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復興財源の政治 - 景気への懸念や対策が全然出ない
呆れることに、復興問題はすっかり消費税増税問題にスリ替わっている。菅直人が立ち上げた復興構想会議なるものは、単に震災のどさくさにまぎれて消費税増税を決め込むための姑息な舞台装置だった。それまでの1か月、復興財源の議論の中で筆頭候補ではなかった消費税が、4/14の五百旗頭真の会見での「復興税」の発言後、急速に台頭し、4/15と4/16の朝日新聞の1面記事になり、週明けには新聞各紙とNHKで世論調査の結果が出されるという速攻の進行になった。マスコミを使って消費税増税のモメンタムをラッシュさせ、強引に既成事実化する政治を進めている。これは、菅直人と官僚の計画どおりの作戦の遂行なのだが、一つ重要なことは、4/24に統一地方選後半戦の結果が出て、そこで「
菅退陣
」の政局が始まるという日程である。つまり、菅直人と官僚は、この逆風を見越して、2週間の政治を消費税増税で騒いで埋め、押せるだけ前へ押し、半ば既成事実に固めるべく詰めてきたのである。統一地方選の結果が出れば、確実に菅政権は危うくなる。岡田克也と菅直人が追い詰められ、セットで消費税増税の政策にもカウンターが来る。だから、官僚は陣地をなるべ取っておこうと急いだのであり、復興財源=消費税増税の流れを固めようとしたのだ。菅直人の方は、自身の権力延命のため官僚と手を組み、官僚の意向と利害を急進的に汲む策に出た。官僚の従順な手先で動けば、マスコミから叩かれずに済むからだ。
復興構想会議は、外見は学者と知事の集団で、官僚を中に入れてないが、この会議は官僚がお膳立てして一部始終を回す会議で、答申の結論は最初から決まっている。子供でも狙いは分かるが、政権(官僚)が出す復興政策にお墨付きを与える機関であり、その形式用途で召集された有名人の寄合に過ぎない。結論の要点は、「復興財源としての消費税増税」であり、あとは、高台のエコタウンだの水産業のリストラ集約だの、官僚の思いつきをペーパーで言葉に並べるだけである。官僚の代筆であり、官僚への名義貸しであり、事実上のめくら判である。だからこそ、官僚に代わって五百旗頭真が嬉々とした顔つきで、最初に「復興税」を高らかに宣言したのだ。4/14の夜の報ステで、古舘伊知郎も「順序が逆だ」と言っていたが、本来、学者の会議なのだから、地域復興の思想とか、国土開発の構想とか概念とか、まずはそうした土台から議論を始めるのが当然で、あるべき姿を描いて提言するのが役割のはずである。ところが、会議召集の初日に議長の口から、目的のための手段である「復興税」が飛び出すのであり、いかにこの復興構想会議が政治的に怪しく、五百旗頭真が霞ヶ関と一心同体に癒着した生臭い人物かが察知できる。ホステスが隣に座った銀座の店で、議長にしてやるから、旭日大綬章をやるからと官僚に誑され、涎を垂らして大喜びし、消費税増税の宣伝に尽くしますと誓ったのだろう。東北の震災の被害者を食いものにする謀略に顔を綻ばせながら。
復興会議は6月に1次提言を出し、12月に最終提言を出す。誰が考えても分かるが、これは中期財政フレームと来年度予算の日程と同期させている。6月の消費税増税(=「税と社会保障の一体改革」)の閣議決定と合わせていて、12月の来年度税制の税調決定とリンクさせている。復興会議の提言が、政府の中期財政フレームと来年度予算に落とし込まれるのだ。そして、無論、学者の提言の方が主軸になるのではなく、それは偽装の形式で、財務官僚の増税計画が先にあり、それが中期(6月)と予算・税制(12月)の中身になり、それを合理化し正当化するための提言なのである。
報道
によれば、政府は来年から消費税を3%上げる予定で、7兆5千億円(1%で2兆5千億円)が1年分となり、それを3年間続けて復興財源にすると言われている。復興財源としての消費税増税は、「
国民全体で負担
