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ふざけるな土山塁審!虎、大誤審で首位陥落 (2/2ページ)

2011.4.21 05:04
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特集 : 阪神   プロ野球
ふざけるな土山塁審!虎、大誤審で首位陥落

アウトを確信した右翼・高橋(右)はベンチへ一直線。だがその横で脇谷が挙動不審に…(撮影・斎藤浩一)【フォト】

  • アウトのコールに真弓監督は審判団に猛抗議

 肌寒さの残る甲子園で、怒りのマグマが煮えかえった。連夜のG倒に水を差すよもやの誤審。常に冷静な真弓監督の目は血走っていた。

 「判定は微妙じゃないよ。こっち(一塁方向)からは見えなかっただろう。ハッキリいって、見るところが悪すぎる!!」

 語気を荒げて振り返ったのは、1点を勝ち越して迎えた七回二死一、三塁の場面だ。ブラゼルが二塁後方に高々と打ち上げた飛球を二塁・脇谷が追ったが、白球はグラブからこぼれて緑の芝に落ちた。ところが一塁線から芝生部分に少し入った位置で土山一塁塁審はアウトのジャッジ。なんでや!? 指揮官は駆け足で一塁ベンチを飛び出した。「(一塁塁審は)あそこからは見えてないやろ。見えている人がいれば、見えている人がジャッジしたらいいんじゃないか」と4審判全員を集合させたが、約4分間の抗議も判定は覆らない。当の脇谷も「捕りました。スレスレのところでやっていますから」ととぼけたが…。

 土山塁審は「キャッチしたので、キャッチしたという判定をした。フォーメーションがあってあの打球は僕が行くケース」と説明した。打球に一番近かった二塁塁審は、走者が一、二塁ベースを踏んだかを確認するため、持ち場の一、二塁間の黒土部分に移動。そのため、落下点から離れた一塁塁審が判定を下すが、確実に目視できる位置にはいなかった。

 木戸ヘッドコーチは「落ちているもんは落ちているし、間違えているもんは間違えてるんや。俺らは娯楽をやってるんじゃないんや!! アンパイヤで負けた、といわれても仕方ない」と“怠慢プレー”を一刀両断した。

 さらに続く八回も土山塁審に泣かされた。先頭の小笠原は微妙な判定の遊撃内野安打。再び虎将は猛ダッシュでつめ寄ったものの、嫌な流れを引きずったまま試合が再開されると、予感は的中。久保田が1四球を挟む4連打で逆転を許した。結局、9人対“10人”の数的不利を跳ね返せず、フラストレーションと黒星だけが積み重なった。

 沼沢球団本部長は「ビデオで見た。完全な落球やな」と21日にもセ・リーグ側に要望書を出し、判定の正確性を求める意向を明かした。

 「あしたから、またがんばります」

 指揮官は誤審に対する怒りをかみ殺しながら前を向いて会見を締めくくったが、デーゲームで首位に並んでいた広島が勝ち、2位に陥落。虎党の怒声と後味の悪さはいつまでも消えなかった。(川端 亮平)

(紙面から)



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