首都圏のお母さんたちの母乳からヨウ素が検出されました。千葉と茨城のおかあさんの母乳からです。
午後三時に、厚生労働省で会見を行われるようですが、僕もブログの読者から、メールで情報を頂き、このグループの村上代表と、直接お電話でお話いたしました。このグループは今回、はじめて立ち上がっているもののようですが、おかあさんたちに必要以上のパニックは招きたくないものの、事態の進行は国が対応しないことを許すレベルではなくなりつつあるという認識です。母乳を採取した九人のお母さんのうち、福島県と宮城県など五人のお母さんの母乳から出ませんでしたが、千葉と茨城県内の四人のお母さんの母乳から、複数、ヨウ素131が検出されたと言うことです。千葉県柏市に在住のお母さんから、1キロ当たり最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されているようです。3/30に結果が出たそうです。また、茨城県守谷市在住のお母さんから1キロ当たり31.8ベクレルの数値が出たそうです。これの結果は、3/24のものです。さらに茨城県内の二人の在住のお母さんの母乳からも検出されたということです。ヨウ素のみで、セシウムは検出されていないと言うことです。僕自身もこの類のことは、必ずおきてくると思っていましたが、いざ伝わってくると、やはりショックです。シビアなことをまた、突きつけて皆さんには、申し訳ない気持ちですが、いちはやく情報を伝えることが、僕の仕事だと認識していますので、とにかくお伝えしたいと思います。今回の検出は、福島県内ではありません、千葉県の柏市と茨城県の守谷市です。このことは、首都圏での出来事です。水道のヨウ素の暫定基準が100ベクレルだから大丈夫というのはありえません。本来、母乳からヨウ素は不検出が当たり前ですから。
日本産婦人科学会は「大丈夫」を繰り返していますが、実際に大丈夫である根拠を示していないと、村上代表は話します。たしかにICRP2007でも、母乳の実態は調査すべきで、乳児に対しても調べなければならないと話しているものですから、当然、実態調査はすべきことです。ECRRのような団体だと「大問題」と考えるレベルの情報です。
村上代表は「この人達はたまたま私たちのグループと近いおかあさんたちで、ごく普通の人達です。もちろん外に出ているかいないかとか、生活スタイルで変化もあるから、一概には言いません。ただし、サンプル数が九人しかありませんので、もっと多くのサンプル調査をしなければいけません。福島県内の高濃度の汚染地域はまずもっと数値が高くなる可能性があります。ここが、調査対象の急務です。東京、神奈川などでも調査したいと思っていますが、今晩、問い合わせは殺到しています。」と。「とにかく木下さん、いろんな形で母乳のサンプル調査をしなければならない」と言うことです。危険な地域は急務と僕は思います。
内部被曝を一番よくわかるためには、母乳でヨウ素の値を知ることが、もっともよくわかることになるのでは、と村上代表は言います。お母さんが母乳で測ると、子どもたち、お兄さんやお姉さんや小さな子どもの数値も分かるはずなので、具体的な対策がその数値で考えられるのではと、彼女は話します。「対策が立てられるのですよ」と話します。女性ならではの現実的な対応です。
母乳というのは、メディアで、ダイオキシンのときにも、いろんな形で取り上げられて、皆さんの心に強く響くことであるのは、僕も認識しています。過去にダイオキシン報道を行ったときに、母乳からダイオキシンという情報がセンセーショナルになった記憶を思い出します。僕はそのときは、母乳をやめることには、割と反対をしました(母乳を飲むメリットの方が大きいと当時は思いました)。今回の数値は、本当にシビアなものです。ダイオキシンと放射性物質という違いもあります。何回も書いておりますが、内部被曝という問題を避けては通れないという今の現実で、これを突きつける話だと思いますので、この情報は重要です。子どもを、赤ちゃんを、この国は守る気概が有るのかどうかが、突きつけられると思います。
