉彰
65分
19 朴 成鎬 → 9 中原 貴之
89分
10 梁 勇基 → 18 高橋 義希
HT
7 寺川 能人 → 15 ハン グギョン
HT
22 中村 祐也 → 9 田原 豊
76分
8 坂本 紘司 → 17 馬場 賢治

開催データ

[入場者数] 14,395人 [天候] 曇、弱風 [気温] 26.7℃ [湿度] 76% [ピッチ] 良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 玉井 朗 [主審] 吉田 寿光 [副審] 相樂 亨 [副審] 五十嵐 泰之 [第4の審判員] 河合 英治 [記録員] 平井 恵美子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

今日の敗戦をしっかり受け止めなければいけないと思っています。
仙台がリズムをうまく作ったというよりも我々が自分たちでリズムを壊してやっているような状態でお恥ずかしい限りです。
それにもかかわらず、サポーターの皆さんは遠路はるばる来ていただいて応援していただいて、本当に感謝しております。

質疑応答

-失点場面も含めミスが多かったように感じたが、今日の試合に限って特に多かった理由は?

今日はゲームの入りからピリっとした感じは正直なかったですね。それが全体的に最後まで響いてしまったかなという感じはしますね。

-前節から3トップの真ん中が田原から中村に変わったがその理由は?

企業秘密でもあるのであまりコメントできませんが、仙台さんは名古屋、清水に次いで前半の得点が多いということで、前線からしっかりやらないといけないと。あとは田原の奪われ方は仙台のカウンターを誘発してしまうということで、ちょっと工夫を凝らさなければいけないと。その分セットプレーのリスクなどありますが、後半勝負かなと考えた中では選択肢としてはそんなに悪くなかったかなと。点をとるところまでいかないのが、中原と田原の違いかもしれませんね。

野澤選手コメント

失点も崩されたわけではなく隙を突かれている。前半、ペナの前で2回位ピンチになったところ命拾いしていることも踏まえて、後半はもっと個人個人で状況に合ったプレーや冷静さをもっていなければいけない。今日のような重要な、絶対に負けられない戦いの時には、後半の苦しい状況でも冷静さや落ち着きがもっと必要だったと思う。失点に関しては、相手を褒めるというよりも自分たちで相手に与えてしまった失点だったと思う。
でも、だからこそこの失点は絶対に防げるものだったし、崩されたわけではないのだから、もっと自信をもってやればいいと思う。
細かいことを言ったらキリがないし今の状況で試合を振り返るよりも、次のことを考えたほうがいいと思っています。

臼井選手コメント

負けられない試合だったので本当に言葉がみつかりません。今日は本当に負けてはいけなかった。
1点目はカウンターでやられてしまい仕方がない部分もあったと思うけど2点目は流れからというよりもあのヘディング1本でやられてしまい、自分たちの力が足りなかったと思う。
(アシストもありましたが?)負けたら意味がない。本当に勝たなければいけなかったので。
今日の試合の重要性を感じている選手と、同じようには感じられていない選手がいるかもしれない。チームとしてその差はしっかり詰めたいと思う。

島村選手コメント

後半、カウンターからの中途半端な形で失点してしまった。途中から入ってきた中原には僕がついていましたが、自分の守備がまだまだ甘かった。中原は当然警戒していたし、スカウティングが必要ないくらいこれまでもやられていたにもかかわらず、自分の守備が甘かったと思う。
フリーキックも含めて前半からチャンスがあったのに決め切れないところがあった。それが勝ちきれない原因だと感じています。

村松選手コメント

試合の入りがピリっとしていなかった。自分たちのミスで相手にチャンスを作られてしまった。仙台はクロスを多様してくることは分かっていたし、中でしっかり対応しようと思っていました。でも結局失点はクロスからやられてしまっている。クロスを何本も入れられたところで集中力の欠如があったのかもしれない。
状況は厳しいですが、逆に勝つしかないという気持ちで、切り替えて次に向かっていきたいと思います。

坂本選手コメント

まだまだ自分たちの力が足りないということを受け止めるしかない。みんな力を出し切ってファイトしている部分はあると思うけど、ギリギリのところで勝てないというのは自分たちに足りない部分があるからだと思う。
自分たちに今何ができるかと考えたら、他のチームよりも本当に濃い練習を積むことで差を縮めるしか、試合と試合の間にできることはないと思う。本当にその繰り返しだし、それしかないという気持ち。差を縮めるための努力は他のチームと同じようにではなくて、濃くて厳しい練習を積んだ先にあると思う。
結果が出た以上、言い訳をすることはしたくないし、細かいことは色々あるけど、自分たちのやるべきことをしっかりやって道を拓いていくしかない。
去年、内容が物足りないことがあっても勝ち切ることで信頼してもらって応援してもらっていたと思う。やっぱり勝たなければいけないんだと改めて感じます。
でも、落ち込んでも何も生まれないので、差を縮めるための努力をしたいと思う。

仙台 手倉森監督 試合後コメント

総評

今日のゲーム前に、前節の大宮戦を振り返った時、手堅い守備で隙を突くというサッカーで3点を取れたというところから、今日の湘南戦は一進一退になるゲームを覚悟しようと話しました。また、湘南がどういう出方をしてくるのか、ブロックを組んで守るのか、プレッシングで来るのかという出方を読みながら、チームとして90分間、攻守のバランスを保って戦おう。そうすれば、勝点3を取らなければいけない両チームの戦いの中で、焦れるのは湘南だと。辛抱強く、だから今日はホームですが、逆にアウェイのメンタルと同じだった。これから先に勝点3を量産するためにはそのサッカーを続けていこう、という話をしました。
90分間バランスを整えながらも、1点取るまで、それから1-1に追いつかれた時に、後ろの人数とフォーメーションを変えながら狙おうかと思った時間帯もありました。ただ選手に「90分間攻守のバランスを崩さずに戦おう」と言いながら自分が崩すわけにはいかなかったので、ああいう戦い方、交代の仕方で、手堅くいきました。今日は途中交代の太田と中原が本当にいい仕事をしてくれたと思います。
浦和戦の時から、14戦勝ちなしのチームが16戦負けなしということも起こり得るという話をして、ここで3つきたので、あと13試合本気になって、そのつもりで戦おうという話を選手にしました。
久しぶりにホームで勝てたことで、サポーターに勝点3をプレゼントできた。今日の勝点3は本当に半分以上はサポーターの力で取れたことに感謝している。
これからのナビスコカップも思い切って戦える、という話をした。常に上を見て戦っていきたいと思います。

質疑応答

–赤嶺選手が太田選手に交代してから4-4-2にしたのもバランスを重視してのことか?

その通りです。相手のセンターバックが2トップに少し手を焼いているところが見えたので、4-4-2でそのままいきました。逆にいうと、その交代で流動的にどこかでシフトチェンジすることも考えながら、赤嶺がダメだった場合の太田だった、というところですね。

–フェルナンジーニョ選手と赤嶺選手がケガでいなくなり、代わった選手が得点したことについては?

フェルナンジーニョも昨日は悔し涙を流すくらい悔しかったと思いますが、その分もこの苦しい状況をみんなで乗り越えてきているので、やれる選手で精一杯頑張っていこうという話をしていました。帰ったレイナルドもいるし今はケガをしている中島もいる。出られない選手の分もみんなで戦おうと約束したメンバーなので、みんながそれぞれエネルギーを出してくれていると思っています。それに、チームの強みである一体感を、ここにきて表現できていると思います。
赤嶺は足首を後ろから、軸足に重心がかかっているところを押しつけられたような感じなので、今は足をつけない状況。ナビスコカップと天皇杯と続いた時に、彼の復帰戦は(リーグ戦の)鹿島戦になればいいと思っています。ナビスコカップは出られないので、早い回復を祈りたいと思います。

–「相手の出方を見ながらの戦い」ということだが、湘南が三段階くらいリズムの変わるタイミングがあった中、対策をとらなければいけないタイミングはどの辺りか?

まず、湘南は必死にくるだろう、という話をしていました。それ以上に我々も必死に戦わなければいけないとも話した。ただし「負けたら」という恐れに関しては、湘南の方が多分我々より強いだろうと思っていました。そうなった際、慎重にくるだろうと予測していた。ただし、前に走れる選手を置いた時に、少しは裏を取りにくるのかというところを我々は見ていましたが、我々のDFラインがいいコントロールをしてくれた。
そして寺川選手と中村選手に代えて、ハン選手と田原選手を入れてきたので、そこでスイッチを入れてきたなと感じた。だから、先制点を与えたら厳しい試合になると思っていた。入り方に注意して、先制点を先に取れたことはよかったのだが、取った後にラインで逃げた辺りが失点に繋がったと思うので、取った後の時間帯を少し修正したいと思っています。

–中原選手が点を取ったことについての感想は?

この間の大宮戦を完勝できた中で、仙台にとって相性の良いチームだなと思った方も多いと思います、前節からそういった相性というところが自分の頭に残っていて、今節は中原の湘南に対する相性が頭にあった。自分としては中原を0-0もしくは同点でいっている時のプランとして、ゴールを生むための武器だと考えていた。その通りの期待に応えてくれた。
本当に、湘南戦の彼のヘディングは「あそこから決めるのか」というヘディングが多いので、ああいうミラクルを起こしてくれたのには、サポーターの力が関わっているのかと思っています。

–降格圏の16位から抜け出したことについては?

選手たちと3節前から「今に見ていろ」という気持ちを持ち続けて戦おう、14試合勝てなかったチームが確実に降格しているというデータを覆してやろうという話をしていた。そういう気持ちを持ち続けながら戦う回数が今日を含めてあと14回ある。
あとひとつ、前節に勝ったことでサポーターにも涙してくれた人がたくさんいたが、ベガルタを生き甲斐にしている人たち、信じてくれているサポーターの人たちのために感謝の気持ちを持ちながら戦おうとして、実際に3つ負けなしがきた今節、降格圏から脱出できた。これをまたエネルギーにして、いい方向に行けるようにひとつずつ勝っていきたいと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第20節
2010年8月21日(日)19:03キックオフ 平塚競技場

1

湘南ベルマーレ
0 前半 0
1 後半 4
4

浦和レッズ
14 >> 14 勝点 24 >> 27
90分+1 30 島村 毅 得点者 55分 4 スピラノビッチ
62分 15 エスクデロ セルヒオ
78分 17 エジミウソン
79分 17 エジミウソン

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 1 山岸 範宏 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 14 平川 忠亮 0
0 ジャーン 3 DF DF 4 スピラノビッチ 1
0 山口 貴弘 4 DF DF 6 山田 暢久 2
1 島村 毅 30 DF DF 5 サヌ 2
0 田村 雄三 2 MF MF 22 阿部 勇樹 1
0 ハン グギョン 15 MF MF 3 細貝 萌 1
2 坂本 紘司 8 MF MF 8 柏木 陽介 4
2 エメルソン 40 FW FW 10 ポンテ 1
0 田原 豊 9 FW FW 35 宇賀神 友弥 0
2 阿部 吉朗 11 FW FW 17 エジミウソン 4
- 松本 拓也 32 GK GK 29 大谷 幸輝 -
- 村松 大輔 6 DF DF 2 坪井 慶介 -
- 阪田 章裕 14 DF DF 33 高橋 峻希 -
- 寺川 能人 7 MF MF 20 堀之内 聖 0
0 馬場 賢治 17 MF FW 15 エスクデロ セルヒオ 2
0 新居 辰基 18 FW FW 24 原口 元気 0
0 ヴァウド 38 FW FW 16 高崎 寛之 -
20分
40 エメルソン 反スポーツ的行為
86分
5 臼井 幸平 反スポーツ的行為
8 シュート 18
13 GK 12
5 CK 17
13 直接FK 20
2 間接FK 1
2 (オフサイド) 1
0 PK 0
64分
15 エスクデロ セルヒオ 反スポーツ的行為

得点経過

90分+1
30 島村 毅
左直接FK17↑中央相手DFクリアこぼれ球30左足S
55分
4 スピラノビッチ
左 35 ~ ↑ 中央 4 ヘディングS
62分
15 エスクデロ セルヒオ
中央 4 ~ → 15 ~ 右足S
78分
17 エジミウソン
中央 10 ~ → 6 ~ 左足S ポストかえり 17 右足S
79分
17 エジミウソン
中央 17 ~ → 10 ~ → 17 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

61分
15 ハン グギョン → 38 ヴァウド
69分
9 田原 豊 → 18 新居 辰基
76分
40 エメルソン → 17 馬場 賢治
HT
22 阿部 勇樹 → 15 エスクデロ セルヒオ
61分
5 サヌ → 20 堀之内 聖
80分
35 宇賀神 友弥 → 24 原口 元気

開催データ

[入場者数] 14,095人 [天候] 曇、中風 [気温] 27.3℃ [湿度] 80% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 鈴木 保 [主審] 家本 政明 [副審] 宮島 一代 [副審] 越智 新次 [第4の審判員] 前島 和彦 [記録員] 亀井 信也

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

どこの監督も同じような-城福さんも言っていましたし、秋田も言っていましたけど-何故日程を揃えることができないのかっていうふうに思いますね。京都はもっと大変ですね、今日試合をやっておますから。夏休みは書き入れ時ですから、分かりますが、9月・10月になると1週間に1試合という形で。
今日、前半はなんとか持ちこたえても、後半に自力で勝る浦和は…という感じのサッカーだったかなと思っています。
それとハーフタイムのセットプレー、コーナーキックは、浦和はこれまで1試合あたり7.5本とっているんですね。コーナーはひとつのポイントだということで、昨日はそのためのトレーニングもしましたし、今日のハーフタイムもそうして送り出したんですけども、結局そのコーナーの流れからやられてしまったと。
そのコーナーも我々のボールだった感じもして、そういうところで一瞬の隙をつかれてしまった。
そうでなくても我々にとって非常に厳しい戦いをせざるを得なかったかなというのは感じていますけども。
次の試合に向けて頑張りますといつも監督が言いますけども、私の次はあるのか果たしてわかりませんけども。ただ、このまま見捨てて尻尾を巻いて逃げるわけにはいきませんので、尻尾をしっかりくっつけてやっていきたいと思います。

質疑応答

-復帰した野澤選手の評価は?

失点が4つありましたが、彼のパフォーマンスが悪いがための失点はなかったと思います。今日は大声援だったので声は聞こえなかったかもしれないが、ベンチサイドにまで聞こえるほど声を出して統率していたし、横からのボールに対しても非常に積極的に出て触ったりしていた。その意味では失点は彼の責任ではなく、最終ラインの質、特に1対1の質のギャップがあるがために浦和が2人、3人で点を取れてしまうというところでしょうね。

-前半立ち上がりにコーナーキックから鮮やかな形を見せたが、自分たちのセットプレーについては?

我々はここまでセットプレーの得点は20%台。ひとつはマルシオ・リシャルデスみたいないいキッカーがいない。もうひとつはガツンと入る能力があまり高くない。そうすると、少し変化を与えて相手を揺さぶらなければ我々に勝機はないと選手にも言ってます。そうした少ないセットプレーのチャンスを生かすかどうかも勝敗を分ける大きなポイントだと思います。先取点を取ると浦和は非常に厳しい状況になる。どこのチームも同じだが、浦和は特にその傾向にあるので。手を変え品を変え、これからもやっていきたい。

-選手たちは手を抜かずに頑張っている印象だが、今日のような敗戦後は落ち込むだろうと推測する。落ち込むのに慣れてしまっているかもしれないが、今後、勝負をかけていくうえで、この厳しい状況を立て直すためには何が必要か?

おっしゃる通り落ち込み慣れているのもあるが、それは困る。我々はシーズン前からセレッソさんみたいに総入れ替えするような経済力はないわけですから、18番目からのスタートだと話をしています。18番目だからこそできることがたくさんある。全部ポジティブシンキングの方法で話を持っていってる。もちろん差はあると思う。あるからどうするかということ。より精進しなければいけない、トレーニングもしなければいけない。ただし我々のスタンスとしては、前半戦が終わった時点でブービーですから、下から4つ目5つ目に上がらなければこの舞台に生き残れない。

ある意味、攻撃に人数をかけてリスクを負って行かなければいけない場面が出てくる。そこで守りに入ってしまったら、残り試合を考えると勝点1ではもう厳しい。そうするとその意識を持ちつつ、対人のプレーなども整理してやっていかなければいけない。そのためのトレーニングはいろいろ考えてやっている。

今回のように3連戦だと疲労の回復に努めるしかないが、これからは11月中旬の1試合以外は1週間空く。ここからほんとうの心理マネジメントなどを突きつめてやっていく。外国人が加わったりGKが加わったり上積みの部分はあるので、その上積みをどう生かしていくかを考えていかなければいけない。選手も厳しい状況だということは分かっていますから、そういう状況で何ができるか。「最初に決めていれば」と先ほど人に言われたが、サッカーの世界ではよくあることだが実際そうであって、まったくノーチャンスというわけではない。逆に言うと、今日はやられたが、前の浦和戦に比べれば少しはサッカーになっている。懐中電灯ぐらいの光だが、それをどううまく持っていくかが必要だと思う。

野澤選手コメント

前半はみんな守れていたし狙いどおりにできていたと思う。1失点してからは相手のペースになってしまった。自分としても約3か月ぶりの試合で、なんとかチームの起爆剤になれればと思っていましたが、それができず悔しい。
でもケガをしていた時は、ドクターやトレーナー、そしてサポーターのみんなが本当に支えてくれた。感謝しているし、結果で返せなかったことを申し訳なく思います。
厳しい試合でしたが、サポーターがついてくれているし、この後の試合に向けて前向きにいきたい。

島村選手コメント

(ゲームキャプテンでしたが?)やはり特別なものなので、自分がやるからには勝ちたい気持ちがより強かった。攻守において、守備では無失点に抑えて攻撃では1点とってやろうと思っていました。前半はみんな落ち着いてリスクマネジメントしながら抑えられていたと思う。後半も1失点目までは意思統一していい形で守れていたと思いますが、失点してからはリスクを負って前がかりになったところをやられてしまった。たとえ失点をしても我慢する強さを持ちたい。
(J初得点については?)取れたことはよかったけど、もっと早い時間帯に取ってチームを勢いづかせたかった。
うちには諦めるような選手はいないので、攻撃によりパワーを向けていった。でもリスクを負ったときに点を取れればいいが、逆に奪われてやられてしまう。リスクを負うところと抑えるところでもっとしっかりとコミュニケーションをとりたい。

馬場選手コメント

こんなに満員の状況で、チケットもたくさん売れていて、その意味でも、また自分たちの状況を踏まえてもすごく大事な試合だった。なのになんで集中した時間帯に失点してしまうのかと、自分自身を含めて不甲斐なく思った。勝てない試合じゃなかったと思う。悔しいし、申し訳ない気持ち。僕が入った時点でロスタイム含めて20分あったし、まだ2点差だったから、勝負はまだわからないし、ボールに絡んで得点を狙いにいくことを意識しました。相手ボールの時間も多かったから、前からとにかく追って、ゴールに向かうためにどうするかをひたすら考えてた。相手がうまかったことはもちろんあると思うけど、それだけじゃないと思うし、負け癖がついてしまっているので、自分はプレーを、それも巧いプレーとかじゃなく気持ちの乗ったプレーを練習からもっと出していこうと思う。いまの状況を変えるために自分にできることはそういうところだと思うから。

田村選手コメント

自分としては90分間相手を掴み切れなかったという印象です。浦和が引いては出てくることを繰り返すことはわかっていましたが、寄せれば裏に出されたりターンされたりしてかわされた。前半をゼロで折り返せたことはいいが、やはり強さを感じました。

浦和 フィンケ監督 試合後コメント

総評

内容からすれば妥当であった先取点を自分たちで奪うことができ、その後解放されたようなかたちでプレーに専念できました。このようなかたちで勝利を収めることができてうれしく思っています。今年に入ってから多くの試合で私たちは決定的な得点チャンスをたくさん作りだしていたし、その数は相手を完全に上回っていた。にもかかわらずなかなかゴールを決めることができなかった。それにより、多くの選手たちのプレーや能力にブロックがかかった状態が続いていた。しかし、逆に言えば先取点を奪うことによって選手たちが解放されて自分たちの能力を発揮できる状態に、今日の試合ではなりました。どのような状況であろうと大切なのはすべての選手たちが強いメンタリティを保ち続けることです。選手同士、得点チャンスさえ決めていけばいいんだと、建設的に声を掛け合っていかなければいけない。そしていま自分たちが進んでる道が正しいものだと、自分たちの能力やプレースタイルからすれば必ずたくさんチャンスをつくりだすことができると、いまより強い自信を持っていかなければならない。そして最終的にはこのチャンスをゴールに結びつけていかなければいけない。ただ残念に思っているのは、怪我人が多いなかでエスクデロが4枚目のイエローカードをもらったこと。つぎの鹿島戦に出られなくなってしまったことをとても悔やんでいる。

また阿部については昨夜、本人と直接話し合い、今日スタメンで出場することを決めた。ただしひとつの事実として、彼はとにかく回復に努めなければいけない状態にある。W杯のあとの休養期間がとても短かったので、ここ最近の彼のコンディションはまったくいいものではなかった。いま大切なのは彼がしっかりと回復すること。ですので、これからの週、彼に数日間オフを与えます。大切なのは精神面でもリフレッシュすることです。そして今日の試合では前半に肩を痛めてしまった。こうした状況だったので、ハーフタイムで交代することを本人と話し合って決めました。ここ数日間、阿部とさまざまな話し合いをしてきて、彼の体の状態についてのある事実を知りました。阿部は2004年から公式戦では一度も休んでない。怪我や疲労が溜まって出場しなかったことが一度もなかったということです。世界中を見渡しても非常に珍しいことだし、いかに彼が戦うハートを持っているかのひとつの証明でもあると思います。ただし現時点で彼にとって大切なのは、休ませることです。

質疑応答

-前半攻めながら点が取れなかったことで、これまでと同じことを繰り返すのではないかという気持ちにならなかったか?

おかしく聞こえるかもしれないが、私はそこまでナーバスにはなっていない。ピッチで起きてることはしっかり把握してるし、選手がこの状況をどう感じているかも理解している。前半柏木がゴールから7、8mのところでフリーでシュートを外した。それを見て自分は、今日も焦ってはいけない、根気が必要だと感じた。
ただ1-0のゴールが決まった時点でさらに追加点を決めることができると感じとっていた。全員が解放されたからです。

-前半、支配してチャンスをつくったが、全員の動きや流れは悪かった。だが後半に入って立て続けにチャンスをつくり、ゴールが生まれた。ハーフタイムにどんな話をしたのか?

選手たちがたくさんのチャンスを作り出すことができるようになりながらゴールをなかなか決めることができないとき、選手たちが自分たちを信じきる自信と自分たちのプレースタイルや能力に対する誇りが大切になる。これらの自信をなくしてはいけない。たとえば試合に負けたあとでも、つぎは必ず結果を残すことができるという信念を持たなければいけない。優れたプレーをしながらゴールができない状態はもっとも難しい時間。そうしたとき、悪い内容でも勝ったほうがまだいいと言い出すひとが出てくる。しかしこれはまったくくだらないこと。ゴールを決められないこうした時期は非常に難しいが、1点目さえ取れば選手たちも解放されて能力を発揮することができ、結果も付いてくる。

-前半9本のコーナーキックがすべて決まらなかったが、湘南の守備がよかったのか?

そこまで危険ではなかったものではないと思います。ただしコーナーキックの決定力は非常に低いです。またひとつの事実は、湘南にも背の高く身体能力のある選手たちが揃っていること。それから忘れてはならないのは、私たちが相手のGKを強くしてしまったこと。2本目のコーナーキックのときにGKがセーブして本人に自信を与えてしまった。

2010Jリーグ ディビジョン1 第19節
2010年8月18日(水)19:05キックオフ 平塚競技場

2

湘南ベルマーレ
0 前半 0
2 後半 2
2

京都サンガF.C.
12 >> 13 勝点 10 >> 11
69分 9 田原 豊
81分 40 エメルソン
得点者 59分 28 金 成勇
90分+5 13 柳沢 敦

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 21 水谷 雄一 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 22 渡邉 大剛 0
0 ジャーン 3 DF DF 5 郭 泰輝 1
0 山口 貴弘 4 DF DF 4 水本 裕貴 0
1 島村 毅 30 DF DF 19 森下 俊 0
0 田村 雄三 2 MF MF 15 中山 博貴 1
2 永木 亮太 41 MF MF 18 加藤 弘堅 0
0 坂本 紘司 8 MF MF 16 安藤 淳 1
0 中村 祐也 22 FW MF 17 中村 太亮 2
2 田原 豊 9 FW FW 28 金 成勇 2
3 阿部 吉朗 11 FW FW 23 中村 充孝 0
- 野澤 洋輔 1 GK GK 30 児玉 剛 -
0 村松 大輔 6 DF DF 24 増嶋 竜也 -
0 寺川 能人 7 MF MF 3 チエゴ -
- ハン グギョン 15 MF MF 26 角田 誠 0
- 馬場 賢治 17 MF FW 9 ドゥトラ 0
2 エメルソン 40 MF FW 13 柳沢 敦 3
- ヴァウド 38 FW FW 31 宮吉 拓実 -
 
10 シュート 10
11 GK 8
2 CK 1
22 直接FK 9
6 間接FK 4
6 (オフサイド) 4
1 PK 0
23分
18 加藤 弘堅 反スポーツ的行為
39分
5 郭 泰輝 反スポーツ的行為
61分
15 中山 博貴 反スポーツ的行為
79分
9 ドゥトラ 遅延行為
81分
21 水谷 雄一 反スポーツ的行為

得点経過

69分
9 田原 豊
中央 40 ~ ↑ 11 ↑ 9 右足S
81分
40 エメルソン
PK 40 右足S
59分
28 金 成勇
中央 16 ~ → 左 28 ~ 中央 右足S
90分+5
13 柳沢 敦
右 16 ~ ↑ 中央 15 ↑ 13 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

53分
5 臼井 幸平 → 6 村松 大輔
61分
22 中村 祐也 → 40 エメルソン
88分
8 坂本 紘司 → 7 寺川 能人
HT
18 加藤 弘堅 → 9 ドゥトラ
71分
28 金 成勇 → 13 柳沢 敦
73分
23 中村 充孝 → 26 角田 誠

開催データ

[入場者数] 9,302人 [天候] 曇、弱風 [気温] 29.5℃ [湿度] 77% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 滝 弘之 [主審] 岡部 拓人 [副審] 名木 利幸 [副審] 抱山 公彦 [第4の審判員] 中込 均 [記録員] 亀井 信也

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

最後まで、ちょっと雨が降ってきても、声を枯らしても応援してくれたサポーターには感謝したいと思います。
サッカーの厳しさを教えられたゲームではありましたけれども、昨年、我々は逆の立場でロスタイムに点を取った、その相手のチームの気持ちがよくわかりました。
秋田(監督)も就任してから初の勝ち点ですかね。おめでとうと言いたいです。
最後の時間の使い方が、勝ち慣れてないチームだからか、良くなかったですね。永木がクロスかシュートだか判らないボールを蹴ったりとか、スローインで3人ぐらい絡んでしまって、また相手のボールで前がかりになってしまって楔を入れられると。この連鎖反応が我々のまだサッカーに対する甘さかなと、私を含めて深く反省しております。
言葉が見つかりませんけれども、言葉が見つかった所で勝ち点2はくれませんし、次の試合も待ってはくれませんので、我々は2日休んだらすぐにゲームをしなければなりませんので、次に向かって行きたいと思っています。
すこし感情的になってこんな話になってしまいましたが、頑張りたいと思います。私が下を向いても仕方ありませんしね。

質疑応答

-野澤選手が外れてからゴール前でボールを動かされて入れられたことが何度かあると思うが、ディフェンスについてはどのように考えているのか?

野澤がうんぬんというのはあまりないと思いますが、今日の2失点ともに見てしまっているというか、人に対する厳しさなどに物足りなさは残ります。ただ、そうした強さがある選手であればJ1の上位のチームで活躍している。それはまたトレーニングしていかなければいけない。次の浦和戦に関しては、明日そんなハードなトレーニングをしたら選手が倒れてしまうので、話をするしかないと思っています。

-村松選手をサイドバックで使った意図と評価は?

真ん中でやるにはゲームに入りづらい状況だったということですね。あと京都の中村太亮という選手に対して、最後失点したのは結局あそこの1対1でたぶん村松のスピードならインターセプトできるはずがビビッてしまったところがありますが、そういう1対1の強さに期待した。逆にその強さによって相手に持たせてから勝負しようと思ったのかもしれない。そこは本人に聞いてみたいと思いますが。真ん中はしっかりと対応できていたし、長いボールの処理という意味では村松に今大きな問題があるので、こう言ったら浦和が長いボールを蹴ってくるかなと今思いましたが、浦和はそういうチームではないので、その意味で右に置いたということですね。ポジションを二転三転するよりもそのまま埋めたほうがいいということです。

-ヴァウド選手は使える状態ではないのか?

サブに入っているから使える状況です。今日もビハインドの状態だったので、ヴァウドと豊(田原)の2トップも視野に入れていたが、そこで豊が点を取った。それから豊もちょっと元気が出て、前線からもっとプレスできればいいですが、それはヴァウドもほとんど同じなので。それなら足がつる選手がこの連戦で出てくるので最後の1枚は我慢しなければいけない。ということで、豊にはちょっと頑張ってもらったという感じですね。

田原選手コメント

勝ち切れるかどうかがいいチームとの分かれ目だと思う。
(ゴールシーンは?)阿部さんの動きが見えて、阿部さんのしたいプレーが分かったのでイメージ通りでした。
ただそれまでの自分のプレーには満足していないし、パーフェクトが理想なのでパーフェクトを目指してやっていきたい。とにかく勝ちたい。

田村選手コメント

自分のところで攻撃の芽をつめればと思って入りました。
後半、時間帯によっては引いてしまったところがあったと思う。特に2-1になってからはそういうところが出てしまったかもしれない。
しっかり締めてゲームを終わらせたかったけど、それができなかった。見ている人もガッカリさせてしまったし、自分たちも本当に悔しい。
次の浦和戦、またホームでやれることは大きいと思うし、下を向いても仕方がないと思うので、しっかりとやっていく、それしかないと思います。

坂本選手コメント

勝ち試合だったといえばそうだし、勝ちきることができないからこの順位にいるということを受け止めなければう。リードして残り時間を迎えたこともあったし、相手にカウンターを食らわないような時間の使い方をもっと考えなければ。
(次に向けて)リードしてからすごくスタジアムの雰囲気がよかったしみんなが熱く応援してくれた。勝利を期待されていることを選手みんなが強く感じたと思う。
こういう悔しさを忘れないうちに試合ができることをプラスに捉えて、また浦和戦の前半からいけるように、準備したいと思います。

永木選手コメント

悔しいです。勝ちたかった。前半は相手が守備を固めて引いていたので、遠目からシュートは打ったが崩すのは難しかった。後半はエメルソンが入ったこともあってボールが回るようになり、点も入りました。監督にも指摘されましたが、キープしなければいけないときに適当なクロスを蹴ってカウンターを食らってしまった。自分の甘さを感じました。この経験をつぎに生かしていきたい。

京都 秋田監督 試合後コメント

総評

今日は状況からして勝ちを狙いにいった試合でした。最初にいい形で点を取れたが、その後がやはり2日間空いたチームと3日間空いたチームの差が出て最後の15分は運動量が落ちたと感じました。でも、最後まで粘ってドローにしたことはチームにとってすごく前向きになれる材料なので、諦めずにこれからも前を向いてやっていきたいと思います。

質疑応答

-先発メンバーを入れ替えた狙いは?

基本的にはコンディションのいい選手をどんどん使うと選手たちにも伝えています。連戦なのでなるべく疲労のない状態の選手を使っていい形で試合運びができたらいいと思って代えた部分もあります。

-まずは1点という話をしていたが2得点した攻撃については?

自分がイメージしていた通りの金成勇の得点だったので、その意味では彼のいいところが出たのではないのかなと。2点目もヤナギ(柳沢)にはサイドからクロスを上げてもらってそこで勝負をしろと指示を出しました。練習でもやってきたし、チームとしてやろうとしていることが実際に得点に繋がったという意味では好意的に考えるべきだと思います。

-監督就任後、初の勝点1を得た気持ちは?

監督というものがすごく重いものだということは岡田さんを見ていても思うし、ジーコもそうですが、そういう場所に自分から飛び込んで行く覚悟はできているので、試合の結果は全て受け止めています。ただ、その中で選手たちの変化を見ることができているので、その意味ではやっていてすごく楽しいですし、何とか勝たせてあげたいと考えています。満足してはいけないが、でも、みんなが勝ちとった勝点1だと思うので頑張ってくれたと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第18節
2010年8月14日(土)18:04キックオフ ホームズスタジアム神戸

0

ヴィッセル神戸
0 前半 0
0 後半 0
0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
18 >> 19 勝点 12 >> 13
  得点者  

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 榎本 達也 1 GK GK 39 都築 龍太 0
3 石櫃 洋祐 25 DF DF 5 臼井 幸平 2
0 北本 久仁衛 4 DF DF 3 ジャーン 0
1 河本 裕之 5 DF DF 4 山口 貴弘 0
0 松岡 亮輔 8 DF DF 30 島村 毅 2
1 三原 雅俊 24 MF MF 2 田村 雄三 0
1 エジミウソン 6 MF MF 7 寺川 能人 0
0 朴 康造 7 MF MF 15 ハン グギョン 2
3 ポポ 11 MF FW 22 中村 祐也 1
2 大久保 嘉人 13 FW FW 9 田原 豊 2
1 ボッティ 10 FW FW 11 阿部 吉朗 1
 
- 徳重 健太 30 GK GK 1 野澤 洋輔 -
0 小林 久晃 2 DF DF 6 村松 大輔 0
- 宮本 恒靖 14 DF DF 13 鈴木 伸貴 -
- 楠瀬 章仁 16 MF MF 20 猪狩 佑貴 -
- 田中 英雄 18 MF MF 33 遠藤 航 -
2 我那覇 和樹 9 FW FW 36 三平 和司 0
1 イ ジェミン 34 FW FW 38 ヴァウド 0
45分+1
8 松岡 亮輔 反スポーツ的行為
45分+2
11 ポポ 異議
73分
6 エジミウソン ラフプレー
15 シュート 10
4 GK 18
9 CK 4
10 直接FK 22
4 間接FK 3
4 (オフサイド) 2
0 PK 1
21分
2 田村 雄三 反スポーツ的行為
23分
5 臼井 幸平 ラフプレー
32分
7 寺川 能人 ラフプレー
70分
15 ハン グギョン 遅延行為
90分+5
39 都築 龍太 遅延行為

得点経過

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
7 朴 康造 → 34 イ ジェミン
70分
25 石櫃 洋祐 → 2 小林 久晃
84分
11 ポポ → 9 我那覇 和樹
70分
9 田原 豊 → 38 ヴァウド
71分
3 ジャーン → 6 村松 大輔
84分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司

開催データ

[入場者数] 9,652人 [天候] 曇、無風 [気温] 27.9℃ [湿度] 80% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 田中 賢二 [主審] 松尾 一 [副審] 平野 伸一 [副審] 竹内 元人 [第4の審判員] 中野 卓 [記録員] 村上 伸也

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
非常に蒸し暑い中、選手は最後まで足を止めずによくファイトしたと思います。
ファイトした分だけカードも多かったと思います。セットプレーもひとつの鍵になると思っていました。
お互いにCKも含め決め切れなかったという感じでした。PKというセットプレーもうちにはありましたが、そこを決め切れないところが我々の現在の順位を表していると思います。
もっともっと精進してやっていきたいと思います。
選手にはマラソンの折り返し点を越えての第一歩だというふうに話していました。攻撃のほうを重点的にやらなければいけないなという話をしたが、そういう話をすると今日は守備が非常によかったと。守備のほうの話をすると攻撃がよくて守備が悪くなると。まさに指導者として難しいなと思っているんですが。
全体的には、中断明けの中では我々にとっては手ごたえのあるゲームだったと思います。

●質疑応答
–山口選手を先発で起用した意図とパフォーマンスについて。また村松選手を投入した意図は。

村松はちょっと後ろの整理がついていなかったので、一度外から見るのもいいかなというのもありますし、ビルドアップの時にちょっと一辺倒で、プレッシャーが強いとそれを跳ね除けてボールを動かすことができなかったので、チームの競争心を煽るという意味でも山口を入れました。山口はセンターバックで出るのは珍しいのかもしれませんが、非常に落ち着いてむこうの強烈な攻撃陣をよく止めていたと思います。
ジャーンは内転筋にちょっと違和感があるということで本人からら言ってきたので代えたんですけど、相手のイ ジェミンが我々も資料はなかったのですがスピードがあるということで、ここは村松がすんなり入って自分のスピードを生かせるんじゃないかなと思って。実際そういう展開になったと思います。

選手コメント

●山口貴弘
勝ちたかったです。ただ、全員で守って全員で攻めてということをやっていくしかないという中で今日はある程度それができたと思う。
試合前はとにかく失点をしないように、しっかり全体で守備の意識をもってやっていこうと思っていました。特に立ち上がりに失点が多かったのでそこを意識しました。ラインコントロールに関してはジャーンさんと話をして、ラインをコンパクトにすること、プラス裏のケアをしっかりすること。つまり上げすぎず、かといって弱気にならないというラインを意識していました。結果、ゼロで抑えられたことはよかった。でも、ピンチもあったし、もっと突き詰めてピンチをなくしていきたい。あとはビルドアップの時に前にいく姿勢を出していきたい。横、横のパスではなく前へのパスを狙っていくことをもっと意識したいと思っています。
●田原豊
勝ち点1でも満足はないし、今日は勝点1ではなくて勝点3をとりにきた。
今日のような戦いを次はしっかり勝ちに繋げたいと思います。
相手は高さが持ち味だったと思いますが、自分自身もどうしたら得点が奪えるか試行錯誤しながらやっていました。
(次節に向けて)前回勝っている相手だし、チームを助けるために得点をとりたい。

●寺川能人
後半特にいい流れもあったし、何とか勝ちに結び付けたかった。
みんながちょっとずつ前に走り出していたと思うし、そういう単純なことをやるのが実は一番大変だけど、それが少しずつできていたと思う。
前半は少しピッチが悪かったのでそれに気を遣いすぎてしまった。下を向いてボールを蹴っていたので、もう少しポンポンとリズムよくパスを繋げられればよかった。
次節、その次と間が空いてない中での試合ですが、僕としてはこのままいけるのでリズムが崩れずむしろいいと思います。

●阿部吉朗
アウェイでゼロに抑えられたことはよかったと思う。あとは本当にFWが点をとるだけ。チャンスもある程度作ることができたのでFWとして点を決めたい。
立ち上がり、相手もプレッシャーをかけてきて、我慢比べのようになりましたが、そこを乗り越えるとうちは走れるので、本当に入り方は大事だなと思いました。
最低限の結果だけどアウェイで勝点1がとれたし、一歩一歩階段を上っているとは思うので、だからこそ次が本当に大事だと思って頑張っていきたいと思います。

●島村毅
ゼロで抑えられたことはチームとしてよかったと思います。
得点できるシーンもたくさんあったので、もったいない試合でもあったと思う。
話し合いをしてよくなった部分もあったので、これからもコミュニケーションをとりながらいい流れをつくっていきたいと思います。

●都築龍太
やっぱり勝たなければいけない。ディフェンスについては、セットプレーの対応も含めて悪くなかったと思う。ただ、引分けじゃダメだし引分けに持ち込もうとするようなところがあってはいけないと思う。

神戸 三浦監督 試合後コメント

●総括
スタジアムに来ていただいたサポーターの皆さんに感謝します。
ゲームのほうは前半は理想的なゲームだったと思います。ビッグチャンスも最初にありましたので、振り返ってみると前半のそのいい時間でとれなかったことが、勝点2を失ってしまったということだと思います。とはいえ、後半勝ちにいくためにカードを切って試みましたけど、前半がああいう流れだったので後半は多少湘南にもいくのかなという、そういう時間帯があって、お互い非常に消耗戦になったと思います。ホームゲームですし、非常に悔しいという試合でした。

●質疑応答
–石櫃選手を交代させたのは彼のコンディションがまだ上がってきてないということか?

