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尾上親方が酒気帯び運転…書類送検へ

 尾上親方は謝罪会見で深々と頭を下げた=東京都大田区の尾上部屋(撮影・持木克友)
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 尾上親方は謝罪会見で深々と頭を下げた=東京都大田区の尾上部屋(撮影・持木克友)

 不祥事続きの角界に新たな不祥事が発覚した。大相撲の尾上親方(41)=元小結浜ノ嶋=が東京都港区の路上で、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発されていたことが19日、警視庁高輪署への取材で分かった。高輪署は同容疑で書類送検する方針。一連の八百長問題が一応の決着を見せ、技量審査の場としての5月場所(8日初日・両国国技館)開催が決定した矢先の不祥事。日本相撲協会は20日に緊急理事会を開き、尾上親方の処分を決定する。

  ◇  ◇

 高輪署によると、18日午後10時ごろ、港区高輪1丁目の国道1号で、片側3車線の中央車線に乗用車が止まっていると110番があった。駆け付けた署員が車内にいた尾上親方を発見。呼気検査をすると、基準を超えるアルコールが検出された。尾上親方は「新橋で若衆らと飲んでいた」と供述したという。

 尾上部屋の不祥事は今年に入ってからこれで3件目となる。八百長に関与したとして尾上部屋に所属していた山本山、白乃波、境沢の3力士が引退勧告を受けて引退した。また3月16日に大関把瑠都が大阪市内で知人と飲食した時に、外出の際に慣例とされている着物ではなくジャージー姿だったことが発覚し、協会から注意を受けた。

 一連の八百長問題が一応の決着を見せ、技量審査の場ながら5月場所開催が決定した矢先に、今度は弟子を指導する立場にある師匠の不祥事に、放駒理事長(元大関魁傑)は怒りを通り越し、「この時期に自覚が足りない。飲酒なんてとんでもない。飲酒は自分自身の問題。初歩的なことが出来ていない。本当に何なんだと思いたくなる」とあきれた口調で話した。

 この日、両国国技館で尾上親方から事情聴取をした生活指導部長の二所ノ関親方(元関脇金剛)もあきれるばかりだった。「信号待ちで半分眠ったみたいな感じで、警察に調べられて、そのまま高輪署に連れて行かれた。普通じゃ考えられない。恥ずかしい。危機感がなさすぎる」とばっさり斬り捨てた。

 尾上親方は、弟子が八百長に関与したとして、4月1日に委員から平年寄に2階級降格した。今回はこれに加え減俸の可能性がある。また一方で、角界が再生に向けて新たな一歩を踏みだそうとしていたところに水を差した“罪”は重く、20日の理事会で尾上親方の師匠の資格剥奪や、部屋の存続について議論される可能性もある。

(2011年4月19日)

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