さきほど、内部被曝に詳しい松井英介医師と話しました。「母乳がいつごろのものかにもよりますが、関東圏でのスパイクが3/15,16にあったことからも、このあたりとさらに数日後の降雨で、放射性物質が降下したことは間違いない。タイムラグがどの程度になるのか。母乳と言うのは、母体から血流がまわり、排出される先にあるルート。不溶性のものが特にそのまま出る訳ですから、そういう性質が反映されているんです。過去の有機水銀やダイオキシンのときにも同じ状態だったことからもわかります。母乳からの検出と言うのが、ひとつのメルクマールになります。脂肪や肝臓にあるものも、出ますので。この数値が、少なくないのは間違いありません。他の核種の検出はどうなんでしょうか」と。
この団体のHPは設立直後なので、今は無く、関連団体のページより、同団体の文章を一部転載いたします。(部分的に転載しています)
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私たちは、「本当に母乳に放射能汚染はないのか」という事を心配して、茨城県のお母さんたち5名、福島県3名、宮城県1名に母乳を提供していただき、放射能検査をいたしました。その結果、茨城県のお母さんの母乳の複数から、ヨウ素−131が検出されました。福島県の方の母乳は不検出(1名検査中)、宮城県の方の母乳も不検出でした。(セシウムは不検出)
実際に母乳の放射能汚染があった事は衝撃です。原因は、様々考えられますが、公開されている空気・水・野菜・原乳の汚染の高かった地域のお母さんたちの母乳は、もしかしたら赤ちゃんに与えるには高いレベルにあるかもしれないと私たちは心配しています。
今回母乳を提供してくださったお母さんたちは、赤ちゃんのためを一心に思い、勇気をふるって協力してくださいました。これからこうしたお母さんたちを支援 するために、母乳の調査を広く実施するとともに、万一数値が検出された場合でも安全なところへの一時避難や安全な食べ物や水、粉ミルクや他のお母さんから の母乳の提供など、お母さんが希望される事をバックアップするネットワークを作りたいと思います。
母乳調査・母子支援ネットワーク
発起人 村上喜久子・大賀あや子・宇野朗子・大石光伸・村井和美・河田昌東・向井雪子・黒部信一・高橋智津子・村上麻衣
カンパ先 郵貯 普通 12170 70089991 母乳調査・母子支援ネットワーク
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本来ならば、国、厚生労働省、産婦人科医たちが取り組まなければならないポイントを、市民グループが先にはじめているというシビアな現実を僕らは直視しなければなりません。問題があるのかどうかさえ、不透明にしようとする流れの中で、おきている現実を世に問うことができるのかどうかが、問われているのだと僕は思います。危険は、今、そこにあるということをもう一度認識してほしいと思います。
これは今後どのように汚染されていくか、ホットスポットの出現を含めて、予想が困難である事を意味していると思います。
もちろん内部被曝が原因である事も考えられますが、こういう調査に協力するお母さんが、考えなしに食べていたとは思えないのです。
細心の注意を払った結果がこれだとしたら。
色々な意味でショックです。
ついにここまできたかとショックです。
先月 都内の水道水から放射性物質が出て、その後数値が下がり 規制解除が出てからニュースにならなくなりましたが安全なのでしょうか?
一応 我が家の水道水は金町浄水場ではないのですが子供にはミネラルウォーターを飲ませています。これからも情報よろしくお願いします。
茨木のお母さんの心境を思うと胸が張り裂けんばかりです。
本当は自分の子供に自分の母乳を上げたいだろうに...
さて。本日ツイッターに、元総務大臣原口一博さんのこんなつぶやきが出ていたので、こぴぺします。
「被災地の乳児に対してイギリスの友人から液体ミルク7万本の支援を申し出ていただきました。NUTRICIA BABY OYというダノンの子会社のTutteli PLUS 1、 2 69600パック(少なくとも)..(続き)紙パックなので、手で切れ、そのままのむことも可能です。200ミリリットル 常温保存可能、賞味期限5か月 2歳児くらい、また妊娠中のお母さん、お年寄りの栄養補給にも役立っているとのこと。被災地へ届けるマッチングを行います。被災地の方々・支援関係者の皆様のお申し出歓迎です。」
とのことです。連絡を取ってみてはいかがですか?と教えてあげていただけますか?
