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ぴんぽーん !
「あら、いらっしゃったみたいよ」
お母さんはそう言うなり 玄関へ駆け寄った
もう!? てかあたしに話す前から決定済みだったの!?
「あら〜こんにちは〜」
お母さんが喋る声が聞こえて あたしも急いで玄関へ駆け寄った。
「はじめまして。大谷陵と申します。 娘さんの成績の向上に精一杯全力で取り組みますので どうぞよろしくお願い致します。」
第一印象。
うわあ…
大谷先生とやらは黒縁眼鏡をかけた、まさしく美形。
目に少しかかった黒髪と眼鏡がめちゃくちゃ… かっこいい。
「こちらが娘のりなです〜。 馬鹿な娘ですがよろしくおねがいします〜」
私は我に返って
「あ…りなです。 よろしくおねがいします。」
「よろしくね」
先生はふわっと優しく微笑んだ。
うわわわわ… かっこいい。
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