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歌手の郷ひろみ(55)が、6月1日に発売するデビュー40周年記念シングル「笑顔にカンパイ!」で、ギタリストで歌手の布袋寅泰(49)とコラボレーションすることが20日、分かった。布袋が詞、曲、プロデュースさらにギター演奏も担当した。郷が国内のロックアーティストとタッグを組むのは初めて。同曲はNHK「サラリーマンNEOシーズン6」(5月10日スタート。火曜、後10・55)のオープニングテーマとなる。
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40周年を迎えた郷と、30周年の布袋の“節目コラボ”が実現した。
「笑顔に‐」は、ビートが効いたギターに、郷の歌声が軽快に乗る小気味いいロックンロールナンバー。サビの「フレー!フレー! 頑張らなくていいんだよ」と呼びかける歌詞は、当初はサラリーマンへの応援歌だった。しかし、東日本大震災が発生。被災者へのエールの意味合いも強くなった。郷は「日本中に笑顔があふれますように」と祈るように話し、布袋も「苦しい時代だからこそ笑顔の力を信じたい」とコメントを寄せた。
“異色タッグ”は、郷のアイデアからスタートした。今年1月に「‐NEO」のオープニング曲を依頼されると、「ビートの効いたアップテンポなロックサウンドで、口ずさめるメロディーにしたい。布袋さんしかいない」と提案。面識はなかったものの、布袋にオファーして快諾された。
3月に行われたレコーディングで初対面した2人は、ガッチリと握手を交わした。ジャンルは違えど、長い間、第一線で走り続けてきた“仲間”だけに、すぐに意気投合。終始、和やかなムードだった。郷は出来栄えについて、「いつか布袋さんに曲を書いてもらいたいと思っていた。布袋さんのギターと僕の声が絶妙なバランスなんです」と自画自賛した。
55歳、“GO!GO!イヤー”の郷が日本のロックアーティストと組むのは初めて。日本歌謡界をけん引してきた永遠のスターが、通算95枚目のシングルで新たな世界を切り開く。
(デイリースポーツ提供)
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