90分に不安があるのはあったと思いますが。ある程度、湘南がチャンスができるとすれば今日に関しては高さ絡みだと思っていましたので、そこはひとつ埋めたいなと思いました。今日は一番セットプレーが恐いと思っていました。

–イ ジェミン選手を入れたタイミングとプレーの評価を。

前半、大久保が何回か裏へ出て決定機を作っていましたが、両サイドもそんなに裏に出なかったということもあり、もう一枚いたほうが恐いかなと思って入れました。
ある程度可能性を示すプレーをしてくれたかなと思います。

–次の試合前準備期間がないが修正したい箇所は?

結果的には後半多少停滞気味になったのは、前半、あれだけ攻めると後半足が止まってしまう現象というのは多々あるわけで、それはしょうがないと割り切っていましたが、最終的にあそこを2トップにするよりはもしかしたらボッティを真ん中に置いて大久保をサイドに置いておいたほうが効果的だったのかなということが、終わった瞬間頭に浮かびましたが、それは結果論ですので。二人前に速い選手を置きたかったというのもありましたので。
あとはまぁ、二人の出場停止選手が帰ってくるということ。ただ残念ながら富田と近藤は外れて台所事情としてはちょっと苦しい。選手起用云々というのは大きく修正する必要はないと思います。決定機の時に入るかどうかというのが今日は大きく左右したと思います。

 

2010Jリーグ ディビジョン1 第17節
2010年8月7日(土)18:03キックオフ 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

3

大宮アルディージャ
1 前半 0
2 後半 0
0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
14 >> 17 勝点 12 >> 12
4分 4 深谷 友基
61分 9 石原 直樹
82分 10 ラファエル
得点者  

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 北野 貴之 1 GK GK 39 都築 龍太 0
0 渡部 大輔 30 DF DF 5 臼井 幸平 1
1 深谷 友基 4 DF DF 3 ジャーン 1
0 坪内 秀介 14 DF DF 6 村松 大輔 0
0 鈴木 規郎 24 DF DF 30 島村 毅 0
0 金澤 慎 23 MF MF 40 エメルソン 0
0 青木 拓矢 6 MF MF 41 永木 亮太 0
3 藤本 主税 11 MF MF 8 坂本 紘司 0
4 橋本 早十 17 MF MF 11 阿部 吉朗 1
2 市川 雅彦 19 FW MF 9 田原 豊 1
4 ラファエル 10 FW FW 22 中村 祐也 3
 
- 江角 浩司 21 GK GK 32 松本 拓也 -
- マト 3 DF DF 4 山口 貴弘 -
- 杉山 新 32 DF MF 2 田村 雄三 0
0 安 英学 5 MF MF 7 寺川 能人 0
0 金久保 順 22 MF MF 17 馬場 賢治 -
1 石原 直樹 9 FW FW 18 新居 辰基 0
- 藤田 祥史 13 FW FW 38 ヴァウド -
90分+1
5 安 英学 反スポーツ的行為
15 シュート 7
10 GK 12
6 CK 3
9 直接FK 14
6 間接FK 5
6 (オフサイド) 5
0 PK 0
69分
3 ジャーン ラフプレー
78分
8 坂本 紘司 ラフプレー
84分
18 新居 辰基 つば吐き

得点経過

4分
4 深谷 友基
右 直接FK 17 ↑ 中央 10 ヘディングS ポストかえり 4 左足S
61分
9 石原 直樹
右 30 → 中央 10 → 11 ↑ 9 右足S
82分
10 ラファエル
右 23 ~ → 中央 11 → 10 ~ 右足S
 

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
17 橋本 早十 → 9 石原 直樹
83分
19 市川 雅彦 → 22 金久保 順
87分
23 金澤 慎 → 5 安 英学
60分
30 島村 毅 → 2 田村 雄三
60分
9 田原 豊 → 7 寺川 能人
70分
40 エメルソン → 18 新居 辰基

開催データ

[入場者数] 9,279人 [天候] 晴れ、弱風 [気温] 30.1℃ [湿度] 59% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 岡村 新太郎 [主審] 柏原 丈二 [副審] 間島 宗一 [副審] 安元 利充 [第4の審判員] 野田 祐樹 [記録員] 喜村 勝矢

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
10人監督がいたら10人同じことをコメントすると思いますが、ここ2試合開始早々で失点をして後手を踏むという状況が続き今日もまったく同じような形だったと。
唯一納得がいかないのは、あのFKはファールだなというのはあるんですけど。しっかり身体を入れて1対1でいい対応をしていたと思うのですが入ってしまって。そこでちょっと「え?」というような感じで入ってしまった。それは我々のメンタリティの弱い部分でありチームとしての整理できていなかったところだと思います。
その後の失点については、オープンな展開にしてなんとか数的同数で-GK入れたら一人多いわけですから-守りを捨てて点をとらなきゃということでシフトチェンジしたのである程度やむをえないと思っています。
こういう状況ですから、少し再考して次の試合に備えなければいけないかなと思っています。
成績が伴わないととかく下を向きがちですが、私もそういう形になってしなわないように、あくまでも我々は選手を助けるという立場で発奮して次に向かっていきたいと感じております。

●質疑応答
–17試合を戦って3勝だが後半戦はどう戦っていくのか。

皆さんの戦前の予想どおりの結果になっているわけですが、やはりJ1の戦いは厳しいものだということは痛感しています。あと半分の試合で、勝ち試合を増やしていかなければいけない。
少しでも経済力があれば、何人か選手をとって高いレベルの競争をやりたいところですが、我々の場合は残念ながらそうしたものはありませんので、もう一度選手を見直してあと半分を戦っていくしかない。白旗をあげるつもりは毛頭ありませんので、単純な言い方ですが頑張ってやっていくと。それに尽きると思います。

–後半の途中で3バックにしたが、その意図は。

島村が足がつったので交代しました。そこに例えば山口を入れても大きくは変わらないと。その前から相手の2トップが残っていて両サイドのMFが時々残ったり残らなかったりという状況だったので、最初の段階で後ろを3人にして数的優位で守っていればそんなに問題はないと。それと、両サイドのセンターバックが持ち出すことによって相手陣に押し込むことができるということはありました。ただ、残念なことに例えば臼井がボールをもった時とか逆に展開できれば形を作れたシーンはあったと思いますが、残念ながらボールサイドで相手の思い通りの、そんなにこわくないような攻撃をしてしまったというのが問題点だったなと思っています。

 

選手コメント

●中村祐也
開始早々にセットプレーでやられたことがチームとして痛かった。もったいない失点だったと思う。
ボールを持っているけどテンポが合わないという感じでボールがずっと落ち着かなかったし、ペナルティエリアに入ったところの思い切りのよさも足りなかったと思う。
(後半に決定機がありましたが?)やっぱり決めなければいけない。あの1点で全然ちがったと思う。あそこで入れていれば3点差になるようなゲームではなかったと思います。
(今後に向けて)チームとしてはまとまること、みんなで戦う気持ちをもっと出さなければいけない。自分たちは失うものはないし、もっとディフェンスの部分や攻撃面でも仕掛けるところを思い切りよく仕掛けていきたい。悔いの残らないように一戦一戦、闘っていきたい。

●坂本紘司
悔しいです。それしかありません。
(石原選手に決められたことは?)直樹だけじゃないですが、やられたくないと思っていました。ただ後半、直樹が動きやすいようなスペースができてしまっていたと思う。
点差がつくゲームが何試合もあるということを受け止めなければいけないと思います。これを大きな経験にしなければいけない。厳しい前半戦でしたが、これを受けて乗り越えていくことが大切。残り試合が半分あると思うか、半分しかないと思うか両方の捉え方があると思いますが、本当に1試合1試合、相手との力の差を覆すくらいのひたむきさで戦い抜きたい。下を向かずにやっていきたい。去年も苦しい時期はあった。でも大丈夫と言い続けてやってきた。乗り越えていきたい。

●永木亮太
相手の守備の切り替えも早かったのでカウンターもうまく決まらなかった。攻撃の枚数が少なく厚みもなかったと思います。自分も含め自陣でのミスが多く、本当に改善点が多くみつかった試合でした。自分自身もこれまで出た中で一番よくなかったと思います。
セットプレーをかなり練習していたにも関わらず早い時間に決められてしまい、そこで少しガクっときてしまったところもあった。早い時間に同点に追いつければまた違った展開になったと思うのですが。
プレッシャーの早い中でも中盤の判断を早くしなければいけないと感じています。ボールが来る前に周りを見ることが重要。また、攻撃になった時に効果的な動きができていなかったと思うので、いつもじゃなくても、ここという時を見極めて効果的に前にいけたらと思います。もっと攻撃に厚みが出るようにそういったところを意識してやりたいと思っています。

大宮 鈴木監督 試合後コメント

● 総評
立ち上がりの早い時間に先制を点取れて、精神的に楽に進められました。2点目はチャンスがありながらとれず、嫌な流れになりかけました。前半何度かチャンスがありましたが決めていればもっと楽だったが決められなかった。ハーフタイムには戦術的なこと、特に守備の確認をいくつかしました。後半に入って、守備が前半に比べかなり安定して、いい形で奪ってから攻めるということができたと思う。後半、何度か前半のように決定的な場面があって、湘南も臼井のクロスから逆サイドでのヘディングを外してくれた場面があって、あのあたりどちらにゲームがいくか分からなかった。センターバックの深谷と坪内がよく辛抱したなと思う。あれで、自分たちの2点目が入らず焦って、リズムを崩すことがあるが我慢できたことが今日の勝利の一番のポイントだと思う。難しい時間を無失点で凌いでいったことがよかったと思っています。2点目がとれて、非常にゲームが楽になって3点目という形だったが、全体としてよい形で終わることができたと思います。
ただゲーム自体は非常に大味、クオリティという意味では非常に低いゲームだでした。質を上げていかないと。サポーターもそうですが、我々自身も自信というか、そういうプレーをしていかなければと思う。そういうところはもっともっと追求しないといけないと思います。
ただ連勝がなかなかできなかった中できたので、次が非常に重要になります。いい準備をしてまた勝利で終わりたいと思います。

●質疑応答
–石原をベンチスタートさせた狙いは?

このところ、市川とラファエルというコンビでずっとやっていまして、非常にコンビネーションが良かったということがひとつ。あとは、石原をジョーカー切り札的に使ったほうが生きるかなと。手元に置いておきたいというのがありました。主にその2つです。

–橋本を下げて、後半から石原を投入したのは、守備的な意図なのか?
そうです。左サイドの守備はやっぱりうまくいっていなかったということ。それで全体的に石原を早めに入れて相手ディフェンスにプレッシャーをかけて背後を狙ったほうがいいだろうなと判断しました。

2010Jリーグ ディビジョン1 第16節
2010年8月1日(日)19:03キックオフ 平塚競技場

3

湘南ベルマーレ
2 前半 4
1 後半 2
6

清水エスパルス
12 >> 12 勝点 30 >> 33
41分 40 エメルソン
43分 22 中村 祐也
86分 40 エメルソン
得点者 4分 18 ヨンセン
10分 13 兵働 昭弘
12分 23 岡崎 慎司
26分 18 ヨンセン
51分 18 ヨンセン
54分 10 藤本 淳吾

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 21 西部 洋平 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 25 市川 大祐 1
0 ジャーン 3 DF DF 5 岩下 敬輔 0
0 村松 大輔 6 DF DF 26 平岡 康裕 0
1 島村 毅 30 DF DF 4 太田 宏介 0
3 エメルソン 40 MF MF 13 兵働 昭弘 2
1 永木 亮太 41 MF MF 17 山本 真希 2
0 坂本 紘司 8 MF MF 30 小野 伸二 1
0 阿部 吉朗 11 MF FW 23 岡崎 慎司 4
4 中村 祐也 22 FW FW 18 ヨンセン 3
1 ヴァウド 38 FW FW 10 藤本 淳吾 2
- 植村 慶 16 GK GK 1 山本 海人 -
- 山口 貴弘 4 DF DF 27 廣井 友信 -
- 小澤 雄希 24 DF MF 7 伊東 輝悦 0
- 田村 雄三 2 MF MF 8 枝村 匠馬 0
0 寺川 能人 7 MF FW 22 大前 元紀 -
0 馬場 賢治 17 MF FW 9 永井 雄一郎 2
田原 豊 9 FW FW 20 長沢 駿 -
64分
9 田原 豊 ラフプレー
76分
40 エメルソン 繰り返しの違反
11 シュート 17
11 GK 12
2 CK 6
5 直接FK 12
0 間接FK 4
0 (オフサイド) 4
0 PK 0
45分+3
4 太田 宏介 繰り返しの違反

得点経過

41分
40 エメルソン
左 22 ~ → 30 ~ → 中央 40 左足S
43分
22 中村 祐也
左 40 ~ → 41 ~ → 中央 22 右足S
86分
40 エメルソン
左 9 → 41 ~ → 中央 40 ~ 右足S
4分
18 ヨンセン
左 13 ↑ 中央 相手DF クリア こぼれ球18 ~ 右足S
10分
13 兵働 昭弘
中央 23 ~ → 30 ~ → 13 左足S
12分
23 岡崎 慎司
右 10 → 25 ↑ 中央 18 → 23 右足S
26分
18 ヨンセン
中央 18 ~ ↑ 23 ~→ 18 ~ 左足S
51分
18 ヨンセン
右 23 ~ → 25 ~ → 中央 18 ヘディングS
54分
10 藤本 淳吾
中央 18 → 左 13 ~ → 10 ~ 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
38 ヴァウド → 9 田原 豊
69分
11 阿部 吉朗 → 7 寺川 能人
79分
8 坂本 紘司 → 17 馬場 賢治
HT
30 小野 伸二 → 7 伊東 輝悦
57分
18 ヨンセン → 9 永井 雄一郎
79分
23 岡崎 慎司 → 8 枝村 匠馬

開催データ

[入場者数] 13,316人 [天候] 曇、弱風 [気温] 27.3℃ [湿度] 88% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 福田 寛 [主審] 高山 啓義 [副審] 八木 あかね [副審] 村上 孝治 [第4の審判員] 聳城 巧 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

いつもゲームに負けると、会見がなければいいなと思っています。

攻撃のところから話をしますが、クオリティはかなりよくなっているのではないかと僕は思っています。ワールドカップ前のヤマザキナビスコカップ等を含めて総合的に考えると、かなりボールも動くようになってきたし、今日の3点目などは相手の怖い所に飛び出して行き、そこから揺さぶってというような意味ではファインゴールだったかなと。このコメントで終わっていれば3-0で勝ったゲームなのですが、次に守備の話をしなければいけないですね。

当然サッカーというのはいいディフェンスがいい攻撃に繋がるわけであって、特に再開後は、逆に言えばディフェンスのクオリティを上げていこうと、トレーニングなりミーティングなりビデオを見せるなりしてやってきたつもりではいます。当然、個人戦術、簡単にいうとオフとオンの1対1ではやはりまだ向こうのほうが上だということは、今日見てもらっても皆さんわかっていると思います。そうなると、我々はどうするかということを考えなければいけない。つまりオープンな状態にして、例えばうちの島村と藤本と1対1で対峙して後ろに誰もいない状況や横に誰もカバーリングしていない状況をつくってしまうのが果たしていいかどうか。答えは、よくないですね。そのために何をするかということを日々やっているんですが、ゲームになると、向こうもボールを動かしながら逆に振ったりしてそういう状況をつくるように努力している。それでも我々はついていかなければいけない。ただし、その前にもうちょっと処方箋があるんですが、今日はできなかった。

というところと、皆さんもたぶん心配されたように、こんなに早い時間に点が入ったらもしかしたら10点越えちゃうんじゃないかなと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、最終ラインが地に足がつかずに浮き足立っているという事実は認めなければいけない。何も恐れる必要はない。腰が引けて、また前節と同じように自分で自分の首を絞めている。攻撃の積極性があるにも関わらず、ディフェンスの積極性が足りなかったのがこのゲームのポイントだと。

あと分析して選手にインフォメーションしていますが、そのインフォメーション通りにやられていると。私が睡眠不足になっているのを選手は知らないと思いますが、非常に悔しい思いをしています。最低限これだけはやらなければいけないというところができないと、(長谷川)健太は大笑いしているでしょうね。我々もそれをわかっていて話をした。1週間空いていればトレーニングできるが、空いていなかったのでミーティングでこことここは絶対にやられてはいけないというポイントを話している。そこでやられている状況は私としても非常に辛いです。

質疑応答

-ハーフタイムに「リスクマネジメントをする」とコメントしていたが、具体的にはどういった指示だったのか?また、それにも拘わらず後半早々に2点を取られた原因は?

チーム戦術も含まれているのでコメントするのは難しいところですが、結局ヨンセンが残っていますよね。それで向こうの選手が奪ったボールをトップに入れるシーンがいくつかありましたが、その時に簡単に前を向かせたり、うちがプラスアルファの人数が揃っているにもかかわらずそこに行けなかったり、要するにディフェンスのリズムができないということ。そしてまた向こうにイニシアチブを握られてしまう。簡単にいうとそういうことです。オープンな展開になれば、ご覧のようにボールを蹴る技術からドリブルする技術から向こうのほうが高いのはわかりますよね。

明日、朝起きたらよくなるという薬があったら1000万でも2000万でも払って僕は買いますが、そんなものはないので、我々はチームとして狙いどころをしっかり持ってやらなければいけない。それが特に前半に失点してしまったからかわからないですが、重心が後ろに行ってしまっている。それじゃあ向こうの思うままですよね。これは改善しなければいけない。

-清水は高い位置からプレッシャーをかけていたが、それに対して湘南の攻撃陣のディフェンスについてはどう考えているか?

清水が前から来るのは当然知っています。なぜなら我々の試合を分析すればフォアチェックしてこないほうがおかしいですから。実際それでボールをロストしていることは多い。失点もある意味そういう感じでした。それで拍車をかける。翻って、私たちが前から行けばボールを奪えるかというと、我々の質から考えると高くはない。岩下にしても平岡にしても両サイドバックにしても、奪いに行けるタイミングで行ってもワンタッチプレーで外されてしまう。中盤の質も高い。ボールをもらう角度もいい。行けるタイミングで行っても外されてしまう。そこで体力を使うのが果たしていいかということですね。それを考えながら、うまくコントロールしながら我々はやらなければいけない。

ヨンセンの素晴らしいところは、当然今日のように点を取るところもありますが、献身的な守備だと思いますね。優良外国籍選手のひとりだと思っています。同じ身長のある我々の選手ができるかというと残念ながらできない。歩いている時間が長い。そういうところでチーム戦術として、ヨンセンが守備をサボらずに行ける、切り替えを速くして後ろからでもプレッシャーに行けるというのが、エスパルスのフォアチェックを促しているわけであって、それができるのならやりたいです。

-エメルソンがフルに動けるようになってゴールも決めたが?

そうですね、明るい話をするならば、エメルソンがかなり攻撃のテンポをつくれるようになって、周りもうまく生かしながらできるようになってきた。得点もありますが、再開してから入ってきた選手ですから、周りとの兼ね合いは実戦を通しながらしかできない。徐々にゲーム対応もついてきて、悪くなかったと思います。今日、点を取ったことで周りの信頼も得ると思うし、同様にヴァウドもチームの目指している方向に早くフィットしてもらいたいという感じは正直あります。

-来週は日本最高気温を記録した熊谷での試合(大宮戦)だが?

これはもうしょうがないですね。でも、その日は雨かもしれませんし、いい準備をして臨むしかないでしょうね。

エメルソン選手コメント

2得点できたことは嬉しいですが勝利に貢献できるゴールじゃなかったことが悔しい。
チームの状況は理解しているし、それを打開するようなプレーをしたいと思っていました。
次の大宮戦は本当に大事になってくると思う。順位が近い同士の対決なので、しっかり勝ち点をとれるようなサッカーがしたい。
どんどんコンビネーションがよくなってきているので、精度を高めて勝つサッカーをしたい。

坂本選手コメント

クロスからとミドルシュートからの得点が多いとスカウティングでも聞いていた中、そのとおりの形で失点をしてしまった。それで失点をしたというのは、自分たちの力不足だということは否めないと思う。
(攻撃については?)エスパルスは失点が少ないチームですがそういうチームに得点がとれたことは前向きにとらえたいと思います。そしてその分、守備の面ではもっともっと踏ん張らなければいけないと感じています。

永木選手コメント

(試合に出場し始めて)3試合くらいは攻撃に絡むことができなかったですが、前節くらいから少し慣れてきました。今日のアシストはカウンターからでしたが、エメルソンがいいパスをくれたのでうまく繋がった。攻撃面はコンビネーションも含めだいぶよくなってきたのですが、守備面がまだまだ課題です。
清水の小野さんや兵働さんなど中盤の選手がすごくうまかった。どこからでも攻めてくるという感じでした。
自分自身としては、とにかくチームの勝利に貢献できるようなプレーをしたいと思っています。

中村選手コメント

ファーストディフェンスがハッキリ行けないなど、甘さが出たと思う。自分としては、バイタルで持って前を向いて仕掛ける、また相手のラインが浅いので、ヴァウドと2トップのような動きでDFラインと勝負しようという狙いをもっていました。

清水 長谷川監督 試合後コメント

【清水 長谷川監督】

総評

暑い中、静岡よりたくさんのサポーターがこの平塚まで応援に来てくださり、感謝しています。

今日の試合は本当にジェットコースターのようなゲームでした。非常にいい形で入っていき、そうしたら抜けて2失点。後半どんな展開になるかわからないような状態で前半が終わった。
ハーフタイムには選手たちに、前節と同じような過ちを犯すのかという話をして、後半は非常にいい入りをしたと思います。

が、2得点して最後また3失点目と、非常に起伏の激しい、もう少し大人のサッカーができれば言うことはないと思いますが、まだまだそんな力がないチームだと思っています。やはり90分間ひたすら行くしかないチームなのかなと。少しでも気持ちに余裕が出たり隙を見せたりしたら、どんなチームであれ失点する可能性のあるチームだと思っています。再開後を考えても、90分間抜かずにどう戦っていけるかどうか、それをやり続けて行くしか強くなる道はないのではないかと思っています。

変にクローズの仕方とか大人のサッカーとかを目指したところで、まだまだ勝ったことのないチームなので、そんなにうまいゲーム運びができるわけでもなく、そのへんはアントラーズとは違うチームだと思っています。ですので、今季はエスパルスの特徴を前面に出して、とにかく行くんだと、最後まで攻め続けるんだという気持ちをいかに持ち続けていけるかどうかというところが大事だと感じました。

次節、折り返しの17節、ホームでの鹿島戦なので、少しでもいい状態で迎えられるようにきちっと準備をして、いい形で折り返せるようにみんなで戦っていきたいと思っています。

質疑応答

-今日先発した山本真希選手と市川選手の評価は?

市川はブランクを感じさせないような素晴らしいクロスも上げてくれたと思っているし、これからどんどん調子をさらに上げていってくれるんじゃないかと思っています。

山本真希に関しては、失点はしましたが、別に真希のせいというわけではなく、無難にこなしてくれたと思っています。再開後アンカーやトップ下のポジションをアグレッシブにやってくれていますので、本当に今日は勝利に貢献してくれたと思っています。

-ワールドカップ後の岡崎選手の調子はどのように見ているか?

調子は悪くはないが、今日のゲームに関して言うと少し気分が悪くなったというか、喘息などを持っていますので、ハーフタイムで代えなければいけないかなというぐらいの状態ではありました。

ただ、本人とチームドクターに確認したところ、まだ行けそうだと、頑張りますということだったので後半使いました。疲れているとは思いますが、コンディション的には徐々に上がってきていると思っています。

-鹿島戦で今日のような点の取り合いになると悪い結果になるかとも思うが?

いや、守ろうとは思っていません。昨年のアントラーズ戦、ホームでの2-2のゲームでは、先に2点を喰らって後半に追いつく展開でしたが、鹿島とやって守って戦ってもしょうがないと思っていますし、現状の持てる力をすべてぶつけて、うちらしいゲームをしていきたいと思っています。

2010Jリーグ ディビジョン1 第15節
2010年7月28日(水)19:04キックオフ 名古屋市瑞穂陸上競技場

2

名古屋グランパス
1 前半 0
1 後半 1
1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
26 >> 29 勝点 12 >> 12
17分 4 田中 マルクス闘莉王
68分 20 ダニルソン
得点者 79分 9 田原 豊

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 楢崎 正剛 1 GK GK 39 都築 龍太 0
0 田中 隼磨 32 DF DF 5 臼井 幸平 0
5 田中 マルクス闘莉王 4 DF DF 3 ジャーン 0
0 増川 隆洋 5 DF DF 6 村松 大輔 0
0 阿部 翔平 6 DF DF 30 島村 毅 0
1 中村 直志 7 MF MF 41 永木 亮太 1
3 ダニルソン 20 MF MF 2 田村 雄三 0
1 マギヌン 8 MF MF 8 坂本 紘司 2
2 金崎 夢生 25 FW MF 40 エメルソン 2
3 ケネディ 16 FW MF 11 阿部 吉朗 3
2 玉田 圭司 11 FW FW 38 ヴァウド 1
 
- 高木 義成 50 GK GK 16 植村 慶 -
- 竹内 彬 2 DF DF 4 山口 貴弘 -
- 千代反田 充 3 DF MF 24 小澤 雄希 -
0 ブルザノビッチ 9 MF MF 7 寺川 能人 -
0 小川 佳純 10 MF MF 17 馬場 賢治 0
0 三都主 アレサンドロ 38 MF FW 9 田原 豊 2
- 杉本 恵太 19 FW FW 22 中村 祐也 2
-分
- - --
17 シュート 13
11 GK 16
7 CK 5
17 直接FK 17
4 間接FK 3
4 (オフサイド) 3
0 PK 0
-分
- - --

得点経過

17分
4 田中 マルクス闘莉王
中央 20 ↑ 5 ヘディング ↑ 4 ヘディングS
68分
20 ダニルソン
中央 8 ~ → 20 ~ 左足S
79分
9 田原 豊
中央 41 ~ ↑ 9 ~ 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

71分
8 マギヌン → 10 小川 佳純
71分
25 金崎 夢生 → 9 ブルザノビッチ
90分
7 中村 直志 → 38 三都主 アレサンドロ
HT
2 田村 雄三 → 22 中村 祐也
66分
38 ヴァウド → 9 田原 豊
75分
40 エメルソン → 17 馬場 賢治

開催データ

[入場者数] 7,991人 [天候] 曇、中風 [気温] 28.4℃ [湿度] 70% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 永田 亨 [主審] 村上 次伸 [副審] 相樂 亨 [副審] 中込 均 [第4の審判員] 武田 明弘 [記録員] 渡辺 輝久

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
自分たちで自分たちの首を絞めてしまったというゲームでしたね。そういうところが足りないからこの位置にいるわけであると。こうした連戦の中でもしっかりとしたプレーができるかどうか、ということだと思う。
それから、ハーフタイムに選手に、まぁ汚い言葉で言うとビビってやってるんじゃなよと。名古屋にはネームバリューのある選手がたくさんいますが名前を見てサッカーをするわけじゃないですから。これも自分たちで首を絞めているということだと思います。
今日は中盤の構成力はかなり発揮することができたと思いますが、最後が尻つぼみというか、一番御客さんが沸くゴール前の攻防になると誰もペナルティエリアの中に入っていかないとか個人プレーに走ってしまうとか、アイデアを共有しないと単発で終わってしまう。
またすぐに上位との試合がありますので、今日の夜にキラキラ号(夜行バス)で帰って次の試合に備えたいと思います。

●質疑応答
–警戒していたセットプレーからの失点だったがそのあたりは?

そうですね。ひとつはセットプレーを与えてしまったこと。どうしても不可抗力があるのは仕方ないのですが、単純なうちの対応の悪さというかいい加減なプレーをしてしまったこと。
もうひとつ、セットプレーで得点をとった名古屋は一度も負けていないんですね。最悪引分けと。ということはセットプレーで点をとれば勝点1はとってくる。そういう話をしてやられてしまっているというのは非常に情けないですね。当然そういう準備も昨日していますし、そういう話をしています。前半もそれでやられていますが、後半もフリーにしている場面がありましたよね。そういうことをしているようでは下位に沈んだままになってしまう。
今日は身長差をなくすために、努力をして人を変えたりしたんですけどそれは報われなかった。それは個人の力なのか、構成力の問題なのか、トレーニングの仕方が悪かったのか。深く反省していますけど。
一番最初に言ったんですが、名前負けしているんですね。闘莉王がセットプレーの時にどうやって入ってくるかというのは、もうビデオ見せなくてもわかっているはずですよね。
次の試合、ヨンセンや岡崎、岩下、平岡、ボスナーなど大きい選手がいますから、同じことをやってるようじゃ、この業界で私たちは生活できません。引き締めなおして頑張ります。

選手コメント

●田原豊
引分けだけでなく勝利に持ち込むことができる試合だったと思う。
前回の試合で前半いい形でできていたので、今日も継続してできればよかったのですが継続することができず1試合で終わってしまったことが残念。
逆に後半は自分たちの時間帯もあったし、最後まで諦めない姿勢でプレーできたと思うけど結果2-1で負けてしまったことは悔しい。
(ゴールシーンは?)ミーティングで言われていたとおりのプレーでした。ミーティングでもDFの裏に抜ける動きは言われていたのでそれを意識しながらプレーしていました。

●島村毅
ファールしなくてもいいところでファールをして自分たちで自分たちを追いつめてしまったと思う。中盤のパス回しでも自ら失ったりしてしまった。
(それは相手のプレスがきつかったのか?)全然そうではなくて、やれると感じた。練習で精度を上げるしかないと思う。
また、繋ぐところとフィードを出すところのメルハリが必要と感じました。
守備に関しては整理してある程度できたと思いますが2失点していることは事実なので、もっとコミュニケーションをとって話し合ってやっていきたいと思う。

●馬場賢治
途中からの出場でしたが、点をとらなければいけないと思っていたし、リスクを負って攻撃しようと思っていました。得点には直接絡んでいないけど、1点とれば何が起きるか分からないと思っていたしリズムは生まれたと思う。でも、もっともっと顔を出して攻撃に動いていくことが必要だと感じています。
前半を見ていて積極的ではないプレーがあったと思うのでとにかくアグレッシブにいこうと思っていた。次節まで時間はないですが、前のほうでリスクを負ってでも全員がどんどん仕掛けるようなサッカーができればと思います。

●坂本紘司
前に比べたら人もボールも動いて、アタッキングゾーンまで攻めていける回数が増えてきたけど、逆にそこでの取られ方が悪くてピンチを招き、自分たちで作ったチャンスの流れを相手に与えてしまっていたと思う。
J1で試合をしてこういうゲームを経験して、みんな悔しい思いを味あわないと感じられないことがたくさんある。優勝争いをするチームはこうなんだということを肌で感じている。力の差があることをしっかり認識しながら、これとこれをしっかりやっていこうという風に、整理してやっていきたいと思います。

名古屋 ストイコビッチ監督 試合後コメント

●総括
今日は我々の目的を達した、勝点3をもうひとつ積み上げることができました。全ての部分において私たちのほうがベルマーレさんよりもいいサッカーができたと思います。選手の努力に対しておめでとうと言いたいと思います。

●質疑応答
–ダニルソンがゴールを決めたが評価は?

彼は非常に重要な選手で、長いところからのああいうシュートというのを待っていました。
本当に今日のゴールというのは彼の自信にも繋がると思うし、私は彼のクオリティの高さ、強く正確に打てる選手だと分かっていましたから、今日はそういうところが出たんだと思います。

–闘莉王のゴールはバスケットかバレーのようなゴールでしたが?

いいコンビネーションといか空中でのコンビネーションでした。いいポジションどりをしていたしいいタイミングでいい場所にいた。なので、あのリアクションは正確なリアクションだと思います。増川からいいボールが渡って、やはり闘莉王というのは危険な選手で、相手のボックスの中でいい仕事をするということだと思います。

–今日はローテーション起用せずに清水戦と同じメンバーだったがコンディションは問題なかったか?

まずこの前のメンバーはしっかりリカバーさせました。あとは清水戦でいい形がとれたので代える必要はなかった。
今日は本当にいいサッカーをしたと思いますし、正当な結果だったと思います。ただ、最後の10分、複雑な守り方をしてしまったがそこは集中してやっていかなければいけないところだと感じています。

2010Jリーグ ディビジョン1 第14節
2010年7月25日(日)18:05キックオフ 平塚競技場

1

湘南ベルマーレ
0 前半 2
1 後半 1
3

FC東京
12 >> 12 勝点 15 >> 18
62分 22 中村 祐也 得点者 39分 3 森重 真人
44分 22 羽生 直剛
58分 39 大黒 将志

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 1 塩田 仁史 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 14 中村 北斗 1
0 ジャーン 3 DF DF 6 今野 泰幸 0
0 村松 大輔 6 DF DF 17 キム ヨングン 1
0 小澤 雄希 24 DF DF 8 松下 年宏 2
1 永木 亮太 41 MF MF 3 森重 真人 4
1 坂本 紘司 8 MF MF 10 梶山 陽平 4
1 寺川 能人 7 MF MF 19 大竹 洋平 0
1 エメルソン 40 MF MF 22 羽生 直剛 1
3 阿部 吉朗 11 MF FW 16 リカルジーニョ 2
0 ヴァウド 38 FW FW 39 大黒 将志 3
- 植村 慶 16 GK GK 21 阿部 伸行 -
- 山口 貴弘 4 DF DF 4 高橋 秀人 0
0 島村 毅 30 DF DF 33 椋原 健太 0
- ハン グギョン 15 MF MF 11 鈴木 達也 -
- 馬場 賢治 17 MF MF 18 石川 直宏 -
0 田原 豊 9 FW FW 9 赤嶺 真吾 1
1 中村 祐也 22 FW FW 13 平山 相太 -
23分
40 エメルソン 反スポーツ的行為
8 シュート 19
12 GK 6
6 CK 7
6 直接FK 13
5 間接FK 3
5 (オフサイド) 3
0 PK 0
78分
8 松下 年宏 ラフプレー

得点経過

62分
22 中村 祐也
中央 8 ~ ↑ 11 右足S 相手GK こぼれ球 22 右足S
39分
3 森重 真人
左 22 ~ → 16 ↑ 中央 3 ヘディングS
44分
22 羽生 直剛
中央 10 → 39 ~ → 22 右足S
58分
39 大黒 将志
中央 9 ~ → 39 ~ 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
24 小澤 雄希 → 30 島村 毅
59分
40 エメルソン → 22 中村 祐也
67分
38 ヴァウド → 9 田原 豊
HT
16 リカルジーニョ → 9 赤嶺 真吾
75分
19 大竹 洋平 → 33 椋原 健太
81分
3 森重 真人 → 4 高橋 秀人

開催データ

[入場者数] 12,737人 [天候] 晴のち雨、弱風 [気温] 29.0℃ [湿度] 76% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 川上 覚 [主審] 吉田 寿光 [副審] 大塚 晴弘 [副審] 大川 直也 [第4の審判員] 抱山 公彦 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

最終的に実力の差が出た展開でしたが、ここのところやっているゲームの中では非常にいいパフォーマンスだった。負けて言うのは悔しいのですが。
サッカーというのは不思議なもので、自分たちのいいリズムの時に点が取れず、そのときに失点してしまって、コントロールできなかった部分がある。
次、水曜日にゲームがありますので、そっちに切り替えてというふうにしか言えないですけども、頑張っていきたいと思います。

質疑応答

-今日はヴァウド選手が先発し、立ち上がりからアグレッシブに仕掛けていたように思うが、攻撃の狙いは。

我々がかなり主導権を握ってやれている時間帯もあったが、フィニッシュまで行っているかというとそうでもなくて、ペナルティーエリア付近で相手に対する攻撃の圧力はあまりなかったと感じています。そうした中で、ヴァウドは高さもあり懐も深いので、それをうまくチームの戦術の中に組み入れてやっている。サイドに流れることもできるし運動量もあるので、そうした部分ではかなりできていたところもあると思います。ただ、後半ボールが収まらなくなってきて、疲労もあったと思うので途中で交代しましたが、これからもひとつのオプションとして、早く日本のサッカーに慣れていいパフォーマンスをしてもらいたいという気持ちは強いですね。

-前節の京都戦で手応えはあったか?