先日Youtubeでチェルノブイリ救援・中部の河田昌東氏のインタビューを見ましたら、母乳からヨウ素が検出されたと話していらっしゃいました。先生は野菜だとおっしゃっていましたが…。
http://www.youtube.com/watch?v=XnOWAJPUv9c
正直、こんな気持ちで一年近くもいなければならないかと思うとうんざりです。
周りの人達との危機感の温度差もはがゆいし、本当のことを伝えても煽っていると言われる始末。
私は間違っているのか?と思うこともあります。
でも、やっぱり知っているのに黙っているなんて耐えられない!
本当のことは伝えなければならないですよね??
以前六ヶ所村再処理工場の問題についての講演を聴いた事があり、現在その講師の方が関東・東北方面を回って無料で講演会をしています。
併せて、福島県内の赤ちゃんや妊婦さんを関西方面に非難させるプロジェクトを実行しています。
原発の危険性 東電や政府の本性 自然エネルギーへのシフトの可能性など目から鱗の話ばかりです。
これなら危機感や関心のない人でも動かせるのではないかと思います。
4月27日には福島県でも講演するようです。
まずは最近の講演をみてください!
(注:沖縄の歌の後に始まります)
http://www.ustream.tv/recorded/14058798
★田中優(未来バンク事業組合理事長、「ap bank」監事)
映像を通して、放射能の危険性についてわかりやすくお話をします。
また、未来への素敵なライフスタイルや自然エネルギーを提案し、希望をお伝え
します。
この講演会はUst映像配信をいたします
●4月27日(水)福島県・『福島市音楽堂』
開場:12時 開演:13時〜終演:15時半
入場無料 全席自由席
→予約は要りません、そのまま会場へお越しください
※込み合う場合は先着順となります
放射能についてはほぼ無知なので、ついに、というか、早くもそこまで影響が出ているのですね。
私は未婚ですが、同じ女性としてこのような事実はほうっておけないです。
この強い思いを行動に移したいのですが、一体どうしたらよいのでしょうか?
デモを起こしてもマスメディアは取り上げません。
世間は、フリージャーナリストよりも政府が言うことを信じているようです。
最近では、原発に関するニュースが著しく減っています。
その間、確実に犠牲になっている方々が多数いらっしゃるようです。
私はただの一般人ですが、なにか力になりたい気持ちでいっぱいです。
どうしたら、より多くの人々の目を覚ますことが出来るでしょうか?
どうしたら、より大きな「声」を、この国に届けられるでしょうか?
http://housyasen.uh-oh.jp/fukushima/
福島空港
田村村
のモニタリングポストの値が今日の午後、
いきなり7,8倍に跳ね上がっている
高知県東洋町の澤山町長様からの呼びかけです。この町は、かつて原発を拒否した町だそうです。ですから、福島の方々の痛さがひとしおなのだと思います。電話番号などの連絡先も載っていますので、ご覧ください。
http://bit.ly/fY8UTb
きっと、色々気になっているお母さんが検査に協力されたんだと思います。積極的に母乳育児をしているようなお母さんだろうな。
出ないわけがないと思いつつ、出なければいい、と願っていました。
母乳で育てたいと願う母にとって、母乳が出るのにミルクに変えるというのは、単に「こっちにすれば安全だよ」という議論とは違います。言葉が見つかりません。
WHOの基準10ベクレル/キロを参考に厚生省は危険を周知してくれるでしょうか。
それとも、急遽引き上げられた100ベクレルに照らし合わせて安全宣言を出すのでしょうか。
日本の赤ちゃんは、急に放射能に強くなったとでも言うのなら、証拠を出して説明して欲しい。
私は東海エリアで影響は少ないとは思うのですが、不安になってきてしまいました。
東北関東エリアだけでも、もう少したくさんのデータが取れると今後の指針となってよいと思うのですが、国では検査は行わないのでしょうか…。
それにしてもショックです。。
http://www.youtube.com/watch?v=Xn0WAJPUv9c
同じメールを何回も送るとか。
一般の国民は政府の言うことを聞くのであればなおさらです。
でもたまに、日本人の考えなさとか受け身さにうんざりしてしまいます。
今の風潮では、反原発の女性が騒いでいるという取り上げ方になりかねません。
それをさせないためには、会見で事実だけを繰り返し言うことです。
団体さんの判断を決して言ってはいけません。
「危ない」などと言おうものならそこだけ使われてしまいます。
母乳からこういう数値がでました。
水道水の基準は日本は100ベクレル、アメリカは1ベクレルです。
今回の母乳の数値はその間です。
これだけを何回でも繰り返すのです。
ヒステリックなコメントを引き出そうとする記者がいるでしょうが、
絶対、その手に乗ってはいけません。
「危険かどうかの判断は、国と調査能力のあるマスコミの皆さんに期待します」
と淡々と答えるように言ってください。
変な取り上げ方をされるくらいなら、報道されないほうがましだと思います。
落ち着いて、無表情で淡々と事実だけを言う。慣れない方には難しいかもしれませんが、会見される方にはぜひがんばってほしいです。
女性の方には申し訳ないのですが、こういう場合は本当は男性が会見するのがいいのですが・・・
男性記者の機先を制するために。
このニュースに世間の人が反応しなければ、
思考停止は救いようがないところまで行っているということですから、
明日の会見は非常に重要だと思います。
マスコミ各社が広告収入(等)をもらっている以上、彼らに中立を期待するのは無理があると思います。
広報としてはネットにせよ街頭宣伝にせよ、上記以外の手段を活用することになるのではないでしょうか。
しかし、広報活動により何らかの民意が醸成されてきたとしても、これが民意であると示される手段は、選挙を経た候補者の、議会での投票行動でしかないというのが、日本の民主主義ではないでしょうか。
{この他に孫正義さんが提言されている(ときいている)国民投票によっても示されえますが、これは国会の意向に沿う選択肢しか提示されることはないと思われます。}
つまり、政官業の利権複合体の代表が国会において多数を占めている状態では、国民の生命財産を守るために行動してほしいという声が集まっても、それが無駄に終わるということは出てくるのではないでしょうか。
チョコミント様
海外の政府やマスコミにはそれぞれに利害関係があり、日本国内の事故被害者への同情がそれを越えるとは限
らないと思います。
この点に違いがありますが、海外の世論に訴えかけていくことが重要という認識に同意いたします。
木下様
連日の更新ありがとうございます。
私は大分県在住なので不安を口にしても周りは誰も相手にしてくれません。おかしい人だとおもわれてしまう。でも他の国でも福島からの放射性物質が観測されているのですから日本国内の人はもう少し気をつけねばならないのではと思うのですが。
「母乳から微量の放射性物質」(時事通信)という見出しからして、マスコミは例の如く、矮小化するつもりのようだ。著名人が発言すればそれなりの効果があるのだが、マスコミがそれを取り上げなければ大衆に伝える術がない。
さりとて、名も無き一般市民が行動しても少数では効果は期待できない。被曝問題に対する考え方には個人差があり、家族間の分裂という別の問題も生じている。こういった状況の下では、嘗ての安保闘争のような巨大な運動は望めないだろう。実現すれば政府を動かせるかも知れないのだが。
『3月24日と30日に1人約120〜130ccずつ採取した母乳』との事です。念のため。
ここ http://togetter.com/li/126101 もご一読を。
空理空論で時間を費やすのは犯罪的な怠慢といえるでしょう。実測値を出すことはパニックにつながりません。
土壌の測定方法がかなりアレなんで、直接数値の出そうな方法は、敢えて避けていると勘ぐることも出来るのですが。