民主議員が次々と資金パーティー

　おいおい、この時期に政治資金パーティーはないだろう。党の災害復興検討委員会の事務局長ならなおさらだ。

　民主党の山口壮・政調筆頭副会長（兵庫１２区）が、今月１３日に政治資金パーティーを開き、党内でヒンシュクを買っている。「新しい日本をつくる会」という名称の昼食勉強会で会費は２万円。場所は六本木ヒルズの高級レストランだ。当日、山口議員は集まった経済人ら約４０人を前に、震災の復興プランや与野党協議の内容などを１時間語ったという。

　今月から議員歳費が毎月５０万円カットされ、フトコロが寂しいからといって、この時期のカネ集めは問題だろう。山口事務所はこう弁解する。

「当初３月末に開く予定だったのを１３日に延期しました。こういう時だからこそ、復興に向けての政策を話したほうが有意義だと判断しました。批判があるのは知っています」

　日刊ゲンダイ本紙の取材後、山口事務所からは「収入は全て義援金にします」と連絡があった。

　民主党は、震災直後の先月１４日にも岡田幹事長が大阪で政治資金集めの「朝食会」を開催し、記者から追及されると「売ってしまった券をどうするのか」と開き直った。ある政務官は、講演会形式のパーティーを開こうとして批判を受けると慌てて中止した。

　被災者支援は進まず、原発事故は収束しないのに、せっせとカネ集めでは、また国民の支持を失うだけだ。

（日刊ゲンダイ2011年4月15日掲載）