【東京】北沢俊美防衛相は19日の参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場の返還合意から15年に当たる今月12日に市民団体が同飛行場周辺で風船を使って抗議したことについて「航空機が発着する中で風船を上げることは極めて危険な行為だ」と述べ、同様の行為を控えるよう求めた。山内徳信氏(社民)に答えた。
同飛行場は日本の航空法の適用外で掲揚物の高さの規制はないが、北沢氏はトラブルなどが万一起きた場合を念頭に「国内法に基づいて処罰の道もある。(抗議をする)気持ちは分かるが、なるべく避けてもらいたい」と述べた。
嘉手納基地周辺にある高校の卒業式の最中に米軍機の騒音が鳴り響いたことについて、松本剛明外相は「深刻な問題と認識している。しっかり対応したい」と述べ、騒音規制措置を順守するよう米側に求める意向を示した。