京都の時は守備から入らなければいけないような状況だったので。ただ、今日は攻撃の意識、動き出しやクサビのボールをもらうなど徐々に出てきているので、本当はもっと長い準備期間があれば我々のテンポに合わせていけるが、これは実戦でやるしかないと思います。

-後半の交代の意図は?

中村は最後のところの決定力があるので、どうしても点を取らなければいけない時にこうした暑い中でもあまり運動量は多くないがポイントをしっかり抑えてできる。が、ちょうど交代の時に点を入れられてしまったので、後ろを3枚にした。向こうはワイドに開くとサイドのMFがついてくる。とくにこの前の神戸戦を考えると、前に出ていけない。そうした心理状況を考えて、3バックにすることによって向こうがズルズルすることを狙った。そうして押し込めることができるんじゃないかと感じていた。ただ、我々は疲れてくるとボールを動かすのに誤差が生じてくる。そこでFC東京とのクオリティの差が出た。最初のハーフタイムの交代は、みんながちゃんと揃っていてしっかりいい形でやっているのに1対1でやられたらサッカーになりませんから、守備の修復をしなければいけないというところですね。

-前半終了間際の2失点が後半どのような影響を与えたのか?また、選手に対してはどのように指示したのか?

下を向いてもしょうがないので、次の1点が勝負を分けるということで、ひとりメンバーを代えて送り出した。あまり大きく展開は変わらなかったと思いますが。

-前半間際の2失点は監督としては予定外だったと思いますが。

そうですね。2失点予定している監督はいませんから(会場笑)その通りなんですが。やはりひとつやられた後、スカウティングでも話したが、リカルジーニョは必ず左に流れてくると。前節も神戸でまったく同じような形でやった。その時に1対1の対応と、ボールを持った時にヘッドダウンしていてもヘッドアップしていても必ず隙間を狙ってくる。そのカバーがちょっと遅かったというのはあると思います。ずっと話もしていたが、流れてボールを受けた時に2~3歩遅かったことはあると思う。何度も言いますが、最後のところで人数が揃っているのに1対1でやられたら人選ミスとしか言いようがないわけで、そこで闘ってくれないと、それは都築だって頭に来て怒りたくもなりますよね。そこのところはこれからやっていかなければいけないし、まあ森重をうちに欲しいぐらいですけどね(会場笑)。そういうわけにもいかないので、今回ミッドウィークに試合があるので、トレーニングができなくても遠征に行くが、意識の改革はしていかなければいけない。

-森重選手がボランチに起用されてFC東京のボール回しがよくなり、湘南は中盤を支配されたように見えたが?

もともと森重はボランチの選手。私も北京オリンピックで代表選手に選びましたが、最終ラインとサイドバックとボランチができることを考えると18名に選ぶには最高の選択だったと思っています(笑)。その恩を仇で返すようなヤツは許せませんが(会場笑)。森重は怪我の功名で今日はボランチをやったかもしれないが、ボールを動かす力があるし、ドリブルでひとつ持ち運ぶことができる。それがうちの村松とかにはできないので、そういうところから学んでもらえればと思っていますが。FC東京のボランチのふたりは私もよく知ってる選手なので、今日は梶山のリズムでやっていたんじゃないかなと思いますね、ふたりとも。

-京都戦のように引いて背後を狙う、今日のように少し積極的に行くというところで、監督の意図が選手にしっかり浸透しているという感触はあるか?

当然ディフェンスにおいては得点状況や時間帯など、いろんなことによって選手個々で判断していくと思う。奪えるタイミングで奪って向こうの3点目みたいにショートカウンターで行ければ理想だが、やはり向こうもリードしていることによってリスクを回避して横へ横へという形でやられてしまい、私たちは取りに行っても外されるシーンが多かった。それはクオリティの問題でしょうがないと思う。ただ、前半は取りどころもさほど深くなくて悪くなかったと思います。さっきも言ったように、失点の部分は開いた口が塞がらないような、もうちょっとやってくれなければ困るというところは正直あったと思います。

阿部選手コメント

3失点とも崩されたわけではなく自滅というか個々の問題だったと思う。自分たちが攻めてバランスを崩してやられたわけではないと思う。僕らFWも前からしっかりディフェンスしていかなければいけない。一番危ない時間帯を感じながらプレーしなければいけない。
2-0の状態の時に何かを起こしたかった。ヘディングの惜しいシュートがありましたが、そういうものをしっかり決めていたらと悔やまれます。練習していくしかない。
(東京サポーターからのコールもありましたが?)最後、ああやってコールしてくれて、すごく嬉しかったです。

ヴァウド選手コメント

まだそんなに多く練習を積めているわけではないので、コミュニケーションの部分でまだ難しいところはありました。監督からもどこでほしいのかハッキリさせることや、足元だけじゃなく裏にも飛び出せという指示があったのでそういうことをやったつもりです。
この身長なので空中戦が得意と思われがちですが、そうではなく短いパスを繋いで繋いで最後に押しこむというのが理想のゴールです。
コミュニケーションは、時間の問題だけなので練習を重ねるごとによくなると思うし、実戦の場で2、3試合プレーすれかなり良くなると思っています。

永木選手コメント

守備の面で羽生選手と大嶽選手のトップ下の動きを止めることができなかった。かなり流動的に動かれてしまった。幸平さん(臼井)との受け渡しもうまくいかなかった。途中で声をかけ合ったのですが…。自分としてはこの3試合の中で一番悔しい試合でした。
攻撃面では自分で攻める姿勢をある程度出せましたが守備面での悔しさが強く残っています。

中村選手コメント

(ゴールをしましたが)勝たなければダメですね。
後半からの出場でしたが、ベンチで見ていてボールがまわっていないことと、奪った後に人がいないと感じていたので、なるべく前にかかわろしました。裏にもらう人がいないので足元だけにならずに裏に抜ける動きも意識しました。
結果を求めてやっている以上、結果を出さなければいけない。頑張ったとか、言われたことをやれたとかではなく、結果を出して答えを出さなければ。それが今必要なことだと思う。
今日、先に点をとられてしまいましたが、やはり先に点をとられると厳しいので、自分たちが先制点をとることの大切さを感じます。後ろの選手が我慢してくれているので、前の選手として貪欲に先制点をとりにいかなければと思います。

都築選手コメント

先取点をとっていたら違うと思いますが、相手に先にとられてしまったので攻めにいかなければいけない状況だった。オレらがやらなければいけないサッカーを相手にやられてしまったと思う。
ハーフタイムで反さん(監督)が言ったことができていなかったと思う。

FC東京 城福監督 試合後コメント

総評

我々は今、今後どうなるかはわかりませんが、今シーズンでいちばん苦しい時期を過ごしていると思っています。今が一番苦しい時期にしなければいけない。その中で、今日スタジアムに着いた時から、サポーターの我々を想う気持ちが伝わってきて非常に勇気づけられました。このサポーターたちとともに、この苦しい時期を絶対乗り越えて、いまの時期があったから秋のシーズンがあると言えるようにしたいという思いを強く持って今日の試合に臨みました。

ゲームとしてはもちろん反省点はありますが、ある程度プランを持って試合に臨んだ。そのプランから大きく外れたことはなかったと思います。ただ、4点目を取れたところ、あるいはしっかり試合をクローズするところで安定感があったかというと、勝ったからこそしっかり反省して次に臨みたいと思います。

質疑応答

-前節の神戸戦では2点リードから追いつかれたが、その反省が今日に繋がっているか?

あの信じられないような試合展開で終わったことをふまえてこの1週間を過ごしてきました。本当に辛い1週間でした。なのでその思いは、今日のピッチを見ていただければ、少しは成果が出せたのではないかと思います。その中で4点目を狙いに行けるチャンスがあった。4点目を取り切ってダメを押すところと、相手がパワープレーで来たとしたら、ピッチの中ですぐどういうマッチアップがいちばん効果的で、どのエリアをカバーするのがいちばん危なげないか、そこはもっと学んでいかなければいけないと思います。あの試合が勝点1で終わってしまった苦しい1週間を、今日の勝点3で少しだけは晴らせたかなと思いますが、あと2試合すぐ続くので、これで勝点6を取らなければ我々の思いはまだ晴らせないと思っています。

-森重選手を前に上げてパス回しがスムーズになったと思うが、その評価は?

今季で言えば徳永にボランチのポジションをトライさせて、前の神戸戦も含めて、梶山のボールの散らしと徳永の前のブロックに入っていく姿勢や守備はバランスが取れてきたと思っていた。起こってしまったアクシデントを悔やんでもしょうがないので、森重の良さをいかに出すかというのをチームも意識してやったと思うし、彼自身も徳永の代わりをするのではなく自分の良さを出すというメンタリティで臨んでくれたと思う。彼がピッチの上でそれをすぐに具現化できるスキルを持っていることは、僕はわかっていたので、後はゲームの中でそれをプレーで証明してくれると信じていました。ただ90分もつかどうかは、センターバックと動きの質や量が違うので、そこはプレーを見極めながら交代カードを切っていかなければいけないとは思っていました。

-大黒選手がゴールを決めたが、チームへのフィット具合は?

ゴール前でいい形でボールを供給できる数をもっと多くしたいと思っていました。神戸戦も悪くはなかったが、僕はまだまだ物足りないと思っていたので、比較論ですがそういうシーンが神戸戦より多く出た。それはチームの成果だと思う。決定的なシーンをつくれば大黒が必ずそこに顔を出してくれることは選手ももうわかってきたし、クロスにせよスルーパスにせよ、どういうタイミングで動き出しているかはやればやるほどお互いの理解が深まっていくと思う。チームとしてチャンスをつくり続けることと、お互いの理解を深めることはこれからも続けていきたい。

2010Jリーグ ディビジョン1 第13節
2010年7月18日(日)18:04キックオフ 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

0

京都サンガF.C.
0 前半 0
0 後半 1
1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
10 >> 10 勝点 9 >> 12
得点者 46分 11 阿部 吉朗

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 平井 直人 1 GK GK 39 都築 龍太 0
1 渡邉 大剛 22 DF DF 2 田村 雄三 0
2 増嶋 竜也 24 DF DF 3 ジャーン 0
0 水本 裕貴 4 DF DF 6 村松 大輔 0
0 中谷 勇介 8 DF DF 4 山口 貴弘 0
1 宮吉 拓実 31 MF MF 41 永木 亮太 0
0 安藤 淳 16 MF MF 8 坂本 紘司 0
0 角田 誠 26 MF MF 24 小澤 雄希 0
3 ドゥトラ 9 MF FW 40 エメルソン 1
8 ディエゴ 10 FW FW 9 田原 豊 1
1 柳沢 敦 13 FW FW 11 阿部 吉朗 1
- 児玉 剛 30 GK GK 25 植村 慶 -
- 片岡 洋介 7 DF DF 30 島村 毅 0
4 チエゴ 3 DF MF 7 寺川 能人 0
2 中村 太亮 17 MF MF 22 中村 祐也 -
1 加藤 弘堅 18 MF MF 33 遠藤 航 -
- 西野 泰正 2 FW FW 36 三平 和司 -
- 金 成勇 28 FW FW 38 ヴァウド 0
23分
13 柳沢 敦 反スポーツ的行為
41分
16 安藤 淳 ラフプレー
23 シュート 3
3 GK 20
7 CK 3
12 直接FK 11
5 間接FK 2
4 (オフサイド) 2
0 PK 0
57分
2 田村 雄三 反スポーツ的行為
63分
39 都築 龍太 遅延行為

得点経過

46分
11 阿部 吉朗
右 41 ~ → 4 ↑ 中央 11 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

58分
22 渡邉 大剛 → 18 加藤 弘堅
58分
31 宮吉 拓実 → 3 チエゴ
72分
13 柳沢 敦 → 17 中村 太亮
56分
40 エメルソン → 7 寺川 能人
73分
9 田原 豊 → 38 ヴァウド
88分
24 小澤 雄希 → 30 島村 毅

開催データ

[入場者数] 11,705人 [天候] 晴、弱風 [気温] 29.2℃ [湿度] 65% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] - [主審] 木村 博之 [副審] 石川 恭司 [副審] 数原 武志 [第4の審判員] 大西 保 [記録員] 吉田 康幸

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
勝利のコメントをするのを忘れるくらいずっと勝てていなかったんですけど、素直に今日は勝てて嬉しいと思っています。全体的に押されることは予想していたんですけど、最終ライン、ダブルボランチ含め、最後まで足が止まらずにやった。1、2mの修正が即失点に繋がるよという話をしました。最後に本当によくやってくれたと思います。
我々は中断中に新しい選手を入れたり、特別指定の選手に来てもらったりと本当に苦しい事情はあるのですがそうした中、早い段階で、しかもアウェイで結果を出すことができた。まぁアウェイは今シーズンに入ってから一度も勝点1さえ挙げていなかったので、新聞記者で興味のある方はJ1で何十年ぶりの勝利…というのを探してもらえればと思いますが。そうした意味では本当に大きい勝利だと思っています。
もちろん、戦い方はまだ無骨な試合でしたけど、ナビスコを含めて結果が出ていなかったので、そこを打ち破るには今日は価値があるものだったと思います。本当に今日はディフェンスの後ろからのプレッシャーとか、身体を張るところとか、気持ちが入っていて非常に嬉しく思いました。
●質疑応答

–新加入の二人を使ってみてどうだったか?

ヴァウドは中国にいてアジアのサッカーを知っていましたし、エメルソンは東京でプレーしていました。まぁ目が飛び出るような、何か違うなという感じはしなかったですけど、日本のサッカーも進歩していますからそういうスピードについていけ
もう少しかかるかなという印象です。ただ、そうすることによって競争心などの内なるものが生まれてくるのは
ケガ人が多いのも含めてそうせざるを得ないところがあった。
今日の勝利におごるようなことはないと思いますけど、競争心をあおっていい戦いができればなと思います。
エメルソンはちょっと足が止まったので代えてしまいましたけど、もう10分でも20分でも名が続きするようにやれればいいかなと思います。

–特別指定の永木選手については?

見ていただいて分かるとおり、中盤でリズムを作れたりとか、ボールを奪う力も含めて永木はよく頑張ってるなぁという印象です。なかなか大学に通いながら特別指定でプレーするというのはJ1、J2見回してもなかなかいないと思います。いま大学リーグがないということで、お借りして、本当にチームのために貢献してくれていることを嬉しく思います。

–速攻などでは湘南らしさが出ていたが、ディフェンスからのビルドアップについては課題が残っているように感じたが?

おっしゃるとおりですね。ちょっとプレッシャーが強いとやみくもに蹴ってしまうところもある。これはもう練習の中でプレッシャーがある中、数的不利な中でもでしっかり繋ぐ、ボールを動かす、出してサポートするといったことをやっていくしかない。もしくはファーストコントロールをしっかりさせる。そういう細かいところからやっていくしかないと思います。

–練習としては当然攻撃もやるしディフェンスもやると。

そうですね。立ち上げてからちょっとディフェンスのトレーニングが7で攻撃のトレーニングが3くらいでしたので、まだビルドアップとかボールのポゼッションというのは十分にできていない。グラウンド全体でそういうトレーニングをやって、少しでもボールの周りがよくなるように、FCバルセロナのようになれるように(笑)、やっていきたいと思います。

–DFラインを変えたが京都が相手だったからか?

再スタートしてから、選手にも3枚も4枚もやるよって話をしていました。相手のストロングなところを消すという意味では鹿島はそうせざるを得なかった。今回の場合は4人の最終ラインで対応できるだろうという見込みのもとやりました。これからも変えていく可能性もありますし、勝っても負けても関係なく、相手を見ながら、また自分たちのケガとか調子などを見ながら総合的に判断していきます。

–後半はだいぶ守備にまわる時間も多かったが?

逆の展開でむこうが勝っていればまた逆の対応だったと思います。前線に人をはりつけてくるなら、当然そこに数的優位になる守備をしなければならないので引かざるを得ないですね。
逆に長いボールを蹴ってきてくれたことによって対処はしやすかった。
ただ、この1点で勝てると思わなかったので、ヴァウドを入れて、前線から時間を作ってということを考えました。まぁあまり奏功しませんでしたが。まぁ悪くはなかったと思います。

–都築がよく守っていると思うは彼の評価は?

そうですね。ただ、実戦を半年やってなかった状態ですから、まだですね。
全体的にチームの落ち着きだとか、ゴールマウスを守るという意味ではいいですが、それ以外の部分ではまだ足りないところがあります。本人には毎回シュートが15本とか20本とかくるよという話をしていますし、それをゼロで抑えることが仕事だという話をしていますし、それについては集中してやれていると思います。

選手コメント

●阿部吉朗
(ゴールシーンは)相手のディフェンスがかぶるなと感じていたので、ヤマ(山口)からのクロスがきた時はトラップだけ集中しようと思いました。集中してトラップできたので後は決め切るだけでした。
前節の鹿島の監督の言葉が悔しかった。反さんも絶対に悔しい想いをしているだろうと思った。でも負けていては何を言っても説得力がないと思ったので、絶対に勝って証明しようと思っていました。本当にみんなで一丸となって戦えたと思う。

●都築龍太
鹿島戦の時もそうだったけど、立ち上がりがよくない。最初の時間帯をもっと考えてノーリスクで戦わなければいけないと思う。また、全体として、特に得点をとった時間の前後などはもうちょっと自分たちの時間帯をつくらなければいけないと思う。
ただ、みんなある程度自信をもってプレーしていたと思う。
(ファインプレーもあったが?)まだまだ。それに、本当はそういうシチュエーションにはならないほうがいいから。まだまだ先は長いので頑張ります。

●田村雄三
今日が大事な試合だとみんな分かっていたし、ずっと最下位にいるのは嫌だった。今日勝てば順位が上がることは分かっていたし絶対に勝つという気持ちをもって臨みました。
周りに何と言われようとも、うちはみんなで泥臭く戦って得た勝点3だと思っています。
1回勝つことができればまた次に繋がると思うので、変わらす泥臭く戦っていきます。

●田原豊
試合をする前に京都のサポーターが温かく迎えてくれたことがまず嬉しかった。知ってるメンバーも多いし、スタジアムに入った時は嬉しいというか懐かしい気持ちがこみ上げてきました。
もちろん試合になれば敵になるし、勝利したいという気持ちと、サポーターにはとにかくいいプレーを見せたいと思っていました。
個人としては結果は出なかったけど、勝利することができたので、それは本当によかった。
失点をゼロで抑えられたことはチームとしてもよかった。守備のコンセプトがしっかりあった。
攻撃する回数は多くはなかったけど、攻撃をしていたらいいのではなくて勝つことが最も大事なので、まずは最下位を脱出できてよかった。

京都 加藤監督 試合後コメント

●総括

こんばんは。結果に関しては、本当にファンの期待に添えなくて非常に申し訳ないと思いますし、この結果というのをちゃんと受け取めなければいけないと思っています。ただ、内容的には決して恥ずかしい試合をしたわけではありませんし、選手は非難されるべきではないと思っています。最後まで何度もゴールを目指してプレーしましたし、サッカーの舞台としては、こういうストーリーというようなものが、いろいろなところで起きているというのは我々は良く知っているところですから。それを今度は違うストーリーに持って行く努力をしないといけないと思います。湘南と順位と立場が逆になりましたけども、とにかく選手にはこの状況に怯むなとは言いたいと思いますし、もちろん自分も全く怯むつもりも怯んでもいません。勝負の世界に入ったからにはこういうことも含めて乗り越えていかなくてはいけないというふうに思っています。ですから、この状況というのを自分たちの本当の力を付けるために、天が与えくれた試練だと捉えてまた頑張りたいと思います。

●質疑応答

–セットプレーがひとつのポイントになると試合前に話していたが?

相手は数少ないチャンスをなんとか生かそうという戦い方をしてくるだろうな、とは思っていました。ゲームの内容とか、そういうものに関しては、こちらがゴールチャンスというのを数多く作っていたと思います。決定力があれば、1点こちらが取っていれば、もっと違う流れの安定した戦いができる展開だったと思います。そういう中でもちろんセットプレーというのは、勝負を決める1点にはなると思う。ただ今日の試合に関しては、ハーフタイムにも、我々がたくさんのシュートを打っていること、それからボールを支配していることに気持ちを捉われすぎないように、こういう試合はいろいろな所であるけど、一発の怖さというのがあるからと伝えました。に我々がボールを持っている時でもポジショニング、守備の意識を下げないようにとは言っていたのですけど、ほんとに簡単なクロスを上げられて、簡単に中に入り込まれた。注意していたことをやられたという意味では、反省が必要だなとは思います。ただ、それに関わっている個人を非難するつもりはありません。メンタル面での準備というか、そういうものがしっかりできているかどうか。その辺はもうちょっと選手にも、やっぱりグラウンドの中のプレーに関しては責任を持ってもらわないといけないので、そこをしっかり話をしていきたいと思います。

–遠めからシュートを打っていたようだが、そういう指示を出したのか?

最終ラインが下がってというか、相手は鹿島の試合では3バックにして、まぁ5-4-1のような形でしたけど、バイタルエリアに関しては意外と空いている。ディエゴとドゥトラにはそこの間で来た時は振り向いてシュートを狙えとは言っていました。ただ、ちょっと振りが大きいというか、力んでしまっている部分はあったのかなとは思いますけど。もう少し枠の中に飛ばすということが必要だと思います。何回かループ気味にディエゴが狙ったシュートがありましたが、それはしょうがないとは思います。振り切ったシュートはもう少しコンパクトに枠に飛ばすということが必要だと思います。

–選手交代のそれぞれの意図は?

ひとつは右サイドの攻守に関して言えば、小澤が出てくる勢いに少し右サイドが圧されていた。(渡邉)大剛自体は高い位置を取れてはいましたが、守備に入った時に右からのクロスに対して対応が少し甘くなっていた。田原がセンターバックの所からするっとサイドに流れてきた時、大剛とそこで競ってきた時はドンと行かれる可能性もあったので、そこで角田を下げて、増嶋を右に入れました。それと前の方で少し、縦に出ていくといいますか、そういう早さとかを持っている選手、後はシュートを持っている選手ということでチエゴを、ひとつのオプションとして、もともと後ろの選手ですけども攻撃的にも能力を持った選手ですし、何よりも高さもありますし、シュート力も持っていますので、1点ビハインドの展開でしたのでそこに入れて、小澤の出を防ぐというのと、そこを突破するということを考えました。最後はヤナギ(柳沢)のところ、右からのクロスをジャンプボレーでバーに当てましたけど、少し収まりが悪くなったので、外側から崩すということをやっていって点を狙うということを中村太亮と中谷に左サイド、右側はチエゴと増嶋で崩すという形を作るということで交代をしました。チエゴが中に絞っていけば十分高さもありますし、ドゥトラも身長がありますし、高さは十分に対応できる。最後はブラジルの選手たちのコミュニケーションを使おうと思ったのも確かです。非常に短い、ワンツーなどの言葉とか、そういうのを使おうと思っていたのも確かです。

–最下位という結果を受けて。

それに関しても事実だと受け止めなければいけないと思っています。試合の前に向こうが勝てばひっくり返るというのはわかっていたことですから。とにかく、今のポジションから下はないわけですから、これから這い上がっていくしかないと思っています。例えばそれを悲観するとか、そうやって何かが変わるのならそうやりますけど、暗い気持ちになっても何も得ることはないと思っています。冒頭でも言ったように自分たちの本当に力というか、本当の逞しさというのを作るために与えられた試練だと思って歯を食いしばって上に這い上がっていきたいと思っています。それだけです。

2010Jリーグ ディビジョン1 第11節
2010年7月14日(水)19:04キックオフ 県立カシマサッカースタジアム

1
鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ
1 前半 0
0 後半 0
0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
21 >> 24 勝点 9 >> 9
9分 8 野沢 拓也 得点者  

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 曽ヶ端 準 21 GK GK 39 都築 龍太 0
4 新井場 徹 7 DF DF 2 田村 雄三 0
1 岩政 大樹 3 DF DF 3 ジャーン 0
0 イ ジョンス 14 DF DF 6 村松 大輔 0
1 ジウトン 5 DF DF 24 小澤 雄希 0
1 中田 浩二 6 MF MF 41 永木 亮太 0
5 小笠原 満男 40 MF MF 7 寺川 能人 0
3 野沢 拓也 8 MF MF 8 坂本 紘司 1
2 遠藤 康 25 MF FW 22 中村 祐也 1
2 興梠 慎三 13 FW FW 9 田原 豊 1
4 マルキーニョス 18 FW FW 11 阿部 吉朗 3
 
- 杉山 哲 1 GK GK 16 植村 慶 -
0 伊野波 雅彦 19 DF DF 4 山口 貴弘 -
0 フェリペ ガブリエル 11 MF DF 13 鈴木 伸貴 -
- 青木 剛 15 MF DF 30 島村 毅 0
- 船山 祐二 16 MF MF 15 ハン グギョン 0
0 大迫 勇也 9 FW MF 20 猪狩 佑貴 -
- 佐々木 竜太 17 FW FW 36 三平 和司 1
59分
14 イ ジョンス 繰り返しの違反
79分
5 ジウトン 反スポーツ的行為
23 シュート 7
3 GK 23
8 CK 3
12 直接FK 12
1 間接FK 3
0 (オフサイド) 3
0 PK 0

得点経過

9分
8 野沢 拓也
中央 40 ~ シュート 18 → 8 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

60分
25 遠藤 康 → 11 フェリペ ガブリエル
84分
13 興梠 慎三 → 9 大迫 勇也
90分+2
7 新井場 徹 → 19 伊野波 雅彦
64分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司
78分
41 永木 亮太 → 15 ハン グギョン
82分
7 寺川 能人 → 30 島村 毅

開催データ

[入場者数] 9,472人 [天候] 晴、中風 [気温] 26.8℃ [湿度] 80% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 十河 正博 [主審] 佐藤 隆治 [副審] 西尾 英朗 [副審] 入部 進也 [第4の審判員] 岡部 拓人 [記録員] 明石 まゆ美

湘南 反町監督 試合後コメント

【反町監督 総評】

3連覇している鹿島を相手に粘り強さはみせましたが勝ち点をとって帰ることができませんでした。敗れはしましたがいい材料もたくさんみつかったのでそれを次に生かしていければいいと思います。またすぐに試合があるので、今日戻って早くリカバリーをして、最下位から抜け出せるように頑張っていきたいと思っています。ポジティブな敗戦だったと思います。下を向くことなく次にしっかり向かいたいと思います。

【反町監督 質疑応答】
–都築がいなければもっと失点していたかなと思うが評価は?

半年くらい浦和ではなかなかチャンスがない状態でした。ゲーム感という意味ではGKにとって大切なキーワードになるので、そういう意味では調整がまだ足りなかったかなと思うのですが、やはり内から出てくるエネルギーというのは非常に感じられました。それがよかったと思います。
後ろが安定すればいいディフェンスの構築もできると思うので、そうした意味ではナビスコよりもディフェンスのパワーが出てきたのではないかと思います。

選手コメント

【都築龍太】
勝ちたかったです。最悪でも引分けにしたかった。後半はいいポゼッションができたと思うし、これだけできるというものは見せられたと思います。負けてしまったけれど次に繋がる試合だったと思います。
前半はかなりボールを支配されましたが、後半も守備はこのままいこうという指示があったし、時間帯によってサッカーの質を変えられたことはよかったと思う。ただ、負けている状態だったのでもっともっと積極的にいかなければいけなかったと思う。
自分にとっては、シーズンの最初からは少し間が空いてしまったけど今日がスタートでした。
次も本当に勝点3を目指して戦っていきたいと思います。

【坂本紘司】
再スタートの初戦で勝点をとっていいスタートを切りたいとみんな思っていたし、練習をしてきたので、結果は本当に残念です。中断中やケガをしている時に、自分なりに思うところがあって、今日はそれをピッチで出したいと思っていました。とにかく諦めずに最後までやろうと思っていました。
(思うところというのは?)去年J2でやっていた時は本当にもう今年しかないという緊張感をもってやっていました。そういった気持ちを今季の前半戦でどれだけ出すことができたのか、執念を見せてやれていたかということを考えました。去年は内容というよりも、みんなに共感してもらえるような熱い試合を戦っていた。そういうことを思い出して、強い気持ちでもう一度チームを引っ張っていけるように、と思っていました。僕自身がケガをしたことも、もうひと頑張りしろいうメッセージだととらえて、強くなって戻りたいと思っていました。全治6週間という診断でしたが、確か今日で6週間です。今日練習に合流するのと今日試合に出るのでは本当に大きな違いだと思っていたし、驚くほど早く復帰できたのも、トレーナーやPTのサポートとともに今日の試合に絶対に出たいという気持ちがあったからだと思う。今日は結果を出せなかったけど、必ず次の試合は勝ちにいくという気持ちが、また一層強くなりました。

【寺川能人】
勝ちたかった。後半は多少いい形でもらえることもありましたが、もうひとつ攻撃にパワーが足りなかった。
ただ、中断の前は気持ちを感じるようなところも少なくなっていた中で、今日は基本であるそういった気持ちの部分は出ていたと思う。
ただ、やはり勝たなければいけない。ゴールのチャンスがあっても最終的にネットを揺らさなければいけない。「いい感じ」のままでは進歩がないと思う。
(次節に向けて?)下位のチームということでお互いに勝たなければいけないという意識が強いと思う。もっともっと執念をみせる戦いをしたいと思います。

【永木亮太】
試合の前は緊張していましたが、不思議と試合が始まると緊張しませんでした。
練習から、守備面で気を遣ってやっていたので、チームとしても個人としても守備に関してはできていたと思います。逆に攻撃にうつった時に、もっと自分が前にいけるところがあったと思うのですが、いけなかった。そこに悔いが残ります。
(鹿島に対してできたと感じるか?相手はうまかったか?)両方感じました。特に小笠原さんや中田さんは落ち着いていて抜け目がないし球際もガツンとくるという印象を受けました。攻撃でもしっかりパスを繋いで組み立ててくる。ファーストアタックは速いし強かった。また、少しでも守備のポジショニングを怠ると一発でやられてしまう。
本当にすごくいい経験になりました。勝利に貢献できたらよかったのですが。勝ちたかったです。

 

鹿島 オリヴェイラ監督 試合後コメント

【オズワルドオリヴェイラ監督 質疑応答】

–再開の大事な試合での勝点3について

まず、目的というのが勝点3を取ることでした。未消化試合でしたので勝点3を取れればトップに圧力をかけられます。それは達成することができ、そういった点では満足しています。
試合の内容に関しては、最近ずっとホームの試合では、昨年や一昨年を含め、お客さんにとってはつまらない試合が多いのではないかと思います。特に相手が消極的な姿勢を見せて、攻撃を捨てて、攻めるときは2人、3人、多くて4人というチームがあります。見ている側としてはまったくつまらない内容、姿勢になっているのではないかと思います。今日の90分を通して、相手は最下位ですので勝点を1点でも取っていかなければいけない立場であって、そういった消極的な姿勢で、試合を勝とうあるいは勝とうとする意識が見ている側からは感じられなかったと思います。前半に1回くらいはチャンスがありましたが、そのセットプレー以外はまったくないわけであって、時には自陣に11人の選手が戻って守備をやっている。最後はパワープレーでなんとかチャンスがあればという形のやり方だったことを考えると、テレビを見ている人やスタジアムに足を運んで感動的なサッカーの試合を見たいという人の立場からすれば、つまらない試合だったのではないかと思います。それは今日だけでなく、他の試合でも同じような姿勢が相手から見受けられ、残念な部分ではないかと思います。
ただ、讃えなければいけないのは都築選手の活躍というものがあります。我々が何度かチャンスをつくった中で彼がそれを阻止したということは讃えなければいけないし、駆け引きという部分ではGKやボールを戻すという行為の中で90分のうち10分くらいは稼いだのではないでしょうか。消極的な姿勢や勝つ意欲が感じられないということは、サッカーを愛する者としては非常に残念で仕方ありません。

–内田選手が移籍し、新井場選手が右、ジウトン選手が左という両サイドバックでしたが、新しいチームになった手応えは。

新井場選手とジウトン選手という組み合わせは、今回が初めてではありません。前節の名古屋戦でもそうですし、他の試合でもあったので、チームとしては戸惑う部分はないのではと思います。多少、ジウトン選手が攻撃に絡む回数が多かったと思いますし、新井場選手も右利きですので右サイドをやっても違和感なくできます。前半は新井場選手が行ったり、後半はジウトン選手が行ったり、お互いにバランスを考えながらやったところもよかったと思います。非常に良かったのではないかと思います。
内田選手に関してですが、非常に理想的な話だけをすれば、チームにいてもらいたかった。ただ、サッカーの世界は一度しかない人生ですし、やはり前に進まなくてはいけない。人間として選手としていろんなことを経験するということも、彼にとっては良いことだと思います。彼はプロとしてスタートしたときから、地道に取り組んできた成果としてブンデスリーガの舞台に立てるチャンスをもらったわけであって、僕自身は個人の応援団として彼の成功を祈りたいし、また彼がブンデスリーガで成功するのではないかと期待しています。

–W杯での日本代表の試合の感想を。

日本代表の試合はしっかり見ていました。日本のサッカー界で仕事をしている者としては応援していたのでしっかり見ていました。大会に入る前に期待されていた結果、あるいは皆さんが予想していたものとは逆の結果になったわけで、すごくうれしく思いました。カメルーン戦、デンマーク戦では非常に良いパフォーマンスを見せたのではないかと思います。オランダ戦は多少質の差があるので、苦戦することは予想されました。その中でもチャンスがあったと思うし、良かったのではないかと思います。また、最後のパラグアイ戦についても、勝てるチャンスは何度か試合の中でもあったし、自分たちでやるべきことを組織として結束・団結して実行した姿勢は評価するべきだと思います。今後の日本サッカーの発展にとっては、とても良いパフォーマンスだったのではないかと思います。

2010Jリーグ プレシーズンマッチ 日韓交流湘南ひらつか七夕記念
2010年7月3日(土)19:01キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 1
0 後半 0
1
釜山アイパーク
釜山アイパーク
- 勝点 -
25分 9 田原 豊 得点者 10分 4 イ ジョンホ

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 都築 龍太 39 GK GK 21 チョン サンウッ 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 2 パク ヂンソップ 0
0 ジャーン 3 DF DF 3 ホン ソンヨ 0
0 村松 大輔 6 DF DF 29 キム ウンヂン 1
0 鈴木 伸貴 13 DF DF 4 イ ジョンホ 1
0 田村 雄三 2 MF MF 27 キム チャンス 0
2 ハン グギョン 15 MF MF 14 ユ ホジュン 1
0 寺川 能人 7 MF MF 7 キム グンチョル 1
0 中村 祐也 22 MF MF 30 パク ヒド 1
1 阿部 吉朗 11 MF FW 20 ハン サンウン 3
1 田原 豊 9 FW FW 10 フェリプ 4
- 植村 慶 16 GK GK 31 イ ボムヨン -
- 山口 貴弘 4 DF DF 25 キム ジョンフン 0
0 小澤 雄希 24 DF DF 5 キム デコン 0
1 馬場 賢治 17 MF MF 8 キム ヒョイル 0
0 林 慧 19 MF MF 23 パク チョンウ 0
1 三平 和司 36 FW MF 32 イ スンヒョン 0
FW 18 ヤン ドンヒョン 3
71分
15 ハン グギョン ラフプレー
6 シュート 15
12 GK 3
6 CK 6
11 直接FK 16
3 間接FK 3
2 (オフサイド) 2
0 PK 0
39分
10 フェリプ ラフプレー

得点経過

25分
9 田原 豊
中央 22 → 右 5 ~ ↑ 中央 9 ヘディングS
10分
4 イ ジュンホ
左 CK 30 ↑ 中央 4 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

57分
13 鈴木 伸貴 → 24 小澤 雄希
59分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司
65分
2 田村 雄三 → 19 林 慧
75分
7 寺川 能人 → 17 馬場 賢治
HT
14 ユ ホジュン → 18 ヤン ドンヒョン
59分
4 イ ジョンホ → 25 キム ジョンフン
59分
10 フェリプ → 32 イ スンヒョン
66分
2 パク ヂンソップ → 23 パク チョンウ
72分
7 キム グンチョル → 8 キム ヒョイル
77分
3 ホン ソンヨ → 5 キム デコン

開催データ

[入場者数] 3,602人 [天候] 雨、弱風 [気温] 24.4℃ [湿度] 88% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 福田 寛 [主審] 飯田 淳平 [副審] 間島 宗一 [副審] 田尻 智計 [第4の審判員] 聳城 巧 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

今、行なわれているワールドカップと同様に延長があるとしたら、うちはやられていたかなと思っています。それぐらい釜山アイパークさんの途中から入った選手の質の高さ、スピードに、うちが疲れてから圧倒されたところはあったかなと思っています。何とかPK戦に持ち込んで勝つぐらいしか方法はなかったんじゃないかなと思います。

再開に向けての準備という段階で、大きな怪我人が出なかったことと、またゲームフィーリングの面で、例えばジャーンや田村など試合から遠ざかっていた選手たちがこうしたオフィシャルなゲームでやれたことは、非常によかったと思っています。まだまだゲーム体力の部分はできていないので、あと10日ちょっとですが、いい形で仕上げていければと思っています。後半ちょっと間延びしたのが気になったが、前半は非常にタクティカルでよかったと思います。

質疑応答

-初出場の都築選手のパフォーマンスは?

