2011年4月20日12時28分
コウナゴは「浮き魚」と呼ばれ、水面近くを群れで泳ぐ。農水省は茨城、千葉両県沖などでサバやイワシ、ヒラメなど海中〜海底を泳ぐ魚やアサリなどの貝類、ヒジキなどの海藻も検査したが、これまでコウナゴ以外に基準を超える検体は見つかっていない。
農水省などは放射性物質は海中で拡散されるとみていた。コウナゴでの相次ぐ検出を受けて同省が専門家に尋ねたところ、福島第一原発から出た放射能汚染水が、海水とあまり混ざりあわないまま海面近くを海流に乗って南下していった可能性が指摘されたという。
原発事故のニュースは、世界中をかけ回り、原発反対のうねりを呼び起こしつつある。選挙では、原子力政策にブレーキをかける動きもある。福島ショックは、どこまで波紋を広げるのだろうか。