4月19日、休園していた国営ひたち海浜公園が再開されました。今年のロック・イン・ジャパン・フェスティバルの開催についてはたくさんのお問い合わせをいただきましたが、公園が再開されるまで震災後の正式な開催決定のお知らせを待たせていただきました。ようやくこの日が来ました。ロック・イン・ジャパン・フェスティバルは今年もひたち海浜公園で開催します。
ひたちなか市も他の被災地と同じように今回の東日本大震災によって大きな被害を受けました。震災後すぐは9,539人の方が避難所生活を送る状況でした。現在はその68箇所あった避難所も既になくなりました。しかし震災後の復興には長い時間と、たいへんな努力が必要です。ひたちなか市から、是非復興の為にもロック・イン・ジャパンを開催して欲しいと言っていただきました。ロック・イン・ジャパンが復興の役に立てるとしたら、それは我々も参加者の皆さんもとても嬉しい事です。ひたちなか市の皆さんに開催して良かったと思っていただけるフェス作りを目指して行こうと思います。
日本の代表的なお祭りである祇園祭、天神祭、葵祭はおおきな災害が起きた時、その災厄の除去を祈ったところから始まったようです。先人の知恵として、混乱する人々の不安を鎮め、同時に災害後の復興を考えて祭りは行なわれたのではないでしょうか。ロック・イン・ジャパンも復興の祭りになるよう、たくさんの参加者の思いをエネルギーにできるよう、頑張っていきたいと思います。
ただ、これから8月に向けて事態の変化は予想できません。事態の変化があれば、それを踏まえつつ皆さんに情報を伝えさせていただきます。
夏には計画停電が予定されています。フェスのステージや、公園常設の施設を除くフェス関係の全ての電力は自家発電の電源車によってまかなわれているので、停電によってフェス開催が困難になる事はありません。ただ例年と同じ電源車の確保が難しく、今年はパーク・ステージを作らず、5ステージとDJブースによってフェスを行ないたいと思います。よろしく御理解お願いいたします。全てが例年と同じようにはいかないでしょう。でも与えられた条件の中で素晴らしいフェスを作っていこうと決意しています。
たくさんの方に参加してもらって、そのエネルギーをひたちなか復興につなげていければと思いますし、それが全体の復興へとつながっていけばと思います。今年も参加者の皆さんの力によって最高の3日間にしましょう。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011
総合プロデューサー 渋谷陽一