彼の性格から言って、内向的ではなく外向的なので、自分から話していってチームの一員になるという浸透度を考えると、かなりいいところまでいっている。あとは半年近くほとんどゴールマウスを守っていなかったわけですから、そのフィーリングを早く掴まなければいけない。その意味では、今日みたいにけっこう攻められてシュートを撃たれたほうが逆によかったんじゃないかなと思っています。慌てずにゴールマウスを守れる力はこの程度はあると思っているので、あとはビルドアップの部分など当然彼にも課題はいくつかあるわけですから、ゲームの感覚を取り戻してやっていくしかないと思っています。及第点は与えていいと思いますが、もうちょっと彼はできるでしょうね。

-2ボランチにして守備の再構築が狙いとしてあると思うが?

必ずしもダブルでやるとは決めていないが、今日は新しいことをやっていく一環としてトライしたということですね。いいところも悪いところも出たので、それをしっかり分析し、選手に伝えていって、強固なチームづくりをしていければと思っています。

-後半ボールが変わってやりにくさはあったか?

ジャブラニが今、ワールドカップで話題になっていますが、ボールがひと回り大きくて重いというのは正直あるでしょうね。だからといってボールのせいでうんぬんというのは、ワールドカップも同じですが、単なる逃げ口上に過ぎないですからね。まあそこそこいい順応はできたんじゃないかと思っていますが。

都築選手コメント

ベルマーレでの初めての90分だったので、いろんなことを確認しながらプレーしました。トレーニングを通してDFラインはとくによくなっていると思う。改善点はどのチームでもつねにあることなので、ポジティブに捉えたい。守備的にせよ攻撃的にせよ、勝点3を取りにいくサッカーをしていい順位に行きたい。全員で戦って全員で勝てればと思う。厳しい戦いは続くけどスタジアムで声援を送ってもらいたいです。

田村選手コメント

もうちょっと人にいけるかなと思ったのですが、まだまだですね。まだ100%整理できてはいないですが、課題が出たという意味ではいい試合だったと思います。ボランチが1枚と2枚の違いは当然あるし、相手を見て感じ取って、しっかりブロックするところとチャンスだと思えば前からプレッシャーをかけていくところなどもっと詰められると思う。前半はある程度しっかり守れましたが、相手がうちの様子を見て、後半はロングボールを多くしたと思うし、そこをどう対応するかという意味でもいい課題が出たと思う。
今日も試合中に話し合いながらやっていたし、みんな声も出ている。みんなが何とかしてよくしようという気持ちもあったし、もっとうまく守れる感触はあります。今後のトレーニングマッチを通してさらに詰めていきたい。

ジャーン選手コメント

3ヶ月ぶりにピッチに立つことができたので嬉しく思います。試合勘や浮いているボールの処理など自分のイメージと実際のタイミングが合わない場面もありましたが、ゲームや日々のトレーニングをこなしていくうちに戻ってくると思います。
(後半間延びしたという監督の話もあったが?)監督やコーチが外から見てそう感じたということは正しいと思う。前半のようにコンパクトに保てるように個々に、またチームとしてレベルを上げていかなければと思う。
チームに貢献することが自分にとっては一番大切なことなので、今日はその第一歩を踏み出せたと思う。もちろん日々のトレーニングを通じて、グループとしてさらにレベルアップしていかなければいけない。うまくパスを回す強い相手だったが、みんなが強い気持ちをもってプレーできたことは収穫だと思います。

村松選手コメント

ジャーンさんが帰ってきて久々に一緒にやることができましたが、そんなに悪くはなかったと思います。またゼロからスタートしたという感じです。
都築さんとも初めてでしたが、すごく細かく指示を出してくれるしやりやすかった。自分たちが抜けてしまっているところや見落としていたところで声を出してくれて助かった。
セットプレーからの失点が悔やまれます。課題だと思うのでもっと突き詰めていきたい。またオープンな展開からも何回か危ない場面があった。鹿島戦までまだ少し日にちがあるので、毎日の練習でみんなでコミュニケーションとりながらやっていきたいと思います。

キム グンチョル選手コメント(釜山・※2003年、2004年に湘南に在籍)

湘南サポーターが喜んでくれて、名前も呼んでくれてとても感動しました。お互いにいい試合ができたし、ベルマーレも後半戦がんばってJ1に残ってほしいと思います。また機会があれば日本でプレーしてみたいですね。ベルマーレにいた頃は自分はまだ若かったけど、いまは歳をとって以前よりももっとやれるんじゃないかと思うので(笑)。

釜山 ファン ソンホン監督 試合後コメント

総評

コンバンハ。とてもいい試合ができたと思います。いいチームと試合ができて、とても意義深い一日になりました。もっとゴールが入ったりして観客の方々を喜ばせることができればよかったと思います。

-今日の試合の狙い、テーマは?

Kリーグの後半戦が14日から始まりますので、前半戦とは戦術的に違う形で試合に臨みました。

-湘南の印象は?

監督がとてもいいチームづくりをしていると思います。前半、守備と攻撃がくっきり分かれていて、うまくチームづくりができていると思う。今、成績があまりよくないと聞いていますが、後半戦には期待が持てるのではないかと思っています。

2010Jリーグ ヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第6節
2010年6月5日(土)16:00キックオフ NDソフトスタジアム山形

3

モンテディオ山形
2 前半 0
1 後半 0
0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
7 >> 10 勝点 0 >> 0
7分 10 田代 有三
34分 19 秋葉 勝
90分+3  8 増田 誓志
得点者 -分 - -

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 植草 裕樹 20 GK GK 25 金 永基 0
0 宮本 卓也 14 DF DF 4 山口 貴弘 1
1 西河 翔吾 4 DF DF 6 村松 大輔 1
0 石井 秀典 3 DF DF 14 阪田 章裕 0
0 山田 拓巳 26 DF DF 26 古林 将太 2
4 秋葉 勝 19 MF MF 15 ハン グギョン 1
2 増田 誓志 8 MF MF 33 遠藤 航 0
1 佐藤 健太郎 17 MF MF 19 林 慧 0
0 宮沢 克行 7 MF FW 7 寺川 能人 1
1 北村 知隆 11 FW FW 9 田原 豊 2
2 田代 有三 10 FW FW 22 中村 祐也 1
 
- 清水 健太 1 GK GK 16 植村 慶 -
- 園田 拓也 22 DF DF 30 島村 毅 0
1 下村 東美 5 MF MF 20 猪狩 佑貴 -
- キム ビョンスク 16 MF MF 21 永田 亮太 -
- 太田 徹郎 28 MF MF 23 小林 竜樹 -
0 廣瀬 智靖 29 MF FW 11 阿部 吉朗 0
1 長谷川 悠 15 FW FW 36 三平 和司 1
74分
15 長谷川 悠 ラフプレー
13 シュート 10
7 GK 13
6 CK 4
16 直接FK 16
3 間接FK 4
3 (オフサイド) 4
0 PK 0
33分
19 林 慧 反スポーツ的行為

得点経過

7分
10 田代 有三
左 11 ~ ↑ 10 ヘディングS
34分
19 秋葉 勝
中央 直接FK 8 ↑ 19 ヘディングS
90分+3
8 増田 誓志
中央 直接FK 8 右足S
-分
- -
-

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

57分
10 田代 有三 → 15 長谷川 悠
67分
7 宮沢 克行 → 5 下村 東美
87分
19 秋葉 勝 → 29 廣瀬 智靖
HT
33 遠藤 航 → 11 阿部 吉朗
69分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司
77分
7 寺川 能人 → 30 島村 毅

開催データ

[入場者数] 5,723人 [天候] 曇、弱風 [気温] 19.5℃ [湿度] 68% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 川上 信夫 [主審] 高山 啓義 [副審] 山口 博司 [副審] 田尻 智計 [第4の審判員] 桜井 大介 [記録員] 佐藤 卓

湘南 反町監督 試合後コメント

●総括
敗者の弁を言うのは疲れてしまいました。さすがに負けが続くとコメントも思い通りに出てきません。
ひとつ言えるのは、ひとつ前の節のマリノス戦の時に、うちはケガ人が多いものですからサポーターの方々が千羽鶴を折っていただいて、非常に応援していただいている。今日も我々にとっては消化試合であるにもかかわらず、自分の持っているお金を使って来ていただいて最後まで応援していただいたにもかかわらず、その期待に応えることができず本当に申し訳ないと思っています。
こういう立場にあるからこそ我々はよりひたむきにゲームをしなければいけないと思うのですが、残念ながらそうしたふるまいは見せられなかったと思います。本当に申し訳ないと思います。

●質疑応答
–若手選手を多く起用したが収穫はあったか?

そうですね。若手に経験をさせるということは二の次で、まずゲームの結果を重視するわけですが、その中で公式戦での実戦ということで送りだしたわけですが、ちょっと評価するのは難しいようなゲームでしたが、課題を与えてひとつランクアップできるようにと。それをうまく今後やっていきたいと思います。

–J1の開幕戦以来の山形との対戦でしたが、印象の変化は?

試合を重ねる毎にチームとしてこれをやっておけば勝てるというような、確固たるものが選手たちの中に生まれつつあるのかなと感じます。最初にやった時は少し半信半疑でやっているところがありましたが、今はそうではなく潔いというか。小林さんのことですから、85%くらい守備の練習をしていると思いますが、そこのところでしっかりリズムを作れてるなというのはあると思います。

 選手コメント

【遠藤航】
緊張はあまりしなかったのですがミスが多くなってしまいプロとの差を感じました。
展開が速いのでついていくことがなかなかできず、アプローチしてもついていけないという場面が多かった。そのあたりの運動量も課題だと感じています。
相手が引いてきたのでボールを積極的に受けようと思っていました。
ただ、運動量や球際、パスのひとつひとつをとっても周りよりも個人的に差を感じました。
戦力として考えてもらってメンバーに入れてもらったということを思うと、もっとおおプレーが出せればよかった。焦りも多少あったかもしれません。
ただ試合でしか得られないいい経験をしたので、切り替えてしっかりやっていきたいと思います。

【林慧】
ここ最近いい流れではなかったので、僕たち若手が入って今の流れを断ち切ってチームにいい流れを、という気持ちで入りました。にも関わらず結果0-3という敗戦になってしまって本当に悔しいです。シュートにいくまでが時間がかかっていることと、最後のところでアイデアが足りなかったと思います。自分から前線に、前を向いたら裏に出そうと狙っていましたが、山形のDFが裏へのケアをしっかりしていたので、なかなか抜け出せず単調なパスになってしまったと思う。
ボールを持つことはできたけど、縦にパスが入った後が続かなかった。

【山口貴弘】
今日は前半から何もできなかった。うまくビルドアップして攻めていこうと思っていましたが、ボールを横に動かしているだけで前になかなか当てられず、横に動かしているうちに奪われてしまうという場面が多かった。相手は引いてきて前につけづらいところもありましたが、やっぱり前に当てなければゴールにはならないし、もっとチャレンジしなければいけないと感じています。
後半は、ある程度割り切って豊さん(田原)へのパスを狙って、浮かしたボールででも攻めようとしたので、少しはボールが動きましたが。
今日の試合にも山形まで来てくれる方がたくさんいる中で、本当に申し訳ない気持ち。
負けているわけなので、意識を変えていかないと。強い気持ちでやっていかなければいけないと感じています。

【中村祐也】
結果を出せないのが全てです。もっともっと積極的にチャレンジしなければいけない。ミスを恐がっているのではなく、もっとアグレッシブに。いつも同じことを言うことになってしまいますが、しっかり改善したい。メンバーが入れ替わっていますが、もっとお互いに要求し合っていかなければ。すぐに試合があるので、今度こそ結果を出せるように、何より、積極的にやっていきたいと思います。

山形 小林監督 試合後コメント

●総括
この3試合、ボールにプレスがかかっていて、守備がすごく安定してるなと思ってます。クロスからうまく点が取れているというところからいくと、今日もそうですけどサイドチェンジ、クロス、飛び込みという形でうまく点が取れたと思います。リスタートでも前回に引き続き点が取れたので、いい感じで進んでるなと思います。1点取ったあとに少しイージーミスが多くなったので、あのへんを。取られた湘南は前にかかってくるので、そこを少し上手に回すっていうんですかね、回しながら裏をうかがうということがもう少しできると、ゲームの流れを読むところができるようになると思うんですけど、ちょっとそのへんでイージーミスが。1点取って安心すると、新潟戦みたいになっていくというのが教訓であるので、やっぱり取ったあとにきちっとやるということは、もう少しもの足らないと思います。ですけど全体的には、最後にあきらめずに3点目が入ったことと失点0だっていうこと。やっぱり得失点でいくと大きなプラスに、今日の3点目はつながっていくので、いいゲームをしてくれたなと思っています。

●質疑応答
–増田選手はチームにフィットしてきているようだが増田選手の評価を。
またナビスコカップでは守りの安定が見られるがその要因は?

今日はちょっと違いますけどシステムが違うということ、そのシステムに増田がすごく機能するというところがあると思います。高い位置でキープして、飛び出す能力があるので、そこは十分。今日は1人なので、引いてくるのが多いと田代のサポートが少なくなるかなという気がしましたけど、そこまで引かずに田代のポジションを見ながらプレーしてくれたのでよかったなと思っています。
守りも4-4-2のシステムでやったときに、どうしてもダブルボランチを1トップで落として見るんですけど、なかなかそれがはっきりしないものがあった。システムを変えたのが、神戸戦からで、思いきって変えたほうがいいのかなと。新潟戦も大きな失点を食らったので、一度きちっとプレスがかかるような形のシステムに変えたほうがいいなと思って、まず守備からということでやりました。ですから自分のコーチングが、攻撃してるときのリスク管理だったり、右サイドで攻撃してるときの左サイドの、ある部分、攻撃よりも目が守備のポイントだったり、守備のポジショニングだったりというところに行っている。自分のコートでの声がそっちのほうに行っているので、そういうところが少し、自分もそうですけど守備意識があると違うんだなというのが、選手一人ひとりに答えが今 出ていると思うんですよね。隙あらばボールを奪うという形でアプローチに行っているのか、言われているから行ってる・決められた限定の仕方だから行ってるのかでは、慣れてくるとなかなかプレスがかからないんですね。そこを選手が分かってくれたと思います。本当に取る姿勢がありながら行っているところがあるので、狙ったところで取れたりとか、限定した形でプレスがかかってるというような形に今なっていると思います。選手が、そういう素早いアプローチだったり、アプローチからゴーバックというスペースへ戻るという意識が高いと思うので、それが意識だけじゃなくて、こういうふうな3試合失点がないというところになった。いい形でやると、今のところは結果が出て前に進んでいるのではないかなと思います。そういうところがすごく変わったなと思っています。

–前半早々に得点を挙げた田代選手の評価を。

あの得点は、田代がフリーだったので、健太郎(佐藤)と北村のクロスがよかったと思います。来て入れたということに過ぎないと思います。ですがそれ以外のところで空中戦をほとんど勝つんですよね。向こうの阪田選手というのはそんなに大きい選手じゃないんですけど、空中戦は強いんですよね。そういう空中のところを全部チームのものにしてくれてるというのは大きい。足元だけじゃなくて、浮いたボールをほとんどものにしてるというところがあるので、セカンドボールを拾うというよりも、彼のパスをもらえるというところがある。それは大きな武器になるということと、これだけ彼のクロスの得点ということになると、今度は彼の後ろにいて彼がかぶったところで点を取れるような形も出てくるのではないかなと思います。今回もど真ん中でやれたので、前回のクロスのフィニッシュ、浦和戦の2点目などは難しかったと思うんですよね。緩いボールでキーパーの鼻先のボールをふわっとやるというのはなかなか難しいテクニックなので、ああいあふうに力が抜けてきたということは言えると思うんですよね。どんどん量産してほしいなと思うのと、点を取ったあとに少しイージーなプレーが出るので、あそこをちょっと締めなくちゃいけないなと思います。

–交代カードを切ってから押し込まれる展開になったが要因は?

長谷川のタイプと田代のタイプを理解していなかった。あの状態で田代がヘディングで勝ったりしてるんですけど、長谷川は1回も勝てなかったんですね、3回入ったんですけど。ボールにチャレンジをしていない。ボールを見てきちっと食いついてなくて、このへんでというジャンプなので、まったく機能しないというのが現状だったと思うんですよ。きちっとジャンプしろということを言って初めてやりだして、2つ目でファウルをもらいましたけど、ああいうのが初めからできなくちゃいけない。もうひとつは、足元にきちっと入れてやるということも必要だと思うんですよね。それが全部浮き球になっていたので、そのへんの使い分けがほしいなと思いました。あそこが収まらなかったので。それと、サイドに流れても簡単に取られてたと思う、自分でこねて。もう少しキープして、ちゃんと渡して出ればいいのに、ドリブルが入っちゃうので、そこは外せても次の選手に取られるという現状だと思うんですよね。そういうところのゲーム勘が、ゲームから離れているのでないのかなと思います。少しずつ長い時間使ってやったり、そういうことを伝えながらやっていければいいなと。そういうところの要因はあったかなと思います。

–今日の勝利で、Bグルーブの首位に立ったが予選最終戦に臨む気持ちは?

私たちは2試合残っていたので、自分たちの手でどうかなるということは言っていました。自分たちの手でジャンプするし、このJ1で2年目のチームがナビスコカップの決勝トーナメントに行ってみようと。確かに、9月はしんどいかもしれないけど、たくさんのゲームができるので、それはそれでジャンプしようという話はしました。
もうひとつは、自分のなかでセレッソでやったときに、初めてナビスコカップで決勝トーナメントに行って、オフにキャンプをしたんです。すごくキャンプがよくて、後半戦にすごくいいゲームをしてくれたんですよね。そういうことを考えると、こういう形で目標が取れると、このあとに少しオフがあって、キャンプがすごく集中してできる。それが再開されるリーグ戦にもすごくプラスになると思うんですよね。これははっきり言って、意識させました。勝っていこう、自分たちの手で取ってジャンプしていこうという話は今日のミーティングでしましたのでよかったと思いますし、予選リーグの戦いとして、1点でもゲームをしっかり守って、向こうは1点取りにくるからそれをもう1点でも取るというところでいくと、最後に点が取れたというのも大きな要因だと思うんですよね。そういう意味では、選手はかなり集中して戦ってくれたと満足しています。

2010Jリーグ ヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第5節
2010年5月29日(土)15:00キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場

3
横浜F・マリノス
横浜F・マリノス
2 前半 0
1 後半 0
0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
4 >> 7 勝点 0 >> 0
13分 7 兵藤 慎剛
40分 24 金井 貢史
90分+2 9 渡邉 千真
得点者 -分 - -

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 飯倉 大樹 21 GK GK 25 金 永基 0
1 金井 貢史 24 DF DF 5 臼井 幸平 0
3 栗原 勇蔵 4 DF DF 4 山口 貴弘 0
1 小椋 祥平 30 DF DF 6 村松 大輔 0
0 田中 裕介 5 DF DF 24 小澤 雄希 0
1 清水 範久 18 MF MF 21 永田 亮太 0
0 松田 直樹 3 MF MF 15 ハン グギョン 2
4 兵藤 慎剛 7 MF MF 17 馬場 賢治 0
2 齋藤 学 19 MF FW 36 三平 和司 1
5 渡邉 千真 9 FW FW 9 田原 豊 0
0 山瀬 功治 10 FW FW 11 阿部 吉朗 0
 
- 榎本 哲也 1 GK GK 32 松本 拓也 -
- 天野 貴史 35 DF DF 30 島村 毅 -
0 水沼 宏太 20 MF DF 37 武田 英二郎 -
0 狩野 健太 14 MF MF 7 寺川 能人 0
0 長谷川 アーリアジャスール 8 MF MF 23 小林 竜樹 0
- バスティアニーニ 17 FW FW 18 新居 辰基 -
- 坂田 大輔 11 FW FW 22 中村 祐也 0
-分
- - --
17 シュート 3
4 GK 14
13 CK 3
15 直接FK 9
2 間接FK 4
2 (オフサイド) 4
0 PK 0
-分
- - --

得点経過

13分
7 兵藤 慎剛
左 直接FK 7 右足S
40分
24 金井 貢史
中央 10 ~ → 7 シュート 相手DF こぼれ球 24 右足S
90分+2
9 渡邉 千真
右 スローイン 20 ↑ 4 ~ 中央 → 9 左足S
-分
- -
-

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

75分
19 齋藤 学 → 8 長谷川 アーリアジャスール
83分
10 山瀬 功治 → 14 狩野 健太
90分+1
7 兵藤 慎剛 → 20 水沼 宏太
HT
17 馬場 賢治 → 23 小林 竜樹
70分
36 三平 和司 → 22 中村 祐也
78分
21 永田 亮太 → 7 寺川 能人

開催データ

[入場者数] 8,777人 [天候] 曇時々雨、弱風 [気温] 16.4℃ [湿度] 67% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 森津 陽太郎 [主審] 東城 穣 [副審] 高橋 佳久 [副審] 前島 和彦 [第4の審判員] 大川 直也 [記録員] 佐伯 満

湘南 反町監督 試合後コメント

観ていただいてお分かりになると思いますが、ゲームの開始か、失点するまでという言い方になるかもしれませんが、非常に圧力かけて攻めてきたんですけど、それは当然のことであってそれはマリノスさんがいいというよりも我々が腰が引けてしまったという感じでした。
すぐにペナルティエリアにボールが入ってくるような状況でしたので、ボール保持者に対して腰が引けたような対応なら相手にとっては選択肢が増えるわけであって、そうした意味ではスタートラインでこのゲームを大きく左右したかなと思います。
後半に入って小林を入れて真ん中のところでひとつアクセントをつけて、15分くらいまでにこちらがひとつとれていれば、まぁ相手はハーフタイムを機にガタっと足が止まっている部分があったので、そこでとれていればゲームは変わったかなと思っています。後半は我々にとっては悪くはなかったかなと思います。もちろんサイドのところやひとつひとつのプレーの精度は高くないですけど、それはまたビッグゲームとかを通して、養っていくしかないので、これからもがんばっていきたいと思っています。

※質疑応答なし

選手コメント

【三平和司】
チャンスはあったのに、そういうところでとれないとこういう結果になってしまう。
試合の入りは難しさがありました。相手からプレスをかけてこられましたが、それに対応できなかった。
しっかりボールに絡んでいこうと思っていたし、ある程度絡めたことはよかったですが、最終的には結果だと思うし、結果が出ないということは全てが反省です。
でも下を向いているヒマはないし、絶対に次は勝たなければいけない。このままではサポーターに申し訳ない。

【馬場賢治】
試合前のアップの雰囲気もよかったし選手一人ひとりのモチベーションも高かったと。
ただ、相手も最初から勢いをもってプレスをかけてきてのまれてしまったところがあった。自分たちのサッカーを出せなかった。
自分としては、今日もサポーターがたくさん来てくれて、そういう中で結果で応えられていないことが申し訳ないという気持ちが本当に強い。あれだけ応援してもらって結果が出せないことが悔しい。でも、下を向いても仕方がないので、明日からしっかり何をすべきかということが大切だと思っています。

【小林竜樹】
もっと相手の嫌なところで顔を出せていればよかった。テラさん(寺川)が入ってから僕の位置を押し上げてくれた。もう少し早い時間からいい場所でボールがもらえればよかった。ただ、難しい場面でも自分が声をかけたり自分からボールに絡んでいかなければいけなかったと感じています。
後半のスタートから入ったので、試合に入りにくいことはなかったしやりにくいとも思わなかった。ただやり切ることができなかったという気持ちが強いです。

【村松大輔】
試合の入りから、チームとして相手の勢いにのまれてしまった。やってやろうという気持ちは当然ありましたが、1度のみこまれると抜け出すことは難しかった。
どれだけ自分たちのリズムで試合に入っていくかということの重要性を感じました。
(ケガ人が多いですが?)ケガ人の多さを言い訳にしてはいけない。みんなプロなので生半可な気持ちで戦ってはいけないと思う。
(次に向けて重要なことは?)気持ちの部分です。それからやっぱりゲームの入りのところ。たとえ奪われてからも自分たちでいかに立て直していくかということも重要だと思う。
下を向かずに戦います。

【寺川能人】
(チームの雰囲気は?)全然悪くはないです。当然勝てていないので落ち込むのが人間ですけど、でもどういう雰囲気になろうとも打ち破っていかなければ。踏ん張ってやるしかないと思う。
結局ピッチでプレーするのは選手だから、負けて何くそと思ってやるしかない。本当にそれしかないと思う。

【阿部吉朗】
みんなで這い上がっていくしかない。ケガ人以外の選手でこうやっていこうという意思統一をはっきりさせてやりたい。誰が出ても変わらないという感じでやれればチームの力が上がっていくと思う。でも勝てていなくても、選手同士文句が出るわけでもないし、お互いを信じてやれている。
みんなで苦しい思いして上がったんだから、簡単には屈しない。いろんな試練にみんなで立ち向かいながら成長していきたいと思う。

【金永基】
全体として入り方が悪く相手の勢いに押されてしまった。前半は最初のシュートまでかなり時間がかかってしまった。
僕自身は久しぶりの公式戦だったので最初は硬さもありましたが、悪い意味ではなくシュートが多く飛んできたのでボールを触って徐々にリズムが作れたと思う。
(失点のシーンは?)最初のFKからの失点は自分のミスもあった。ストーンの豊(田原)が触れると思って二アに逃げてしまった。
みんな勝利に飢えているし、今日は残念な結果になってしまったけど、ナビスコの残り2試合をリーグ戦に繋がる試合にしなければいけないと思う。しっかりやっていきたい。

横浜FM 木村監督 試合後コメント

●総評
前半は自分たちのリズムでできて、そこで3点ぐらいは取っておきたかった。後半は相手も前に出てきて仕掛けが早くなったり、こちらにミスが出たりしてリズムがよくなかった。最後に3点目が取れて、何とか形はついたかなと。相手のチーム事情を思えばもっと取らなければいけない。もうちょっと、反町を泣かせたかったんですけどね。まだまだリーグ戦もあるので、叩けるうちに叩いておかないと。

●質疑応答
–金井選手や齋藤選手など若い選手が頑張っていたと思うが?

金井はよくやってました。学(齋藤)はもっとできる選手だと思う。また機会があれば、使っていきたい。この他にも若い楽しみな選手が何人もいる。チャンスはどんどん与えていこうと思っている。アーリアもまだまだ悩みながらやっているという印象。もっともっと目の色を変えてやってほしい。若い選手が力をつけていくことでチーム力は上がっていくと思うので。

–今季初出場の松田については?

体調を考えれば、さすがだなというプレーを何回も見せてくれた。やはりゲームコントロールというか、ゲームの流れを読める選手。勇蔵(栗原)が上がればちゃんとカバーし、チャンスと見れば自分でも出て行ける。いい選手です。

2010Jリーグ ヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第4節
2010年5月26日(水)19:00キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 1
1 後半 1
2
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田
0 >> 0 勝点 4 >> 7
88分 9 田原 豊 得点者 24分 27 上田 康太
59分 18 前田 遼一

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 松本 拓也 32 GK GK 21 八田 直樹 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 23 山本 康裕 0
0 山口 貴弘 4 DF DF 2 加賀 健一 0
0 村松 大輔 6 DF DF 13 イ ガンジン 0
0 武田 英二郎 37 DF DF 16 金沢 浄 0
0 永田 亮太 21 MF MF 6 那須 大亮 2
1 寺川 能人 7 MF MF 27 上田 康太 1
2 ハン グギョン 15 MF MF 10 成岡 翔 2
1 三平 和司 36 FW MF 8 ジウシーニョ 0
0 中山 元気 27 FW FW 18 前田 遼一 1
6 阿部 吉朗 11 FW FW 19 荒田 智之 2
- 金 永基 25 GK GK 31 竹重 安希彦 -
0 小澤 雄希 24 DF DF 4 大井 健太郎 -
- 島村 毅 30 DF DF 3 岡田 隆 0
- 坂本 紘司 8 DF DF 17 犬塚 友輔 -
- 馬場 賢治 17 MF MF 20 山本 脩斗 -
1 田原 豊 9 FW MF 28 船谷 圭祐 2
0 新居 辰基 18 FW MF 24 松浦 拓弥 0
-分
- - --
12 シュート 10
10 GK 12
2 CK 5
14 直接FK 10
3 間接FK 3
3 (オフサイド) 3
0 PK 0
85分
10 成岡 翔 反スポーツ的行為
90分
16 金沢 浄 ラフプレー

得点経過

88分
9 田原 豊
左 相手DF クリア こぼれ球 24 ~ → 中央 9 右足S
24分
27 上田 康太
中央 直接 FK 27 ↑ 相手DF クリア こぼれ球 27 左足S
59分
18 前田 遼一
中央 相手DF ~ → 27 カット → 18 ~ 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

59分
37 武田 英二郎 → 24 小澤 雄希
60分
27 中山 元気 → 9 田原 豊
73分
36 三平 和司 → 18 新居 辰基
74分
19 荒田 智之 → 24 松浦 拓也
78分
8 ジウシーニョ → 28 船谷 圭祐
90分
10 成岡 翔 → 3 岡田 隆

開催データ

[入場者数] 5,184人 [天候] 曇、弱風 [気温] 15.3℃ [湿度] 82% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 不破 信 [主審] 岡田 正義 [副審] 中原 美智雄 [副審] 前田 敦 [第4の審判員] 聳城 巧 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

いつも言っていることの繰り返しになってしまって、非常に何とも言いがたいんですけども、なかなか結果がついてこないということを、しっかり受け止めなければいけないと。
ボールを保持していても、チャンスをいくつか作っても、ゴールネットを揺らすシーンが無ければゲームには勝てないのであって、もう少し、そうしたトレーニングの中から、この前の試合もそう感じたんですけれども、最後のアタッキングサードの三分の一のところをもう少しやらなきゃいけないかなと感じています。

中盤でもボールを動かされている。今日は涼しかったので、前線も一生懸命サイドバックにも行ってセンターバックに行ったらセンターバックにも行って、と前線の二人が我々の後ろの4枚にプレッシャーをかけられたような感じですからね。我々も当然プレッシャーに行ったら出すことを忘れて横に逃げてしまうと、これは単にいわゆる持たされているというパターンですよね。我々がボールのポゼッションに勝っているということはあってはいけないわけであって、言い方を変えると、そうしている内に2点目みたいな感じになるのだと思います。

結局そういう形だったので残り10分はもう開き直って、豊の頭という風にして、本当は元気が元気だったら、前線を2枚にしてターゲットを二人に置きたかったんですけれども、怪我してしまったので、それとまぁ武田が脚が痙攣してしまったんで、そこでちょっと(交代を)使わざるを得なかったのは、想定外でした。

ナビスコ4節を終えてこの位置にいるということは私の力不足だという事は非常に感じていますし、非常に反省しております。
まだ数字的には、今日、清水が負けたり浦和が負けたりしていたみたいなので、数字的にはチャンスはまだ残っている状況ですが、次のマリノス戦で多分可能性が上にいけるかどうかということが決まってくると思うので、アウェイですけども、そして強豪ですけれども、我々にとってはやらなきゃいけない大きなゲームになるかなという風に感じております。

質疑応答

-最後に取った1点の意味と価値は?

先ほど開き直ったと言いましたが、中盤でボールを動かすことができたところで、結局こういうスリッピーなグラウンドで少しコントロールがズレてしまうと修正がきかないような状況だったので、長いボールを入れて次のボールを拾った方がゴールに近いかなという狙いでした。向こうも長いボールの対処が難しいわけですから、そうして人数を割いたほうがいいかなと思い、1点は取れた。

その後も行けるチャンスがないわけではなかった。精度が上がってくればいいですが、サッカーはなかなかそううまくはいかない。ただ、こうした状況でも最後に1点取れたことはこれからの財産になるし、やっていることを見失わずにやっていくしかないでしょうね。

-左サイドバックに武田選手を起用した意図と評価は?

小澤がずっと怪我持ちで無理してやっていたところもあったので、連戦ということを考えてフレッシュな力を使いたかった。彼は練習に何度も参加しているし、特別指定の試合に出る権利も持っているので、学校側と折衝したうえでチャンスを与えました。まだプロの水には慣れていないわけであって、何回か練習しているのでコンビネーションなどには問題はないですが、足が攣るまで一生懸命やったということ。それぐらい緊張して、飄々としているようには見えましたが、やはり内心は緊張していたのかなと。彼の武器は左サイドからのいいクロスやしっかりと視野を確保してのパスワークなので、そうした部分では少なからずできたのではないかと思います。

武田選手コメント

試合前はあまり意識しすぎるとよくないと思ったので、いつもと変わらない気持ちで試合に入ろうと思っていました。試合の入りは悪くなかったと思うのですが、単純なミスやいらないファールをしてFKを与えてしまったり反省点ばかりでした。実力の差を感じました。例えばダイレクトに受けるべき場面でトラップをしてしまってゲームの流れを止めてしまったり、まだまだ判断の部分に課題があると感じます。前が動いてくれているのに見えていなかったところもあったと思います。大学リーグでも足が攣るようなことは今までなかったのですが、走れないくらいの攣り方でした。意識していなかったですがやはり緊張していたのかなと思います。
今日、試合を経験することで見えたものがたくさんあったし、自分のやったミスは自分のミスとしてしっかり直していかなければと思います。課題ばかりでしたが、今日感じたことをしっかり意識して練習からもっと真剣に取り組んでいかなければいけないと感じています。

三平選手コメント

何もできなかったというのが正直な気持ちです。浦和の時と同じ感覚でプレーしてしまった。磐田のDFはぼかすところがなかったので足元でもらうことができなかった。監督からもしっかり顔を出すように言われていたのですが、チャンスを作れずいいところがなかったと思います。どういう状況でもできなければダメだと感じています。
次の試合に向けて、今日も点をとりにいく気持ちはありましたが、もっと気持ちを見せてしっかり走ってチームに貢献したいと思っています。

山口選手コメント

ビルドアップのときに、自分が持ち出してもっとうまく崩せればと意識していましたが、相手にうまく守られた。ボランチを引きつけてFWに当てるなど、もうすこし工夫が必要だった。ピッチがスリッピーだったことで、すこし慎重になってしまったところがあったが、前にボールをつけなければ攻撃にならないので、もっとうまく組み立てられるよう取り組んでいきたい。ディフェンス面については、引いてしまうとバイタルを使われてしまうので、ラインをコンパクトに保つことを意識していた。いまは結果が欲しい。
でも去年も4連敗などあったし、みんなでしっかりやれば結果はついてくると信じて、日々の練習から取り組んでいきたいと思っています。

阿部選手コメント

前を向いたときに、ボールを当てるコースを切られていた。みんなで感じながら連動してパスコースをつくっていかなければいけない。ネガティブにならず、原因はしっかりと抑えて、同じことを繰り返さないようポジティブに切り替えていきたい。ネガティブから生まれるものは何もないと思うので。
とにかく勝ちが欲しい。勝ちに飢えているのはサポーターの方も同じだと思う。これまで試合を通して掴めた感覚もあるので、それを無駄にしないようにやっていかなければいけない。

永田選手コメント

アンカーとしての意識はもって試合に入ったつもりでしたが、まだまだできない部分もあった。第一にディフェンスのことをきっちりとやろうと思っていました。自分のポジションでいい奪い方をすれば前に当てていい攻撃になると思ったので、そういう意識はもっていました。
メンバーが多少変わっても、練習試合もよくやっているしそこは問題ないと感じました。
とにかく勝ちたいという思いです。自分のポジションでできることを必死にやっていくしかないと思っています。

磐田 柳下監督 試合後コメント

総評

非常にグラウンドコンディションのいいスタジアムでやっていましたが、まだまだミスが多い。これだけボールが走るグラウンドでやることはなかなかないので、もう少し落ち着いてボールを繋げれば崩してチャンスまでいけたのではないかと思っています。

逆に湘南の方のミスに助けられて相手がフィニッシュまで行かなかったことも結構あったので、守備においても切り替えの速さ等、修正していきたいと思っています。1点目、素晴らしいシュートでリードして追加点も取り、ゲームの流れとしてはそのまま失点0で終えなければいけなかったですが、まだまだ甘さ、弱さがあるのかなと思っています。

次は中2日でまたゲームがあるので、できるだけ早くコンディションを戻して勝点3を取れるようにやっていきたいと思っています。

質疑応答

-先制点を上田選手が決めたが、今後FW以外の得点チャンスも広がるのではないか?

康太はトレーニングの中でもしばらく前からミドルシュートの精度が上がっていて、ゲームの中でどんどん打っていけということを伝えていた。今までなかなか打たなかったのですが、今日は練習通りという感じで打てた。いい状態だったので、まぐれというシュートではない。このまま次もその次もどんどん積極的に狙っていっていいという選手ですね。

-代役の選手の働きはどうだったか?

