福島第一原発の作業員は、防護服のまま眠るという依然、過酷な環境で復旧にあたっています。健康のチェックを担当する産業医は「改善が必要だ」と指摘しています。
体育館で休む作業員は、眠る時も防護服を着たままで、耐熱シートの上に毛布を敷いて横になっています。食事は一日2回から3回に増えましたが、レトルト食品や缶詰、カップめんのみだといいます。
福島第一・第二原発産業医、谷川武愛媛大大学院教授:「今の態勢のまま維持するのは、やはり困難だと思います」「これから気をつけないといけないのは慢性的なストレスと、風呂はあのような作業のなかでは必需品です。早急に仮設の風呂を作るべきだと思います」
谷川教授は、当初、睡眠不足や脱水症状で多くの作業員が倒れたと明らかにしました。今後は、作業員が一定の休みが取れるように東京電力本社が支援するべきだと指摘しています。
写真:谷川武愛媛大大学院教授