国際【放射能漏れ】世界で「日本回帰」の動き始まる 「放射線量モスクワより低い」ロシア+(1/2ページ)(2011.4.20 14:50

  • [PR]

[国際]ニュース トピック:放射能漏れ

  • メッセ
  • 印刷

【放射能漏れ】
世界で「日本回帰」の動き始まる 「放射線量モスクワより低い」ロシア

2011.4.20 14:50 (1/2ページ)

 東日本大震災後で初の政府賓客としてオーストラリアのジュリア・ギラード首相(49)が20日から日本を公式訪問する。これに先立ってオーストラリアは日本への渡航禁止措置を緩和し、被災地を除く地域への渡航を解除。同国のフラッグキャリアのカンタス航空も19日、成田への直航便の運航を再開した。韓国や米国、フランス、ロシア、英国なども東京への渡航制限を緩和し、香港からのツアーも再開した。各国は東京電力福島第1原発の状況には注意を払いながらも、復興をにらんで「日本回帰」の動きを始めたようだ。

原発事故拡大防止にメド

 福島第1原発の放射能漏れ事故発生後、米国は原発から半径80キロ圏内からの待避を勧告。これに続くかのように、中国、インドを含むアジアや欧州各国が自国民に対し、待避を勧告し、さらに日本への渡航を制限してきた。外務省によると、正確な数字は把握できないものの、何らかの渡航制限を出した国は50数カ国に上るとみられる。

 ただ、その後、原発事故による放射能汚染が拡大していないこともあって、4月に入って徐々に日本への渡航制限を見直す動きが出はじめた。19日までにデンマーク、イギリス、スウェーデン、韓国、オーストリア、カナダ、米国、フランス、オーストラリア、ロシア、さらに香港などが被災地以外への渡航制限を解除または緩和した。

放射線量モスクワより低い

 原発事故直後の3月13日に自国民に関東圏からの待避を呼びかけたフランスは原発を推進する立場もあって31日にはサルコジ大統領が事故後初の外国首脳として来日。16日には「被災地訪問は勧めないが、東京への旅行は健康に害はない」として渡航自粛を解除した。18日に自粛を解除したロシアは「東京の放射線レベルの測定値はモスクワよりも低い」などと断じた。

関連トピックス

関連ニュース

関連情報

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital