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東日本大震災による津波の被害を受けた岩手県釜石市の避難所で、「復興の狼煙(のろし)」を掲げたポスターが被災者を元気づけている。がれきの山をバックに撮影された被災者の写真13枚がポスター化され、インターネットで公開中。市の復興に全力をささげる市職員、津波で家をさらわれた10歳の少女らがモデルとなっており、日本中に被災者の元気な姿を訴えている。「元気な釜石の姿を発信したい」という思いがこもったポスターは今後、県内各所に貼り出される見込みだ。
「しおれてちゃ男がすたる。」と真剣なまなざしを見せる男性。モデルになった釜石市職員の佐野仁(まさし)さん(45)は、海岸から5キロ以上離れた「甲子林業センター」で、避難してきた48人をまとめている。「最初はポスターになるとは知らなかったんでビックリした。かっこよく写ってるけど、ホントの俺はこんなじゃないよ。でも、これを見た他の被災者の方に少しでも励みになれば…。それに、明るく頑張る姿を全国に見せたい」。佐野さんは、ポスターを前に照れくさそうに笑った。
市によると、写真家の馬場龍一郎氏が先月22日に釜石市を訪問。津波で残った市中心部の建物はがれきと泥水に覆われたままの状態だったが、「復興へむけ助け合う被災者を、全国に知ってほしい」と、無残に壊された街並みをバックに被災者を撮影したという。
佐野さんの知人男性が、旧知の馬場氏と協力し「復興の狼煙ポスタープロジェクト」として、15日にホームページ限定で公開。その後、市災害対策本部が置かれる「シープラザ釜石」内やモデルとなった被災者がいる避難所などに貼り出された。今後は岩手県内各所に拡大していく予定で、被災した他県にも掲示する動きが広がっていく見込み。また、福島県内で撮影した「第2弾」も計画中という。
ポスターは全部で13種類。「前よりいい町にしてやる。」とがれきの中にたたずむ作業服の男性、「諦めるな、と帆立が言う。」と海をバックに仁王立ちする漁師、石材店の前で「かじりついてどこまでも」と勇敢な表情をみせる4人組など、どれも印象的なコピーがつけられている。
「夢は勝つ。かならず勝つ。」と笑顔でVサインする少年少女のポスター。モデルの1人、小林奈留美ちゃん(10)は「最初は眠れなくて怖かったけど、みんなに遊んでもらって毎日楽しい。夢はママと同じ看護師さん」。自宅や小学校は津波で消えたが「全然へっちゃら!」とポスターと同じVサインを見せた。
市内は現在もがれきでぐちゃぐちゃだ。でも、へこんでばかりはいられない。被災者の「今」をリアルに映し出すポスターには、釜石市民の復興への思いが詰まっている。
(2011年4月21日06時02分 スポーツ報知)
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