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福島・茨城で高い放射線 福島市では通常の500倍

2011年3月16日12時35分

 東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、周辺の自治体では大気中の放射線量が通常レベルを超えるケースが相次いでいる。福島市内では16日午前8時現在、通常レベルの500倍に相当する1時間あたり20マイクロシーベルトを観測。各地の数値は風向きなどの影響で刻々と変化しているが、茨城県や東京都などでも通常より高いレベルの観測が続いている。

 ただ、各自治体の観測点のデータはいずれも1ミリシーベルト(1ミリシーベルトは1千マイクロシーベルト)以下で、専門家はすぐ健康に影響が出るレベルではない、と指摘している。

 各地の16日朝の観測値は、さいたま市で0.21マイクロシーベルト、茨城県北茨城市が0.892マイクロシーベルト、宇都宮市で0.337マイクロシーベルトなど。東京都内では16日朝、0.089マイクロシーベルトを観測したが、通常時の平均値(0.035マイクロシーベルト前後)より高いレベルという。

 また文部科学省は16日、毎時195〜330マイクロシーベルトの放射線量が15日夜、福島第一原発から北西に約20キロ離れた福島県浪江町の3カ所で測定されたと発表した。16日朝の福島市内の値に比べて1桁高い数値が出ている。同省は15日から、屋内退避区域に指定されている原発から20キロ以上、30キロ未満の区域にモニタリングカーを投入し、放射線量の測定を行っていた。

 一方、東北電力によると、女川原子力発電所(宮城県石巻市、女川町)のモニタリングポストで採集されたサンプルから、核分裂生成物である放射性のヨウ素とセシウムが検出された。福島第一原発事故の影響とみられる。

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