国際中国政府が作った米人権報告書「民主主義はカネ」+(1/3ページ)(2011.4.20 13:57

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中国政府が作った米人権報告書「民主主義はカネ」

2011.4.20 13:57 (1/3ページ)
【今、何が問題になっているのか】4月10日、民主化活動家でもある芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏の解放を求め、香港の中国政府連絡弁公室前に集まった人たち=中国(ロイター)

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【今、何が問題になっているのか】4月10日、民主化活動家でもある芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏の解放を求め、香港の中国政府連絡弁公室前に集まった人たち=中国(ロイター)

 米国務省が2010年版の人権報告書を発表し、中国の人権状況に深い懸念を示した。世界の190の国・地域が対象。すると、中国政府が米国に関する人権報告書を発表した。犯罪、人種、男女格差、移民など、米国社会のあらゆる問題に言及し、「他国の内政干渉はやめ、自国の状況を改善させるべきだ」と指摘した。

 米国務省は国・地域別の人権報告書を毎年、議会に提出することを義務づけられている。援助や貿易が検討された際の判断材料などとなる。あくまで国内向けの報告書だが、米国の影響力を考えると他国も無視できない。米国が「問題あり」とみなした国とは、付き合いにくいのだ。人権報告書は米国が“上から目線”で論じるような格好になる。中国はそれが気にくわない。

活動家拘束

 米国務省の人権報告書は8日に発表された。中国については、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波(りゅうぎょうは)氏(55)が獄中にあることなどに言及し、民主化活動家らの拘束は政府への批判を沈黙させるための弾圧であると批判した。ヒラリー・クリントン国務長官(63)は記者会見で、「状況はさらに悪化しているように見える」と指摘した。

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