元ボクシング世界王者で現IBFミニマム級1位の高山勝成選手(27)とWBOアジア太平洋ジュニアフェザー級王者の山口賢一選手(30)が、東日本大震災で被害を受けた福島、宮城県に縄跳び計2000本を届ける被災地支援活動を行うことになり20日、大阪市内で出発式を行った。
「ボクサーである自分たちに何かできることはないか」と考えた2人が、日々トレーニングで使っている縄跳びを被災地へ持参し、子どもたちを励ますことを企画。親交のある企業から縄跳びの提供を受け、NPO法人関西教育福祉サポートセンターを通じて支援が実現した。
2人は縄跳びを積んだ車に乗って21日に大阪を出発。22日に福島県相馬市、23日に宮城県石巻市と栗原市を訪れ、各県で縄跳び1000本ずつを渡し、子どもたちに縄跳びやシャドーボクシングを教えるという。
高山選手は「縄跳びならば場所も取らないし、少しでも元気を与えることができれば何よりです」と柔和な笑顔。
山口選手も「震災時、僕は試合でフィリピンにいて、帰国したら何かしたいと思っていた。ボクサーなりの方法でお手伝いできればうれしい」と言葉に力を込めた。
夏には再び縄跳びを持参し、岩手県を訪問する予定という。
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