「発作を伴う持病がある」３年前にも登校児童はねる…栃木・小学生６人死亡事故

　栃木県鹿沼市の国道で１８日、登校中の小学生６人がクレーン車にはねられ死亡した事故で、運転手・柴田将人容疑者（２６）＝自動車運転過失致死容疑で送検＝が３年前にも登校中の男児をはねてけがをさせ、民家に突っ込む同様の事故を起こしていたことが２０日、栃木県警への取材で分かった。

　柴田容疑者が「発作を伴う持病がある」と供述していることも判明。１８日の事故について「居眠りしてしまった」と話しているが、事故は出発からわずか約７００メートルの場所で起きており、県警は発作で意識を失った可能性もあるとみて捜査している。

　捜査関係者によると、県警は１９日の自宅や会社の家宅捜索で、診察券や薬などを押収した。日ごろどのように薬を服用していたかや当日の健康状態も調べている。

　クレーン車は１８日午前７時４０分ごろ、登校の児童の列に突っ込んだ上、民家の納屋に衝突した。この直後、柴田容疑者がしばらく運転席から出てこなかったり、現場でもうろうとした状態で受け答えしたりする様子を付近住民が目撃していた。

　柴田容疑者は「ドンと（何かに）ぶつかったことは覚えている。人をはねたか覚えていない」とも供述している。

（2011年4月20日11時14分  スポーツ報知）

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