阪神−巨人 7回裏2死一、三塁、ブラゼルの二飛をお手玉し、あわてて捕球する脇谷(左)=甲子園球場で
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◆巨人5−4阪神
甲子園の“風向き”が疑惑の判定でガラッと変わった。運を味方に付けた巨人が8回に3点を奪って逆転勝ち。「勝てたというところが大きい。何とか良いきっかけにしたいね」。連敗を3で止めた巨人・原監督は笑いをこらえた。
7回2死一、三塁からブラゼルの飛球を脇谷の“名演技”でアウトに。流れは巨人に傾き、その直後の8回の小笠原がボテボテのゴロも内野安打。無死満塁で長野の三塁線への打球は新井貴のグラブを弾いて逆転した。
負けていれば後味の悪さが残る試合だった。陽動作戦の末に先発に起用したトーレスが制球難でリードを許し、同点の7回には内海を投入して勝ち越された。最後はリフレッシュ休養でベンチを外れた山口に代わる“臨時守護神”ロメロが1点差に迫られながらも逃げ切った。
幸運が積み重なっての連敗脱出。原監督は「今まではそういう追い風的なものはなかった。いい流れがきた」とほくそ笑んだ。何はともあれ、勝率は5割に。“追い風”に乗り、21日はルーキー沢村が甲子園に初見参する。 (井上学)
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