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ハッブル宇宙望遠鏡21周年、記念に「銀河のバラ」

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の打ち上げから21周年を記念した、バラのように輝く遠方の銀河の写真が公開された。
2011年04月21日 14時30分 更新

 米航空宇宙局(NASA)は4月20日、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の打ち上げから21周年を記念し、バラのように輝く遠方の銀河の写真を公開した。

photo NASA, ESA, A. Riess (STScI/JHU), L. Macri (Texas A&M University), and Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

 公開された写真はアンドロメダ座方向に見えるArp 273と呼ばれる銀河で、地球から3億光年の距離にある。中央上の銀河の渦巻きが、下の銀河との相互作用で広がっているのが分かる。渦巻きの腕は若い青い星で形成され、微細な暗黒星雲の様子もはっきり見える。銀河中央部には古い星が集まり、バラの花の彩りを添えている。昨年12月、広域カメラ3(Wide Field Camera 3)で撮影された。

 HSTは1990年4月24日、スペースシャトル「ディスカバリー」の積み荷として打ち上げられた。当初は鏡に生じた収差から性能を完全には発揮できなかったが、93年の12月に船外活動で修理されて以来、宇宙の均一性を明らかにした「Hubble Deep Field」などの大きな成果を上げてきた。

 NASAのチャールズ・ボールデン局長は「21年間の活動で、HSTはわれわれの宇宙観を大きく変えた」とコメント。初のアフリカ系黒人局であるボールデン局長は、HSTを打ち上げたディスカバリー(STS-31)のパイロットだった。

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