両サイドバックの浄(金沢)と康裕(山本)に関してはよかったと思います。浄は経験もあるし、ナイターで今日は涼しいということもあったので、十分やれていたと思います。康裕は集中を切らさず、ピリピリしたプレーが出ていたのでいい感じでプレーしていたと思います。荒田に関してはボールに絡むことが前半はなく、もう少し思い切って行けとは言ったがなかなか普段の荒田のプレーが出せなかったかなと。一度裏に抜けてシュートがありましたが、もっとああいうプレーを出せる選手なので、次に期待したいと思います。

-サイドを起点にもう少しできてもよかったかと思うが、ハーフタイムでの指示は?

もう少し落ち着いてボールを動かそうと。グラウンドコンディションが非常にいいので慌てずに繋ぐことができればチャンスができると伝えましたが、なかなかそこが我々の課題でもう少し時間をかけてやっていきたいと思っています。

-勝点7で決勝トーナメント進出が見えてきたが、残り3試合の戦い方は?

ホームが2試合あるので、そこはぜひとも勝点3を取りたいという気持ちは強いです。3試合というよりも次のゲームに全力を尽くしてプレーすることが大事になると思っています。

2010Jリーグ ヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第3節
2010年5月22日(土)14:00キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 1
0 後半 1
2
浦和レッズ
浦和レッズ
0 >> 0 勝点 4 >> 7
25分 36 三平 和司 得点者 22分 10 ポンテ
58分 17 エジミウソン

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 松本 拓也 32 GK GK 18 加藤 順大 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 14 平川 忠亮 0
0 山口 貴弘 4 DF DF 4 スピラノビッチ 0
1 村松 大輔 6 DF DF 2 坪井 慶介 1
0 小澤 雄希 24 DF DF 5 サヌ 0
2 永田 亮太 21 MF MF 20 堀之内 聖 0
1 ハン グギョン 15 MF MF 13 鈴木 啓太 0
1 坂本 紘司 8 MF MF 8 柏木 陽介 2
3 三平 和司 36 FW MF 10 ポンテ 4
0 中山 元気 27 FW FW 24 原口 元気 2
1 阿部 吉朗 11 FW FW 17 エジミウソン 4
- 金 永基 25 GK GK 1 山岸 範宏 -
- 島村 毅 30 DF DF 12 堤 俊輔 -
- 寺川 能人 7 MF DF 6 山田 暢久 -
0 馬場 賢治 17 MF DF 35 宇賀神 友弥 0
- 田原 豊 9 FW MF 3 細貝 萌 0
1 新居 辰基 18 FW FW 15 エスクデロ セルヒオ 0
0 中村 祐也 22 FW FW 16 高崎 寛之 -
73分
5 臼井 幸平 ラフプレー
77分
山口 貴弘 反スポーツ的行為
10 シュート 13
12 GK 8
10 CK 4
12 直接FK 12
1 間接FK 2
1 (オフサイド) 2
0 PK 0
61分
20 堀之内 聖 ラフプレー
78分
3 細貝 萌 ラフプレー

得点経過

25分
36 三平 和司
左 15 ~ ↑ 中央 36 ~ 右足S
22分
10 ポンテ
中央 4 ↑ 17 → 8 → 10 ~ 右足S
58分
17 エジミウソン
左 スローイン 5 ↑ 4 ~ ↑ 中央 17 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

71分
8 坂本 紘司 → 17 馬場 賢治
75分
27 中山 元気 → 18 新居 辰基
80分
11 阿部 吉朗 → 22 中村 祐也
HT
24 原口 元気 → 15 エスクデロ セルヒオ
66分
20 堀之内 聖 → 3 細貝 萌
76分
5 サヌ → 35 宇賀神 友弥

開催データ

[入場者数] 12,322人 [天候] 晴、弱風 [気温] 25.0℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 崎谷 誠一 [主審] 松村 和彦 [副審] 宮島 一代 [副審] 前之園 晴廣 [第4の審判員] 唐紙 学志 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

リーグ戦の中で浦和レッズとは1回ゲームをしていまして、埼玉スタジアムでやったのですけども、同じ2-1というスコアでしたけれども、その時と比べれば我々のチームもよくなっているかな、という風には感じています。

ただ、ゲームに勝てなかったという事実はあるわけであって、そこは見直さなければいけない。
ここのところ、ゲームの主導権を握れている時間帯も増えてきているのですが、まだ時間帯によるバロメーターが一定していないという感じがしますね。そこがちょっと、これからの課題だと思っています。

見ての通り、本当に一瞬の対応の悪さ、それで失点してしまうわけです。それはもう口を酸っぱくして言って、そのための練習をしているんですけども、やっぱりそれをゲームで露呈してしまうのは大きな課題なんですけども。ナビスコカップを通して、最重要課題としてトレーニングの中にも入れてやるべきかなと思ってます。

攻撃も一瞬の、アタッキングサードに行ってから、そこまではボールを運べていたと思うんです。今日は向こうも、リードしていたにもかかわらず人数有して攻めてきて間延びしていたので、そういう風なチャンスもあったんですけども、最後のアイデアが足りないところがあった。これもトレーニングの中で落としこんでいかなければならないと。

G大阪戦が終わって、みんなでいろいろ、選手と話をして。我々は現在ビリのチームだと、リーグ戦では。そこで何を考えるか、サッカーに対して。前向きに、真摯にとらえてやるということを話をして、少しは気持ちの入ったサッカーができた。
もちろんサッカーのゲームには勝ちと負けが必ずついてくるわけであって、負けた時に、本当に持っている力、チームとして与えられてる仕事をこなしてやられたんだったらしょうがないというか相手を褒めるしかない。
そういうことをやらずに負ければ、同じ負けだとしてもそれは非常に悲しいことであるという話を今日、ミーティングで話して送り出した。

そういう意味で、今日は、負けて満足という言い方は変ですけども、ちょっと明るい兆しが…まだトンネルの中で先の方にちっちゃい光しか見えているだけかもしれませんけども、見えてきたので、これはやっぱり、来週2ゲームあるのでしっかりつなげていきたいなと思っています。

またすぐホームでやれることは有難いので、今日は赤い色が目立ってましたけど、緑色が目立つように我々も頑張っていかなければならないかなと思っています。

質疑応答

-今後、ナビスコカップに若手をもっと投入することなどは考えているか?

今日も概ね若手だと思うんですけどね。これ以上若手がいないんです。なるべくたくさんの選手にチャンスを与えることも我々にとっては必要なことですし、それで総合力が上がってくればいいと思っています。また練ってやっていきたいと思っています。

-公式戦2戦目となるGK松本選手は慣れてきたか?

そうですね。1失点目がちょっとあっけない感じはしましたけど、徐々にリズムは掴めているのではないかと思いますね。

-三平選手と中山選手を先発起用した意図は?

まず、三平はここのところ徐々にプロの水にも慣れてきて掴みかけている。そういうきっかけを与えることは監督に必要なことだと思うので、最初から長い時間やることによって何かを掴んでもらいたいかなと。まだ足りないところもありますが、飄々と難しいプレーをやってみたり、あのゴールも結構難しいと思うんですよ。逆にフリー過ぎて。それをしっかり決める力もありますし。チームの前の方の競争に入って来始めたことは非常に嬉しいことだと思います。

中山は最初から行く機会があまりなかったですが、田原と同じような大きい選手ですが、見ての通り全くタイプが違う。そんなに器用じゃないですけれども、顔を出す時間やタイミング、回数が多くて、ディフェンスでも全然足が止まらずにできる。今、我々のチームに必要なのはそういうことだと思うんですね。つまり、上手い下手は抜きにしてがむしゃらにやる、ああしたエネルギーが今チームに必要だと思いますので、そうした意味で今日は送り出して悪くなかったと思います。彼らしさは出たと思います。

三平選手コメント

勝てなかったことが本当に残念でした。
失点してすぐに1点返すことができたので絶対に負けたくないと思っていました。もう一度リードされた時にもう1点とりにいこうと思っていました。後半もチャンスがあったのでそういうところでしっかり決め切る力が必要だと感じています。
レッズはサイドバックがけっこう上がってくるので裏を狙うことを意識していました。
チャンスをもらったのでFWとして点をとりたいと思っていました。プレッシャーは思っていたほどではありませんでした。前はプレスをかけられて慌てる部分もあったけど今日はある程度対応できたと思います。勉強になりました。
全然満足はないですが、次に繋がる試合だったと思います。またすぐに試合があるので、もっと強い気持ちを持って戦いたいと思います。

臼井選手コメント

チームとしては前回の対戦の時よりもだいぶよくなったとは思います。でも、結果負けていることは事実だししっかり結果を受け止めて勝ちきらなければいけない。引分けを勝ちに、負けを引分けにしていかなければ。
そんなに崩されているわけではないけど、結局最後に個人のうまさにやられてしまう。そこがJ1の力だと思うし難しさですが、打ち克たなければ。みんなやろうとしているし、前向きに戦っていると思う。負け癖だけはつけないように、しっかりやり続けたい。

中山選手コメント

一番前の真ん中に立っているのが自分なので、攻撃でも守備でももっとレベルアップしなければいけないと感じました。
守備の面では運動量を出して動くことである程度対応できますが、攻撃では単純に奪われる回数が多かったし自分がもっとしっかりキープできれば周りに繋ぐことができたと思う。前半は、受けて簡単にはたくということが何度かできたのですが、後半は回数が減ってしまった。90分を通してやり切らなければいけない。自分らしさももっと出してプレーしたいし、やはり一番前の真ん中にいるという責任感をもってプレーしなければいけない。

山口選手コメント

勝ちたかった。悔しいです。
守備の部分では最後の最後でもっとじっくり守備をしなければいけなかったと感じています。特に2失点目は奪いにいこうとしてかわされてしまった。J1はやはり一発で決める力があるので、基本に忠実にじっくりと守らなければいけないと感じました。
毎回同じことを言うのは恥ずかしいですが、やっぱり相手には一発で決める力があるので、そこで基本に忠実に、しっかりポジショニングをとってボールに食らいついて守ることの重要性を感じました。
全体的には、ラインを高くして中盤も押し上げるというコンパクトフィールドで90分戦えたと思います。そこはガンバ戦から改善されたところだと思うので、しっかり継続して次はより高いレベルで戦いたいと思います。

浦和 フィンケ監督 試合後コメント

総評

ナビスコカップの決勝トーナメントに進出するために、どうしても私たちはここで勝点3を取ろうと考えていました。そして今日、貴重な勝点3を取ることができました。いくつかのポジションで部分的なローテーションを今回行ないました。ここ数週間で先発で試合に出ていなかった選手たちが今日スタメンで出たわけですが、今まで先発していた山田や細貝、宇賀神は、もちろんナビスコカップでも試合に出ますが、今回のように毎回スタメンで出るとは限りません。また、何度も繰り返していますが、ナビスコカップでは若いGKを使います。

正直なところ、今日より優れたサッカーを展開した試合はこれまでにも十分にあったと思います。それでも今日はしっかり勝利を収めることができたので、決勝トーナメントに向けて貴重な勝利だったと言えます。リードした後の対応はよくなかったと思います。2点目を取った後にいくつかの状況での対応が悪く、もう少しで2失点目を食らうところでした。ひとつのグループとしての動きが全体的によくなかったので、改善していかなければいけませんし、このことについては話し合っていきたいと思います。確かにこの試合を決定づけるために3-1のゴールを狙っていましたし、その状況もたくさんありましたが、厳しい戦いの中、最終的には勝点3を取ることができたので、結果に関しては満足しています。

質疑応答

-前回の対戦時と比べて今日の湘南の印象は?

前回の試合と比較するのは難しいと思います。先日の湘南のG大阪戦を映像で見ましたが、50~60分間にわたって湘南が優れたプレーを見せたと思います。そして正直なところ、G大阪戦での結果が妥当なものだったのかどうか私にはわかりませんし、今日の試合に関しても湘南が優れたプレーを見せていたことは認めなければいけないと思います。

-今日起用した若手について収穫はあるか?

前回に引き続きポジティブな優れたプレーをしていたスピラノビッチをまず挙げなければいけないと思います。なぜならセンターバックという大切なポジションの選手だからです。多くの外部の人間は、闘莉王が抜けたことによってセンターバックの位置にとても大きな穴が空いてしまったと批判的に見ていたようですが、今回のようにスピラノビッチが優れたプレーを見せることができて私は喜んでいます。確かに来日当初は小さな怪我を繰り返してなかなか優れたプレーを見せることができなかったですが、身体能力の強さだけでなく優れた技術で後ろからゲームを組み立てる能力を持っている。彼のその能力を確認することができたと思います。彼はまだ21歳で将来性のある選手であります。彼がエジミウソンのゴールをあのような形でアシストしました。私たちが喜んだいいかたちで生まれたアシストでした。彼以外の若い選手に関しては、今日のような公式戦でどのようなところをさらに改善していかなければいけないのかはっきりと見えてくると思います。

-原口選手の交代の理由は。

怪我をしたわけではありません。現在、彼は成長している段階ですし、私たちのチームには多くの若手が所属しているので、45分ずつプレータイムを与えることも彼らの成長を考えれば十分ありだと思います。エスクデロと原口はそれぞれ長所と短所を持っています。ふたりともまだ若いので将来を考えて毎日の練習に取り組んでいかなければなりません。若い選手はまだまだ成長していかなければなりません。改善しなければいけないことがたくさんあります。そして例えば年上の選手、ポンテは優れたプレーを見せていましたし、経験豊富なエジミウソンも質の高いプレーを見せることができていました。

中断期間以降の時期を私は楽しみにしています。山田直輝や梅崎司など若い選手が戻ってくるからです。最近怪我を繰り返してなかなか試合に出ることができていませんが、高橋峻希もいます。中断期間に入って私たちはオーストリアで合宿しますが、その際には今挙げたような若手選手が全員チーム練習に完全合流することができるようになると思います。そして一丸となって、中断期間以降の22試合に向けて準備していきたいと思っています。

-細貝選手と宇賀神選手はできれば起用したくなかったか?

このふたりはここ数週間にわたって何度も試合に出ていましたが、今週3試合あることもあって私は意図的に彼らをまずベンチに置きました。堀之内は私たちのチームでとても価値の高い、途中から出場していた選手です。またとても大切な存在であるキャプテンの鈴木啓太、最近はベンチを温めることが多かったですが、それでも彼がこのチームの中で大切な役割を果たしていることは事実です。ですので、このふたりで試合に臨んだが、堀之内がイエローカードをもらったので、彼をピッチから下ろすことを決めました。

サヌに関してはあの場面で怪我をしたので、悪化しないように下げました。連戦が続くので、違う選手を起用しようと思いました。

-今日はピッチ上はかなり暑かったのではないかと思うが?

最初の湘南戦と比較して我々のボール保持率が今回は落ちていたと思います。そのひとつの理由が気温だったのかもしれません。このような気温だと毎回相手の陣地でプレスをかけるわけにはいきませんし、状況を見極めて自陣に引くことも必要になってきます。ある一定の時間帯、意図的に相手にボールを持たせることも大切です。

-差別的発言による勝点のはく奪の可能性が伝えられていますが。

その件について私は公の場で詳細に語るつもりはありません。ただ、私が知る限り、そのようなことが起きた時に、実際に関係していたのは私たちのサポーター全体の0.何%だと思います。大半のサポーターは私たちのチームをいつも素晴らしい形で応援してくれています。そしてこれはあくまで私の個人的な考えですが、この日本では今だに野球が最も人気のあるスポーツ。しかし、世界中を見渡せば最も人気があるのはサッカーです。なぜかといえば、肌の色がいっさい関係ないということだと思う。もしくは、どのような政治的な思想も関係ありません。国籍も関係ありません。すべての人間が楽しむことができるからこそサッカーは世界で最も人気のあるスポーツなのです。ですので、私がもう一度繰り返したいのは、あくまでほんのわずかな人間だったということ。そして今、私たちのクラブがしっかり対応しているので、最終的な結論を下してくれると思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第12節
2010年5月16日(日)19:04キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 1
0 後半 2
3
ガンバ大阪
G大阪
9 >> 9 勝点 11 >> 14
11分 11 阿部 吉朗 得点者 41分 14 平井 将生
55分 9 ルーカス
62分 14 平井 将生

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 松本 拓也 32 GK GK 1 藤ヶ谷 陽介 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 21 加地 亮 1
0 山口 貴弘 4 DF DF 2 中澤 聡太 0
0 村松 大輔 6 DF DF 5 山口 智 0
0 小澤 雄希 24 DF DF 13 安田 理大 1
0 田村 雄三 2 MF MF 17 明神 智和 1
1 ハン グギョン 15 MF MF 7 遠藤 保仁 1
1 坂本 紘司 8 MF MF 10 二川 孝広 1
1 中村 祐也 22 FW MF 9 ルーカス 3
1 田原 豊 9 FW FW 14 平井 将生 3
1 阿部 吉朗 11 FW FW 33 宇佐美 貴史 3
 
- 金 永基 25 GK GK 29 木村 敦志 -
- 島村 毅 30 DF DF 4 高木 和道 -
- 遠藤 航 33 DF DF 6 下平 匠 0
- 寺川 能人 7 MF DF 28 菅沼 駿哉 -
1 馬場 賢治 17 MF MF 8 佐々木 勇人 0
0 新居 辰基 18 FW MF 23 武井 択也 -
0 三平 和司 36 FW FW 32 大塚 翔平 0
57分
15 ハン グギョン ラフプレー
6 シュート 14
13 GK 8
4 CK 4
12 直接FK 12
1 間接FK 1
1 (オフサイド) 1
1 PK 0
44分
21 加地 亮 反スポーツ的行為
90分
5 山口 智 反スポーツ的行為

得点経過

11分
11 阿部 吉朗
右 22 ~ ↑ 左 11 ~ 中央 右足S
41分
14 平井 将生
右 2 ~ → 中央 9 ~ → 14 右足S
55分
9 ルーカス
左CK 7 ↑ 中央 9 ヘディングS
62分
14 平井 将生
中央 14 ~ → 9 ~ → 14 ~ 右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

61分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司
71分
8 坂本 紘司 → 17 馬場 賢治
81分
9 田原 豊 → 18 新居 辰基
84分
14 平井 将生 → 8 佐々木 勇人
88分
33 宇佐美 貴史 → 32 大塚 翔平
90分
9 ルーカス → 6 下平 匠

開催データ

[入場者数] 13,797人 [天候] 晴、中風 [気温] 18.0℃ [湿度] 67% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 玉井 朗 [主審] 岡部 拓人 [副審] 八木 あかね [副審] 安元 利充 [第4の審判員] 蒲澤 淳一 [記録員] 福井 哲也

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

最終的には、実力差が出たゲームだったかなと思いますね。
選手には、誤魔化してやるような相手ではないと(伝えました)。ただし前半は誤魔化しきれたが、後半は誤魔化しきれなかったという現実ですね。相手の方が一枚上だったという事は認めざるを得ない。

それにプラス、我々の怪我等含めて戦力的に、ただでさえ台所事情が厳しい中でちょっと怪我が多くなって、厳しい戦いだったかな、という感じがします。
負けた時に怪我人のせいにするのは監督の常套文句なので、あまり言いたくはありませんですけれども、まぁ否めないかなと。
現実をしっかり見て、これでとうとう後ろがいなくなったので、この中断期間中は、順位表を見るのが非常に辛いですが。

逆に言うと、我々は最初から18番目からのスタートだという意味では、リセットして、リスタートを図れるようにこれから頑張っていきたいと。そのためのナビスコカップという位置づけでやっていきたいなと考えております。

質疑応答

-局面での勝負は相手の方が上だったとは思うが、選手一人ひとりが責任を持って仕事を探していて負けはしたがとても立派なゲームに思えたが、どうか?

サッカーのゲームというのは、勝つことも負けることも当然あるわけで。どうして負けたかも大事ですが、そうした意味では確かに胸を張って負けたという感じがしないわけではないです。ただし、そんなことを言ってるうちにもう11試合終わってる。そしてこの順位にいるということを同じことをあと5試合ぐらい終わっても言ってるようでは、何を言ってるんだと言われますよね。正直、難しいところだとは思います。我々は現実を見ながら、相手のよさもしっかり抑えながら、しかも我々のよさを出すということをトライし続けているわけですが、化けの皮が剥がされてしまってる部分も正直あると思います。

サッカーが45分のゲームなら褒めてもらえるかもしれないが、サッカーは90分のゲームなので。逆に言うとガンバは全得点の71%、全失点の71%は後半です。後半非常に撃ち合うオープンな展開になることは予測できている。

でも、やはりそういう展開になってやられたことを踏まえると、褒めていただくのはありがたいのですが、私にとっては慰めのひとつにもならない。明日、私はもうここの仕事を辞めているかもしれない、そういう立場ですので、『いいサッカーをしてるけど……』という後の文章が非常に大事なわけであって。結果主義で問われている監督業としては、何もないでやられてるよりは、何かあってやられてるほうがまだましかもしれませんが、辛いところは正直あると思います。結果のためにどういう努力をしていくか。例えば最後のところの質など、やはり大きく差がありますよね。しかもガンバは外国籍選手4人のうち1人しか出てない状況で、もっと質の高い選手を揃えるような話も聞いてますし、すると余計に差が出てしまう。

我々はコレクティブにやってきてはいますが、最後のところの1対1でスッとかわして決められるような選手がいないのは現実なので、最後の詰めのトレーニングを含めてやっていかないと同じ結果になるのではないかとは正直感じています。

阿部選手コメント

(先制点は素晴らしいゴールでしたが?)先制点がとりたいと思っていました。相手の加治やルーカスは東京時代に一緒にやっていたこともあって、ああいうシュートをイメージしていました。それが結果に繋がったことはよかったです。ただ、今は悔しい気持ちしかありません。先制点をとって突き放したかったのに、追加点を奪えなかった。負けたことが本当に悔しいです。
1点をとられてから、前半できていたことができなくなってしまう。川崎戦もそうだったと思うのですが、同じことを繰り返している。選手も分かっているはずだけど口で言っているだけじゃなく結果で示さなければ。切るところなのか、繋ぐところなのか判断ができていない。もったいなかったって終わってはいけない。選手自身がもっともっと突き詰めてやらなければいけないと思っています。今日の経験を絶対に次に繋げたい。

松本選手コメント

試合出場は昨日聞きました。身が引き締まる思いでした。平塚競技場は練習試合などでやったことはあるのですが、全然雰囲気が違いました。お客さんの多さに驚きました。思った以上に緊張はしませんでした。ノジさん(野澤)やコーチからは「試合を楽しめ」と言ってもらいました。
自分の中では悔いの残るプレーがばかりでした。3点とも防ぎきれなかった。ボールに触っていてもプロのレベル、タイミングの部分などまだまだだなと感じています。試合に繋がる練習をこれからもやっていきたいと思います。

田村選手コメント

前半はよかったと思いますが、前半がよくても勝てるわけじゃない。ハーフタイムは相手も変えてくるだろうと思いましたが、やはり後半はディフェンスは後手を踏んでしまう場面が多かったと思う。後ろがしっかり守れれば最低引分けにできた。
よくなってきた、慣れてきたと言っている間に試合は終わっていくし結果として何も変わらないままではいけない。勝点3をとるためにやらなければいけないと思う。
(ケガ人が多いですが?)でも、出た選手が必死にやるしかない。ケガ人のことを言い訳にはできないと思うし、一人ひとりがもっとやらなければいけない。
下を向いているわけにはいかないので、しっかり前を見て一戦一戦やっていきたい。全てにおいてよくならなければ。

中村選手コメント

(アシストを決めた場面は?)バイタルで受けたらなるべく前を向こうと思っていました。センターバックが引いてくれたのでいいタイミングで前を向けた。少し持って逆サイドの阿部ちゃんが見えたので出しました。阿部ちゃんもよく決めてくれました。
(意識していたことは?)二川選手は間で受けてくるので、すごく意識していました。もう少し落ち着いてボールキープできればよかった。
後半の入りで自分もミスをしてしまいリズムを崩してしまった。相手がよくなったというよりもうちが全体的に伸びてしまったと思う。セットプレーでしたが、失点のあと相手に流れがいってしまったと思う。もう少し我慢できればよかった。
前半にも何度か前を向いてシュートを打てる場面もあった。しっかり決め切れていればと悔やまれます。決め切れていれば後ろももっと楽になったと思うし、自分たちのペースでできたと思う。本当に決めるところ決めなければいけない。大事なところでいい判断ができるよう練習でしっかり磨いていきたいと思います。

G大阪 西野監督 試合後コメント

総評

ACLの戦いが終わった中でのゲームで、チームとすればACLに関してはショッキングなゲームだったと思う。そのショックが尾を引いたところも雰囲気的にはあった。それが前半かなという感じでした。非常に重たく、ボールの動きも判断の動きもスピードも非常に遅い、テンポの上がらない前半だったんですが。

ハーフタイムに全て倍速にしていかないとダメだと。ただポゼッションしているだけではつまらないので、しっかりゴールに結びつくボールコントロールをしなければいけないと。多少ペースが上がってきて、ディフェンスにしても攻撃の切り替えにしてもアップテンポになってきたという感じはしたので、これで点を取れれば完全にゲーム自体もコントロールできるのではないかという感じは受けていた。うまく効率よく得点が入った。最低後半ぐらいのペースで入っていかないといけない。ガンバのよくないパターンは、ただボールが動いている、保持しているだけになると結果的にもよくない。今日は最終的にはいいゲームだったと思います。悪いところと良いところが出たゲームで中断に入って修正するところや個々を伸ばさなければいけないところがありますがが、最後にいいきっかけというか、結果も出て、多少繋がっていくことができたのでよかったと思っています。

質疑応答

-ハーフタイムに「難しい試合じゃない」というコメントが出していたが?

確かに難しいゲームではないと、勝ち切れるゲームだという確信の上で選手に伝えている。難しくしているというか、戦いにくくしているのは自分たちであって、自分たちのパフォーマンスが低いことで相手に勢いを与えたり、隙を与えて相手の連動性が増している部分があった。自分たちさえ修正していけば、全く問題ないゲームだと思っていた。それを選手が自覚して一人ひとりのパフォーマンスも上がってきましたし、最初にコメントしたような展開に持って行けた。簡単なゲームとは言ってなくて、難しいゲームではないということなので。得点するには厳しいところはありますが、全体的に修正し直さなければいけないというゲームではなかった。選手はそれを意識して修正できた結果だと思っています。

-久々に先発復帰して2得点した平井選手の評価は?

前半はまったくダメでしたね。相変わらずコンタクトを受けるとナヨナヨとコンタクトプレーは利かない。怪我明け、ACLで45分出て多少感覚は戻りつつありますが、まだまだ厳しい前半だった。後半もテープを巻いて、ベンチとすれば15分ぐらいで代えるつもりでいました。また再発するのではないかという感じもあって、自分でも少し張り感があるということだったので。そういう中で少し力が抜けたのか、いい形で彼らしさはワンプレー出ましたけどね。全体的にはまだ不安のあるなかでプレーしている本人がいると思いますね。この中断でかなり回復はすると思いますが、プラスアルファをつけていかないと、これからはマークされる中でプレーしなければいけないので。もうワンランクレベルを上げていかないとまだまだ厳しいと思います。

-リーグ戦残り3分の2だが、上位進出に向けて今後の見通しは?

全くまだトップグループが見えない状況だと思っています。上のチームというよりは振り返ってみて怪我人が非常に多かったのが誤算だったし、外国籍選手がなかなかフィットしなかった。プラン通りに進まなかった3分の1ではあるんですが、色んな意味でテコ入れをしていかないと厳しい今年のガンバだと思っています。選手一人ひとりの力もアップしていかなければいけないし、ポゼッションサッカーを見直さなければいけない。いろんな意味でアプローチをかけて変化していかないといけない中断明けだと思っています。

-橋本選手の調子は?

橋本はもうほぼ戻っています。残念ながらやりたいところで中断なので。もうある程度、患部への影響もないですし、あとは積んでいくだけ。オフ明けからは合流できる見通しです。

-宇佐美選手はボールを持てば天才的な部分は見えるが、例えば足元でしかボールをもらおうとしないなどのプレーが見受けられる。ああいう選手をきちんと引き上げるためのポイントは?

その『天才的』というのが独り歩きしないようにしていただきたいと思います。そういう言葉であいつを形容するのは全く間違っていると思いますし、これからたくさん積んでいかなければいけない。色んなことを感じて自分のプレーとチームやJリーグ、あるいは世界のサッカーをいつも測りながら成長していかなければいけない選手だと思います。

これからどういう選手になっていくかというのは、本人にも目標設定があると思うし、周りがアプローチして作っていくものでもないと思っています。あの年齢で経験をして色んな刺激を受けて、やれる部分やれない部分、やらなければいけない部分など少しずつ見え始めているところ。それは非常にデリケートなところだと思う。僕自身もどういう選手にしたいかというものは持っていませんし、彼自身が作り上げることだと思います。どういう目標を持つかということが一番大事。

-ワールドカップを控えている遠藤選手はあまり無理をしていない印象を受けたが、監督の評価は?

後半少し上がってきましたね。

-彼への特別な指示は?

田村に対してもっとプレスをかけられないかと。ボランチの2人にはハーフタイムに伝えました。今日の狙いはハイプレッシャーを全体で捉えていこうと。今まで3-5-2でやっていて、どうしても全体が落ちてしまう。今日は向こうのフォーメーションにも合う4-4-2で入って、プレッシングをかけて湘南の選手一人ひとりに余裕、スペース、時間を与えないことがまずポイントだった。それにしては中盤のプレスが効いてない。前線もチェイシングやアプローチが少し足りなかったが、それにしてもヤット(遠藤)や明神のプレッシングが効かなかった。ハーフタイムにヤットに、アンカーの田村にどちらかが入れる状況にならないかと言った。それをヤットは実践しましたよね。ディフェンスで高い位置でアプローチをかけたり、そういう中で少しずつパフォーマンスが上がってそれが攻撃に繋がったりして、前半とは全く違いました。サードからトップに上げてるとは思いませんが、かなりギアチェンジして後半は入っていったなという感じがします。

ただ、ここ数試合は全般的にそうですが、ヤットのトップパフォーマンスではないと思っています。どこかにブレーキがかかったままなのか、誰かにかけられてるのか、かかったまま気付かないのかわかりませんが、パフォーマンス的にはまだまだじゃないですか。これから上げていくんでしょうし、心配はしていませんけど。

2010Jリーグ ディビジョン1 第10節
2010年5月5日(水)13:03キックオフ 平塚競技場

2
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 2
1 後半 0
2
ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸
8 >> 9 勝点 7 >> 8
36分 4 山口 貴弘
78分 36 三平 和司
得点者 3分 27 都倉 賢
41分 27 都倉 賢

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 29 紀氏 隆秀 0
2 島村 毅 30 DF DF 25 石櫃 洋祐 1
1 山口 貴弘 4 DF DF 4 北本 久仁衛 1
0 村松 大輔 6 DF DF 14 宮本 恒靖 0
1 小澤 雄希 24 DF DF 21 茂木 弘人 2
0 田村 雄三 2 MF MF 6 エジミウソン 4
0 寺川 能人 7 MF MF 8 松岡 亮輔 0
1 永田 亮太 21 MF MF 10 ボッティ 0
0 新居 辰基 18 MF MF 11 ポポ 0
0 田原 豊 9 FW FW 27 都倉 賢 3
2 阿部 吉朗 11 FW FW 13 大久保 嘉人 1
 
- 松本 拓也 32 GK GK 28 嘉味田 隼 -
- 古林 将太 26 DF DF 24 三原 雅俊 -
- 遠藤 航 33 DF MF 7 朴 康造 0
2 ハン グギョン 15 MF MF 16 楠瀬 章仁 0
1 中村 祐也 22 FW MF 17 吉田 孝行 0
- 中山 元気 27 FW MF 18 田中 英雄 -
1 三平 和司 36 FW FW 31 小川 慶治朗 -
-
- - --
11 シュート 12
13 GK 12
5 CK 3
19 直接FK 15
0 間接FK 2
0 (オフサイド) 2
0 PK 0
43分
21 茂木 弘人 ラフプレー
90分+2
17 吉田 孝行 距離不足

得点経過

36分
4 山口 貴弘
右 CK 7 ↑ 中央 4 ヘディングシュート
78分
36 三平 和司
左 11 ~ ↑ 中央 36 ~ 左足S
3分
27 都倉 賢
中央 10 ~ ↑ 27 ~ 左足S
41分
27 都倉 賢
中央 6 ヘディング 相手DF ヘディングカット 27 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

HT
21 永田 亮太 → 15 ハン グギョン
70分
7 寺川 能人 → 36 三平 和司
74分
18 新居 辰基 → 22 中村 祐也
63分
10 ボッティ → 17 吉田 孝行
84分
13 大久保 嘉人 → 7 朴 康造
87分
11 ポポ → 16 楠瀬 章仁

開催データ

[入場者数] 11,650人 [天候] 晴、弱風 [気温] 23.0℃ [湿度] 65% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 大栗 克元 [主審] 廣瀬 格 [副審] 石川 恭司 [副審] 金田 大吉 [第4の審判員] 抱山 公彦 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

非常に暑い天候の中で、しかもスケジュールとしてはタイトな中で最後までよく頑張ったかなと思います。そうしたパワーが出たのもサポーターが一生懸命応援してくれたのかなという感じはしております。
最初に失点して、追いついてまた失点して追いつくという常に劣勢の状態でしたが、最後の我々が点を取ってからは逆にエネルギッシュなプレーができたかなと思ってはおります。この勝ち点1をこれからも大事にして、上へと行けるように頑張っていきたいなと思っています。
後半のターニングポイントは都倉のシュートがパチンコみたいになりましてフィーバーできなかった所でしょうね(会場 笑)

質疑応答

-中3日、2日間の非公開練習でメンバー編成に苦労したと思うが?

ゴールデンウィークですし、いつも応援してくださるサポーターが練習場に来て、頑張ってくださいという言葉をくれたり、選手にプレゼントをくれたりする機会もあるわけですが、苦渋の思いで2日間非公開にしました。サポーターが一番喜ぶのは勝点3を取ることだと自分に言い聞かせてこの2日間やってきました。

出場停止や怪我で色々と厳しいですが、山口が怪我から戻ってきてぶっつけ本番というやつですが、冷静に、まあ冷静なのかよくわかりませんが、落ち着いてプレーできたと思います。ありがたいことに次の節、我々はジャンプアップして7月に移行したので、この日程をうまく利用したい。J1は前期が終わるまで1試合となりましたので、それとナビスコカップ杯を戦いたいと思っています。

-坂本選手と阪田選手の見通しは?

阪田は骨には異常がなかったのですが、ダメージの大きい捻挫ということで、まだ歩行ができずに松葉杖を借りている状態ですので。あ、しまった。ガンバ戦、出られます(会場笑)。難しいでしょうね。坂本は松葉杖をついているので難しいです(会場笑)。ウソも方便です。

-ハン選手を先発から下げて永田選手を先発させた理由は?

中盤でリズムを作りたかったのと、今日は最初、後ろを3枚にしたものですから、外のポポや左で出た大久保が中に入った時の受け渡しや受け取り、確認作業について言葉の問題もあり、選手同士の中でストレスが溜まるのではないかという点が正直あると思います。

個人のパフォーマンスとしては良くもなく悪くもないんですが、まだプレースピードや切り替えの速さが足りない部分があるので、グギョンに関しては話をしながら徐々にJ1仕様になってくれることを期待しています。

-今日の2失点は課題が残ると思うが、今後に向けてディンフェンスの問題をどう考えていますか。

そうですね、去年も対峙した都倉ですので、あまりにもひとつは簡単に、たぶん最初のシュートですよね、やられたかなと思っています。それで目が覚めたと思ったら目の覚めていない選手が何人かいた。試合を見ていて、ビルドアップの時にふたりがちょっと近いかなと。アンバランスなところがあったので、後半から代えようと思っていたらやられてしまったと。これは私の反省点でもありますが、我々がコーナーから点を入れた時に代えるタイミングがなかったわけではない。

でも、やはり難しいですね。結果論から言えば、あの場面でもう少し整理していれば2点目の失点はなかったかなと思うと選手を責めるのではなく私は今、自分を責めています。

-1試合で勝点1ならほぼ残留に近づくが、10試合で勝点9はよくやってるほうか?

今年のJ1リーグは上と下の格差があることは否めない。それをどう考え、これからどう生かしていくか。中断期間でしっかりと考えていかなければいけない。下位のチームは全体的に経済力のあるチームなので、私はビビッております。我々はそういうチームではないので、選手を鍛えて、質量ともに上げていくしかないと思っています。今まで何とか食らいついてるという感じはしますが、もう一皮むけなければ我々の本来の目標は達成できないかなと感じています。

-前半、神戸にボールを回されてなかなか前線にボールが入らない状況が続いたと思うが、そのあたりはもっとアグレッシブにという思いがあったか?

