宮崎の口てい疫 畜産再開は半数
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宮崎の口てい疫 畜産再開は半数

4月20日 4時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

宮崎県で口てい疫の発生が確認されて、20日で1年です。家畜を処分したおよそ1300戸の農家のうち、畜産を再開したのは半数にとどまり、畜産関係者の間からは、農家への支援を急ぐよう求める声が上がっています。

宮崎県では、去年の4月20日に、都農町で、口てい疫の疑いのある牛が最初に確認されました。感染は、県の東部を中心に急速に拡大し、11の市と町のおよそ1300戸の農家で飼育されていた、およそ30万頭に上る牛や豚などが処分されたあと、4か月後になって、ようやく終息が宣言されました。このあと、家畜の飼育は可能になりましたが、宮崎県によりますと、今月14日までに畜産を再開した農家はおよそ630戸と、全体の49%にとどまっているということです。これについて県は、韓国や台湾などで口てい疫が相次いで見つかり、国内での再発生も心配されることや、家畜の処分で打撃を受け、今後の畜産業の先行きに不安を感じている農家が多いためとみています。宮崎県は、口てい疫のウイルスの侵入を防ぐ対策や、感染のない畜産地帯作りなどについて、来月末までに具体的なスケジュールをまとめる予定ですが、畜産関係者の間からは、農家への支援を急ぐよう求める声が上がっています。