」が主旨であり、とすると、昨年の参院選後に言われていたような、低所得者への還付だの、インボイス方式の手続きだのは無用という話になる。官僚の狙い目はそこで、面倒な制度設計やそれに絡む政治家の口出しは排除したいのであり、復興財源という名目が立てば、それを錦の御旗に消費税導入前の障害を除去して、そのまま税率だけ上げられるのだ。楽なのである。玄葉光一郎は昨日(4/19)の報道で、被災地については免除することが技術的に可能だと言ったが、口から出任せの嘘だろう。「被災地の住民」をどこで線引きするのか。福島県と茨城県で分けるのか、岩手県と青森県で区切るのか。
この状況は、4/24を境に変わるのではないかと、私は期待をこめて観測している。
川内博史
らが増税反対の声を上げていて、この動きは地方選敗北の責任を追及して執行部を糾弾する流れと一体であり、4/24から勢いを加速させるはずだ。自民党と公明党は、本当は消費税増税に賛成なのだが、特に自民党の方が菅政権の退陣に方針と目標をシフトしているため、政局戦術で消費税増税には反対の姿勢を示し、財源は所得税と法人税でカバーしろと言っている。菅直人を退陣に追い込み、新代表との間で連立を組めば、そのときは消費税増税に賛成する思惑なのだろう。菅政権を退陣に追い込む方策として、一時的に民主党内の反主流派との共同歩調を示している。が、川内博史ら
反主流派
と自公が政策が同じかと言うと、そこは全く違っていて、子ども手当を含むマニフェスト政策の撤回を求める自公と、09年マニフェストの実現を旗頭にしている反主流派とは原理的に対立する関係になる。したがって、小沢一郎が動いて内閣不信任案の政局を作っても、政策的には全く相容れない者同士の野合になるのであり、マスコミ報道が認める大義名分は成り立たない。内閣不信任案を可決させた場合の新政権の連立のあり方は、現時点では不明で、誰が民主党の新代表になるかも想定できない。最もベストな展開は、川内博史らが菅派を追い落として党内のヘゲモニーを握り、特別会計から財源を抉り出す図であり、そうすれば、6月の消費税増税もTPPもリセットできるが、果たしてそうした流れが作れるかどうか。
おそらく、5月から6月の政局がどのような結果に終わっても、12月の予算編成の際には、消費税の論議が再び復活するだろう。菅直人を退陣に追い込めたとしても、選挙があったとしても、川内博史的な政策がそのまま現実化する政権はできないと思われる。天下りを禁止し、特別会計を清算する政権が出現するのは奇跡だ。予算と税制は、相変わらず財務官僚が握り続け、消費税増税へと固める動きに出るだろう。年の後半から明白になるのは、震災によるGDP減と税収の落ち込みである。現在、マスコミに出る経済見通しに厳しさがないのは、わざと楽観的な情報を出しているからだ。そうしないと、あまり厳しい観測を出すと、「景気が冷え込むから消費税を上げられない」という主張が説得力を持つ。そうした世論の醸成を抑止するため、官僚はマスコミに全体経済について悲観的な記事を書かせないようにしている。どう考えても、今年は昨年よりマイナス成長が確実なのに、その予想を数字で発信した情報がない。普通であれば、震災復興と同時に景気下支えの目的で、政府が大型の財政出動をしなくてはいけない局面である。国債が暴落する、金利が上昇するという警告は、何度も何度も、消費税の議論の度に官僚や新自由主義の側から出されてきた。オオカミ少年だ。暴落の危険性が本当にあるのなら、何で麻生太郎はあのような大型補正が打てたのか。ヘッジファンドによる空売りの阻止なら、震災直後に国際協調で円を防衛したように、米当局に監視規制させ、G7で規制の声明を出させ、日本国債を保全すればいい。