前半は向こうにボールを回されてしまったかなと。我々のビルドアップはハーフラインあたりでつまらないミステイクをしてショートカウンターをされてもおかしくない場面がたくさんありました。

後半はそういうところを話して、何のために豊(田原)がいるんだと、何のために前に3人いるんだというところをもう一度見直して、ボールを入れることを意識し、ちょっとずつ改善されたと思います。最後のところで、いいところまで行ったが、シュートがへなちょこだったり、最後のところで焦ってしまったりという面が見られましたね。

-神戸がボッティを起用して、都倉選手の1トップだったが、想定していましたか。

ボッティが出てくるかなとは思っていました。大久保を左にしてきたのはちょっと驚きでしたが、恐らく我々が後ろ4枚で右のサイドバックのところに誰が出ようが1対1の対応などで大久保の方に優位性があると向こうが見越したのではないかというのと、ボッティがさほど運動量のない選手なので真ん中にいることでうちの田村とのマッチアップを向こうが望んだというところだったと思います。

今までずっと2トップでやってきたのを変えてまで、向こうとしても我々のディフェンスラインに脅威を与えたかったのかなとは感じています。結果的にはイーブンだったかなという感じはします。

田村選手コメント

同点でよかったとは思わない。勝たなければいけない試合だったと思っています。
フォーメーションが変わったり、人が替わったことを言い訳にしてはいけないと思うし、監督からも「形は変わるけどやることは変わらない」と言われていた。それをピッチに立つ選手がどう感じとって表現するのかというところが重要だった。そういう意味では、前半はまったくそれができていなかった。反省ばかりの前半です。
後半のスタートから4-4-3になって、ある程度割り切ってできた。
ただ、追いついたから次に繋がる試合と言えるかもしれないけど、やはりもったいない試合だったと思います。
(ケガ人が多く苦境は続きますが?)でも、逆に言えば出場するチャンスがあるということだし、競争の中でやっているのでそれは言い訳でしかない。試合に出ている選手がもっともっとやらなければいけない。
(次節に向けて)10日間くらいあるので、いろいろ課題を整理して練習で取り組んでいきたい。次またホームで戦えることはすごく大きいと思うので、しっかり準備したいと思います。

三平選手コメント

自分の仕事は点をとることだと思っていたので、得点を意識して試合に入りました。
点をとれたこと自体はよかったですが引分けは残念でした。ゴールシーンはもうちょっとコントロールして蹴れればよかったですが、入ったのでよかったです。
最初、大輔(村松)からパスが出てこなかったのですが、そこで次に何をするかと考えて動き直したところでパスが出てきました。
試合も久々に出られたし、得点も(大学在籍時で特別指定時の)2年半ぶりでした。
まだまだ要求されていることには応えられていないですが、試合にたくさん出て結果を残したいと思っています。

山口選手コメント

(得点シーンは?)練習どおりでした。練習でやっていたので狙い通りでした。
同点に追いつくことができたので、なんとか逆転にしたかった。
DFとしてはやはり2失点が悔やまれます。なくさなければいけないと思っています。
もっと一瞬の声や判断をはっきりすることが大切だと感じています。
(ケガからの急な復帰でしたが?)チームの事情もあったので急でしたが、自分のできることを精一杯やろうと思って入りました。

やはりDFなので、今日は無失点で終われなかったことが悔しいです。

阿部選手コメント

最初はバタバタしてしまい、コミュニケーション不足で点を取られたところがありました。
追いつくことができてよかった。最後は逆転勝ちできるチャンスもあった。追いつけたことは最低限よかったと思います。
最後にも少しチャンスがあったのですが、決め切れず残念です。

村松選手コメント

先制点の場面はもっと寄せられた。自分のミスだと思います。(都倉選手が)もうひとつ持つかなと思ったが、シュートを打たれてしまった。読みが甘かったと思います。2点目はコミュニケーション不足でした。

神戸 三浦監督 試合後コメント

総評

遠路、ゴールデンウィークで交通状況があまりよくない中、来てくださったヴィッセルのサポーターに感謝いたします。そして我々が来たときに温かく出迎えてくれたこと、非常に嬉しく思いました。

ゲームの方は開始すぐに得点が入りました。そこから前線の選手にうまくボールが入った時にはいい攻撃ができていて、悪い立ち上がりではないと思いました。

ただ、途中からやや受け身になり、ボールが後ろ、横、あるいはボールを受けた選手が3回も4回もボールをコントロールして時間を掛けているうちに自分たちのペースが崩れ、その時間帯にコーナーキックから同点にされた。ただ、今までならそこで頭を下げるところだが、すぐに2点目を取れた。いい形で前半を終われたと思います。

後半に関しては、受け身にならずに3点目を取りに行こうと、実際選手は3点目を取れる場面をたくさん作りだしてくれました。だが、残念ながら3点目が取れず、同点ゴール、カウンターを自分たちのミスから食らってしまった。そこからは両チーム点を取りに行きましたし、湘南のよさ、縦に速い攻撃でペースが相手に行ってしまったと思います。

個人的には、やはり3点目を取って終わらせることが必要なゲームだったと思います。ですからディフェンスも悪かったし、攻撃も3点目を取れず、やはり後悔の残る、勝点2を失ったようなゲームだったと思います。選手はもちろんファイトしてくれたが、例えば2点取れば上位のチームは間違いなく守り切ったと思うし、そこのレベルアップは必要だと思いました。

質疑応答

-大久保選手の足の状態は?

足を攣ったということで、問題ないと思います。次の試合も出ると思います。もう今日はテーピングも外したし、フェイスガードもドクターとの話し合いで取ってプレーしました。

-2度リードしながら守り切れなかったのは守備に課題があるかと思うが?

2点取られるというのは守備に課題があります。試合数と同じ失点数が上位に食いついていくためにひとつポイントになりますが、セットプレーで1点目は簡単に入れられた。2点目は自分たちが取られてからのカウンターだったと思うが、まだ及第点ではもちろんないと思います。

ただ、それは守備の選手だけではなく、守備はチーム全体でやるものですから、まだまだレベルアップの必要があると思います。

-最下位を抜け出すには今後どうしたらいいと思うか?

勝点を取るしかないと思いますし、今の時点で順位表を見てもらえればわかりますが、あまり差はない。私自身が目標にしているのは、シーズン最初に勝点50と言いましたが、それに付随して言うとだいたい6試合で9点、最低8点がアベレージ。

だが、それには達していないので、不満足な状態で来ていると思う。残留争いを考えてはいないが、35から40あればまず大丈夫なので、試合数と同じぐらいの勝点を積んでいれば抜け出す可能性は十分ある。やはりこういう感じでゲームを落としているのが現状です。例えば鹿島などは1点先制すればほぼ9割方勝てるチーム。我々は得点も欲しいし、今日のようにせっかく2点取っても守り切れないということについては、レベルアップが必要だと思います。

-今日2ゴールの都倉選手の評価は?

FWですから2点は及第点だと思いますが、彼はもっとレベルアップできる選手だと思っています。日本の中では数少ないポストプレイヤーなので個人的には期待していますが、細かいところをよく観察するともっと必要な部分はあると思う。結果が出始めたので、ポジティブに改善していければと思います。

-宮本選手の評価は?

最後に危ない場面を救ってくれたり、ゲームに落ち着きをもたらしてくれたりしたと思っています。特に心配はしていませんでしたが、安定したパフォーマンスだったのではないかと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第9節
2010年5月1日(土)16:05キックオフ 等々力陸上競技場

4
川崎フロンターレ
川崎フロンターレ
1 前半 2
3 後半 0
2
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
16 >> 19 勝点 8 >> 8
37分 34 レナチーニョ
68分 34 レナチーニョ
73分 8 小宮山 尊信
89分 14 中村 憲剛
得点者 29分 11 阿部 吉朗
39分 8 坂本 紘司

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 川島 永嗣 1 GK GK 1 野澤 洋輔 0
0 森 勇介 19 DF DF 5 臼井 幸平 1
1 井川 祐輔 4 DF DF 6 村松 大輔 0
0 寺田 周平 13 DF DF 14 阪田 章裕 0
3 小宮山 尊信 8 DF DF 24 小澤 雄希 0
0 谷口 博之 29 MF MF 7 寺川 能人 2
5 中村 憲剛 14 MF MF 2 田村 雄三 0
5 田坂 祐介 6 MF MF 15 ハン グギョン 1
2 ヴィトール ジュニオール 11 FW MF 8 坂本 紘司 1
7 レナチーニョ 34 FW FW 11 阿部 吉朗 5
1 黒津 勝 7 FW FW 9 田原 豊 1
 
- 杉山 力裕 28 GK GK 32 松本 拓也 -
- 伊藤 宏樹 2 DF DF 26 古林 将太 0
- 佐原 秀樹 3 DF DF 30 島村 毅 0
0 横山 知伸 18 MF MF 21 永田 亮太 -
- 木村 祐志 22 MF FW 18 新居 辰基 0
1 楠神 順平 16 FW FW 27 中山 元気 -
1 登里 享平 23 FW FW 36 三平 和司 -
77分
16 楠神 順平 反スポーツ的行為
82分
4 井川 祐輔 ラフプレー
86分
14 中村 憲剛 反スポーツ的行為
26 シュート 11
8 GK 18
7 CK 2
19 直接FK 14
1 間接FK 2
1 (オフサイド) 1
0 PK 1
45分+1
24 小澤 雄希 反スポーツ的行為
65分
5 臼井 幸平 著しく不正なプレー
82分
30 島村 毅 反スポーツ的行為

得点経過

37分
34 レナチーニョ
中央 29 → 左 11 ~ ↑ 中央 34 右足S
68分
34 レナチーニョ
右 19 ↑ 中央 16 ヘディング 相手DF こぼれ球 34 右足S
73分
8 小宮山 尊信
右 14 ~ ↑ 中央 相手DF クリア 8 ~ 右足S
89分
14 中村 憲剛
右 6 ↑ 左 23 ~ → 中央 14 右足S
29分
11 阿部 吉朗
中央 7 ~ → 右 5 ↑ 中央 11 右足S
39分
8 坂本 紘司
PK 8 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

62分
29 谷口 博之 → 16 楠神 順平
74分
11 ヴィトール ジュニオール → 23 登里 享平
90分
34 レナチーニョ → 18 横山 知伸
35分
14 阪田 章裕 → 30 島村 毅
67分
8 坂本 紘司 → 26 古林 将太
75分
15 ハン グギョン → 18 新居 辰基-

開催データ

[入場者数] 19,423人 [天候] 晴、弱風 [気温] 19.5℃ [湿度] 32% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 河本 弘 [主審] 高山 啓義 [副審] 平野 伸一 [副審] 戸田 東吾 [第4の審判員] 前島 和彦 [記録員] 加藤 渉

湘南 反町監督 試合後コメント

簡単に言いますと、フロンターレさんの個人技にやられてしまったかなという感じはしましたね。
この1週間、1対1のディフェンスというところの話をしてやってきたのですが、ゲームが徐々に経過していくとそういうところがほころびとなって出てしまったという感じがしました。
一人少なくてもうまく守る方法をモウリーニョさんに教えてほしいなと思いました。(会場 笑)

●質疑応答

–臼井の退場とその後3失点したことは相関関係があるのか?意気消沈したようには見えなかったが?

一人ケガでいなくなって、ちょっとしたリズムがとれなくなって、後ろが結局先発の4人のうち2人替えなければいけない状況になって少し浮足立ってしまったかなと思います。
やはり数的不利になるとうちのMFがかなり長い距離を横パスで走らされている状況になってしまったので、それが連鎖的になった感じはあったと思います。
そんなにディフェンスで慌てる必要はなかったが、例えば少し我慢しきれずにファールしてしまって、そのファールかどうかわからないけど、FKを与えてそのこぼれ球というのもありましたのでその個人の力というのはセットプレーも含めて露呈してしまったかなと感じています。

–試合は90分だが前半の45分については狙い通りできたのか?

そうですね。我々の持っている力は前半から出せていたと思います。もちろん皆さん見てのとおりまだまだ個人の質というのは高くはありませんけど、ひとつになってボールに食らいついていくとかチャンスとみるや飛び出していくとかそういうところはできていたんですけど。
後半はリズムできないままにどんどん試合が進んでいってしまったかなと思います。

–退場になった直後に同点になったが、その時に言葉での指示はあったのか?

まずは交代選手をすぐに入れたのでダブルボランチにして、田原を一番先頭にして4-4-1という形で6人でうまく最後のところを守ろうというのはありました。
それと、阿部と寺川のところで、少ないチャンスでカウンターを狙おうと思っていました。
川崎の交代で入った選手がスペースと時間があったからか、楽しそうにプレーしているのがちょっと寂しかったですけど、我々の交代で入った選手はあまり楽しそうではなくて残念でしたけど。

–ミドルシュートが多かったり、長いパスが多かったようだが?

パワーのシュートは意識させました。FKも同様です。
あとは最終ラインにあまりスピードがないので、そこはひとつ狙い目だなと。
阿部がダイアゴナルで狙うというのはいくつか実現することができたと思います。そのあたりは出し手と受け手がシンクロして裏にボールを運ぶことができたんですけど、ただそればっかりになっていると単調になってJ2のサッカーになってしまうので、我々はJ1のサッカーを目指しているので、そういうのもありながら、パスワークを多くしていきたいと思います。

–阪田のケガの見通しは?

ちょっと難しいでしょうね。フロンターレさんもけが人が多いですが、我々も紅白戦ができないくらいの人数になってしまう。ちょっと頭が痛いですけどユースの選手を呼んだりしてやらなければいけないという苦しい事情になっています。ただ敗戦はけが人のせいにはできませんから、私の責任だと思っています。

–全体として内容がすごくよくなっていると感じるが?

うーん。負けてよくなっているというのは矛盾しているんですけど、ゲームをやっていく度に少しずつ良くなっているとは思っています。それはJ1のスピードとかプレッシャーの速さとかそういうものに慣れてきた。慣れてきたからどうするかというのを選手たちが感じているというのはあるでしょうね。
ただ、我々はボールを動かす力ですとか、中盤でまだ足りないところがありますので、そういうところが向上していけば攻撃にもう少しエネルギーを費やすことができるんじゃないかと思います。やられましたが、頭を下げてもしょうがないので、次にすぐ子どもの日に試合がありますので、たくさんの子どもが喜んでくれるようなサッカーをしたいと思います。

選手コメント

【坂本紘司】
今までのアウェイゲームの中では前半から点をとりにいこうという姿勢が出ていたし、それが前半の2点に繋がったと思う。今までのゲームから経験したことを修正してトライした前半でした。今季の今までのアウェイゲームの中では一番いい試合の入り方だったと思います。
(一人少なくなったりケガ人が出ましたが?)いろんなアクシデントが起きるのはサッカーではよくあることだし、いろんな状況になっても冷静に対応できるようなチームにしていくことが大事だと思う。少なくなったから負けましたということにならないようにしたい。
全体的には1対1の対応をもっと粘り強くやれれば、後半3点もとられることはなかったと思う。
今日の試合もしっかりと経験として、チームの力にしなければと思います。
(サポーターに向けて)応援してくれている人たちの気持ちは痛いほど感じるし、試合後にずっと歌ってくれたことは、何があっても諦めないという意思表示をしてくれたのだと思う。選手も本当に同じ気持ちだし、そうやって諦めずに応援してくれるサポーターにまた強い気持ちで臨む姿を見せたいと思います。

【寺川能人】
(前半、いい形で戦えていたと思いますが?)試合は90分あるわけなので、最初がよくても最後終わった時にどうなっているのかということが一番重要。前半の戦いを長く続けられるようにならなければいけないと感じています。
(後半は一人少ない中でしたが?)退場はよくあることなので、そうなった時にどうするかということですね。
やろうとしていることは少しずつだけど活きてきていると思います。ただ、今日はプレーの精度
は全然よくなかったと思うのでもっと質を上げていかなければいけない。

【阿部吉朗】
勝ちたかった。絶対に勝点3をとりたいと思っていたので残念です。
いい形で前半を終えられたと思っていました。自分たちのペースでできているという手ごたえはありました。
(見事なシュートでした)マイナスぎみのボールがきたので身体が勝手に反応しました。
10人になってから、こう守ろうというのはあったと思いますが、声がなかなか届かず自分たちでもっと声を掛け合えばよかった。その前に失点をしてしまったのも痛かった。みんなで話し合う課題かなと思います。
ただ、下を向いても仕方がないのでまたいいイメージを持って次のホームでの神戸戦に向かいたい。僕自身は今痛いところがないですし、そういう状態でサッカーができることは幸せなことだと感じています。

【田原豊】
悔しい試合でした。
でも今日の試合でいいところも出せたと思うし、J1らしい戦いもできてきていると思う。
前半はうちのリズムでできたと思うしACLに出るようなチームに対して自分たちのサッカーができたことは自信にしたい。
ただもちろん、結果として負けたことは事実。10人になってどうするかというところで勉強にもなったので、結果を受け止めて次に繋げなければいけないと思っています。

【島村毅】
急な交代でしたが慌てずに入れたと思います。
(フロンターレの攻撃は?)1回1回の攻撃に迫力があって決定機が多かったように感じました。
10人になるとそういう機会がまた増えたと思います。
(笛が多かったように感じたが?)フロンターレはリスタートが早いのでそういうところは集中を切らさずにやれていたと思う。
本当に勝ちたかった。自分たちに点が入ったらいい形で守備も連動できていたし手ごたえがあった。それだけに残念です。逆境でも我慢し続けることが重要だと感じています。

 

川崎 高畠監督 試合後コメント

ACL北京遠征から敗戦して帰ってきたんですけど、非常にハードなスケジュールの中、前半に1-2で負けている状況で追いかける事になったんですが、よく後半逆転してくれたかなと思います。それはこのホームでしっかりといつも変わらぬ声援で選手の後押しをしてくれたサポーターの力があったからこそだと思います。サポーターには本当に感謝しています。
このハードなタイトなスケジュールの中でしっかりと結果を出してくれた選手たちにも本当に感謝しています。

●質疑応答

–前半1-2で終了して、相手が当然守備を固めてくる状況を予想したと思うがそれに対してどうこじ開けようと考えていたのか?

前半からサイドを起点に攻撃を組み立てていきたいということで、サイドの崩しは前半から出来ていたので、あとはそこのクロスの精度。相手がリードしているので中は固められているので、そこの入りですよね。漠然と入らずにしっかりと、工夫して入っていこう。そこに狙いを持って、クロスも合わせようというところを徹底していこうと。あとはカウンターのところですよね。うちが点を取りに行ったところでカウンターは怖いので、リスク管理をしっかりしていこうと。前半から攻めの形はできていたので、そこは自信を持って焦れずに外から崩していこうということで送り出しました。

–途中で楠神と登里を入れていますが、彼らに期待していたプレーは?

2人ともサイドでスピードを生かしてからの突破が特徴なので、あくまでも1人相手が少ない状況の中でもでしっかりと外から行きたいと。ということでサイドからの突破を期待して送り出しました。

–反町監督が個人勝負でやられてしまったと話していたがフロンターレは個人勝負なのか?

それもひとつの手ではありますよね。引かれた相手に対して、個ではがしていくということも必要です。ただやはりベースになっているのはグループであり、チームであるということ。しっかりとカウンターで、奪ったボールを縦に速く。スピードのある突破できる個が揃っていますから、それを狙う。それをやった後にしっかりとボールポゼッションしてサイドに持っていく。そこのところで、ビルドアップ、ポゼッションの中心になるのが、中村憲剛であり、その中心に中盤を作りながら、サイドを崩していきたい。
FWの個のドリブルだけでなく、今日などは小宮山がいつもフェイクでパスを出してもらえずにいたのですが、そこのところもしっかりと使ってあげようと。サイドバック、森、右サイドも非常にオーバーラップをかけますから、そこのところをしっかり使って厚み、幅をもって攻撃を組み立てていきたいということは常に言っています。あくまでもパスで崩す3人目の動きで崩す形と、最後のところは個で仕掛けていくというのもうちの特徴なので、そこの兼ね合いをしっかりと状況を見極めてやっていこうということで、トレーニングと試合をやっています。
だから僕自身は、フロンターレの攻めの形がドリブルだけということは思っていません。あくまでもコンビネーションで崩していきたい。サイドから崩して点を取りたいということを理想として、継続してやっていきたいと思っています。

–中村憲剛がボランチだったが今年初めてか。メンバーが揃ったときにもあのポジションで使う予定があるのか?

4-3-3でスタートしたんですけど、出る選手の特徴を生かして、稲本が怪我したので、谷口と中村のところ、あと田坂ですよね。このところを考えたときに、ヴィトールも使うにあたってのメンバー構成、システムでダブルボランチでいったほうがいいなということで。それで中村をボランチで使っています。彼に期待することと谷口に期待するものは違うんですけども、谷口は体の強さを生かしたディフェンスをしっかり。中村がしっかりとビルドアップのところで中盤のボール、パスワーク、ボールポゼッションで中心になる。狙い通りに働いてくれたと思います。彼がいるいないではうちのポジション率がかなり違うので、そういう意味では戻ってきて非常に中盤でのパスワーク、選択肢は増えたかなと思います。

2010Jリーグ ディビジョン1 第8節
2010年4月25日(日)14:03キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 0
1 後半 0
0
ベガルタ仙台
ベガルタ仙台
5 >> 8 勝点 10 >> 10
66分  11 阿部 吉朗 得点者 -分 - -

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 16 林 卓人 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 25 菅井 直樹 1
0 村松 大輔 6 DF DF 6 エリゼウ 2
0 阪田 章裕 14 DF DF 2 鎌田 次郎 0
0 小澤 雄希 24 DF DF 27 朴 柱成 0
0 田村 雄三 2 MF MF 17 富田 晋伍 0
1 ハン グギョン 15 MF MF 7 千葉 直樹 0
2 坂本 紘司 8 MF MF 15 太田 吉彰 1
3 中村 祐也 22 FW MF 10 梁 勇基 2
4 田原 豊 9 FW FW 9 中原 貴之 3
1 阿部 吉朗 11 FW FW 13 中島 裕希 3
 
- 松本 拓也 32 GK GK 22 桜井 繁 -
- 古林 将太 26 DF DF 3 渡辺 広大 -
0 島村 毅 30 DF MF 23 田村 直也 -
0 寺川 能人 7 MF MF 8 永井 篤志 -
- 永田 亮太 21 MF MF 11 関口 訓充 1
0 新居 辰基 18 FW MF 20 フェルナンジーニョ 2
- 中山 元気 27 FW FW 14 平瀬 智行 0
-分
- - --
11 シュート 15
11 GK 10
3 CK 10
19 直接FK 9
0 間接FK 4
0 (オフサイド) 3
0 PK 0
42分
6 エリゼウ 繰り返しの違反
64分
7 千葉 直樹 反スポーツ的行為
79分
27 朴 柱成 異議

得点経過

66分
11 阿部 吉朗
右 CK 8 ↑ 中央 11 ヘディングS
-分
- -
-

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

60分
22 中村 祐也 → 18 新居 辰基
79分
15 ハン グギョン → 7 寺川 能人
89分
8 坂本 紘司 → 30 島村 毅
67分
13 中島 裕希 → 20 フェルナンジーニョ
73分
17 富田 晋伍 → 11 関口 訓充
84分
15 太田 吉彰 → 14 平瀬 智行

開催データ

[入場者数] 9,892人 [天候] 晴、中風 [気温] 15.8℃ [湿度] 41% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 澤田 嘉男 [主審] 山本 雄大 [副審] 相樂 亨 [副審] 青木 隆 [第4の審判員] 五十嵐 泰之 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

お互いに下のリーグから上がってきたらしいゲーム展開でした。最初の勢いが後半15分すぎから止まって、かなりオープンな展開になったかなというゲームでしたね。長いボールも多いですし浮いたボールも多いですし。その分だけ、いままでのゲームと違ってディフェンスにそんなに走らされたゲームではなかったかなというふうには思ってます。
田村だけはディフェンスで一生懸命走って、いいところでボールを奪ったので、我々の守備のリズムは悪くはなかったかなと。

本当にどっちに転んでもおかしくないゲームでしたが、我々の順位とか立場を考えますと、選手には今日は誰も助けてくれないと言いました。自分たちでアクションを起こして、チャレンジをして、勝ち点を取るしかない、手ぐすねひいても誰も与えてもくれない、ということでハッパをかけたんですけども、非常に粘り強く、湘南らしく、いい試合をしたかなと。

いい試合といっても、「らしい」という意味ではいいんですけども、全体的なクオリティからいうと高くはない。
我々も勝ちがなかなかない中で、たくさんのサポーターが応援してくれた成果もあり、最後まで粘り強くできたのかなと思います。

質疑応答

-仙台の武器の中原選手の頭と梁選手の動きをどう封じるかがポイントだったと思うが?

梁はやはり怪我の状態があるのか、ちょっと精彩がなかったですね。セットプレーでも最初蹴らなかったところを見ると、強行という感じの出場と思っていたので、我々にとってはそんなに怖くはなかったです。

中原は前半何回かヘディングしてシュートを外したが、あそこはひとつのポイント。我々のDF、真ん中は170cm台で、まずクロスを遮断することが大事ですよね。たとえば中村が体を張ってコーナーになりましたが、しっかり寄せることによって上げさせない。それとサイドバックと中原が競っても可能性としては高くないので、その場面ではサイドバックが中に入って、中原はペナルティスポットの奥からペナルティスポットに入ってヘディングする。ニアサイドでヘディングをしたのは昨季を見ても1回ぐらいしかない。すると、そのスポットに合わせてバトルを繰り返すということを週中で練習してきて、阪田、村松らがよく対応したと思います。もちろん触られるのはしょうがない。ジャンプ力があるし垂直飛びでもたぶん相当いけるので。でも、まったくノーガードでやるより向こうのパンチ力は全然減りますから。

あとは野澤の力に任せるという感じでやりました。最後まで中原を代えないのはある意味、最後はそれしかないという感じもあったので、島村にはハーフタイムにもしかしたらそこをやるぞと言っておいたが、いい対応をしていたので、逆に平瀬が入ってきて、彼もヘディングはそこそこ強いし、セットプレーの数が足りないのでそこに入れた。加えて紘司(坂本)はカードがリーチなので代えたということです。相手のストロングをよく抑えたのと、一度コーナーキックで野澤が驚くような抑え方をした。千葉だと思うが、僕はフリックの天才と呼んでますが、大宮戦もフリックでエリゼウが取りました。あそこに入られるのが一番怖いが、よく野澤が止めたと思ってます。コーナーは正直ひやひやでした。

-リーグ戦初先発のハン選手の出来は?

どちらかというと地味なタイプですが、最初に来た時はまだ日本のサッカーや湘南が目指してるものに付いていけないところがあったので、練習試合やナビスコカップを通じながらやっていた。無口ですが意欲的な選手なのでこのタイミングかなと。中盤がちょっと最近停滞していて、もっとリズムをつくれれば本当はいいのだが、守備でもプレスバックできるようなことが少なく、彼はけっこう粘り強くできるので、チームにプラスになったかなと。彼もこれで自信を付けてチームの一員としてもうひとパワー上げてダイナミックにできればいいと思っています。

-クオリティはあまり高くなかったという話だったが、質の面で物足りなさを感じているか?

やはりプレッシャーが強くなってくると長いボールに頼ってしまう。そこを改善しないと相手にボールをあげてポゼッションされて守備に時間と労力を使ってしまうことになるので、奪った時に自分たちで相手のプレスをうまく跳ね除けるようなボールの動かし方などをやっていければ、よりよくなるとは思います。なかなかそれができないというのもありますが、努力して少しでも精度を上げられるようにやっていければいい。

-ゴールが生まれるまでと生まれた後の湘南のサッカーががらっと変わった印象がある。ゴール後のサッカーをやりたかったのだと思うが、ゴールしたことによって選手のモチベーションなど何かが変化したのか?逆に仙台が点を取られたことで後手を踏んだのか?ゴール後のサッカーの現象についてどう考えるか?

サッカーというのは敵があるスポーツ。1点を取ったことによって、仙台は連敗してるゆえに『負けたくない』気持ちが強かったと思います。仙台は千葉と富田がまったくペナルティエリアに入ってこないチームで、前線の4人で攻撃する、もしくはサイドバックが上がってくるという形。負けたくないという気持ちに拍車がかかり、最後のところのブロックをしっかりつくってくる。それをこじ開けると今度は点を取らなければいけない。そうなるとシステムを変更してボランチをひとりにしたりしてきましたが、ボールに対して激しいプレッシャーに来ると我々はそれをうまく1、2タッチで運ぶことによって前で起点をつくれる。それがひとつの要因だと思います。

サッカーは点が入ることで一番リズムが変わるので、仙台は今まで先取点を取ると負けてはいない。最悪でも引き分けで終わるチーム。つまり、昨年もそうでしたが、先取点が非常に大きなウェイトを占めるチームだということは間違いない。その意味では最初に点を取れたことが今日のゲームでは非常に大きかった。

それによってサイドバックや中盤が前に出ることにより、起点が真ん中だけではなく、サイドで田原がもらったり阿部がその隙間でボールをもらったりということが多くなってきた。

それと、一生懸命トレーニングしているせいか後半さほど足が止まらず、逆に後半の最初15分ぐらいに足が止まっていて、それ以降足が動いた感じがした。そうしたフィジカルベースも理由のひとつではないかと思っています。

-次節、川崎は鄭選手と稲本選手が出場しないと思われるが、どう挑むのか?

そのふたりがいないからといって我々が有利になるとは思えない。川崎はACLに出るようなチームだし、優勝争いをするようなチームなので。我々はできる限りの死力を尽くして頑張るとしか言いようがございません。いい準備をして、1日早く向こうが終えているので、肉体疲労を早く取る。今日は高畠監督も観に来てるのかな?分からないですけど、いい準備をして、アウェイですが神奈川ダービーで移動は短いので、勢いに乗って行けるように、勢いだけで勝てるかどうかは分かりませんが(会場笑)、やりたいと思います。

-監督がピッチの近くまで行くことは少ないと思うが、今日の終盤、前に出ていたのは、同じJ2から上がってきた相手に負けられない気持ちが強かったからか?

そうですね。もう首の皮一枚しか繋がっていないので(笑)。ワールドカップ前までになんとかしないと。ワールドカップ期間中に職を失わないように全力を投入してやってます(会場笑)。

-ゴールデンウィークの神戸戦も平塚で移動が少ないのは有利では?

確かにゴールデンウィークは交通機関ひとつとっても人が多いなか、ホームで準備できるのは、練習を観に来てくれるサポーターもたくさんいますし、それを励みにして頑張っていきたいと思います。

ハン グギョン選手コメント

試合前は気持ちを高め、気持ちよくゲームに臨めるように準備したが、初めてのリーグ戦ということで、不安や緊張、楽しくやろうという気持ちが最初は入り混じっていた。ファーストパスやファーストディフェンスをアグレッシブに、厳しく行こうとした。
(自分を採点すると?)勝利という結果を手にできたので、自分としては10点満点中5,6点ぐらいです。前を向いてパスを送る回数が少なかったこと、そうしたパスの選択など、個人的には満足できる内容ではなかった。(今後に向けて)勝利は大前提なので嬉しい。でも嬉しさは今日まで。また次のゲームに集中したい。

阿部吉朗選手コメント

(得点のシーンを振り返って)今日のゴールは昨日CKの練習でやっていた形でした。練習でやったことを狙い通り試合で出すことができて本当によかったです。
僕自身も今季初ゴールでしたが、準備をしていればいつかとれると言い聞かせて練習していました。
前半も何度かいい形があったし、最後までやり切るということができたと思います。
後半の立ち上がりに、相手に押しこまれる時間がありましたが、サイドの僕たちが低い位置に下がりすぎたところがあったので、前からプレスにいこうと話し合って試合の中で修正することができました。選手同士で話し合いながらやれたので、コミュニケーションの部分でもいい形ができたと思います。
前節、ロスタイムでの失点があったし、最後は同点では絶対にダメだと思っていました。みんな集中していたと思います。
今日の勝利で悪いイメージもとれてきたと思うし、いい勢いをもって次の川崎戦に臨みたい。
レッズ戦の時と同じようにならないように、またこの1週間チームで話し合いながらやっていきたいと思います。

田村雄三選手コメント

何よりも今日は勝ったことが大きいと思います。
仙台と対戦することは慣れているし分かりやすかったところもありました。中原選手のところに放り込んでくることも分かっていたし、分かっていた中でやられたら恥ずかしいという思いもあったので、緊張感高くゲームに臨みました。
全体的にセカンドボールにもうまく反応していたし遮断できていたと思います。
クロスを上げさせないという意味でも小澤や幸平さんもよく頑張ってくれていたと思います。
大きい選手がいると、ズルズル下がりがちですが、DFラインをコンパクトにしようと試合中にも話し合ったし共通の意識をもってやれたと思います。
(次節は川崎戦ですが?)待ちに待った試合です。しばらく勝てなくて、今日ホームでいい感じで勝つことができたので、次に繋がると思います。またみんなでやっていきたいと思います。

野澤洋輔選手コメント

(今日もビッグセーブがありましたが?)CKからの千葉選手のヘディングシュートでしたが、自分の中では今季初めて仕事をしたと思えるワンプレーでした。注意していましたがやられそうになった場面でたまたま止められてよかった。そこを凌いだことで自分たちの得点にも繋がったと思います。
セットプレーとクロスの対応としては全体的に集中して守れていたと思います。ただ、まだまだセットプレーでは相手に触られたりカウンターを食らう場面も多いので、課題も出たゲームだったと思います。
次の川崎戦は、何度攻められても粘り強く抑えて、自分たちがまず1点先制できるように戦いたいと思います。一瞬のミスも逃してくれない相手だと思うので、そのために練習から集中してやっていかなければと思います。

坂本紘司選手コメント

前節のショックを引きずることなく集中してゲームに臨めたと思います。
ボールに対して執着心を出して戦えたと思うし、そういった部分は毎試合必ずやれなければいけないと思っています。
切り替えを早くするなどずっとやってきていることですが、そこをもう一度、当たり前のことを当たり前にやろうという意識でプレーしました。90分の中で相手に押された時間もありましたが、そういう時に声を出しながら修正できたことは収穫だったと思います。
今後に向けて修正したい点としては、流れのいい時間に必ずフィニッシュで終わるということ。
相手が強くなればなるほどカウンターがうまく脅威になる。中途半端なプレーで終わるとカウンターを受けてしまうので必ずシュートで終わることが重要になっていくと思います。
あとは、やっぱりまだシュートが少ないと思うので、きれいに崩したいという意識からか強引さが足りないと思うので、攻撃でももっと強引さを出して泥臭くいきたいと思います。/div>

仙台 手倉森監督 試合後コメント

総評

連敗の中でこのゲームに挑みましたが、特に前節ホームで不甲斐ないゲームをしたので、今日は内容にもこだわって仙台らしく戦おうと挑みました。結果は0-1で3連敗となったわけですが、セットプレーに沈んだなという感じです。

それでも前節までの守備での対応という点では、流れの中では十分修正して挑めたと思うし、ボールの動かし方に関しても人もボールも動いた。決定的なところで決め切れなかったのは反省ですが、前節に比べれば動きながらゲームをしたので、下を向かずにやっていこうという話を選手ともしてきました。特に悲壮感を持つ必要はないし、次はホームに帰ってこの借りをしっかり返したいと思っています。

-関口選手、平瀬選手を入れた意図と狙いは?

負けてるから入れました。攻撃的な選手を入れて仕掛けるだけです。

-関口選手を投入した際にコンディションがあまりよく見えなかった梁選手ではなく太田選手と代えた意図は?

いや、太田も少しずつミスが多くなってきたので。あの場面は梁を残すか太田を残すかというところですが、梁の方がラストパスに可能性が感じられたので残しました。あと太田とフェルナンジーニョが行き違うことが多くなってきていたし、太田もそこからクロスを上げるまでが精一杯で抜き切って行くというところまではいってなかったので、同じ様なタイプの関口に逆サイドをやらせようと思いました。

-打開策として今季初スタメンの鎌田選手と太田選手の評価は?

ある程度手堅くチームの戦術に則ってそれぞれのよさを表現しながらプレーしてくれていたと思っています。

-流れの中では非常に守備が機能していたと思うが、特に意識して臨んだことは?また、前半途中にディフェンスラインに指示を出していたと思うが、それはどのような指示だったのか?

自陣とミドルゾーンと相手ゾーンの守備を考えて挑んだ。その中で相手のアクションに対してラインコントロールするのか、全体でブロックを組むのかをはっきりさせて戦おうと言っていたので、そこはうまくやれた。

逆に、前半の守備で田原とエリゼウの競り合いが相手に収まっていたのと我々がファウルを与えてしまっているところがあったので、体を預けないように対応しようと、そしてチャレンジとカバーをはっきりさせようと指示しました。流れの中ではみんな対応できていたと思います。

-就任3年目で3連敗は初めてだが、この結果を踏まえて次のC大阪戦までにどう立て直すのか?

3年目で3連敗というのも、いい語呂じゃないですか(会場笑)。チームとしては初の経験ですから、これを糧にしてやっていくしかないと思っています。負けたことで悲壮感を持つ必要はないと選手とは話しました。一番ダメなのは、自信を失ってそれぞれがバラバラになること。前節ホームでほんとうにひどいゲームをしてしまって、そこから立ち直って今日、結果を見れば同じ黒星ですが、内容的には修正して表現できたところもたくさんある。自分たちは優勝を狙う出来上がったチームではないし、発展途上のチームなので、これを糧にしてやっていくだけ。

今節と次節はJ2からJ1に昇格した組の対戦。前節、湘南がC大阪に負けている。我々は湘南に負けた、それなら我々はC大阪に勝つしかないということで頑張ります。

2010Jリーグ ディビジョン1 第7節
2010年4月18日(日)13:04キックオフ 大阪長居スタジアム

2

セレッソ大阪
1 前半 0
1 後半 1
1

湘南ベルマーレ
6 >> 9 勝点 5 >> 5
35分  8 香川 真司
90分+5  8 香川 真司
得点者 90分+1 9 田原 豊

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 キム ジンヒョン 21 GK GK 1 野澤 洋輔 0
1 羽田 憲司 2 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 茂庭 照幸 3 DF DF 6 村松 大輔 0
0 上本 大海 22 DF DF 14 阪田 章裕 0
0 高橋 大輔 20 MF DF 24 小澤 雄希 0
2 アマラウ 6 MF MF 2 田村 雄三 1
1 家長 昭博 14 MF MF 7 寺川 能人 0
0 尾亦 弘友希 16 MF MF 8 坂本 紘司 0
5 乾 貴士 7 MF FW 22 中村 祐也 0
3 香川 真司 8 FW FW 18 新居 辰基 0
2 アドリアーノ 9 FW FW 11 阿部 吉朗 0
 
- 松井 謙弥 1 GK GK 25 金 永基 -
- 藤本 康太 4 DF DF 26 古林 将太 -
- 前田 和哉 5 DF MF 30 島村 毅 1
- 酒本 憲幸 17 MF MF 20 猪狩 佑貴 -
0 石神 直哉 19 MF MF 21 永田 亮太 -
2 播戸 竜二 11 FW FW 9 田原 豊 2
- 小松 塁 15 FW FW 27 中山 元気 1
43分
16 尾亦 弘友希 反スポーツ的行為
16 シュート 5
7 GK 11
10 CK 4
17 直接FK 24
3 間接FK 1
3 (オフサイド) 1
1 PK 0
33分
2 田村 雄三 反スポーツ的行為

得点経過

35分
PK 8 香川 真司
PK 8 右足S
90分+5
PK 8 香川 真司
中央 2 ~ → 左 8 ~ 中央 右足S
90分+1
9 田原 豊
中央 9 ↑ 30 ~ 右足S バーかえり 9 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

61分
16 尾亦 弘友希 → 19 石神 直哉
73分
9 アドリアーノ → 11 播戸 竜二
62分
22 中村 祐也 → 27 中山 元気
62分
18 新居 辰基 → 9 田原 豊
81分
7 寺川 能人 → 30 島村 毅

開催データ

[入場者数] 9,838人 [天候] 晴のち曇 [気温] 18.4℃ [湿度] 32% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] - [主審] 井上 知大 [副審] 宮島 一代 [副審] 越智 新次 [第4の審判員] 今村 義 [記録員] 野村 義則

湘南 反町監督 試合後コメント

反町監督

総評

えー…。感想はないですね。質問してください。

質疑応答

-最後のパワープレーで同点に追いついたがあの狙いをもっと早くやってもよかったのでは?

パワープレーというのは時間との戦いであって、もう2点目を入れられてしまうと意味がなくなってしまうし、最後は紘司(坂本)も足がつっているような状況でした。3人使うことはやはり時間との勝負になりますね。

-家長をフリーにしているように見えたがフォーメーションの問題か?

家長はセレッソにとって非常に効果のあるプレーヤーだと思います。
マルチネスはあまりペナルティエリアに入ってきませんし、パス一辺倒なので。家長が入るとリズムが生まれて持ち出すこともできる。

セレッソの場合は終盤とかリズムを変えたい時に出てくることが多いことはよく知っていますし、僕自身もアキのことはよく知ってますから嫌な存在であることは間違いないですね。

今日は後ろの4人とダブルボランチとアドリアーノを含めた前線の3人の温度差というか、はっきりしていて、分かってはいるのですが、全体的にはそんなに悪くなかったと思います。

4人のDFでやるのは今季初めてだと思うんですけど、やってくるかなというのは昨年から思っていましたし、ある程度予想した上でこちらに来たんですけど。

こうきたら、こう出るというのが、サッカーの戦術の流れでもありますので。

-ジャーンのいない中で4バックはよくやっていたと思うが?

4バックは非常にいい対応をしていたと思います。ただ、PKをとられてしまったのは残念だったと思います。
阪田にとってここはプロとして第一歩を歩んだところなので感慨深いものがあると思います。一皮むけて非常に自主性が出てきたと思いますし今日はいいパフォーマンスだったと思います。

坂本選手コメント

もっとやれると思う。相手のプレッシャーも今日くらいのものならもっとできるし、もっとチャンスもいっぱい作れたと思う。
もっと自信をもって、ある意味開き直って、泥臭くゴールに向かっていくということを繰り返しやっていかなければ。今日も結局そうやった時にゴールが生まれたわけだし。
今日は特に前線にボールが入った時にパワーが足りなかったと思う。何が何でもシュートを打ってやるとか、俺が点をとってやるというものが欠けていた。
これまでの試合では、なかなかビルドアップできないという課題があって、ビルドアップができるようになったら今度は前での迫力がなくなってしまった。ひとつずつやっていかなければいけないとは思うけど、やってきたことをゼロにするのではなく、積み上げていかなければ。
僕自身も、チームメイトに自信とか余裕を与えられるようなプレーをしていきたいと思う。謙虚に泥臭くということは変わらないけど、自分たちが18番目だなんて思わないでいいと思う。全然対等にプレーできると思うから。もっと自信をもって戦っていきたい。次の仙台戦が大切です。頑張ります。

野澤選手コメント

最後はゴールキックから失点してしまったのだと思う。みんなが完全に上がり切る前に、僕がゴールキックを蹴ってしまった。勝ちにいくという思いが強く、早く蹴って攻撃に繋げたかった。ただ、早く蹴ったことによってカウンターを食らってしまったのだと思う。
全体的に走ってよく頑張っていたと思う。でも、90分プラス5分あったけど、その94分目に点をとりたいという思いはセレッソのほうが強かったんじゃないかと思う。うちが追いついてからの気持ちは強いように感じた。
(ジャーンのいない中、守備は非常によかったと思うが?)スピードの対応やクロスの対応はできていたと思う。ただ、まだシュートにもっていかれている場面が多い。逆にうちはシュートにいく前に相手に止められていた。なるべくシュートを打たせないように、その前に奪うということがうちももっとできればよかった。

臼井選手コメント

チームとしてやっていることは悪くなかったと思う。
最後の失点の部分では、自分の1対1の対応で、完全に中が切れなかったのが原因。難しい対応ではあるけれど、1対1の対応として自分の中で課題として捉えなければ。個人的には反省が多い試合でした。
攻撃面では、最初は自分がしたいことと周りとのズレを感じました。試合をやりながら話していくうちに試合の中で修正ができたと思う。豊(田原)が入って収まりがよくなったと思うし、徐々にやるべきことがハッキリしたと思う。もっと早い時間から同じようにできればよかった。
また、PKが多くなっているのでなくすようにしなければいけないと思う。

田原選手コメント

タイトに守備をしてくるチームなので難しさはあった。ボールはまわさせてくれるけどリズムは相手にあったと思う。
最後にああいう形で失点をしたことは悔しい。うちも勝点3をとりにいく姿勢はあったのですが。
ただチームがやろうとしていることは着実にできてきていると思う。ただその質を上げなければいけない。向かっている方向は間違っていないと思うので。

阪田選手コメント

勝ちたかったです。悔しいですがこれがサッカーなんやと思う。
最後の最後のところで集中し切れていなかったと思います。
対峙することの多かったアドリアーノはドリブルがうまいし身体が強いと分かっていたので、自分がどれだけできるかということで思い切って戦えたし、実際に楽しみながらプレーできました。
この90分間は自分にとって大きかった。J1でもできるということは自信にもなったし、長居でプレーして大阪のサポーターにプレーしている姿を見せることができた。
次の仙台戦が重要だと思うのでしっかり準備したいと思います。

セレッソ大阪 クルピ監督 試合後コメント

総評

セレッソとしては本当に勝利が必要だった大事な試合で勝利をすることができた。しかもロスタイムでの決勝ゴールということでこれだけ劇的な決勝ゴールをおさめることができると、選手だけでなくサポーターの皆さんも喜んでもらうことができ、本当に大きな一勝だったと思います。
ゲームの内容を見ても、勝利に値するものだったと思います。

質疑応答

-システムを代えた理由は?

湘南のシステムによりますが、湘南は前線に3人の選手、そして中盤にも3人の選手がいる。我々が3人のセンターバックでプレーすると後ろに人数を多すぎてしまう。家長を最初から使うことで、中盤から前に向けてのパワーをはかったということです。

-他の試合も含め、チャンスを作っているが得点に繋がっていないことが多いように感じるが?

おっしゃるとおりだと思います。かなり多くのチャンスを作っていますが、もっと高い精度のフィニッシュがあれば香川などは得点王をとっていてもおかしくない。
ただ、香川や乾はそれだけのチャンスを作れるというのも実力なので、若い選手は試合の中でミスを重ねる中で学び伸びていくものだと思う。高い目的意識をもって成長してほしいと思う。

-なかなかサイドにボールが渡らず焦ってシュートを打っているように感じたが?

私はそうは思いません。攻撃では非常に選手の持ち味が出ていたし、シュートも多く数多く打ちチャンスもかなり作った。あとはやはりフィニッシュの精度だと思う。

2010Jリーグ ディビジョン1 第6節
2010年4月10日(土)13:03キックオフ 平塚競技場

0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 0
0 後半 0
0
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田
4 >> 5 勝点 4 >> 5
-分 - 得点者 -分 -

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 21 八田 直樹 0
3 臼井 幸平 5 DF DF 23 山本 康裕 2
0 ジャーン 3 DF DF 2 加賀 健一 0
0 村松 大輔 6 DF DF 13 イ ガンジン 0
0 小澤 雄希 24 DF DF 14 パク チュホ 0
0 田村 雄三 2 MF MF 6 那須 大亮 2
1 寺川 能人 7 MF MF 27 上田 康太 1
2 坂本 紘司 8 MF MF 11 西 紀寛 1
2 中村 祐也 22 FW MF 10 成岡 翔 1
1 新居 辰基 18 FW FW 18 前田 遼一 1
5 阿部 吉朗 11 FW FW 33 イ グノ 1
- 金 永基 25 GK GK 31 竹重 安希彦 -
0 阪田 章裕 14 DF DF 4 大井 健太郎 -
0 猪狩 佑貴 20 DF DF 16 金沢 浄 0
0 永田 亮太 21 MF DF 3 岡田 隆 -
- 田原 豊 9 FW MF 28 船谷 圭祐 -
- アジエル 10 FW MF 24 松浦 拓弥 0
- 中山 元気 27 FW FW 19 荒田 智之 0
90分+1
2 田村 雄三 反スポーツ的行為
14 シュート 9
11 GK 10
11 CK 3
21 直接FK 16
4 間接FK 5
3 (オフサイド) 4
0 PK 0
59分
27 上田 康太 反スポーツ的行為
72分
10 成岡 翔 繰り返しの違反

得点経過

-分
- -
-
-分
- -
-

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

73分
24 小澤 雄希 → 14 阪田 章裕
77分
22 中村 祐也 → 20 猪狩 佑貴
88分
3 ジャーン → 21 永田 亮太
63分
11 西 紀寛 → 24 松浦 拓弥
86分
10 成岡 翔 → 16 金沢 浄
90分+2
33 イ グノ → 19 荒田 智之

開催データ

[入場者数] 10,406人 [天候] 晴、弱風 [気温] 18.9℃ [湿度] 59% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 岡村 新太郎 [主審] 村上 伸次 [副審] 山口 博司 [副審] 田尻 智計 [第4の審判員] 山内 宏志 [記録員] 井澤 法子

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

非常に気温が上がって暑い中、選手達はよく頑張ったと思います。
特に中盤の寺川・坂本・田村、この3人は本当にひっきりなしに動いていたようなゲームだったかなと思っています。
勝ち点1をポジティブに考えて、次のゲームに活かしていきたいと考えています。
今日はシュートで終わるのが多かったが、どれも単発で、最後の攻撃のアイディアが足りなかった。
それはお互い様という気がします。

質疑応答

-前田選手とイ グノ選手の2トップ対策は成功したか?

そうですね。やはりそこは神経質にならなければいけない。去年でいえば総得点の64%、32点が彼ら2人によるゴールなので、しっかり抑えないといけない。攻撃している時のこのふたりの関係を概ねしっかり抑えて、また帰陣も速かったので、何度かカウンターのチャンスの時に向こうも横パスや斜めのパスで逃げてくれたので、救われた部分もあったと思います。全体的にはよくやったんじゃないかと思っています。

-勝ち試合と引き分けの試合、負けた試合とではまるで違うチームのような印象を受けますが、その理由は?

それが分かれば苦労はないんですけどね(会場笑)。敗戦したゲームは全て積極性に欠けて後手に回ることがあった。今週ここまでの5試合プラス、ナビスコの総括ということで選手にビデオを見せて、今チームに必要なことをひとつずつ整理してトレーニングで消化した。今日はその成果が、特に守備の面では出たと思っています。非常に積極的で前線からボールを取りに行く。ただ、攻撃の面ではこちらがイメージしているような場面は、特に後半は少なかった。それは次に生かしていければいいと思います。

-監督自身はどのような攻撃のアイデアを描いていたか?

今までの磐田のゲームを見て、機動力を生かしたほうがいいと感じていたので、そういう布陣にした部分もある。最後のアタッキングサードで前を向いた時に、例えばワンツーで崩すとか、3人目を使うとか、誰かが斜めに入ったところでひとりプルアウェイしてボールをもらうとか、それができれば苦労はないのですが、そうしたところがちょっと足りなかった。単発で阿部が思い切りシュートを撃ってるだけの試合だったかもしれない(笑)。

-セカンドボールは結構拾えていたと思うが?

磐田はダブルボランチで、我々は中盤が3人いるのでそこで拾えるのは必然なんですよね。ただ、拾えるからそこから何ができるかというところがちょっと足りなかったと思いますね。テンポもできず、拾えて終わっちゃったという感じはちょっとしましたね。

-前の3人を代えずにそのまま通したのはなぜか?

代えようと思いましたが、足が攣ったり後ろに怪我が出たので、そうせざるを得なかったというのが実際のところです。あと0-0の状況だったので非常に難しいところはあったと思います。特に向こうの攻撃、我々の右サイド、パク・チュホのところですね。ここはエネルギッシュに上がってくるので、数的不利になってクロスを上げられると真ん中に得点感覚の優れた選手がいますから、するとちょっと今日はアジエルの出番ではないかなという感じですね。逆に1対1でパク・チュホはあまり強くないからそこで仕掛ける、または裏へ飛び出すという力で猪狩を入れた。本来後ろの選手を代えるのは台所事情としては厳しい。前のほうに新しいフレッシュなパワーを入れようとした矢先になったので、これはやむを得ないと思います。

-ジャーン選手は怪我か?

怪我です。まだ確認していませんが、打撲ではなくちょっと捻っているのか、まだなんとも言えません。「次の試合は無理です」と書いておいてください(会場笑)。

坂本選手コメント

前半はシュートで終われていた場面が多かったのでカウンターを食らうこともなかったし、うちのリズムがつくれていたと思う。
これまでの試合でJ1はシュートレンジが広いと感じていました。うちはシュートも少なかったので、ミドルレンジからでも積極的に狙っていこうという意識で入りました。ある程度連動してボールを引き出せていたと思います。
ただ、ペナルティエリアのバイタルでもう少し深く攻め入りたかった。
ミドルシュートが増えているのはいいことだと思うので、テンポよくシュートまでいけている時のコンビネーションを増やしていければと思います。連動した動きというのは練習からやっているので、もっと数多く試合の中で出せるようにしたい。
今日は前節のレッズ戦で出た課題をいい形で消化できたところもあった。積極的にいってセカンドボールも拾えていた。今日の試合で得たことをまた経験として積み上げていきたいと思います。

小澤選手コメント

いつも攻撃が幸平さん(臼井)のいる右サイドに偏ってたところがあったけど、今日はある程度左からも攻撃できたと思う。自分が上がることで西さんも戻らざるを得なかったと思う。
(前とのコンビネーションは?)阿部ちゃんが持ったら自分が上がればよかったのでやりにくさはなかったです。ただ、最後の部分で精度を高めなければいけないと感じています。
僕自身はやっとスタートラインに立てたという気持ち。自分の特徴でもある前に出るプレーをどんどん出してアピールしていきたいと思います。

田村選手コメント

今までの戦いが自分らしくない、動き切っていないと自分でも感じていました。特に前節のレッズ戦でそれを感じ、コーチとビデオを見ながら考えました。今日の試合は前田やイグノを意識するということよりも、自分のプレースタイルを取り戻してプレーすることを意識しました。やっぱり自分はボールにボールにいくほうがいいんだと感じました。
前節のレッズ戦はスコアは1-2だったけど、内容的には全然だった。その時に出た課題にみんなで取り組んで試合に臨みました。
次節からは、自分たちと一緒に上がったチームと当たるので、今日の戦いを最低限としてまた+αが出せるように頑張っていきたいと思います。

野澤選手コメント

今日のホームのサポーターの後押しの中で勝てなかったことが悔しい。
今日は前の小さい3人が機動力があったのでいい勢いがあったと思います。攻撃がいいと守備もよくなると感じました。相手に仕事をさせる場面はなかったと思います。
ただその中でなんとか1点をとりたかった。
今日がアウェイならば勝点1をとったと思えるかもしれないけど、ここはホームだから勝たなくてはいけない試合だったと思います。
守備と攻撃がひとつになって強く繋がって、戦っていければと思います。

阿部選手コメント

勝ちたかった。チャンスが多かったしシュートで終われたことはよかったと思いますがもう少し入りこんでいければよかった。DFはしっかりと守ってくれた。相手がやりたいことをやらせなかったと思います。
(いい連携が見れたが?)練習でやってきているのである程度は出せたと思います。タツ(新居)とはよく話をしているしやりやすかった。
引分けは悔しいですが次に繋がる試合だったと思います。次に向かって頑張りたい。

中村選手コメント

やることは特にいつもと変わらなかった。相手がコンパクトにやっていたので裏を狙っていましたが、中盤がいい形で前を向けず、センターバックやサイドバックからのボールが多かったので、距離がある分、相手に予測され、あまり効果的な攻撃はできなかったと思います。積極的にシュートを打って終わろうという意識はチーム全体ににありました。ただ遠目からのものが多かったので、いかに工夫して相手を崩すかは今後の課題です。

磐田 柳下監督 試合後コメント

総評

前半に関してはほとんど何もさせてもらえなかった。湘南さんのプレスがかなり速く、厳しく、セカンドボールもだいぶ拾われて湘南のリズムでゲームが進められていた感じですね。ただ、最終ラインを含めて集中を切らさず、粘り強くゼロに抑えたことは勝点1を取れた要因だと思っています。後半に関しては少しボールを動かすことができて、背後を突いたりして何度かチャンスができたので、得点できればと思っていましたが、トータルで前後半を考えたら勝点1は妥当ではないかと思っています。これからまた中3日、中2日でゲームが続くので、できるだけ早くコンディションを回復して次のゲームに臨みたいと思っています。

質疑応答

-前田選手の今日の出来は?

いつものように攻守の量は非常にチームにとって助かる動きをしています。ルーズボールのところで何度かミスはありましたが、ミスのあるスポーツですし、湘南にプレスやプレスバックを厳しくやられていたので、非常に難しいゲームではあったと思います。チャンスが何度かあったので、決められればとは思いますが、十分なプレーはしてくれたと思っています。

-完封した八田選手のプレーについては?

いつものことですが、コーチングが的確で大きな声で選手に伝わる点は彼のよいところですし、前に飛び出すスピードや迫力もあるので、それらが前半何度か防いだ要因だと思います。やはりキーパーというのは何試合も経験して安定したプレーができると思っています。まだまだミスが出たりするとは思いますが、非常に可能性のあるキーパーだと見ています。今日は非常に落ち着いてプレーしていたと思います。

-湘南は思っていた通りだったか?あるいは違ったところはあったのか?

開幕して5試合をVTRで見ました。それと同じ印象を持ったのですが、映像と実際に選手たちが体現したスピード感やプレッシャーはより厳しかったのではないかと思っています。湘南のやろうとすることはだいたい分かりました。ただ、それ以上に厳しかったと思います。

-終盤は勝点3を取りに行ったのか?それとも勝点1をしっかり取りに行こうとしたのか?

前半の流れとゲーム内容を加味すると、ここでしっかり勝点1は取らなければいけないということで、成岡が攻撃はよかったが、攻撃から守備への切り替えが少し遅くなっていたので、浄(金沢)を入れた。ただ、全く守るということではなく、チュホ自身、何度かチャンスをつくったように個人の突破力はあるので、後ろは落ち着きを持たせつつ前で人数をかけずに点を取れればと交代しました。こちらとしては勝点1をしっかり取ろうという交代です。

-湘南の激しいプレスをかいくぐってゴール前に行くということについて、どのような指示を出したのか?

湘南は人に対して非常に忠実に厳しく来るので、すると背後にはスペースがある。背後にボールを送り込んで素早くサポートして展開しようとやっていたが、前半はそれがうまくいかなかった。より厳しいプレスに遭った。後半は少しスペースができて何度かいい形をつくれたが、ゴールを奪うことはできなかった。

-駒野選手の不在の影響は?

駒野は代表選手ですし、彼にしかできないプレーをします。ただ、駒野がいたら今日勝っていたかといえばそれはわからない話。他のメンバーもきちんとプレーしていたと思います。

-湘南は田原選手ではなく新居選手が先発したが、その影響は何かあったか?

新居はスピードがあって背後へ飛び出すという彼の特徴は分かっていたので、予測はしていましたが、前半は長いボールをどんどん放り込まれた。どうしても最終ラインを上げることができずにセカンドボールを拾われて押し込まれる状況が続いたと思います。背後に出てくるということでラインが下がり過ぎて、上がりきれずにセカンドボールを拾われて押し込まれた。田原を予測していて、するとハイボールが来るだろうと。ただ、背後にはさほど来ないだろうと。前節のG大阪戦ではかなり背後をやられているので、おそらく背後を突いてくるという指示を選手たちにはしていました。

2010Jリーグ ディビジョン1 第5節
2010年4月3日(土)19:04キックオフ 埼玉スタジアム

2
浦和レッズ
浦和レッズ
1 前半 0
1 後半 1
1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
7 >> 10 勝点 4 >> 4
45分  10 ポンテ
56分  22 阿部 勇樹
得点者 90分+1 27 中山 元気

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 山岸 範宏 1 GK GK 1 野澤 洋輔 0
0 高橋 峻希 33 DF DF 5 臼井 幸平 0
0 山田 暢久 6 DF DF 3 ジャーン 2
0 坪井 慶介 2 DF DF 6 村松 大輔 0
0 宇賀神 友弥 35 DF DF 30 島村 毅 0
4 阿部 勇樹 22 MF MF 2 田村 雄三 0
1 細貝 萌 3 MF MF 7 寺川 能人 0
2 柏木 陽介 8 MF MF 8 坂本 紘司 0
2 ポンテ 10 MF FW 22 中村 祐也 2
3 田中 達也 11 FW FW 9 田原 豊 0
6 エジミウソン 17 FW FW 11 阿部 吉朗 1
 
- 加藤 順大 18 GK GK 25 金 永基 -
- スピラノビッチ 4 DF DF 14 阪田 章裕 -
0 堤 俊輔 12 DF MF 15 ハン グギョン -
- 堀之内 聖 20 MF MF 20 猪狩 佑貴 -
1 鈴木 啓太 13 MF MF 21 永田 亮太 0
2 原口 元気 24 FW FW 18 新居 辰基 0
- 高崎 寛之 16 FW FW 27 中山 元気 1
21 シュート 6
6 GK 19
13 CK 2
15 直接FK 12
4 間接FK 2
4 (オフサイド) 2
1 PK 0
39分
2 田村 雄三 反スポーツ的行為
42分
8 坂本 紘司 反スポーツ的行為
44分
6 村松 大輔 反スポーツ的行為
45分+1
22 中村 祐也 反スポーツ的行為

得点経過

45分
10 ポンテ
PK 10 右足S
56分
22 阿部 勇樹
中央 直接FK 22 右足S
90分+1
27 中山 元気
中央 22 → 左 8 → 中央 27 左足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

53分
3 細貝 萌 → 13 鈴木 啓太
63分
11 田中 達也 → 24 原口 元気
81分
33 高橋 峻希 → 12 堤 俊輔
HT
7 寺川 能人 → 21 永田 亮太
58分
9 田原 豊 → 18 新居 辰基
77分
11 阿部 吉朗 → 27 中山 元気

開催データ

[入場者数] 36,790人 [天候] 曇、弱風 [気温] 10.6℃ [湿度] 48% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 十河 正博 [主審] 鍋島 將起 [副審] 前島 和彦 [副審] 戸田 東吾 [第4の審判員] 下村 昌昭 [記録員] 大塚 重徳

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

最後まで応援して頂いたサポーターの方には非常に感謝しております。その諦めない姿勢が最後のゴールを生んだのかなと思っています。
最後のようなああいう形を作れるようにトレーニングをしているのですが、なかなかJ1の壁は厚いので、そんな現実も見ながらこれからももっとやらなければいけないことがたくさんあると感じています。
我々は走力を武器にしてやってきているんですけど、その走力が攻撃のほうではなく守備のほうに使われてしまったかなというゲームなんですけど、それはもう選手の質とか年棒とか、いろんなことを考えたら当たり前であって、その中でも我々は活路を見出していかなければいけないわけで、まるでチャンピオンズリーグのバルセロナとアーセナルの試合の前半のような7対3で試合を動かされているような状態だったんですけど、それで追いつけないのは、やっぱり我々はアーセナルではないんだなというふうに(会場笑い)感じていますけども、全体的に、走力と言いましたが、走力の一歩目、出だしのところはちょっとよくなかったですね。
当然ボールを奪った後のファーストパス、セカンドパス、サードパスまで浦和は追ってくるチームなので、そこを潜り抜ければ新しい世界が開けるんですけど、そこで遮断されてしまったことは否めないと思っています。
ポジティブにとらえれば、次に繋がる1点だったと思うので、そう捉えて、来週ホームでジュビロとの試合を頑張りたいなと思っています。

質疑応答

–この試合の収穫は?また寺川に代えて永田を入れた意図は?

収穫と言えば、課題とか足りないところがこういう強い相手と戦うことによって見えてきて、選手が我々と一緒に改善していくべきことが見えたことですね。
寺川の交代は、ボールに対する強さとか中盤でテンポを作ることができなかったので、チームに勢いをつけるために永田を入れました。

–立ち上がり5分くらいは前からプレスもかけてベルマーレのペースだったが、あれを90分間続けることが今日の狙いだったのか?

おっしゃる通りですね。最初はいいスタートで入れて、特に前線の3人が近い位置でゴール前でプレーするシーンがたくさんあったので、そういう形ができて、なおかつシュートで終わると。
浦和はシュートで終わることが多かったですよね。ため息が出るシュートもありましたが、そこでまた守備のリズムも作れていた。我々はシュートまで持っていけずに、ペナルティエリアの外でため息が多かった。そのために逆にカウンターを食らって、PKを取られたシーンはまさにそうでした。そういう形が多くなってしまった。言い方を変えると、浦和は試合巧者だったと思います。最初はちょっと「刑事物語」じゃないですけど、ちょっと泳がしておいて、尻尾をつかんだらガンとやると(会場笑い)、そういう感じでした。

–走力と言えば、以前オシムという監督が選手の能力の低いジェフの監督になって、選手を1.5倍くらい走ったと。で、走力が武器ということだったが今日はレッズの方が走っていたように見えたが?

おっしゃるとおりで、いつ、どこで、どういう風に走るかという効率性の問題から言うと、レッズの方が格段によかったですね。我々は来るボールの可能性のない時に走ってしまって、それがスペースを空けてしまうと。タイミングですよね。とにかく走り回ればいいという問題ではなくて、ボールの状況、相手の状況、または点差、時間帯、いろいろあると思いますが、「よし、このタイミングだ」という状況の時に行けるかどうか。それがまだちょっと整理されていなくて、それプラス、レッズの方が攻撃の走力が目立っていて、我々は今日は守備の方の走力にとられてしまった。
それからさきほどオシムさんの話になりましたが、「能力が低い」ということでしたが、あの時のジェフは外国籍選手も含めて代表クラスもたくさんいました。イリヤン(ストヤノフ)も含めて、阿部もいましたし(佐藤)勇人、水本、(水野)晃樹と日の丸をつけている選手がたくさんいましたので、個人の力量が劣っているチームではなかったというのはまずあります。
つまり、ボールを動かして、そこそこボールが落ち着く選手がたくさんいる、プラス走力というのが一番怖いんですね。今回、J1を見ていると、マリノスにしてもレッズにしても、ただうまい選手だけではゲームに出られていないということを考えると、そこにプラス走力がいるという状況です。我々はそこのところを見据えた上でスカウトしたり強化したりすることもしていかないといけないというのは事実であります。質問に対する答えになっているかわかりませんが、走力を生かすのはボール保持者の判断とか、ボールを動かす力もあった上での走力ということになります。我々はその意味ではスイッチが入ったときにジョグのままで、逆にそういう状況じゃないときにフリーランをしているという感じがありました。
どうにかしようと思ってもどうにかできる問題ではないというのもわかっていますが、少しでもゲームを通じて感じてもらうしかない。それを次の試合で生かしていくしかないと思います。

–前半でトスで勝って、ピッチエンドを変えて、わざわざレッズサポーターを背中にして戦った理由は?

グッドクエスチョンですね(笑)。ちょっと答えられません。すみません、あとでそうっと。ノーコメントです(会場笑い)

選手コメント

【中村祐也】
やり切れなかった。自分のやりたいことができなかったという気持ちが強いです。
もっと恐がらずに勝負していかなければいけないと感じています。チャンスの少ない中だったので、決め切れなかったことが反省点です。
強い気持ちで臨んだ試合でしたがそういう気持ちがあったにも関わらずやり切れなかったことが悔しいです。まだまだやれるところはあると思っています。
(フル出場でしたが?)最後は足がつってしまい1対1の場面もありましたが、ああいうところで決め切るためにも体力面の重要性を感じました。
(選手紹介では浦和サポーターからのブーイングもありましたが?)覚えていてもらったことが嬉しかった。サッカーを続けていてよかったと思いました。

【田村雄三】
あれだけシュートを打たれて、最終的にはPKとセットプレーからの失点でしたが、それをいいと思うのか多くのシュートを打たれすぎだと思うのか、難しいところですが…。
全員で集中を切らさず、身体を投げ出して守りましたが、やはりあれだけ打たれる前にどうにかしなければいけないと感じています。
相手は技術が高いし、それは十分分かっていることでした。分かった上でどうやって戦っていくのか、チームとしても個人としてももっとできるはずだし、修正できる点があると思う。
今日の試合も監督やスタッフが分析してくれたことがそのままだったし、攻撃面でもチャンスを作った時や実際にゴールになったシーンは言われていたとおりだった。こうして分析をしてくれていることを選手たちがピッチで表現できなければいけないと思っています。
まだまだ試合が続くので、しっかりみんなでまとまってやっていくことが一番大切だと思っています。

【臼井幸平】
完敗です。相手は寄せが早いしポジショニングがうまい。また、うちがマイボールになった瞬間のディフェンスが非常に早かった。分かっていてもうまくボールを繋ぐことができなかった。
ゴールは豊(田原)に競らせて阿部ちゃんか祐也が(中村)いくという狙いでしたが、それがダメであれば違うオプションもできなければいけない。一辺倒になってしまうのはよくないしポゼッションも考えなければいけないと感じました。

【坂本紘司】
相手がボールを持つ時間が長いので、マイボールになった時にどうやってボールを動かしていくのか、チームとしてしっかりできなければいけない。
攻撃面では豊(田原)に入れるというイメージがありましたが、それだけになってしまい応用が利かなかった。ゲームの変化をしっかり感じて、違うことも考えなければいけないし、ゲームの中で緩急をつけてやることも必要だと思う。
また、プレッシャーがかかっても慌てずにボールを扱えることも大切だと思う。そういった個人の差がゲームの差になっているというのもあると感じています。

【永田亮太】
後半からでしたが、監督からはクリアボールや豊さんの競った後のセカンドボールを拾えと言われていたので意識して入りました。
前目のポジションだったのでチャンスがあれば積極的に攻撃参加していこうと思っていたのですが、シュートは結局1本も打つことができなかった。
浦和が前からのプレッシャーが早かったので、もっとはっきりプレーしなければいけなかったと感じています。また前を向いた時にシュートまでもっていく力がもっと必要でした。

【中山元気】
この間のナビスコカップ(清水戦)に出場し、自分自身もリズムをつかめてきたと感じていました。
今日は途中からの出場だったのでチームにリズムを作ることが役割だと思っていました。
今後も積極的に得点をとりにいきたい。

浦和 フィンケ監督 試合後コメント

総評

最初にあまり喜ばしくなかったことからお話します。
今日の試合内容を考えれば、2-1ではなく、スタジアムのサポーターと一緒に4-0、5-0で勝利を収めることができたと思っています。ポジティブなことを言えば、私たちがゲームの流れを自ら掴むことができたということ、長い時間帯でゲームを支配することができたということ、そして部分的にとても優れたサッカーを展開することができたことです。今日はそういう喜ばしい要素の方が上回っています。
最終的には勝利したが、今日の結果が妥当なのはみなさんご覧になったと思います。最終的に無駄な形で失点したが、それも本当に無駄で、本当なら防ぐことができたということもみなさんご覧になったと思います。
最後に、内容に関して言えば、多くの方がとても大きな喜びを感じることができた試合だったと思っています。
私はいつも試合の前に、対戦相手の最近の数試合のDVDを見ます。彼らが今までどのような形でJ1を戦ってきたかもしっかり把握していましたし、私たちは今日展開したサッカーで、湘南ベルマーレを今までで最も支配するチームになっていたと思います。
昇格してきたチームに対し、簡単に展開することができないということも知っていました。チームには前もって最初の5試合で10ポイントを取ることが目標だと伝えていました。3試合アウェイ、2試合ホームという状況にもかかわらず、平均で勝点2を取れたことができたのは私たちが正しい道に進んでいるひとつの証拠だと思います。もちろん、私たちは山形戦で失った勝点2を多く取っておきたかった。これは私が山形に対してリスペクトが足りなかったところはありました。
今日、最終的に湘南相手に勝利を収めることができましたが、大切なのはアウェイでもしっかりと結果を残すこと、そして私たちが優れたサッカーをして勝点3を得てホームに戻ってくることです。

質疑応答
–湘南の危険なカウンターに対しどのような備えをしたのか?

正直なところ、今日の試合で湘南のチャンスをたくさん見たわけではありません。総合的に見て、私たちの守備陣はとても安定していましたし、1-0でリードしたあとに確かに追加点は奪いたかったのですが、同時にゲームの流れを相手に渡さないようにしっかりとコントロールしなくてはいけません。それはそう簡単なことではありません。しかも私たちはホームで相手にカウンターを食らうことは絶対にしたくなかった。しかし、総合的に見て私たちは優れたプレーをしました。長い時間に渡って、特に阿部と細貝が優れたバランスを保っていたし、そのあと入ってきた鈴木啓太もそうでした。特に阿部が優れたプレーをしていたことをこの場で評価したい。

–今日は観客が36,000人といつもに比べて少なかったが?

そのようなことについて私には質問しないでください。他に担当がいると思いますので。
私たちはいい形でシーズンに入ることができたと思いますし、何度も魅力的なゲームを展開できています。全体的な社会情勢を考えますと、ゲーム内容以外にも様々な理由があると思います。

–浦和はシュート21本を打って、湘南は6本しか打っていない。ところが浦和のゴールはPK1本とFKで相手に当たった1本だけ。どうして日本ではシュートがゴールに結びつかないのか?

私の考えとしては、あくまでつの例ですが、エジミウソンや達也(田中)のような選手が相手のゴールから4、5メートルという場面で決定的なチャンスがあったと思います。そして2人の選手もこのような状況でしっかりと得点に結びつけられる優れた実力を持っていると思います。
今後も正しい道を進んでいると選手たちとも確認をして、彼らに自信を与えていきたい。様々なところから悪いメディアの影響を受けないようにしたいです。選手たちが大きな自信を持って、未来に向けて進むことができるようにしたいです。あまりにも長い時間に渡って、前回のナビスコカップの前半のようなプレーについて考えることはよくない。そのような悪い内容について、何度も泣いても事実は変わりませんから。しかし本当の意味で優れたプロのサッカー選手というのは、様々なことからポジティブな要素をしっかりと把握して、それをさらに改善していく。いつまでも過去に起きたことについて泣いているような人間はプロのサッカー選手として長期的に生き残ることはできません。このようなメンタリティを選手たちに植えつけることは簡単なことではありませんが、その作業を行っている段階です。そして必ずや、本当の意味での真のメンタリティを身につけることができることになるでしょう。

–開幕から5試合ですが概ねいいスタートを切れていると考えているのか?

正直なところ、あと勝点2多いほうがよかった。さらに言えば、あと5ポイント多ければ良かった。それは全勝ということになります。去年の終わりの頃に一部の人間が、私が勝利を求めていないという事実ではない噂をあちこちで流していたようですが、それは完全に間違っています。私は全ての試合で勝利を収めたい。ただ、我々のメンバー内でいくつかの問題があったことは事実ですし、それは本当ならばピッチに送り出したかった選手たちがケガをしているということです。このような台所事情を考えますと、平均で勝点2を取っていることに満足しています。なぜならば、シーズンの終わりでこのように平均で勝点2を取っていれば、最終的には順位表でとてもとてもよい位置にいることができるからです。
昇格したチームと2度戦ったということも大きな要素です。昇格チームというのはどこのリーグでも起きることですが、シーズン最初の頃に最もモチベーションが高く、最も優れた結果を残すことができる傾向があります。だから、シーズンの始めにはできれば当たりたくない相手です。そのような相手と2度戦って、ホームで2試合、アウェイで3試合ということも考えると、私は勝点10という結果に大きな幸せを感じているわけではありませんが、ある程度の満足感はあります。

–どのように勝つのが一番いいのか?

