NHK愛媛県のニュース 松山放送局
海藻から微量の放射性ヨウ素
愛媛県は、伊方町沖で採取した海藻から、放射性の「ヨウ素131」が検出されたと発表しました。
東日本大震災のあと、食品から放射性物質が検出されたのは初めてですが、県では、ごく微量で、人体への影響はないとしています。愛媛県は、伊方原子力発電所の周辺や松山市で、土や水、それに年間で時期を決めて、海藻や魚、農作物などを採取して、放射性物質の観測を行っています。
この中で、19日、震災後の観測では初めて海藻を採取したところ、伊方町沖で採取した、海藻の「ほんだわら」から、放射性の「ヨウ素131」が1キログラムあたり0.95ベクレル検出されたということです。
これは、食品衛生法で定められた規制値のおよそ2000分の1の数値で、食べても人体に影響はないということです。
東京電力の福島第一原子力発電所の事故以降、県内ではこれまでも大気中のちりや雨水から放射性物質が検出されていますが、食品から検出されたのはこれが初めてで、愛媛県は、大気中に含まれる「ヨウ素131」が海に落下し、海藻が吸収したのではないかと見ています。
愛媛県県民環境部の山口道夫原子力安全対策推進監は、「今後も、魚や農作物などから、放射性物質が検出されるおそれはあるが、これまでの調査結果から推測すると人体に影響はない水準にとどまるものと見ている」と話しています。
04月20日 18時43分
愛媛県のニュース
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