むしろ警戒するべきは、ヘッジファンドの空売りによる日本国債の暴落ではなく、日本経済が縮小再生産の構造的軌道に入り、ソ連のようにマイナス成長から抜け出せなくなる窮極の事態であり、それを原因として日本国債が暴落する悪夢である。金融ではなく実態経済だ。われわれが、恐れるべき最大のリスクは、国債の金融市場における格付評価などではなく、日本経済の恐慌と破綻なのであり、生産と消費をマイナス成長の循環運動へ落ち込ませることだ。これが正論だと思うが、金子勝とか、森永卓郎から、そういうエコノミクスの一般論の主張が一向に出て来ない。昨年、菅政権が発足して以来、経済政策の話は全て財政論議ばかりで埋まり、マクロ経済の話が全く論じられなくなった。私はずっとそう言い続けているが、こうした意見は世論にならない。別の言い方をすれば、ケインズ政策の視角から問題提起する者がいない。消費税増税で財政再建を言う者か、そうでなければ減税を声高に言う者とか、あるいは脱構築のオタク系がベーシックインカムを言うだけで終わっている。中間層の再建だとか、国内消費の拡大をとか、地域経済の再生をとか、そういうスタンダードなマクロ政策を主張する声が小消滅した。格差と貧困の問題は依然として大きく、今回の震災でそれが拡大するのではという不安に私はおののくが、当の湯浅誠は、まるでお構いなしに反貧困の仕事を放ったらかしにして、内閣府参与で震災対策のボランティア仕事に精を出している。貧困問題というのは、もう管政権が解決してしまって、日本の地上からは消えてなくなったのだろうか。
NHKも報道番組を作らないので、そうかもしれないなと思ってしまう。正論のはずの経済政策の主張は、リーマンショックの前後に小泉・竹中批判をしていた頃で終息し、その後は一切聞かれなくなった。
by
thessalonike5
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2011-04-20 23:30
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東日本大震災
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Commented by
liberalist
at 2011-04-20 22:51
x
本当におっしゃる通りだと思います。
大事なことは「消費税増税は、復興財源にはなり得ない」ということです。
消費税増税により、ますます経済は縮小し、持って所得税と法人税収が減り、結果、トータルでの税収は減少となることです。
つまり、消費税増税は、むしろ既存の財源を減らすことに繋がるということです。
このことをもっと声高に叫んでいかなければなりません。
Commented by
とらよし
at 2011-04-20 23:00
x
【復興財源】
こんな時だからこそ、法人税・所得税増税だけでなく、宗教法人にでも大手メガバンクにも課税すべきと思いますが、
政府は消費税増税という構想しか無いのでしょうか。無いのでしょうね。。。
法人税は、この不況で黒字に持ち込めない中小企業には課税されないのだから、どんどん増税すればいい。
消費税を増税すればどうなるか、国内需要だけでもっている中小企業は、原価は高騰するのに値上げはできません。
一方、売り上げの大半を輸出に頼るような大企業は、売上に日本の消費税が適用されません。つまり課税売上ではないってことで、
輸出売上に対する日本国内で調達した部品等の原価に課せられた消費税も免除されます(仕入れ控除)。
輸出売上における原価に課せられた消費税は還付されるんです。
Commented by
とらよし
at 2011-04-20 23:01
x
→つづきます
つまり、大企業にとっては、消費税サマサマってことです。
国内売上にはもちろん課税され仕入れ控除もありませんが、海外シェアが大きければ痛くも痒くもないんです。
経団連が推して制定された卑劣な税法で得た収益は、この新自由主義礼賛大国の日本では再分配されることはありません。
政府を操る官僚を操っているのは、経団連に名を連ねるような大企業。
この国は腐りきってます。
科学者の宇佐美保先生が、この消費税増税トリックを非常にわかりやすく解説しておられますので、多くの方に是非読んでいただきたいと思います。
http://members.jcom.home.ne.jp/u33/i%20think%20110319fukkoupeace2.htm
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