大切なのは私たちがひとつの哲学を持って、それを実践することです。勝利を収めるために大切なのは、相手よりもたくさんのチャンスを作り出すということ。なぜならば相手より多くのチャンスを作れば勝利の可能性が大きくなるわけですから。私が相手のミスを待つサッカー、守備を固めて相手のミスをした時点で相手を利用するサッカーを求めている指導者ではないということは、すでに知れ渡っていると思います。私たちは建設的に自らチャンスを作り出していきたい。両方の方法で成功を収めることはできますが、決断を下さなければいけない時がきます。どのようなサッカーを展開していきたいのか。

2010Jリーグヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第1節
2010年3月31日(水)19:00キックオフ アウトソーシングスタジアム日本平

2
清水エスパルス
清水エスパルス
0 前半 0
2 後半 0
0
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 >> 3 勝点 0 >> 0
85分  10 藤本 淳吾
90分+3 11 原 一樹
得点者 -分 -

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 武田 洋平 31 GK GK 1 野澤 洋輔 0
0 市川 大祐 25 DF DF 26 古林 将太 0
1 平岡 康裕 26 DF DF 14 阪田 章裕 0
2 児玉 新 2 DF DF 30 島村 毅 0
1 太田 宏介 4 DF DF 24 小澤 雄希 0
0 伊東 輝悦 7 MF MF 21 永田 亮太 1
2 山本 真希 17 MF MF 15 ハン グギョン 1
2 藤本 淳吾 10 MF MF 23 小林 竜樹 1
0 永井 雄一郎 9 FW FW 36 三平 和司 2
1 ヨンセン 18 FW FW 27 中山 元気 0
1 大前 元紀 22 FW FW 18 新居 辰基 2
- 碓井 健平 29 GK GK 25 金 永基 -
- 廣井 友信 27 DF DF 6 村松 大輔 -
- 高木 純平 14 DF DF 33 遠藤 航 -
0 辻尾 真二 15 DF MF 19 林 慧 0
0 本田 拓也 16 MF MF 20 猪狩 佑貴 0
- 兵働 昭弘 13 MF FW 9 田原 豊 -
2 原 一樹 11 FW FW 31 チェ スンイン 0
-分
-
12 シュート 7
7 GK 11
8 CK 0
14 直接FK 9
4 間接FK 1
3 (オフサイド) 1
2 PK 0
-分
-

得点経過

85分
10 藤本 淳吾
PK 10 左足S
90分+3
11 原 一樹
右 CK 22 ↑ 中央 11 ヘディングS
-分
-

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

72分
25 市川 大祐 → 15 辻尾 真二
72分
9 永井 雄一郎 → 11 原 一樹
79分
7 伊東 輝悦 → 16 本田 拓也
69分
23 小林 竜樹 → 19 林 慧
78分
24 小澤 雄希 → 20 猪狩 佑貴
83分
27 中山 元気 → 31 チェ スンイン

開催データ

[入場者数] 9,015人 [天候] 晴、弱風 [気温] 13.2℃ [湿度] 43% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 菊地 秀夫 [主審] 東城 穣 [副審] 柴田 正利 [副審] 金田 大吉 [第4の審判員] 間島 宗一 [記録員] 山崎 光太郎

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

正直言いまして実力の差があったゲームだと感じていますが、実力のさはゲーム前から分かっていることで、それを埋める何かを掴んで帰りたいと思っていました。
それが勝利であれば一番いいわけですが。勝利は持って帰ることはできませんでしたが、選手自身が自分で感じることや我々スタッフが実力の差を埋める何かを感じることができたゲームだったと思います。
オープンプレーでは、何度かヒヤヒヤしたところがありましたが、概ねポイントを抑えてやっていました。最後のところでの対応の甘さは、長く我々がJ2にいた証拠でもあるので、明日、素晴らしくよくなることはないですが、こういうところから学んで成長していかない限り、ナビスコの予選を突破することや、Jリーグで上に這い上がっていくことは難しいのかなと考えると、今日はいい勉強をさせていただいたと思います。
私がビデオを見せて話をするよりも、体現できる、身を持って感じることが一番学ぶことであって今日はそうした意味で感じることがたくさんあったゲームだったと思います。

質疑応答

-主力選手が少なかったが、週末の浦和戦を考えてのメンバー構成だったのか?

ちょっと何人かケガ持ちの選手がいて、やることによって悪化する可能性がある選手がたくさんいたので、そういうことに気を遣いながらやるよりは、フレッシュな選手を使った方がチームのパフォーマンスが上がると感じて、置いてきた次第です。

-フレッシュな選手たちにどんなことを表現してほしいという期待を持っていたか?

子どものサッカーから、大人のサッカーを感じてもらいたいなというのは、今日やりながら思いました。もちろん、すごく一生懸命やっていました。たぶん我々の方が、エスパルスの1.3~1.4倍ぐらい走っていたかもしれない。それは守備に追いかけ回させられたこともありますが。ただ、攻撃に入った時の判断とか動きの質とかが、整理されていないというか、とにかく走ればいいみたいなところが今日はちょっとあった。そうじゃなくて、いつどこでどう走るか、いつどこでどう止まって、いつどこでテンポを作るか、そういうのができないと、すごく一辺倒のゲームになってしまう。
攻撃から考えると。今日はすごくそれが露呈したような感じだった。それは例えば、高校サッカーまたは大学サッカーで、とりあえず裏ばっかり走って、走り回れば、どこかで相手にスキが生まれるというのではなくて、走り回ればいいというものではなくて、どう質を上げていくかというところを、大人のサッカーとして感じたほうがいいかなというのは少しありましたね。

-清水に対する印象は思った通りだったか?

思った通りでしたね。ここはグラウンドが非常に良いので、ボールを動かすことができるし、とくに長いボールをヨンセンがうまく収めることによって、ゲームのポイントをよく知っているような戦い方ができていたと思う。うちの田原にも真似てもらいたいなというシーンがたくさんありました。

小澤選手コメント

決めるところで決めなければいけないと感じています。
やれる部分もありましたが、1対1はJ1とJ2では違うということを感じました。ポジショニングからして1対1の対応について考えなければいけない。
いつも練習でやっているメンバーなので意思疎通は図れていたと思います。自分たちもできるんだというところを見せたかった。気持ちは入っていました。
後半、ああいう時間帯に失点してしまうということは、もっともっと集中しなければいけないということだと思う。
(ケガから復帰し公式戦初出場でしたが?)試合に出られたことは素直に嬉しかった。これでやっとスタートラインに立てたという気持ちです。
自分の特徴を出せた時間帯もありましたが、反省すべき点も多い試合でした。

新居選手コメント

サッカーは90分なので、それまでよくても最後にやられたら負けは負けです。
次、頑張ります。

ハン選手コメント

後半になってから自分たちの運動量が落ちてしまったことが失点に繋がったと思います。もっと運動量を増やさなければいけないと感じました。
自分にとってもデビュー戦だったので勝ちたい気持ちが強かった。負けてしまったことは本当に悔しいです。
中盤というポジションは、運動量豊富に攻撃面も守備面も担わなければいけませんが、特に攻撃面で得点をとることができなかったことについて責任を感じています。
得点のイメージトレーニングもしていましたが、結果として出すことができず残念です。
アウェイにも関わらず、多くのサポーターの皆さんが来てくれたことに感謝しています。結果を出せず謝りたいと思います。

小林選手コメント

みんな戦っていたと思います。ただ、それを90分間続けなければいけない。
自分としては、止めるべきところで止まれなかったというのが反省点です。中盤でもう少しタメを作れればよかった。
裏を意識しすぎてしまったので、中盤でタメをつくれればもっとリズムを作れたと思います。
守備の役割もこなした上で、自分の攻撃のよさを出していくというところが課題です。

清水 長谷川監督 試合後コメント

総評

平日にも関わらずたくさんのサポーターの皆さんが来て下さったことに感謝しています。選手たちも90分間よく戦ってくれたと思います。
前半は、湘南のペースでゲームが推移したと思います。非常に出足がよくて、とくにボールを縦に入れたところでの相手のプレッシャー、出足というところで、一歩相手のほうが上回り、そこからカウンターという形で、2列目またDFラインからも非常に攻撃参加があったので、前半は点を取られてもおかしくないようなシーンが2度3度ありました。そういう中で今日初先発の武田が、よくゴールを死守してくれたんじゃないかと思っています。
後半はよく押し込むような形ができた。ハーフタイムにはもっとフローデの高さを生かしてサイドから攻めようと話しました。
湘南との形の違いというところで、湘南は縦にというところですが、エスパルスはサイドからというところを後半は示していかなければいけないという話をしました。後半はよくサイドからボールが上がるようにはなりましたが、ゴール前の迫力というところがなかったので原を入れてゴール前の枚数を増やしました。
そういう流れから、フローデがよく粘ってPKをとってくれた。藤本もよくゴールを決めてくれた。
湘南とは2週間ぐらい前に練習試合をやっていまして、湘南のグラウンドで0-5で敗れましたが、そこで負けた教訓が今日の前半に生きたのではないかと思います。練習試合をやっていなかったら、前半点を取られてもおかしくないシーンがあったので、それが今日の試合の勝利につながったと思っています。
ナビスコカップの第1戦で昨シーズンはホームで山形に敗れて非常に苦しいスタートだったが、今年のナビスコカップ予選の初戦はホームできちっと勝つことができたことは、非常に大きかったと思う。今回初めて出たとか、なかなかチャンスがなかったという選手が、非常にアグレッシブにプレーしてくれたことはよかったです。

質疑応答

-今日は、前線と中盤でかなりメンバーが代わったが成果と課題は?

成果はいろんな選手を試せたというところ。また非常に高い意識を持ってプレーしてくれたこと。ただ、そういう中でまだまだ3トップの絡みとか、3トップとトップ下の絡みというところが、良い部分もありましたがゴール前での絡みというところがまだ少なかったので、あのへんがもう少しうまく絡みが出てくると、もっとゴール前での迫力が出てくるのではないかと思います。ただ、それを試合でやりながら、今日の経験を次に生かしてくれれば思っています。

-攻撃でミスが多かったと思うが、お互いの呼吸は影響したか?

それはあると思う。山本にしても、アンカーはキャンプではやっていましたが開幕してからはトップ下のポジションに入ることが多かったので、アンカーは多少不慣れな部分があったと思うし、藤本もトップ下というのは公式戦では初めてやらせたので。
淳吾は淳吾の良いところが出ましたが、どうやって前線の選手をうまく使うのかというところは、まだ出し切れなかった部分があると思っている。そういった中で、3トップの3人の関係というところも、まだもっとやれる選手たちだと思っているので、これから回数を重ねれば、さらに良くなっていくと思います。

-メンバーがかなり変わった中で、清水がやろうとしているサッカーというのは、どのぐらいできたのか?

どのぐらいというのは難しいが、前半は湘南に合わせてしまったのかなと。相手が真ん中、真ん中にくるようなサッカーで、非常にテンポのあるサッカーをしていましたが、切り替わった瞬間にスペースがある分、同じようなサッカーをしてしまって、サイドからクロスというシーンがあまりにも少なかった。シュート数も少ないと思いますが、うちの形というのは、サイドからどういいボールを入れて、そこでゴールを割るというサッカーなので、前半は湘南のサッカーに合わせてしまった部分があると思う。後半は、よくサイドに振りながら押し込んだ形でクロスまでいけた。ただ、中への入り方という部分で改善すべき点はあると思うので、そういうところをこれから詰めていきたいと思っています。

-マリノス戦がすぐありますが、小野、岡崎、ボスナーは出られるか?

戻ります。週末に合わせてコンディションは作らせているので。

-ここまでどこにも負けていないが?

ただ、試合の内容的にはまだ選手たちも満足していないと思うし、もっともっと内容をよくして、サポーターに喜んでもらえるようなサッカーをどんどん突き詰めていきたいと思っています。

2010Jリーグ ディビジョン1 第4節
2010年3月27日(土)13:03キックオフ 平塚競技場

2
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 0
1 後半 0
0
アルビレックス新潟
アルビレックス新潟
1 >> 4 勝点 2 >> 2
20分 中村 祐也
76分 田原 豊
得点者 -分 -

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 21 東口 順昭 0
1 臼井 幸平 5 DF DF 17 内田 潤 0
0 ジャーン 3 DF DF 3 千葉 和彦 0
0 村松 大輔 6 DF DF 6 永田 充 0
0 山口 貴弘 4 DF MF 24 酒井 高徳 0
0 田村 雄三 2 MF MF 14 三門 雄大 1
1 寺川 能人 7 MF MF 15 本間 勲 0
1 坂本 紘司 8 MF MF 9 曹 永哲 1
3 中村 祐也 22 FW MF 10 マルシオ リシャルデス 3
1 田原 豊 9 FW MW 11 矢野 貴章 5
3 阿部 吉朗 11 FW FW 16 大島 秀夫 3
- 金 永基 25 GK GK 33 金井 大樹 -
0 島村 毅 30 DF DF 26 中野 洋司 -
0 永田 亮太 21 MF MF 13 小暮 郁哉 -
- 小林 竜樹 23 MF MF 32 小林 慶行 -
- 新居 辰基 18 FW MF 22 西 大伍 -
1 中山 元気 27 FW MF 20 河原 和寿 0
- 三平 和司 36 FW FW 8 ミシェウ 1
64分
9 田原 豊 ラフプレー
11 シュート 14
15 GK 8
1 CK 8
21 直接FK 15
4 間接FK 0
4 (オフサイド) 0
0 PK 0
32分
16 大島 秀夫 ラフプレー
41分
24 酒井 高徳 遅延行為
85分
3 千葉 和彦 反スポーツ的行為

得点経過

20分
22 中村 祐也
右 5 ~ → 中央 11 ~ → 22 左足S
76分
9 田原 豊
右 5 ~ ↑ 中央 9 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

23分
4 山口 貴弘 → 30 島村 毅
70分
7 寺川 能人 → 21 永田 亮太
83分
22 中村 祐也 → 27 中山 元気
63分
14 三門 雄大 → 8 ミシェウ
71分
9 曹 永哲 → 20 河原 和寿

開催データ

[入場者数] 10,220人 [天候] 晴、弱風 [気温] 9.4℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 永田 亨 [主審] 西村 雄一 [副審] 安元 利充 [副審] 中井 恒 [第4の審判員] 岡野 宇広 [記録員] 岩崎 洋

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

はじめに本来であれば新潟の方の記者としていつも来ている、涌井さんという方がいらしたんですけれども、その方が病に倒れて、今一生懸命リハビリをしているので、今日ここに涌井さんが来ていないのが非常に残念なんですけれども、私が新潟に在籍している時には、新潟のサッカーの発展のために何千回と文章を書いていただいた方なので、これから頑張ってもらいたいなという気持ちでいます。

ゲームの方は、粘り勝ちっていうような感じかもしれないですね。ただJ1でやっていくには、こうした勝ち方が似合っているのかなと。本来でしたらボールを動かしながら、ボールポゼッションでも勝ててというのがあると思うんですけれども、やはり球際のボールの動かし方とか安定したビルドアップとかは我々には出来ない所ですので、良い形で守備でリズムと作れたゲームだったかなと思います。
粘り強くやったがために攻撃でも足が止まらずに出て行けたのが、好機をものにした理由かなと思っています。

我々、湘南としては、J2から昇格して最下位候補で最下位にいましたけれども、ひとつ勝ったことによって選手にもちょっとでも自信が出てきたのかなと。まぁ過信になる事は無いと思いますので、この勢いというか自信というか、やってきたことに間違いがないという信頼感ですとか、そうしたものをこれからのマネージメントに上手く生かしていければいいかなと。

来週はウィークデーにナビスコもありますので、ナビスコとその後に埼スタで浦和。浦和のサポーターは皆もう勝ち点3を取ったと思っていると思いますけれども、そうはさせないように頑張っていきたいなと思っています。

質疑応答

-見事なカウンター2発で得点したが、さらに勝点を安定して取っていくために必要なことは?

カウンター狙いのチームにしているわけではないんですよ。相手にボールを動かす力があってサイドで数的優位をつくられてしまうと、どうしても引いてしまうというだけの話。だからトレーニングではビルドアップの練習などを苦労してやっています。それと同時にカウンターのトレーニングもしている。それでたまたまその形が出た。でもカウンターをするには長い距離を走らなければいけない。逆にビルドアップで点を取るよりも難しいかもしれない。

2点目も臼井が自陣のペナルティエリアあたりから走っているかもしれないですが、行けるという時にサイドブレーキを引かずに行けるかどうか。そしてそこに人数を割けるかどうか。カウンターといっても向こうと同数だったかもしれないし、最初はこちらの人数のほうが少なかったかもしれない。でもそこからどれだけこちらが人数をかけていけるかどうか。それにはスペースがなければいけないので、たまたまそのスペースがあったというだけですよね。

モウリーニョもウリエも言っていましたが、強いチームはカウンターができなければいけないと。FCバルセロナも実は自分のチームの人数が少ない時には素晴らしいカウンターで点を取っている。この前のシャビのゴールなどそうでしたけど。好機と見据えて出ていく力があるかどうかが大事。我々はビルドアップから15本ぐらいパスを繋ぐことはまだできませんが、少なくともコレクティブに攻撃することができている。カウンターでひとりでメッシがドリブルで行くわけではなく、1タッチ2タッチで後方から出てくるというところをこれからも大事にしていかなけれいけないですし、と同時にボールを動かしながらパスワークと走力でうまく崩すことも課題としては残っているので、これからも常にやっていきたい。

-数多くのセットプレーを防ぎきった守備について

昨季、アルビレックスはセットプレーで4割の点を取っています。しかもPKがない。ということは相当な割合で直接フリーキックやコーナーキック、外からのフリーキックで点を取っているということ。だからまずファウルをしないこと。でもファウルになった場合にはよいキッカーがいるので、きちんとした対応をすることを口酸っぱく言ってきました。

マリノス戦は結局そこでリズムを壊してしまったので、その意味では今日はしっかりとよい対応ができた。壁にしてもうまく駆け引きをして交代するかどうか少し考えましたが、どちらかというと交代させて時間をつくった方がキッカーにとっては嫌だなということで代えました。そうしたちょっとしたところで、少しこちらが優位になったかなと思っています。

-永田選手を交代させたタイミングについては?

むこうが交代して本間をアンカーにして、ミシェウとマルシオ リシャルデスを逆三角の形にしてきたのですが、その後、マルシオが下がってくるシーンが増えてきてこちらはありがたかったが、そこで田村が振られてスペースが空いてしまうとやはり狙ってくる。そこを永田が埋める形が最もいいと。でも、本間のところで前を向かれてルックアップされると困るので、そこを坂本に見させた。守備でのリズムは概ねあそこで少し取り戻すことができたかなと思っています。

-野澤選手は今季ベストのパフォーマンスだったと思うが?

前に新潟にいたので新潟の関係者はちょっと頭を痛めているかもしれませんね。マルシオがどういう球質を蹴るかは実戦をやっているのでわかっているわけで、少しはプラスになったかもしれない。あと分析でも話しましたが、向こうはサイドにボールが行った時にあまり工夫せずに単純にクロスを上げてくるので、狙いどころとしてはキャッチしやすかったかもしれないですね。

-今シーズンの湘南の目標は?

J2に降格しないことをまずは大前提にやっています。つまり18番目からスタートして徐々に上に行くことを目標としてやっています。

-古巣の新潟と戦ってみての感想は?

本間がうまくなったなと思いました。あと、たくさんのサポーターが遠いにもかかわらず試合が終わるまで声援してくれるのをすごくうらやましいなと。うちのサポーターもアウェイでもたくさん駆けつけてくれるし、今日は人一倍頑張って応援してくれたと思います。新潟のサポーターの人は温かい人が多いので、試合前に湘南の子どもたちが歩いていたら拍手していました。温かいし、新潟らしいと思いました。

-反町監督にとってこの勝利は早かったか、遅かったか?また、チームの成長の度合いは?

3試合を終えて、我々スタッフが感じるより選手がスピードや判断の速さ、ボールを動かす力・技術をいろいろ感じている。そこで選手には、「もう慣れただろう。ここからがまたスタートだ」と今週初めに言いました。我々は絵に描いたようなきれいなサッカーはできないにしても、今日のようにしぶとくしつこく粘り強くやることはできる。だからこのサッカーを続けていくことによって、また切磋琢磨することによって、分たちの戦術的な部分に成長は見られると思うので、ギリギリの戦いをすることが我々チームの、もしくは個人の財産になるかなと感じています。そうしたプレッシャーの中で少しずつでも成長してきている選手が増えてきた。それは非常に嬉しいことだと思います。

臼井選手コメント

勝ててよかった。負けが続いてしまったので、本当に早く一勝を挙げたいと思っていました。
次に繋がる試合だったと思います。
(2得点に絡む活躍でしたが?)祐也(中村)が中に入って受けたり、外に開いたりとスペースを作ってくれた。祐也からもパスがきて自分のことも使ってくれた。勝負
を仕掛けられる時に動いてくれ、アジエルとのコンビとはまた違う新しい攻撃の形ができたこともよかった。
豊(田原)のゴールは、実は去年は豊に一度もアシストできなかったから、アシストしたいという思いが強かった。よく決めてくれたと思います。
今日は、チームとして2点目を狙いにいっていたのがよかったと思います。らしさも出たし、弱気じゃないいい戦いができたと思います。
守備面では、ここ2試合で0-3、1-3と決められていたので、自分の意識としてはまずディフェンスから入ってその上でアシストなりできたらと思っていました。
そういう意味では、無失点におさえられてアシストもできたことは本当によかったと思います。
J1での勝利は1999年の8月以来ですか。本当にようやく、J1の舞台で勝利を挙げることができました。
今日の試合で、できるという自信を持つことができたし、これからの戦いにおいて大きな一勝になったと思います。

中村選手コメント

試合前の分析で新潟の穴が空く場所については言われていました。
ゴールシーンは、阿部さんが持った時にいいタイミングで出してくれそうだと思ったので、思い切って走ったらいいところに出してくれました。
GKもいい準備ができていなかった様子が見えたので、コースを見て落ち着いて決められました。
先制点をとって追いつかれると、先制点の意味もあやふやになってしまうし、チームとしてそうなることは嫌だったので追加点を狙いにいきました。
流れを考えながら、耐えるところを耐えて、いけるところをいくという、みんなの意思が統一できていたと思います。
守備面でも、攻められる時間もあったけど、少しでも隙を見せたらやられるということを意識して、細かいポジショニングなども考えながらお互いにコミュニケーションをとってやれていたと思います。
今日の勝利で、いい意味でチームに自信がつけばと思います。

寺川選手コメント

チームにとってすごく大きな勝利だったと思います。
1点をとってあのまま守り切ろうとしてもやられていたと思う。追加点をとりにいこうとした姿勢がよかったと思います。
2点目をとって、やり切ることができるという部分を再確認できました。
(古巣との対戦でしたが?)前日は色々と思いを巡らせていた部分もあったけど、ピッチに入ったら本当に普通でした。自分でもびっくりするくらい(笑)。
でも最後に挨拶に行った時は温かい拍手をもらって嬉しかったですね。本当にああいうのは選手冥利に尽きるなと感じました。有難いことです。
チームとしては、今日の勝利でより余裕をもって戦っていけると思うし、次に繋がる大きな大きな1勝だったと思います。

野澤選手コメント

すごく楽しみにしていた試合でした。
立ち上がりは自分の中でも、高ぶっているのか、懐かしいのか…よく分からない気持ちで落ち着かなかったのですが、試合をやるにつれてそれも消えていい状態で戦うことができました。
新潟の選手はほとんどが知っているメンバーだったので、みんなの特徴は掴めていました。うちの選手たちにもインフォメーションできたし、自分自身も多少やりやすいところはありました。
開幕戦では、先に1点をとってなんとなく落ち着いてしまったところがあったけど、今回はそういうこともなく積極的にプレーできていたと思います。
守備面で言えば、マリノス戦ではセットプレーで、広島戦ではクロスでやられたわけですが、今日は両方を警戒していた新潟を完封に抑えられたことはよかったと思います。
今日の勝利がいいきっかけになって、いい感覚となって、また次の試合に臨めればと思います。
(感慨深い思いもありましたか?)最後の挨拶の時などは、やっぱり「新潟のサポーターだなぁ」と思いました。
でも、それに負けじとベルマーレのサポーターもいつも以上に気合の入った「ノザワ」コールを送ってくれていました。

田村選手コメント

今日の勝利でまたいいリスタートが切れると思います。勝てないとどんどん焦ってくるので今日の勝利は大きいと思います。
新潟は試合前の監督のミーティングのとおりだったし、うまくハマっていたと思います。
相手のボール保持率のほうが高かったと思うけど、後ろでまわされる分には恐くないし、結局バイタルに入ってきた最後のところをしっかり抑えられた。
みんないい緊張感をもって、声を掛け合いながらプレーしていました。みんなの気持ちが出た試合だったと思います。

阿部選手コメント

引き分けではなく、勝ちがほしかったのでうれしい。J2でやってきた自分たちのサッカーが間違ってなかったと証明できたし、自信にもなりました。
相手に中で持たれたときにも慌てず、守備は安定していたと思う。個人的には、ディフェンスをしっかりとやったうえでシュートまで持ち込むのが理想。
今日はフィニッシュで終わろうと思っていた。次に繋がる勝利だと思います。練習からまた高い意識でやっていきたい。

新潟 黒崎監督 試合後コメント

総評

カウンターを予想してトレーニングからうまくやってきましたが、1発目でゴールに結び付けられてしまった。やられてはいけない形でやられてしまったことで、ゲームプランが崩れてしまった。後半に入って人を代えて攻撃に人数をかけたが、攻めあぐねてカウンター的に2発目を食らってしまった。湘南さんの方にうまくはまってしまったという感じがあります。

質疑応答

-多くのセットプレーのチャンスを決められなかったが、改善点は?

うちにはよいキッカーもいるのでセットプレーは武器ですが、相手も警戒してくると思います。ただ、流れの中で得点するためのコンビネーションなどをもっと高めていかなければいけないし、ボックスに入ってからもシュートを何本も撃っていましたが、枠に飛ばせなかった。その辺りは精度を上げていくしかないと思います。

-前半圧倒的に攻めながら点を取れなかったが、何か攻撃に問題点は感じているか?

ボックス付近でも迷いながらシュートを撃っている感じがしていたので、後半に入る前にボックス付近に行ったら勝負と考えてもっと思い切り撃ってくれと。1発目にマルシオが遠目から撃ってくれましたが、ちょっと大事にしすぎているかなというところはあります。

-湘南は予想していた通りか、あるいは違っていたか?

予想していた通りという感じです。しっかりと後ろに引いて守ってカウンター狙いというのは予想していましたが、こちらが攻めていたというよりうまく攻めさせられていたという感がある。チャンスで決めないと展開が悪くなる感じはしていました。

-指揮官として反町監督と対峙してみてどのように感じたか?

反町監督はやはり経験がありますし、落ち着いているという感じはしました。

-次に向けて、勝点3を獲得するために必要なことは?

ゴールですね。それしかないです。

2010Jリーグ ディビジョン1 第3節
2010年3月20日(土)13:03キックオフ 平塚競技場

1
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
0 前半 2
1 後半 1
3
サンフレッチェ広島
サンフレッチェ広島
1 >> 1 勝点 4 >> 7
66分 坂本 紘司 得点者 21分 佐藤 寿人
29分 佐藤 寿人
57分 山岸 智

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 1 GK GK 21 西川 周作 0
0 臼井 幸平 5 DF DF 24 森脇 良太 2
2 ジャーン 3 DF DF 2 ストヤノフ 0
0 村松 大輔 6 DF DF 5 槙野 智章 2
0 島村 毅 30 DF MF 16 山岸 智 2
0 田村 雄三 2 MF MF 17 服部 公太 2
1 寺川 能人 7 MF MF 8 森崎 和幸 1
2 坂本 紘司 8 MF MF 35 中島 浩司 1
3 中村 祐也 22 FW MF 33 山崎 雅人 1
1 田原 豊 9 FW MW 7 森崎 浩司 2
2 阿部 吉朗 11 FW FW 11 佐藤 寿人 4
- 金 永基 25 GK GK 34 中林 洋次 -
- 山口 貴弘 4 DF DF 22 横竹 翔 0
- 永田 亮太 21 MF MF 23 石川 大徳 -
2 小林 竜樹 23 MF MF 20 桑田 慎一朗 0
0 新居 辰基 18 FW MF 13 高柳 一誠 -
- 中山 元気 27 FW MF 27 清水 航平 -
1 三平 和司 36 FW FW 9 李 忠成 0
24分
8 坂本 紘司 ラフプレー
14 シュート 17
11 GK 12
4 CK 4
15 直接FK 15
0 間接FK 4
0 (オフサイド) 4
1 PK 0
65分
2 ストヤノフ 反スポーツ的行為
89分
35 中島 浩司 ラフプレー

得点経過

66分
8 坂本 紘司
PK 8 左足S
21分
11 佐藤 寿人
右 16 ~ ↑ 中央 11 左足S
29分
11 佐藤 寿人
右 16 ~ ↑ 中央 11 右足S
57分
16 山岸 智
中央33~→7→16右足S

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

64分
7 寺川 能人 → 23 小林 竜樹
64分
22 中村 祐也 → 36 三平 和司
73分
11 阿部 吉朗 → 18 新居 辰基
81分
33 山崎 雅人 → 20 桑田 慎一朗
86分
7 森崎 浩司 → 9 李 忠成
90分+4
11 佐藤 寿人 → 22 横竹 翔

開催データ

[入場者数] 8,250人 [天候] 晴、中風 [気温] 20.9℃ [湿度] 50% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 関 正広 [主審] 高山 啓義 [副審] 名木 利幸 [副審] 抱山 公彦 [第4の審判員] 蒲澤 淳一 [記録員] 福井 哲也

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

いいゲームをしていただけにちょっともったいないというか、残念だったという感想は正直していますね。
ただ、苦しい時に踏ん張れるチームと、苦しい時に踏ん張れないところがあったのは確かかと思います。

質疑応答

-マリノス戦と同様に失点した状況における守備でのパニックはJ1の重圧からのものなのか?

J1だからパニックになっているということではないと思います。J1はプレーの質は高いのはわかっていますし、我々がプレッシャーにいっても、それを跳ね返してボールを動かす力があります。J2ですとみっつ目、よっつ目のところでボールを奪えますが、J1だといつつ目、むっつ目、ななつ目でもボールを奪えない。それでも我々はやっていかなければいけないわけです。それでできないからとあきらめてしまっては、我々の良さは出ない。やられてしまったシーンは、相手がこうしてくるとわかっていても、頭の中で整理できていない。パニックにはなってはいないが、ビビってしまったのかもしれない。ビビる必要はないんです。サッカーですから。それはひとつの反省材料として考えていかなければいけないと思っています。

-臼井選手と田村選手、また交代出場の選手の評価は?

ふたりとも去年からしっかり自分の仕事を整理して賢くプレーできていたと思います。彼らが最後までできたということは、次のゲームにつなげたということ。次はホームなので、勝点3を取れる試合ができればいいと感じております。

途中出場の選手は、それぞれ持ち味は出してくれたと思います。常に競争がなければいけないし、どこかで線引きをしてしまうとトレーニングが停滞しまうので、我々のチーム内の競争はこれからもある。負けたからといってメンバーを替えるというのではなく、勝ってもメンバーを替える時もあれば、負けてもメンバーが同じ時もある。これからも自分に自信をもってチームの規律をしっかり守った中でやれるかどうかを一つの目安としてしてやっていければいいかなと思っています。

-ペトロヴィッチ監督は「湘南は思った通りのチームだった」と言っていたが?

我々もサンフレッチェは全く思った通りのチームだった。何の驚きもなかったです。

-中村選手と阿部選手の先発起用について

ウチの選手にケガ人が出たことと、相手を踏まえた上での判断、パフォーマンス、色んなことを計算した上でそうした答えを出したということです。

-アジエルの復帰を心待ちにしているサポーターも多いと思うが、彼の復帰の時期は?

現段階ではコメントできないですね。ただ、彼はブラジルではなくて平塚に住んでいます。こちらの管理下にあるので、早く調子を上げて90分フルに戦えるような形にできればいいですね。

田村選手コメント

反省すべき点がたくさんあるし、まだまだこれからだと感じています。
自分にとっての開幕戦でもあったので、何としても勝ちたかった。
ミスもあったし、今日は何もできなかったけど、チームとしてももっとできるはずだと思う。
一番感じたことは、相手は自分たちのミスを見逃さず、そこから決定機までいくというところ。そしてそれを決めてしまう。それがJ1なのだと感じました。
失点のシーンは、監督やスタッフが用意してくれた分析のままでした。注意しろと言われていたところと全く同じシーンでとられてしまい本当に申し訳ない気持ちです。
ちょっとしたところだと思うけど、そのちょっとしたところが大きいのかもしれません。
次、またホームが続くし、ましてや相手が新潟なので、反さんのためにもここでなんとか勝利をつかみ取りたい。
とにかく今は必死にやっていくしかない。前向きに、これからの1週間をしっかり過ごしたいと思います。

野澤選手コメント

厳しい試合が続くことは最初から分かっているし、今はそこに挑んでいる状態です。
新潟の時も、J1に上がってから5、6試合は勝つことができなかった。4月とか5月になってようやく一勝を挙げることができたのを覚えています。
結果が出ないからといって下を向く必要はないし、もっとJ1に慣れればもっと自分たちらしく闘えると思う。
自分たちの戦いも悪くはなかったと思うけど、失点は一瞬の隙を突かれて、点まで繋げられてしまったものだった。
もう一回り成長して、もう少し冷静になって、失点を防いでそこからいい攻撃に繋げたいと思います。
サポーターはパワーアップしているのだから、自分たちもパワーアップしなければいけない。
次はまたホームなので、ホームの力で新潟に勝ちたいと思います。

小林選手コメント

僕にとって平塚では初めての試合だったので、試合自体は本当に楽しかった。
(試合に)入る時は自分ができることのひとつひとつを、しっかりやっていこうと思っていました。
ただ、結果としては負けてしまったし、結果を出さなければいけなかったと感じています。
途中から出場したからには結果を出さなければチームのためにもならないし、自分のためにもならない。
またチャンスをもらうことができたら、動きやプレーで自分のよさを見せていきたいと思っています。
今日の経験をどう生かせるかだし、成長に繋げなければいけない。
と同時に、結果がいかに重要であるかも感じました。決めるべきところで決めなければいけないと痛感しています。

中村選手コメント

立ち上がりに何回かチャンスがあったのですが、自分が決め切れなかったことが勝利を遠ざけたかなと思います。
J1になるとやはりチャンスの回数も少なくなるので、決定機に決めなければいけないということを感じました。
今日の試合はストヤノフからのボールを意識してディフェンスしようということで試合に入ったのですが、結局警戒していた形でやられてしまった。
それが悔しいし、もう少し全体的に連動して前からディフェンスができればよかった。
攻撃については、相手のプレッシャーがあってもパスで逃げずにドリブルで仕掛けて、寄らせてからパスを出すということをやって何度かいい形が作れたと思う。
ただやはり、自分たちがボールを持っている時間は多くないし、そういう中でいかにチャンスの回数を増やすことができるかというところが重要だと思います。
まずはチームが勝つために、攻撃でも守備でも、今何をしなければいけないのかということを考えてプレーしていきたい。
1週間後にまたホームで試合がありますが、切り替えて、また1週間の最初から試合に向けてのいい準備をしたいと思います。

三平選手コメント

自分でも思っていたより早いケガからの復帰戦となりましたが、2年前に初めてピッチに立った時よりは、自分の持ち味を出せたかなと思います。
ゴールをとりたいと思っていたし、監督からはハードワークをしろと言われていました。
スタジアムの雰囲気が緊迫していて、見えないプレッシャーというか、緊張もしていました。
ミスもありましたが、通用すると感じられた部分もあったので、よかったところをもっと伸ばし、課題と感じたところを修正していきたい。試合によって具体的に見えたものがありました。
相手が強いことは分かっていましたが、ミーティングでやったことがピッチでできなかったことが悔しいです。
これからも常に貪欲に点をとることを意識しながらプレーしていきたいと思います。
まずは試合に出続けられるように頑張ります。

広島 ペトロヴィッチ監督 試合後コメント

総評

今日は風が強かったのでプレーするのは難しい状況だった。立ち上がりに迎えた湘南の決定機でゴールにならなかったことは、我々にとってラッキーだったと思います。1点リードされた形で試合を進めるのは難しい。ただ、それでもこの試合は3-1で勝利できたと私は思う。あのPKの判定は、3-0だからとられたと思うから(苦笑)。まあ、それは冗談ですが。

相手がどういう形で戦うかは予想していました。我々の攻撃をいかに食い止めて、カウンターを仕掛けてようとしてきた。ただ、我々はそういう相手に対してどうやって試合を進めていくか、それを理解し実践してくれた。以前は、こういう相手には苦しんでいたが、そういう意味では、一つ成長した姿を見せられたと思う。いい内容のゲームというのは両チームがしっかりとパスをつなぐことで生まれるもの。ただ、相手の出方によって、自分たちがやるべきことを選手が理解してくれている。

質疑応答

-ケガから復帰したばかりの山崎選手の起用について?

本来ならケガ明けの選手をいきなり起用したくないのですが、ケガ人が続出してチーム状況が厳しいこともあって、彼を起用しました。

-湘南のイメージは戦う前と後での評価は?

湘南というチームと反町監督を私は評価していますし、素晴らしいチームだと思う。湘南が我々に対してどういう狙いを持っているのかは予想通りだった。もちろん彼らはいくつかのいいシーンをつくっていたし、プレッシャーもかけてきました。ただ、試合の前と後で、特に大きく印象が変わったことはないと思います。

-ACLが控えており、ハードな日程となるが?

我々、サンフレッチェがACLに出場できることを幸せに思っています。ここまで連敗していますが、日本の代表として恥ずかしくない試合をやってきました。ただ、公の場所で私はこういうことを言わねばならないと思いますが、今の我々のチーム状況の中で重点的に戦わねばならないのはJリーグです。しかしながら、ACLに対してもできる限りの力を尽くしていくし、まだ諦めていません。上位2チームを目指して戦っていきます。