国際【放射能漏れ】チェルノブイリ事故、今も大きい見解の隔たり 犠牲者「数十人」から「14万人」まで+(1/2ページ)(2011.4.21 08:50

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【放射能漏れ】
チェルノブイリ事故、今も大きい見解の隔たり 犠牲者「数十人」から「14万人」まで

2011.4.21 08:50 (1/2ページ)
チェルノブイリ原発事故から25年を経て、今も定期的に行われる甲状腺がんの検査を待つウクライナの若者(ロイター)

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チェルノブイリ原発事故から25年を経て、今も定期的に行われる甲状腺がんの検査を待つウクライナの若者(ロイター)

 旧ソ連時代の1986年、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故から26日で25年を迎えるのを前に、同原発を密閉する新しい施設建設のための支援国会合が19日、ウクライナの首都キエフで開かれた。会議では各国から約5億5000万ユーロに上る支援が表明され、同原発事故が世界各国にもたらした衝撃の大きさを再認識する形となった。一方、同事故に伴う放射能汚染による犠牲者数や影響をめぐっては依然、見解が大きく分かれ、事故から四半世紀を経て対立は解消せず、人々が心身に負った傷は癒されていない。

元作業員に月38ドル

 チェルノブイリ原発4号機の事故では、がれきの処分や石棺と呼ばれる原子炉を封印する施設の建設のため、のべ約60万人の作業員が投入された。元作業員の1人は、フランス通信(AFP)に対し、事故発生当日から作業にかり出され、数週間後にノドと腸から出血。以来、毎年2カ月ずつ入院を強いられていると話した。にもかかわらず、年金約202ドルは薬代に消え、同原発の事故処理に関わった元作業員として特別に支給されるのは月約38ドルに過ぎない。そのほかには家賃の半額が補助されるだけで、多くの人々が不満をつのらせているという。

 こうした背景には、同原発事故から放出された放射能による影響をめぐる見解が、立場によって大きく隔たっていることがある。

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